JPH0567352B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家庭廃棄物や工業廃棄物やその他の
同様な廃棄物を処理する方法および特許請求の範
囲第１項の前文による方法を実施するための装置
に関する。

従来の技術 このような方法およ装置は西独特許第3105597
号に開示されている。磁性金属と粒状部分とから
成る部分は別にして、公知の方法では、方法のあ
らゆる段階を通して方法の最後で得られるだけで
ある少なくとも１つの軽い部分が廃棄物から形成
される。軽い部分は利用できる廃棄物の最大部分
を構成するので、紙や包装材料が約40％の廃棄物
を構成することを考慮すると、公知の方法は労
力、エネルギー及び時間のかなりの消費従つてか
なりの作業コストを伴い、分別コストを増大させ
る。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、上述の型式の方法とこの方法
を実施するための装置の両方を簡略化することで
あり、特に必要とする消層を減少させることであ
る。

問題点を解決するための手段 本発明の目的は、特許請求の範囲第１項および
第６項の夫々に記載された特徴によつて達成され
る。

本発明による工程では、比較的高価な分別手段
を避けた状態で条件設定或は幾つかの特別の条件
を満たす少なくとも１つの部分が作り出される。
おそくとも１次粉砕の後、廃棄物のかなりの部分
が所望の部分の条件設定を満たすという認識から
本発明は発している。本発明による方法および装
置は、風力分級の後２次粉砕切断の前に、処理流
れからこの部分を分離し次の粉砕ユニツトを介し
て直接に又は間接的にこれを次の利用に供給する
ことを可能にする。かくして公知の方法における
廉価な次の処理はこれによつて作り出される付加
的な部分を必要とするので、目標とする簡素化お
よびコストの節約が得られる。

少なくとも時々、廃棄物の成分が最初から条件
を満たす場合には、全体流れを処理路から取り除
き本発明に従つて処理することができ、これによ
りすでに条件を満たしている廃棄物の成分を処理
する際にこのような状況においては公知の方法で
は受けるような不必要な支出を回避する。

条件を満たす廃棄物の成分を乾燥前により分け
ることができることが試験によつてわかつてき
た。これは、湿気のある成分が“重い部分”とし
て検出され従つて分離されない風力分級による分
離によつて可能にされるので、分離された部分は
殆んど水分を含まない。試験によれば、含水比は
18％乃至20％程度である。

本発明による手段のもう１つの利点は、風力分
級がすでに条件を満たし分離すべき廃棄物の成分
の量の自動調節を有するので、多くの場合かかる
量の特別な調節を必要としない。

本明による装置では、供給される付加的な部分
は直接次の利用におよび／又は次の粉砕ユニツト
に送られ、これにより粗い繊維部分か微細な繊維
部分のいずれかが所望に応じて作り出される。所
望に応じて両方の部分を、一層の処理をすること
なしに、或は一層の処理とともに一層の利用に直
接供給することができる。

本発明による装置は、簡単かつ経済的な装置で
本発明による方法を実施することを可能にする。
微細な繊維構造の付加的部分が望ましい場合に
は、好ましくはハンマーミルの形態の粉砕ユニツ
トが必要とされるが、この費用は公知の方法およ
び公知の装置から得られる作業費用よりも著しく
少ない。

一層の処理のための公知の設備、特に乾燥にお
いてはかなりの量のエネルギーが節約され、次の
処理ユニツトも小容量に設計することができ、こ
れにより装置の製造コストおよび運転コストをか
なり減らすことができる。

本発明の一層有利な展開が特許請求の範囲の中
の実施態様項に記載されている。これらに関して
強調されることは、差し向けられる軽い部分は最
適圧縮水分を有することであり、この理由のため
圧締めしてブリケツトやペレツトにすることは極
めて容易である。さらに、第二の２次粉砕によつ
て、圧縮されたときも圧縮されないときも紙の製
造やガス化（内部燃焼、醗酵ガスの抽出、熱分
解）での次の利用に合うような微細な部分が得ら
れる。

本発明は、図面に示す典型的な実施例を参照し
て一層詳細に説明される。

実施例 図面を参照すると、廃棄物は収集バンカー１の
中に捨てられている。全く発酵していなかつたり
或はほんの短時間発酵していて、捨てるときに１
次粉砕、予備選別、圧縮のような処理或は化学処
理を受けていない廃棄物を用いるのが好ましい。
未処理の有機廃棄物の使用は、繊維性の原料に所
望の繊維を与えることができかつセルロースやリ
グニンのような重要な成分を除去したり破壊した
りしないという利点を有する。

このように積まれた廃棄物は、機械的コンベヤ
ー２を経て１次粉砕ユニツト３に連続的に或は断
続的に到達する。この目的は、一方では、送出し
た廃棄物はばらばらにしてばらばらな成分にする
ことであり、他方では、切断し、細断しおよび／
又は引裂くことによつて、大きさ及び組成が非常
に変化している廃棄物を次の処理に対して差支え
ない程度の大きさまで減少させることである。こ
の工程のために、カツター又はハンマミル並びに
チヨツパー又はリツパーを用いても良い。トラブ
ルのない処理を確保し最終製品の所望な組織、細
かさ、および純度を達成するためには、市販され
ている種々の設計の低速走行の切断ミルを用いる
のが好ましい。通常、互いに隣り合せに位置し互
いに逆に働らく複式カツターブロツクの設計が使
用される。さらに、複式カツターブロツクは低速
で作動し、個々のブロツクは異なる速度で作動す
る。さらに、あらゆるブロツクは安全性能および
自動清浄を確保するために逆転できるべきであ
る。このような機械は、“シユレツダー
（SHREDDER）”として市販されている。同じ名
称の同様の機械も、中古車およびその他の薄板製
品を解体するのに採用される。

かくして、１次粉砕ユニツト３によつて粉砕さ
れ主として約100mmの大きさに粉砕された廃棄物
は、振動輪送路から成るコンベヤー４の上に自由
に落ちる。

プラントの次の部分でのトラブルのない作動を
確実にするためには、廃棄物中に存存する鉄片を
完全に分離することが重要である。これを達成す
るために、コンベヤー４は廃棄物を均一整列した
比較的薄い移動層として、コンベヤー４より上に
配置した磁気ベルト装置５を通り越して搬送し、
コンベヤー４の端で、その下の回転ドラムマグネ
ツト６に廃棄物を投下る。１次粉砕ユニツト３か
ら出る廃棄物の量はたえず変動するので、コンベ
ヤーには磁気ベルトユニツト５の前にレベル装置
（図示せず）が設けられる。

磁気ベルトユニツト５は、移動層の上半分にあ
る鉄片を分離する目的を有する。回転ドラムマグ
ネツト６は、廃棄物の移動層の下半分にある鉄片
を除去するのに役立つ。

磁気ベルトユニツト５および回転ドラムマグネ
ツト６は、コンベヤー７を介して収集バンカー８
に連結されている。分離した金属は収集バンカー
８からプレス９に到達し、このプレス９は、分離
した鉄片を圧締めして市販のブリケツトにし次い
で、これをスクラツプ金属の鋳造工場に供給する
ことができる。

次いで、このように鉄片を除去した廃棄物は第
一分別ユニツト１０に供給される。第一分別ユニ
ツト１０は細かい部分を作るための振動スクリー
ン１１を有し、このスクリーンのメツシユの幅は
ほぼ６mm乃至８mmである。本装置は又、第一の低
密度の粗い部分を作るための、振動スクリーン１
１の上側に向いた吸引ユニツト１２と、傾斜した
振動スクリーン１１の下端にあつて、振動スクリ
ーン１１に残つた材料を受け入れる受け入れ用導
管１３とを有し、この材料はその大きさのためス
クリーンを通過することができないか或は重量の
ため吸い取られない第１高密度部分を作る。

このように分離して３つの第一部分にするによ
り、下記の粉砕ユニツト１４，１５に所望の最終
寸法を越えないこれらの細かい片を通さない利点
が得られる。これらの細かい片の比率は普通は重
量比でほぼ15％に達し、すなわち引き続く粉砕で
はほぼ15％のエネルギーが節約される。このよう
に分離された細かい材料は、これらの装置を回避
したバイパスライン１６を介して、２つの粉砕ユ
ニツト１４，１５で２次粉砕を受けた廃棄物と再
び混合される。

吸引ユニツト１２は、例えば木材工業および飼
料工業に使用されるような商業機器から成る。吸
引ユニツト１２によつて吸引ライン１２ａ，１２
ｂ，１２ｃを経て廃棄物流から吸引される低密度
の材料は、主として紙、ボール紙、ホイル、布お
よび木片、すなわち有機物質片から成り、最終的
な組織化および粉砕のために、フアインチヨツパ
ーとして構成された粉砕ユニツト１５に供給され
る。このような粉砕ユニツトは、フアインチヨツ
パー、チヨツパー或はフアインミルとして市販さ
れている。ロータリーカツターが固定カツターに
対して作用し或はロータリーカツターがロータリ
ーカツターに対して作用し、且つ最終的な材料の
大きさを得るため透過の障壁を備えているロータ
リー粉砕機を用いるのが便利なことがわかつてき
た。分別ユニツト１０によつて細かい片と低密度
片の両方が除去され実際には、主として無機材料
片から成る高密度の粗い第二部分は、別個の粉砕
ユニツト１４で粗砕処理を受ける。粉砕ユニツト
１４は、入つてくる廃棄物の異なる片を、約６mm
のふるいのメツシユ幅に対応する一層の完全な利
用にとつて望まれかつ必要とされる最終寸法にす
る目的を有する。このような粉砕ユニツト１４は
ハンマー、インパクトミル又はハンマーミルとい
う名称で市販されており、粉砕ユニツト１４が透
過性の障壁を、得るべき最小粒度に調整させる場
合にこれを使用することができる。

粉砕ユニツト１４，１５から来る部分並びにバ
イパスライン１６から来る部分は、共に収集容器
１７に供給される。蓄えられた材料は、収集容器
１７から乾燥および滅菌ユニツト１８に供給され
る。このユニツト１８は、その結果得られる材料
を明確な一定の残留含水比まで乾燥し、且つ例え
ば病原菌のような健康上好ましくない材料中の物
質を破壊する目的を有する。この目的のため、乾
燥および滅菌ユニツト１８で100℃以上の温度を
得ることができ、乾燥および減菌ユニツト１８で
の滞留時間も同様に調節することができる。再循
環ライン１９を経て加熱装置３４からの乾燥熱風
の供給および水分を豊富に含んだ空気の排気が絶
え間なく行なわれさらに調節され、乾燥および滅
菌ユニツト１８から出た材料の残留含水比が所望
の値に調節されるようにする。

乾燥および滅菌ユニツト１８の後、このように
処理された材料は分離装置２０によつて低密度部
分と高密度部分に分けられ、しかる後低密度部分
はセパレータサイクロンの形をした排気セパレー
タ２１に供給され乾燥作業から来たしめつた排気
を除去する。従つて、排気セパレータ２１から出
た材料は前に分離された高密度部分と再結合さ
れ、オゾン処理装置２２を介して次の分別ユニツ
ト２３に供給される。分別ユニツト２３は、滅菌
され明確な最大残留含水比まで乾燥された搬入材
料を、３つの中間部分に分ける目的を有し、粒径
に従つて、第一中間部分中の片の大きさは３mm²以
下であり、第三中間部分中の片の大きさは３mm²か
ら６mm²の範囲にあり、第三中間部分中の片の大き
さは６mm²以上である。分別ユニツト２３は振動作
用面を有してもよい。振動作用面をもつ軽量の装
置を用いるのが好ましい。材料の処理に応じて強
さおよび滞留時間を調節することができるよう
に、振動の振幅方向と振動数を変えることができ
るべきである。

有機物の粒子（主として軽い）と無機物の粒子
（主として重い）から各々成る。分別ユニツト２
３から出た３つの部分は、別々のルートによつて
最終分別に供給される。この最終分別のためにエ
アセパレータ２４，２５，２６が用いられる。こ
れらのエアセパレータ２４，２５，２６は、無機
質、非鉄金属、合成物質等のような原料が混ざつ
ている有機材料からこれらの原料を分離するとい
う目的を有する。このようなエアセパレータは
種々の設計のものが市販されており、さらに食品
工業、飼料工業および木材工業でも使用されてい
る。

分別ユニツト２３から搬送された細かい部分
は、最終分別のためエアセパレータ２４に空気搬
送され、材料はこのエアセパレータの特定の箇所
で空気の向流に導かれる。主として有機質の低密
度粒子が空気流によつて運び去られ、主として無
機質の高密度粒子が空気流に抗して落下するよう
に、空気流の強さが選ばれる。

運び去られた軽い粒子は、繊維サイロ２８のす
ぐ上にサイロ入力として配置されているセパレー
タサイクロン２７に運ばれる。

空気流に抗して落下した高密度の部分は粒状物
サイロ２９に供給される。

分別ユニツト２３から送られ且つ密度を基準と
して細かい部分と粗い部分との間に位置する部分
は、最終分別のためエアセパレータ２５に供給さ
れる。ここで分けられた低密度の部分は、所望な
らばセパレータ２７又はセパレータ３０、および
サイロ２８とサイロ３１に運ばれる。エアセパレ
ータ２５から送られる主として無機質の高密度粒
状物も同様に粒状物サイロ２９に供給される。

分別ユニツト２３から送られた粗い部分は最終
分別のためエアセパレータ２６に運ばれ、このエ
アセパレータ２６は他の２つのエアセパレータ２
４，２５と同じ方法で作動する。エアセパレータ
２６で分けられた低密度の部分も同様に、所望な
らばサイロ２８およびサイロ３１に運ばれる。エ
アセパレータ２６で分けられた主として無機質の
高密度粒状物は、エアセパレータ２４，２５から
の粒状物と混合されて粒状物のサイロ２９に到達
する。

エアセパレータ２４，２５，２６およびセパレ
ータ２７，３０から送られたダストを含む排気
は、濾過装置３２に運ばれる。濾過装置３２で分
離され主として細かな有機物の粒子からなるダス
トを、ダストサイロ３３に或は所望ならばサイロ
２８および／又はサイロ３１に供給することがで
きる。

主として繊維を含んだ３つの部分と１つのダス
ト部分とからなる最終製品を互いに分離してサイ
ロに貯蔵することを簡単にし、一層の利用可能性
を伸ばす。

勿論、エアセパレータ２４，２５，２６から送
られる主として無機質の高密度粒状物も又互いに
別々に貯蔵される。

このように得られた材料を、例えばボール紙又
はその他の建築材料の製造に、或は加熱の目的
に、さらにブリケツトやペレツトに処理すること
ができる。このように製造された材料も又、肥料
や土の調士剤として、アスベスト、セメントおよ
びタイル製品の添加物として、或は人工石、ビチ
ユーメンコーテイング、およびコンクリートの添
加物として用いることができる。

吸引ユニツト１２と粉砕切断ユニツト１５との
間の領域で、吸引ユニツト１２により吸引された
軽い部分の少なくとも１つの部分流れが選別作業
から除かれ、作られる繊維の部分および重い材料
の繊維寸法を決定するために、前述の一層の処理
手段を回避して、この部分流れは、直接に或は次
の粉砕ユニツト４１（好ましくは狭いビーターを
もつハンマー及び組み込み式ふるい）を介して一
層の利用に供給される。設けられている２つの貯
蔵庫４２，４３は直接供給される粗い繊維、すな
わち100mmまでの大きさの層状の繊維と、粉砕ユ
ニツト４１による２次粉砕の後に作られる（ミリ
メートル範囲）の細かな繊維とを受け入れる。

２次粉砕により作られる軽い部分を粉砕ユニツ
ト４１から運び去るコンベヤー４４は偏向装置４
５を有し、この偏向装置４５から３つのコンベヤ
ーが分岐し、すなわち細かい繊維貯蔵場所４３と
ブリケツトプレス４６とペレツトプレス４７に分
岐している。プレス４６，４７では、軽い部分は
ブリケツト又はペレツトにされる。ブリケツトは
ブリケツトプレス４６から冷却貯蔵庫４８に到達
する。ペレツトはペレツトプレス４７から参照数
字４９で示す冷却貯蔵庫に到達し、ブリケツト又
はペレツトをこの冷却貯蔵庫４９で事情に応じて
冷すことができる。

図面に概略的に示されている紙の製造および／
又は火力発電所での電力生産において一層の利用
が計られる。

本発明の典型的な実施例では、２つの部分流れ
或はさらには全体流れが異なる箇所で処理作業か
ら取り出され、この中の一方は参照数字５１で他
方は参照数字５２で示されている。部分流れ５１
は吸引ユニツト１２の領域にある３つの吸引路１
２ａ，１２ｂ，１２ｃの中の吸引路１２ａ，１２
ｂから分岐し、この地的のため枝部分５３，５４
又は偏向装置が事情に応じて設けられる。他方の
部分流れ５２は事情に応じて枝部分５５又は偏向
装置から進み、この枝部分は吸引ユニツト１２と
粉砕切断ユニツト１５との間にあるコンベヤーに
配置されている。第一の部分流れを搬送するコン
ベヤーは偏向装置５７を有し、この偏向装置５７
によつて、粗い繊維部分を所望に応じて粗い繊維
貯蔵場所４２か、粉砕ユニツト４１のいずれかに
搬送することができる。第二の部分流れ５２を搬
送するコンベヤー５８は、粉砕ユニツト４１に直
接通じている。

本発明の範囲内で、１つ或は幾つかの部分流れ
５１，５２だけではなく全体流れをも差し向ける
ことができるので、吸引ユニツト１２によつて吸
引された軽い部分の全体が差し向けられる。流れ
の量は、廃棄物の中の軽い部分の割合によつて臨
機応変に決定される風力分級或は吸引にもとずい
て自動的に制御される。空気によつて浮く軽い成
分の可成りの割合が廃棄物の中にあるときには、
吸引ユニツト１２で吸引される量も多く、そうで
ない場合には、吸引ユニツト１２で吸引される量
は少ない。

しかしながら、例えば手動につて、或は横断面
の自動調節によつて流量を制御したり調節したり
することを可能にする分岐部分５３，５４，５５
を使用することもできる。

前述のコンベヤーは機械コンベヤー又は空気コ
ンベヤーであるのが良い。

軽い部分の少なくとも一部の迂回は次のような
利点を与える。

紙の製造や火力発電所の電力の生産にみごとに
適する有益な材料からなる部分が作り出される。

有益な材料の付加的な部分は公知の部分と比較
して最小の経費で製造されるので、この材料はか
なり兼価である。

有益な材料の付加的な部分は、選別作業全体を
通して移動する部分と比較して、電気エネルギー
の約50％の節約と熱エネルギーの約80％の節約を
可能する。他の部分と比較して有益な材料の付加
的な部分の発熱量の増加、すなわち合成材料の増
加の割合によつて引き起こされる発熱量の10％乃
至15％程度の増加も得られる。

家庭のゴミの中の有益な有機物質の割合が50％
乃至70％程度に達するので、処理のための作業コ
ストをかなり減少させることができることがわか
る。何故ならば、乾燥ユニツトの後の処理量がか
なり減少するか或は最早処理する必要とされない
からである。これに関連して注記すべきことは、
廃棄物中に含まれる軽い成分の主要な部分、すな
わち重量比で80％乃至90％程度の部分は吸引ユニ
ツト１２で吸引されることである。

本発明の範囲内で、付加的な有益な材料の部分
を醗酵ガスの回収における原料として用いること
もできる。

【図面の簡単な説明】

図面は、家庭廃棄物、工業廃棄物およびその他
の同様な廃棄物を処理するための装置を示す図面
である。 ３，１４，１５……粉砕ユニツト、５……磁気
ベルトユニツト、６……回転ドラムマグネツト、
１０，２３……分別ユニツト、１２……吸引ユニ
ツト、１８……乾燥および滅菌ユニツト、２０…
…分離装置、２４，２５，２６……エアセパレー
タ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ １次粉砕、磁気分離、分別および乾燥をされ
   た廃棄物中の繊維及び／又は粒状物の回収のため
   家庭廃棄物、工業廃棄物及びその他の同様な廃棄
   物を処理するための方法であつて、磁気分離の後
   に行われる分別によつて得られる軽い部分を切断
   によつて２次粉砕し、前記分別によつて得られた
   重い部分を粗砕によつて２次粉砕し、しかる後、
   前記２次粉砕によつて得られた両方の粉砕物を再
   び混合し、乾燥し、そして繊維物と粒状物に分別
   する方法において、 前記軽い部分の流れ全体又はその少なくとも一
   部を、２次粉砕の切断装置の前に差し向け、直接
   に及び／又は次の粉砕ユニツトでの粉砕の後に、
   次の利用のため供給する、ことを特徴とする方
   法。 ２ 前記軽い部分を、幾つかの吸引路をもつ吸引
   ユニツトに差し向ける方法において、 軽い部分の（第１の）部分流れ又は全体流れを
   吸引路の少なくとも１つに差し向け、及び／又
   は、軽い部分の（第２の）部分流れ又は全体流れ
   を第１の２次粉砕ユニツトの前に差し向け、第１
   の部分流れ又は全体流れを、次の利用のため又は
   第２の２次粉砕ユニツトに供給し、第２の部分流
   れ又は全体流れを第２の２次粉砕ユニツトに供給
   する、ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に
   記載の方法。 ３ 部分流れ又は全体流れ、即ち第１の部分流れ
   又は全体流れを、臨機応変に、粗い繊維の貯蔵庫
   に供給する、ことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項又は第２項に記載の方法。 ４ 第２の２次粉砕ユニツトによつて得られた部
   分を、細かな繊維の貯蔵庫及び／又はブリケツト
   やペレツトのプレスに供給し、ブリケツト及び／
   又はペレツトにする、ことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載の方法。 ５ 部分流れ又は全体流れに含まれる部分を、製
   紙又はエネルギ生産（火力発電、醗酵ガス回収）
   での原料としてさらに利用する、ことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載の方法。 ６ １次粉砕、磁気分離、分別および乾燥をされ
   た廃棄物中の繊維及び／又は粒状物の回収のため
   家庭廃棄物、工業廃棄物及びその他の同様な廃棄
   物を処理するための方法を実施するための装置で
   あつて、廃棄物の１次粉砕を行うための１次粉砕
   ユニツトと、磁気金属を分離するための磁気分離
   機と、分別ユニツトと、切断用の２次粉砕ユニツ
   トと、粗砕用の２次粉砕ユニツトと、乾燥ユニツ
   トと、廃棄物をさらに分別するためのユニツト
   と、処理ステーシヨンを通して廃棄物を連続して
   搬送するためのコンベヤとを有する装置におい
   て、 分別ユニツトと切断用の２次粉砕ユニツトとの
   間に、磁気分離の後に行われる分別によつて得ら
   れる軽い部分の部分流れ又は全体流れのための分
   岐が設けられており、該分岐は、次の処理手段を
   迂回することによつて、直接に又は第２の２次粉
   砕ユニツトを介して、次の利用に用いられる部分
   流れ又は全体流れを生成する、ことを特徴とする
   装置。 ７ 幾つかの吸引路をもつ吸引ユニツトが分別ユ
   ニツトとして使用される装置において、 吸引路の少なくとも１つに、軽い部分の（第１
   の）部分流れ又は全体流れのための第１の分岐が
   設けられており、及び／又は、第１の２次粉砕ユ
   ニツトの前に、軽い部分の（第２の）部分流れ又
   は全体流れのための第２の分岐が設けられてお
   り、第１の分岐はすぐ利用される部分流れ又は全
   体流れを生成し、第２の分岐は、第２の２次粉砕
   ユニツトを介して、次の利用に役立つ装置に連結
   されている、ことを特徴とする特許請求の範囲第
   ６項に記載の装置。 ８ 第１の分岐は粗い部分の貯蔵庫に連結されて
   いる、ことを特徴とする特許請求の範囲第７項に
   記載の装置。 ９ 第２の分岐は、細かい部分の貯蔵庫に、及
   び／又は、ブリケツト及び／又はペレツトのプレ
   スに連結されている、ことを特徴とする特許請求
   の範囲第７項に記載の装置。 １０ ブリケツト及び／又はペレツトのプレス
   は、各々の場合に搬送装置によつて貯蔵庫に連結
   されている、ことを特徴とする特許請求の範囲第
   ９項に記載の装置。