JPH0565703U - キャブマウント車両における車体構造 - Google Patents

キャブマウント車両における車体構造

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JPH0565703U
JPH0565703U JP646992U JP646992U JPH0565703U JP H0565703 U JPH0565703 U JP H0565703U JP 646992 U JP646992 U JP 646992U JP 646992 U JP646992 U JP 646992U JP H0565703 U JPH0565703 U JP H0565703U
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cabin
frame
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秀人 山田
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マツダ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バンパーとキャビンとの組付け位置の精度を
高め、車両の美観を向上させる。 【構成】 フレーム1の前方および後方に位置する各バ
ンパー2の左右両側部に、ブラケット6を一体に設け
る。キャビン5の下面の前端および後端でかつほぼ対角
に位置する2か所の隅部に、それぞれキャビン5と各バ
ンパー2との組付け位置を位置決めする基準ピン9を設
ける。2か所の隅部の下方に位置する前後一対のブラケ
ット6に、これらブラケット6,6がフレーム1に対し
て正確な位置で取り付けられたとき、基準ピン9が挿通
され、キャビン5とバンパー2との組付け位置が位置決
めされる挿通孔12を設ける。両基準ピン9,9を両挿
通孔12,12に挿通した後、キャビン5をフレーム1
に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フレームの上方にキャビンが組み付けられたキャブマウント車両に おける車体構造に関し、特に、バンパーとキャビンとの間の位置決め対策に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のキャブマウント車両における車体構造としては、フレームの 左右両側に、それぞれキャビンマウント用ブラケットが取り付けられ、これらブ ラケットにそれぞれマウント部材を介してキャビンが組み付けられているものが 公知である(例えば、実開平1−172973号公報参照)。
【0003】 また、上記の車体構造においては、上記フレームの前方および後方に、バンパ ーが取り付けられており、上記各バンパーは、上記フレームの左右両側部に、そ れぞれブラケットを介して取り付けられている。上記バンパーと左右両側のブラ ケットとは、予め組付けられ、一定の組付け精度が確保された状態で、上記フレ ームに取り付けられるようになっている。
【0004】 ところで、フレームにキャビンを組み付ける際、キャビンを取り付ける取付孔 が大きすぎること、また、マウント部材自身の弾性のために、フレームにキャビ ンを載せるだけでは、キャビンを適切な位置に組み付けることができない。キャ ビンの組付け位置がずれると、フレームの前後に取り付けられるバンパーとキャ ビンとの間に位置ずれが発生し、バンパーが歪んで取り付けられたり、バンパー とキャビンとの間に必要以上の隙間ができて、車両の美観を損ねる場合がある。
【0005】 そこで、従来、キャビンとフレームとの組付け精度を高めた車体構造として、 フレームに位置決め用の基準孔を設けるとともに、キャビンの下面に、この基準 孔に挿通されるピンを設け、上記基準孔とピンとの対応関係により、キャビンを 位置決めするようになっているものが開発され、すでに良く知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の車体構造では、キャビンとフレームとの間の組付け精度 を高くしても、バンパーに一体に組み付けられているブラケットとフレームとの 間の組付け精度が悪いため、バンパーとキャビンとの間の組付け位置のずれが解 消されず、美観を向上できないという問題がある。
【0007】 本考案はこのような点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バ ンパーとキャビンとの間の組付け位置の精度を高め、車両の美観を向上させ得る キャブマウント車両における車体構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の考案は、車体のフレームと、この フレームの前方および後方に組み付けられた前後二つのバンパーと、上記フレー ムの上方に組み付けられたキャビンとを備え、上記各バンパーの左右両側部に、 ブラケットを一体に設け、この各バンパーを、上記両ブラケットを介して上記フ レームに取り付けるキャブマウント車両における車体構造において、上記キャビ ンの下面の前端および後端で、かつほぼ対角に位置する所定の2位置に、このキ ャビンと上記両バンパーとの組付け位置を位置決めする一対の基準ピンを設け、 上記キャビンの所定の2位置の下方に位置する前後一対のブラケットに、これら ブラケットが上記フレームに対して正確な位置で取り付けられたとき、それぞれ 上記各基準ピンが挿通され、上記キャビンとバンパーとの組付け位置が位置決め される挿通孔を設け、上記キャビンを、上記の位置決め状態で上記フレームに取 り付ける構成とするものである。
【0009】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案に従属するものであり、上記基準 ピンを、上記キャビン下面の前端および後端の左右両側部に設け、上記挿通孔を 、上記基準ピンの下方に位置するブラケットにそれぞれ設ける構成とするもので ある。
【0010】
【作用】
上記の構成により、請求項1記載の考案では、それぞれ挿通孔を有し、ほぼ対 角の位置にある前後一対のブラケットが、フレームに対して正確な位置に取り付 けられていれば、キャビンの両方の基準ピンは、上記一対のブラケットの両挿通 孔にそれぞれ挿通される。この時、キャビンは、各ブラケットと一体の前後のバ ンパーに対して正確な組付け位置にあるとともに、両ブラケットを介してフレー ムに対しても正確な組付け位置にある状態で、フレーム上に組み付けられる。一 方、上記前後一対のブラケットのうちの一方のブラケットの取付位置が、フレー ムに対してずれていれば、キャビンの一方の基準ピンは、一方のブラケットの挿 通孔に入らないので、キャビンは、フレーム上に組み付けられない。そこで、両 方の基準ピンがそれぞれ挿通孔に挿通されるように、一方のブラケットの取付位 置を調節することにより、キャビンは、バンパーと正確な組付け位置でフレーム 上に組み付けられる。
【0011】 請求項2記載の考案では、フレームに対して前端および後端の全てのブラケッ トの取付位置が正確であれば、キャビンの全ての基準ピンは、それぞれ各ブラケ ットの挿通孔に挿通される。この時、キャビンは、前後の各バンパーに対して前 後方向および左右方向の両方向において正確な組付け位置にある状態で、フレー ム上に組み付けられる。そのため、キャビンは、バンパーの中心位置で組み付け られ、かつバンパーとの前後間の隙間を全長にわたって一定にした状態で組み付 けられる。一方、フレームに対してブラケットの取付位置がずれている場合には 、各ブラケットの取付位置を調節することにより、その位置のずれが補正され、 キャビンは、バンパーと正確な組付け位置でフレーム上に組み付けられる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1は、本考案の第1実施例に係るキャブマウント車両における車体構造を示 し、1は車体のフレーム、2,2は前後一対のバンパーであり、上記各バンパー 2は、上記フレーム1の前後にそれぞれ組み付けられている。上記フレーム1の 左右両側の角部および中間部には、それぞれ車体外側方向へ突出した突出部3が 形成されており、上記各突出部3の上面には、マウント部材4を介して、キャビ ン5が組み付けられている。
【0014】 上記各バンパー2は、上記フレーム1の左右両側の角部に位置する一対の突出 部3,3に、それぞれブラケット6を介して取り付けられている。上記バンパー 2とブラケット6とは、図2および図3に示すように、予め締付けボルト7,7 ,7,7により一体に組み付けられ、一定の組付け精度が確保された状態で、上 記フレーム1に取り付けられるようになっている。このフレーム1への取り付け は、上記各ブラケット6の車体内側の面と、上記各突出部3の車体外側の面とが 締付けボルト8,8で締結されることにより行われている。
【0015】 上記キャビン5の下面の前端および後端で、かつほぼ対角に位置する所定の2 か所の隅部5a,5aには、このキャビン5と上記両バンパー2,2との組付け 位置を位置決めする一対の基準ピン9,9が設けられている。上記各基準ピン9 は、図3に示すように、キャビン5の底板5bの上面に据え付けられた据付ナッ ト10と、ほぼ全長にわたりねじ面が形成され、上記据付ナット10に螺入され た雄ねじ11とから構成されている。
【0016】 上記キャビン5の2か所の隅部5a,5aの下方に位置する各ブラケット6の 上面および下面には、図4に示すように、それぞれ挿通孔12が設けられている 。この挿通孔12には、上記キャビン5の組付け時に、上記基準ピン9が挿通さ れるようになっており、挿通された基準ピン9の雄ねじ11は、ブラケット6の 下方に突出するようになっている。上記フレーム1に対して前後一対のブラケッ ト6,6が、正確な位置に取り付けられていれば、両方の基準ピン9,9は、ブ ラケット6,6の両挿通孔12,12にそれぞれ挿通され、キャビン5とフレー ム1とは組み付け可能になる。この状態で、上記雄ねじ11のブラケット6の下 方に突出した部分にナット13が螺合されることにより、キャビン5は、位置決 め状態でブラケット6,6,6,6に仮止めされた後、締付けボルト14により 、マウント部材4を介して、フレーム1上に組み付けられるようになっている。 キャビン5の組付け後、上記各基準ピン9の雄ねじ11からナット13が外され 、雄ねじ11も抜き出されるようになっている。
【0017】 なお、15はバンパーカバーであり、このバンパーカバー15は、上記バンパ ー2の表面に露出する締付けボルト7,7,7,7を覆い隠すようになっている 。
【0018】 次に、本実施例の作用について説明する。フレーム1の前後に位置する各バン パー2の左右両側部には、それぞれブラケット6が一体に設けられており、各バ ンパー2は、左右の両ブラケット6,6を介してフレーム1に取り付けられる。 それぞれ挿通孔12を有し、ほぼ対角の位置にある前後一対のブラケット6,6 が、フレーム1に対して正確な位置に取り付けられていれば、キャビン5の両方 の基準ピン9,9は、上記一対のブラケット6,6の両挿通孔12,12にそれ ぞれ挿通される。この時、キャビン5は、各ブラケット6と一体の前後のバンパ ー2,2に対して正確な組付け位置にあるとともに、両ブラケット6,6を介し てフレーム1に対しても正確な組付け位置にある状態で、フレーム1上に組み付 けられるので、前後のバンパー2,2とキャビン5との組付け位置の精度を高め ることができ、車両の美観を向上できる。
【0019】 一方、上記前後一対のブラケット6,6のうちの一方のブラケット6の取付位 置が、フレーム1に対してずれていれば、キャビン5の一方の基準ピン9は、一 方のブラケット6の挿通孔12に入らないので、キャビン5は、フレーム1上に 組み付けられない。そこで、両方の基準ピン9,9がそれぞれ挿通孔12,12 に挿通されるように、一方のブラケット6の取付位置を調節することにより、キ ャビン5は、バンパー2と正確な組付け位置でフレーム1上に組み付けられる。 したがって、ブラケット6,6の取付位置がずれている場合でも、その位置のず れを補正して、車両の美観を確保できる。
【0020】 図5は、本考案の第2実施例に係るキャブマウント車両の車体構造を示し、キ ャビン5の下面の前後両端の左右両側部に位置する隅部5a,5a,5c,5c には、それぞれ基準ピン9が設けられている。さらに、上記隅部5a,5a,5 c,5cの下方に位置するブラケット6,6,6,6には、それぞれ上記各基準 ピン9に対応して、挿通孔(図示せず)が設けられている。なお、その他の構成 は、上記第1実施例の場合と同様であるため、同じ構成部分については同じ符号 を付し、その説明は省略する。
【0021】 そして、上記第2実施例の場合、フレーム1に対して前端および後端の全ての ブラケット6,6,6,6の取付位置が正確であれば、キャビン5の全ての基準 ピン9,9,9,9は、それぞれ各ブラケット6の挿通孔に挿通される。この時 、キャビン5は、前後の各バンパー2に対して前後方向および左右方向の両方向 において正確な組付け位置にある状態で、フレーム1上に組み付けられる。その ため、キャビン5は、バンパー2の中心位置で組み付けられ、かつバンパー2と の前後間の隙間を全長にわたって一定にした状態で組み付けられ、バンパー2と キャビン5との組付け位置の精度を一層高めることができ、車両の美観をさらに 向上できる。
【0022】 また、フレーム1に対してブラケット6,6,6,6の取付位置がずれている 場合でも、各ブラケット6の取付位置を調節することにより、その位置のずれを 補正して、車両の美観を確保できる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように、請求項1記載のキャブマウント車両の車体構造によれば、ほぼ 対角の位置にある前後一対のブラケットが、フレームに対して正確な位置に取り 付けられていれば、キャビンは、前後のバンパーおよびフレームに対して正確な 組付け位置にある状態で、フレーム上に組み付けられるので、前後のバンパーと キャビンとの組付け位置の精度を高めることができ、車両の美観を向上できる。 また、フレームに対していずれかのブラケットの取付位置がずれている場合でも 、その位置のずれを補正して、車両の美観を確保できる。
【0024】 請求項2記載のキャブマウント車両の車体構造によれば、フレームに対して前 端および後端の全てのブラケットの取付位置が正確であれば、キャビンは、前後 の各バンパーに対して前後方向および左右方向の両方向において正確な組付け位 置にある状態で、フレーム上に組み付けられるので、キャビンは、バンパーの中 心位置で組み付けられ、かつバンパーとの前後間の隙間を全長にわたって一定に した状態で組み付けられ、バンパーとキャビンとの組付け位置の精度を一層高め ることができ、車両の美観をさらに向上できる。また、フレームに対してブラケ ットの取付位置がずれている場合でも、各ブラケットの取付位置を調節すること により、その位置のずれを補正して、車両の美観を確保できる。
【提出日】平成4年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フレームの上方にキャビンが組み付けられたキャブマウント車両に おける車体構造に関し、特に、バンパーとキャビンとの間の位置決め対策に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、この種のキャブマウント車両における車体構造としては、フレームの 左右両側に、それぞれキャビンマウント用ブラケットが取り付けられ、これらブ ラケットにそれぞれマウント部材を介してキャビンが組み付けられているものが 公知である(例えば、実開平1−172973号公報参照)。
【0003】 また、上記の車体構造においては、上記フレームの前方および後方に、バンパ ーが取り付けられており、上記各バンパーは、上記フレームの左右両側部に、そ れぞれブラケットを介して取り付けられている。上記バンパーと左右両側のブラ ケットとは、予め組付けられ、一定の組付け精度が確保された状態で、上記フレ ームに取り付けられるようになっている。
【0004】 ところで、フレームにキャビンを組み付ける際、キャビンを取り付ける取付孔 が大きすぎること、また、マウント部材自身の弾性のために、フレームにキャビ ンを載せるだけでは、キャビンを適切な位置に組み付けることができない。キャ ビンの組付け位置がずれると、フレームの前後に取り付けられるバンパーとキャ ビンとの間に位置ずれが発生し、バンパーが歪んで取り付けられたり、バンパー とキャビンとの間に必要以上の隙間ができて、車両の美観を損ねる場合がある。
【0005】 そこで、従来、キャビンとフレームとの組付け精度を高めた車体構造として、 フレームに位置決め用の基準孔を設けるとともに、キャビンの下面に、この基準 孔に挿通されるピンを設け、上記基準孔とピンとの対応関係により、キャビンを 位置決めするようになっているものが開発され、すでに良く知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の車体構造では、キャビンとフレームとの間の組付け精度 を高くしても、バンパーに一体に組み付けられているブラケットとフレームとの 間の組付け精度が悪いため、バンパーとキャビンとの間の組付け位置のずれが解 消されず、美観を向上できないという問題がある。
【0007】 本考案はこのような点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バ ンパーとキャビンとの間の組付け位置の精度を高め、車両の美観を向上させ得る キャブマウント車両における車体構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の考案は、車体のフレームと、この フレームの前方および後方に組み付けられた前後二つのバンパーと、上記フレー ムの上方に組み付けられたキャビンとを備え、上記各バンパーの左右両側部に、 ブラケットを一体に設け、この各バンパーを、上記両ブラケットを介して上記フ レームに取り付けるキャブマウント車両における車体構造において、上記キャビ ンの下面の前端および後端で、かつほぼ対角に位置する所定の2位置に、このキ ャビンと上記両バンパーとの組付け位置を位置決めする一対の基準ピンを設け、 上記キャビンの所定の2位置の下方に位置する前後一対のブラケットに、これら ブラケットが上記フレームに対して正確な位置で取り付けられたとき、それぞれ 上記各基準ピンが挿通され、上記キャビンとバンパーとの組付け位置が位置決め される挿通孔を設け、上記キャビンを、上記の位置決め状態で上記フレームに取 り付ける構成とするものである。
【0009】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案に従属するものであり、上記基準 ピンを、上記キャビン下面の前端および後端の左右両側部に設け、上記挿通孔を 、上記基準ピンの下方に位置するブラケットにそれぞれ設ける構成とするもので ある。
【0010】
【作用】
上記の構成により、請求項1記載の考案では、それぞれ挿通孔を有し、ほぼ対 角の位置にある前後一対のブラケットが、フレームに対して正確な位置に取り付 けられていれば、キャビンの両方の基準ピンは、上記一対のブラケットの両挿通 孔にそれぞれ挿通される。この時、キャビンは、各ブラケットと一体の前後のバ ンパーに対して正確な組付け位置にあるとともに、両ブラケットを介してフレー ムに対しても正確な組付け位置にある状態で、フレーム上に組み付けられる。一 方、上記前後一対のブラケットのうちの一方のブラケットの取付位置が、フレー ムに対してずれていれば、キャビンの一方の基準ピンは、一方のブラケットの挿 通孔に入らないので、キャビンは、フレーム上に組み付けられない。そこで、両 方の基準ピンがそれぞれ挿通孔に挿通されるように、一方のブラケットの取付位 置を調節することにより、キャビンは、バンパーと正確な組付け位置でフレーム 上に組み付けられる。
【0011】 請求項2記載の考案では、フレームに対して前端および後端の全てのブラケッ トの取付位置が正確であれば、キャビンの全ての基準ピンは、それぞれ各ブラケ ットの挿通孔に挿通される。この時、キャビンは、前後の各バンパーに対して前 後方向および左右方向の両方向において正確な組付け位置にある状態で、フレー ム上に組み付けられる。そのため、キャビンは、バンパーの中心位置で組み付け られ、かつバンパーとの前後間の隙間を全長にわたって一定にした状態で組み付 けられる。一方、フレームに対してブラケットの取付位置がずれている場合には 、各ブラケットの取付位置を調節することにより、その位置のずれが補正され、 キャビンは、バンパーと正確な組付け位置でフレーム上に組み付けられる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1は、本考案の第1実施例に係るキャブマウント車両における車体構造を示 し、1は車体のフレーム、2,2は前後一対のバンパーであり、上記各バンパー 2は、上記フレーム1の前後にそれぞれ組み付けられている。上記フレーム1の 左右両側の角部および中間部には、それぞれ車体外側方向へ突出した突出部3が 形成されており、上記各突出部3の上面には、マウント部材4を介して、キャビ ン5が組み付けられている。
【0014】 上記各バンパー2は、上記フレーム1の左右両側の角部に位置する一対の突出 部3,3に、それぞれブラケット6を介して取り付けられている。上記バンパー 2とブラケット6とは、図2および図3に示すように、予め締付けボルト7,7 ,7,7により一体に組み付けられ、一定の組付け精度が確保された状態で、上 記フレーム1に取り付けられるようになっている。このフレーム1への取り付け は、上記各ブラケット6の車体内側の面と、上記各突出部3の車体外側の面とが 締付けボルト8,8で締結されることにより行われている。
【0015】 上記キャビン5の下面の前端および後端で、かつほぼ対角に位置する所定の2 か所の隅部5a,5aには、このキャビン5と上記両バンパー2,2との組付け 位置を位置決めする一対の基準ピン9,9が設けられている。上記各基準ピン9 は、図3に示すように、キャビン5の底板5bの上面に据え付けられた据付ナッ ト10と、一部にねじ面が形成され、上記据付ナット10に螺入されたピン本体 11と から構成されている。
【0016】 上記キャビン5の2か所の隅部5a,5aの下方に位置する各ブラケット6の 上面および下面には、図4に示すように、それぞれ挿通孔12が設けられている 。この挿通孔12には、上記キャビン5の組付け時に、上記基準ピン9が挿通さ れるようになっており、挿通された基準ピン9のピン本体11は、ブラケット6 の下方に突出するようになっている。上記フレーム1に対して前後一対のブラケ ット6,6が、正確な位置に取り付けられていれば、両方の基準ピン9,9は、 ブラケット6,6の両挿通孔12,12にそれぞれ挿通され、キャビン5とフレ ーム1とは組み付け可能になる。キャビン5は、このようにしてブラケット6, 6,6,6に位置決めされた後、締付けボルト14により、マウント部材4を介 して、フレーム1上に組み付けられるようになっている。キャビン5の組付け後 、上記各基準ピン9のピン本体11は、挿通孔12および据付ナット10から抜 き出されるようになっている。
【0017】 なお、15はバンパーカバーであり、このバンパーカバー15は、上記バンパ ー2の表面に露出する締付けボルト7,7,7,7を覆い隠すようになっている 。
【0018】 次に、本実施例の作用について説明する。フレーム1の前後に位置する各バン パー2の左右両側部には、それぞれブラケット6が一体に設けられており、各バ ンパー2は、左右の両ブラケット6,6を介してフレーム1に取り付けられる。 それぞれ挿通孔12を有し、ほぼ対角の位置にある前後一対のブラケット6,6 が、フレーム1に対して正確な位置に取り付けられていれば、キャビン5の両方 の基準ピン9,9は、上記一対のブラケット6,6の両挿通孔12,12にそれ ぞれ挿通される。この時、キャビン5は、各ブラケット6と一体の前後のバンパ ー2,2に対して正確な組付け位置にあるとともに、両ブラケット6,6を介し てフレーム1に対しても正確な組付け位置にある状態で、フレーム1上に組み付 けられるので、前後のバンパー2,2とキャビン5との組付け位置の精度を高め ることができ、車両の美観を向上できる。
【0019】 一方、上記前後一対のブラケット6,6のうちの一方のブラケット6の取付位 置が、フレーム1に対してずれていれば、キャビン5の一方の基準ピン9は、一 方のブラケット6の挿通孔12に入らないので、キャビン5は、フレーム1上に 組み付けられない。そこで、両方の基準ピン9,9がそれぞれ挿通孔12,12 に挿通されるように、一方のブラケット6の取付位置を調節することにより、キ ャビン5は、バンパー2と正確な組付け位置でフレーム1上に組み付けられる。 したがって、ブラケット6,6の取付位置がずれている場合でも、その位置のず れを補正して、車両の美観を確保できる。
【0020】 図5は、本考案の第2実施例に係るキャブマウント車両の車体構造を示し、キ ャビン5の下面の前後両端の左右両側部に位置する隅部5a,5a,5c,5c には、それぞれ基準ピン9が設けられている。さらに、上記隅部5a,5a,5 c,5cの下方に位置するブラケット6,6,6,6には、それぞれ上記各基準 ピン9に対応して、挿通孔(図示せず)が設けられている。なお、その他の構成 は、上記第1実施例の場合と同様であるため、同じ構成部分については同じ符号 を付し、その説明は省略する。
【0021】 そして、上記第2実施例の場合、フレーム1に対して前端および後端の全ての ブラケット6,6,6,6の取付位置が正確であれば、キャビン5の全ての基準 ピン9,9,9,9は、それぞれ各ブラケット6の挿通孔に挿通される。この時 、キャビン5は、前後の各バンパー2に対して前後方向および左右方向の両方向 において正確な組付け位置にある状態で、フレーム1上に組み付けられる。その ため、キャビン5は、バンパー2の中心位置で組み付けられ、かつバンパー2と の前後間の隙間を全長にわたって一定にした状態で組み付けられ、バンパー2と キャビン5との組付け位置の精度を一層高めることができ、車両の美観をさらに 向上できる。
【0022】 また、フレーム1に対してブラケット6,6,6,6の取付位置がずれている 場合でも、各ブラケット6の取付位置を調節することにより、その位置のずれを 補正して、車両の美観を確保できる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように、請求項1記載のキャブマウント車両の車体構造によれば、ほぼ 対角の位置にある前後一対のブラケットが、フレームに対して正確な位置に取り 付けられていれば、キャビンは、前後のバンパーおよびフレームに対して正確な 組付け位置にある状態で、フレーム上に組み付けられるので、前後のバンパーと キャビンとの組付け位置の精度を高めることができ、車両の美観を向上できる。 また、フレームに対していずれかのブラケットの取付位置がずれている場合でも 、その位置のずれを補正して、車両の美観を確保できる。
【0024】 請求項2記載のキャブマウント車両の車体構造によれば、フレームに対して前 端および後端の全てのブラケットの取付位置が正確であれば、キャビンは、前後 の各バンパーに対して前後方向および左右方向の両方向において正確な組付け位 置にある状態で、フレーム上に組み付けられるので、キャビンは、バンパーの中 心位置で組み付けられ、かつバンパーとの前後間の隙間を全長にわたって一定に した状態で組み付けられ、バンパーとキャビンとの組付け位置の精度を一層高め ることができ、車両の美観をさらに向上できる。また、フレームに対してブラケ ットの取付位置がずれている場合でも、各ブラケットの取付位置を調節すること により、その位置のずれを補正して、車両の美観を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るキャブマウント車両
の車体構造の平面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2のX−X線矢視図である。
【図4】図2のY−Y線矢視図である。
【図5】本考案の第2実施例に係るキャブマウント車両
の車体構造の平面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 バンパー 5 キャビン 6 ブラケット 9 基準ピン 12 挿通孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月16日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフレームと、このフレームの前方
    および後方に組み付けられた前後二つのバンパーと、上
    記フレームの上方に組み付けられたキャビンとを備え、
    上記各バンパーの左右両側部には、ブラケットが一体に
    設けられており、この各バンパーは、上記両ブラケット
    を介して上記フレームに取り付けられているキャブマウ
    ント車両における車体構造において、 上記キャビンの下面の前端および後端で、かつほぼ対角
    に位置する所定の2位置には、このキャビンと上記両バ
    ンパーとの組付け位置を位置決めする一対の基準ピンが
    設けられており、 上記キャビン下面の所定の2位置の下方に位置する前後
    一対のブラケットには、これらブラケットが上記フレー
    ムに対して正確な位置で取り付けられたとき、それぞれ
    上記各基準ピンが挿通され、上記キャビンとバンパーと
    の組付け位置が位置決めされる挿通孔が設けられてお
    り、 上記キャビンは、上記の位置決め状態で上記フレームに
    取り付けられていることを特徴とするキャブマウント車
    両における車体構造。
  2. 【請求項2】 上記基準ピンは、上記キャビン下面の前
    端および後端の左右両側部に設けられており、上記挿通
    孔は、上記基準ピンの下方に位置するブラケットにそれ
    ぞれ設けられている請求項1記載のキャブマウント車両
    における車体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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