JPH0564892U - 電子楽器の電源制御装置 - Google Patents

電子楽器の電源制御装置

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JPH0564892U
JPH0564892U JP1065192U JP1065192U JPH0564892U JP H0564892 U JPH0564892 U JP H0564892U JP 1065192 U JP1065192 U JP 1065192U JP 1065192 U JP1065192 U JP 1065192U JP H0564892 U JPH0564892 U JP H0564892U
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愼哉 小西
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子楽器の演奏者に向かい合う部位に取り付
けた近接スイッチ25のオン/オフ状態の変化によっ
て、演奏者が電子楽器の前から離れたことを検知し、演
奏者が電子楽器の前から離れた時点から所定時間経過後
に、電子楽器の電源をオフにする電子楽器の電源制御装
置 【効果】 本考案を、ポータブルタイプやシングルキー
ボードタイプなどの電子楽器に用いれば、電源として使
用する電池の無駄な消耗を防止できる。また本考案にお
いては、演奏者が電子楽器の前から離れた後、電源を切
るまでの時間を比較的に短く設定できるので、鍵盤やパ
ネルの操作の有無を検出し、一定時間以上操作が無けれ
ば自動的に電源をオフにする従来型の電源制御装置に付
加して用いれば、より電池の消耗が少なくてすむ。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は、ポータブルタイプの電子楽器やシングルキーボードタイプの電子楽 器などのような、電池を電源とする電子楽器の電源制御装置に関するものである 。 【0002】 【従来の技術】 上記のような電池を電源とする電子楽器においては、電源スイッチの切り忘れ による電池の消耗を防止するために、電子楽器を使用しない場合に自動的に電源 が切れる装置が必要である。そのための装置として、鍵盤やパネルの操作の有無 を検知し、一定時間以上操作が無ければ自動的に電源をオフにするものが知られ ている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 この従来の装置では、鍵盤やパネルの最後の操作から、電源がオフになるまで の時間があまり短いと、演奏者が一度演奏を中断した後、再度演奏を開始しよう と思っても、既に電源が切れていることになり不都合である。そのため鍵盤やパ ネルの最後の操作から電源が切れるまでの時間を、ある程度長く設定する必要が ある。しかしそうすると、演奏者が演奏を終了し電子楽器の前から離れた場合で も、かなりの時間電源が切れず、その間の電池の消耗が防止できない。 【0004】 【課題を解決するための手段】 演奏者が、電子楽器の前から離れる場合は、演奏を終了する場合がほとんどで あり、すぐに演奏を再開することは希である。そこで、演奏者が電子楽器の前か ら離れた場合に、従来装置における鍵盤やパネルの操作が終了してから電源が切 れる時間に比べ、より短い時間で電源を切れるようにしておけば、電池の無駄な 消耗を防止できる。そのため本考案を従来の電源制御装置に付加して用いれば、 より電池の消耗が少なくてすむ。 【0005】 本考案は演奏者が電子楽器の前から離れたことを、電子楽器の演奏者に向かい 合う部位に取り付けた非接触型センサーによって検知し、演奏者が電子楽器の前 から離れた時点から所定時間経過後に、電子楽器の電源を切り上記課題を解決し ようとするものである。物体とセンサーとの距離の遠近を検知する非接触型セン サーには、光、赤外線、超音波、電磁波を用いたもの、静電容量の変化を検知す るものなどがある。これらの非接触型センサーは、センサーと物体の距離が一定 の範囲内にあればオン、センサーと物体の距離が一定以上離れるとオフとなり、 一種のスイッチの役割をするので、近接スイッチとも呼ばれている。このうち対 象物を選ばない点と検知部と回路部が分離できる点で、本考案の実施例では、非 接触型センサー(近接スイッチ)として差動式静電容量型のセンサー(実公昭6 3−36246号公報)を用いる。以下本考案の実施例の記載中の近接スイッチ とはこのセンサーを意味する。 【0006】 演奏者が電子楽器の前を離れてから、電源を切るまでの時間(上記所定時間) は、電子楽器の使用方法に応じて適宜設定してよい。電源として使用する電池の 消耗を防止する観点からは、上記所定時間は短いほどよく、演奏者が電子楽器の 前から離れれば、即座に電源が切れるようにしてもよい。一方演奏者が一度電子 楽器の前から離れても、すぐに戻ることが多い場合には、演奏者が電子楽器の前 から離れ、電源を切る前に、警告音を発生し、この警告音に気づいて演奏者が電 子楽器の前に戻ると、電源が切れないようにもできる。また演奏者がモードを切 り換えることにより、警告音を発生するようにしたり、発生しないようにしたり することも可能である。 【0007】 【実施例】 以下に本考案の一実施例について(1)本実施例における近接スイッチの取り 付け方法(2)本実施例の動作の概略(3)本実施例のブロック図(4)本実施 例の動作に分けて説明する。本実施例は上述したもののうち、電源が切れる前に 警告音を発生するタイプであるが、上述したように本考案はこのタイプに限る必 要はない。 【0008】 (1) 本実施例における近接スイッチの取り付け方法 図1にポータブルタイプの電子楽器の外観を示す。図中10は鍵盤、11は操 作パネル、12は表示器、SW1は電源スイッチ、25は近接スイッチを示す。 本考案の特徴は、電子楽器前面の演奏者に対面する部位に、近接スイッチ25が 取り付けられている点である。図2に示すように演奏者が電子楽器の前で演奏し ている場合には、演奏者の身体の一部が近接スイッチ25のオン領域(物体がこ の領域内にあると近接スイッチがオン状態になる領域)内に入っており、近接ス イッチはオン状態になっている。そして演奏者が電子楽器の前から基準距離以上 離れ、近接スイッチのオン領域外に演奏者の身体が出ると、近接スイッチはオフ 状態になる。 【0009】 近接スイッチによって演奏者が電子楽器の前にいるか否かを判定することは、 原理的には近接スイッチ一個で可能である。しかし演奏者の座る位置、身体の向 きなどにより、近接スイッチ一個では演奏者が電子楽器の前にいる事の検知が困 難な場合があるので、本実施例のように複数個取り付ける方が望ましい。近接ス イッチを複数個取り付けた場合には、すべての近接スイッチがオフになった場合 に演奏者が電子楽器の前から離れたと判定する。 【0010】 (2) 本実施例の動作の概略 本実施例は、近接スイッチがオン状態にあるときは電源をオンの状態で維持し 、近接スイッチがオフ状態に変化した時点から所定時間が経過した後、電子楽器 の電源をオフにするものである。これを実現する本実施例の動作の概略は次のよ うになる。まず演奏者が電子楽器の前に座って、電源スイッチを入れると近接 スイッチ(後述の図3中の25)がオン状態になり、同時に電子楽器に内蔵さ れているパルス発生器(後述の図3中の23)が作動し、一定の時間間隔でパル スを発生する。そしてそのパルスが一定の時間間隔で電源回路(後述の図3中 の24)に供給されている限り、電源がオンの状態で維持され、パルスの供給が 止まると電源が切れるような装置(実開平3−53037号公報)を採用する。 そして近接スイッチがオン状態からオフ状態に変化した時点から、発生するパ ルス数を計数し、その値が所定値に達した時にパルスの発生を停止する。そう すると、電源回路24にパルスが供給されなくなり、電源が切れる。 【0011】 なお演奏者が電子楽器の前から離れても、すぐに戻る場合には、電源が切れる と不都合である。そこで本実施例では、パルスの発生を停止する少し前に警告音 を発し、演奏者が電子楽器の前に戻れば近接スイッチ25によってそれを検知し 、パルスの発生を持続することにより、電源を維持できるようにしている。 【0012】 (3) 本実施例のブロック図 本実施例は近接スイッチがオン状態からオフ状態に変化したことを検知して、 所定時間経過後に電源をオフにするものである。そしてこの制御は電子楽器内部 に組み込まれた電子回路によって実現される。本実施例を構成する電子楽器の機 器およびそれに内蔵される電子回路の概略をブロック図で示したものが図3であ る。 【0013】 図3において10は鍵盤であり、演奏者の押鍵・離鍵動作を検出し、楽音発生 回路18に供給するものである。この鍵盤10は、複数のキーと、これらのキー の押鍵・離鍵に連動して開閉するキースイッチと、これらのキースイッチの開閉 状態を検出するキースキャン回路などを含んでいる。 【0014】 11は操作パネルであり、電子楽器の制御を行なう各種スイッチやメッセージ を表示する表示器12などが設けられている。 【0015】 操作パネル11中のスイッチSW1は電源スイッチである。電源スイッチ以外 のスイッチは本考案とは関連しないので、これらのスイッチをまとめてSW2と 表示している。 【0016】 13はリードオンリメモリ(ROM)であり、後述するCPU14を作動させ る制御プログラム(図示していない)の他、演奏者が電子楽器の前から離れて所 定時間が経過し、電源をオフにする少し前に、発音させる警告音データや表示器 12に表示させる警告表示データが記憶されている。 【0017】 14は中央処理装置(CPU)であり、ROM13に記憶されている制御プロ グラムにしたがって電子楽器の各部を制御するものである。 【0018】 CPU14は様々な制御部から成り立っているが、本考案に関連するものは図 3に図示している読出制御部15、制御部16、警告制御部17である。これら 各部の詳細については後述する。 【0019】 21はタイマであり、時間を計測する。 【0020】 22はカウンタであり、制御プログラムに基づく制御部16からの指示により 、近接スイッチ25がオン状態からオフ状態に変化した時点から、パルス発生器 23によって発生するパルスの個数を計数する。このパルスの個数の計数値は、 演奏者が電子楽器の前から離れた後、電源を切るまでの所定時間の経過を判定す るために必要となる。 【0021】 23はパルス発生器である。このパルス発生器23は、電源スイッチSW1が 押され、電源がオンの状態になると、制御プログラムに基づく制御部16からの 指示により一定の時間間隔毎にパルスを発生させる。このパルスは、後述の電源 回路24に供給される。 【0022】 24はトランジスタを制御素子として用いた電源回路である。この電源回路2 4にパルス発生器23から一定の時間間隔でパルスが供給されている間は、電源 はオンの状態で維持される。パルス発信器23がパルスの発生を停止し、パルス が電源回路24に供給されなくなると、電源がオフになるように構成されている 。 【0023】 25は近接スイッチであり、演奏者が電子楽器の前から離れたか否かを検知す る。 【0024】 次にCPU14の各部について詳述する。15は読出制御部であり、一般には 操作パネル11の各スイッチの押下状態に応じて演奏データを選択して読み出す 制御部である。本考案特有のものとして、演奏者が電子楽器の前から離れ、所定 時間が経過して電源をオフにする少し前に、ROM13より警告音データ、警告 表示データを読み出す制御を行なう。 【0025】 16は制御部であり、電源が投入されると一定時間間隔ごとにパルス発生器2 3にパルスを発生させる指示を与える。そして近接スイッチ25が、オン状態か らオフ状態に変化すると、パルス数の計数をカウンタ22に指示する。そしてカ ウンタ22のパルス計数値が所定の値に達した場合(演奏者が電子楽器の前から 離れた後、所定時間が経過した場合)には、電源をオフにするために、パルスの 発生を停止する指示をパルス発生器23に与える。 【0026】 17は警告制御部である。カウンタ22のパルス計数値が一定の値に達した場 合に、読出制御部15がROM13から読み出した警告音データに基づいて、楽 音発生回路18を制御し、警告音を発生させるとともに、同様にROM13から 読み出された警告表示データ(例えば「電源オフ!」のようなデータ)を操作パ ネル11上の表示器12に表示させる。 【0027】 次に以上のような構成において、本考案の実施例の動作を図4および図5に示 したフローチャートを基に説明する。図中、頭にSを付けた数値は処理手順の番 号を示している。 【0028】 (4) 本実施例の動作 本実施例では(4−1)初期化処理、(4−2)鍵処理、(4−3)パネルス キャン処理、(4−4)パネル処理、(4−5)近接スイッチ判定処理、(4− 6)電源制御処理、(4−7)割り込み処理がなされる。 【0029】 これらの処理の内(4−1)から(4−4)までは、通常の電子楽器において なされる従来技術に属する処理である。本考案特有の処理は(4−5)近接スイ ッチ判定処理、(4−6)電源制御処理、(4−7)割り込み処理である。図4 では(4−5)近接スイッチ判定処理、(4−6)電源制御処理を中心に、本実 施例の主たる処理を示し、図5では(4−7)割り込み処理を示している。 【0030】 本実施例の動作は電子楽器の電源が投入されると、図4に示す初期化処理(S 10)から始まる。そして図4に示すフローチャートに沿って処理動作がなされ るのであるが、この処理動作中に、一定の時間間隔ごとに図5に示す割り込み処 理がなされる。この割り込み処理は、パルスの発生を制御する処理、および近接 スイッチがオフになった時点以降のパルス発生器23が発生するパルス数を、カ ウンタ22で計数するための処理からなる。図5に示す割り込み処理が終了する と、図4に示す主たる処理に戻る。以下本実施例の動作を図4の主たる処理から 説明する。 【0031】 (4−1) 初期化処理 まず電源が投入されると初期化処理が行われる(S10)。この処理により楽 音発生回路18の内部状態を初期化して電源投入時に楽音が出ないようにする。 その他図示していないRAM(ランダムアクセスメモリ)の内容をクリアする。 【0032】 (4−2) 鍵処理 次に、鍵処理が行われる(S11)。この鍵処理は鍵盤10の押鍵/離鍵に伴 なって行われる発音/消音処理である。 【0033】 (4−3) パネルスキャン処理 次にパネルスキャン処理が行われる(S12)。この処理は、図3の操作パネ ル11内部のパネルスキャン回路で検出された各スイッチのオン/オフ状態をC PU14に読み込ませ、図示していないRAMに記憶させる処理である。 【0034】 (4−4) パネル処理 次に操作パネル11の各スイッチのオン/オフ状態を調べ、その状態に応じた 処理(パネル処理)が行われる(S13)。パネル処理が終了すると、続いて本 考案特有の近接スイッチ判定処理(S14〜S19)がなされる。 【0035】 (4−5) 近接スイッチ判定処理 最初に近接スイッチ25のオン/オフ状態が制御部16によって、判定される (S14)。 【0036】 (4−5−1) 近接スイッチがオン状態の場合 近接スイッチが一個でもオン状態の場合には、S14の処理は「no」となる 。この場合は演奏者が電子楽器の前にずっといる場合か、あるいは警告音が発生 したので、すぐに電子楽器の前に戻ったかのいずれかである。前者の場合は演奏 者は電子楽器の前にいるので何も処理を行う必要がない。しかし後者の場合には 、パルスの発生を継続し、電源をオンの状態で維持するための処理(S18およ びS19)が必要である。 【0037】 そこでS14の処理が「no」の場合には、パルス発生の再開を指示するため に、後述するフラグ(LFLG)を「0」に設定し(S18)、次いでパルス数 の計数をしないように、後述するフラグ(KFLG)を「0」に設定する(S1 9)。もっとも警告音が発生してから、すぐに演奏者が電子楽器の前に戻らない と、電源は切れてしまう。以上の処理が終わるとS20以下の電源制御処理がな される。 【0038】 (4−5−2) 近接スイッチがオフ状態の場合 一方すべての近接スイッチがオフの場合には、演奏者が電子楽器の前から離れ たのであるから、所定時間経過後に電源をオフにするための前提として必要な処 理(S15〜S17)がなされる。 【0039】 まずフラグ(KFLG)が「1」か否かを判定する(S15)。フラグ(KF LG)はパルス数の計数を始めるか否か指示するフラグであり、「KFLG」が 「1」の場合には「パルス数を計数せよ」との指示を意味し、「1」以外の場合 には「パルス数の計数をするな」との指示を意味する。このフラグ(KFLG) は図示していないRAMに記憶される。 【0040】 (4−5−2−1) 最初のS15の処理 演奏者が電子楽器の前から離れ、すべての近接スイッチがオン状態からオフ状 態に変化した後、初めてS15の処理が行われるときは、「KFLG」は「0」 であるからS15の処理は「no」となり、S16、S17の処理がなされる。 【0041】 すなわちパルス発生器23が発生するパルス数をカウンタ22により計数する ことを指示するために、フラグ(KFLG)を「1」に設定する(S16)。こ のフラグ(KFLG)は、後述する割り込み処理の中のS27の処理(図5)で 判定される。 【0042】 次いでカウンタ22をクリアする(S17)。この処理はカウンタ22でパル ス数を計数する前に、パルス計数値(N)をあらかじめ「0」に設定しておく必 要があるのでなされる。この処理が終わるとS20以下の電源制御処理がなされ る。 【0043】 (4−5−2−2) 2回目以降のS15の処理 これに対し、すべての近接スイッチがオフ状態になり、上記S16、S17の 処理が一度なされた後、再度S15の処理がなされる場合には、すでに「KFL G」が「1」であるから、上記S15の処理は「yes」となり、S16、S1 7の処理はなされず、S20以下の電源制御処理に分岐する。 【0044】 (4−6) 電源制御処理 この電源制御処理には、電源を切る少し前に警告を発する処理(S20〜S2 2)と、パルスの発生停止を指示するフラグ(LFLG)を設定するための処理 (S23、S24)が含まれている。以下S20の処理から説明する。 【0045】 最初にカウンタ22のパルス計数値(N)が一定の値(X)か否かが判定され る(S20)。Xは演奏者が電子楽器の前から離れた後、電源が切れるとの警告 を発するまでの時間(一定時間)をパルスの発生周期で除した値(整数値)であ る。 【0046】 演奏者が電子楽器の前から離れて、一定時間が経過すると、カウンタ22によ り計数されたパルス計数値(N)が、一定の値(X)に等しくなり、S20の処 理は「yes」となる。この場合にはS21およびS22の処理がなされる。以 下にこれらの処理について説明する。 【0047】 まず読出制御部15がROM13から読み出した警告音データに基づいて、警 告制御部17が楽音発生回路18を制御し、警告音を発生させるとともに、同様 にROM13から読み出された警告表示を、操作パネル11の表示器12に表示 させる(S21、S22)。これらの処理は演奏者に電源が切れることを警告し 、演奏者にすぐに電子楽器の前に戻って、電源が切れないようにする余地を与え るものである。これらの処理が終了すると、再びS11の鍵処理に戻る。 【0048】 一方演奏者が電子楽器の前にいる場合、あるいは電子楽器の前から離れても上 記一定時間経過前か既に経過後の場合には、S20の処理は「no」となる。そ こで電源を切るべき時間に達しているか否かを判定するための処理がなされる。 【0049】 すなわちカウンタ22で計数されたパルス計数値(N)が、前述のS20の処 理中のXの値よりもやや大きい値(X+α)か否かを判定する(S23)。ここ にαは警告音を発生させてから電源を切るまでの時間を、パルスの発生周期で除 した値(整数値)である。この値は、演奏者が警告に気づいて電源が切れるのを 回避するため、電子楽器の前に戻るまでに要する時間を考慮して定められる。 【0050】 上記S23の処理が「no」の場合には、まだ電源を切るべき時間に達してい ないか、あるいは演奏者が警告音に気づき電子楽器の前に戻ったので、前述した S19の処理によりパルス数の計数を中止したかのどちらかである。これらの場 合には電源を切る必要はないので、フラグ(LFLG)の設定は行わず、再度S 11の鍵処理に戻る。 【0051】 一方上記S23の処理が「yes」の場合は、演奏者に電子楽器の前に戻る時 間的余裕を与えて警告したにもかかわらず、演奏者が電子楽器の前に戻らず電源 を切るべき時間が到来した場合である。したがって電源をオフにするために、フ ラグ「LFLG」を「1」に設定する(S24)。 【0052】 このフラグ(LFLG)はパルスの発生を停止するか否かを指示するフラグで あり、「LFLG」が「1」の場合には「パルスの発生を停止せよ」との指示を 意味し、「1」以外の場合には「パルスを発生せよ」との指示を意味する。この フラグ(LFLG)は、後述する割り込み処理中の図5に示すS25の処理で判 定され、LFLGが「1」の場合にはパルス信号が出力されず、電源回路24に パルスが供給されないため電源が切れる。このフラグ(LFLG)は図示してい ないRAMに記憶される。 【0053】 S24の処理が終わると、電源制御処理が終了し、再びS11の鍵処理に戻る 。 【0054】 以上が図4に示す主たる処理の説明である。この主たる処理がなされている途 中で、一定の時間が経過するごとに、タイマ21から信号が制御部16に送信さ れ、図5に示す割り込み処理がなされる。以下に割り込み処理について説明する 。 【0055】 (4−7) 割り込み処理 最初に、電源をオフにすべきか否かの判定(フラグ(LFLG)が「1」か否 かの判定)がなされる(S25)。 【0056】 演奏者が電子楽器の前にいる場合、あるいは演奏者が電子楽器の前から離れて も、所定の時間が経過しない場合には、電源をオフにすべきでない。この場合に は、フラグ(LFLG)は「0」である。したがって上記S25の処理は「no 」となり、パルス発生器23がパルス信号を出力する(S26)。 【0057】 このパルス信号はフラグ(LFLG)が「0」の間は割り込み処理がなされる ごとに、等時間間隔で一個づつ出力される。このパルス信号が、図3に示す電源 回路24に供給されている間は電源はオンの状態で維持される。上記S26の処 理が終わると、次のS27の処理がなされる。 【0058】 一方演奏者が電子楽器の前から離れて、電子楽器の前に戻らず所定の時間が経 過した場合にはフラグ(LFLG)が「1」に設定される(図4に示すS24の 処理)。したがってこの場合には、上記S25の処理が「yes」となり、パル ス信号を出力しない。この場合には、電源回路24にパルス信号が供給されなく なる。そして次のS27以下の処理がなされるが、電源回路24にパルスが供給 されないため、ごく短時間で電子楽器の電源がオフとなる。 【0059】 次いでフラグ(KFLG)が「1」か否かの判定を行う(S27)。パルス信 号を計数するか否かの判定である。 【0060】 演奏者が電子楽器の前にいる場合には、近接スイッチはオン状態であり、「K FLG」は「0」である(図4に示すS19の処理)。したがってこの場合には 、上記S27の処理は「no」となり、パルス数の計数は行われず、割り込み処 理は終了し、図4に示す主たる処理に戻る。 【0061】 一方演奏者が電子楽器の前から離れた場合には、近接スイッチがオン状態から オフ状態に変化し、「KFLG」が「1」となっている(図4に示すS16の処 理)ので、パルス数の計数がなされる(S28)。この処理は演奏者が電子楽器 の前を離れてから、電源を切るまでの所定時間が経過したか否かを判定する処理 (前述した図4に示すS20およびS23の処理)のために必要なものである。 この処理が終了すると図4に示す主たる処理に戻る。 【0062】 以上が割り込み処理についての説明である。本実施例の動作をまとめると次の ようになる。 【0063】 電子楽器の電源が入るとROM13に記憶された制御プログラムにより、図4 に示す主たる処理が開始する。そして一定の時間間隔ごとに図5に示す割り込み 処理がなされ、S26の処理により割り込み処理が一回なされるごとに、一個の パルスがパルス発信器23から出力される。演奏者が電子楽器の前から離れない 間は図4に示すS14の処理が「no」となり、電源を切るまでの時間をカウン トするパルス数の計数処理は行われない。その結果パルス信号を出力しないよう にする指示は出されず、パルスが電源回路24に供給され電源はオン状態で維持 される。 【0064】 これに対し演奏者が電子楽器の前から基準距離以上離れると、図4に示すS1 4の処理が「yes」となり、パルス数の計数処理がなされる。すなわち、演奏 者が電子楽器の前から離れ、近接スイッチ25がオフになった後に割り込み処理 がなされ、パルスが発生するごとに、パルス数がカウンタ22により計数される (図5に示すS27、S28の処理)。演奏者が電子楽器の前から離れて、一定 の時間が経過すると図4に示すS20の処理が「yes」となり警告音を発生し 、警告表示を表示器12に表示する(図4に示すS21、S22の処理)。そし てその少し後になされる割り込み処理でパルス信号の出力を停止し(図5に示す S25の処理)、演奏者がすぐに電子楽器の前に戻らない限り、電源が切れる。 以上の動作をパルス信号と各処理との関係で示したのが、図6である。 【0065】 【考案の効果】 以上述べたように、本考案は電子楽器の前から演奏者が離れた場合に所定時間 が経過すれば、電子楽器の電源が切れるようにするものであり、ポータブルタイ プや、シングルキーボードタイプなどの電子楽器の電源に使用する電池の無駄な 消耗を防止できる。また本考案において演奏者が電子楽器の前から離れた後、電 源を切るまでの時間を比較的に短く設定できるので、鍵盤やパネルの操作の有無 を検出し、一定時間以上操作が無ければ自動的に電源をオフにする従来型の電源 制御装置に付加して用いれば、より電池の消耗が少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】 【図1】近接スイッチを取り付けたポータブル用電子楽
器の斜視図である。 【図2】演奏者が電子楽器の前にいる場合と離れた場合
について、近接スイッチのオン/オフ状態の変化の様子
を示す図である。 【図3】本実施例の全体の構成の概略を示す図である。 【図4】本実施例の処理のうち主たる処理の概略を示す
フローチャートである。 【図5】本実施例の処理のうち割り込み処理の概略を示
すフローチャートである。 【図6】パルス信号と電源制御処理との関係を示す図で
ある。 【符号の説明】 10 鍵盤 11 操作パネル 12 表示部 13 ROM 14 CPU 15 読出制御部 16 制御部 17 警告制御部 18 楽音発生回路 19 増幅器 20 スピーカー 21 タイマ 22 カウンタ 23 パルス発生器 24 電源回路 25 近接スイッチ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 電子楽器において、演奏者が電子楽器の前から基準の距
    離以上離れたことを検知する演奏者位置検知手段と、 上記演奏者位置検知手段により、演奏者が電子楽器の前
    から基準の距離以上離れたことが検知されたときから、
    時間の計測を行なう時間計測手段と、 上記時間計測手段により計測された時間が、所定の時間
    に達したときに電源を切ることを指示する電源オフ指示
    手段と、 上記電源オフ指示手段によって電源を切ることを指示さ
    れたときに、電源をオフにする手段を設けたことを特徴
    とする電子楽器の電源制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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