JPH039031Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、目覚まし時計に関するものである。

（従来の技術） 目覚まし時計には種々あり、その目覚まし手段
についても、ベル、ブザー、音声、擬音等があり
選ぶに迷う程である。目覚ましとしては、時計機
能としての時計部の現時刻とアラーム時刻設定部
のアラーム時刻が一致した時にアラームが開始さ
れるようになつているのが一般的である。アラー
ムも一回限りのものと、間隔をおいて何回もアラ
ームのなるスヌーズ式のものとがある。又、アラ
ーム開始時は低音量であり次第に音量を高くして
いくものや、スヌーズの回毎に音量を変えるも
の、暴発音でおどかすもの、音声を入力しておき
再生させるもの等々の技術が開発されている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、従来技術による目覚まし時計はアラー
ムが開始したらアラーム止め部材（プツシユボタ
ンやスライドスイツチ、タツチスイツチ等）を操
作するとアラームは停止してしまう為、眠い時な
ど無意識にアラーム止めの操作をしてしまうこと
があり、せつかくの目覚まし時計が有効に機能し
ない事となつた。

本考案は、従来技術による目覚まし時計の欠点
を解消し、確実に目覚ましの効果が得られる目覚
まし時計を得る事を目的としている。

（問題を解決する為の手段） 従来技術の欠点を解消する為の手段として本考
案では、時計機能としての時計部とアラーム時刻
設定部を有し、前記現在時刻とアラーム時刻の一
致を検出してアラームスタート信号を出し、同時
にアラーム鳴り時間を制御するタイマーとアラー
ム止め操作可能時間を制御するタイマーの動作時
間内にアラーム止め操作を終了しないとアラーム
がアラーム鳴り時間制御タイマーの時間鳴り続け
るよう構成したことを特徴としている。

（実施例） 第１図は、本考案の一実施例の目覚まし時計の
回路図である。１は現時刻を計時している計時
部、２はアラーム時刻設定部、３は現時刻とアラ
ーム時刻の一致を検出する一致検出回路４は一致
検出回路３からの信号でアラームスタート信号を
発生する回路である。７はアラーム鳴り時間を制
御するタイマーでありタイマーである。タイマ
ーの時間は固定でも良いが、本考案ではアラー
ム鳴り時間設定５を有しておりアラーム鳴り時間
を設定できるようにしてある。６はアラーム止め
操作可能時間を制御するタイマーでありアラーム
スタート信号により、タイマーと同時にスター
トするタイマーである。タイマーの時間は固
定であり、30秒とか１分の設定で良い。タイマー
と同じくアラーム止め操作可能時間設定部を設
けても良いが、タイマー程の必要性はない。８
はアラーム止め操作部である。１５はブザー等の
アラーム部である。１４はブザー等の駆動回路で
ある。点線で囲つた部分１７は本考案を実現する
為の回路部であり、本実施例では２個のアンド回
路１０，１１と１個のオア回路１２、１個のフリ
ツプフロツプ９、１個のインバータ１３、ワンシ
ヨツトパルス発生器１６で構成されている。アラ
ームスタート信号により、タイマーがON状態
になるとタイマーよりの出力がＨレベルにな
る。タイマーからの出力は途中で分岐して一方
はアンド回路１０に、もう一方はフリツプフロツ
プ９に接続されているので、フリツプフロツプ９
の出力はＨレベルとなる。フリツプフロツプ９の
出力はアンド回路１０に接続されており、この状
態でアンド回路１０の出力はＨレベルになるので
駆動回路１４を経由してブザー等１５が鳴り出
す。

一方タイマーの出力はアンド回路１１に接続
される。アンド回路１１には、アラーム止め操作
部８からの出力も接続されている。タイマーが
ONしている間にアラーム止め操作部８からの出
力があるとアンド回路１１からの出力がＨレベル
となりオア回路１２を経由してフリツプフロツプ
９のリセツト端子（CL）にＨレベルの出力が接
続されるので、フリツプフロツプの出力はＬレベ
ルになり、アンド回路１０の出力がＬとなるので
ブザー等１５は鳴りが止まる。タイマーが
OFF状態になつてからはアラーム止め操作部８
からＨレベルの出力があつてもアンド回路１１は
動作しないのでブザー等１５は鳴り続ける。

アンド回路１０の出力は途中で分岐して一方は
駆動回路１４へ、他方はインバータ１３を経由し
てワンシヨツトパルス発生器１６を動作する。ワ
ンシヨツトパルス発生器１６は入力にＨレベルが
入つた瞬間に、オア回路１２を経てフリツプフロ
ツプ９をリセツトすることが可能なパルスを１つ
発生するものである。アンド回路１０の出力がＬ
レベルになつた時、ワンシヨツトパルス発生器１
６からの出力でフリツプフロツプ９はリセツトさ
れた状態になる。

アラーム止め操作についてであるが、単にプツ
シユ式の操作部材等で信号が発生するようでは、
確実な目覚ましとはならないので、操作性の難し
い手段にしておくと良い。例えば所定パターンの
信号を出すようにするとか、プツシユボタンを何
個か設け、どのプツシユボタンを押せば良いか表
示して、順番に（乱数的に）押さないと信号が出
ないようにするとかである。

（考案の効果） 以上詳述したように、本考案によれば、あらか
じめ設定された時間内（例えば１分）にアラーム
止め操作が終了しないとアラームが鳴り続け、設
定時間が経過するまでは止める事が出来ないので
確実に目がさめる。又、考案の効果ではないけれ
ども、アラーム止め操作性を難しくしておく事に
より（寝ぼけた状態では困難な程度）簡単に鳴り
止めをして再度寝てしまうこともなくなるので、
併用する事により、さらに効果が上がる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の目覚まし時計の
回路図である。 １……計時部、２……アラーム時刻設定部、５
……アラーム鳴り時間設定部、６……タイマー
、７……タイマー、８……アラーム止め操作
部、９……フリツプフロツプ、１０，１１……ア
ンド回路、１６……ワンシヨツトパルス発生器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時計機能としての時計部とアラーム時刻設定部
   を有し、現在時刻とアラーム時刻の一致を検出し
   てアラームスタート信号を出す回路と、該アラー
   ムスタート信号で夫々同時にスタートするアラー
   ム鳴り時間を制御するタイマーとアラーム止め操
   作可能時間を制御するタイマーを有することを特
   徴とする目覚まし時計。