JPH056382Y2 - - Google Patents

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JPH056382Y2
JPH056382Y2 JP5796586U JP5796586U JPH056382Y2 JP H056382 Y2 JPH056382 Y2 JP H056382Y2 JP 5796586 U JP5796586 U JP 5796586U JP 5796586 U JP5796586 U JP 5796586U JP H056382 Y2 JPH056382 Y2 JP H056382Y2
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panel
wall
fastening
wall panel
panels
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は磁気メデイア(磁気テープ、磁気デイ
スク等)を災害による熱、湿度から安全に守るた
めの保管室を囲む壁体パネルの構造の改良に関す
る。
〔従来の技術〕
電算センター、電算室等コンピユータを使用す
る企業においては、磁気メデイア(磁気テープ、
磁気デイスク等)を災害による熱、湿度から安全
に守るため耐火、防湿の気密構造の保管室が採用
されている。この保管室の壁体は従来二重構造と
なつていて、1次耐火壁に鉄筋コンクリート又は
耐火材パネルを、2次断熱壁に断熱材パネルを分
けて使用していた。そして、前記耐火材パネル及
び断熱材パネル等の締結は溶接又はボルト締め等
が採用されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、壁体が上記のような二重構造で
あることは、無駄な空隙等ができてスペースを必
要とし、且つ施工に時間がかかつた。また、壁体
パネルの締結に溶接を採用した場合、背面に壁体
があると室内面しか溶接ができず、耐震強度面で
若干弱いという問題があつた。さらに、壁体パネ
ルの締結にボルトを採用した場合、ボルトを挿通
させる穴の精度が問題となり、現場での施工がむ
ずかしかつた。また、上記溶接及びボルト締めの
施工はパネル同士の左右方向の締付けが不充分と
なる惧れがあつた。
本考案は上記の点に鑑み創案されたもので、ス
ペース、施工を簡素化すると共に、耐振強度面に
強く、パネル同士の左右方向の締付けが不充分と
なる惧れのない壁体パネルの構造を提供するにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するため、本考案において
は、壁体パネル同士の締結機構及び壁体パネルと
天井パネルの締結機構及び壁体パネルと床部との
締結機構を有する壁体パネルの構造であつて、隣
設する前記壁体パネル同士及び壁体パネルと天井
パネルとを、長手方向の一方側に凹部をもつパネ
ルへの一方側或いは他方側に凸部をもつパネルの
挿入と、該凸部先端に設けた中空状の締結金具へ
のパネルの厚さ方向にスリーブ部材を貫通してパ
ネルの中途部まで壁体内部側より貫入させる先端
が楔状の締結ピンの打込みと、前記スリーブ部材
の壁体内部側に螺合し前記締結ピンの打込み状態
を保持するネジ部材との止着とで構成したことを
特徴とする。
前記壁体パネルと床部との締結機構は、壁体パ
ネルの長手方向に設けられた凹溝の床部凸条基礎
への挿入と、該パネルの厚さ方向にブツシユ部材
に螺合して延設され前記凸条基礎側面のテーパ切
欠きに圧接して前記パネルを密着させて寄せつけ
るボルトの締付けとで構成したことを特徴とす
る。
前記壁体パネルは一次耐火材と二次断熱材とを
一体に形成したことを特徴とする。
〔作用〕
上記構成を採用したことにより、壁体パネル同
士及び壁体パネルと天井パネルの結合が楔状の締
結ピンと中空状の締結金具となるので、寸法の許
容量が大きくとれ、現場の施工がし易くなると共
に、多少の寸法のずれに対しても、打込み力によ
り締結ピンを嵌入することができ、左右の壁体パ
ネル及び壁体パネルと天井パネルを締付けること
ができる。また、同様に壁体パネルと床部との結
合も雨戸式に寄せ付けるボルトの締付けにより充
分となつて、耐震強度の面で優れたものとなつ
た。
〔実施例〕 以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に
説明する。第1図は本考案の平面断面図、第2図
は壁体パネル同士の締結機構を示す一部断面斜視
図、第3図は壁体パネルと床面の締結機構を示す
断面側面図、第4図は壁体パネルと天井パネルの
締結機構を示す斜視図、第5図は第1図のA部拡
大断面図である。
第1図に示す如く、磁気メデイアを災害による
熱、湿度から守るため、この壁体パネル1は保管
室Aの室外側にモノライト等の一次耐火材2を、
その内側にフレキシブルボード3を介してセルラ
イト等の二次断熱材4を設けた構造となつてい
る。前記一次耐火材2と二次断熱材4の結合状態
は第5図に示す如く、一次耐火材2側の鋼板2a
に溶接されたスタツドボルト5をフレキシブルボ
ード3と二次断熱材4側の鋼板4aを貫入して設
け、二次断熱材4側から座金を介してナツト6で
止着している。
第1図及び第2図に示す如く、この壁体パネル
1は基端側が凹状を呈し、先端側が凸状を呈して
いて、凹部7に凸部8を嵌合して連結体としてい
くものである。
まず、壁体パネル同士1,1′の締結機構を説
明する。壁体パネル1の基端側の室外裾部には位
置決め用の微小凹部9が設けられ、隣設する壁体
パネル1′の他端側の室外裾部に設けられた微小
凸部10と嵌合する。この微小凹部9、凸部10
は前記凹部7、凸部8に歪が生じやすいため設け
られたものである。そして、前記したように壁体
パネル1の凹部7には隣設する壁体パネル1′の
凸部8及び該凸部8の先端に固着された中空状の
締結金具11が挿嵌されている。一方、壁体内部
側の二次断熱材4にはスリーブ12が貫入固設さ
れ、該スリーブ12には貫通孔12aと壁体内部
側にネジ孔12bが設けられている。前記スリー
ブ12の貫通孔12aには前記中空状の締結金具
11内へ壁体内部よりハンマー13により打込み
ツール14を介して先端が楔状の締結ピン15が
打ち込まれている。前記スリーブ12のネジ孔1
2b内には前記締結ピン15の打込みによる係止
を保持するために止めネジ16が螺合されてい
る。そして、前記止めネジ16の頭部には気密を
保持するためのシリコンシール17が塗布されて
いる。なお、31はフムグロメツトである。
また、前記壁体パネル1と床部との締結機構
は、壁体パネル1の底部に長手方向に凹溝18が
設けられ、ちようど床部基礎19の凸条部20に
遊嵌される。そして、前記二次断熱材4にはブツ
シユ21が固着せられ、該ブツシユ21内のネジ
孔21aに螺合するボルト22の先端が、前記床
部基礎19の凸条部20に形成されたテーパ切欠
き20aを圧接し、壁体パネル1の一次耐火材2
側を密着させて雨戸式に寄せ付けて締結してい
る。なお、23は気密保持のためのシリコンシー
ルである。
さらに、前記壁体パネル1と天井パネル24と
の締結機構は、壁体パネル1の上部に長手方向に
凹溝25が設けられ、ちようど天井パネル24の
突出梁部24aと該突出梁部24aの先端に固着
された中空状の締結金具26とを挿嵌している。
そして、壁体パネル同士1,1′の締結機構と同
様に、壁体内部側の二次断熱材4にはスリーブ2
7が貫入固設され、該スリーブ27には貫通孔2
7aと壁体内部側にネジ孔27bが設けられてい
る。前記スリーブ27の貫通孔27aには前記中
空状の締結金具26内へ壁体内部よりハンマー1
3により打込みツール14を介して先端が楔状の
締結ピン28が打込まれている。前記スリーブ2
7のネジ孔27b内には前記締結ピン28の打込
みによる係止を保持するために止めネジ29が螺
合されている。そして、前記止めネジ29の頭部
には気密を保持するためのシリコンシール30が
塗布されている。なお、31はゴムグロメツトで
ある。
このように構成すると、壁体パネル同士及び壁
体パネルと天井パネルの結合が、楔状の締結ピン
と中空状の締結金具となるので、寸法の許容量が
大きくとれ、多少の寸法のずれに対しても、打込
み力により締結ピンが嵌入することができ、従来
のボルト工法の如く、ボルトの挿通孔を一致させ
る必要がないので、手間や精度等を必要とせず、
工期の短縮及びコストダウンをすることができ
る。また、壁体が一体型となつたので、スペース
を有効利用することができ、施工時間を短縮する
ことができると共に、保管室を完全組立式のもの
とすることができる。さらに、従来の如き、左右
方向への締付けが不充分になる心配もなく、耐震
強度面でも充分の性能をもたせることができると
共に、壁体パネルが重くても締結ピンの打込み具
合で、縦方向の調整が簡単にできる。
なお、本考案は一次耐火壁と二次断熱壁とを一
体に形成したものについて述べたが、それに限定
されるものではなく両者の区別のない一枚構造の
パネルにも適用し得るものである。
〔考案の効果〕
以上説明した如く、本考案は楔状の締結ピンに
よる締結及び雨戸式に寄せ付けるボルトの締結に
より締結機構を構成したので、構造が簡単である
と共に、寸法精度等の許容度が広く、丈夫であ
り、且つ工期の短縮及びコストダウンを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の平面断面図、第2図は壁体パ
ネル同士の締結機構を示す一部断面斜視図、第3
図は壁体パネルと床面の締結機構を示す断面側面
図、第4図は壁体パネルと天井パネルの締結機構
を示す斜視図、第5図は第1図のA部拡大断面図
である。 1……壁体パネル、2……一次耐火材、4……
二次断熱材、7……凹部、8……凸部、11……
締結金具、12……スリーブ、15……締結ピ
ン、16……止めネジ、18……凹溝、19……
床部基礎、20……凸条部、21……ブツシユ、
22……ボルト、24……天井パネル、24a…
…突出梁部、25……凹溝、26……締結金具、
27……スリーブ、28……締結ピン、29……
止めネジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 壁体パネル同士の締結機構及び壁体パネルと
    天井パネルの締結機構及び壁体パネルと床部と
    の締結機構を有する壁体パネルの構造であつ
    て、隣設する前記壁体パネル同士及び壁体パネ
    ルと天井パネルとを、長手方向の一方側に凹部
    をもつパネルへの一方側或いは他方側に凸部を
    もつパネルの挿入と、該凸部先端に設けた中空
    状の締結金具へのパネルの厚さ方向にスリーブ
    部材を貫通してパネルの中途部まで壁体内部側
    より貫入させる先端が楔状の締結ピンの打込み
    と、前記スリーブ部材の壁体内部側に螺合し前
    記締結ピンの打込み状態を保持するネジ部材と
    の止着とで構成したことを特徴とする壁体パネ
    ルの構造。 (2) 前記壁体パネルと床部との締結機構は、壁体
    パネルの長手方向に設けられた凹溝の床部凸条
    基礎への挿入と、前記パネルの厚さ方向にブツ
    シユ部材に螺合して延設され前記凸条基礎側面
    のテーパ切欠きに圧接して前記パネルを密着さ
    せて寄せつけるボルトの締付けとで構成したこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の壁体パネルの構造。 (3) 前記壁体パネルは一次耐火材と二次断熱材と
    を一体に形成したことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項及び第2項記載の壁体パネ
    ルの構造。
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