JPH0562983U - 電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジング
の嵌合直前において、その両コネクタハウジングが接近
されるとき、双方コネクタハウジングが、嵌合に適した
位置に位置規制することができる規制手段を設けて、自
動組立機等によるコネクタハウジング嵌合の容易性と確
実性を高めることができる電気コネクタを提供すること
にある。 【構成】締着ビス１１の先端には、先細りとなるテーパ
ーを有し、さらに締着ビス１１の谷径よりも小なる外径
のねじなし部１２が同軸上に延長形成されている。双方
のコネクタを嵌合直前に、ねじなし部１２の尖端を相手
コネクタの孔に挿入することで、双方のコネクタハウジ
ングの中心軸線が嵌合しやすい位置に位置規制される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、雄コネクタハウジングと、雌コネクタハウジングとからなる電気コ ネクタであって、その両コネクタハウジングの嵌合直前における両コネクタハウ ジングの嵌合位置修正を容易ならしめて、両コネクタハウジングの嵌合を円滑な らしめることができる電気コネクタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

電線を接続するために使用される電気コネクタには各種形状のものがあるが、 本考案に係る電気コネクタの従来例としては、図１に示す如き構造のものがある 。

【０００３】 つまり１は方形の雄コネクタハウジングであって、この雄コネクタハウジング の中央部、雌コネクタハウジングを締着するためのナット２を係合する係合孔３ が穿設されており、またその係合孔３の周囲には、雌コネクタハウジングに設け られているフードを嵌合する嵌合溝４が形成されている。またこの雄コネクタハ ウジング１の外側面には雌コネクタハウジングの係止爪５が形成されている。６ は上記雄コネクタハウジング１に対応する雌コネクタハウジングであって、この 雌コネクタハウジング６の中央部には前記ナット２に螺合されるビス７、前記嵌 合溝４内に嵌合されるフード８が形成されており、またその雌コネクタハウジン グ６の外壁９には前記係止爪５と係止される係止孔１０が形成されている。なお 上記雄コネクタハウジング１及び雌コネクタハウジングのいずれにも接続端子（ 図示せず）が内装されているものであるが、この接続端子は本考案の要旨でない ので、その図示と説明を省略する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように構成されている電気コネクタにあっては、その雄コネクタハウジン グ１の溝４内に、雌コネクタハウジング６のフード８が嵌入されるようにして両 コネクタハウジングを嵌合し、しかる後ビス７をナット２内に螺合して両コネク タハウジングを嵌着するものであるが、かかる両コネクタハウジングの嵌合作業 を人手作業によって多数個の組付けを行なうと、多大なる手間と費用がかかるこ とから生産性、経済性の点で不具合が生じる。

【０００５】 そこで、この不具合を解決するために、例えばロボット等の自動組立装置を使 用するコネクタの自動嵌合組付けが考えられているが、このような自動組立装置 を使用するコネクタの嵌合時にあっては、例えば雄コネクタハウジングと、雌コ ネクタハウジングの嵌合向き（嵌合姿勢）の高精度が要求され、この両コネクタ ハウジングの嵌合位置が大幅にづれたまま嵌合動作が続けられると、コネクタハ ウジングの破損、あるいはハウジング内に組込まれている接続端子の損傷、接触 不良が生じて、不良製品が発生するという不具合があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる従来の不具合に着目してなされたもので、雄コネクタハウジ ングと雌コネクタハウジングの嵌合直前において、その両コネクタハウジングが 接近されるとき、双方コネクタハウジングが、嵌合に適した位置に位置規制する ことができる規制手段を設けて、自動組立機等によるコネクタハウジング嵌合の 容易性と確実性を高めることができる電気コネクタを提供することにある。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案を図２に示す実施例に基いて詳細に説明する。

【０００８】 本実施例にあっては、雌コネクタハウジングの中央部に挿通せしめている締着 ビスの構造が異るものであって、雌コネクタハウジング６及び雄コネクタハウジ ングの形状は、図１で示した従来例のものと変りない。

【０００９】 すなわち本実施例の締着ビス１１の先端には、先細りとなるテーパーを有し、 さらにその締着ビス１１の谷径よりも小なる外径のねじなし部１２が同軸上に延 長形成されているものである。

【００１０】 このように、両コネクタハウジングを結合後、ねじ締めすべきビス１１の先端 部に尖端形状のねじなし部１２を延長形成せしめたものであるから、双方コネク タハウジングを嵌合すべく接近させたとき、ねじなし部１２の尖端を図１で示す 雄コネクタハウジングの孔３及びナット２内に挿入することで、双方コネクタハ ウジングの中心軸線が、きわめて容易かつ正確に合致され、その結果、双方コネ クタハウジングが嵌合しやすい位置に位置規制されるので、例えば自動組立装置 を用いる嵌合手段であっても両コネクタハウジングの嵌合が正規の位置で円滑に なされるものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案は、一方のコネクタハウジング１の中央部にナット３を係 止させ、他方のコネクタハウジング６の中央部に上記ナット３に螺合されるビス １１を挿通してなる電気コネクタにおいて、上記ビス１１の先端に、該ビス１１ の谷径よりも小なる外径である尖端形状のねじなし部１２を同軸上に延長形成し た電気コネクタであるから、これによれば、双方コネクタハウジングを嵌合すべ く接近させたとき、上記ねじなし部がナット３の内部にきわめて容易に挿入され 、その結果、双方コネクタハウジングが嵌合しやすい位置に位置規制されるので 、例えば自動組立装置を用いる嵌合手段であっても両コネクタハウジングの嵌合 が正規の位置で円滑になされるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の説明図。

【図２】本考案よりなる電気コネクタの実施例を示した
斜視図。

【符号の説明】

１１：締着ビス １２：ねじなし部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方のコネクタハウジング（１）の中央
   部にナット（３）を係止させ、他方のコネクタハウジン
   グ（６）の中央部に上記ナット（３）に螺合されるビス
   （１１）を挿通してなる電気コネクタにおいて、上記ビ
   ス（１１）の先端に、該ビス（１１）の谷径よりも小な
   る外径である尖端形状のねじなし部（１２）を同軸上に
   延長形成したことを特徴とする電気コネクタ。