JP3178339B2 - 端子挿入補助具およびその補助具を含むコネクタ保持具 - Google Patents

端子挿入補助具およびその補助具を含むコネクタ保持具

Info

Publication number
JP3178339B2
JP3178339B2 JP14291896A JP14291896A JP3178339B2 JP 3178339 B2 JP3178339 B2 JP 3178339B2 JP 14291896 A JP14291896 A JP 14291896A JP 14291896 A JP14291896 A JP 14291896A JP 3178339 B2 JP3178339 B2 JP 3178339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
terminal
housing
fitting
terminal insertion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14291896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0955281A (ja
Inventor
正樹 中井
治正 野呂
秀男 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP14291896A priority Critical patent/JP3178339B2/ja
Publication of JPH0955281A publication Critical patent/JPH0955281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3178339B2 publication Critical patent/JP3178339B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コネクタのハウ
ジングに端子金具を挿入する際に使用する端子挿入補助
具に関するものである。より詳しくは、互いに接続され
る一対のコネクタ同士が確実に嵌合していることを調べ
るため、コネクタのハウジングに挿入された複数の端子
金具同士を、予めコネクタの嵌合前に互いに電気的に短
絡させておくための短絡部材が設けられたコネクタに適
用される端子挿入補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネスでは、一般
に、端部にコネクタが取り付けられていいる。このコネ
クタは、雄型と雌型とがあり、雄/雌の嵌合によって両
コネクタに装備された端子金具同士が接触し、ワイヤー
ハーネス相互間および他の電装品等との電気的接続が達
成されるようになっている。従って、コネクタ同士の嵌
合は確実なものでなければならないという要請がある。
かかる要請に応えるため、従来では、コネクタ同士の確
実な嵌合を確認しながら配線作業を行うという手段が採
られることがある。
【0003】この配線作業について簡単に説明すると、
互いに嵌合されるコネクタのうち一方のコネクタに装備
されている端子金具同士を、バスバーとよばれる金属製
の短絡部材によって、他方のコネクタと嵌合させる前に
予め互いに電気的に短絡させておく。このバスバーは、
コネクタのハウジング内に設けられており、各端子金具
に常時押圧状態で接触する。一方、他方のコネクタに装
備されている端子金具には、検査用電極を接続してお
き、この検査用電極は、当該検査用電極同士の短絡状態
を検出し表示するためのモニターに接続しておく。
【0004】そして、実際に両コネクタ同士を嵌合させ
ることによって、バスバーと端子金具との接触が絶たれ
ると共に両コネクタの端子金具同士が接触する。つま
り、コネクタ同士の嵌合が確実であれば、コネクタの端
子金具同士の短絡状態が解除され、一方のコネクタに装
備された各端子金具と、他方のコネクタに装備された各
端子金具とが、それぞれ1対1の対応関係を有して接続
される。
【0005】従って、両コネクタ同士の嵌合が不完全で
あれば、バスバーによって一方のコネクタの各端子金具
同士は短絡されたままの状態となるから、これら各端子
金具と接触した他方のコネクタの端子金具同士も相互に
短絡状態となる。この短絡状態は、上記モニターによっ
て表示され、その結果、作業者は、両コネクタ同士が完
全に嵌合されていないことがわかる。
【0006】ところで、かかるコネクタを含むワイヤー
ハーネスの製造工程において、特に雌型コネクタの組付
作業は、次のようにして行われている。先ず、図は、
バスバー4が備えられた雌型コネクタ3の組付作業を示
している。同図を参照して、コネクタ3を組み付けるに
は、図(a)に示すように、各電線1の端部に予め端
子金具1aを圧着しておき、この端子金具1aをハウジ
ング2の端子挿入部2aに挿入してゆく。
【0007】一方、上記バスバー4は、図(b)に示
すように、ハウジング2内で端子挿入部2aに突出する
ように配置する必要がある。なぜなら、端子金具1aが
正規の位置まで挿入された状態(図(d))で、常時
端子金具1aに押圧状態で接触するようにするためであ
る。このため、単に端子金具1aを端子挿入部2aに挿
入するだけでは、端子金具1aの先端がバスバー4に当
接してしまい、端子金具1aをハウジング2の所定位置
に装着することができない。
【0008】そこで、従来では、図(c)に示すよう
に、端子金具1aの反挿入方向側から、たとえばドライ
バー5を差し込み、ドライバー5の先端部でバスバー4
を押し上げて端子金具1aの通路を開放することによ
り、端子金具1aの挿入を可能にし、その状態で端子金
具1aを完全に挿入していた。さらにその後に、端子金
具1aの抜け止めのために、リテーナ6を押し込んでい
た(図(d)の状態)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
雌型コネクタの組付作業には、下記の〜 に示すよう
な問題点があった。 上述のようにドライバー5等で
バスバー4を押し上げると、バスバー4に傷をつけた
り、変形させてしまうおそれがある。その結果、バスバ
ー4による短絡が不完全になることがあり、短絡状態の
検出に誤りが生じて確実な配線作業が困難にるおそれが
ある。また、場合によっては、ドライバー5によって端
子金具1aに傷をつけてしまうおそれがあり、これによ
り、相互に接続されるコネクタ間で、良好な電気的接続
が達成されないおそれもある。
【0010】しかも、ドライバー5によってバスバー4
を押し上げる作業は、ハウジング2を一方の手で持ちな
がら行わなければならず、しかも、バスバー4を押し上
げた状態で速やかに他方の手で端子金具1aを挿入しな
ければならないという難しい作業である。このため、バ
スバー4や端子金具1aに傷等をつけないように慎重に
作業を進める必要があり、作業者にとっては、相当の熟
練が要求されると共にきわめて負担の大きい作業となっ
ていた。
【0011】 通常、ワイヤーハーネスは、布線板上
で組み立てられるが、たとえば、ワイヤーハーネス組立
完成後の端末寸法の管理等のため、コネクタ3の組付作
業に際して予めハウジング2を布線板上で位置決めして
おくことができれば好都合である。しかしながら、上記
端子挿入作業は、作業者がハウジング2を手に取って丁
寧に行わなければならないため、ハウジング2を布線板
上で常に位置決めしておくことはできなかった。
【0012】この発明は、かかる背景に基づいてなされ
たものであり、上記の問題点に鑑み、バスバーを備え
たコネクタハウジングに、バスバー等に損傷を与えるこ
となく簡単容易に端子金具を挿入装着することができる
端子挿入補助具を提供することを第1の目的とする。ま
た、上記の問題点に鑑み、ワイヤーハーネスの組み立
て時に、バスバーを備えたコネクタハウジングを予め布
線板上で位置決めすることができるコネクタ保持具を提
供することを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本発明の第1の目的
を達成するため、請求項1に係る端子挿入補助具は、複
数の端子金具と、各端子金具が挿入される複数の端子挿
入部と、各端子金具の端子挿入部への挿入を妨げる状態
で配置されており、各端子金具が挿入された状態では、
各端子金具に押圧接触して各端子金具同士を電気的に短
絡させる短絡部材とを備えるコネクタに適用され、端子
金具を端子挿入部に挿入する際に用いる端子挿入補助具
であって、コネクタと嵌合可能な本体と、本体がコネク
タに嵌合した状態で短絡部材に当接し、各端子金具の挿
入を妨げない位置に短絡部材を弾性変形させる当接面部
とを有することを特徴とするものである。
【0014】この構成によれば、本体とコネクタとを嵌
合させることにより、当接面部が短絡部材に当接し、各
端子金具の挿入を妨げない位置へ短絡部材を弾性的に変
形させる。従って、端子金具は、短絡部材によってその
挿入が妨げられることがない。また、当接面部によって
短絡部材を変形させるから、短絡部材に傷等の損傷を与
えることがない。
【0015】本発明の第1の目的を達成するため、請求
項2に係る端子挿入補助具は、請求項1に係る端子挿入
補助具において、上記コネクタは、互いに嵌合される一
対のコネクタのうちの一方のコネクタであり、上記本体
は、上記一方のコネクタが嵌合される他方のコネクタの
ハウジングにより構成されており、上記当接面部は、上
方コネクタのハウジングの外周面部の一部からなる
ことを特徴とするものである。この構成によれば、請求
項1に係る発明と同様の作用を奏する。加えて、本請求
項に係る端子挿入補助具では、実際に嵌合される相手方
のコネクタのハウジングを採用することができ、上記本
体および当接面部を構成するための特別の加工が不要で
ある。
【0016】 本発明の第2の目的を達成するため、
請求項3に係るコネクタ保持具は、請求項1または2記
載の端子挿入補助具と、一端が当該端子挿入補助具に連
結され、他端がワイヤーハーネスを組み立てる際に使用
される布線板に固定することができる脚とを備えたこと
を特徴とするものである。この構成によれば、当該コネ
クタ保持具をワイヤーハーネスを組み立てるための布線
板上で使用することができる。また、布線板に固定され
た脚の一端に連結された端子挿入補助具により、請求項
1または2に係る発明と同様の作用を奏すると共に、コ
ネクタのハウジングを布線板上で位置決め状態で保持す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態に係るコネクタ保持具Aが布線板10上に
固定されている状態を示した斜視図である。このコネク
タ保持具Aは、自動車用ワイヤーハーネスの組み立て時
に、コネクタを取り付ける作業、すなわち、ワイヤーハ
ーネスの構成要素である電線の端部に圧着された端子金
具を、コネクタのハウジングに挿入する作業をする際に
使用するものである。
【0018】本実施形態では、図2に示すようなコネク
タの取付作業を行う。図2を参照して、これらコネクタ
C1,C2は、電装部品としてのエアバッグ用の回路に
設けられるものである。コネクタC1は雌方、コネクタ
C2は雄方のものであり、各コネクタC1,C2は、2
極のコネクタである。各コネクタC1,C2は、それぞ
れ2本の電線E1の各端部に圧着された2つの端子金具
T(図3参照)が挿入されている。また、各コネクタC
1,C2のハウジング20,30には、図示していない
端子挿入部が形成されている。各端子金具Tは、これら
端子挿入部に挿入され、ハウジング20,30に装備さ
れている。
【0019】コネクタC1,C2は、エアバッグ用回路
の一部をなすため、互いに完全な状態で嵌合されていな
ければならない上に、振動や衝撃によっては、絶対に外
れないようにしておく必要がある。このため、コネクタ
C1のハウジング20には、ロック片21、およびこれ
と係合する係止舌片22が設けられている。ロック片2
1は、ピンP1によってハウジング20に対して回動自
在に取り付けられている。
【0020】そして、白抜き矢印に示すように雄型のコ
ネクタC2をコネクタC1に嵌め込んだ後、ロック片2
1を矢印の方向に回動させると、ロック片21に形成さ
れた押さえ面21aが、コネクタC2の後端面に当接す
ると共に、ロック片21に形成された係止爪21bが係
止舌片22の係止孔22aに係合する。これにより、コ
ネクタC2は、コネクタC2に対する反嵌め込み方向へ
の移動が規制され、コネクタC2とコネクタC1との嵌
合状態が完全に保持される。
【0021】また、コネクタC1とコネクタC2とを嵌
合させる際には、コネクタC1に挿入されている端子金
具T同士の短絡状態を調べながら、コネクタC1,C2
同士の完全な嵌合が確認される。このため、コネクタC
1のハウジング20内には、短絡部材としてのバスバー
24(図6参照)が装備されている。バスバー24は、
常時端子金具Tに押圧状態で接触されるから、ハウジン
グ20内で端子挿入部26に突出するように配置されて
いる(図4参照)。
【0022】本実施形態に係るコネクタ保持具Aは、こ
のような特殊なコネクタC1をワイヤーハーネスに取り
付ける際に使用するものである。以下、コネクタ保持具
Aについて詳しく説明する。図1および図2を参照し
て、布線板10は、ワイヤーハーネスの構成要素となる
複数の電線を予め定められた形状に沿って配線(これを
布線作業という。)するための台板となるものである。
コネクタ保持具Aは、組み立てられるワイヤーハーネス
の端部に取り付けられるコネクタC1のハウジング20
を、布線作業の段階において予め布線板10上の所定位
置に位置決め状態で保持すると共に、端子金具Tをハウ
ジング20に容易に装着するためのものである。ここ
で、ワイヤーハーネスへのコネクタC1の取付作業は、
保持されたハウジング20の端子挿入部26に、布線さ
れた電線E1の端部に圧着された端子金具Tを挿入する
ことによって行う。
【0023】コネクタ保持具Aは、端子挿入補助具(以
下、「補助具」という。)Uと、脚50とを有してい
る。脚50は、略L字形のアングル部材51と、補助具
Uを取り付けるための取付ヘッド52とを有している。
アングル部材51の下部には、フランジ51aが設けら
れており、このフランジ51aから下方部分には、ねじ
51bが形成されている。アングル部材51の下端部
は、布線板10に設けられた取付孔11に挿通されてお
り、布線板10の下方からナットN1をかけて締めつけ
ることによって、脚50が布線板10に固定されてい
る。一方、取付ヘッド52は、ブロック状をしており、
アングル部材51の上端に取り付けられている。取付ヘ
ッド52の前面部は、補助具Uの取付面を構成してい
る。
【0024】補助具Uは、本体40と、取付板60とを
有している。本体40は、ハウジング20の嵌合部23
に嵌め込むことができる形状に形成されている。ハウジ
ング20は、嵌合部23に本体40が嵌め込まれること
によって、保持具Uに保持されるようになっている。本
実施形態では、この本体40として、ハウジング20が
実際に嵌合する雄形コネクタの雄型ハウジングを採用し
ている。つまり、本体40の外周面形状は、ハウジング
20の嵌合部23の内周面形状に対応している。また、
本体40には、その前面部41に開口された端子収容孔
42が形成されている。この端子収容孔42によって、
本体40が嵌合部23に嵌め込まれた状態で、ハウジン
グ20に挿入された端子金具Tが本体40と干渉するの
を避けることができるようになっている。
【0025】また、本体40の上面43には、本体40
の前面側から後面側へ延びた浅い溝部44が一対形成さ
れている。この溝部44の本来の目的は、ハウジング2
0に雄形ハウジングを嵌合させたときに、バスバー24
を押し退けて端子金具T同士の短絡状態を解除すること
である。本体40は、上記雄形ハウジングをそのまま使
用しているから、この溝44の底面部によって、ハウジ
ング20に装備されたバスバー24に当接する当接面部
45が構成されている。この当接面部45は、本体40
をハウジング20に嵌め込んだときに、バスバー24に
当接してバスバー24を弾性変形させるようになってい
る(図5参照)。一方、取付板60は、本体40の後端
面に連結されている。そして、この取付板60が、ねじ
B1を用いて取付ヘッド52の取付面に締結されてい
る。
【0026】次に、図3ないし図6を参照して、組み立
てられるワイヤーハーネスへのコネクタC1の取付作業
について、保持具Aの作用効果と共に説明する。図3
は、取付作業前におけるコネクタ保持具A,ハウジング
20および電線E1に圧着された端子金具Tの配置を示
す要部分解側面図である。また、図4ないし図6は、取
付作業の手順を示した要部側面図である。図3に示すよ
うに、この取付作業は、補助具Uの本体40をハウジン
グ20に差し込み、この状態で端子金具Tをハウジング
20に挿入することによって行う。以下、順に説明す
る。
【0027】 図4を参照して、ハウジング20の嵌
合部23に補助具Uの本体40を嵌め込む。本体40
は、ハウジング20と実際に嵌合する雄形ハウジングと
同じ形状であるから、両者40,20は、ぴったりと嵌
め合わされる。 図5を参照して、ハウジング20を
このまま押し込んでいくと、バスバー24が本体40の
当接面部45に当接する。さらにハウジング20を押し
込んで本体40と確実に嵌合させることによって、バス
バー24が弾性変形されて上方へ変位する。すなわち、
バスバー24は、端子挿入部26から退避する方向に弾
性変形される。しかも、バスバー24は、当接面部45
によって押し上げられるから、つまり、たとえばドライ
バーの先端等の鋭利な部分で押し上げられるものではな
いから、傷等の損傷を受けることがない。また、この状
態で、ハウジング20は、コネクタ保持具Aによって保
持され、布線板10上の所定位置で位置決めされてい
る。
【0028】 次いで、電線E1の端部に圧着された
端子金具Tを、ハウジング20の端子挿入部26に挿入
する。バスバー24は、端子挿入部26から退避してい
るから、端子金具Tは、バスバー24に挿入を妨げられ
ることなく端子挿入部26に円滑に挿入することができ
る。なお、挿入された端子金具Tは、端子収容孔42
(図1参照)に収容される。これにより、端子金具T
は、本体40との干渉を避けてハウジング20に確実に
挿入することができる。
【0029】 図6を参照して、端子金具Tを所定位
置まで挿入し、これを確認した後、ハウジング20に設
けられたリテーナR1を押し込んで端子金具Tの抜け止
めを行う。ワイヤーハーネスの布線作業が終了すれば、
コネクタ保持具Aからハウジング20を抜き取る。この
とき、バスバー24の変形は、その弾性により復元す
る。その結果、バスバー24が端子金具Tに押圧状態で
接触して端子金具T同士が短絡状態となる。このように
して、コネクタの取付作業が完了する。
【0030】この実施形態によれば、本体40をハウジ
ング20に嵌め込むだけで、当接面部45によりバスバ
ー24を変形させ、端子金具Tをハウジング20に容易
に装着することができる状態にすることができるので、
作業者は、熟練を要することなく簡単容易に端子金具T
の挿入作業を進めることができる。しかも、バスバー2
4を変形させるに際し、バスバー24に損傷を与えるこ
とがないから、コネクタC1を他のコネクタに嵌合させ
た場合に、接続不良が発生するのを防止することができ
る。
【0031】特に、本実施形態では、本体40として、
ハウジング20が実際に嵌合される相手方のコネクタの
ハウジングをそのまま採用しているので、補助具Uをコ
スト安価に製造することができる。また、本体40をハ
ウジング20に嵌め込むことにより、ハウジング20を
布線板10上で位置決め状態で保持することができる。
従って、布線板10上で布線作業を進めながら容易に端
子挿入作業を行うことができ、その結果、組み立て後の
ワイヤーハーネスの仕上寸法、いわゆる端末寸法の管理
をすることができるという利点がある。
【0032】なお、本実施形態では、本体40として雄
型ハウジングを採用したが、本体40は、この雄形ハウ
ジングとは別個に製作することもできる。すなわち、本
体40としては、その外周面の形状を、ハウジング20
と嵌合することができる形状とし、且つ、本体40にバ
スバー24と当接してバスバー24を変形させることが
できる当接面部が形成されていれば良い。
【0033】また、図7および図8に示すような変形例
が考えられる。先ず図7を参照して、この変形例は、脚
50のアングル部材51に代えて、真直な棒状部材51
を用いたものである。これにより、端子挿入部26を真
上に向けた状態でハウジング20を保持することができ
る。また、図8を参照して、この変形例は、取付ヘッド
52を、ねじB2によって直接布線板10上に取り付け
たものである。また、この取付ヘッド52は、布線板1
0に対して所定の角度で傾けられている。従って、ハウ
ジング20を、布線板10に対して傾けた状態で保持す
ることができる。このように、脚50および取付ヘッド
52について種々の設計変更を施すことができ、これに
より、布線板10に対して、ハウジング20の取付高さ
や、取付角度を変更することができ、組み立てようとす
るワイヤーハーネスの仕様に容易に対応することができ
る。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、本体をハ
ウジングの嵌合部に嵌め込むだけで、当接面部により短
絡部材を弾性変形させ、端子金具が挿入される端子挿入
部から退避させることができるので、端子金具は、短絡
部材によってその挿入が妨げられることはなく、これに
より、作業者は、熟練を要することなく簡単容易に端子
金具の挿入作業を進めることができる。しかも、当接面
部が当接することにより短絡部材を変形させるから、短
絡部材や端子金具に傷等の損傷を与えることがない。そ
の結果、当該コネクタ同士を嵌合させた場合に、接続不
良が発生するのを防止することができる。
【0035】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、本請求項に係
る端子挿入補助具では、実際に嵌合される相手方のコネ
クタのハウジングをそのまま採用することができ、端子
挿入補助具をコスト安価に製造することができる。請求
項3に係る発明によれば、請求項1または2に係る発明
と同様の効果を奏すると共に、ハウジングを布線板上で
位置決め状態で保持することができる。従って、布線板
上で容易に端子挿入作業を行うことができると共に、組
み立て後のワイヤーハーネスの仕上寸法、いわゆる端末
寸法の管理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコネクタ保持具
の斜視図である。
【図2】本実施形態に適用する一対のコネクタの斜視図
である。
【図3】コネクタ組み立て時におけるコネクタ保持具,
ハウジングおよび端子金具の位置関係を示す分解側面図
である。
【図4】本体を嵌合部に嵌め合わせた状態を示す一部断
面側面図である。
【図5】ハウジングをコネクタ保持具によって保持した
状態で、端子金具を挿入した状態を示す一部断面側面図
えある。
【図6】端子金具が装着された状態でのコネクタの断面
図である。
【図7】コネクタ保持具の第1の変形例を示す正面図で
ある。
【図8】コネクタ保持具の第2の変形例を示す正面図で
ある。
【図9】ワイヤーハーネスへのコネクタ取付作業におい
て、ハウジングに端子金具を挿入する作業の手順を示す
一部断面側面図である。 (a)端子金具挿入前の、端子金具およびハウジングの
位置関係を示す側面図である。 (b)挿入された端子金具がバスバーに当接した状態を
示す一部断面側面図である。 (c)バスバーをドライバーの先端で押し上げた状態を
示す一部断面側面図である。 (d)端子金具が完全にハウジングに装着された状態を
示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
A コネクタ保持具 U 補助具 C1 コネクタ C2 コネクタ 10 布線板 20 ハウジング 30 ハウジング 23 嵌合部 24 バスバー 26 端子挿入部 40 本体 45 当接面部 50 脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−29429(JP,A) 実開 平1−77287(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/00 G01R 31/04 H01B 13/00 513 H01R 31/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端子金具と、 各端子金具が挿入される複数の端子挿入部と、 各端子金具の端子挿入部への挿入を妨げる状態で配置さ
    れており、各端子金具が挿入された状態では、各端子金
    具に押圧接触して各端子金具同士を電気的に短絡させる
    短絡部材とを備えるコネクタに適用され、 端子金具を端子挿入部に挿入する際に用いる端子挿入補
    助具であって、 コネクタと嵌合可能な本体と、 本体がコネクタに嵌合した状態で短絡部材に当接し、各
    端子金具の挿入を妨げない位置に短絡部材を弾性変形さ
    せる当接面部とを有することを特徴とする端子挿入補助
    具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の端子挿入補助具において、上記コネクタは、互いに嵌合される一対のコネクタのう
    ちの一方のコネクタであり、 上記本体は、上記一方のコネクタが嵌合される他方の
    ネクタのハウジングにより構成されており、 上記当接面部は、上記方コネクタのハウジングの外周
    面部の一部からなることを特徴とする端子挿入補助具。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の端子挿入補助具
    と、 一端が当該端子挿入補助具に連結され、他端がワイヤー
    ハーネスを組み立てる際に使用される布線板に固定する
    ことができる脚とを備えたことを特徴とするコネクタ保
    持具。
JP14291896A 1995-06-05 1996-06-05 端子挿入補助具およびその補助具を含むコネクタ保持具 Expired - Fee Related JP3178339B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14291896A JP3178339B2 (ja) 1995-06-05 1996-06-05 端子挿入補助具およびその補助具を含むコネクタ保持具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-138226 1995-06-05
JP13822695 1995-06-05
JP14291896A JP3178339B2 (ja) 1995-06-05 1996-06-05 端子挿入補助具およびその補助具を含むコネクタ保持具

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000380861A Division JP2001228194A (ja) 1995-06-05 2000-12-14 多極コネクタ用導通検査器および検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0955281A JPH0955281A (ja) 1997-02-25
JP3178339B2 true JP3178339B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=26471332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14291896A Expired - Fee Related JP3178339B2 (ja) 1995-06-05 1996-06-05 端子挿入補助具およびその補助具を含むコネクタ保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3178339B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0955281A (ja) 1997-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2871332B2 (ja) コネクタ検査装置
US7252551B2 (en) Electronic part-incorporating connector and wiring harness with electronic part-incorporating connector
JPH07226252A (ja) コネクタ
JP3120730B2 (ja) コネクタ
JP2694417B2 (ja) 分割多極コネクタ
JP3074440B2 (ja) 端子保護板を備えたコネクタ
JP3032932B2 (ja) 端子保護板を備えたねじ締め型コネクタ
JP2006107809A (ja) 車両用ワイヤハーネスをアース及び固定するための方法及びアースコネクタ
JP3178339B2 (ja) 端子挿入補助具およびその補助具を含むコネクタ保持具
JPH0615273U (ja) 多極コネクタ
JPH0850947A (ja) 丸型端子用コネクタ
JP2953961B2 (ja) コネクタの製造方法
US6386923B2 (en) Assembling structure of electronic unit to electrical connecting box
JP3313074B2 (ja) 変換コネクタ
JP3422380B2 (ja) コネクタ構造
JP2017199650A (ja) 端子金具の接続構造及び接続方法
JP4067663B2 (ja) リード線と導電金具を有する電気部品およびその製造方法
JP3079996B2 (ja) コネクタ
US6517388B1 (en) Line connecter with permanent or temporary screw clamp
JPH09115561A (ja) 圧着端子
US11855377B2 (en) Spring pin terminals for an electrical connector assembly that provides mechanical and electrical connections between two electrically conductive structures
JP3355276B2 (ja) コネクタ装置
JP3100655B2 (ja) ネジなしf形コネクタ座
JPH062570U (ja) ジョイントコネクタ
JP2784370B2 (ja) コネクタハウジング

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees