JPH056212Y2 - - Google Patents

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JPH056212Y2
JPH056212Y2 JP1985119206U JP11920685U JPH056212Y2 JP H056212 Y2 JPH056212 Y2 JP H056212Y2 JP 1985119206 U JP1985119206 U JP 1985119206U JP 11920685 U JP11920685 U JP 11920685U JP H056212 Y2 JPH056212 Y2 JP H056212Y2
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pillar
flange
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の車体構造、特に車体のピラー
部におけるシートベルト取付部の構造に関する。
(従来技術) 自動車の車体のピラー部におけるシートベルト
取付部の構造は、例えば実開昭53−137418号公報
に示されるような構造とされるのが通例である。
つまり、第7図に示すように、インナーパネル1
とアウターパネル2とにより閉断面が形成された
ピラー3内にアンカーナツト4が固着されたレイ
ンフオースメント5を設け、シートベルトを止着
するボルトを車室内側から上記ナツト4に螺合す
る構造とされる。ところで、このピラーにおける
シートベルトの取付部には、自動車の衝突時にお
いて乗員が前方に移動しようとした時に該シート
ベルトを介して大きな荷重が作用するので、強度
及び剛性が十分でないと、該シートベルトの取付
部が損傷したり、例えば第7図に鎖線で示すよう
に、アウターパネル2に対してインナーパネル1
が相対的に前方へ変位して閉断面形状が略平行四
辺形状に変形したりすることになる。
(考案の目的) 本考案は自動車の車体構造に関する上記のよう
な実情に鑑みてなされたもので、車体のピラーに
おけるシートベルト取付部の強度ないし剛性を効
果的に向上させると共に、特に自動車の衝突時に
シートベルトを介して大きな荷重が作用しても該
ピラーの損傷や変形が生じないようにすることを
目的とする。
(考案の構成) 本考案に係る自動車の車体構造は、上記目的達
成のために次のように構成したことを特徴とす
る。
即ち、アウター部材とインナー部材とにより閉
断面が形成されたピラー内に、シートベルト止着
用のアンカーボルトが螺合されるアンカーナツト
が固着された補強部材が設けられる自動車の車体
構造において、上記補強部材の基部の上部、下部
及び両側部にフランジを設けると共に、上部及び
下部のフランジを、上記基部の上端部及び下端部
が、その左右の側端部がそれぞれ基部側の側端よ
りも側方に位置するように両側に延出させた形状
として、これらの延出部を含む上、下端部の帯状
部分を車体外方に屈曲させ且つ両側の延出部を上
部のフランジにあつては上方に、下部のフランジ
にあつては下方に夫々屈曲させることにより、上
部のフランジは車体外方に延びる水平部とその両
端部分から略垂直方向上方に延びる両側の垂直部
とで上開きの一体的なコ字状とし、下部のフラン
ジは車体外方に延びる水平部とその両端部分から
略垂直方向下方に延びる両側の垂直部とで下開き
の一体的なコ字状とする。そして、該上部及び下
部のフランジの上記各垂直部をアウター部材の前
後の内側面に夫々接合すると共に、上記両端部の
フランジを上記インナー部材とアウター部材との
間に挟持された状態で接合する構成とする。
このような構成によれば、ピラー内に設けられ
る補強部材は上部、下部及び両側部においてピラ
ーに接合されるので、該補強部材がピラーに広い
範囲にわたつて結合されることになると共に、両
側部のフランジについてはピラーのアウター部材
とインナー部材の両者に接合されることにより、
該ピラーにおけるシートベルト取付部の強度た剛
性が向上し、また自動車の衝突時にシートベルト
からアンカーボルト及びアンカーナツトを介して
大きな荷重が補強部材に作用した場合に、この荷
重が補強部材を介してピラーの広い範囲に分散さ
れて受け止められることになる。そして、特に上
部及び下部のフランジが、水平部とその両側の垂
直部とで夫々上開き及び下開きの一体的なコ字状
とされ、その両側の垂直部がアウター部材の両側
の内側面に夫々接合されるので、これらのフラン
ジを介してアウター部材の両側面が連結されてピ
ラーの閉断面構造の剛性が向上することになる。
従つて、シートベルトからアンカーボルト及びア
ンカーナツトを介して前方へ大きな荷重が補強部
材ないしインナー部材に作用しても、上記閉断面
の変形が防止されることになり、シートベルトの
良好な取付状態が維持されることになる。
さらに、上記上部及び下部のフランジは、基部
の上端部及び下端部が展開状態において左右の側
端部がそれぞれ基部側の側端部よりも側方に位置
するように両側に延出させた形状として、これら
の延出部を含む上、下端部の帯状部分を車体外方
に屈曲させると共に、両側の延出部を上方もしく
は下方に夫々屈曲させることにより形成されるか
ら、垂直部だけでなく、水平部についても十分な
幅を持たせることが可能となる。これにより、上
部及び下部のフランジがその水平部と垂直部の全
体にわたつて十分な幅を有する上開きもしくは下
開きの一体的なコ字状とされると共に、両側の垂
直部がアウター部材の両側面が上部及び下部のフ
ランジを介して強固に連結されることになつて、
ピラーの閉断面構造の剛性により一層向上され、
シートベルトからインナー部材ないし補強部材に
前方への大きな荷重が作用しても、閉断面が平行
四辺形状に変形することが防止されることにな
る。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、アウター部材と
インナー部材とにより閉断面が形成されたピラー
内にシートベルト止着用ボルトが螺合されるアン
カーナツトが固着された補強部材が設けられる自
動車の車体構造において、上記ピラーにおけるシ
ートベルトの取付部の強度及び剛性が向上すると
共に、該取付部に作用する荷重がピラーの広い範
囲に分散されて受け止められることになる。従つ
て、自動車の衝突時に乗員が前方に移動しようと
してシートベルトに強い引張り荷重が作用した場
合にも、該ピラーにおけるシートベルトの取付部
の損傷や変形、特に上記閉断面の変形が防止さ
れ、シートベルトの良好な取付状態が維持される
ことになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を説明する。
第1図に示すように、車体における前部ドアの
開口部11と後部ドア(2ドア車の場合は後部
窓)の開口部12との間にはセンターピラー13
が立設されており、このセンターピラー13の車
内側上部にはシートベルト14を支持するアンカ
ープレート15がアンカーボルト16によつて止
着されている。上記センターピラー13は、第2
図に示すように、インナーパネル17とアウター
パネル18とで構成され、両パネル17,18の
前後両辺部に夫々設けられたフランジ17a,1
7b,18a,18bが互いに接合されることに
より閉断面が形成された構造とされている。尚、
上記アウターパネル18は断面凸状とされ(第4
〜6図参照)、またインナーパネル17とアウタ
ーパネル18とを接合する前後のフランジ17
a,18a及び17b,18bには上記ドアの開
口部11,12に沿つてシーリングウエルト1
9,19′が装着されていると共に、センターピ
ラー13の車内側にはピラーカバー20が装着さ
れている。
然して、このセンターピラー13における上記
シートベルト14の取付部には補強部材21が内
設されている。この補強部材21は、第2図及び
第3図に示すように、平板状の基部21aにおけ
るアウターパネル18側の面の上部にアンカーナ
ツト22が固着されて、このアンカーナツト22
に上記アンカーボルト16が螺合されるようにな
つていると共に、該基部21aの上端部及び下端
部には第1、第2フランジ21b,21cが設け
られており、また基部21aの上半部両側部には
第3フランジ21d,21dが、更に該基部21
aの下半部両側部には第4フランジ21e,21
eが夫々設けられている。
上記第1、第2フランジ21b,21cは、展
開状態では上記基部21aの上端部及び下端部を
前後両側に夫々延出させた形状であつて、これら
の延出部を含む上、下端部の帯状部分を車体外方
に屈曲させ且つ両側の延出部を、第1フランジ2
1bにあつては上方に、第2フランジ21cにあ
つては下方に夫々屈曲させることにより形成され
ている。従つて、第1フランジ21bは、基部2
1aの上端部から車体外方に延びる水平部21
b′とその両側部分から略垂直方向上方に延びる両
側の垂直部21b″,21b″とで上開きの一体的な
コ字状とされ、また第2フランジ21cは、基部
21aの下端部から車体外方に延びる水平部21
c′とその両端部分から略垂直方向下方に延びる両
側の垂直部21c″,21c″とで下開きの一体的な
コ字状とされている。そして、第4図に示すよう
に第2フランジ21cにおける垂直部21c″,2
1c″の外面が上記アウターパネル18の内側面に
対接されて符号a…aで示すようにスポツト溶接
されている。同様に第1フランジ21bの垂直部
21b″,21b″もアウターパネル18の内側面に
対接されてスポツト溶接されている。また、該補
強部材21における基部21aの上半部に設けら
れた第3フランジ21d,21dは該基部21a
の両側部から車体外方に延出した形状とされてお
り、第5図に示すように、上記アウターパネル1
8の内側面に対接されて符号b,bで示すように
スポツト溶接されている。更に、補強部材21に
おける基部21aの下半部に設けられた第4フラ
ンジ21e,21eは基部21aの両端部から前
方及び後方に延出した形状とされており、第6図
に示すように、インナーパネル17及びアウター
パネル18の前方のフランジ17a,18a間及
び後方のフランジ17b,18b間に夫々挾まれ
た状態で符号c…cで示すようにこれらのフラン
ジ17a,18a,17b,18bと共にスポツ
ト溶接されている。尚、この補強部材21の基部
21aには、上記第3フランジ21d,21dと
アウターパネル18とのスポツト溶接を行う時に
溶接装置の電極を挿入するための穴21fが設け
られている。
上記の構成によれば、先ずアウターパネル18
に補強部材21が、第1フランジ21bの垂直部
21b″,21b″と、第2フランジ21cの垂直部
21c″,21c″と、第3フランジ21d,21d
とでアウターパネル18の内側面にスポツト溶接
されると共に、このアウターパネル18のフラン
ジ18a,18bとのインナーパネル17のフラ
ンジ17a,17bとを、上記補強部材21の第
4フランジ21e,21eを挾んだ状態でスポツ
ト溶接することによりセンターピラー13が形成
される。そして、第5図に示すようにアンカープ
レート15に挿通されたアンカーボルト16が更
にピラーカバー20及びセンターピラー13のイ
ンナーパネル17に設けられた穴に挿通された上
で上記補強部材21に固着されたアンカーナツト
22に螺合され、これによりシートベルト14が
センターピラー13の上部に取付けられることに
なる。
然して、上記補強部材21は、アンカーナツト
22が固着されている基部21aの上端部に設け
られた第1フランジ21bの垂直部21b″,21
b″と、該基部21aの下端部に設けられた第2フ
ランジ21cの垂直部21c″,21c″と、該基部
21aの上半部及び下半部に夫々設けられた第3
フランジ21d,21d及び第4フランジ21
e,21eとにより、断面が凸状とされて剛性の
高いアウターパネル18に固着されているので、
該補強部材21によつてセンターピラー13のシ
ートベルト取付部の強度や剛性が著しく向上する
ことになる。そして、特に上記第4フランジ21
e,21eはアウターパネル18だけでなくイン
ナーパネル17にも接合されているので、該補強
部材21に作用する荷重がインナーパネル17に
も分散支持されることになる。また、上開きコ字
状の第1フランジ21bにおける両側の垂直部2
1b″,21″が上方に、下開きコ字状の第2フラ
ンジ21cにおける両側の垂直部21c″,21
c″が下方に延出されて、アウターパネル18の前
後両側の内側面に夫々接合されることにより、該
補強部材21のアウターパネル18への接合範囲
が著しく拡大されていると共に、特に第1、第2
フランジ21b,21cを介してアウターパネル
18の前後両側面部が連結されて、センターピラ
ー13の閉断面構造の剛性が向上するこになる。
これにより、センターピラー13のシートベルト
取付部が一層強固となり、自動車の衝突時に乗員
が前方に移動してシートベルト14に大きな引張
荷重が作用しても、センターピラー13における
該シートベルト14の取付部が損傷したり変形し
たりすること、特にアウターパネルインナーパネ
ル18に対してインナーパネル17が相対的に前
方に変位してセンターピラー13の閉断面形状が
略平行四辺形状に変形することが防止され、該シ
ートベルト14の良好な取付状態が維持されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本考案の実施例を示すもので、第
1図は自動車のセンターピラー周辺を車内側から
見た側面図、第2図は同一部破断拡大側面図、第
3図は補強部材を車外側から見た拡大図、第4〜
6図は第3図の−線、−線、−線で
夫々切断したセンターピラーの横断平面図であ
る。第7図は従来例を示すセンターピラーの横断
平面図である。 13……ピラー、17……インナー部材(イン
ナーパネル)、18……アウター部材(アウター
パネル)、21……補強部材、21a……基部,
21b,21c,21e……フランジ、21b′,
21c′……水平部、21b″,21c″……垂直部、
22……アンカーナツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アウター部材とインナー部材とにより閉断面が
    形成されたピラー内に、アンカーナツトが固着さ
    れた補強部材が設けられる自動車の車体構造であ
    つて、上記補強部材には基部の上部、下部及び両
    側部にフランジが設けられ、上部及び下部のフラ
    ンジは、展開状態では、上記基部の上端部及び下
    端部を、その左右の側端部がそれぞれ基部側の側
    端より側方に位置するように両側に延出させた形
    状であつて、これらの延出部を含む上、下端部の
    帯状部分を車体外方に屈曲させ且つ両側の延出部
    を上部のフランジにあつては上方に、下部のフラ
    ンジにあつては下方に夫々折曲させることによ
    り、上部のフランジは車体外方に延びる水平部と
    その両端部分から略垂直方向上方に延びる両側の
    垂直部とで上開きの一体的なコ字状とされ、下部
    のフランジは車体外方に延びる水平部とその両端
    部分から略垂直方向下方に延びる両側の垂直部と
    で下開きの一体的なコ字状とされ、且つ該上部及
    び下部のフランジの上記各垂直部がアウター部材
    の前後の内側面に夫々接合されると共に、上記両
    端部のフランジは上記インナー部材とアウター部
    材との間に挟持された状態で接合されることを特
    徴とする自動車の車体構造。
JP1985119206U 1985-08-01 1985-08-01 Expired - Lifetime JPH056212Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58122240A (ja) * 1982-01-11 1983-07-20 Mazda Motor Corp 自動車のシ−トベルトアンカ−の取付部構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5777085U (ja) * 1980-10-30 1982-05-12

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JPS58122240A (ja) * 1982-01-11 1983-07-20 Mazda Motor Corp 自動車のシ−トベルトアンカ−の取付部構造

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JPS6226764U (ja) 1987-02-18

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