JPH0560575B2 - - Google Patents

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JPH0560575B2
JPH0560575B2 JP9169685A JP9169685A JPH0560575B2 JP H0560575 B2 JPH0560575 B2 JP H0560575B2 JP 9169685 A JP9169685 A JP 9169685A JP 9169685 A JP9169685 A JP 9169685A JP H0560575 B2 JPH0560575 B2 JP H0560575B2
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JP
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JP9169685A
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JPS61250644A (ja
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Masao Sasaki
Kaoru Onodera
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPS61250644A publication Critical patent/JPS61250644A/ja
Publication of JPH0560575B2 publication Critical patent/JPH0560575B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/392Additives
    • G03C7/39208Organic compounds
    • G03C7/3924Heterocyclic
    • G03C7/39244Heterocyclic the nucleus containing only nitrogen as hetero atoms
    • G03C7/39256Heterocyclic the nucleus containing only nitrogen as hetero atoms three nitrogen atoms

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はハロゲン化銀写真感光材料に関し、さ
らに詳しくは、色再現性に優れ、しかも白地部分
の黄変(以下、Y−ステインと称す)が改良され
たハロゲン化銀写真感光材料に関する。 [発明の背景] 従来より、ハロゲン化銀写真感光材料を画像露
光し、発色現像することにより芳香族第1級アミ
ン系発色現像主薬の酸化体と発色剤とがカツプリ
ング反応を行つて、例えばインドフエノール、イ
ンドアニリン、インダミン、アゾメチン、フエノ
キサジン、フエナジンおよびそれらに類似する色
素が生成し、色画像が形成されることは良く知ら
れているところである。このような写真方式にお
いては通常減色法による色再現方法が採られ、青
感性、緑感性ならびに赤感性の感光性ハロゲン化
銀乳剤層に、それぞれ余色関係にある発色剤、す
なわちイエロー、マゼンタおよびシアンに発色す
るカプラーを含有せしめたハロゲン化銀カラー写
真感光材料が使用される。 上記のイエロー色画像を形成するために用いら
れるカプラーとしては、例えばアシルアセトアニ
リド系カプラーが挙げられ、またマゼンタ色画像
形成用のカプラーとしては例えばピラゾロン、ピ
ラゾロベンズイミダゾール、ピラゾロトリアゾー
ルまたはインダゾロン系カプラーが知られてお
り、さらにシアン色画像形成用のカプラーとして
は、例えばフエノールまたはナフトール系カプラ
ーが一般的に用いられている。 マゼンタ色素を形成するために広く使用されて
いるカプラーの代表的なものとしては、1,2−
ピラゾロ−5−オン類がある。この1,2−ピラ
ソロ−5−オン類のマゼンタカプラーから形成さ
れる色素は500nm付近の主吸収以外に、430nm
付近の副吸収を有していることが大きな問題であ
り、これを解決するために種々の研究がなされて
きた。 例えば、1,2−ピラゾロ−5−オン類の3位
にアニリノ基を有するマゼンタカプラーは上記副
吸収が小さく、特にプリント用カラー画像を得る
ために有用である、これらの技術については、例
えば米国特許第2343703号、英国特許第1059994号
等公報に記載されている。 上記マゼンタカプラーの430nm付近の副吸収
を更に減少させるための手段として、例えば英国
特許第1047612号記載されているピラゾロベンズ
イミダゾール類、米国特許第3770447号に記載の
インダゾロン類、また同第3725067号、英国特許
第1252418号、同第1334515号、特開昭59−162548
号、同59−171956号等に記載のピラゾロトリアゾ
ール類等のマゼンタカプラーが提案されている。
これらのカプラーから形成される色素は、430n
m付近の副吸収が、前記の3位にアニリノ基を有
する1,2−ピラゾロ−5−オン類から形成され
る色素に比べて著しく小さくなり、色再現上好ま
しく、さらに、熱、湿度に対する未発色部のY−
ステインの発生も極めて小さく好ましい利点を有
するものである。 しかしながら、これらのマゼンタカプラーを用
いた場合の光により誘起されるY−ステインは未
だ実用上十分なレベルに到達しておらず、特に紫
外光によりY−ステインが発生しやすく好ましく
ない。この様に未露光部にY−ステインが発生す
ると、写真材料としての商品価値を著しく低下さ
てしまう。殊に近年、写真の保存状態が多様化し
てきており、デイスプレイ的要素が強くなつてい
るためこの問題は非常に深刻であり、改良が望ま
れている。 上記の光に対するY−ステインを改良するため
の方法としては、例えば特開昭52−72225号公報
にビスフエノール類を使用することが提案されて
いる。確かに3−アニリノ−5−ピラゾロン型マ
ゼンタカプラーについては効果を示すが、前記ピ
ラゾロトリアゾール類等のマゼンタカプラーに適
用した場合、Y−ステイン抑制効果が無いばかり
か、逆にY−ステインを増加させるものもあつ
た。 また2−(2′−ヒドロキシフエニル)ベンゾト
リアゾール系化合物を3−アリニノ−5−ピラゾ
ロン型マゼンタカプラー含有層よりも上層に位置
する中間層に添加し、紫外線カツト作用により光
によるY−ステインを改良する技術も用いられて
いるが、添加量を増大しても得られる効果に限界
があつた。 [発明の目的] 本発明は上記の問題点に鑑みなされたものであ
り、本発明の目的は、色再現性に優れ、しかも光
に対して未発色部のY−ステインの発生が抑制さ
れたハロゲン化銀写真感光材料を提供することに
ある。 [発明の構成] 上記本発明の目的は、支持体上に少なくとも一
層の写真構成層を有するハロゲン化銀写真感光材
料において、下記一般式[]で示される化合物
および2−(2′−ヒドロキシフエニル)ベンゾト
リアゾール系化合物を前記写真構成層の少なくと
も1つの同一層に含有するハロゲン化銀写真感光
材料によつて達成された。 一般式[] [式中、Zは含窒素複素環を形成するに必要な非
金属原子群を表わし、該Zにより形成される環は
置換基を有してもよい。Xは水素原子または発色
現像主薬の酸化体との反応により離脱しうる置換
基を表わす。またRは水素原子または置換基を表
わす。] また、上記本発明の目的は、特に、支持体上に
少なくとも一層の写真構成層を有するハロゲン化
銀写真感光材料において、下記一般式[]又は
[]で示される化合物および2−(2′−ヒドロキ
シフエニル)ベンゾトリアゾール系化合物を前記
写真構成層の少なくとも1つの同一層に含有する
ハロゲン化銀写真感光材料によつて達成された。 一般式[] 一般式[] 式中、Xは水素原子または発色現像主薬の酸化
体との反応により離脱しうる置換基を表わす。ま
たR1、R2及びR3はそれぞれ水素原子または置換
基を表わす。 [発明の具体的構成] 次に本発明を具体的に説明する。 本発明に係る前記一般式〔〕 一般式〔〕 で表されるマゼンタカプラーに於いて、Zは含窒
素複素環を形成するに必要な非金属原子群を表
し、該Zにより形成される環は置換基を有しても
よい。 Xは水素原子または発色現像主薬の酸化体との
反応により離脱しうる置換基を表す。 またRは水素原子または置換基を表す。 前記Rの表す置換基としては、例えばハロゲン
原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニ
ル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、ヘテロ環基、アシル基、スルホニル基、
スルフイニル基、ホスホニル基、カルバモイル
基、スルフアモイル基、シアノ基、スピロ化合物
残基、有橋炭化水素化合物残基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シロキシ
基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ア
ミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、イ
ミド基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、
アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシ
カルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ヘテロ環チオ基が挙げられる。 ハロゲン原子としては、例えば塩素原子、臭素
原子が挙げられ、特に塩素原子が好ましい。 Rで表されるアルキル基としては、炭素数1〜
32のもの、アルケニル基、アルキニル基としては
炭素数2〜32のもの、シクロアルキル基、シクロ
アルケニル基としては炭素数3〜12、特に5〜7
のものが好ましく、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基は直鎖でも分岐でもよい。 また、これらアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル
基は置換基〔例えばアリール、シアノ、ハロゲン
原子、ヘテロ環、シクロアルキル、シクロアルケ
ニル、スピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残
基の他、アシル、カルボキシ、カルバモイル、ア
ルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル
の如くカルボニル基を介して置換するもの、更に
はヘテロ原子を介して置換するもの{具体的には
ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテ
ロ環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カルバモ
イルオキシ等の酸素原子を介して置換するもの、
ニトロ、アミノ(ジアルキルアミノ等を含む)、
スルフアモイルアミノ、アルコキシカルボニルア
ミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アシル
アミノ、スルホンアミド、イミド、ウエイド等の
窒素原子を介して置換するもの、アルキルチオ、
アリールチオ、ヘテロ環チオ、スルホニル、スル
フイニル、スルフアモイル等の硫黄原子を介して
置換するもの、ホスホニル等の燐原子を介して置
換するもの等}〕を有していてもよい。 具体的には例えばメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、t−ブチル基、ペンタデシル基、ヘプ
タデシル基、1−ヘキシルノニル基、1,1′−ジ
ペンチルノニル基、2−クロル−t−ブチル基、
トリフルオロメチル基、1−エトキシトリデシル
基、1−メトキシイソプロピル基、メタンスルホ
ニルエチル基、2,4−ジ−t−アミノフエノキ
シメチル基、アニリノ基、1−フエニルイソプロ
ピル基、3−m−ブタンスルホンアミノフエノキ
シプロピル基、3−4′−{α−〔4″(p−ヒドロキ
シベンゼンスルホニル)フエノキシ〕ドデカノイ
ルアミノ}フエニルプロピル基、3−{4′−〔α−
(2″,4″−ジ−t−アミルフエノキシ)ブタンア
ミド〕フエニル}−プロピル基、4−〔α−(o−
クロルフエノキシ)テトラデカンアミドフエノキ
シ〕プロピル基、アリル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基等が挙げられる。 Rで表されるアリール基としてはフエニル基が
好ましく、置換基(例えば、アルキル基、アルコ
キシ基、アシルアミノ基等)を有していてもよ
い。 具体的には、フエニル基、4−t−ブチルフエ
ニル基、2,4−ジ−t−アミルフエニル基、4
−テトラデカンアミドフエニル基、ヘキサデシロ
キシフエニル基、4′−〔α−(4″−t−ブチルフエ
ノキシ)テトラデカンアミド〕フエニル基等が挙
げられる。 Rで表されるヘテロ環基としては5〜7員のも
のが好ましく、置換されていてもよく、又縮合し
ていてもよい。具体的には2−フリル基、2−チ
エニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾチア
ゾリル基等が挙げられる。 Rで表されるアシル基としては、例えばアセチ
ル基、フエニルアセチル基、ドデカノイル基、α
−2,4−ジ−t−アミルフエノキシブタノイル
基等のアルキルカルボニル基、ベンゾイル基、3
−ペンタデシルオキシベンゾイル基、p−クロル
ベンゾイル基等のアリールカルボニル基等が挙げ
られる。 Rで表されるスルホニル基としてはメチルスル
ホニル基、ドデシルスルホニル基の如きアルキル
スルホニル基、ベンゼンスルホニル基、p−トル
エンスルホニル基の如きアリールスルホニル基等
が挙げられる。 Rで表されるスルフイニル基としては、エチル
スルフイニル基、オクチルスルフイニル基、3−
フエノキシブチルスルフイニル基の如きアルキル
スルフイニル基、フエニルスルフイニル基、m−
ペンタデシルフエニルスルフイニル基の如きアリ
ールスルフイニル基等が挙げられる。 Rで表されるホスホニル基としてはブチルオク
チルホスホニル基の如きアルキルホスホニル基、
オクチルオキシホスホニル基の如きアルコキシホ
スホニル基、フエノキシホスホニル基の如きアリ
ールオキシホスホニル基、フエニルホスホニル基
の如きアリールホスホニル基等が挙げられる。 Rで表されるカルバモイル基は、アルキル基、
アリール基(好ましくはフエニル基)等が置換し
ていてもよく、例えばN−メチルカルバモイル
基、N,N−ジブチルカルバモイル基、N−(2
−ペンタデシルオクチルエチル)カルバモイル
基、N−エチル−N−ドデシルカルバモイル基、
N−{3−(2,4−ジ−t−アミルフエノキシ)
プロピル}カルバモイル基等が挙げられる。 Rで表されるスルフアモイル基はアルキル基、
アリール基(好ましくはフエニル基)等が置換し
ていてもよく、例えばN−プロピルスルフアモイ
ル基、N,N−ジエチルスルフアモイル基、N−
(2−ペンタデシルオキシエチル)スルフアモイ
ル基、N−エチル−N−ドデシルスルフアモイル
基、N−フエニルスルフアモイル基等が挙げられ
る。 Rで表されるスピロ化合物残基としては例えば
スピロ[3,3]ヘプタン−1−イル等が挙げら
れる。 Rで表される有橋炭化化合物残基としては例え
ばビシクロ[2,2,1]ヘプタン−1−イル、
トリシクロ[3,3,1,13,7]デカン−1−イ
ル、7,7ジメチル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン−1−イル等が挙げられる。 Rで表されるアルコキシ基は、更に前記アルキ
ル基への置換基として挙げたものを置換していて
もよく、例えばメトキシ基、プロポキシ基、2−
エトキシエトキシ基、ペンタデシルオキシ基、2
−ドデシルオキシエトキシ基、フエネチルオキシ
エトキシ基等が挙げられる。 Rで表されるアリールオキシ基としてはフエニ
ルオキシが好ましく、アリール核は更に前記アリ
ール基への置換基又は原子として挙げたもので置
換されていてもよく、例えばフエノキシ基、p−
t−ブチルフエノキシ基、m−ペンタデシルフエ
ノキシ基等が挙げられる。 Rで表されるヘテロ環オキシ基としては5〜7
員のヘテロ環を有するものが好ましく該ヘテロ環
は更に置換基を有していてもよく、例えば、3,
4,5,6−テトラヒドロピラニル−2−オキシ
基、1−フエニルテトラゾール−5−オキシ基が
挙げられる Rで表されるシロキシ基は、更にアルキル基等
で置換されていてもよく、例えば、トリメチルシ
ロキシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルブチ
ルシロキシ基等が挙げられる。 Rで表されるアシルオキシ基としては、例えば
アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニ
ルオキシ基等が挙げられ、更に置換基を有してい
てもよく、具体的にはアセチルオキシ基、α−ク
ロルアセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等が
挙げられる。 Rで表されるカルバモイルオキシ基は、アルキ
ル基、アリール基等が置換していてもよく、例え
ばN−エチルカルバモイルオキシ基、N,N−ジ
エチルカルバモイルオキシ基、N−フエニルカル
バモイルオキシ基等が挙げられる。 Rで表されるアミノ基はアルキル基、アリール
基(好ましくはフエニル基)等で置換されていて
もよく、例えばエチルアミノ基、アニリノ基、m
−クロルアニリノ基、3−ペンタデシルオキシカ
ルボニルアニリノ基、2−クロル−5−ヘキサデ
カンアミドアニリノ基等が挙げられる。 Rで表されるアシルアミノ基としては、アルキ
ルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミ
ノ基(好ましくはフエニルカルボニルアミノ基)
等が挙げられ、更に置換基を有してもよく具体的
にはアセトアミド基、α−エチルプロパンアミド
基、N−フエニルアセトアミド基、ドデカンアミ
ド基、2,4−ジ−t−アミルフエノキシアセト
アミド基、α−3−t−ブチル4−ヒドロキシフ
エノキシブタンアミド基等が挙げられる。 Rで表されるスルホンアミド基としては、アル
キルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルア
ミノ基等が挙げられ、更に置換基を有してもよ
い。具体的にはメチルスルホニルアミノ基、ペン
タデシルスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホン
アミド基、p−トルエンスルホンアミド基、2−
メトキシ−5−t−アミルベンゼンスルホンアミ
ド基等が挙げられる。 Rで表されるイミド基は、開鎖状のものでも、
環状のものでもよく、置換基を有していてもよ
く、例えばコハク酸イミド基、3−ヘプタデシル
コハク酸イミド基、フタルイミド基、グルタルイ
ミド基等が挙げられる。 Rで表されるウレイド基は、アルキル基、アリ
ール基(好ましくはフエニル基)等により置換さ
れていてもよく、例えばN−エチルウレイド基、
N−メチル−N−デシルウレイド基、N−フエニ
ルウレイド基、N−p−トリルウレイド基等が挙
げられる。 Rで表されるスルフアモイルアミノ基は、アル
キル基、アリール基(好ましくはフエニル基)等
で置換されていてもよく、例えばN,N−ジブチ
ルスルフアモイルアミノ基、N−メチルスルフア
モイルアミノ基、N−フエニルスルフアモイルア
ミノ基等が挙げられる。 Rで表されるアルコキシカルボニルアミノ基と
しては、更に置換基を有していてもよく、例えば
メトキシカルボニルアミノ基、メトキシエトキシ
カルボニルアミノ基、オクタデシルオキシカルボ
ニルアミノ基等が挙げられる。 Rで表されるアリールオキシカルボニルアミノ
基は、置換基を有していてもよく、例えばフエノ
キシカルボニルアミノ基、4−メチルフエノキシ
カルボニルアミノ基が挙げられる。 Rで表されるアルコキシカルボニル基は更に置
換基を有していてもよく、例えばメトキシカルボ
ニル基、ブチルオキシカルボニル基、ドデシルオ
キシカルボニル基、オクタデシルオキシカルボニ
ル基、エトキシメトキシカルボニルオキシ基、ベ
ンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。 Rで表されるアリールオキシカルボニル基は更
に置換基を有していてもよく、例えばフエノキシ
カルボニル基、p−クロルフエノキシカルボニル
基、m−ペンタデシルオキシフエノキシカルボニ
ル基等が挙げられる。 Rで表されるアルキルチオ基は、更に置換基を
有していてもよく、例えば、エチルチオ基、ドデ
シルチオ基、オクタデシルチオ基、フエネチルチ
オ基、3−フエノキシプロピルチオ基が挙げられ
る。 Rで表されるアリールチオ基はフエニルチオ基
が好ましく更に置換基を有してもよく、例えばフ
エニルチオ基、p−メトキシフエニルチオ基、2
−t−オクチルフエニルチオ基、3−オクタデシ
ルフエニルチオ基、2−カルボキシフエニルチオ
基、p−アセトアミノフエニルチオ基等が挙げら
れる。 Rで表されるヘテロ環チオ基としては、5〜7
員のヘテロ環チオ基が好ましく、更に縮合環を有
してもよく、又置換基を有していてもよい。例え
ば2−ピリジルチオ基、2−ベンゾチアゾリルチ
オ基、2,4−ジフエノキシ−1,3,5−トリ
アゾール−6−チオ基が挙げられる。 Xの表す発色現像主薬の酸化体との反応により
離脱しうる置換基としては、例えばハロゲン原子
(塩素原子、臭素原子、フツソ原子等)の他炭素
原子、酸素原子、硫黄原子または窒素原子を介し
て置換する基が挙げられる。 炭素原子を介して置換する基としては、カルボ
キシル基の他例えば一般式 (R1′は前記Rと同義であり、Z′は前記Zと同義
であり、R2′及びR3′は水素原子、アリール基、ア
ルキル基又はヘテロ環基を表す。)で示される基、
ヒドロキシメシル基、トリフエニルメチル基が挙
げられる。 酸素原子を介して置換する基としては例えばア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ
基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、アル
コキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカル
ボニルオキシ基、アルキルオキサリルオキシ基、
アルコキシオキサリルオキシ基が挙げられる。 該アルコキシ基は更に置換基を有してもよく、
例えば、エトキシ基、2−フエノキシエトキシ
基、2−シアノエトキシ基、フエネチルオキシ
基、p−クロルベンジルオキシ基等が挙げられ
る。 該アリールオキシ基としては、フエノキシ基が
好ましく、該アリール基は、更に置換基を有して
いてもよい。具体的にはフエノキシ基、3−メチ
ルフエノキシ基、3−ドデシルフエノキシ基、4
−メタンスルホンアミドフエノキシ基、4−〔α
−(3′−ペンタデシルフエノキシ)ブタンアミド〕
フエノキシ基、ヘキサデシルカルバモイルメトキ
シ基、4−シアノフエノキシ基、4−メタンスル
ホニルフエノキシ基、1−ナフチルオキシ基、p
−メトキシフエノキシ基等が挙げられる。 該ヘテロ環オキシ基としては、5〜7員のヘテ
ロ環オキシ基が好ましく、縮合環であつてもよ
く、又置換基を有していてもよい。具体的には、
1−フエニルテトラゾリルオキシ基、2−ベンゾ
チアゾリルオキシ基等が挙げられる。 該アシルオキシ基としては、例えばアセトキシ
基、ブタノルオキシ基等のアルキルカルボニルオ
キシ基、シンナモイルオキシ基の如きアルケニル
カルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基の如き
アリールカルボニルオキシ基が挙げられる。 該スルホニルオキシ基としては、例えばブタン
スルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基
が挙げられる。 該アルコキシカルボニルオキシ基としては、例
えばエトキシカルボニルオキシ基、ベンジルオキ
シカルボニルオキシ基が挙げられる。 該アリールオキシカルボニルオキシ基としては
フエノキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。 該アルキルオキサリルオキシ基としては、例え
ばメチルオキサリルオキシ基が挙げられる。 該アルコキシオキサリルオキシ基としては、エ
トキシオキサリルオキシ基等が挙げられる。 硫黄原子を介して置換する基としては、例えば
アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基、アルキルオキシチオカルボニルチオ基が挙げ
られる。 該アルキルチオ基としては、ブチルチオ基、2
−シアノエチルチオ基、フエネチルチオ基、ベン
ジルチオ基等が挙げられる。 該アリールチオ基としてはフエニルチオ基、4
−メタンスルホンアミドフエニルチオ基、4−ド
デシルフエネチルチオ基、4−ノナフルオロペン
タンアミドフエネチルチオ基、4−カルボキシフ
エニルチオ基、2−エトキシ−5−t−ブチルフ
エニルチオ基等が挙げられる。 該ヘテロ環チオ基としては、例えば1−フエニ
ル−1,2,3,4−テトラゾリル−5−チオ
基、2−ベンゾチアゾリルチオ基等が挙げられ
る。 該アルキルオキシチオカルボニルチオ基として
は、ドデシルオキシチオカルボニルチオ基等が挙
げられる。 上記窒素原子を介して置換する基としては、例
えば一般式
【式】で示されるものが挙げら れる。ここにR4′及びR5′は水素原子、アルキル
基、アリール基、ヘテロ環基、スルフアモイル
基、カルバモイル基、アシル基、スルホニル基、
アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボ
ニル基を表し、R4′とR5′は結合してヘテロ環を形
成してもよい。但しR4′とR5′が共に水素原子であ
ることはない。 該アルキル基は直鎖でも分岐でもよく、好まし
くは、炭素数1〜22のものである。又、アルキル
基は、置換基を有していてもよく、置換基として
は例えばアリール基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、、アリールチオ基、ア
ルキルアミノ基、アリールアミノ基、アシルアミ
ノ基、スルホンアミド基、イミノ基、アシル基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
カルバモイル基、スルフアモイル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
ルキルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキ
シカルボニルアミノ基、ヒドロキシル基、カルボ
キシル基、シアノ基、ハロゲン原子が挙げられ
る。該アルキル基の具体的なものとしては、例え
ばエチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、2−クロルエチル基が挙げられる。 R4′又はR5′で表されるアリール基としては、炭
素数6〜32、特にフエニル基、ナフチル基が好ま
しく、該アリール基は、置換基を有してもよく置
換基としては上記R4′又はR5′で表されるアルキル
基への置換基として挙げたもの及びアルキル基が
挙げられる。該アリール基として具体的なものと
しては、例えばフエニル基、1−ナフチル基、4
−メチルスルホニルフエニル基が挙げられる。 R4′又はR5′で表されるヘテロ環基としては5〜
6員のものが好ましく、縮合環であつてもよく、
置換基を有してもよい。具体例としては、2−フ
リル基、2−キノリル基、2−ピリミジル基、2
−ベンゾチアゾリル基、2−ビリジル基等が挙げ
られる。 R4′又はR5′で表されるスルフアモイル基として
は、N−アルキルスルフアモイル基、N,N−ジ
アルキルスルフアモイル基、N−アリールスルフ
アモイル基、N,N−ジアリールスルフアモイル
基等が挙げられ、これらのアルキル基及びアリー
ル基は前記アルキル基及びアリール基について挙
げた置換基を有してていもよい。スルフアモイル
基の具体例としては例えばN,N−ジエチルスル
フアモイル基、N−メチルスルフアモイル基、N
−ドデシルスルフアモイル基、N−p−トリルス
ルフアモイル基が挙げられる。 R4′又はR5′で表されるカルバモイル基として
は、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジア
ルキルカルバモイル基、N−アリールカルバモイ
ル基、N,N−ジアリールカルバモイル基等が挙
げられ、これらのアルキル基及びアリール基は前
記アルキル基及びアリール基について挙げた置換
基を有していてもよい。カルバモイル基の具体例
としては例えばN,N−ジエチルカルバモイル
基、N−メチルカルバモイル基、N−ドデシルカ
ルバモイル基、N−p−シアノフエニルカルバモ
イル基、N−p−トリルカルバモイル基が挙げら
れる。 R4′又はR5′で表されるアシル基としては、例え
ばアルキルカルボニル基、アリールカルボニル
基、ヘテロ環カルボニル基が挙げられ、該アルキ
ル基、該アリール基、該ヘテロ環基は置換基を有
していてもよい。アシル基として具体的なものと
しては、例えばヘキサフルオロブタノイル基、
2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイル
基、アセチル基、ベンゾイル基、ナフトエル基、
2−フリルカルボニル基等が挙げられる。 R4′又はR5′で表されるスルホニル基としては、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
ヘテロ環スルホニル基が挙げられ、置換基を有し
てもよく、具体的なものとしては例えばエタンス
ルホニル基、ベンゼンスルホニル基、オクタンス
ルホニル基、ナフタレンスルホニル基、p−クロ
ルベンゼンスルホニル基等が挙げられる。 R4′又はR5′で表されるアリールオキシカルボニ
ル基は、前記アリール基について挙げたものを置
換基として有してもよく、具体的にはフエノキシ
カルボニル基等が挙げられる。 R4′又はR5′で表されるアルコキシカルボニル基
は、前記アルキル基について挙げた置換基を有し
てもよく、具体的なものとしてはメトキシカルボ
ニル基、ドデシルオキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル基等が挙げられる。 R4′及びR5′が結合して形成するヘテロ環として
は5〜6員のものが好ましく、飽和でも、不飽和
でもよく、又、芳香族性を有していても、いなく
てもよく、又、縮合環でもよい。該ヘテロ環とし
ては例えばN−フタルイミド基、N−コハク酸イ
ミド基、4−N−ウラゾリル基、1−N−ヒダン
トイニル基、3−N−2,4−ジオキソオキサゾ
リジニル基、2−N−1,1−ジオキソ−3−
(2H)−オキソ−1,2−ベンズチアゾリル基、
1−ピロリル基、1−ピロリジニル基、1−ピラ
ゾリル基、1−ピラゾリジニル基、1−ピペリジ
ニル基、1−ピロリニル基、1−イミダゾリル
基、1−イミダゾリニル基、1−インドリル基、
1−イソインドリニル基、2−イソインドリル
基、2−イソインドリニル基、1−ベンゾトリア
ゾリル基、1−ベンゾイミダゾリル基、1−(1,
2,4−トリアゾリル)基、1−(1,2,3−
トリアゾリル)基、1−(1,2,3,4−テト
ラゾリル)基、N−モルホリニル基、1,2,
3,4−テトラヒドロキノリル基、2−オキソ−
1−ピロリジニル基、2−1H−ピリドン基、フ
タラジオン基、2−オキソ−1−ピペリジニル基
等が挙げられ、これらヘテロ環基はアルキル基、
アリール基、アルキルオキシ基、アリールオキシ
基、アシル基、スルホニル基、アルキルアミノ
基、アリールアミノ基、アシルアミノ基、スルホ
ンアミノ基、カルバモイル基、スルフアモイル
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ウレイド
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、イミド基、ニトロ基、シアノ基、カ
ルボキシル基、ハロゲン原子等により置換されて
いてもよい。 またZ又はZ′により形成される含窒素複素環と
しては、ピラゾール環、イミダゾール環、トリア
ゾール環またはテトラゾール環等が挙げられ、前
記環が有してもよい置換基としては前記Rについ
て述べたものが挙げられる。 又、一般式〔〕及び後述の一般式〔〕〜
〔〕に於ける複素環上の置換基(例えば、R、
R1〜R8)が 部分(ここにR″、X及びZ″は一般式〔〕にお
けるR、X、Zと同義である。)を有する場合、
所謂ビス体型カプラーを形成するが勿論本発明に
包含される。又、Z、Z′、Z″及び後述のZ1により
形成される環は、更に他の環(例えば5〜7員の
シクロアルケン)が縮合していてもよい。例えば
一般式〔〕においてはR5とR6が、一般式〔〕
においてはR7とR8とが、互いに結合して環(例
えば5〜7員のシクロアルケン、ベンゼン)を形
成してもよい。 一般式〔〕で表されるものは更に具体的には
例えば下記一般式〔〕〜〔〕により表され
る。 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 一般式〔〕 前記一般式〔〕〜〔〕に於いてR1〜R8
びXは前記R及びXと同義である。 又、一般式〔〕の中でも好ましいのは、下記
一般式〔〕で表されるものである。 一般式〔〕 式中R1、X及びZ1は一般式〔〕におけるR、
X及びZと同義である。 前記一般式〔〕〜〔〕で表されるマゼンタ
カプラーの中で特に好ましいのものは一般式
〔〕で表されるマゼンタカプラーである。 又、一般式〔〕〜〔〕における複素環上の
置換基についていえば、一般式〔〕においては
Rが、また一般式〔〕〜〔〕においてはR1
が下記条件1を満足する場合が好ましく更に好ま
しいのは下記条件1及び2を満足する場合であ
り、特に好ましいのは下記条件1、2及び3を満
足する場合である。 条件1 複素環に直結する根元原子が炭素原子で
ある。 条件2 該炭素原子に水素原子が1個だけ結合し
ている、または全く結合していない。 条件3 該炭素原子と隣接原子との間の結合が全
て単結合である。 前記複素環上の置換基R及びR1として最も好
ましいのは、下記一般式〔〕により表されるも
のである。 一般式〔〕 式中R9、R10及びR11はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、ア
ルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、スルホ
ニル基、スルフイニル基、ホスホニル基、カルバ
モイル基、スルフアモイル基、シアノ基、スピロ
化合物残基、有橋炭化水素化合物残基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シ
ロキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド
基、イミド基、ウレイド基、スルフアモイルアミ
ノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリール
オキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基を表し、
R9、R10及びR11の少なくとも2つは水素原子で
はない。 又、前記R9、R10及びR11の中の2つ例えばR9
とR10は結合して飽和又は不飽和の環(例えばシ
クロアルカン、シクロアルケン、ヘテロ環)を形
成してもよく、更に該環にR11が結合して有橋炭
化水素化合物残基を構成してもよい。 R9〜R11により表される基は置換基を有しても
よく、R9〜R11により表される基の具体例及び該
基が有してもよい置換基としては、前述の一般式
〔〕におけるRが表す基の具体例及び置換基が
挙げられる。 又、例えばR9とR10が結合して形成する環及び
R9〜R11により形成される有橋炭化水素化合物残
基の具体例及びその有してもよい置換基として
は、前述の一般式〔〕におけるRが表すシクロ
アルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環基有橋炭
化水素化合物残基の具体例及びその置換基が挙げ
られる。 一般式〔〕の中でも好ましいのは、 (i) R9〜R11の中の2つがアルキル基の場合、 (ii) R9〜R11の中の1つ例えばR11が水素原子で
あつて、他の2つR9とR10が結合して根元炭素
原子と共にシクロアルキルを形成する場合、 である。 更に(i)の中でも好ましいのは、R9〜R11の中の
2つがアルキル基であつて、他の1つが水素原子
またはアルキル基の場合である。 ここに該アルキル、該シクロアルキルは更に置
換基を有してもよく該アルキル、該シクロアルキ
ル及びその置換基の具体例としては前記一般式
〔〕におけるRが表すアルキル、シクロアルキ
ル及びその置換基の具体例が挙げられる。 又、一般式〔〕におけるZにより形成される
環及び一般式〔〕におけるZ1により形成される
環が有してもよい置換基、並びに一般式〔〕〜
〔〕におけるR2〜R8としては下記一般式〔〕
で表されるものが好ましい。 一般式〔〕 −R1−SO2−R2 式中R1はアルキレンを、R2はアルキル、シク
ロアルキルまたはアリールを表す。 R1で示されるアルキレンは好ましくは直鎖部
分の炭素数が2以上、より好ましくは3ないし6
であり、直鎖、分岐を問わない。またこのアルキ
レンは置換基を有してもよい。 該置換基の例としては、前述の一般式〔〕に
おけるRがアルキル基の場合該アルキル基が有し
てもよい置換基として示したものが挙げられる。 置換基として好ましいものとしてはフエニルが
挙げられる。 R1で示されるアルキレンの、好ましい具体例
を以下に示す。 −CH2CH2CH2−、
【式】
【式】
【式】
【式】−CH2CH2CH2CH2−、
【式】
【式】
【式】 R2で示されるアルキル基は直鎖、分岐を問わ
ない。 具体的にはメチル、エチル、プロピル、iso−
プロピル、ブチル、2−エチルヘキシル、オクチ
ル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オ
クタダシル、2−ヘキシルデシルなどが挙げられ
る。 R2で示されるシクロアルキル基としては5〜
6員のものが好ましく、例えばシクロヘキシルが
挙げられる。 R2で示されるアルキル、シクロアルキルは置
換基を有してもよく、その例としては、前述の
R1への置換基として例示したものが挙げられる。 R2で示されるアリールとしては具体的には、
フエニル、ナフチルが挙げられる。該アリール基
は置換基を有してもよい。該置換基としては例え
ば直鎖ないし分岐のアルキルの他、前述のR1
の置換基として例示したものが挙げられる。 また、置換基が2個以上ある場合それらの置換
基は、同一であつても異なつていてもよい。 一般式〔〕で表される化合物の中でも特に好
ましいのは、下記一般式〔XI〕で表されるもので
ある。 一般式〔XI〕 式中、R、Xは一般式〔〕におけるR、Xと
同義でありR1、R2は、一般式〔〕におけるR1
R2と同義である。 1 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 また、前記カプラーの合成はジヤーナル・オ
ブ・ザ・ケミカル・ソサイテイー、パーキン
(Journal of the Chemical Society、Perkin
)(1977)、2047〜2052、米国特許第3725067号、
特開昭59−99437号及び同58−42045号等を参考に
して合成を行つた。 本発明のカプラーは通常ハロゲン化銀1モル当
り1×10-3モル乃至1モル、好ましくは1×10-2
モル乃至8×10-1モルの範囲で用いることができ
る。 また本発明のカプラーは他の種類のマゼンタカ
プラーと併用することもできる。 本発明に用いる2−(2′−ヒドロキシフエニル)
ベンゾトリアゾール系化合物は、2−(2′−ヒド
ロキシフエニル)ベンゾトリアゾール系化合物な
らば如何なる構造の化合物を用いることもできる
が、特に下記一般式(a)で示される化合物が好まし
い。 一般式[a] 上記一般式[a]において、R12、R13および
R14はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルケニル基、ニトロ基または水酸基を表
わす。 R12、R13およびR14で表わされるハロゲン原子
としては、例えば、弗素原子、塩素原子、臭素原
子等が挙げられ、特に塩素原子が好ましい。 R12、R13およびR14で表わされるアルキル基、
アルコキシ基としては、炭素数1〜20のものが好
ましく、またアルケニル基としては、炭素数2〜
20のものが好ましく、これらの基は直鎖でも分岐
でもない。 また、これらのアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基は、さらに置換基を有してもよい。置
換基としては、例えばアリール、シアノ、ハロゲ
ン原子、ヘテロ環、シクロアルキル、シクロアル
ケニル、スピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物
残基の他、アシル、カルボキシ、カルバモイル、
アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニ
ルの如くカルボニル基を介して置換するもの、更
にはヘテロ原子を介して置換するもの{具体的に
はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘ
テロ環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カルバ
モイルオキシ等の酸素原子を介して置換するも
の、ニトロ、アミノ(ジアルキルアミノ等を含
む)、スルフアモイルアミノ、アルコキシカルボ
ニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、
アシルアミノ、スルホンアミド、イミド、ウレイ
ド等の窒素原子を介して置換するもの、アルキル
チオ、アリールチオ、ヘテロ環チオ、スルホニ
ル、スルフイニル、スルフアモイル等の硫黄原子
を介して置換するもの、ホスホニル等が燐原子を
介して置換するもの等}が挙げられる。 具体的には、例えばメチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、n
−ブチル基、n−アミル基、sec−アミル基、t
−アミル基、α,α−ジメチルベンジル基、オク
チルオキシカルボニルエチル基、メトキシ基、エ
トキシ基、オクチルオキシ基、アリル基等が挙げ
られる。 R12、R13およびR14で表わされるアリール基、
アリールオキシ基としては、例えばフエニル基、
フエニルオキシ基が特に好ましく、置換基(例え
ばアルキル基、アルコキシ基等)を有していても
よい。具体的には、例えばフエニル基、4−t−
ブチルフエニル基、2,4−ジ−t−アミルフエ
ニル基等が挙げられる。 R12およびR13で表わされる基のうち、水素原
子、アルキル基、アルコキシ基およびアリール基
が好ましく、特に水素原子、アルキル基およびア
ルコキシ基が好ましい。 R14で表わされる基のうち、特に水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基が好まし
い。 更に前記一般式[a]で表わされる化合物のう
ち、常温にて液体である化合物は、前記一般式
[]で示される化合物(以下、本発明に係るマ
ゼンタカプラーと称す)の高沸点有機溶媒として
も用いることができるため、塗膜中のオイル比率
を下げることができる点、および析出性の点から
有利に用いることができる。 ここで常温にて液体であるとは、本発明に係る
ハロゲン化銀写真感光材料に一般式[a]で表わ
される化合物を含有させる工程の温度条件下にお
いて液状であればよく、特にその融点が30℃以下
である化合物が好ましい。更に好ましくは融点が
15℃以下の化合物である。 またこの場合、上記条件下にて液状であれば、
2−(2′−ヒドロキシフエニル)ベンゾトリアゾ
ール系化合物のうち、いかなる化合物をも用いら
れ、単一化合物であつても混合物であつてもよ
い。混合物としては構造異性体群から構成される
ものを好ましく用いることができる。 以下に前記一般式(a)で表わされる化合物の代表
的具体例を示すが、本発明はこれらに限定される
ものではない。 (UV−1) (UV−2) (UV−3) (UV−4) (UV−5) (UV−6) (UV−7) (UV−8) (UV−9) (UV−10) (UV−11) (UV−12) (UV−13) (UV−14) (UV−15) (UV−16) (UV−17) (UV−18) (UV−19) (UV−20) (UV−21) (UV−22) (UV−23) (UV−24) これらの2−(2′−ヒドロキシフエニル)ベン
ゾトリアゾール系化合物は、本発明に係るマゼン
タカプラーに対し、1乃至300重量%の割合で用
いられ、好ましくはカプラーに対し、20乃至200
重量%である。 本発明に係るマゼンタカプラーおよび2−
(2′−ヒドロキシフエニル)ベンゾトリアゾール
系化合物は、ハロゲン化銀写真感光材料を構成す
る写真構成層の少なくとも1つの同一層に含有さ
れる。この場合の添加方法としては、一般的な疎
水性化合物の添加方法と同様に、固体分散法、ラ
テツクス分散法、水中油滴型乳化分散法等、種々
の方法を用いる事ができ、これはカプラー等の疎
水性化合物の科学構造等に応じて適宜選択するこ
とができる。水中油滴型乳化分散法は、カプラー
等の疎水性化合物を分散させる方法が適用でき、
通常、沸点約150℃以上の高沸点有機溶媒に、必
要に応じて低沸点、及びまたは水溶性有機溶媒を
併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バ
インダー中に界面活性剤を用いて攪拌器、ホモジ
ナイザー、コロイドミル、フロージツトミキサ
ー、超音波装置等の分散手段によつて、乳化分散
した後、目的とする親水性コロイド層中に添加す
ればよい。分散液または分散と同時に低沸点有機
溶媒を除去する工程を入れても良い。 高沸点有機溶媒としては、現像主薬の酸化体と
反応しないフエノール誘導体、フタル酸エステ
ル、リン酸エステル、クエン酸エステル、安息香
酸エステル、アルキルアミド、脂肪酸エステル、
トリメシン酸エステル等の沸点150℃以上の有機
溶媒が用いられる。 本発明において好ましく用いることのできる高
沸点有機溶媒としては、誘電率が6.0以下の化合
物であり、例えば、誘電率6.0以下のフタル酸エ
ステル、リン酸エステル等のエステル類、有機酸
アミド類、ケトン類、炭化水素化合物等である。
好ましくは誘電率6.0以下1.9以上で100℃におけ
る蒸気圧が0.5mmHg以下の高沸点有機溶媒であ
る。またより好ましくは、該高沸点有機溶媒中の
フタル酸エステル類あるいはリン酸エステル類で
ある。更に該高沸点有機溶媒は2種以上の混合物
であつてもよい。 なお、本発明における誘電率とは、30℃におけ
る誘電率を示している。 本発明において有利に用いられるフタル酸エス
テルとしては、下記一般式[b]で示されるもの
が挙げられる。 一般式[b] 式中、R15およびR16は、それぞれアルキル基、
アルケニル基またはアリール基を表わす。但し、
R15およびR16で表わされる基の炭素原子数の総
和は8乃至32である。またより好ましくは炭素原
子数の総和が16乃至24である。 本発明において、前記一般式[b]のR15およ
びR16で表わされるアルキル基は、直鎖でも分岐
のものでもよく、例えばブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘ
キサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基
等である。R15およびR16で表わされるアリール
基は、例えばフエニル基、ナフチル基等であり、
アルケニル基は、例えばヘキセニル基、ヘプテニ
ル基、オクタデセニル基等である。これらのアル
キル基、アルケニル基およびアリール基は、単一
もしくは複数の置換基を有していても良く、アル
キル基およびアルケニル基の置換基としては、例
えばハロゲン原子、アルコキシ基、アリール基、
アリールオキシ基、アルケニル基、アルコキシカ
ルボニル基等が挙げられ、アリール基の置換基と
しては、例えばハロゲン原子、アルキル基、アル
コキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アル
ケニル基、アルコキシカルボニル基等を挙げるこ
とができる。 本発明において有利に用いられるリン酸エステ
ルとしては、下記一般式[c]で示されるものが
挙げられる。 一般式[c] 式中、R17、R18およびR19は、それぞれアルキ
ル基、アルケニル基またはアリール基を表わす。
但し、R17、R18およびR19で表わされる炭素原子
数の総和の24乃至54である。 一般式[c]のR17、R18およびR19で表わされ
るアルキル基は、例えばブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘ
キサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル
基、ノナデシル基等であり、アリール基として
は、例えばフエニル基、ナフチル基等であり、ま
たアルケニル基としては、例えばヘキセニル基、
ヘプテニル基、オクタデセニル基等である。 これらのアルキル基、アルケニル基およびアリ
ール基は、単一もしくは複数の置換基を有してい
ても良い。好ましくはR17、R18およびR19はアル
キル基であり、例えば、2−エチルヘキシル基、
n−オクチル基、3,5,5−トリメチルヘキシ
ル基、n−ノニル基、n−デシル基、sec−デシ
ル基、sec−ドデシル基、t−オクチル基等が挙
げられる。 以下に本発明に用いられる有機溶媒の代表的具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。 例示有機溶媒 S−1 S−2 S−3 S−4 S−5 S−6 S−7 S−8 S−9 S−10 S−11 S−12 S−13 S−14 S−15 S−16 S−17 S−18 S−19 S−20 S−21 S−22 これらの有機溶媒は、本発明に係るマゼンタカ
プラーに対し、20乃至150重量%の割合で用いら
れる。好ましくはカプラーに対し40乃至100重量
%である。なお、本発明の2−(2′−ヒドロキシ
フエニル)ベンゾトリアゾール系化合物が常温に
て液状である場合には、特にこれらの有機溶媒は
用いなくてもよい。 カプラー等の疎水性化合物を高沸点溶媒単独又
は低沸点溶媒と併用した溶媒に溶かし、機械的又
は超音波を用いて水中に分散する時の分散助剤と
して、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活
性剤、カチオン性界面活性剤を用いる事が出来
る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、例えば
カラーネガのネガ及びポジフイルム、ならびにカ
ラー印画紙などに適用されるが、とりわけ直接鑑
賞用に供されるカラー印画紙に適用した場合に本
発明の効果が有効に発揮される。 このカラー印画紙をはじめとする本発明のハロ
ゲン化銀写真感光材料は、単色用のものでも多色
用のものでも良い。多色用ハロゲン化銀写真感光
材料の場合には、減色法色再現を行うために、通
常は写真用カプラーとして、マゼンタ、イエロ
ー、及びシアンの各カプラーを含有するハロゲン
化銀乳剤層ならびに非感光性層が支持体上に適宜
の層数及び層順で積層した構造を有しているが、
該層数及び層順は重点性能、使用目的によつて適
宜変更しても良い。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられ
るハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀として臭
化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、及び塩化
銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用される任意
のものを用いる事が出来る。 ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒
子は、酸性法、中性法、アンモニア法のいずれか
で得られたものでもよい。該粒子は一時に成長さ
せても良いし、種粒子をつくつた後、成長させて
も良い。種粒子をつくる方法と成長させる方法は
同じであつても、異なつても良い。 ハロゲン化銀乳剤はハライドイオンと銀イオン
を同時に混合しても、いずれか一方が存在する中
に、他方を混合してもよい。また、ハロゲン化銀
結晶の臨界成長速度を考慮しつつ、ハライドイオ
ンと銀イオンを混合釜内のPH、pAgをコントロー
ルしつつ逐次同時に添加する事により、生成させ
ても良い。成長後にコンバージヨン法を用いて、
粒子のハロゲン組成を変化させても良い。 ハロゲン化銀乳剤の製造時に、必要に応じてハ
ロゲン化銀溶剤を用いる事により、ハロゲン化銀
粒子の粒子サイズ、粒子の形状、粒子サイズ分
布、粒子の成長速度をコントロール出来る。 ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒
子は、粒子を形成する過程及び/又は成長させる
過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩又は錯塩、ロジウム塩又は錯
塩、鉄塩又は錯塩、を用いて金属イオンを添加
し、粒子内部に及び/又は粒子表面に包含させる
事が出来、また適当な還元的雰囲気におく事によ
り、粒子内部及び/又は粒子表面に還元増感核を
付与出来る。 ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長
の終了後に不用な可溶性塩類を除去しても良い
し、あるいは含有させたままで良い。該塩類を除
去する場合には、リサーチ・デイスクロージヤー
17643号記載の方法に基づいて行う事が出来る。 ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒
子は、内部と表面が均一な層から成つていても良
いし、異なる層から成つていても良い。 ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒
子は、潜像が主として表面に形成されるような粒
子であつても良く、また主として粒子内部に形成
されるような粒子でも良い。 ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒
子は、規則的な結晶形を持つものでも良いし、球
状や板状のような変則的な結晶形を持つものでも
良い。これら粒子において、{100}面と{111}
面の比率は任意のものが使用出来る。又、これら
結晶形の複合形を持つものでも良く、様々な結晶
形の粒子が混合されても良い。 ハロゲン化銀乳剤は、別々に形成した2種以上
のハロゲン化銀乳剤を混合して用いても良い。 ハロゲン化銀乳剤は、常法により科学増感され
る。即ち、銀イオンと反応できる硫黄を含む化合
物や、活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレン
化合物を用いるセレン増感法、還元性物質を用い
る還元増感法、金その他の貴金属化合物を用いる
貴金属増感法などを単独又は組み合わせて用いる
事が出来る。 ハロゲン化銀乳剤は、写真業界において増感色
素として知られている色素を用いて、所望の波長
域に光学的に増感出来る。増感色素は単独で用い
ても良いが、2種以上を組み合わせて用いても良
い。増感色素と共にそれ自身分光増感作用を持た
ない色素、あるいは可視光を実質的に吸収しない
化合物であつて、増感色素の増感作用を強める強
色増感剤を乳剤中に含有させても良い。 ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工程、
保存中、あるいは写真処理中のカブリの防止及
び/又は写真性能を安定に保つことを目的とし
て、化学熟成中及び/又は化学熟成の終了時、及
び/又は化学熟成の終了後、ハロゲン化銀乳剤を
塗布するまでに、写真業界においてカブリ防止剤
又は安定剤として知られている化合物を加える事
が出来る。 ハロゲン化銀乳剤のバインダー(又は保護コロ
イド)としては、ゼラチンを用いるのが有利であ
るが、それ以外にゼラチン誘導体、ゼラチンと他
の高分子のグラフトポリマー、蛋白質、糖誘導
体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合体の
如き合成親水性高分子物質等の親水性コロイドも
用いる事が出来る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の写真乳剤
層、その他の親水性コロイド層は、バインダー
(又は保護コロイド)分子を架橋させ、膜強度を
高める硬膜剤を単独又は併用することにより硬膜
される。硬膜剤は、処理液中に硬膜剤を加える必
要がない程度に、感光材料を硬膜出来る量添加す
る事が望ましいが、処理液中に硬膜剤を加える事
も可能である。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン
化銀乳剤層及び/又は他の親水性コロイド層の柔
軟性を高める目的で可塑剤を添加出来る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の写真乳剤
層その他の親水性コロイド層に、寸度安定性の改
良などを目的として、水不溶又は難溶性合成ポリ
マーの分散物(ラテツクス)を含む事が出来る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層に
は、発色現像処理において、芳香族第1級アミン
現像剤(例えばp−フエニレンジアミン誘導体
や、アミノフエノール誘導体など)の酸化体とカ
ツプリング反応を行い色素を形成する、色素形成
カプラーが用いられる。該色素形成性カプラー
は、各々の乳剤層に対して乳剤層の感光スペクト
ル光を吸収する色素が形成されるように選択され
るのが普通であり、青色光感光性乳剤層にはイエ
ロー色素形成カプラーが、緑色光感光性乳剤層に
はマゼンタ色素形成カプラーが、赤色光感光性乳
剤層にはシアン色素形成カプラーが用いられる。
しかしながら目的に応じて上記組み合わせと異な
つた用い方でハロゲン化銀写真感光材料をつくつ
ても良い。 イエロー色素画像形成カプラーとしては、アシ
ルアセトアミド型ベンゾイルメタン型の4当量も
しくは2当量カプラーが代表的であり、例えば米
国特許第2186849号、同第2322027号、同第
2728658号、同第2875057号、同第3265506号、同
第3277155号、同第3408194号、同第3415652号、
同第3447928号、同第3664841号、同第3770446号、
同第3778277号、同第3849140号、同第3894875号、
英国特許第778089号、同第808276号、同第875476
号、同第1402511号、同第1421126号及び同第
1513832号の各明細書および特公昭49−13576号、
特開昭48−29432号、同48−66834号、同49−
10736号、同49−122335号、同50−28834号、同50
−132926号、同50−138832号、同51−3631号、同
51−17438号、同51−26038号、同51−26039号、
同51−50734号、同51−53825号、同51−75521号、
同51−89728号、同51−102636号、同51−107137
号、同51−117031号、同51−122439号、同51−
143319号、同53−9529号、同53−82332号、同53
−135625号、同53−145619号、同54−23528号、
同54−48541号、同54−65035号、同54−133329
号、同55−598号の各公報などに記載されている。 シアン色素画像形成カプラーとしては、フエノ
ール系、ナフトール系4当量もしくは2当量型シ
アン色素画像形成カプラーが代表的であり、米国
特許第2306410号、同第2356475号、同第2362598
号、同第2367531号、同第2369929号、同第
2423730号、同第2474293号、同第2476008号、同
第2498466号、同第2545687号、同第2728660号、
同第2772162号、同第2895826号、同第2976146号、
同第3002836号、同第3419390号、同第3446622号、
同第3476563号、同第3737316号、同第3758308号、
同第3839044号、英国特許第478991号、同第
945542号、同第1084480号、同第1377233号、同第
1388024号及び同第1543040号の各明細書、並びに
特開昭47−37425号、同50−10135号、同50−
25228号、同50−112038号、同50−117422号、同
50−130441号、同51−6551号、同51−37647号、
同51−52828号、同51−108841号、同53−109630
号、同54−48237号、同54−66129号、同54−
131931号、同55−32071号の各公報などに記載さ
れている。 カラードカプラーとしては、例えば英国特許第
937621号、同1035959号、同1255111号、特開昭48
−22028号、同52−42121号、特公昭38−22335号、
同44−2015号、同44−15754号、米国特許第
2449966号、同2521908号、同2543691号、同
2801171号、同2983608号、同3005712号、同
3034892号、同3061432号、同3419391号、同
3476560号、同3476563号、同3481741号、同
3519429号、同3583971号、同3622328号、同
3684514号、同4004929号、同4070191号、同
4138258号、同4138264号、同4163670号、同
4292400号、同4369248号等に記載のものを使用で
きる。 DIRカプラーとしては、例えば英国特許第
953454号、米国特許第3227554号、同3615506号、
同3617291号、同3701783号、同3933500号、同
4095984号、同4149886号、同4286054号、同
4359521号、特開昭52−90932号、同56−116029
号、同57−151944号等に記載の化合物及び、米国
特許第4248962号、同4409323号、特開昭57−
154234号、同58−162949号、同58−205150号、同
59−195643号、同59−206834号、同59−206836
号、同59−210440号、同60−7429号等に記載のタ
イミングDIRカプラーを好ましく用いることがで
きる。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、色素
画像の劣化を防止する褪色防止剤を用いる事が出
来る。好ましいものとしては下記一般式[A]〜
[H]及び[J]、[K]で示されるものが挙げら
れる。 一般式[A] 式中、R1は水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、又は複素環基を表し、R2
R3、R5、R6はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
ヒドロキシ基、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、アルコキシ基またはアシルアミノ基をあ
らわし、R4はアルキル基、ヒドロキシ基、アリ
ール基又はアルコキシ基を表す。 又R1とR2は互いに閉環し、5員または6員環
を形成してもよく、その時のR4はヒドロキシ基
またはアルコキシ基をあらわす。又R3とR4が閉
環し、5員の炭化水素環を形成してもよく、その
ときのR1はアルキル基、アリール基、または複
素環基をあらわす。但し、R1が水素原子で、か
つ、R4がヒドロキシ基の場合を除く。 前記一般式[A]において、R1は水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アリール基または複
素環基をあらわすが、このうち、アルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
n−オクチル基、tert−オクチル基、ヘキサデシ
ル基などの直鎖または分岐のアルキル基を挙げる
ことができる。またR1であらわされるアルケニ
ル基としては、例えばアリル、ヘキセニル、オク
テニル基などが挙げられる。さらに、R1のアリ
ール基としては、フエニル、ナフチルの各基が挙
げられる。さらにR1で示される複素環基として
は、テトラヒドロピラニル基、ピリミジル基など
が具体的に挙げられる。これら各基は置換基を有
することができ、例えば置換基を有するアルキル
基としてベンジル基、エトキシメチル基、置換基
をあらわすが有するアリール基としてメトキシフ
エニル基、クロルフエニル基、4−ヒドロキシ−
3,5−ジブチルフエニル基などが挙げられる。 一般式[A]において、R2、R3、R5およびR6
は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アル
キル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ
基またはアシルアミノ基をあらわすが、このう
ち、アルキル基、アルケニル基、アリール基につ
いては前記R1について述べたアルキル基、アル
ケニル基、アリール基と同一のものが挙げられ
る。また前記ハロゲン原子としては、例えばフツ
素、塩素、臭素などを挙げることができる。さら
に前記アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基などを具体的に挙げることができる。さら
に前記アシルアミノ基はR′CONH−で示され、
ここにおいて、R′はアルキル基(例えばメチル、
エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−オクチ
ル、tert−オクチル、ベンジルなどの各基)、ア
ルケニル基(例えばアリル、オクチニル、オレイ
ルなどの各基)、アリール基(例えばフエニル、
メトキシフエニル、ナフチルなどの各基)、また
はヘテロ環基(例えばピリジル、ピリミジルの各
基)を挙げることができる。 また前記一般式[A]において、R4はアルキ
ル基、ヒドロキシ基、アリール基またはアルコキ
シ基を表すが、このうちアルキル基、アリール基
については、前記R1で示されるアルキル基、ア
リール基と同一のものを具体的に挙げることがで
きる。またR4のアルケニル基については前記R2
R3、R5およびR6について述べたアルコキシ基と
同一のものを挙げることができる。 R1とR2は互いに閉環してベンゼン環と共に形
成する環としては、例えばクロマン、クマラン、
メチレンジオキシベンゼンが挙げられる。 また、R3とR4が閉環してベンゼン環と共に形
成する環としては、たとえばインダンが挙げられ
る。これらの環は、置換基(例えばアルキル、ア
ルコキシ、アリール)を有してもよい。 又、R1とR2、またはR3とR4が閉環して形成す
る環中の原子をスピロ原子としてスピロ化合物を
形成してもよいし、R2、R4などが連結基として、
ビス体を形成してもよい。 前記一般式[A]で表されるフエノール系化合
物またはフエニルエーテル系化合物のうち、好ま
しいものは、RO−基(Rはアルキル基、アルケ
ニル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。)
を4個有するビインダン化合物であり、特に好ま
しくは下記一般式[A−1]で表すことができ
る。 一般式[A−1] 式中Rはアルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、n−オクチル、tert−オクチル、ベン
ジル、ヘキサデシル)、アルケニル基(例えば、
アリル、オクテニル、オレイル)、アリール基
(例えば、フエニル、ナフチル)またはヘテロ環
基(例えば、テトラヒドロピラニル、ピリミジ
ル)で表される基をあらわす。R9およびR10
各々水素原子、ハロゲン原子、(例えば、フツ素、
塩素、臭素)、アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、n−ブチル、ベンジル)、アルケニル基(例
えばアリル、ヘキセニル、オクテニル)、または
アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ベン
ジルオキシ)を表し、R11は水素原子、アルキル
基(例えばメチル、エチル、n−ブチル、ベンジ
ル)、アルケニル基(例えば、2−プロペニル、
ヘキセニル、オクテニル)、またはアリール基
(例えばフエニル、メトキシフエニル、クロルフ
エニル、ナフチル)を表す。 前記一般式[A]で表される化合物は、米国特
許第3935016号、同第3982944号、同第4254216号、
特開昭55−21004号、同54−145530号、英国特許
公開2077455号、同2062号、888号、米国特許第
3764337、同第3432300号、 同第3574627号、同第3573050号、特開昭52−
152225号、同53−20327号、同53−17729号、同55
−6321号、英国特許第1347556号、同公開2066975
号、特公昭54−12337号、同48−31625号、米国特
許第3700455号などに記載の化合物をも含む。 前記一般式[A]で表される化合物の使用量
は、マゼンタカプラーに対して5〜300モル%が
好ましく、より好ましくは10〜200モル%である。 以下に前記一般式[A]で表される化合物の代
表的具体例を示す。 タイプ(1) タイプ(2) タイプ(3) タイプ(4) タイプ(5) タイプ(6) タイプ(7)
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 A−7 一般式[B] (式中R1およびR4はそれぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アルケニルオキシ基、ヒドロキシ基、アリー
ル基、アリールオキシ基、アシル基、アシルアミ
ノ基、アシルオキシ基、スルホンアミド基、シク
ロアルキルまたはアルコキシカルボニル基をあら
わし、R2は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アシル基、シクロアルキル基ま
たはヘテロ環基をあらわし、R3は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アリールオキシ基、アシル基、アシルオキ
シ基、スルホンアミド基、シクロアルキル基また
はアルコキシカルボニル基をあらわす。 以上に挙げた基はそれぞれ他の置換基で置換さ
れてもよい。例えばアルキル基、アルケニル基、
アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシルアミノ基、アシル
オキシ基、カルバモイル基、スルホンアミド基、
スルフアモイル基などが挙げられる。 またR2とR3は互いに閉環し、5員または6員
環を形成してもよい。R2とR3が閉環しベンゼン
環と共に形成する環としては例えばクロマン環、
メチレンジオキシベンゼン環が挙げられる。 Yはクロマンもしくはクマラン環を形成するの
に必要な原子群をあらわす。 クロマンもしくはクマラン環はハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、
アルケニル基、アルケニルオキシ基、ヒドロキシ
基、アリール基、アリールオキシ基、もしくはヘ
テロ環で置換されてもよく、さらにスピロ環を形
成してもよい。 一般式[B]で示される化合物のうち、本発明
に特に有用な化合物は一般式[B−1]、[B−
2]、[B−3]、[B−4]、[B−5]で示される
化合物に包含される。 一般式[B−1] 一般式[B−2] 一般式[B−3] 一般式[B−4] 一般式[B−5] 一般式[B−1]、[B−2]、[B−3]、[B−
4]および[B−5]におけるR1、R2、R3およ
びR4は前記一般式[B]におけるのと同じ意味
を持ち、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基、アルケニル基、アルケニルオ
キシ基、アリール基、アリールオキシ基もしくは
ヘテロ環基をあらわす。 さらにR5とR6、R6とR7、R7とR8、R8とR9
よびR9とR10とが互いに環化して炭素環を形成し
てもよく、さらに該炭素環はアルキル基で置換さ
れてもよい。 前記一般式[B−1]、[B−2]、[B−3]、
[B−4]および[B−5]においてR1およびR4
が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロ
キシ基またはシクロアルキル基、R5、R6、R7
R8、R9およびR10が水素原子、アルキル基、また
はシクロアルキル基である化合物が特に有用であ
る。 一般式[B]で表される化合物はテトラヘドロ
ン(Tetrahedron)、1970、vo126、4743〜4751
頁、日本化学会誌、1972、No.10、1987〜1990頁、
ケミストリー・レタース(chem.Lett.)、1972(4)
315〜316頁、特開昭55−139383号に記載されてい
る化合物を表し、含み、かつこれらに記載されて
いる方法に従つて合成することができる。 前記一般式[B]で表される化合物のうち使用
量は、前記本発明乳剤係るマゼンタカプラーに対
して5〜300モル%該好ましく、より好ましくは
10〜200モル%である。 以下にこれらの化合物の代表的具体例を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 一般式[C] 一般式[D] 式中R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アル
ケニルオキシ基、ヒドロキシ基、アリール基、ア
リールオキシ基、アシル基、アシルアミノ基、ア
シルオキシ基、スルホンアミド基もしくはアルコ
キシカルボニル基をあらわす。 以上に挙げた基はそれぞれ他の置換基で置換さ
れてもよい。例えばハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、アシルアミノ基、カ
ルバモイル基、スルホンアミド基、スルフアモイ
ル基などが挙げられる。 Yはベンゼン環と共にジクロマンもしくはジク
マラン環を形成するのに必要な原子群をあらわ
す。 クロマンもしくはクマラン環はハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、
アルケニル基、アルケニルオキシ基、ヒドロキシ
基、アリール基、アリールオキシ基もしくはヘテ
ロ環基で置換されてもよく、さらにスピロ環を形
成してもよい。 一般式[C]および[D]で示される化合物の
うち、本発明に特に有用な化合物は一般式[C−
1]、[C−2]、[D−1]および[D−2]で示
される化合物に包含される。 一般式[C−1] 一般式[C−2] 一般式[D−1] 一般式[D−2] 一般式[C−1]、[C−2]、[D−1]および
[D−2]におけるR1およびR2は前記一般式
[C]および[D]におけるのと同じ意味を持ち、
R3、R4、R5、R6、R7およびR8は水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキ
シ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アリ
ール基、アリールオキシ基もしくはエテロ環基を
あらわす。さらにR34、R4とR5、R5とR6、R6
とR7およびR7とR8とが互いに環化して炭素環を
形成してもよく、さらに該炭素環はアルキル基で
置換されてもよい。 前記一般式[C−1]、[C−2]、[D−1]お
よび[D−2]荷おいて、R1およびR2が水素原
子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基ま
たはシクロアルキル基、R3、R4、R5、R6、R7
よびR8が水素原子、アルキル基、またはシクロ
アルキル基である化合物が特に有用である。 一般式[C]、[D]で表される化合物はジヤー
ナル・オブザ・ケミカル・ソサイエテイー・シー
(J.Chem.Soc.C)1968(14)、1837〜1843頁、有機合
成化学協会誌1970、28(1)、60〜65頁、テトラヘド
ロン(Tetrahedron)1973.(29)、2707〜2710頁
に記載されている化合物を含み、かつこれらに記
載されている方法に従つて合成することができ
る。 前記一般式[C]、[D]で表される化合物の使
用量は、前記本発明に係るマゼンタカプラーに対
して5〜300モル%が好ましく、より好ましくは
10〜200モル%である。 以下にこれらの化合物の具体的代表例を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 一般式〔E〕 式中R1は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アシル基、シクロアルキル基も
しくはヘテロ環基を表わし、R3は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アリールオキシ基、アシル基、アシルアミ
ノ基、アシルオキシ基、スルホンアミド基、シク
ロアルキル基もしくはアルコキシカルボニル基を
表わす。 R2およびR4は水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルケニル基、アリール基、アシル基、
アシルアミノ基、スルホンアミド基、シクロアル
キル基もしくはアルコキシカルボニル基を表わ
す。 以上にあげた基はそれぞれ他の置換基で置換さ
れていてもよい。例えばアルキル基、アルケニル
基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、アシルアミノ基、カ
ルバモイル基、スルホンアミド基、スルフアモイ
ル基等が挙げられる。 またR1とR2は互いに閉環し、5員または6員
環を形成してもよい。 その時R3およびR4は水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アル
ケニルオキシ基、ヒドロキシ基、アリール基、ア
リールオキシ基、アシル基、アシルアミノ基、ア
シルオキシ基、スルホンアミド基もしくはアルコ
キシカルボニル基を表わす。 Yはクロマンもしくはクマラン環を形成するの
に必要な原子群を表わす。 クロマンもしくはクマラン環はハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、
アルケニル基、アルケニルオキシ基、ヒドロキシ
基、アリール基、アリールオキシ基もしくはヘテ
ロ環基で置換されていてもよく、さらにスピロ環
を形成してもよい。 一般式〔E〕で示される化合物のうち、本発明
に特に有用な化合物は一般式〔E−1〕、〔E−
2〕、〔E−3〕、〔E−4〕および〔E−5〕で示
される化合物に包含される。 一般式〔E−1〕 一般式〔E−2〕 一般式〔E−3〕 一般式〔E−4〕 一般式〔E−5〕 一般式〔E−1〕〜〔E−5〕におけるR1
R2、R3およびR4は前記一般式〔E〕におけるの
と同じ意味を持ち、R5、R6、R7、R8、R9および
R10は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基、アルケニル基、アル
ケニルオキシ基、アリール基、アリールオキシ基
もしくはヘテロ環基を表わす。さらにR5とR6
R6とR7、R7とR8、R8とR9およびR8とR10とが互
いに環化して炭素環を形成してもよく、さらに該
炭素環はアルキル基で置換されてもよい。 前記一般式〔E−1〕〜〔E−5〕において、
R1、R2、R3およびR4が水素原子、アルキル基、
またはシクロアルキル基、前記一般式〔E−5〕
において、R3およびR4が水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、ヒドロキシ基またはシクロアルキ
ル基、さらに前記一般式〔E−1〕〜〔E−5〕
において、R5、R6、R7、R8、R9およびR10が水
素原子、アルキル基、またはシクロアルキル基で
ある化合物が特に有用である。 一般式[E]により表される化合物はテトラヘ
ドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)1965.
(8)、457〜460頁、ジヤーナル・オブ・ザ・ケミカ
ル・ソサイエテイー・シー(J.Chem.Soc.C)
1966.(22)、2013〜2016頁、ジルナール・オルガ
ニチエスコイ・キミー(Zh.Org.Khim)1970、
(6)、1230〜1237頁に記載されている化合物を含
み、かつこれらに記載されている方法に従つて合
成することができる。 前記一般式[E]で表される化合物の使用量
は、前記本発明に係るマゼンタカプラーに対して
5〜300モル%が好ましく、より好ましくは10〜
200モル%である。 以下にこれらの化合物の具体的代表例を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 一般式〔F〕 式中R1は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アシル基、シクロアルキル基も
しくはヘテロ環基を表し、R2は水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アリールオキシ基、アシル基、アシルアミノ
基、アシルオキシ基、スルホンアミド基、シクロ
アルキル基、もしくはアルコキシカルボニル基を
あらわす。 R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アリール基、アシル基、アシルア
ミノ基、スルホンアミド基、シクロアルキル基も
しくはアルコキシカルボニル基をあらわす。 R4は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、ヒドロキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ
基、スルホンアミド基、もしくはアルコキシカル
ボニル基をあらわす。 以上に挙げた基はそれぞれ他の置換基で置換さ
れてもいい。例えばアルキル基、アルケニル基、
アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシルアミノ基、カルバ
モイル基、スルホンアミド基、スルフアモイル基
などが挙げられる。 又R1とR2は互いに閉環し、5員または6員環
を形成してもよい。その時R3およびR4は水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、
アルコキシ基、アルケニルオキシ基、ヒドロキシ
基、アリール基、アリールオキシ基、アシル基、
アシルアミノ基、アシルオキシ基、スルホンアミ
ド基、もしくはアルコキシカルボニル基をあらわ
す。 Yはクロマンもしくはクマラン環を形成するの
に必要な原子群をあらわす。 クロマンもしくはクマラン環はハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、
アルケニル基、アルケニルオキシ基、ヒドロキシ
基、アリール基、アリールオキシ基もしくはヘテ
ロ環基で置換されていてもよく、さらにスピロ環
を形成してもよい。 一般式[F]で示される化合物のうち、本発明
に特に有用な化合物は一般式[F−1]、[F−
2]、[F−3]、[F−4]および[F−5]で示
される化合物に包含される。 一般式〔F−1〕 一般式〔F−2〕 一般式〔F−3〕 一般式〔F−4〕 一般式〔F−5〕 一般式[F−1]および[F−5]における
R1、R2、R3およびR4は前記一般式[F]におけ
るのと同じ意味を持ち、R5、R6、R7、R8、R9
よびR10は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アルケニル
基、アルケニルオキシ基、アリール基、アリール
オキシ基もしくはヘテロ環基をあらわす。 さらにR5とR6、R6とR7、R7とR8、R8とR9
よびR9とR10とが互いに環化して炭素環を形成し
てもよく、さらに該炭素環はアルキル基で置換さ
れてもよい。 また[F−3]、[F−4]および[F−5]に
おいて2つのR1〜R10はそれぞれ同一でも異なつ
ていてもよい。 前記一般式[F−1]、[F−2]、[F−3]、
[F−4]および[F−5]においてR1、R2、お
よびR3が水素原子、アルキル基、シクロアルキ
ル基、R4が水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基またはシクロアルキル基、さら
にR5、R6、R7、R8、R9およびR10が水素原子、
アルキル基、またはシクロアルキル基である化合
物が特に有用である。 一般式[F]により表される化合物はテトラヘ
ドロン(Tetrahedron)1970、vol26、4743〜
4751頁、日本化学学会誌1972、No.10、1987〜1990
頁、シンセシス(Synthesis)1975、vol6、392〜
393頁、ピユレタン・ドウ・ラ・ソシエテ・シミ
ツク・ドウ・ベルジツク(Bul Soc、Chim、
Belg)1975、vol84(7)、747〜759頁に記載されて
いる化合物を含み、かつこれらに記載されている
方法に従つて合成することができる。 前記一般式[F]で表される化合物の使用量
は、前記本発明に係るマゼンタカプラーに対して
5〜300モル%が好ましく、より好ましくは10〜
200モル%である。 以下に一般式[F]で表される化合物の具体的
代表例を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 一般式〔G〕 式中R1及びR3は、それぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ
基、スルホンアミド基、シクロアルキル基または
アルコキシカルボニル基を表す。 R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、ヒドロキシ基、アリール基、アシ
ル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、スルホ
ンアミド基、シクロアルキル基またはアルコキシ
カルボニル基を表す。 上に挙げた基は、それぞれ他の置換基で置換さ
れてもよい。置換基として、例えばアルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アリール基、アリ
ールオキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルア
ミノ基、カルバモイル基、スルホンアミド基、ス
ルフアモイル基等が挙げられる。 またR2とR3は互いに閉環し、5員または6員
の炭化水素環を形成してもよい。この5員または
6員の炭化水素環はハロゲン原子、アルキル基、
シクロアルキル基、アルコキシ基、アルケニル
基、ヒドロキシ基、アリール基、アリールオキシ
基またはヘテロ環基等で置換されてもよい。 Yはインダン環を形成するのに必要な原子群を
表す。インダン環はハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、シクロアルキル
基、ヒドロキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、またはヘテロ環基等で置換されてもよく、更
にスピロ環を形成してもよい。 一般式〔G〕で示される化合物の中、本発明に
特に有用な化合物は一般式〔G−1〕〜〔G−
3〕で示される化合物に包含される。 一般式〔G−1〕 一般式〔G−2〕 一般式〔G−3〕 一般式〔G−1〕〜〔G−3〕におけるR1
R2及びR3は一般式〔G〕におけるものと同義で
あり、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基、アルケニル基、ヒドロキシ基、アリール
基、アリールオキシ基またはヘテロ環基を表す。
R4とR5、R5とR6、R6とR7、R7とR8及びR8とR9
は互いに閉環して炭化水素環を形成してもよく、
更に該炭化水素環はアルキル基で置換されてもよ
い。 前記一般式〔G−1〕〜〔G−3〕において、
R1及びR3が水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基またはシクロアルキル基、R2
が水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基またはシ
クロアルキル基、R4、R5、R6、R7、R8及びR9
水素原子、アルキル基またはシクロアルキル基で
ある化合物が特に有用である。 前記一般式[G]で表される化合物のうち使用
量は、マゼンタカプラーに対して5〜300モル%
が好ましく、より好ましくは10〜200モル%であ
る。 以下に一般式[G]で表される化合物の代表的
具体例を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 一般式〔H〕、 式中R1及びR2は、それぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ
基、スルホンアミド基、シクロアルキル基または
アルコキシカルボニル基を表す。 R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、ア
リール基、アリールオキシ基、アシル基、アシル
アミノ基、アシルオキシ基、スルホンアミド基、
シクロアルキル基またはアルコキシカルボニル基
を表す。 上に挙げた基は、それぞれ他の置換基で置換さ
れてもよく、例えばアルキル基、アルケニル基、
アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシルアミノ基、カルバ
モイル基、スルホンアミド基、スルフアモイル基
等が挙げられる。 またR1とR2及びR2とR3は互いに閉環し、5員
または6員の炭化水素環を形成してもよく、該炭
化水素環はハロゲン原子、アルキル基、シクロア
ルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、ヒドロ
キシ基、アリール基、アリールオキシ基、ヘテロ
環基等で置換されてもよい。 Yはインダン環を形成するのに必要な原子群を
表し、該インダン環は上記炭化水素環を置換し得
る置換基で置換されてもよく、更にスピロ環を形
成してもよい。 一般式〔H〕で示される化合物の中、本発明に
特に有用な化合物は一般式〔H−1〕〜〔H−
2〕で示される化合物に包含される。 一般式〔H−1〕 一般式〔H−2〕 一般式〔H−3〕 一般式〔H−1〕〜〔H−3〕におけるR1
R2及びR3は一般式〔H〕におけるものと同義で
あり、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキ
シ基、ヒドロキシ基、アルケニル基、アリール
基、アリールオキシ基またはヘテロ環基を表す。
またR4とR5、R5とR6、R6とR7、R7とR8及びR8
とR9は互いに閉環して炭化水素環を形成しても
よく、更に該炭化水素環はアルキル基で置換され
てもよい。 前記一般式〔H−1〕〜〔H−3〕において、
R1及びR2がそれぞれ水素原子、アルキル基また
はシクロアルキル基、R3が水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、ヒドロキシ基またはシクロア
ルキル基、R4、R5、R6、R7、R8及びR9が、それ
ぞれ水素原子、アルキル基またはシクロアルキル
基である化合物が特に有用である。 前記一般式[H]で表される化合物の合成方法
は既知であつて、米国特許3057929号、ケミツシ
ユ・ベリヒテ(Chem.Ber.)1972、105〜2565〜
2574頁、ジヤーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケ
ミカル・ソサイエテイ−(J.Am.Chem.Soc.)
1973、95(5)、1673〜1674頁、ケミストリー・レタ
ース(Chemistry Letters)1980、739〜742頁に
従つて製造できる。 前記一般式[H]で表される化合物マゼンタカ
プラーに対して5〜300モル%が好ましく、より
好ましくは10〜200モル%である。 以下に一般式[H]で表される具体的代表例を
示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 一般式〔J〕 〔式中、R1は脂肪族基、シクロアルキル基また
はアリール基を表し、Yは窒素原子と共に5〜7
員環の複素環を形成するのに必要な非金属原子群
を表す。但し、該複素環を形成する窒素原子を含
む非金属原子中、2以上のヘテロ原子がある場
合、少なくとも2つのヘテロ原子は互いに隣接し
ないヘテロ原子である。〕 R1で表される脂肪族基としては、置換基を有
してもよい飽和アルキル基、及び置換基を有して
もよい不飽和アルキル基が挙げられる。飽和アル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、
ブチル基、オクチル基、ドデシル基、テトラデシ
ル基、ヘキサデシル基等が挙げられ、不飽和アル
キル基としては、例えば、エテニル基、プロペニ
ル基等が挙げられる。 R1で表されるシクロアルキル基としては、置
換基を有してもよい5〜7員のシクロアルキル基
で例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等が挙げられる。 R1で表されるアリール基としては、それぞれ
置換基を有してもよいフエニル基、ナフチル基を
表す。 R1で表される脂肪族基、シクロアルキル基、
アリール基の置換基としては、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、カルボニル基、カルパモ
イル基、アシルアミノ基、スルフアモイル基、ス
ルホンアミド基、カルボニルオキシ基、アルキル
スルホニル基、アリールスルホニル基、ヒドロキ
シ基、ヘテロ環基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基等が挙げられ、これらの置換基はさらに置換
基を有してもよい。 前記一般式〔J〕において、Yは窒素原子と共
に5〜7員環の複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表すが、該複素環を形成する窒素原子
を含む非金属原子群の少なくとも2つはヘテロ原
子でなければならず、また、この少なくとも2つ
のヘテロ原子は互いに隣接してはならない。一般
式〔J〕で表される化合物の複素環において、全
てのヘテロ原子が互いに隣接した場合は、マゼン
タ色素画像安定化剤としての機能を発揮すること
が出来ないので好ましくない。 前記一般式〔J〕で表される化合物の前記5〜
7員環の複素環は置換基を有してもよく、置換基
としては、アルキル基、アリール基、アシル基、
カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、スル
ホニル基、スルフアモイル基等であり、更に置換
基を有してもよい。また、該5〜7員環の複素環
は飽和であつてもよいが、飽和の複素環が好まし
い。又、該複素環にベンゼン環等が縮合していて
もよく、スピロ環を形成してもよい。 本発明の前記一般式〔J〕で表される化合物の
使用量は、本発明の前記一般式〔I〕で表される
マゼンタカプラーに対して5〜300モル%が好ま
しく、より好ましくは10〜200モル%である。 以下に一般式〔J〕で表される代表的具体例を
示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 J−63 J−64 J−65 J−66 J−67 J−68 J−69 J−70 J−71 J−72 J−73 J−74 前記一般式〔J〕で表される化合物の中で、ピ
ペラジン系化合物及びホモピペラジン系化合物は
特に好ましく、さらに好ましくは、下記一般式
〔J−1〕または〔J−2〕で表される化合物で
ある。 一般式〔J−1〕 一般式〔J−2〕 式中、R2及びR3は、それぞれ水素原子、アル
キル基またはアリール基を表す。但し、R2とR3
が同時に水素となることはない。R4〜R13は、そ
れぞれ水素原子、アルキル基またはアリール基を
表す。 前記一般式〔J−1〕及び〔J−2〕において
R2及びR3は、それぞれ水素原子、アルキル基ま
たはアリール基を表すが、R2またはR3で表され
るアルキル基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、テト
ラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等
が挙げられる。R2またはR3で表されるアリール
基としては、フエニル基等が挙げられる。R2
たはR3で表されるアルキル基、アリール基は置
換基を有してもよく、置換基としては、ハロゲン
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、複素環基等が挙げられる。 R2とR3(置換基を含む)の炭素原子数の合計は
6〜40が好ましい。 前記一般式〔J−1〕または〔J−2〕におい
て、R4〜R13は、それぞれ水素原子、アルキル基
またはアリール基を表すが、R4〜R13で表される
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル
基等が挙げられる。R4〜R13で表されるアリール
基としてはフエニル基等が挙げられる。 前記一般式〔J−1〕または〔J−2〕で表さ
れる化合物の具体例は、前記した例示ピペラジン
系化合物(J−1)〜(J−30)及び例示ホモピ
ペラジン系化合物(J−51)〜(J−62)の中に
記載した通りである。 次に、前記一般式〔J〕で表される本発明の代
表的なマゼンタ色素画像安定化剤の合成例を示
す。 合成例 1 (化合物J−2の合成) ピペラジン9.0g及びミリスチルブロマイド55
gを溶解した100mlのアセトン中に、無水炭酸カ
リウム15gを加え、10時間煮沸還流して反応させ
た。反応後、反応液を500mlの水にあけた後、酢
酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル層を硫酸
マグネシウムで乾燥後、酢酸エチルを留去する
と、白色結晶の目的物が得られた。アセトン300
mlで再結晶して、白色鱗片状の結晶34g(収率70
%)を得た。 融点55〜58℃ 合成例 2 (化合物J−34の合成) 4−モルホリノアニリン18gを酢酸エチル100
mlに溶解した後、撹拌下、反応液を20℃に保ちな
がら、無水酢酸12mlを少しずつ加えた。無水酢酸
添加後、氷冷し、析出する結晶をろ取した後酢酸
エチルで再結晶し、白色粉末状結晶16.5g(収率
75%)を得た。 融点207〜210℃ 一般式〔K〕 式中、R1は脂肪族基、シクロアルキル基また
はアリール基を表し、Yは窒素原子と共に5〜7
員環の複素環を形成するのに必要な単なる結合手
または2価の炭化水素基を表す。R2、R3、R4
R5、R6、R7は、それぞれ水素原子、脂肪族基、
シクロアルキル基またはアリール基を表す。但
し、R2とR4及びR3とR6は互いに結合して単なる
結合手を形成して窒素原子、Yと共に不飽和の5
〜7員環の複素環を形成してもよい。また、Yが
単なる結合手のときは、R5とR7が互いに結合し
て単なる結合手を形成して窒素原子、Yと共に不
飽和の5員環の複素環を形成してもよい。また、
Yが単なる結合手でないときは、R5とY、R7
YまたはY自身で不飽和結合を形成して窒素原
子、Yと共に不飽和の6員または7員の複素環を
形成してもよい。 R1で表される脂肪族基としては、置換基を有
してもよい飽和アルキル基、及び置換基を有して
もよい不飽和アルキル基が挙げられる。飽和アル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、
ブチル基、オクチル基、ドデシル基、テトラデシ
ル基、ヘキサデシル基等が挙げられ、不飽和アル
キル基としては、例えば、エテニル基、プロペニ
ル基等が挙げられる。 R1で表されるシクロアルキル基としては、置
換基を有してもよい5〜7員のシクロアルキル基
で例えば、シクペンチル基、シクロヘキシル基等
が挙げられる。 R1で表されるアリール基としては、置換基を
有してもよいフエニル基、ナフチル基を表す。 R1で表される脂肪族基、シクロアルキル基、
アリール基の置換基としては、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、カルボニル基、カルパモ
イル基、アシルアミノ基、スルフアモイル基、ス
ルホンアミド基、カルボニルオキシ基、アルキル
スルホニル基、アリールスルホニル基、ヒドロキ
シ基、ヘテロ環基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基等が挙げられ、これらの置換基はさらに置換
基を有してもよい。 前記一般式〔K〕において、Yは窒素原子と共
に5〜7員環の複素環を形成するのひ必要な単な
る結合手または2価の炭化水素基を表すが、Yが
単なる結合手のときは、さらにR5とR7が互いに
結合して単なる結合手を形成して不飽和の5員環
の複素環を形成してもよく、またYが2価の単価
水素基の場合、即ち、メチレン基の場合には、
R5とYまたはR7とYとで不飽和結合を形成し、
不飽和の6員環の複素環を形成してもよく、また
エチレン基の場合には、R5とY、R7とYまたは
Y自身で不飽和結合を形成し、不飽和の7員環の
複素環を形成してもよい。さらにYで表される2
価の炭化水素基は置換基を有してもよく、この置
換基には、アルキル基、カルバモイル基、アルキ
ルオキシカルボニル基、アシルアミノ基、スルホ
ンアミド基、スルフアモイル基、アリール基、ヘ
テロ環基等が挙げられる。 前記一般式〔K〕において、R2、R3、R4
R5、R6及びR7は、それぞれ水素原子、脂肪族基、
シクロアルキル基またはアリール基を表すが、
R2〜R7で表される脂肪族基としては、置換基を
有してもよい飽和アルキル基及び置換基を有して
もよい不飽和アルキル基が挙げられる。飽和アル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、
ブチル基、オクチル基、ドデシル基、テトラデシ
ル基、ヘキサデシル基等が挙げられ、不飽和アル
キル基としては、例えば、エテニル基、プロペニ
ル基等が挙げられる。 R2〜R7で表されるシクロアルキル基としては、
置換基を有してもよい5〜7員環のシクロアルキ
ル基で、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等が挙げられる。 R2〜R7で表されるアリール基としては、置換
基を有してもよいフエニル基、ナフチル基等が挙
げられる。 上記R27でで表される脂肪族基、シクロアル
キル基、アリール基の置換基としては、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、カルボニル基、
カルバモイル基、アシルアミノ基、スルフアモイ
ル基、スルホンアミド基、カルボニルオキシ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
ヒドロキシ基、ヘテロ環基、アルキルチオ基等が
挙げられる。 前記一般式〔K〕で表される化合物は、5〜7
員環の飽和の複素環を有する場合が、不飽和であ
るよりも好ましい。 以下に前記一般式〔K〕で表される化合物の使
用量は、本発明の前記一般式〔I〕で表されるマ
ゼンタカプラーに対して5〜300モル%が好まし
く、より好ましくは10〜200モル%である。 前記一般式〔K〕で表される化合物の代表的具
体例を示す。
【表】
【表】
【表】 K−34 K−35 K−36 K−37 K−38 K−39 K−40 K−41 次に、前記一般式〔K〕で表される化合物の代
表的合成例を示す。 合成例 1 (化合物K−14の合成) ピペラジン9.0g及びミリスチルブロマイド28
gを溶解した60mlのアセトン中に、無水炭酸カリ
ウム6.0gを加え、20時間煮沸還流して反応させ
た。反応後、反応液を300mlの水に注ぎ込んだ後、
酢酸エチル300mlで抽出した。酢酸エチル層を硫
酸マグネシウムで乾燥後、酢酸エチルを留去する
と、白色結晶の目的物が得られた。アセトン100
mlで再結晶して、白色鱗片状の結晶12g(収率43
%)を得た。 融点175〜180℃ 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の層構
成は如何なる層数、層順もとりうるが、好ましく
は、支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン
化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化
銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳
剤層が支持体側より−−の順に塗設されて
おり、と、−の間に中間層を、支持体か
らみてより遠い側に非感光性層を設け、前記
との中間層およびに隣接する非感光性層中に
紫外線吸収剤を含有させることが好ましく、上記
に隣接する非感光性層中に紫外線吸収剤を含有
させる場合は、該層上に隣接して保護層を更に塗
設したものが好ましい。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、フイ
ルター層、ハレーシヨン防止層、及び/又はイラ
ジエーシヨン防止層等の補助層を設ける事が出来
る。これらの層中及び/又は乳剤層中には、現像
処理中にカラー感光材料より流出するか、もしく
は漂白される染料が含有させられても良い。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン
化銀乳剤層、及び/又はその他の親水性コロイド
層に感光材料の光沢を低減する、加筆性を高め
る、感材相互のくつつき防止等を目標としてマツ
ト剤を添加出来る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の滑り摩擦
を低減させるために滑剤を添加出来る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料に、帯電防
止を目的とした帯電防止剤を添加出来る。帯電防
止剤は支持体の乳剤を積層してない側の帯電防止
層に用いられる事もあるし、乳剤層及び/又は支
持体に対して乳剤層が積層されている側の乳剤層
以外の保護コロイド層に用いられても良い。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の写真乳剤
層及び/又は他の親水性コロイド層には、塗布性
改良、帯電防止、スベリ性改良、乳化分散、接着
防止及び(現像促進、硬調化、増感等の)写真特
性改良等を目的として、種々の界面活性剤が用い
られる。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の写真乳剤
層、その他の層が塗布される支持体としてはバラ
イタ層又はα−オレフレインポリマー等をラミネ
ートした後、合成紙等の可撓性反射支持体、酢酸
セルロース、硝酸セルロース、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネイト、ポリアミド等の半合成又は合成
高分子からなるフイルムや、ガラス、金属、陶器
などの剛体等である。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、必要に
応じて支持体表面にコロナ放電、紫外線照射、火
焔処理等を施した後、直接又は(支持体表面の接
着性、帯電防止性、寸度安定性、耐摩耗性、硬
さ、ハレーシヨン防止性、摩擦特性及び/又はそ
の他の特性を向上するための)1または2以上の
下塗層を介して塗布されても良い。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の塗布に際
して、塗布性を向上させる為に増粘剤を用いても
良い。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布
する事の出来るエクストールジヨンコーテイング
及びカーテンコーテイングが特に有用である。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、該感光
材料を構成する乳剤層が感度を有しているスペク
トル領域の電磁波を用いて露光出来る。光源とし
ては、自然光(日光)、タングステン電灯、蛍光
灯、水銀灯、キセノンアーク灯、炭素アーク灯、
キセノンフラツシユ灯、陰極線管フライングスポ
ツト、各種レーザー光、発光ダイオード光、電子
線、X線、γ線、α線などによつて励起された蛍
光体から放出する光等、公知の光源のいずれでも
用いることが出来る。 露光時間は通常カメラで用いられる1ミル秒か
ら1秒の露光時間は勿論、1マイクロ秒より短い
露光、例えば陰極線管やキセノン閃光灯を用いて
100マイクロ秒〜1マイクロ秒の露光を用いるこ
とも出来るし、1秒以上より長い露光も可能であ
る。該露光は連続的に行なわれても、間欠的に行
なわれても良い。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、当業界
公知のカラー現像を行う事によりカラー画像を形
成することが出来る。 本発明において発色現像液に使用される芳香族
第1級アミン発色現像主薬は、種々のカラー写真
プロセスにおいて広範囲に使用されている公知の
ものが包含される。これらの現像剤はアミノフエ
ノール系及びp−フエニレンジアミン系誘導体が
含まれる。これらの化合物は遊離状態より安定の
ため一般に塩の形、例えば塩酸塩または硫酸塩の
形で使用される。また、これらの化合物は一般に
発色現像液1について約0.1g〜約30gの濃度、
好ましくは発色現像液1について約1g〜約15
gの濃度で使用する。 アミノフエノール系現像液としては、例えばo
−アミノフエノール、p−アミノフエノール、5
−アミノ−2−オキシトルエン、2−アミノ−3
−オキシトルエン、2−オキシ−3−アミノ−
1,4−ジメチルベンゼンなどが含まれる。 特に有用な第1級芳香族アミン系発色現像剤は
N,N′−ジアルキル−p−フエニレンジアミン
系化合物であり、アルキル基及びフエニル基は任
意の置換基で置換されていてもよい。その中でも
特に有用な化合物例としては、N,N′−ジエチ
ル−p−フエニレンジアミン塩酸塩、N−メチル
−p−フエニレンジアミン塩酸塩、N,N′−ジ
メチル−p−フエニレンジアミン塩酸塩、2−ア
ミノ−5−(N−エチル−N−ドデシルアミノ)−
トルエン、N−エチル−N−β−メタンスルホン
アミドエチル−3−メチル−4−アミノアニリン
硫酸塩、N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル
アミノアニリン、4−アミノ−3−メチル−N,
N′−ジエチルアニリン、4−アミノ−N−(2−
メトキシエチル)−N−エチル−3−メチルアニ
リン−p−トルエンスルホネートなどを挙げるこ
とができる。 本発明において使用される発色現像液には、前
記第1級芳香族アミン系発色現像剤に加えて、更
に発色現像液に通常添加されている種々と成分、
例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ剤、アルカリ金属亜硫酸
塩、アルカリ金属重亜硫酸塩、アルカリ金属チオ
シアン酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、ベンジ
ルアルコール、水軟化剤及び濃厚化剤などを任意
に含有せしめることもできる。この発色現像液の
PH値は、通常7以上であり、最も一般的には約10
〜約13である。 本発明においては、発色現像処理した後、定着
能を有する処理液で処理するが、設定着能を有す
る処理液が定着液である場合、その前に漂白処理
が行なわれる。該漂白工程に用いる漂白剤として
は有機酸の金属錯塩が用いられ、該金属錯塩は、
現像によつて生成した金属銀を酸化してハロゲン
化銀にかえすと同時に発色剤の未発色部を発色さ
せる作用を有するもので、その構成はアミノポリ
カルボン酸または蓚酸、クエン酸等の有機酸で
鉄、コバルト、銅等の金属イオンを配位したもの
である。このような有機酸の金属錯塩を形成する
ために用いられる最も好ましい有機酸としては、
ポリカルボン酸またはアミノポリカルボン酸が挙
げられる。これらのポリカルボン酸またはアミノ
ポリカルボン酸はアルカリ金属塩、アンモニウム
塩もしくは水溶性アミン塩であつてもよい。 これらの具体的代表例としては、次のものを挙
げることができる。 [1] エチレンジアミンテトラ酢酸 [2] ニトリロトリ酢酸 [3] イミノジ酢酸 [4] エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム
塩 [5] エチレンジアミンテトラ酢酸テトラ(トリ
メチルアンモニウム)塩 [6] エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリ
ウム塩 [7] ニトリロトリ酢酸ナトリウム塩 使用される漂白剤は、前記の如き有機酸の金属
錯塩を漂白剤として含有すると共に、種々の添加
剤を含むことができる。添加剤としては、特にア
ルカリハライドまたはアンモニウムハライド、例
えば臭化カリウム、臭化ナトリウム、塩化ナトリ
ウム、臭化アンモニウム等の再ハロゲン化剤、金
属塩、キレート剤を含有させることが望ましい。
また硼酸塩、蓚酸塩、酢酸塩、炭酸塩、燐酸塩等
のPH緩衝剤、アルキルアミン類、ポリエチレンオ
キサイド類等の通常漂白液に添加することが知ら
れているものを適宜添加することができる。 更に、定着液及び漂白定着液は、亜硫酸アンモ
ニウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸アンモニウ
ム、重亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、メ
タ重亜硫酸アンモニウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、メタ重亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩や硼
酸、硼砂、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重亜硫酸ナトリ
ウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、酢
酸、酢酸ナトリウム、水酸化アンモニウム等の各
種の塩から成るPH緩衝剤を単独或いは2種以上含
むことができる。 漂白定着液(浴)に漂白定着補充剤を補充しな
がら本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理を
行なう場合、該漂白定着液(浴)にチオ硫酸塩、
チオシアン酸塩又は亜硫酸塩等に含有せしめても
よいし、該漂白定着補充液にこれらの塩類を含有
せしめて処理浴に補充してもよい。 漂白定着液の活性度を高める為に漂白定着浴中
及び漂白定着補充液の貯蔵タンク内で所望により
空気の吹き込み、又は酸素の吹き込みをおこなつ
てもよく、或いは適当な酸化剤、例えば過酸化水
素、臭素酸塩、過硫酸塩等を適宜添加してもよ
い。 [実施例] 以下に具体的実施例を示して本発明を更に詳し
く説明するが、本発明の実施の態様がこれによつ
て限定されるものではない。 実施例 1 下記表−1に示した層構成にて試料を作成し
た。
【表】 ここで、層1に用いたカプラー分散液組成を表
−2示した如く変化させて各試料を作成した。更
に詳細な試料の作成方法を以下に示す。 表−2に示した本発明に係るカプラーおよび比
較カプラー40gを用いて、表−2に示した一般式
[a]で表わされる2(−2′−ヒドロキシフエニ
ル)ベンゾトリアゾール系化合物を、カプラーに
対して0又は50重量%を表中の高沸点有機溶媒40
mlおよび酢酸エチル100mlの混合溶媒に加熱溶解
し、この溶液をドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムを含む5%ゼラチン水溶液300mlに添加し
た後、超音波ホモジナイザーにて乳化分散し、得
られた分散液を緑感性塩臭化銀乳剤500gに混合
し、ポリエチレン被覆紙に塗布乾燥した層1に作
成した。層2の作成も前記層1に示した方法に準
じた。 但し層1中のカプラー塗布量は6.0mg/100cm2
一般式[a]で表わされる化合物の塗布量は5.0
mg/100cm2とした。 (比較カプラー1) (比較化合物−1) 以上のようにして作成した17種の試料に感光計
(小西六写真工業株式会社KS−7型)を使用して
緑色光を用い光楔を通して露光した後、下記の処
理工程に従つて処理を施した。 処理後、得られた各試料について、未発色部の
Y−ステイン試験を以下の如く施した。得られた
結果も表−2に示す。 <Y−ステイン試験> アンダーグラス屋外曝露台(スガ試験機(株)製)
を用いて1カ月間太陽光を曝射する前後の未発色
部の青色濃度をそれぞれDB、DB′とすると、 Y−ステイン=DB′−DB で表示した。 基準処理工程(処理温度と処理時間) [1] 発色現像 38℃ 3分30秒 [2] 漂白定着 33℃ 1分30秒 [3] 水洗処理 25〜30℃ 3分 [4] 乾 燥 75〜30℃ 約2分 処理液組成 (発色現像液) ベンジルアルコール 15ml エチレングリコール 15ml 亜硫酸カリウム 2.0g 臭化カリウム 0.7g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 30.0g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g ポリリン酸(TPPS) 2.5g 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β
−メタンスルホンアミドエチル)−アニリン硫酸
塩 5.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスル
ホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量を1とし、PH10.20に調整す
る。 (漂白定着液) エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム
2水塩 60g エチレンジアミンテトラ酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 炭酸カリウムまたは氷酢酸でPH7.1に調整し水
を加えて全量を1とする。
【表】
【表】 表−2より、本発明に係るカプラーを用いた試
料1乃至15では、比較カプラー1を用いた試料16
および17よりもY−ステインが低い。更に一般式
[a]で表わされる化合物を比較カプラー1に用
いた試料17では、改良効果が殆ど奏されないが、
本発明に係るカプラーと組合せた場合、著しいY
−ステイン抑制効果が発揮されていることが明ら
かである。 更に試料7と比較して試料8Cにおいて、むし
ろY−ステインの改良効果が大きく、本発明に係
る効果が単なる紫外線カツト効果によるものでは
ないことがかる。 また、3−アニリノ−5−ピラゾロン型マゼン
タカプラーのY−ステイン改良に効果のある比較
化合物−1は、本発明に係るカプラーに対しては
むしろ劣化させた。 実施例 2 下表3に示した層構成になるように各層の塗布
液を調製し、支持体側より順次塗設して多層ハロ
ゲン化銀写真感光材料を作成した。
【表】
【表】 イエローカプラーY−1 シアンカプラーC−1 シアンカプラーC−2 比較カプラー2 なお、第3層については表−4に示す如く試料
を作成し、試料22については、本発明の効果を明
確にするために、第3層に用いるべき一般式
[a]の化合物を第5層に添加した。 上記の如くして得られた各試料について実施例
1と同様の処理を施し、得られたマゼンタ発色試
料の分光反射スペクトルをカラーアナライザー
607型(日立製作所製)を用いて測定した。この
際各試料の可視部の吸収スペクトルの最高濃度を
1.0に規格化して測定した。各試料の420nmにお
ける反射濃度を副吸収濃度として色純度の指標と
した。 これらの結果も表−4に示す。
【表】 表−4より実施例1と同様の結果が多層ハロゲ
ン化銀写真感光材料においても確認された。更に
試料22の如く、一般式[a]で表わされる化合物
は本発明に係るカプラーと同一の層に用いないと
その効果を示さないことも明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体上に少なくとも一層の写真構成層を有
    するハロゲン化銀写真感光材料において、下記一
    般式[]又は[]で示される化合物および2
    −(2′−ヒドロキシフエニル)ベンゾトリアゾー
    ル系化合物を前記写真構成層の少なくとも1つの
    同一層に含有することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。 一般式[] 一般式[] [式中、Xは水素原子または発色現像主薬の酸化
    体との反応により離脱しうる置換基を表わす。ま
    たR1、R2及びR3はそれぞれ水素原子または置換
    基を表わす。]
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