JPH0557448B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 ［産業上の利用分野］ 本発明は被固定材と基材とを一体化するための
組立具に係り、特に、家具等の棚板と側板とを一
体化するのに有効な組立具に関する。

［従来の技術］ 従来、組立家具等において側板に棚板を取り付
ける際には、側板に予め装着した支持ピンにより
棚板端縁を下方より支持する方法がとられてい
る。従つて、棚板は支持ピン上に載置されている
に過ぎず、棚板下面を押し上げられると容易に外
れる。そのため、家庭において家具の配置を変更
しようとする場合に、棚板が外れ落ちて思わぬけ
がをする場合があつた。また、棚板は強度部材と
して機能しないため、本棚等においては外枠のみ
では強度が不十分で斜めに変形したり、天板上に
物を置くと側板が外へ膨らむ場合があつた。

そこで、第７図イ〜ロに示す如く、鰐口状にし
て、内面に偏心カム２０２を形成された組立具２
０１が発明されている。組立具２０１は棚板２０
３に回転自在に嵌着されており、側板２０４に螺
着されたネジ２０５の頭部２０６を組立具２０１
の挿入口２０７内へ挿入し、ドライバ溝２０８に
ドライバ（図示略）を嵌合し、図示時計方向へ回
転することにより、第７図ロに示す如く偏心カム
２０２の作用によりネジ２０５を組立具２０１内
へ引き込み、思案点Ｘを乗り越えた位置にて頭部
２０６を係止し、棚板２０３と側板２０４とが一
体化される。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、上記従来の組立具２０１では、棚板
２０３と側板２０４とを一体化する場合に、ネジ
２０５の突出量が小さいと頭部２０６は思案点Ｘ
へ到る前に係止されるため、第７図ハの如く、側
板２０４に図示矢印Ａ方向の外力が加わると、組
立具２０１がネジ２０５の頭部２０６に引つ張ら
れて図示反時計方向へ回転されるため側板２０４
と棚板２０３との固定が緩んでしまうという問題
があつた。一方、上記突出量が大きい場合には側
板２０４と棚板２０３とを固定一体化できない。
従つて、側板２０４と棚板２０３とを組立てるに
当たつて、ネジ２０５の突出量を正確に調整して
おかねばならない。こういつた精度維持、調整に
要する工数は多大であり、作業性・生産性向上が
困難であつた。

このような作業性の悪い組立具に対し、例えば
特開昭52−112465号公報記載の様に、上記ネジ２
０５に代えて拡張栓という特殊な構成を採用し、
この拡張栓の拡張によつて２枚の板の固定をなす
組立具による作業性の改善が提案されている。

しかし、この公報記載の組立具で２枚の板を固
定した場合、一方の板に家具を分解する様な力が
加わつた場合には、この様な分解方向の力は、拡
張栓頭部及び偏心した円筒内面と共同して回転体
を本体ケースに対して回転させる力を発揮させ
る。

ところで、この公報記載の組立具で本棚を組み
立てた場合、本棚に本を収納したままで、これを
引きずつて移動するといつた取り扱いがなされる
ということは普通に経験される。この様な扱いを
した場合には、本棚の側板が天板や底板に対して
分離方向へ引つ張られたのと同じになり、上述の
様に回転体を回転させようとする力が働く。

この様な状態において、回転体自体は本体ケー
スに対して回転自在なままであるから、かえつて
円筒内面を有するがゆえに、本棚の移動の際に、
回転体が回転されてしまい、本棚が分解してしま
うおそれが強い。

この様に、従来の組立具は、意に反する力が家
具に作用した場合に分解され易いという問題点を
有していた。

発明の構成 本発明は、かかる課題を解決することを目的と
してなされたものであり、以下の構成を採用し
た。

［課題を解決するための手段］ 即ち、本発明の要旨とするところは、 基材に取付けられ、被固定材に突設された引掛
部材頭部を挿入可能な挿入口を有する本体ケース
と、 上記本体ケース内に回転可能に配設され、回転
軸に対し偏心して形成された円筒内面を有し、該
円筒内面にて上記挿入口より挿入された上記引掛
部材頭部と係合可能な回転体と、 上記回転体及び本体ケースのそれぞれに設けら
れ、少なくとも一方が弾性的に変形可能で互いに
係合する凸部と凹部とからなり、該凹部又は凸部
の少なくとも一方を所定の回転角度毎に複数配設
し、該凹部と凸部との係合位置関係の調節によつ
て上記回転体を上記本体ケースに対し複数の角度
位置のいずれかにて係止する係止手段と、 上記回転体に設けられ、上記凸部と凹部との係
合位置関係を調節するための工具を挿入可能な工
具挿入孔とを備え、 上記本体ケースの挿入口から回転体内に引掛部
材頭部を挿入し、上記工具挿入孔に工具を挿入
し、該工具の操作によつて回転体を回転させて上
記係合手段の凹部と凸部の係合位置関係を調節す
ることにより、回転体と本体ケースとを予め設定
された複数の角度位置のいずれかに係止し、上記
引掛部材、円筒内面の係合状態の調節をすること
で、被固定材と基材とを一体化及び分離化可能に
構成されたことを特徴とする組立具にある。

［作用］ 上記構成よりなる本発明の組立具を基材に取り
付け、本体ケースの挿入口より、被固定材に突設
された引掛部材頭部を本体ケース内へ挿入し、円
筒内面と係合させる。続いて、回転体を回転させ
ると、引掛部材頭部は円筒内面に沿つて摺動し、
本体ケース内へ引き込まれる。この時、本体ケー
スは上記取り付け位置から回転せずに回転体のみ
が回転している。回転体を所望の回転位置まで回
転し基材と被固定材とを一体化して停止すると係
止手段により回転体と本体ケースとが係止され
る。回転体に再び回転力が付与されると係止部材
による係止力は解放され、所望の位置へ回転でき
る。その結果、基材と被固定材とを確実に一体化
可能であるとともに、簡便に両者を着脱でき、取
付け位置の修正が容易である。

そして、単に着脱・位置修正が容易なだけでな
く、さらに以下の作用を奏する。

本発明の組立具を、例えば本棚の天板及び底板
と側板との組み立てに用いた場合について考えて
見る。

この様にして組み立てられた本棚に本を収納し
たままで、これを引きずつて移動するといつた取
り扱いがなされるということは普通に経験され
る。この様な扱いをした場合には、側板が天板や
底板に対して分離方向へ引つ張られたのと同じに
なり、回転体を回転させようとする力が働く。

しかし、本発明の組立具によれば、このような
引きずつての移動を行つても、回転体が本体ケー
スと係止手段で係止されており、その本体ケース
は基板に固定されているため、回転体が回転する
ということができない。即ち、本発明の組立具に
よれば、一旦組み立てた家具は、工具挿入孔に工
具を挿入して分離方向へ意識的に操作しない限り
分解されることはなく、結局、意に反する力によ
つては分解されないという顕著な作用を奏するこ
とができる。

また、分解し難いというだけでなく、凸部と凹
部の関係によつてクリツク的に係止位置を変更す
る構成を採用しているので、組立の際の係止位置
の調節も簡単である。

即ち、本発明の組立具は、簡単に家具の分解・
組立をすることができ、組立後に家具の取り扱い
において予想されるような意に反する力が加わつ
ても分解されないという作用を奏する。

［実施例］ 次に、本発明の第１実施例を図面に基づき説明
する。

第１図に示す如く、組立具１は本体ケース１０
内に回転体２０を組付けられてなる。

本体ケース１０は四角形の天板１１と、天板１
１の下面中央に突設された円筒ケース１２とから
なる。天板１１の中心には回転体２０の回転軸２
１を遊嵌するための円孔１３が設けられており、
一辺１４の中央には円孔１３へ向かつて切欠かれ
た略Ｔ字状の切欠１５ａが設けられている。円筒
ケース１２は、切欠１５ａの直下を方形に切欠か
れた切欠１５ｂを備え、切欠１５ａ，１５ｂによ
り挿入口１６が形成されている。また、円筒ケー
ス１２の上端内面には円周方向30等分のクリツク
突起１７が設けられており、下部内面には回転体
２０を嵌着するための嵌合溝１８が刻設されてい
る。さらに、円筒ケース１２外周面には、第３図
イに示す如く、断面鋸歯状の係止段部１９が設け
られており、図示の如く、基材としての棚板５０
に取付けられた際に、係止段部１９により組立具
１は棚板５０に強固に固着される。

回転体２０は、回転軸２１と一体に形成された
下円板２２と、回転軸２１上部に嵌合される上円
板３０とにより、対面する円板２２，３０を有す
るリール状のものである。両円板２２，３０の対
面側には回転軸２１に対し偏心した円筒内面２
３，３１を有する偏心カム２４，３２が設けられ
ており、両円板２２，３０は、偏心カム２４，３
２の最少肉厚部２４ａ，３２ａ同士が上下に重な
る様に嵌合一体化されて回転体２０を形成する。
尚、上円板３０の中心に穿孔さた六角穴３３と、
回転軸２１の上部に設けられた六角部２５とによ
り両円板２２，３０が上記の如き相対位置にて嵌
合一体化される。その結果、第３図イに示す如
く、回転軸２１の回りには円筒内面２３，３１よ
りなる断面Ｔ字状のカム溝４０が形成される。

また、回転軸２１の上端は、天板１１の円孔１
３に遊嵌可能な円筒部２６とされており、回転軸
２１下端は第３図イの如く下円板２２より所定量
突出している。さらに、回転軸２１の上下端面に
は後述の如く六角レンチ８０を嵌合可能な六角形
のレンチ穴２７，２８が穿設されており、下円板
３２の外周には、回転体２０を本体ケース１０内
に組付けた場合に嵌合溝１８に嵌合される嵌合リ
ング２９が突設されている。

上円板３０には偏心カム３２の最少肉厚部３２
ａから中心へ向い切欠１５ａと同様の略Ｔ字状の
切欠３４が設けられている。切欠３４は、第３図
イに示す如く、挿入口１６と重なる位置にて被固
定材としての側板６０に螺着されたボルト７０の
ボルト頭部７１を本体ケース１０内へ挿入するた
めのものである。また、上円板３０上面には外縁
より所定量内側にリング３５が突設されている。
さらに、上円板３０上面にはリング３５の内側に
て突起３６，３７に挟持されたクリツクバネ４５
が配設されている。クリツクバネ４５の両端には
リング３５の所定位置に設けた切断部３８，３９
から突出し、クリツク突起１７と係合して回転体
２０を本体ケース１０に係止するための係合部４
６，４７を有し、略Ｃ字状に弾発変形された状態
にて上円板３０上に支持されている。本実施例に
おいてはクリツク突起１７とクリツクバネ４５と
が係止手段に該当する。

次に、組立具１を使用して棚板５０と側板６０
とを一体化し組立てる取付例につき第２図、第３
図イ〜ハ及び第４図イ〜ハを用いて説明する。

組立具１を第２図に示す如く、棚板５０の下面
所定位置に設けられた取付凹部５１内に下方より
圧入する。尚、取付凹部５１の天井面中央には第
３図イの如く回転軸２１を遊嵌するための円孔５
２が穿設され、同じく周壁所定位置から棚板５０
の端縁に向い第２図に示す如き誘導溝５３が刻設
されている。次に、組立具１が取付けられた棚板
５０を、側板６０の所定位置に螺接されたボルト
７０が誘導溝５３、挿入口１６を介して本体ケー
ス１０内に挿入される様に第２図に示す如くボル
ト７０の上方より覆いかぶせる。

続いて、第３図イに示す如く、レンチ穴２８に
六角レンチ８０を嵌合させ、図示時計方向（又は
反時計方向）へ回動する。すると、ボルト頭部７
１はカム溝４０の円筒内面２３，３１と係合して
本体ケース１０内へと相対的に引込まれ、側板６
０と棚板５０とが近接され、本取付例においては
両円板２２，３０が90°回転すると第４図イ〜ハ
に示す如く側板６０と棚板５０とは密着一体化さ
れる。この間、クリツクバネ４５の各係合部４
６，４７はクリツク突起１７と摺動しつつ90°回
転し、六角レンチ８０による回転力が加わらなく
なつた位置にてクリツク突起１７の谷部１７ａ，
１７ｂに弾発係合して回転体２０を90°回転位置
にて本体ケース１０に係止する。組立具１は、こ
うしてクリツクバネ４５により所定回転位置にて
しつかりと係止されるため、側板６０に図示左方
へ押圧する力が加わつても、回転体２０が回転さ
れることがなく、側板６０と棚板５０とは分離さ
れない。一方、再び六角レンチ８０にて側板６０
と棚板５０とを離間せしめる方向に回転力を加え
るとクリツクバネ４５はクリツク突起１７に沿つ
て摺動し組立具１を第３図イ〜ハの如く解放位置
へ回転し、棚板５０を側板６０から容易に取り外
すことができる。

以上説明した如く、本実施例によれば、棚板５
０と側板６０とを簡便かつ確実に一体化すること
ができる。また、棚板５０を取り外すのも容易で
ある。さらに、クリツクバネ４５とクリツク突起
１７とにより任意の回転位置にて回転体２０を本
体ケース１０に対し係止できる。また、本体ケー
ス１０は鋸歯状の係止段部１９により棚板５０に
強固に固着されている。従つて、側板６０に棚板
５０と離間する方向の外力が加わつても、回転体
２０は回転されることがなく、何ら、他の固定具
を用いることなく、棚板５０と側板６０とを強固
に一体化可能である。また、２つの円板２２，３
０の間にカム溝４０を形成し、両円板２２，３０
は中心の回転軸２１のみによつて連結されている
ため、いずれの方向へも回転可能である。これに
よつて、同一の組立具１を棚板５０の左右いずれ
かの端部に使用してもよく、組立作業者は時計回
り、反時計回りいずれか操作しやすい方向へ六角
レンチ８０を回動すればよい。即ち、本実施例の
組立具１は取付け箇所に係らず汎用性があり、操
作性に優れる。さらに、レンチ穴２７，２８を上
下に設けたことにより、下側の棚板は上方から六
角レンチ８０を操作でき、上側の棚板は下方から
六角レンチ８０を操作でき、作業性に優れる。
尚、クリツクバネ４５により任意の回転位置にて
係止できるため、ボルト７０の突出量が均一でな
くても構わず、ボルト７０の螺設作業においても
作業性が向上される。

次に、第２実施例につき第５図に基づいて説明
する。尚、図示の如く、第１実施例と同様の構成
については部材番号に100を加えて示してあり、
説明は省略する。

第２実施例組立具１０１は、回転体１２０の回
転範囲を制限することにより、締め付け完了位置
と開放位置とを容易に判明できる構成を付加した
ものである。

組立具１０１の本体ケース１１０には、図示の
如く１１２内壁所定位置にストツパ１１０ａを備
える。また、回転体１２０は偏心カム１２４，１
３２の外面側を所定範囲に渡り切欠いて形成され
た回り止め１２４ｂ，１２４ｃ，１３２ｂ，１３
２ｃを備える。回り止め１２４ｃ，１３２ｃは、
ストツパ１１０ａと係合した場合に切欠１３４が
挿入口１１６と重なる位置に設けられており、回
り止め１２４ｂ，１３２ｂは、回転体１２０が最
大締付位置あるいは最大締付位置を若干超えた位
置にてストツパ１１０ａと係合する様に設けられ
る。

従つて、本実施例においては、締付け方向へ回
転体１２０を回転した場合に、最大締付位置を超
えて再び緩む方向へ回してしまうことを防止でき
る。その結果、基材と被固定材との一体化作業に
おいて回転体１２０を回転不能となる位置まで回
転することにより回転し過ぎによる締付不良を防
止できる。また、締付位置から解放方向へ止まる
まで回転体１２０を回転すれば、解放位置とな
る。よつて組立・解放作業を行なうにあたり、簡
便確実な作業が可能となつた。

以上本発明の実施例につき詳述したが、本発明
は何らこれに限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲の種々なる態様を採用できる。

例えば、回転体２０，１２０はリール状に一体
成形されたものでもよい。また、リール状に限ら
ず、回転軸の周りに偏心する円筒内面を形成され
ておればよく、円板１枚を有するのみでも構わな
い。さらに、組立具１，１０１の材質としては金
属、木等でもよく、使用する対象に応じて選定す
ればよい。また、係止手段も、本体ケースと回転
体とを係止できるものであればよく、これらの実
施例と実質同一のものとすることも差し支えな
い。例えば、第６図に示すように、係止手段を、
回転体１８０の外周に設けられた複数の凸部１８
２と、本体ケース１９０の円筒ケース１９２の内
側に弾性変形可能に立設され、かつ内周に複数の
凹部１９４を有する湾曲弾性板１９６とから構成
すれば、上述した実施例と同一の作用・効果を得
ることができる。同じく、湾曲弾性板１９６側に
凸部を設け、回転体１８０側に凹部を設けても差
し支えない。

さらに、側板と棚板との一体化に限らず、２枚
の板の端縁継ぎ合せにも、家具の枠組みにも適用
できる。

発明の効果 以上の如く、本発明によれば、被固定材と基材
とを簡便確実に一体化できる。また、組立時の調
整、被固定材への引掛部材の取付け作業における
精度維持に要する工数を節減でき、作業性・生産
性を大幅に向上できる。

そして、単に着脱・位置修正が容易なだけでな
く、回転体と本体ケースの係止によつて組立状態
を保つ構成を採用しているから、組み立てられた
物品に意に反する分解方向の力が作用しても、容
易に分解されることがない。

即ち、本発明の組立具は、簡単に家具の組立・
分解をすることができるにもかかわらず、組立後
に家具の取り扱いにおいて予想されるような意に
反する力が加わつても分解されないという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の組立具の分解斜視図、第２図
は実施例の組立具にて側棚板板にを組付ける状態
を表わす斜視図、第３図イは棚板と側板とを一体
化する前の断面図、第３図ロはその底面図、第３
図ハは同じく棚板下面での断面図、第４図イは棚
板と側板とを一体化した時の断面図、第４図ロは
その底面図、第４図ハは同じく棚板下面での断面
図、第５図は第２実施例の分解斜視図、第６図は
変形例の組立具を本体ケースを裏返して示した概
略斜視図、第７図イは従来例の斜視図、第７図ロ
は従来例による棚板と側板との組立時の水平断面
図、第７図ハは同じくネジの突出量が短い場合の
水平断面図である。 １，１０１……組立具、１０，１１０，１９０
……本体ケース、１６，１１６……挿入口、１
７，１１７……クリツク突起、２０，１２０，１
８０……回転体、２１，１２１……回転軸、２
３，３１，１２３，１３１……円筒内面、４５，
１４５……クリツクバネ、５０……棚板、６０…
…側板、７０……ボルト、７１……ボルト頭部、
１８２……凸部、１９４……凹部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基材に取付けられ、被固定材に突設された引
   掛部材頭部を挿入可能な挿入口を有する本体ケー
   スと、 上記本体ケース内に回転可能に配設され、回転
   軸に対し偏心して形成された円筒内面を有し、該
   円筒内面にて上記挿入口から挿入された上記引掛
   部材頭部と係合可能な回転体と、 上記回転体及び本体ケースのそれぞれに設けら
   れ、少なくとも一方が弾性的に変形可能で互いに
   係合する凸部と凹部とからなり、該凹部又は凸部
   の少なくとも一方を所定の回転角度毎に複数配設
   し、該凹部と凸部との係合位置関係の調節によつ
   て上記回転体を上記本体ケースに対し複数の角度
   位置のいずれかにて係止する係止手段と、 上記回転体に設けられ、上記凸部と凹部との係
   合位置関係を調節するための工具を挿入可能な工
   具挿入孔とを備え、 上記本体ケースの挿入口から回転体内に引掛部
   材頭部を挿入し、上記工具挿入孔に工具を挿入
   し、該工具の操作によつて回転体を回転させて上
   記係止手段の凹部と凸部の係合位置関係を調節す
   ることにより、回転体と本体ケースとを予め設定
   された複数の角度位置のいずれかに係止し、上記
   引掛部材、円筒内面の係合状態の調節をすること
   で、被固定材と基材とを一体化及び分離化可能に
   構成されたことを特徴とする組立具。