JP2941770B1 - ピボットヒンジ - Google Patents
ピボットヒンジInfo
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- JP2941770B1 JP2941770B1 JP8216798A JP8216798A JP2941770B1 JP 2941770 B1 JP2941770 B1 JP 2941770B1 JP 8216798 A JP8216798 A JP 8216798A JP 8216798 A JP8216798 A JP 8216798A JP 2941770 B1 JP2941770 B1 JP 2941770B1
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Abstract
【要約】
【課題】支軸の回り止機能を付加しつつ取外し作業を容
易にし、扉の取外し作業を一人でも安全かつ確実に行う
ことができ、構造が簡単で低廉なピボットヒンジを提供
すること。 【解決手段】扉枠100などの上部と下部とにそれぞれ
取付けされて略々水平方向に突出される上下の支持板
5、7と、扉の上部と下部とにそれぞれ取付けされて略
々水平方向に突出される上下の扉取付板6、6と、上記
支持板5と扉取付板6とをそれぞれ支軸4で回動自在に
結合してなるピボットヒンジ1において、少なくとも上
記上支持板5と上扉取付板6の各貫通穴52、62に支
軸4の軸部41が挿通されるとともに上支持板5と上扉
取付板6とに沿って水平方向から差し込みされるスナッ
プリテーナ2が設けられ、このスナップリテーナ2には
上記支軸4を係止する係止部12と工具類を用いて上記
係止を解除する取外部3とを備える。
易にし、扉の取外し作業を一人でも安全かつ確実に行う
ことができ、構造が簡単で低廉なピボットヒンジを提供
すること。 【解決手段】扉枠100などの上部と下部とにそれぞれ
取付けされて略々水平方向に突出される上下の支持板
5、7と、扉の上部と下部とにそれぞれ取付けされて略
々水平方向に突出される上下の扉取付板6、6と、上記
支持板5と扉取付板6とをそれぞれ支軸4で回動自在に
結合してなるピボットヒンジ1において、少なくとも上
記上支持板5と上扉取付板6の各貫通穴52、62に支
軸4の軸部41が挿通されるとともに上支持板5と上扉
取付板6とに沿って水平方向から差し込みされるスナッ
プリテーナ2が設けられ、このスナップリテーナ2には
上記支軸4を係止する係止部12と工具類を用いて上記
係止を解除する取外部3とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉を扉枠などの枠
体に取付けするピボットヒンジに関する。
体に取付けするピボットヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】扉の取付作業の容易化を図るものとして
は、例えば、実公平4−20118号公報に示すピボッ
トヒンジが提供されている。このピボットヒンジは、上
部の扉取付板から軸受板部を分割し、この扉取付板の有
底内に軸受孔を有する軸受板部を水平移動可能に設け、
支軸を上支持板の貫通孔から軸受板部の軸受孔へと抜差
自在に挿通して構成されている。
は、例えば、実公平4−20118号公報に示すピボッ
トヒンジが提供されている。このピボットヒンジは、上
部の扉取付板から軸受板部を分割し、この扉取付板の有
底内に軸受孔を有する軸受板部を水平移動可能に設け、
支軸を上支持板の貫通孔から軸受板部の軸受孔へと抜差
自在に挿通して構成されている。
【0003】上記ピボットヒンジの取付けに際しては、
下支持板から突出する支持軸に下の扉取付板の軸受孔を
挿通させる。次に上支持板の下位に上部の扉取付板を重
ね、上支持板と上部の扉取付板の各孔を穴整合させ、こ
の状態で、上方から支軸を落とし込んで軸受板部の有底
の軸受孔で当接した状態で上支持板と上の扉取付板が回
動自在に結合される。
下支持板から突出する支持軸に下の扉取付板の軸受孔を
挿通させる。次に上支持板の下位に上部の扉取付板を重
ね、上支持板と上部の扉取付板の各孔を穴整合させ、こ
の状態で、上方から支軸を落とし込んで軸受板部の有底
の軸受孔で当接した状態で上支持板と上の扉取付板が回
動自在に結合される。
【0004】他にも扉の取付作業の容易化を図るものと
しては、例えば、実開平6−1668号公報が提供され
ている。その構成は、上下の扉取付板及び上下の支持板
を上下対称に形成し、上下の支持板に支軸が貫通可能な
軸穴を穿孔するとともに上下の支軸の一端に支持板にね
じ止めするフランジを形成し、かつ下部の支軸において
軸芯位置に荷重支軸ねじを螺合するとともにフランジ上
に軸受が配されている。
しては、例えば、実開平6−1668号公報が提供され
ている。その構成は、上下の扉取付板及び上下の支持板
を上下対称に形成し、上下の支持板に支軸が貫通可能な
軸穴を穿孔するとともに上下の支軸の一端に支持板にね
じ止めするフランジを形成し、かつ下部の支軸において
軸芯位置に荷重支軸ねじを螺合するとともにフランジ上
に軸受が配されている。
【0005】上記構成のピボットヒンジの取付けに際し
ては、下支持板の上に下部の支軸のフランジをねじ止め
するとともに荷重支持ねじを螺合してその先端を床面に
当接させる。また上部の支持板に上部の取付板を重ねて
穴整合させ、上部の支軸を上方から貫通して上部の扉取
付板の軸穴に嵌入させ、最後に上部の支軸のフランジを
上部支持板にねじ止めする。
ては、下支持板の上に下部の支軸のフランジをねじ止め
するとともに荷重支持ねじを螺合してその先端を床面に
当接させる。また上部の支持板に上部の取付板を重ねて
穴整合させ、上部の支軸を上方から貫通して上部の扉取
付板の軸穴に嵌入させ、最後に上部の支軸のフランジを
上部支持板にねじ止めする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の実公
平4−20118号公報に記載のピボットヒンジは、扉
を取付ける際に、落とし込まれた上部の支軸が抜け落ち
ないようにするために軸受部が有底である必要がある。
このため、扉取付板を複数部材で分割構成する必要が生
じる。
平4−20118号公報に記載のピボットヒンジは、扉
を取付ける際に、落とし込まれた上部の支軸が抜け落ち
ないようにするために軸受部が有底である必要がある。
このため、扉取付板を複数部材で分割構成する必要が生
じる。
【0007】また、上述の実開平6−1668号公報に
記載のピボットヒンジは、上下の支軸をそれぞれ上下の
支持板にねじ止めしている。このために、扉を取付ける
際にねじ止めが必要であり、扉を取外す際には、ねじ止
めを解除しなければならないために手間がかかり、作業
行程が複雑になる。また、上下の支軸にフランジを設け
ているために余分な加工が必要であるとともに構造が複
雑化してしまい、コストが嵩む。
記載のピボットヒンジは、上下の支軸をそれぞれ上下の
支持板にねじ止めしている。このために、扉を取付ける
際にねじ止めが必要であり、扉を取外す際には、ねじ止
めを解除しなければならないために手間がかかり、作業
行程が複雑になる。また、上下の支軸にフランジを設け
ているために余分な加工が必要であるとともに構造が複
雑化してしまい、コストが嵩む。
【0008】本発明は、上述の趣旨に鑑み、支軸の固定
を確実にする回り止機能を付加しつつ取外し作業を容易
にし、扉の取外し作業を一人でも安全かつ確実に行うこ
とができ、構造が簡単で低廉なピボットヒンジを提供す
ることを目的とする。
を確実にする回り止機能を付加しつつ取外し作業を容易
にし、扉の取外し作業を一人でも安全かつ確実に行うこ
とができ、構造が簡単で低廉なピボットヒンジを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1のピボットヒンジは、扉枠などの上部と下部
とにそれぞれ取付けされて略々水平方向に突出される上
下の支持板と、扉の上部と下部とにそれぞれ取付けされ
て略々水平方向に突出される上下の扉取付板と、上記支
持板と扉取付板とをそれぞれ支軸で回動自在に結合して
なるピボットヒンジにおいて、少なくとも上記上支持板
と上扉取付板の各貫通穴に支軸の軸部が挿通されるとと
もに上支持板と上扉取付板とに沿って水平方向から差し
込みされるスナップリテーナが設けられ、このスナップ
リテーナには上記軸部を係止する係止部と工具類を用い
て上記係止を解除する取外部と上記支持板に対する回り
止とが備えられていることを特徴とする。
の請求項1のピボットヒンジは、扉枠などの上部と下部
とにそれぞれ取付けされて略々水平方向に突出される上
下の支持板と、扉の上部と下部とにそれぞれ取付けされ
て略々水平方向に突出される上下の扉取付板と、上記支
持板と扉取付板とをそれぞれ支軸で回動自在に結合して
なるピボットヒンジにおいて、少なくとも上記上支持板
と上扉取付板の各貫通穴に支軸の軸部が挿通されるとと
もに上支持板と上扉取付板とに沿って水平方向から差し
込みされるスナップリテーナが設けられ、このスナップ
リテーナには上記軸部を係止する係止部と工具類を用い
て上記係止を解除する取外部と上記支持板に対する回り
止とが備えられていることを特徴とする。
【0010】この手段では、下部の取付後に上支持板と
上扉取付板の各貫通穴に支軸の軸部が挿通され、上支持
板と上扉取付板とに沿って水平方向からスナップリテー
ナが差し込みされて支軸の軸部が係止部によって係止さ
れて上部の取付けが完了する。また、扉を取外す必要が
あるときは、スナップリテーナの取外部に工具類を用い
ることによって係止部と支軸の係止が解除され、上部で
の取付けが解除されて、扉が扉枠より取外される。ま
た、扉を開閉させたときに支軸が回転してもスナップリ
テーナは支軸を係止し、支持板に回り止めされる。
上扉取付板の各貫通穴に支軸の軸部が挿通され、上支持
板と上扉取付板とに沿って水平方向からスナップリテー
ナが差し込みされて支軸の軸部が係止部によって係止さ
れて上部の取付けが完了する。また、扉を取外す必要が
あるときは、スナップリテーナの取外部に工具類を用い
ることによって係止部と支軸の係止が解除され、上部で
の取付けが解除されて、扉が扉枠より取外される。ま
た、扉を開閉させたときに支軸が回転してもスナップリ
テーナは支軸を係止し、支持板に回り止めされる。
【0011】上記目的を達成するための請求項2のピボ
ットヒンジは、上記回り止が係止部に続く後部から側面
視略々コ字形に折り返しされて支持板の端面の侵入を受
容する折曲片であることを特徴とする。
ットヒンジは、上記回り止が係止部に続く後部から側面
視略々コ字形に折り返しされて支持板の端面の侵入を受
容する折曲片であることを特徴とする。
【0012】この手段では、支持板と扉取付板とに沿っ
て水平方向からスナップリテーナが差し込みされコ字形
の折曲片に支持板又は扉取付板の端面が侵入してスナッ
プリテーナが固定される。
て水平方向からスナップリテーナが差し込みされコ字形
の折曲片に支持板又は扉取付板の端面が侵入してスナッ
プリテーナが固定される。
【0013】上記目的を達成するための請求項3のピボ
ットヒンジは、上記取外部が折曲片の基部を切欠してド
ライバー類の係入を許容する切欠溝であることを特徴と
する。
ットヒンジは、上記取外部が折曲片の基部を切欠してド
ライバー類の係入を許容する切欠溝であることを特徴と
する。
【0014】この手段では、扉を取外す時に、基部に切
欠溝にドライバー等の工具を係入した後に、ドライバー
等の工具を操作してスナップリテーナを引き抜くと支軸
と支持板又は扉取付板の係止が解除される。
欠溝にドライバー等の工具を係入した後に、ドライバー
等の工具を操作してスナップリテーナを引き抜くと支軸
と支持板又は扉取付板の係止が解除される。
【0015】上記目的を達成するための請求項4のピボ
ットヒンジは、上記折曲片の垂直部の両側には平面視略
々コ字形に折り返しされるストッパが設けられているこ
とを特徴とする。
ットヒンジは、上記折曲片の垂直部の両側には平面視略
々コ字形に折り返しされるストッパが設けられているこ
とを特徴とする。
【0016】この手段では、支持板又は扉取付板を挟持
する折曲片がストッパで挟持位置が決定される。
する折曲片がストッパで挟持位置が決定される。
【0017】上記目的を達成するための請求項5のピボ
ットヒンジは、上記回り止が後部の突起であることを特
徴とする。
ットヒンジは、上記回り止が後部の突起であることを特
徴とする。
【0018】この手段では、平板状のままで突起を利用
することでスナップリテーナの回転が止められる。ま
た、突起によってスナップリテーナが位置決めされ、ス
ナップリテーナの挿入限界を超えて支軸に挿入されな
い。
することでスナップリテーナの回転が止められる。ま
た、突起によってスナップリテーナが位置決めされ、ス
ナップリテーナの挿入限界を超えて支軸に挿入されな
い。
【0019】上記目的を達成するための請求項6のピボ
ットヒンジは、上記取外部が突起からさらに後部を延長
されて支持片の端面から突出する舌片であることを特徴
とする。
ットヒンジは、上記取外部が突起からさらに後部を延長
されて支持片の端面から突出する舌片であることを特徴
とする。
【0020】この手段では、舌片をペンチ等の工具で引
く抜き、スナップリテーナを引き抜くと支軸と上記取付
板の係止が解除されて扉を扉枠等から取外される。
く抜き、スナップリテーナを引き抜くと支軸と上記取付
板の係止が解除されて扉を扉枠等から取外される。
【0021】上記目的を達成するための請求項7のピボ
ットヒンジは、上記回り止が後部を延長して支持板の端
面に係止される垂直片であることを特徴とする。
ットヒンジは、上記回り止が後部を延長して支持板の端
面に係止される垂直片であることを特徴とする。
【0022】この手段では、支持板と扉取付板とに沿っ
てスナップリテーナが差し込みされると、垂直片が支持
板の端面に当接してスナップリテーナの回転が止められ
る。また、上支持板の端面に当接するのでスナップリテ
ーナの位置決めされ、スナップリテーナの挿入限界を超
えて支軸に挿入されることがない。
てスナップリテーナが差し込みされると、垂直片が支持
板の端面に当接してスナップリテーナの回転が止められ
る。また、上支持板の端面に当接するのでスナップリテ
ーナの位置決めされ、スナップリテーナの挿入限界を超
えて支軸に挿入されることがない。
【0023】上記目的を達成するための請求項8のピボ
ットヒンジは、上記係止部が平面視略々U字形を呈して
上記軸部を挟持するスロットであることを特徴とする。
ットヒンジは、上記係止部が平面視略々U字形を呈して
上記軸部を挟持するスロットであることを特徴とする。
【0024】この手段では、スナップリテーナが差込さ
れると、支軸の軸部がスロットによって挟持される。
れると、支軸の軸部がスロットによって挟持される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図1乃至図7に基づいて説明する。本実施の形態に
おいて、図中、1はピボットヒンジ、4は支軸、5は上
支持板、6は扉取付板、7は下支持板、100は扉枠、
101は扉であり、一般の家屋に使用される扉枠100
に扉101を取付けて支持するものに用いられるものを
示す。
例を図1乃至図7に基づいて説明する。本実施の形態に
おいて、図中、1はピボットヒンジ、4は支軸、5は上
支持板、6は扉取付板、7は下支持板、100は扉枠、
101は扉であり、一般の家屋に使用される扉枠100
に扉101を取付けて支持するものに用いられるものを
示す。
【0026】上記ピボットヒンジ1は、上支持板5の下
位に上扉取付板6が配されて上支持板5と上扉取付板6
の各貫通穴52、62に支軸4の軸部41が挿通されて
開閉自在に組付けられ、上記上支持板5と上扉取付板6
とに沿って水平方向からスナップリテーナ2が差し込み
され、スナップリテーナ2の係止部12によって支軸4
の軸部41が係止されて支軸4と上支持板5が係止され
る。
位に上扉取付板6が配されて上支持板5と上扉取付板6
の各貫通穴52、62に支軸4の軸部41が挿通されて
開閉自在に組付けられ、上記上支持板5と上扉取付板6
とに沿って水平方向からスナップリテーナ2が差し込み
され、スナップリテーナ2の係止部12によって支軸4
の軸部41が係止されて支軸4と上支持板5が係止され
る。
【0027】詳述すると、スナップリテーナ2は、側面
視略々平板状を呈する前半部10と略々コ字形を呈する
後半部20とからなる。前半部10は平面視略々U字形
を呈する一対の挟持片15とから形成されている。
視略々平板状を呈する前半部10と略々コ字形を呈する
後半部20とからなる。前半部10は平面視略々U字形
を呈する一対の挟持片15とから形成されている。
【0028】上記挟持片15はU字形両内側に沿って案
内部11と係止部12と幅広穴14とがそれぞれ連続形
成されている。上記案内部11は、スナップリテーナ2
の取付方向A側に開口され、先端が幅広で後側に向けて
幅が狭くなるように幅狭に形成され、幅広の開口から幅
狭の後側に向けて案内面16となる。
内部11と係止部12と幅広穴14とがそれぞれ連続形
成されている。上記案内部11は、スナップリテーナ2
の取付方向A側に開口され、先端が幅広で後側に向けて
幅が狭くなるように幅狭に形成され、幅広の開口から幅
狭の後側に向けて案内面16となる。
【0029】上記係止部12は、略半円形状を呈し、上
記案内部11の後側に連続して始点170と終点171
の区間を凹設される。すなわち、係止部12は案内部1
1の幅狭部位から幅狭部位よりも幅広に凹設される挟持
面17である。
記案内部11の後側に連続して始点170と終点171
の区間を凹設される。すなわち、係止部12は案内部1
1の幅狭部位から幅狭部位よりも幅広に凹設される挟持
面17である。
【0030】上記幅広穴14は、係止部12の後側から
幅広に形成されてなるもので、角部18がアール状に成
形されている。
幅広に形成されてなるもので、角部18がアール状に成
形されている。
【0031】前記後半部20は、挟持片15の後側を基
部24として基部24の末端から立設される垂直片23
と垂直片23の上部から折返される折返片21とから回
り止9を構成し、後半部20には取外部3とストッパ2
2が設けられている。
部24として基部24の末端から立設される垂直片23
と垂直片23の上部から折返される折返片21とから回
り止9を構成し、後半部20には取外部3とストッパ2
2が設けられている。
【0032】上記取外部3は、基部24を切欠いて得ら
れる切欠溝26で構成される。ドライバー等の工具先端
が侵入可能な寸法に切欠きされ、垂直片23の下端が表
出される。
れる切欠溝26で構成される。ドライバー等の工具先端
が侵入可能な寸法に切欠きされ、垂直片23の下端が表
出される。
【0033】上記回り止9は、上記基部24と垂直片2
3と折曲片21とで略々コ字形に構成され、コ字形内が
上支持板5の板厚とされる。基部24と折曲片21との
クリアランス、即ち垂直片23の高さは、上支持板5の
端面57の進入を許容する高さとされる。
3と折曲片21とで略々コ字形に構成され、コ字形内が
上支持板5の板厚とされる。基部24と折曲片21との
クリアランス、即ち垂直片23の高さは、上支持板5の
端面57の進入を許容する高さとされる。
【0034】上記ストッパ22は、平面視略々コ字形を
呈し、折曲片21の垂直片23の両側をコ字形に折り返
して成形され、上支持板5の端面57と当接する。スト
ッパ22の取付方向Aの長さは、支軸4の軸部41を係
止部12が係止する位置を挿入限界として、スナップリ
テーナ2が差し込まれたときに、この挿入限界を超えな
い長さに設定される。ストッパ22の高さは、上支持板
5の上面56と面一となる高さに形成してもよい。
呈し、折曲片21の垂直片23の両側をコ字形に折り返
して成形され、上支持板5の端面57と当接する。スト
ッパ22の取付方向Aの長さは、支軸4の軸部41を係
止部12が係止する位置を挿入限界として、スナップリ
テーナ2が差し込まれたときに、この挿入限界を超えな
い長さに設定される。ストッパ22の高さは、上支持板
5の上面56と面一となる高さに形成してもよい。
【0035】また、上記支軸4は、全体視略々T字形を
呈し、太径の頭部40と細径の軸部41とからなる。頭
部40は、上支持板5の貫通穴52に挿入したときに抜
け落ちない直径を有する。軸部41には、上支持板5に
挿入した際に上支持板5の下面55と同一面上となる位
置に軸部41を僅かに切欠いた凹部43を有するスリッ
ト部42を形成する。
呈し、太径の頭部40と細径の軸部41とからなる。頭
部40は、上支持板5の貫通穴52に挿入したときに抜
け落ちない直径を有する。軸部41には、上支持板5に
挿入した際に上支持板5の下面55と同一面上となる位
置に軸部41を僅かに切欠いた凹部43を有するスリッ
ト部42を形成する。
【0036】また、上記上支持板5は、全体として板状
を呈し、幅広の後部50と幅狭の前部51とからなる。
前部51には、支軸4の軸部41が挿入可能な直径を有
する貫通穴52が穿設され、後部50の長穴54によっ
て扉101の水平方向に下取付板7を位置調整すること
ができる。
を呈し、幅広の後部50と幅狭の前部51とからなる。
前部51には、支軸4の軸部41が挿入可能な直径を有
する貫通穴52が穿設され、後部50の長穴54によっ
て扉101の水平方向に下取付板7を位置調整すること
ができる。
【0037】また、上記扉取付板6は、全体として板状
を呈し、幅広の一半部60と幅狭の他半部61とからな
る。他半部61は、扉101の上下の端面102、10
3から突出され、支軸4の軸部41が挿入可能な貫通穴
62が穿設されている。また、他半部61には、カバー
取付部64が切欠き形成されている。
を呈し、幅広の一半部60と幅狭の他半部61とからな
る。他半部61は、扉101の上下の端面102、10
3から突出され、支軸4の軸部41が挿入可能な貫通穴
62が穿設されている。また、他半部61には、カバー
取付部64が切欠き形成されている。
【0038】また、上記下支持板7は、全体として略L
字状に形成され、取付部71と支持部72とからなる。
支持部71は、扉101に対して略水平方向に突出さ
れ、支軸4と同一中心線上の位置に支軸4と同一径の支
持軸70が垂接される。取付部72は、支持部71の後
部に支持部71に対して略直角に折曲形成され、ねじ穴
73および長穴74が多数設けられている。これらねじ
穴73および長穴74にねじ75等を螺合して扉枠10
0等の枠体に固定される。また、長穴74によって扉1
01の水平方向に下取付板7を位置調整することができ
る。
字状に形成され、取付部71と支持部72とからなる。
支持部71は、扉101に対して略水平方向に突出さ
れ、支軸4と同一中心線上の位置に支軸4と同一径の支
持軸70が垂接される。取付部72は、支持部71の後
部に支持部71に対して略直角に折曲形成され、ねじ穴
73および長穴74が多数設けられている。これらねじ
穴73および長穴74にねじ75等を螺合して扉枠10
0等の枠体に固定される。また、長穴74によって扉1
01の水平方向に下取付板7を位置調整することができ
る。
【0039】続いて、扉101の取付け作業を説明す
る。初めに、上支持板5と下支持板7をそれぞれ扉枠1
00の上部、下部に取付け、扉取付板6、6をそれぞれ
扉101の上下の端面102、103に取付ける。そし
て、下支持板7の支持軸70にベアリング8の貫通孔8
0を挿入し、その上から扉101の下端面103に取付
けられた扉取付板6の貫通穴62を挿通する。
る。初めに、上支持板5と下支持板7をそれぞれ扉枠1
00の上部、下部に取付け、扉取付板6、6をそれぞれ
扉101の上下の端面102、103に取付ける。そし
て、下支持板7の支持軸70にベアリング8の貫通孔8
0を挿入し、その上から扉101の下端面103に取付
けられた扉取付板6の貫通穴62を挿通する。
【0040】次に、取付方向Aに扉101を移動させ
て、扉101の上端面102に取付けられた扉取付板6
と上支持板5の貫通穴52、62の位置を合わせる。そ
して、支軸4を上支持板5と扉取付板6のそれぞれの貫
通穴52、62に落とし込んで挿通する。上支持板5と
扉取付板6との間にスナップリテーナ2を略々コ字形の
後半部20を上向きにして取付方向Aから差込む。即
ち、上支持板5の下面55とスナップリテーナ2の上面
13を向かい合わせて上記下面55に沿って水平方向か
ら差込む。上記差込みがされると挟持片15の先端部が
支軸4の凹部43に侵入し、案内面16がスリット部4
2に当接して案内部11が開口され、軸部41が係止部
12へ案内される。そして、スリット部42が挟持片1
5で挟持されて上支持板5と支軸4を係止する。この
時、ストッパ22が上支持板5の端面57に当接してス
ナップリテーナ2の挿入量が規制され、回り止9の折曲
片21が上支持板5を挟持する。これで、扉101の取
付けが完了する。また、扉101取付け完了後に、外観
をすっきりと処理するために上下それぞれの扉取付板
6、6のカバー取付部64、64にカバー66、66を
取付けることができる。
て、扉101の上端面102に取付けられた扉取付板6
と上支持板5の貫通穴52、62の位置を合わせる。そ
して、支軸4を上支持板5と扉取付板6のそれぞれの貫
通穴52、62に落とし込んで挿通する。上支持板5と
扉取付板6との間にスナップリテーナ2を略々コ字形の
後半部20を上向きにして取付方向Aから差込む。即
ち、上支持板5の下面55とスナップリテーナ2の上面
13を向かい合わせて上記下面55に沿って水平方向か
ら差込む。上記差込みがされると挟持片15の先端部が
支軸4の凹部43に侵入し、案内面16がスリット部4
2に当接して案内部11が開口され、軸部41が係止部
12へ案内される。そして、スリット部42が挟持片1
5で挟持されて上支持板5と支軸4を係止する。この
時、ストッパ22が上支持板5の端面57に当接してス
ナップリテーナ2の挿入量が規制され、回り止9の折曲
片21が上支持板5を挟持する。これで、扉101の取
付けが完了する。また、扉101取付け完了後に、外観
をすっきりと処理するために上下それぞれの扉取付板
6、6のカバー取付部64、64にカバー66、66を
取付けることができる。
【0041】上記カバー66は、全体として扉取付板6
の他半部61と略同形の外形を有する略直方体を呈し、
切欠溝26に工具等を挿入した際に邪魔にならない形状
に合成樹脂等で形成され、扉取付板6のカバー取付部6
4に対応する位置にカバー取付部64と係合する突起が
設けられている。
の他半部61と略同形の外形を有する略直方体を呈し、
切欠溝26に工具等を挿入した際に邪魔にならない形状
に合成樹脂等で形成され、扉取付板6のカバー取付部6
4に対応する位置にカバー取付部64と係合する突起が
設けられている。
【0042】扉101の取外し作業を説明する。スナッ
プリテーナ2の切欠溝26にマイナスドライバーT等の
工具を挿入し、折返片21にマイナスドライバーTの先
端を当接させる。当接部分を支点としてマイナスドライ
バーTを取外方向Bに回転させ、スナップリテーナ2を
下面55に沿って移動させて取り外し、上支持板5と支
軸4の係止を解除する。次に、上支持板5と扉取付板6
のそれぞれの貫通穴52、62に挿通されている支軸4
を引き抜き、扉101を取外方向Bに移動させて下取付
板7と扉取付板6の結合を解く。以上の操作によって扉
101を扉枠100から取外すことができる。
プリテーナ2の切欠溝26にマイナスドライバーT等の
工具を挿入し、折返片21にマイナスドライバーTの先
端を当接させる。当接部分を支点としてマイナスドライ
バーTを取外方向Bに回転させ、スナップリテーナ2を
下面55に沿って移動させて取り外し、上支持板5と支
軸4の係止を解除する。次に、上支持板5と扉取付板6
のそれぞれの貫通穴52、62に挿通されている支軸4
を引き抜き、扉101を取外方向Bに移動させて下取付
板7と扉取付板6の結合を解く。以上の操作によって扉
101を扉枠100から取外すことができる。
【0043】本実施の形態によれば、幅広穴14が設け
られているために支軸4の挿入に対して案内部11の開
口が容易に広がり、取付けがスムーズに行われる。
られているために支軸4の挿入に対して案内部11の開
口が容易に広がり、取付けがスムーズに行われる。
【0044】本実施の形態によれば、スリット部42の
凹部43がスナップリテーナ2を案内するので取付けを
正確に行うことができる。また、上支持板5と支軸4が
スリット部42と折曲片21とによって挟持されるため
に上下方向の振動に対してスナップリテーナ2が動きに
くくなって外れにくくなり、扉101のがたつきが防止
される。このことにより、各部材への不要な応力が緩和
されてピボットヒンジ1の耐久性が増す。
凹部43がスナップリテーナ2を案内するので取付けを
正確に行うことができる。また、上支持板5と支軸4が
スリット部42と折曲片21とによって挟持されるため
に上下方向の振動に対してスナップリテーナ2が動きに
くくなって外れにくくなり、扉101のがたつきが防止
される。このことにより、各部材への不要な応力が緩和
されてピボットヒンジ1の耐久性が増す。
【0045】本実施の形態によれば、取外す際に、折返
片21にマイナスドライバーT等の工具を挿入すると先
端部が折返片21に当接する。この当接部分を支点とし
て作マイナスドライバーTを操作してスナップリテーナ
2の取外を容易におこなうことができる。
片21にマイナスドライバーT等の工具を挿入すると先
端部が折返片21に当接する。この当接部分を支点とし
て作マイナスドライバーTを操作してスナップリテーナ
2の取外を容易におこなうことができる。
【0046】本実施の形態によれば、支軸4は頭部40
を設ける構成であるが、これに限定される構成ではな
く、上支持板5の貫通穴52に挿入した時に、支軸4が
貫通穴52から抜け落ちない構成であればよい。
を設ける構成であるが、これに限定される構成ではな
く、上支持板5の貫通穴52に挿入した時に、支軸4が
貫通穴52から抜け落ちない構成であればよい。
【0047】本実施の形態によれば、扉取付板6のカバ
ー取付部64にカバー66を被せることにより、外観が
すっきりと処理され、外観上もきれいなピボットヒンジ
1とすることができる。また、上下の扉取付板6、6の
カバー取付部64、64にカバー66、66を取付ける
構成において、カバー取付部64の形状および位置およ
び個数は、さらにはカバー66の形状および突起の位置
および個数は、これに限定されるものではなく、上記機
能を満たす範囲内で適宜、変更可能である。
ー取付部64にカバー66を被せることにより、外観が
すっきりと処理され、外観上もきれいなピボットヒンジ
1とすることができる。また、上下の扉取付板6、6の
カバー取付部64、64にカバー66、66を取付ける
構成において、カバー取付部64の形状および位置およ
び個数は、さらにはカバー66の形状および突起の位置
および個数は、これに限定されるものではなく、上記機
能を満たす範囲内で適宜、変更可能である。
【0048】本実施の形態によれば、係止部12に続く
後半部には上支持板5に対する回り止9を設けることに
よって、スナップリテーナ2が回転することがないため
にスナップリテーナ2の取外部3が移動して、スナップ
リテーナ2の取外しが困難になることがない。
後半部には上支持板5に対する回り止9を設けることに
よって、スナップリテーナ2が回転することがないため
にスナップリテーナ2の取外部3が移動して、スナップ
リテーナ2の取外しが困難になることがない。
【0049】本実施の形態によれば、回り止9を後部か
ら側面視略々コ字形に折り返しされて上支持板5の端面
57の侵入を受容する折返片21としたことにより、ス
ナップリテーナ2の回転を止めことができる。
ら側面視略々コ字形に折り返しされて上支持板5の端面
57の侵入を受容する折返片21としたことにより、ス
ナップリテーナ2の回転を止めことができる。
【0050】本実施の形態によれば、取外部3がマイナ
スドライバーT類の係入を許容する切欠溝26としたこ
とにより、マイナスドライバーT等の工具を用いること
ができるために特別な工具を用いることなく扉101の
取外しをおこなうことができる。このために、扉101
の取外しは容易になる。
スドライバーT類の係入を許容する切欠溝26としたこ
とにより、マイナスドライバーT等の工具を用いること
ができるために特別な工具を用いることなく扉101の
取外しをおこなうことができる。このために、扉101
の取外しは容易になる。
【0051】本実施の形態によれば、ストッパ22を垂
直片23の両側を折り返しされる平面視略々コ字形とし
てことにより、係止部12への支軸4の挿入量が規制さ
れるので、挿入限界を超えて挿入されてスナップリテー
ナ2が損傷することがない。また、このことによってス
ナップリテーナ2の寿命が延びる。さらに、ストッパ2
2は回り止9の機能も果たすために、回り止9を設けな
くてもスナップリテーナ2の回転が止められるので構成
をより簡単にすることができる。
直片23の両側を折り返しされる平面視略々コ字形とし
てことにより、係止部12への支軸4の挿入量が規制さ
れるので、挿入限界を超えて挿入されてスナップリテー
ナ2が損傷することがない。また、このことによってス
ナップリテーナ2の寿命が延びる。さらに、ストッパ2
2は回り止9の機能も果たすために、回り止9を設けな
くてもスナップリテーナ2の回転が止められるので構成
をより簡単にすることができる。
【0052】以下、この発明の実施の形態の二例を図8
に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実施
の形態の一例と重複する構成については同一符号を付
し、その説明は省略する。図8に示されるように、二例
において、取外部3としてスナップリテーナ2の基部2
4を延長した舌片30が設けられることと、回り止9と
してスナップリテーナ2の後半部20に設けられる突起
90と上支持板5に上記突起90と係合する凹部91が
設けられている以外は、実施の形態の一例のピボットヒ
ンジ1と同一構成である。扉101の取付けに際して、
スナップリテーナ2の舌片30を押し込むとスナップリ
テーナ2が上支持板5と上扉取付板6とに沿って水平方
向から差し込みされる。この時、スナップリテーナ2の
後半部20の突起90と上支持板5の凹部91が係合さ
れて上支持板5と支軸4が係止されるとともにスナップ
リテーナ2の回転は規制される。扉101を取外すとき
には、舌片30をペンチP等の工具で引き抜き、上支持
板5と支軸4の係止が解除される。また、上支持板5と
スナップリテーナ2とは回り止9によって係合されてい
るためにスナップリテーナ2は位置決めされていて挿入
限界を越えることはない。つまり、回り止9がストッパ
22としての機能を果たす。このために支軸4の挿入を
規制するストッパ22は必ずしも必要ではない。
に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実施
の形態の一例と重複する構成については同一符号を付
し、その説明は省略する。図8に示されるように、二例
において、取外部3としてスナップリテーナ2の基部2
4を延長した舌片30が設けられることと、回り止9と
してスナップリテーナ2の後半部20に設けられる突起
90と上支持板5に上記突起90と係合する凹部91が
設けられている以外は、実施の形態の一例のピボットヒ
ンジ1と同一構成である。扉101の取付けに際して、
スナップリテーナ2の舌片30を押し込むとスナップリ
テーナ2が上支持板5と上扉取付板6とに沿って水平方
向から差し込みされる。この時、スナップリテーナ2の
後半部20の突起90と上支持板5の凹部91が係合さ
れて上支持板5と支軸4が係止されるとともにスナップ
リテーナ2の回転は規制される。扉101を取外すとき
には、舌片30をペンチP等の工具で引き抜き、上支持
板5と支軸4の係止が解除される。また、上支持板5と
スナップリテーナ2とは回り止9によって係合されてい
るためにスナップリテーナ2は位置決めされていて挿入
限界を越えることはない。つまり、回り止9がストッパ
22としての機能を果たす。このために支軸4の挿入を
規制するストッパ22は必ずしも必要ではない。
【0053】本実施の形態によれば、取外部3が突起9
0からさらに後部を延長されて上支持片5の端面57か
ら突出する舌片30としたことにより、ペンチPなどの
工具を用いることができるために特別な工具を用いるこ
となく扉101の取外しをおこなうことができる。この
ために、扉101の取外しは容易になる。
0からさらに後部を延長されて上支持片5の端面57か
ら突出する舌片30としたことにより、ペンチPなどの
工具を用いることができるために特別な工具を用いるこ
となく扉101の取外しをおこなうことができる。この
ために、扉101の取外しは容易になる。
【0054】本実施の形態によれば、また、スナップリ
テーナ2の後半部20に突起90が設けられ、上支持板
5に凹部91が設けられる構成であるが、その逆であっ
てもかまわない。また、突起90および凹部91の個
数、位置、形状は特に本実施の形態に限定されるもので
はなく上記機能を満たす範囲内であれば適宜、選択が可
能である。
テーナ2の後半部20に突起90が設けられ、上支持板
5に凹部91が設けられる構成であるが、その逆であっ
てもかまわない。また、突起90および凹部91の個
数、位置、形状は特に本実施の形態に限定されるもので
はなく上記機能を満たす範囲内であれば適宜、選択が可
能である。
【0055】本実施の形態によれば、回り止9を後部に
設けられる突起90としたことにより、スナップリテー
ナ2と上支持板5が係合され、スナップリテーナ2の回
転が止められる。また、回り止9によってスナップリテ
ーナ2が位置決めされるためにスナップリテーナ2の挿
入限界を超えて支軸4に挿入されることがない。
設けられる突起90としたことにより、スナップリテー
ナ2と上支持板5が係合され、スナップリテーナ2の回
転が止められる。また、回り止9によってスナップリテ
ーナ2が位置決めされるためにスナップリテーナ2の挿
入限界を超えて支軸4に挿入されることがない。
【0056】以下、この発明の実施の形態の三例を図9
に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実施
の形態の一例と重複する構成については同一符号を付
し、その説明は省略する。図9に示されるように、三例
において、取外部3としてスナップリテーナ2の基部2
4を延長した舌片30が設けられることと、回り止9と
してスナップリテーナ2の後半部20を延長して上支持
板5の端面57を係止する垂直片92が設けられている
以外は実施の形態の一例のピボットヒンジ1と同一構成
である。扉101の取付に際して、スナップリテーナ2
の舌片30を押し込むとスナップリテーナ2が上支持板
5と上扉取付板6とに沿って水平方向から差し込みさ
れ、支軸4と上支持板5が係止される。また、扉101
を取外すときには、スナップリテーナ2の垂直片92を
ペンチP等の工具で引き抜く。すると、上支持板5と支
軸4が係止が解除される。この垂直片92によって、ス
ナップリテーナ2の回転が規制される。また、折曲部9
2の高さは上支持板5の端面57に引掛る高さを有して
いればよい。また、垂直片92の取付方向Aに対する位
置は上支持板5の端面57に当接する位置でなくとも上
記回り止9の機能を満たす範囲内に位置すればよい。
に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実施
の形態の一例と重複する構成については同一符号を付
し、その説明は省略する。図9に示されるように、三例
において、取外部3としてスナップリテーナ2の基部2
4を延長した舌片30が設けられることと、回り止9と
してスナップリテーナ2の後半部20を延長して上支持
板5の端面57を係止する垂直片92が設けられている
以外は実施の形態の一例のピボットヒンジ1と同一構成
である。扉101の取付に際して、スナップリテーナ2
の舌片30を押し込むとスナップリテーナ2が上支持板
5と上扉取付板6とに沿って水平方向から差し込みさ
れ、支軸4と上支持板5が係止される。また、扉101
を取外すときには、スナップリテーナ2の垂直片92を
ペンチP等の工具で引き抜く。すると、上支持板5と支
軸4が係止が解除される。この垂直片92によって、ス
ナップリテーナ2の回転が規制される。また、折曲部9
2の高さは上支持板5の端面57に引掛る高さを有して
いればよい。また、垂直片92の取付方向Aに対する位
置は上支持板5の端面57に当接する位置でなくとも上
記回り止9の機能を満たす範囲内に位置すればよい。
【0057】本実施の形態によれば、回り止9を後部を
延長して上支持片5の端面57に係止される垂直片92
としたことにより、上支持板5の端面57に当接してス
ナップリテーナ2の回転を止める。また、上支持板5の
端面57に当接することによりスナップリテーナ2が位
置決めされるためにスナップリテーナ2の挿入限界を超
えて支軸4に挿入されることがない。
延長して上支持片5の端面57に係止される垂直片92
としたことにより、上支持板5の端面57に当接してス
ナップリテーナ2の回転を止める。また、上支持板5の
端面57に当接することによりスナップリテーナ2が位
置決めされるためにスナップリテーナ2の挿入限界を超
えて支軸4に挿入されることがない。
【0058】以下、この発明の実施の形態の四例を図1
0に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実
施の形態の一例と重複する構成については同一符号を付
し、その説明は省略する。図10に示されるように、四
例において、取外部3としてスナップリテーナ2の基部
24を延長した舌片30が設けられることと、回転止9
としてスナップリテーナ2の外周面から上支持板5の周
縁58まで延設された折曲片93が設けられる以外は、
実施の形態の一例と同一構成である。扉101の取付に
際して、スナップリテーナ2の舌片30を押し込むとス
ナップリテーナ2が上支持板5と上扉取付板6とに沿っ
て水平方向から差し込みされると折曲片93によって、
スナップリテーナ2が上支持板5に案内され、支軸4と
上支持板5が係止されるとともにスナップリテーナ2の
回転は折曲片93によって規制される。折曲片93の高
さは上支持板5の端面57に引掛る高さを有していれば
よい。また、スナップリテーナ2を取外すときには、舌
片30をペンチPなどの工具で引き抜く。すると、上支
持板5と支軸4の係止が解除される。
0に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実
施の形態の一例と重複する構成については同一符号を付
し、その説明は省略する。図10に示されるように、四
例において、取外部3としてスナップリテーナ2の基部
24を延長した舌片30が設けられることと、回転止9
としてスナップリテーナ2の外周面から上支持板5の周
縁58まで延設された折曲片93が設けられる以外は、
実施の形態の一例と同一構成である。扉101の取付に
際して、スナップリテーナ2の舌片30を押し込むとス
ナップリテーナ2が上支持板5と上扉取付板6とに沿っ
て水平方向から差し込みされると折曲片93によって、
スナップリテーナ2が上支持板5に案内され、支軸4と
上支持板5が係止されるとともにスナップリテーナ2の
回転は折曲片93によって規制される。折曲片93の高
さは上支持板5の端面57に引掛る高さを有していれば
よい。また、スナップリテーナ2を取外すときには、舌
片30をペンチPなどの工具で引き抜く。すると、上支
持板5と支軸4の係止が解除される。
【0059】本実施の形態によれば、スナップリテーナ
2の両側に折曲片93が設けられているが、片側だけで
あってもよく、また、折曲片93を上支持板5の周縁5
8に当接して挟持するようにしてもよく、上記機能を満
たす範囲で適宜変更が可能である。
2の両側に折曲片93が設けられているが、片側だけで
あってもよく、また、折曲片93を上支持板5の周縁5
8に当接して挟持するようにしてもよく、上記機能を満
たす範囲で適宜変更が可能である。
【0060】また、上記いずれの実施の形態において、
図示はしないが、係止部12を平面略々U字形を呈する
スロットとすることもできる。
図示はしないが、係止部12を平面略々U字形を呈する
スロットとすることもできる。
【0061】また、上記いずれの実施の形態において、
スナップリテーナ2を上支持板5と支軸4の係止に用い
たが、これに限定されるものではなく、スナップリテー
ナ2を扉取付板6と支軸4の係止あるいは、扉取付板6
と支持軸7の係止に適用することも可能である。
スナップリテーナ2を上支持板5と支軸4の係止に用い
たが、これに限定されるものではなく、スナップリテー
ナ2を扉取付板6と支軸4の係止あるいは、扉取付板6
と支持軸7の係止に適用することも可能である。
【0062】また、上記いずれの実施の形態において、
スナップリテーナ2を上支持板5側に適用して上支持板
5と支軸4との係止に用いたが、これに限らず、下支持
板7側に適用して、下支持板7と支持軸70を係止する
ことも可能である。さらに、上支持板5側と下支持板7
側の両方同時に適用することも可能である。このことに
より、扉101の取付け作業が容易になるとともに各部
品が共通化されて、部品点数を減らすことができてコス
トダウンがはかられる。また、商品管理も容易におこな
うことができる。
スナップリテーナ2を上支持板5側に適用して上支持板
5と支軸4との係止に用いたが、これに限らず、下支持
板7側に適用して、下支持板7と支持軸70を係止する
ことも可能である。さらに、上支持板5側と下支持板7
側の両方同時に適用することも可能である。このことに
より、扉101の取付け作業が容易になるとともに各部
品が共通化されて、部品点数を減らすことができてコス
トダウンがはかられる。また、商品管理も容易におこな
うことができる。
【0063】また、上記いずれの実施の形態において、
下支持板7と扉101の下端面103に取付けられる扉
取付板5とを結合させた状態で、上部取付け板5の貫通
穴62と扉101の上端面102に取付けられる扉取付
板6の貫通穴62とを合わせて、支軸4を挿入すること
で扉101を仮吊り状態にできるので、扉101重量の
作業者への負担を軽減できる。
下支持板7と扉101の下端面103に取付けられる扉
取付板5とを結合させた状態で、上部取付け板5の貫通
穴62と扉101の上端面102に取付けられる扉取付
板6の貫通穴62とを合わせて、支軸4を挿入すること
で扉101を仮吊り状態にできるので、扉101重量の
作業者への負担を軽減できる。
【0064】また、上記いずれの実施の形態において、
支軸4を取外すことによって、取付時の扉101の持ち
上げ量を極端に少なくすることができるために扉枠10
0と天井104までのクリアランスSを少なくすること
ができる。たとえば、天井104までのクリアランスS
を支軸4が抜ける高さとすることができる。
支軸4を取外すことによって、取付時の扉101の持ち
上げ量を極端に少なくすることができるために扉枠10
0と天井104までのクリアランスSを少なくすること
ができる。たとえば、天井104までのクリアランスS
を支軸4が抜ける高さとすることができる。
【0065】また、上記いずれの実施の形態において、
各部材を平板状としたことにより、板材で成形すること
ができる。よって、軽量化することができるとともに各
部材のコストを削減することができる。かつ機能的に見
ても従来のピボットヒンジ1と遜色のない機能を得るこ
とができる。
各部材を平板状としたことにより、板材で成形すること
ができる。よって、軽量化することができるとともに各
部材のコストを削減することができる。かつ機能的に見
ても従来のピボットヒンジ1と遜色のない機能を得るこ
とができる。
【0066】
【発明の効果】本発明のピボットヒンジは、スナップリ
テーナの係止部で支持板と支軸を係止させるとともに取
外部によって係止を解除させ、さらには支持板に対して
回り止めする構成とすることにより、扉を開閉させたと
きに支軸が回転してもスナップリテーナは支軸を係止し
て支持板に回り止めさせることができ、スナップリテー
ナの取付け、取外しをするだけで扉を簡単に扉枠から取
り外すことができる。よって、扉の補修や交換などが容
易におこなうことができ、さらには工賃のコストダウン
をはかることができる。
テーナの係止部で支持板と支軸を係止させるとともに取
外部によって係止を解除させ、さらには支持板に対して
回り止めする構成とすることにより、扉を開閉させたと
きに支軸が回転してもスナップリテーナは支軸を係止し
て支持板に回り止めさせることができ、スナップリテー
ナの取付け、取外しをするだけで扉を簡単に扉枠から取
り外すことができる。よって、扉の補修や交換などが容
易におこなうことができ、さらには工賃のコストダウン
をはかることができる。
【0067】また、本発明のピボットヒンジは、各部材
を板材で構成することができるために、軽量化すること
ができ、各部材のコストを削減することができる。ま
た、板材を用いても機能的に見ても従来のピボットヒン
ジと遜色のない機能を得ることができる。
を板材で構成することができるために、軽量化すること
ができ、各部材のコストを削減することができる。ま
た、板材を用いても機能的に見ても従来のピボットヒン
ジと遜色のない機能を得ることができる。
【図1】本発明に係るピボットヒンジの実施の形態の一
例を示す分解斜視図である。
例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る図1のスナップリテーナの要部拡
大図である。
大図である。
【図3】本発明に係る図1のスナップリテーナのAA断
面図である。
面図である。
【図4】本発明に係る扉の取付け状態を示す横断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明に係る図4の要部拡大図である。
【図6】本発明に係るスナップリテーナの取付け状態を
示す下面図である。
示す下面図である。
【図7】本発明に係るスナップリテーナの取付け状態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】本発明に係るピボットヒンジの実施の形態の二
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るピボットヒンジの実施の形態の三
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図10】本発明に係るピボットヒンジの実施の形態の
四例を示す斜視図である。
四例を示す斜視図である。
1 ピボットヒンジ 2 リテーナ 3 取外部 4 支軸 9 回り止 12 係止部 22 ストッパ 30 舌片 100 扉枠 101 扉 A 取付方向 B 取外方向 T マイナスドライバー
Claims (8)
- 【請求項1】 扉枠などの上部と下部とにそれぞれ取付
けされて略々水平方向に突出される上下の支持板と、扉
の上部と下部とにそれぞれ取付けされて略々水平方向に
突出される上下の扉取付板と、上記支持板と扉取付板と
をそれぞれ支軸で回動自在に結合してなるピボットヒン
ジにおいて、 少なくとも上記上支持板と上扉取付板の各貫通穴に支軸
の軸部が挿通されるとともに上支持板と上扉取付板とに
沿って水平方向から差し込みされるスナップリテーナが
設けられ、このスナップリテーナには上記軸部を係止す
る係止部と工具類を用いて上記係止を解除する取外部と
上記支持板に対する回り止とが備えられていることを特
徴とするピボットヒンジ。 - 【請求項2】 上記回り止が係止部に続く後部から側面
視略々コ字形に折り返しされて支持板の端面の侵入を受
容する折曲片であることを特徴とする請求項1記載のピ
ボットヒンジ。 - 【請求項3】 上記取外部が折曲片の基部を切欠してド
ライバー類の係入を許容する切欠溝であることを特徴と
する請求項1及び2記載のピボットヒンジ。 - 【請求項4】 上記折曲片の垂直部の両側には平面視略
々コ字形に折り返しされるストッパが設けられているこ
とを特徴とする請求項2記載のピボットヒンジ。 - 【請求項5】 上記回り止が後部の突起であることを特
徴とする請求項1記載のピボットヒンジ。 - 【請求項6】 上記取外部が突起からさらに後部を延長
されて支持片の端面から突出する舌片であることを特徴
とする請求項5記載のピボットヒンジ。 - 【請求項7】 上記回り止が後部を延長して支持片の端
面に係止される垂直片であることを特徴とする請求項1
記載のピボットヒンジ。 - 【請求項8】 上記係止部が平面略々U字形状を呈して
上記軸部を挟持するスロットであることを特徴とする請
求項1記載のピボットヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8216798A JP2941770B1 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ピボットヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8216798A JP2941770B1 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ピボットヒンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2941770B1 true JP2941770B1 (ja) | 1999-08-30 |
JPH11280326A JPH11280326A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13766885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8216798A Expired - Fee Related JP2941770B1 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ピボットヒンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2941770B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5049381B2 (ja) * | 2010-12-20 | 2012-10-17 | 株式会社ベスト | 軸釣装置の上吊り金具 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP8216798A patent/JP2941770B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11280326A (ja) | 1999-10-12 |
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