JPH0356615Y2 - - Google Patents

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JPH0356615Y2
JPH0356615Y2 JP15631586U JP15631586U JPH0356615Y2 JP H0356615 Y2 JPH0356615 Y2 JP H0356615Y2 JP 15631586 U JP15631586 U JP 15631586U JP 15631586 U JP15631586 U JP 15631586U JP H0356615 Y2 JPH0356615 Y2 JP H0356615Y2
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male
locking member
mounting bracket
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、キヤビネツト等にあつて、その開口
部を開閉する為の扉を装着するのに用いられる蝶
番に関する。
《従来の技術》 既知の通り蝶番としては、キヤビネツト等の側
板内面に装着し得るようにした取付金具と、これ
に着脱自在なるよう重積状態で装着される本体と
を具有し、この本体には、扉に埋設した状態で、
当該扉に装着し得るようにしたソケツトを、アー
ム等を介して回転開閉自在なるよう連結してなる
ものが汎用されている。
ところが、上記蝶番を用いてキヤビネツト等に
扉を取り付けようとするときは、予めキヤビネツ
トの側板内面に、前記取付金具を、そしてソケツ
トは扉に夫々取着しておき、この状態でソケツト
に連枢されている前記本体を、上記取付金具に取
着することになり、従つて作業者が扉を支持した
状態で、上記本体を取付金具にビス等で締着固定
しなければならず、この結果極めて作業性が悪い
こととなる。
そこで、第11図、第12図に例示した如く、
取付金具aに対して扉jの操作により本体bを前
方から差し込むなどの手段により、該本体bを取
付金具aに仮止めのロツク状態とすることのでき
るものが提案されている。
ここで、第11図のものは、本体bの後端から
係止片cを延設し、一方、取付金具aの後端部
に、上記係止片cの係止部材dを回転可能に、か
つばねeにより係止方向へ付勢せしめて軸支した
構成となつている。
又、第12図のものは、本体bの頂壁に係合孔
c′を設け、一方、取付金具aに、上記係合孔c′に
対して係脱自在に係合可能なるよう係合部材fを
回動自在にして、かつばねeにより係合方向へ付
勢せしめて軸支した構成となつている。
しかしながら、第11図のものは、取付金具a
の溝部a′に本体bの調節ネジhを係合した後、本
体bの後端を図中矢印iで示した如く、取付金具
a側へ指先により押圧して、上記係止片cを係止
部材dに係止しなければならないので、当該取付
作業に際し、本体bの前端部b′が側板g′の内面に
付き当り、この為、扉jの左右方向への調節ネジ
hでキヤビネツトgに対する当該扉jのかぶせ量
を少なくしてから当該作業を行わねばならず、又
本体bの後端部を矢印i方向に押圧する上記操作
が不可欠となるから、取付作業が面倒で時間がか
かるといつた問題点がある。
一方、第12図のものにあつては、本体bを取
付金具aに差し込まなければならないから、扉i
一枚あたりの取り付けに使用する蝶番の数が増え
ると、扉iを支持したままで各蝶番の本体b,b
……を夫々の取付金具a,a……に同時に差し込
まなければならないこととなるから、その作業は
極めて困難なものとなり、又取付金具aと、ソケ
ツトkの取り付けにも高い精度が必要とされるこ
ととなる等の問題点がある。
そこで、上記問題点を解消しようとしたものと
して既に第13図、第14図に示す如き蝶番を本
願人は提案した。
この蝶番は、取付金具aと本体bのそれぞれの
後部を、相互に係脱自在に係止可能なるよう雄係
止部lと雌係止部mとを設けると共に、当該雄、
雌両係止部l,mを先行して係止可能となし、更
に取付金具aと本体bの夫々の前部にも、係脱自
在な雄係止部nと雌係止部oとを設けた構成とな
つている。
これによつて、本体bをキヤビネツトg等にお
ける開口部の内側斜め前方から挿入する取付作業
を可能として、キヤビネツトg等に対する扉jの
かぶせ量の多少にかかわらず、当該取付作業が容
易に行われ得ると共に、この係止状態から本体b
が取付金具aに重積状態となるよう扉j全体を操
作することで前部側の前記雄、雌係止部n,o相
互を係止状態となし得て、それなりに効果的であ
る。
しかしながら、上記蝶番にあつては、本体bの
前部側の雌係止部oが、取付金具aの前部側の雄
係止部lに対して常に係止可能な状態となつてい
る為、扉j一枚あたりの取り付けに使用する蝶番
の数が増えると、各蝶番における取付金具a……
と、本体b……の後部側の各雄雌係止部l……,
o……を係止させた後、各蝶番のおける前部側の
各雄雌係止部n……,o……を同時に係止状態と
なるよう扉j全体を操作する際、どうしても幾つ
かの蝶番の上記雄雌係止部n,oが他の蝶番のそ
れに先行して不本意に係止されるてしまうことが
あり、このため扉jの向きが傾き、他の蝶番のそ
れを係止できなくなり、先行して係止された雄雌
係止部の係止を解除した後、再度各蝶番の雄雌係
止部n……,o……を係止させなければならなく
なり、さりとて、複数個の蝶番における前部側の
各雄雌係止部n……,o……を同時に係止状態と
するのは極めて困難なものとなり、前述の第11
図、第12図に示す蝶番ほどではないが、当該取
付作業に手間取る問題点がある。
《考案が解決しようとする問題点》 本考案は上記問題点を解消しようとしたもの
で、本体が取付金具に重積状態に装着し得るよう
にした蝶番において、取付金具と本体に係脱自在
に夫々設けた雄係止部と、雌係止部の内、上記本
体に設けた雌係止部材に、該雌係止部材が雄係止
部に対して離脱状態にロツク保持可能なるよう上
記本体に対し、回転もしくはスライド自在にし
て、かつ上記離脱状態に係脱自在なるよう係止保
持可能なロツクホルダーを取り付けた構成とする
ことによつて、上記雄係止部材を雄係止部に対し
て離脱状態に保持可能とし、扉全体を操作するこ
とで本体が取付金具に重積状態とした後、指先で
ロツクホルダーを元の位置に復帰することで、上
記雌係止部材が雄係止部と係止状態となるように
し、これにより蝶番の数が増えても当該取付作業
を行ない易いものとするのが、その目的である。
《問題点を解決するための手段》 即ち本考案は、キヤビネツト等の側板に装着し
得るようにした取付金具に、重積状態にて脱着可
能に装着される本体と、扉に装着し得るよう形成
され、上記本体とアーム等により回動自在に連結
されるソケツトとを具有する蝶番において、少な
くとも、上記取付金具と本体には、相互に係止可
能な雄係止部と、雌係止部との何れかが夫々設け
られ、その雌係止部材には雄係止部に対し離脱操
作可能にして、かつ、係止保持可能なるようばね
を介在して係止力が付勢されていると共に、該雌
係止部材を、上記雄係止部に対し離脱状態にばね
力に抗して、かつ当該係止部材を干渉可能なるよ
う上記本体に回動もしくはスライド操作可能なる
ようロツクホルダーが上記雌係止部材に取り付け
られ、該ロツクホルダーは、上記雌係止部材の雄
係止部に対する離脱状態において、上記本体に係
脱自在なるようロツク保持可能に設けられて構成
され、上記問題点を解決したのである。
《実施例》 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述すれ
ば、第1図ないし第6図に示したように取付金具
1は既知の如く横断面略凸字形状にして前後方向
へ長く形成され、キヤビネツト2における側板2
aの内面にあつて、開口部2b近くにビス3‥‥
‥止めにて装着される。
本体4は、上記取付金具1に重積状態で外装可
能なるよう横断面略形状にして、上記取付金具
1と適合させ、かつ、該取付金具1よりも前後方
向に長くして取付金具1に重積外装させた状態
で、第3図のようにその前端部がキヤビネツト2
の開口部2bから前方へ適当寸法だけ突出するよ
うにしてある。
ソケツト5は、略カツプ形状にして、その開口
縁の略中央部から後部にかけて鍔部5aを有して
一体に形成され、扉6の蝶着されるべき一側端近
くの内面に設けられる凹部6aに嵌合した後、上
記鍔部5aを扉6にビス(図示せず)止めして当
該扉6に装着するようになつている。
上記本端4の前端部と、上記ソケツト5の対向
部とに、夫々二本のアーム7,8の各端が軸ピン
9,9′,10,10′にて枢着され、これにより
上記本体4とソケツト5は回動自在に連結されて
いると共に、上記本体4の前部に架設した軸11
にはばね12を外装させ、該ばね12の一端を本
体4側に、他端を上記アーム7の本体4との枢着
部から延出した延出部7aに夫々係止させてあ
り、該ばね12により本体4に対してソケツト
5、つまり扉6が開き方向と、閉じ方向に振り分
け付勢されるようにしてある。
上記取付金具1と本体4とを扉取付作業に際し
ロツクする為の機構は次の通りである。
上記取付金具1の後部側と前部側には、その対
向する両側板1a,1aから夫々外側へ突出させ
て雄係止部13,14が設けてある。
一方、上記本体4の後部側と前部側には夫々雌
係止部15,16bが上記雄係止部13,14と
相互に係脱自在なるよう係止可能に夫々設けられ
ているが、その後部側の雌係止部15は前部側の
雌係止部16bに先行し、かつ本体4をキヤビネ
ツト2における開口部2bの内側斜め前方から第
4図のように挿入して取付金具1の後部側雄係止
部13に係止されるよう、本体4の対向する両側
板4a,4aにおける後端縁にあつて開口される
ことで略U字溝形状に形成されている。
一方、前部側の雌係止部16bは、側面略L字
形状にして、横断面略形状に曲成され、その屈
曲部をピン17にて本体4内に回転自在なるよう
枢着し、その両垂下片16a,16aにあつて、
前方へ開口して横向に凹設されるところの雌係止
部16にて形成されている。
又、上記雌係止部16は、ピン17に巻装さ
れ、かつ、一端を本体4の頂板部4bに、他端を
雌係止部16の頂板部16cの裏面に夫々係止さ
せて介在したばね18により、上記取付金具1に
おける前部側の雄係止部14と係合する方向、つ
まり、第3図において時計回り方向へ弾発付勢さ
せてあり、これにより頂板部16cを、上記本体
4の頂板部4bに設けた窓孔4c嵌合させ、該頂
板部16cを指先等で押圧し、ばね力に抗して雌
係止部材16を反時計回り方向に回転すること
で、その雌係止部16bが上記雄係止部14から
外され、離脱状態となるようにしてある。
又、後部側の雌係止部15と雄係止部13とを
第5図のように係止した状態で、これを中心とし
て本体4を取付金具1側へ回転するように操作す
れば、前部側の雄係止部14に前部側の雌係止部
16bが第3図のように係止される如く、該雌係
止部材16における両垂下片16a,16aの下
部前面は、前方から後方へ傾斜下降する傾斜面、
又は弯曲下降する案内面16d,16dとして形
成され、該案内面16d,16dが雄係止部14
に突き当り、本体4の回転力で雌係止部材16が
ばね力に抗して反時計回り方向へ回転され、これ
により雄、雌係止部14,16b相互が係止され
ると同時に、ばね力によつて時計回り方向へ回転
復帰し、係止状態が保持されるようになつてい
る。
ここで、上記両雄係止部材13,14は、取付
金具1の対向する両側板1a,1aにあつて、穿
設された孔1b,1b,1c,1cに夫々貫通さ
せたピン13a,14aにて形成されている。
そして、上記取付金具1と本体4とを、扉取付
作業に際し離脱状態にロツク保持させる為の機構
は次のように構成されている。
上記雌係止部材16の頂板部16cを係嵌し
て、ロツクホルダー19が頂板部16c上に装着
させてあり、該ロツクホルダー19は、上記本体
4の窓孔4cに嵌合して外側へ操作可能に突出さ
れ、これにより当該ロツクホルダー19の前端側
を指先等で第6図の矢印で示したように本体4内
へ押し込むように押圧回動させることで、ばね力
に抗して雌係止部材16を一体的に反時計回り方
向動へ回転し、このことで、雌係止部16bが、
上記雄係止部材14から外された離脱状態となる
よう形成されている。
又、上記ロツクホルダー19は、上記雌係止部
16bが雄係止部14と係脱するのに必要な一定
の回転角度だけ雌係止部材16と一体に回動可能
なるよう、上記本体4の窓孔4cに嵌合させてあ
るが、上記回転角度より更に拡角度に、雌係止部
材16が雄係止部材14から外される方向へ回転
することで、当該ロツクホルダー19の前端19
aが、本体4側の前記バネ12に競り合つて拘束
されることで、その位置にロツク保持され、上記
雌係止部材16を雄係止部材14から外された、
所謂離脱状態に保持可能なるように設けられてい
る。
又、上記ロツクホルダー19の後端を指先等で
後方下方へ押圧することで、上述ロツク状態が解
除され、ばね力により雌係止部材16と一体に、
当該雌係止部材16が雄係止部14と係脱可能な
位置に復帰されるようにしてある。
ここで、上記ロツクホルダー19のロツク手段
としては、上述構成に限ることはなく、他に例え
ば、本体4における窓孔4cの左右から図示しな
いストツパー片を下曲し、該ストツパー片から内
側へストツパーを突設し、上記ロツクホルダー1
9が雌係止部材16の離脱位置まで押圧回動され
たとき、該ロツクホルダー19の側面に設けた図
示しない係止部と係合するようにして、当該ロツ
クホルダー19が所定位置にロツク保持されるよ
うに形成させてもよく、その他任意な構成にて形
成することができる。
又、図面に例示した取付金具は、上記側板2a
にビス止めされるベースプレート1′と、該ベー
スプレート1′上に前後方向へ移動調整可能なる
ようビス20により固定されるアジヤスタープレ
ート1″と、該アジヤスタープレート1″に、調整
ネジ21によつて扉6の左右方向へ移動可能なる
よう外装される移動プレート1とにより、扉6
を前後方向と左右方向に移動調整可能に形成され
ているが、この取付金具1はこれに限るものでは
なく、扉6の移動調整が行なえないもの、又は扉
6を一方向にのみ移動調整可能としたもの等でも
よいこともとよりである。
第7図ないし第10図は他の実施例を示したも
ので、図示の如く、取付金具1の前端側雄係止部
14は、対向する両側板1a,1aの前端部内面
から夫々短軸14a,14aを対向して突出して
形成させてある。
又、本体4の後端側の雌係止部15は、対向す
る両側板4a,4aの後端部に帯状板15a,1
5aを外側へ突設し、その前方に切欠孔15b,
15bを設けて形成させてある。
更に、本体4の前端側の雌係止部16bは、横
断面略コ字形状として、その両垂下片16a,1
6aに、前述の実施例とは反対向きとなるよう
夫々内向きに凹部を設けた雌係止部材16にて形
成してある。
そして、ロツクホルダー19は正面略形状に
曲成され、その後端に、後方へ傾斜下降する、上
記雌係止部材16用のロツク片19bが設けられ
ている。
かくして、第7図のように、雌係止部材16を下
方から本体4内に挿入し、一方、ロツクホルダー
19は上方から窓孔4cに挿入して上記雌係止部
材16の対向する両側板16e,16eを、ロツ
クホルダー19の対向する両側板19c,19c
に内接させ、上記側板16e,16e,19c,
19cに夫々穿設した孔16f,16f,19
d,19dにピン17を挿通して本体4内に回転
自在なるよう枢着されている。
上記雌係止部材16は、上記ピン17に巻装さ
れ、一端を本体4の頂板部4bの裏面に、他端を
雌係止部材16に夫々掛止して介在したばね18
によつて、前記雄係止部14に係合する方向に弾
発付勢されている。
上記ロツクホルダー19は、ピン17を中心と
して前方へ第8図、第9図に示した如く回動させ
てある時は、そのロツク片19bの内面が、上記
雌係止部材16における両側板16e,16eの
後端面16g,16gから離間した状態に保持さ
れており、これにより雌係止部材16は雄係止部
14に対して係脱自在に回動可能としてあるが、
該ロツクホルダー19を、上述位置から指先等で
後方へ押圧し、当該ロツクホルダー19が第10
図のように時計回り方向へ回転された時は、上記
ロツク片19bの内面で、上記両側板16e,1
6eの後端面16g,16gを当接干渉し、雌係
止部材16を第10図のように時計回り方向に回
転させ、上記雄係止部14に対して係止されない
所謂離脱位置とすると共に、上記ロツク片19b
が、上記両側板16e,16eの後端面16g,
16gを拘束して雌係止部材16を上述離脱位置
にロツク保持可能としてある。
又、ロツクホルダー19は、上記雌係止部材1
6を上述離脱位置においてロツク保持されるよう
形成されるものであつて、そのロツク手段として
は、左右の両側板19c,19cの前端面19
e,19eに、前記ばね12の一端を係止させ、
そのばね力によつてロツクホルダー19が上記位
置にロツク保持されるようにしてもよく、その他
前述したようなロツク手段であつてもよく、その
構成は任意であればよい。
又、図面に例示した取付金具1は、上記側板2
aにビス止めにて固定されるベースプレート1′
と、該ベースプレート1′上へ前後方向及び扉6
の左右方向へ夫々移動調整可能なるよう調整ネジ
21,22に外装される移動プレート1″とによ
り形成されている。
更に本案の蝶番は、取付金具1と本体4の後部
側の雄、雌係止部13,15が前述した構成のも
の限られるものでなく、例えば、後部側に、前述
した前部側の雄、雌係止部14,16bと同様の
係止部を設けるようにしてもよく、その他、取付
金具1上に本体4を押圧して装着外装可能な構成
であれば、その構造は任意でよい。
次に第1図ないし第6図に示した実施例につ
き、扉6の取り付け作業状態を説示する。
まえもつて、扉6の取り付け位置を定めた側板
2aの内面に取付金具1を固定しておくと共に、
ソケツト5を扉6に固定しておき、かかる状態で
本体4をキヤビネツト2における開口部2bの内
側斜め前方から、キヤビネツト2内に第4図に示
した如く挿入し、後部側の雌係止部15を雄係止
部13に第5図の如く係止する。
次いで、本体4を第5図の矢印で示した取付金
具1側へ、上記雄、雌両係止部13,15の枢着
点を中心として回動させるよう扉6等を操作して
本体4を取付金具1に重積するよう近接させて行
くと、第4図のようにロツクホルダー19を時計
回り方向に回転させてある状態では該取付金具1
の前部側である雄係止部14に、本体4の前部側
における雌係止部材16の案内面16dが突き当
り、本体4の回転力により雌係止部材16はばね
力に抗して第5図において反時計回り方向に回転
して、雄係止部14と係止されることとなるが、
扉一枚あたりの取り付けに複数個の蝶番を使用す
る場合は、各蝶番の前部側の各雄係止部14……
に、各雌係止部16b……を同時に係止させるこ
とは困難であり、何れかの蝶番の上記雄係止部1
4、雌係止部16bが係止されてしまうことがあ
り、このようになると他の蝶番の雄係止部14に
雌係止部16bが係止できなくなるので、まえも
つて、ロツクホルダー19を指先等で第6図のよ
うに反時計回り方向へ回転させ、雌係止部材16
を第6図のように反時計回り方向に回転し、雄係
止部14に対して係止されないところの離脱状態
にロツク保持させておき、この状態で各蝶番にお
ける雄、雌両係止部13,15の枢着点を中心と
して回動させるよう扉6等を操作して各本体4…
…を各取付金具1……に重積するよう近接させて
行くのであり、これにより第6図のように夫々の
本体4は夫々の取付金具1に外装させることがで
きる。
このように、各蝶番における各取付金具1……
に、本体4……を外装させた後、夫々のロツクホ
ルダー19……の後端部を指先等で押圧してその
ロツクを解除し、当該ロツクホルダー19……を
第6図において反時計回り方向に回転すると、こ
れに雌係止部材16が追従して同一方向に回転さ
れることによつて、雌係止部16bは雄係止部1
4に係止され、ばね力は雄、雌係止部14,16
bの係止保持力として作用するので、当該係止状
態に保持され、第3図のように夫々の蝶番におけ
る各取付金具1……と、各本体4……は固定され
る。
又、上記取付金具1と本体4との固定を解くと
きは、ロツクホルダー19を第3図において反時
計回り方向に回転し、雌係止部材16をばね力に
抗して反時計回り方向に回転させることで雄係止
部14との係止が外されることによつて可能とな
る。
《考案の効果》 以上説明したように、本考案に係る蝶番は構成
されているから、これを用いてキヤビネツト2等
に扉6を取り付ける際は、まえもつてロツクホル
ダー19を回転操作して本体4の雌係止部材16
を、取付金具1の雄係止部14に対し係止される
ことのない離脱状態にロツク保持させておき、か
かる状態で扉6等を操作して本体4を取付金具1
に重積させた後、ロツクホルダー19を上述と反
対方向に回転操作してロツクを解除し、雌係止部
材16を雄係止部14に対し係止可能なるよう反
対復帰させ、雄係止部14と係止するようにした
ので、扉一枚あたりの蝶番の使用数が多くなつて
も、夫々の蝶番における本体を取付金具1に重積
状態で容易に外装させ得て、かつ夫々蝶番の雄、
雌両係止部14,16bを係止させ得る為、何等
支障なく、しかも容易な操作によつて扉6の取り
付けができることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る蝶番の実施例を示す分解
斜視図、第2図は同実施例の扉取付状態を示す内
側面図、第3図は第2図における−線矢視断
面図、第4図、第5図、第6図は同実施例の扉取
付状態を一部断面して工程順に示す各平面図、第
7図は他の実施例を示す分解斜視図、第8図は同
実施例の扉取付状態を示す縦断平面図、第9図
は、第10図は同実施例の扉取付状態を一部断面
して工程順に夫々示す各平面図、第11図、第1
2図、第13図、第14図は蝶番の異種従来例を
夫々示す各平面図である。 1……取付金具、2……キヤビネツト、2a…
…側板、4……本体、5……ソケツト、6……
扉、7,8……アーム、14……雄係止部、16
……雌係止部材、16b……雌係止部、18……
ばね、19……ロツクホルダー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤビネツト等の側板に装着し得るようにした
    取付金具に、重積状態にて脱着可能に装着される
    本体と、扉に装着し得るよう形成され、上記本体
    とアーム等により回動自在に連結されるソケツト
    とを具有する蝶番において、少なくとも、上記取
    付金具と本体には、相互に係止可能な雄係止部
    と、雌係止部との何れかが夫々設けられ、その雌
    係止部材には雄係止部に対し離脱操作可能にし
    て、かつ、係止保持可能なるようばねを介在して
    係止力が付勢されていると共に、該雌係止部材
    を、上記雄係止部に対し離脱状態にばね力に抗し
    て、かつ当該係止部材を干渉可能なるよう上記本
    体に回動もしくはスライド操作可能なるようロツ
    クホルダーが上記雌係止部材に取り付けられ、該
    ロツクホルダーは、上記雌係止部材の雄係止部に
    対する離脱状態において、上記本体に係脱自在な
    るようロツク保持可能に設けられてなる蝶番。
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