JP3241641B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JP3241641B2
JP3241641B2 JP19516597A JP19516597A JP3241641B2 JP 3241641 B2 JP3241641 B2 JP 3241641B2 JP 19516597 A JP19516597 A JP 19516597A JP 19516597 A JP19516597 A JP 19516597A JP 3241641 B2 JP3241641 B2 JP 3241641B2
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紀孝 酒徳
宏司 池戸
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パジェロ製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用リッドある
いはフード等に設けられるヒンジ装置に関するものであ
り、特に、リッドあるいはフード等の開閉角度を2段階
に調整することのできるようにしたヒンジ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のものにおいては、一般に、ボデー
側に取り付けられるメンバと、フード側に取り付けられ
るメンバとが、ある回転中心点を支点にて、所定の角
度、相対回転運動が可能なように連結されるとともに、
これによって、ヒンジ機構(ヒンジ装置)が形成される
ようになっているものである。そして、これらヒンジ機
構をもって相対回転運動が可能なように取り付けられる
リッドまたはフード等は、その開閉角度が、リッドまた
フード開閉時におけるストッパ機構等との関係から、所
定の開閉角度に限定されるようになっているものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらリッ
ドまたはフードがエンジンルームに設けられるものであ
る場合、普段のエンジンルーム内点検時等においては、
当該リッドあるいはフード等を、それ程大きく開放する
(開く)必要は無いが、エンジンの積み降ろし等複雑な
作業を行なう際には、上記エンジンルームの開口部を大
きく採る必要がある。これらのことから、上記リッド等
の開放角度を大きく採る必要がある。このような観点に
立ち、普段のエンジンルーム内点検時等においては、開
放角度があまり大きくならないようにしておくととも
に、エンジンの積み降ろし時等、複雑な作業を行なうと
きには、ワンタッチ操作にて、上記リッド等の開放角度
を大きく採ることのできるようにしたリッドあるいはフ
ード用のヒンジ装置を提供しようとするのが、本発明の
目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、リッド
またはフード等に取り付けられる第一のメンバと、ボデ
ー側に取り付けられる第二のメンバとからなるととも
に、これら両メンバが相対回転運動可能なように連結さ
れるヒンジ装置に関して、上記第一のメンバの、その相
対回転運動中心点を基点にして上記リッドまたはフード
の取り付けられる側とは反対の側にレバー部を設けると
ともに、当該レバー部の一部に、後に述べるストッパ部
材の係合する係合部を設け、一方、ボデー側に取り付け
られる第二のメンバのところであって上記相対回転運動
中心点に対して所定量オフセットしたところに、上記第
一のメンバから離れる方向に突出した部分(カムプロフ
ァイル面)を有するカム部材を設け、当該カム部材の設
けられる第二のメンバのフランジ部のところを通り越し
て、上記第一のメンバに設けられたレバー部の側端部の
ところ、または当該レバー部に設けられた上記係合部の
ところと係合するように作動するとともに、その一部が
上記カム部材のカムプロファイル面と係合し、これによ
って、上記レバー部への係合作動が規制されるストッパ
部材を設け、更に、当該ストッパ部材を上記第一のメン
バのレバー部側へ常時押し付けるように作動するスプリ
ングを設けるようにした構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、普段の使用に当っては、上記リッドあるいは
フード等を開放操作することによって、第二のメンバ側
に設けられた上記ストッパ部材の軸部先端部のところ
を、上記第一のメンバの延長上に設けられたレバー部の
側端部に係合させて、第一のメンバの回転作動を規制す
る(図2参照)。これによって、上記リッドまたはフー
ドの開放角度が決定され、エンジンルーム等の開口面積
が設定されることとなる。
【0006】このような状態において、次に、上記スト
ッパ部材を操作することによって、本ストッパ部材の一
部を上記カム部材のカムプロファイル面のところに係合
させるようにする(図4参照)。その結果、本ストッパ
部材の上記レバー部と係合する部分の、上記レバー部へ
の係合が緩和されることとなる。このような状態におい
て、上記第一のメンバの取り付けられるリッドまたはフ
ード等を更に開放するように操作すると、これによっ
て、上記第一のメンバは回転運動をし、上記ストッパ部
材の、その一部が上記第一のメンバの延長上に設けられ
た係合部のところに係合することとなる(図7参照)。
これによって、本ヒンジ装置の固定がなされるととも
に、リッドまたはフード等は大きく開放され、ほぼ垂直
状態に開かれることとなる(図8参照)。すなわち、エ
ンジンルーム等は大きな開口部を有するように開放され
ることとなる。このように、本発明のものにおいては、
ストッパ部材を操作することによって、本ヒンジ装置を
2段階に作動させ、最終的に、大きな(広い)開口部を
形成させることができるようになる。
【0007】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1記載
のものと同じである。その特徴とするところは、本ヒン
ジ装置を形成するストッパ部材の、その構成についてで
ある。すなわち、本発明においては、ヒンジ装置を形成
する上記ストッパ部材の軸部のところに、その軸直角方
向に、上記カム部材のカムプロファイル面のところと係
合するとともに、これによって、本ストッパ部材の上記
レバー部側への突出を規制するように作動するロッドを
設けるようにした構成を採ることとした。
【0008】このような構成を採ることにより、本発明
においては、上記ストッパ部材のところに設けられたロ
ッドのところを操作することによって、当該ロッドの部
分を上記カム部材のカムプロファイル面のところに、簡
単に係合させることができるようになる。その結果、ス
トッパ部材の軸部先端部の、上記第一のメンバに形成さ
れたレバー部側への突出が規制され、これによって、第
一のメンバの回転運動が可能となる。すなわち、当該第
一のメンバに取り付けられるリッドあるいはフード等を
大きな開口部を有する状態に開放することが可能とな
る。このように、本発明のものにおいては、上記ストッ
パ部材のロッドのところを操作することによって、簡単
に、リッドあるいはフード等を2段階に開放することが
できるようになる。
【0009】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1また
は請求項2記載のものと同じである。その特徴とすると
ころは、請求項1または請求項2記載のヒンジ装置にお
いて、上記ストッパ部材の軸部先端部のところに、所定
の傾斜角からなるテーパ部を設けるとともに、上記第一
のメンバのレバー部の側端部であって上記ストッパ部材
の軸部先端部が係合する側に、上記ストッパ部材のロッ
ドの部分が上記カムプロファイル面と係合した状態にお
いて、当該ストッパ部材の軸部先端部に設けられた上記
テーパ部のところが係合するように形成された曲面部
(R部)を設けるようにしたことである(図4参照)。
このような構成を採ることにより、本発明のものにおい
ては、上記リッドあるいはフードの2段階開放操作が、
より円滑に行なわれることとなる。すなわち、通常の開
放操作が行なわれた状態において、上記ストッパ部材の
ロッドのところを操作して、当該ロッドの部分を上記カ
ム部材のカムプロファイル面のところに係合させる。こ
れによって、ストッパ部材の軸部先端部のところの上記
レバー部側への突出が規制され、本ストッパ部材の軸部
先端部のところのみが、図4に示す如く、上記レバー部
の側端部のところと係合するようになる。
【0010】ところで、このような状態において、本発
明における上記ストッパ部材の軸部先端部のところに
は、所定の傾斜角を有するテーパ部が設けられていると
ともに、当該軸部と係合するレバー部の側端部のところ
には、上記テーパ部のテーパ形状と合致する程度の曲面
部(R部)が設けられるようになっているものである。
そして、このようなストッパ部材の軸部のところには、
当該軸部を上記レバー部側に押し付けるように作動する
スプリングが設けられるようになっているものである。
従って、これらの係合状態においては、レバー部のR部
とストッパ部材の軸部先端部のテーパ部とが、お互い
に、斜め方向の分力どうしをもって係合するようになっ
ているものである。このような状態において、上記第一
のメンバに取り付けられるリッドまたはフード等を更に
回転させる(開放する)ように操作すると、上記第一の
メンバのレバー部側端部のところは、そのR部をもっ
て、上記ストッパ部材の軸部先端部のところを、上記ス
プリングのバネ反力に抗して押し戻すように作動する。
その結果、レバー部側端部のR部とストッパ部材軸部先
端部のテーパ部との間の係合関係が解除され、図6に示
す如く、第一のメンバは回転運動をし、当該第一のメン
バに取り付けられているリッドあるいはフード等は更に
大きな開口部を有するように開放される。すなわち、ほ
ぼ直立(垂直)に近い状態まで開放されることとなる
(図8参照)。そして、このような状態において、上記
レバー部のところには、上記ストッパ部材の軸部が係合
する凹陥状の係合部(係合穴)が設けられるようになっ
ているとともに、上記ストッパ部材は上記スプリングの
バネ反力によって常時レバー部側へ押し付けられるよう
になっているので、上記ストッパ部材の軸部のところ
は、図7に示す如く、上記レバー部に設けられた係合部
(係合穴)のところへ係合することとなる。すなわち、
ストッパ部材のストッパ機能が発揮され、第一のメンバ
と第二のメンバとの間の、大きな開口部を有する状態で
の固定(ロック)が行なわれることとなる。このよう
に、本発明のものにおいては、上記ストッパ部材のロッ
ドのところをワンタッチ操作することによって、簡単
に、2段階状にリッドまたはフードを開放させることが
できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図8を基に説明する。本発明の実施の形態にか
かるものの、その構成は、図1に示す如く、リッドまた
はフード側に取り付けられる第一のメンバ1と、当該第
一のメンバ1にヒンジピン4を介して相対回転運動可能
なように取り付けられるとともに、ボデー側に取り付け
られる第二のメンバ2と、当該第二のメンバ2の縦壁状
フランジ部22のところに設けられるものであって、上
記第一のメンバ1から遠ざかるように形成された突出部
(カムプロファイル面)33を有するカム部材3と、当
該カム部材3の取り付けられる上記フランジ部22のと
ころを突貫けて上記第一のメンバ1のレバー部11側へ
突出するように作動するストッパ部材5と、当該ストッ
パ部材5を上記第一のメンバ1のレバー部11側へ常時
押し付けるように作動するスプリング6と、からなるこ
とを基本とするものである。
【0012】このような基本構成において、上記第一の
メンバ1は、ヒンジピン4の設けられる回転中心点(O
12)を基点にして、その一方側に設けられる縦壁状のフ
ランジ部12と、当該フランジ部12に連続して設けら
れるものであってリッドまたはフード等の取付けに供せ
られるベース部15と、上記縦壁状フランジ部12に連
続して設けられるものであって上記回転中心点(O12
の反対側に延びるように設けられるレバー部11と、か
らなることを基本とするものである。このような基本構
成からなるものにおいて、上記レバー部11のところで
あって、上記回転中心点(O12)を形成する支点に対し
て所定量オフセットしたところには、上記ストッパ部材
5の軸部55が係合する凹陥状の係合部(係合穴)11
1が設けられるようになっているものである。また、本
レバー部11の一側端部であって上記ストッパ部材5の
軸部55が係合する側には所定の曲率半径(R)を有す
る曲面部(R部)112が形成されるようになっている
ものである。そして、この曲面部(R部)112の曲率
半径(R)の値は、後に述べるストッパ部材5の軸部5
5の、その先端部に設けられたテーパ部555のテーパ
部長さとほぼ合致するようになっているものである。
【0013】次に、このような構成からなる第一のメン
バ1と、上記回転中心点(O12)にて、ヒンジピン4を
介して相対回転運動が可能なように連結される第二のメ
ンバ2は、L字状の断面形態からなるものであって、ボ
デー側に取り付けられるベース部25と、当該ベース部
25から直立するように設けられるものであって縦壁状
の形態からなるフランジ部22と、からなることを基本
とするものである。このような基本構成からなるものに
おいて、上記縦壁状フランジ部22のところには、上記
第一のメンバ1との間における相対回転運動の中心点と
なるものであって、上記ヒンジピン4の取り付けられる
支点(O12)が設けられるようになっているものであ
る。そして、このような支点(O12)から所定量隔たっ
た(オフセットした)ところには、次に述べるカム部材
3が取り付けられるようになっているものである。ま
た、このカム部材3の取り付けられるところには、後に
述べるストッパ部材5の軸部55の貫通する貫通孔22
5が設けられるようになっているものである。
【0014】次に、このような構成からなる第二のメン
バ2のフランジ部22のところに設けられるものであっ
て、次に述べるストッパ部材5の作動を制御するカム部
材3は、図1に示す如く、上記第二のメンバ2のフラン
ジ部22への取付けに供せられるプレート状のベース部
31と、当該ベース部31の一部に設けられるものであ
って、上記第一のメンバ1のレバー部11の面から離れ
る方向に突出した形態からなるカムプロファイル面33
と、からなるものである。そして、このような構成から
なるカム部材3が、上記第二のメンバ2の縦壁状フラン
ジ部22のところに、ビス等からなる締結手段77にて
取り付けられるようになっているものである。
【0015】そして、このような構成からなるカム部材
3のところに係合して、上記第一のメンバ1の作動を制
御するストッパ部材5は、図1に示す如く、上記カム部
材3、第二のメンバ2のフランジ部22、及び第一のメ
ンバ1のレバー部11等に対して直交するように設けら
れた軸部55と、当該軸部55を基礎として、これに直
交するように設けられるものであって、上記カム部材3
のカムプロファイル面33と係合するロッド51と、か
らなることを基本とするものである。そして、このよう
な構成からなるものにおいて、上記軸部55の先端部の
ところには、上記第一のメンバ1のレバー部11と係合
するテーパ部555が設けられるようになっているもの
である。なお、このテーパ部555は、その形状が先す
ぼまり状の形態からなるものであって、かつ、そのテー
パ部長さは、上記レバー部11の側端部に形成された曲
面部(R部)112の半径の値と同等程度に形成される
ようになっているものである。
【0016】次に、このような構成からなるストッパ部
材5の、その軸部55のところには、本ストッパ部材5
を、上記第一のメンバ1のレバー部11側へ、常時押し
付けるように作動するスプリング6が設けられるように
なっているものである。そして、これらスプリング6
の、その外側のところには、本スプリング6及び上記ス
トッパ部材5の軸部55を保持するとともに、これら各
部材5、6を被うように形成されたカバー7が設けられ
るようになっているものである。そして更に、当該カバ
ー7は、上記ストッパ部材5及びスプリング6を被った
状態で、ビス等からなる締結手段77を介して、上記第
二のメンバ2の縦壁状フランジ部22のところに、上記
カム部材3とともに取り付けられるようになっているも
のである。
【0017】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作動態様等について、図2な
いし図8を基に説明する。まず、普段の使用に当って
は、上記リッドあるいはフード等を開放操作することに
よって、例えば図2及び図3に示す如く、第二のメンバ
2側に設けられた上記ストッパ部材5の軸部55の先端
部のところが、上記第一のメンバ1の延長上に設けられ
たレバー部11の側端部のところに係合する。これによ
って、第一のメンバ1の回転運動が規制されることとな
る。すなわち、上記リッドまたはフードの開放角度が決
定され、エンジンルーム等の開口面積が規制されること
となる。次に、このような状態において、上記ストッパ
部材5を操作することによって、本ストッパ部材5の一
部を形成するロッド51のところを、図4及び図5に示
す如く、上記カム部材3のカムプロファイル面33のと
ころに係合させるようにする。その結果、本ストッパ部
材5の上記レバー部11と係合する部分(軸部)55
の、上記レバー部11への係合が緩和されることとなる
(図4参照)。
【0018】具体的には、図4及び図5に示す如く、ス
トッパ部材5のロッド51をカム部材3のカムプロファ
イル面33のところに係合させ、これによって、上記ス
トッパ部材5の軸部55の、その先端部に設けられたテ
ーパ部555のところを、上記レバー部11の側端部の
ところに形成された曲面部(R部)112のところに係
合させるようにする。このとき、上記ストッパ部材5の
軸部55のところには、当該軸部55を上記レバー部1
1側へ常に押し付けるように作動するスプリング6が設
けられていることより、上記ストッパ部材5の軸部55
とレバー部11のR部112との間の係合状態は、図4
に示す如く、お互いに斜め方向の分力どうしをもって係
合するようになる。このような状態において、上記第一
のメンバ1に取り付けられるリッドまたはフード等を更
に回転させる(開放する)ように操作すると、上記第一
のメンバ1のレバー部11の側端部のところは、そのR
部112をもって上記ストッパ部材5の軸部55の先端
部に設けられたテーパ部555のところを、上記スプリ
ング6のバネ反力に抗して、押し戻すように作動する
(図4参照)。その結果、レバー部11の側端部に形成
されたR部112とストッパ部材5の軸部55の、その
先端部に形成されたテーパ部555との間の係合関係
は、図6に示す如く、解除され、第一のメンバ1は回転
運動をし(図5参照)、当該第一のメンバ1に取り付け
られているリッドあるいはフード等は、更に大きな開口
部を有するように開放される。
【0019】これと同時に、第一のメンバ1が回転運動
をし、上記ストッパ部材5の軸部55の先端部のところ
が、図7に示す如く、上記第一のメンバ1の延長上に設
けられたレバー部11の係合部(係合穴)111のとこ
ろに係合することとなる。これによって、本ヒンジ装置
の固定がなされるとともに、上記第一のメンバ1に取り
付けられるリッドまたはフード等は、図8に示す如く、
大きく開放され、ほぼ直立(垂直)状態に保持されるこ
ととなる。すなわち、エンジンルーム等は大きな開口部
を有するように開放されることとなる。このように、本
実施の形態のものにおいては、ストッパ部材5を操作す
ることによって、本ヒンジ装置を2段階に作動させ、最
終的に、大きな(広い)開口部を形成させることができ
るようになる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、リッドまたはフード等
に取り付けられる第一のメンバと、ボデー側に取り付け
られる第二のメンバとからなるとともに、これら両メン
バが相対回転運動可能なように連結されるヒンジ装置に
関して、上記第一のメンバの、その相対回転運動中心点
を基点にして上記リッドまたはフードの取り付けられる
側とは反対の側にレバー部を設けるとともに、当該レバ
ー部の一部に、後に述べるストッパ部材の係合する係合
部を設け、一方、ボデー側に取り付けられる第二のメン
バのところであって上記相対回転運動中心点に対して所
定量オフセットしたところに、上記第一のメンバから離
れる方向に突出した部分(カムプロファイル面)を有す
るカム部材を設け、当該カム部材の設けられる第二のメ
ンバのフランジ部のところを通り越して、上記第一のメ
ンバに設けられたレバー部の側端部のところ、または当
該レバー部に設けられた上記係合部のところと係合する
ように作動するとともに、その一部が上記カム部材のカ
ムプロファイル面と係合して上記レバー部への係合作動
が規制されるストッパ部材を設け、更に、当該ストッパ
部材を上記第一のメンバのレバー部側へ常時押し付ける
ように作動するスプリングを設けるようにした構成を採
ることとしたので、上記ストッパ部材のロッドのところ
をワンタッチ操作することによって、簡単に、2段階状
にリッドまたはフードを開放させることができるように
なった。
【0021】すなわち、本発明においては、ストッパ部
材のところに設けられたロッドのところを操作すること
によって、当該ロッドの部分を上記カム部材のカムプロ
ファイル面のところに係合させ、これによって、ストッ
パ部材の軸部先端部の、上記第一のメンバのレバー部側
への突出を規制するとともに、上記第一のメンバの回転
運動を可能なようにすることができるようになった。す
なわち、このような一連の作動を行なわせることによっ
て、上記第一のメンバに取り付けられるリッドあるいは
フード等を大きな開口角を有する状態に開放することが
できるようになった。このように、本発明においては、
上記ストッパ部材のロッドのところをワンタッチ操作す
ることによって、簡単に、2段階にリッドまたはフード
を開放させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す展開斜視図である。
【図2】本発明における第一の作動状態を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明における第一の作動状態を示す平面図で
ある。
【図4】本発明にかかるストッパ部材を作動させた状態
を示す平面図である。
【図5】本発明にかかるストッパ部材を作動させた状態
を示す立面図である。
【図6】本発明における第一の作動状態から第二の作動
状態への移行状態を示す平面図である。
【図7】本発明における第二の作動状態を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明における第二の作動状態を示す立面図で
ある。
【符号の説明】
1 第一のメンバ 11 レバー部 111 係合部(係合穴) 112 曲面部(R部) 12 フランジ部 15 ベース部 2 第二のメンバ 22 フランジ部 225 貫通孔 25 ベース部 3 カム部材 31 ベース部 33 突出部(カムプロファイル面) 4 ヒンジピン 5 ストッパ部材 51 ロッド 55 軸部 555 テーパ部 6 スプリング 7 カバー 77 締結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 11/10 B62D 25/12 E05D 11/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リッドまたはフード等に取り付けられる
    第一のメンバと、ボデー側に取り付けられる第二のメン
    バとからなるとともに、これら両メンバが相対回転運動
    可能なように連結されるヒンジ装置において、上記第一
    のメンバの、その相対回転運動中心点を基点にして上記
    リッドまたはフードの取り付けられる側とは反対の側に
    レバー部を設けるとともに、当該レバー部の一部に、後
    に述べるストッパ部材の係合する係合部を設け、一方、
    ボデー側に取り付けられる第二のメンバのところであっ
    て上記相対回転運動中心点に対して所定量オフセットし
    たところに、上記第一のメンバから離れる方向に突出し
    た部分(カムプロファイル面)を有するカム部材を設
    け、当該カム部材の設けられる第二のメンバのフランジ
    部のところを通り越して、上記第一のメンバに設けられ
    たレバー部の側端部のところ、または、当該レバー部に
    設けられた係合部のところと係合するように作動すると
    ともに、その一部が上記カム部材のカムプロファイル面
    と係合し、これによって上記レバー部への係合作動が規
    制されるストッパ部材を設け、更に、当該ストッパ部材
    を上記第一のメンバのレバー部側へ常時押し付けるよう
    に作動するスプリングを設けるようにした構成からなる
    ことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒンジ装置において、上
    記ストッパ部材の軸部のところであって、その軸直角方
    向に、上記カム部材のカムプロファイル面のところへ係
    合するとともに、これによって、本ストッパ部材の上記
    レバー部側への突出を規制するように作動するロッドを
    設けるようにしたことを特徴とするヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のヒンジ装
    置において、上記ストッパ部材の軸部先端部のところに
    所定の傾斜角からなるテーパ部を設けるとともに、上記
    第一のメンバのレバー部の側端部であって上記ストッパ
    部材の軸部先端部が係合する側に、上記ストッパ部材を
    形成するロッドの部分が上記カムプロファイル面と係合
    した状態において、当該ストッパ部材の軸部先端部に設
    けられた上記テーパ部のところが係合するように形成さ
    れた曲面部(R部)を設けるようにしたことを特徴とす
    るヒンジ装置。
JP19516597A 1997-07-04 1997-07-04 ヒンジ装置 Expired - Fee Related JP3241641B2 (ja)

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