JPH0578868U - ドア用蝶番 - Google Patents

ドア用蝶番

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JPH0578868U
JPH0578868U JP2491292U JP2491292U JPH0578868U JP H0578868 U JPH0578868 U JP H0578868U JP 2491292 U JP2491292 U JP 2491292U JP 2491292 U JP2491292 U JP 2491292U JP H0578868 U JPH0578868 U JP H0578868U
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橋 孝 一 高
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ドアに対する組み付けと位置調整を容易に行
なえ、しかもこれを容易に製作できる。 【構成】 枢軸40を収容する軸筒部39,56を形成
した一対の羽根板36,55と、上記軸筒部に装着する
キャップ45,46を設ける。一方の羽根板55を内部
に挿入可能にした固定ブロック3と、該ブロックに装着
する第1調整ネジ17とを設け、羽根板55の取付位置
を第1調整ネジを介して調整可能にし、固定ブロック3
に第1調整ネジ17を定位置で回動可能に設け、該ブロ
ック内部に第1調整ネジと螺合する調整板を螺軸方向へ
移動可能に収容し、該調整板に前記羽根板55と係合可
能な係合部14aを形成する。軸筒部39の巻込端縁3
9aと基端部との間に圧入可能な回り止め50をキャッ
プ45,46に突設し、該キャップと枢軸とを係合可能
に配設し、キャップ45,46に該キャップと係合し、
かつ枢軸40に螺合する第2調整ネジ53を装着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はドアに対する組み付けと位置調整を容易に行なえるとともに、これを 容易に製作できるようにしたドア用蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のドア用蝶番は、一般に多数のビス孔を形成した一対の羽根板を有し、こ れをドアと枠体にビス止めしているが、ビス止め作業が煩雑で手間が掛かる上に 労力の負担が大きいという問題があり、また単なるドアの枢着装置では、ドアの 取付け位置の調整に応じられないという問題があって、予てよりその改善が望ま れていた。
【0003】 このため、例えば特開昭63ー226477号では、裏面に形成した凹状の通 路を両側に開口し、その中央に一対の弾性爪を対向配置した取付けプレートをド アに固定し、両側に開口した通路の一方から羽根板を差し込み、かつこれを弾性 爪で保持してビス止めするようにしている。
【0004】 また、特開昭64ー36884号では、側方に開口したポケットに舌片状の羽 根板を差し込み可能な固定ブロックを設け、上記ポケットに臨ませて穴と調整ネ ジを同軸位置に配置し、上記ブロックをドアに取付け後、羽根板を開口部に差し 込み、これに調整ネジを押し付けることで羽根板を傾動調節し、ドアを枠側に移 動調整するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前者の場合は羽根板を通路に挿入する際、突起の押圧力では羽根板の 保持に限界があって、ビス止めする間に羽根板が抜け出る惧れがあり、また後者 の場合は、羽根板に調整ネジを係合させているため、調整ネジの摩滅やドアの振 動等によって、調整状態が短期間に狂ってしまうという問題があった。
【0006】 一方、ドアの高さ調整手段として、例えば実開昭62ー16671号の蝶番で は、一対の羽根板に軸受部を設け、該軸受部に鍔部を有する軸ピンを挿入し、羽 根板を回動可能に連結するとともに、軸受部の外端部にカラー部材を固定し、該 部材に調整ネジをねじ込んで軸ピンを上下動させ、鍔部に係合した羽根板と一体 にドアを上げ下げして、ドアを高さ調整している。
【0007】 しかし、この従来の方法は軸受部にカラー部材を固定しなければならず、その 作業が煩雑なうえに、固定手段として通常採用される溶接が難しく、しかも溶接 強度や外観上に不安がある。 本考案はこのような問題を解決し、ドアに対する組み付けと位置調整を容易に 行なえるとともに、これを容易に製作できるようにしたドア用蝶番を提供するこ とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案のドア用蝶番は、枢軸を収容する軸筒部を形成した一対の羽 根板と、上記軸筒部に装着するキャップと、一方の羽根板を内部に挿入可能にし た固定ブロックと、該ブロックに装着する第1調整ネジとを備え、一方の羽根板 の取付位置を第1調整ネジを介して調整可能にしたドア用蝶番において、固定ブ ロックに第1調整ネジを定位置で回動可能に設け、該ブロック内部に第1調整ネ ジと螺合する調整板を螺軸方向へ移動可能に収容し、該調整板に前記一方の羽根 板と係合可能な係合部を形成する一方、軸筒部の巻込端縁と基端部との間に圧入 可能な回り止めをキャップに突設し、該キャップと枢軸とを係合可能に配設する とともに、前記キャップに該キャップと係合し、かつ枢軸に螺合する第2調整ネ ジを装着して、ドアに対する組み付けと位置調整を容易に行なえるとともに、こ れを容易に製作できるようにしたことを特徴としている。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面により説明すると、図1乃至図17において1 は縦枠で、その端面に矩形の取付穴2が設けられ、該穴2内に固定ブロック3が ビス4を介して固定されている。
【0010】 固定ブロック3は略箱形に構成され、その中央に矩形の凹孔5が形成されてい る。凹孔5の上下幅は後述する羽根板の幅と略同幅に形成され、その底部はテー パ面状に形成されていて、一方の側壁6側を深底に形成しており、この深底側の 中央に横長の長孔7を形成している。
【0011】 凹孔5の浅底側は端面を切欠いた小高の側壁8で区画され、その側方に開口し た切欠部9の開口幅は、上記羽根板の板厚と略同幅に形成されていて、該切欠部 9を介し、羽根板を固定ブロック3の内部へ挿入可能にしている。 凹孔5の浅底側の両側には凹溝5aが設けられ、またそれらの間には凹孔10 が形成されていて、後述のストッパとスプリングを収容可能にしている。 図中、11,12は固定ブロック3の上下端面に形成されたビス孔とネジ孔で ある。
【0012】 凹孔5にはダイカスト製の調整板13が収容され、該板13は凹孔5と略同形 に形成されていて、その中央に図3および図5のような略L字形の段部14を突 設している。 段部14の上面は平坦に形成され、その一端の両側面に内側に切れ込むテーパ 状の係合部14a,14aを形成しており、また段部14の一端には凸部15が 突設され、該凸部15にネジ孔16が形成されている。
【0013】 ネジ孔16には第1調整ネジ17がねじ込まれ、これが前記通孔7を貫通して 、固定ブロック3の底面の定位置で回動可能にカシメられている。 図中、18は固定ブロック3の底面に形成された凹部で、片側をテーパ状に形 成し、調整ネジ17を所定角度傾倒可能にしており、19は調整ネジ17のカシ メ部である軸端部に装着した座金で、上記凹部18に着座可能にされ、20,2 0は調整板13の一端に突設したストップガイドである。
【0014】 調整板13のストップガイド20と反対側には、凹溝5aに係合可能な突片1 3aが突設され、また段部14の近接位置には、異形の透孔21が設けられてい て、該孔21にストッパ22が回動可能に収容されている。 ストッパ22は図6および図7のように略円筒状に構成され、その一端にはド ライバーと係合可能な十字状の係合孔23を有し、その近接位置にカム24を突 設している。
【0015】 カム24は前記透孔21内を所定角度回動可能にされ、その上面は前記段部1 4と略同高に配置されている。 ストッパ22の他端には略半月断面形状のカム軸25が設けられ、該軸25を 前記凹孔10に収容している。
【0016】 凹孔10内にはスプリング26が収容され、該スプリング26の一端はカム軸 25の側端面に着座していて、その弾性を介しカム軸25の円筒面を凹孔10の 内壁に押し付け、カム24を図5上反時計方向へ付勢して、常時はその先端部を 後述する羽根板の係合部の移動域に位置付けている。
【0017】 固定ブロック3の端面には、該ブロック3と略同形のカバープレート27がビ ス止めされ、該プレート27の上下端部にビス4を挿入可能なビス孔28と、ビ ス29を挿入可能なビス孔30とが形成されている。
【0018】 カバープレート27の一側端には切欠部31が形成され、該切欠部31の近接 位置に、ストッパ22の係合孔23を表出可能な通孔32が形成されている。 カバープレート27の他側端には開口窓33が形成され、該窓33に凸部15 を表出可能にしている。
【0019】 一方、縦枠1と相対するドア34には取付溝35が設けられ、該溝35に蝶番 を構成する一方の羽根板36がビス止めされている。 羽根板36はビス37を挿通可能な複数のビス孔38を有し、その他側端の上 下位置に、端縁をカーリング加工した軸筒部39,39を設けている。
【0020】 軸筒部39,39の内側には、枢軸であるスクリューシャフト40が挿入され 、該シャフト40に両端部を除いてネジ孔41,42が形成されている。 スクリューシャフト40の両端部には、周面を軸方向に沿って切り欠いた切欠 部43,44が形成され、該切欠部43,44にキャップ45,46が係合可能 に取付けられている。
【0021】 キャップ45,46は実質的に同一に構成され、これは図10,11のように 軸筒部39に挿入可能なキャップ軸47を有し、該軸47に後述の第2調整ネジ を挿入可能な通孔48が形成されている。 通孔48の内面には第2調整ネジと螺合可能なネジ部48aが設けられ、該ネ ジの抜け止めを可能にしている。
【0022】 キャップ軸47には周面を軸方向に沿って切り欠いた切欠部49が形成され、 その長さは前記切欠部43,44と略同長に形成されていて、前記切欠部43, 44と係合可能に構成されている。
【0023】 また、キャップ軸47の周面には、軸筒部39の巻込端縁39aと係合可能な 回り止め50が軸方向に沿って突設され、その一端にキャップ軸47よりも大径 で、軸筒部39と略同径のボス51が設けられ、該ボス51の内部に通孔48よ りも大径の凹孔52が形成されている。
【0024】 凹孔52の内部には第2調整ネジ53の頭部が収容され、該ネジ53がバネ座 金54介し通孔48を貫通して、ネジ部41,42にねじ込まれている。
【0025】 軸筒部39,39の間には、他方の羽根板55の端縁をカーリング加工した軸 筒部56,56が調整代を含んで介挿され、これら軸筒部56,56の間に、ス クリューシャフト40と螺合可能な係止ナット57が介挿されている。
【0026】 係止ナット57の周面には係合溝58が形成され、該溝58に羽根板55の一 端に突設した舌片59が係合され、該羽根板55と同動可能にされている。
【0027】 図中、60は合成樹脂製の筒状のカラーで、軸方向にスリット60aが設けら れ、該カラー60は軸筒部39,39の間に介挿されて、軸筒部56,56と係 止ナット57とを隠蔽可能にされている。
【0028】 羽根板55の上下幅は、一方の羽根板36の上下幅の略1/2に形成され、そ の他端に係合部14a,14aの間隔と略同幅の切欠孔61が形成されている。 係合孔61は奥部の開口幅を略漸減していて、等幅に開口した従来のものに比 べ、切欠孔61による強度低下を防止しており、該孔61の両側に一対の係合片 62,63が設けられている。
【0029】 係合片62,63の相対する内周面は、図4のように前記係合部14aと係合 可能なテーパ状の係合部62a,63aに形成され、このうち一方の係合部62 aの近接位置にロック溝64が形成され、前記カム24と係合可能にされている この場合、実施例ではロック溝64を係合片62側に設けているが、ストッパ 22の取付位置に応じて、係合片63側に設けることも可能である。
【0030】 この他、図中65は羽根板36の内側端縁の上下位置に設けた調整基準表示で 、それらの間隔は羽根板55の上下幅と同一に設定されている。
【0031】 図18および図19は本考案の他の実施例を示し、前述の実施例と対応する構 成部分には同一の符号を用いている。 これらの実施例では、係合部14a、14aに係合部62a,63aを係合さ せる代わりに、それらのテーパ面の構成を省略し、更に調整板13にネジ孔16 の代わりにビス孔66を設け、ネジ孔16を固定ブロック3に形成することで、 調整板13の構成の簡潔化と製作の容易化を図るようにしている。
【0032】 このうち、図18の実施例では、係合片62,63と係合可能な屈曲片67, 68を、調整板13の挿入方向と同方向に向けて形成し、図19の実施例では、 屈曲片67,68を調整板13の挿入方向と直交させて配置している。 この場合、屈曲片67,68の代わりにビスやリベットを溶着して、構成する ことも可能である。
【0033】
【作用】
このように構成したドア用蝶番を組み付ける場合は、羽根板36の軸筒部39 ,39の間に他方の羽根板55の軸筒部56,56を介挿し、該軸筒部56,5 6の間に係止ナット57を配置し、該ナット57に形成した係合溝58に羽根板 55の舌片59を係合する。
【0034】 この状態を保持しながら、例えば下側の軸筒部39からスクリューシャフト4 0を挿入し、これを軸筒部44内に押し込んで係止ナット57にねじ込み、その 上下端部を軸筒部39,39内に位置付ける。
【0035】 そして、スクリューシャフト40の切欠部43,44を、巻込端縁39a,3 9a側に向けて位置付け、キャップ45,46を軸筒部39,39の上下端部に 挿入し、キャップ軸47に突設した回り止め50,50を、軸筒部39,39の 巻込端縁39a,39aと基端部との間隙に差し込む。
【0036】 このような状況の下で、第2調整ネジ53,53をバネ座金54,54と一緒 にキャップ45,46に挿入し、これをスクリューシャフト40のネジ孔41, 42にねじ込む。
【0037】 このようにすると、キャップ45,46が第2調整ネジ53,53の頭部と係 合して、軸筒部39,39の内部に押し込まれ、回り止め50,50が巻込端縁 39a,39aと基端部との間隙にくさび状に食い込んで、巻込端縁39a,3 9aに強固に係合するとともに、切欠部49,49がスクリューシャフト40の 切欠部43,44に係合して、キャップ45,46がスクリューシャフト40の 両端に固定される。
【0038】 この場合、キャップ45,46とスクリューシャフト40とは、図8のように 空隙c,eを設けて組み付けられ、また一方の第2調整ネジ53、実施例では上 側の調整ネジ53は、ネジ孔41に緩慢にねじ込まれ、図示のようにネジ頭部が 凹孔52の上方に浮き上がって取付けられていて、スクリューシャフト40の変 位を吸収可能にして置く。
【0039】 このように本考案では、第2調整ネジ53,53を介してキャップ45,46 を軸筒部39,39の定位置に取り付けているから、従来のようなピン止めまた は溶接等の煩雑な作業を要せず、これを容易かつ迅速に組み付けられるとともに 、ピンの露出や溶接跡がなく、組み付け後の外観を良好に保てる。 この後、軸筒部39,39の間にカラー60を差し込み、その内部に軸筒部5 6,56および係止ナット57を収容して、これらを隠蔽する。
【0040】 なお、後述の調整操作の手間を軽減するため、なるべく羽根板55を軸筒部3 9,39間の中央に位置付けることが望ましく、その場合は調整基準表示65, 65の位置を目安に、羽根板55の上下端縁の位置を調整すればよい。
【0041】 次に固定ブロック3の凹孔5に形成した凹孔10内の一端、すなわち内側の壁 面にストッパ22を収容し、その際カム軸25の円筒面を上記壁面に押し当て、 その平坦面と凹孔10内の他端との間にスプリング26を収容し、カム24を図 5上反時計方向へ付勢して、その先端部を常時は係合部62a,63aの移動域 に位置付ける。
【0042】 この後、調整板13を凹孔5に収容し、突片13aを凹溝5aに収容するとと もに、該板13に形成した透孔21にストッパ22の端部を収容する。 そして、凸部15に形成したネジ孔16に第1調整ネジ17をねじ込み、これ を通孔7に挿入して、凹部18から突出する螺軸端部に座金19を取付け、該軸 端を適宜手段でカシメて、調整板13と一体に固定ブロック3の定位置で回動可 能に連結する。
【0043】 この場合、ストッパ22のカム24の上面は、透孔21内において段部14と 略同高に位置付けられる。
【0044】 そして、固定ブロック3の表面にカバープレート27を収容し、通孔32とス トッパ22の端面、および開口窓33と凸部15とを位置合わせしたところで、 ビス孔30を介してビス29をネジ孔12にねじ込み、該プレート27を固定ブ ロック3に固定する。
【0045】 こうして組み付けた固定ブロックアッセンブリは縦枠1に取り付けられ、また 蝶番アッセンブリはドア34に取り付けられる。 すなわち、前者の場合は、固定ブロック3を取付穴2に収容し、ビス4をビス 孔28,11に挿入し、これを取付穴2の内部にねじ込んで行なわれ、後者の場 合は羽根板36を取付溝35に収容し、ビス37をビス孔38に挿入し、これを 取付溝35の内部にねじ込んで行なわれる。
【0046】 この場合、縦枠1の端面にカバープレート27が突出し、その通孔21にスト ッパ22の係合孔23が表出し、また開口窓33に凸部15と第1調整ネジ17 が表出する。 そして、カバープレート27と縦枠1の端面との間の一側に、羽根板55の板 厚と略同幅の切欠部9が開放され、これが凹孔5内に連通している。
【0047】 このような状況の下でドア34を縦枠1に取り付ける場合は、羽根板55を切 欠部9に向けてドア1を保持し、これを図12および図13の矢視方向へ移動し て、羽根板55の先端部を切欠部9に押し込む。
【0048】 このようにすると、係合片62,63が調整板13上を移動し、その移動過程 で一方の係合片62の係合部62aが、ストッパ22のカム24と当接する。 この後、ドア34を更に押し込むと、カム24がスプリング26の弾性に抗し て、図13上時計方向へ押し回され、係合片62の進路を開放する。
【0049】 このため、係合片62,63が更に奥部へ進入し、それらの係合部62a,6 3aが段部14の係合部14a,14aと係合し、かつその先端がストップガイ ド20に当接したところで、停止する。
【0050】 そして、羽根板55の停止と前後して、ロック溝64がカム24の周辺に移動 し、係合部62aとカム24との係合が解かれて、カム24がスプリング26の 復元力で原位置に復帰回動し、同時にロック溝64と係合して、羽根板55の抜 け止めを行なう。
【0051】 なお、ドア34を取外す場合は、ドライバー(図示略)をストッパ22の係合 孔23に差し込み、これを図14上時計方向へ回動して、カム24とロック溝6 4との係合を解除後、ドア34を引き抜けばよい。
【0052】 こうして、ドア34が実施例のように取り付けられると、ドア34の重量は、 羽根板36と一体の軸筒部39と、これに圧入したキャップ46を経て、該キャ ップ46と係合する第2調整ネジ53の頭部内面に作用する。
【0053】 一方、羽根板55は縦枠1側に不動に取り付けられ、該板55には係止ナット 57が一体的に取り付けられていて、該ナット57にスクリューシャフト40が 螺合し、該シャフト40とキャップ45,46との間には、図8のように当初の 組み付け状態の空隙c,eが維持されている。 また、キャップ45の凹孔52には第2調整ネジ53が頭部を浮かして、緩慢 に取り付けられている。この場合、上記第2調整ネジ53はキャップ45のネジ 部48aと螺合し、振動等による脱落を防止されている。
【0054】 次に縦枠1にドア34を取付け後、その上下位置を調整する場合は、例えば下 側の第2調整ネジ53をドライバー等で所定方向へ回動する。 このようにすると、上記調整ネジ53の頭部と係合するキャップ46が、スク リューシャフト40側へ移動し、これが前記空隙e分移動したところで、スクリ ューシャフト40の切欠部44と当接して停止する。
【0055】 したがって、軸筒部39と一体の羽根板36がキャップ46と同動し、羽根板 36を取り付けたドア34が同動して、図17のようにドア34がe分上方へ位 置調整される。
【0056】 次にドア34を縦枠1に対し左右へ移動調整する場合は、第1調整ネジ17を 所定方向、例えば反時計方向へ回動操作する。 このようにすると、調整板13が第1調整ネジ17の螺軸に沿って凹孔5の底 部側へ移動し、該板13と一体の段部14が同動して、該段部14に係合した羽 根板43の一端を同方向へ引き寄せる。
【0057】 このため、羽根板55が側壁8の端面を支点に図15上反時計方向へ回動し、 その基端部、つまり舌片59と係合下の係止ナット57が、スクリューシャフト 40の回りを反時計方向へ回動し、その回動量相当ε分、ドア34が縦枠1から 離間して側方へ移動調整される。 なお、ドア34を縦枠1側へ移動調整する場合は、第1調整ネジ17を前述と 反対方向へ回動操作すればよい。
【0058】 このように本考案ではドア34の上下および左右の位置調整を容易に行なうこ とができ、特にドア34の左右位置調整の場合は、第1調整ネジ17と羽根板5 5の直接的な接触を回避させているから、ドア34の振動等による調整状態の狂 いを未然に防止できる。
【0059】
【考案の効果】
本考案のドア用蝶番は以上のように、固定ブロックに第1調整ネジを定位置で 回動可能に設け、該ブロック内部に第1調整ネジと螺合する調整板を螺軸方向へ 移動可能に収容し、該調整板に前記一方の羽根板と係合可能な係合部を形成する 一方、軸筒部の巻込端縁と基端部との間に圧入可能な回り止めをキャップに突設 し、該キャップと枢軸とを係合可能に配設するとともに、前記キャップに該キャ ップと係合し、かつ枢軸に螺合する第2調整ネジを装着したから、ドアに対する 組み付けと位置調整を容易に行なえるとともに、従来のようなピン止めや溶接等 によるキャップの装着法に比べて、キャップを容易かつ迅速に装着でき、これを 容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図で、ドアの開扉
状態を示している。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図で、若干拡大して
図示している。
【図3】本考案の要部を分解して示す斜視図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図で、若干拡大して
図示している。
【図5】本考案に適用した調整板とストッパの固定ブロ
ックへの組み付け状態を示す斜視図である。
【図6】本考案に適用したストッパの一例を示す斜視図
である。
【図7】上記ストッパを別の方向から見た斜視図であ
る。
【図8】図1のC−C線に沿う断面図で、若干拡大して
図示している。
【図9】本考案に適用したスクリューシャフトの一例を
示す斜視図である。
【図10】本考案に適用したキャップの一例を示す斜視
図である。
【図11】図10のD−D線に沿う断面図で、若干拡大
して図示している。
【図12】ドアの取付け時の状況を示す断面図である。
【図13】ドアの取付け時の状況の要部を示す正面図
で、カバープレートを取り外して図示している。
【図14】ドアの取付け後の状況の要部を示す正面図で
ある。
【図15】ドアの左右位置調整前の状態を示す断面図で
ある。
【図16】ドアの左右位置調整後の状態を示す断面図で
ある。
【図17】ドアの上下位置調整後の状態を示す断面図で
ある。
【図18】本考案の他の実施例の要部を分解して示す斜
視図である。
【図19】本考案の別の実施例の要部を分解して示す斜
視図である。
【符号の説明】
3 固定ブロック 13 調整板 14a 係合部 17 第1調整ネジ 36,55 羽根板 39,56 軸筒部 39a 巻込端縁 40 枢軸 45,46 キャップ 50 回り止め 53 第2調整ネジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枢軸を収容する軸筒部を形成した一対の
    羽根板と、上記軸筒部に装着するキャップと、一方の羽
    根板を内部に挿入可能にした固定ブロックと、該ブロッ
    クに装着する第1調整ネジとを備え、一方の羽根板の取
    付位置を第1調整ネジを介して調整可能にしたドア用蝶
    番において、固定ブロックに第1調整ネジを定位置で回
    動可能に設け、該ブロック内部に第1調整ネジと螺合す
    る調整板を螺軸方向へ移動可能に収容し、該調整板に前
    記一方の羽根板と係合可能な係合部を形成する一方、軸
    筒部の巻込端縁と基端部との間に圧入可能な回り止めを
    キャップに突設し、該キャップと枢軸とを係合可能に配
    設するとともに、前記キャップに該キャップと係合し、
    かつ枢軸に螺合する第2調整ネジを装着したことを特徴
    とするドア用蝶番。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2011715A3 (de) * 2007-06-25 2009-09-16 Wanzl Metallwarenfabrik GmbH Klappe für Transportwagen
JP2016188479A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社三渡工業所 抜き差しヒンジ
CN110230447A (zh) * 2019-05-21 2019-09-13 武汉市工程科学技术研究院 双向开合门

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