JPH07317378A - 扉用ハンドル - Google Patents

扉用ハンドル

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JPH07317378A
JPH07317378A JP10944494A JP10944494A JPH07317378A JP H07317378 A JPH07317378 A JP H07317378A JP 10944494 A JP10944494 A JP 10944494A JP 10944494 A JP10944494 A JP 10944494A JP H07317378 A JPH07317378 A JP H07317378A
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handle
stopper
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pin insertion
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Katsuya Kamozawa
嘉都矢 鴨沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉用ハンドルを簡単な操作で右開き用の扉に
も左開き用扉にも使用できようにし、ハンドルの回転角
度を精度よく規制できるようにする。 【構成】 受座1のハンドル2に対向する面に1個のピ
ン挿入孔13と第2の溝部14を形成し、ピン挿入孔1
3にストッパ11の一端に設けられたピン11bを挿入
し、ハンドル本体2の受座1に対向する面にストッパ1
1の他端に設けられたピン11cが摺動自在に係合する
第1の溝部12を形成する。そしてストッパ11を第2
の溝部14の右側または左側に嵌合位置決めして、ハン
ドル2の回転方向を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筐体などの扉に取り付
けられる扉用ハンドルに係り、特に簡単な構造で取手の
回転方向を規制することのできる扉用ハンドルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】筐体などに取り付けられる扉には右開き
の扉と左開きの扉とがあり、扉用ハンドルも右用のハン
ドルと左用のハンドルとは取手の回転方向が異なる。こ
のため従来はそれ専用の扉用ハンドルを製造して取り付
けていた。
【0003】しかしながらこのような従来の扉用ハンド
ルの構造によると、部品点数が増えコスト高になるとい
う問題があった。この問題を解決する提案としては実開
平4−119576号公報に記載されたもの等が公知で
ある。図6乃至図8にこの提案の一例の構成を示す。受
座1は長円形の板部1aと円筒状の筒部1bとが一体と
なって構成されており、中心に貫通孔1cが形成されて
いる。一方、ハンドル本体2は丸棒状の軸部2aと、軸
部2aの一端に直角方向に一体に設けられた取手2bと
から構成されており、ハンドル本体2の軸部2aが受座
1の貫通孔1c内に回転自在に挿入され、挿入後軸部2
aの先端に図示しない止金が固定される。
【0004】ハンドル本体2の取手2bの基部の受座1
と対向する面には、軸部2aの外周下部の位置に2個の
ピン挿入孔3a,3bが形成されており、ピン挿入孔3
a,3bは軸部2aの中心軸に対して約90度の間隔と
なっている。そしてピン挿入孔3a,3bのいずれか一
方に、円柱状の回転角度規制用のピン4が選択的に挿入
され、ネジ固定されるようになっている。
【0005】一方、受座1の板部1aの取手2bと対向
する面には、ピン4の先端が摺動自在に係合する溝部5
が形成されている。溝部5は筒部1bの貫通孔1cの中
心軸を中心として円弧状に形成されており、ピン4を介
して軸部2aが約90度だけ回転することができる構造
となっている。
【0006】上記のように構成された扉用ハンドルにお
いて、図8に示す左側のピン挿入孔3aにピン4を挿入
した場合には、取手2bが垂直方向の状態でピン4が図
7に示す受座1の溝部5の右端にあり、取手2bは図7
における時計方向にのみ回転可能となる。同様に図8に
示す右側のピン挿入孔3bにピン4を挿入した場合に
は、取手2bが垂直方向の状態でピン4が図7に示す受
座1の溝部5の左端にあり、取手2bは図7における反
時計方向にのみ回転可能となる。このように取手2bの
回転方向を右側と左側とに変更することができ、右開き
用の扉または左開き用の扉に取り付けて、止金による鎖
錠を解除することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の扉用ハンドルによると、取手2
bの回転方向を右側と左側とに変更するときに、ピン4
を一たん一方のピン挿入孔3から取り外し他方のピン挿
入孔に挿入しなければならず、そのためにドライバなど
の工具が必要なこともあって操作が面倒であり、しかも
ピン4を紛失するおそれがあった。
【0008】また、ピン4をネジ固定せずにピン挿入孔
3に挿入するだけにすることもできるが、この場合2個
のピン挿入孔3の内径の誤差をなくすことは製作上困難
であり、しかも受座1側に形成された溝部5の左右側の
長さのバラツキも加わるため、回転角度規制値の誤差が
大きくなるおそれもあった。さらにピン4をピン挿入孔
3にネジ固定または挿入するいずれの場合でも、何らか
の原因でピン4が曲った場合には、ピン4の先端が常に
同じ位置にならず、回転角度規制値が変化するという問
題もあった。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、簡単な操作で右開き用の扉にも左開き用の扉に
も使用することができ、しかも回転角度規制値のバラツ
キ巾を従来より小さくできる、製造が容易で安価な扉用
ハンドルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の扉用ハンドルは、扉に固定された
受座に回動可能に支持され止金が取り付けられた軸部を
有する扉用ハンドルにおいて、前記受座と前記ハンドル
との対向面のいずれか一方の面に、前記ハンドルの回転
角度を規制する所定長のストッパの一端に設けられたピ
ンが着脱可能に挿入される1個のピン挿入孔を形成し、
他方の面に前記ストッパの他端に設けられたピンが摺動
自在に係合する所定長の溝部を形成したことを特徴とす
る。
【0011】請求項2に記載の扉用ハンドルは、前記ピ
ン挿入孔が形成された面に、前記ピン挿入孔を中心とし
て左右対称の第2の溝部を形成し、前記ストッパの一端
に設けられたピンを前記ピン挿入孔に挿入したときに、
前記ストッパが前記ピン挿入孔に対し左右いずれか一方
の前記第2の溝部に嵌合位置決めされることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】上記構成の扉用ハンドルにおいては、ストッパ
の一端に設けられたピンは常にピン挿入孔に挿入されて
おり、右開き用の扉と左開き用の扉とに変えて使用する
ときには、ストッパをピン挿入孔に挿入されたピンを中
心として回動させ、第2の溝部の左右いずれかに嵌合位
置決めすればよい。
【0013】上記構成によると、ストッパは1個のピン
挿入孔に挿入された一端のピンを中心として回動し、他
端のピンによって回転角度を規制するので、精度のよい
角度規制を行なうことができる。またストッパの一方の
ピンの少くとも一部を常にピン挿入孔に挿入保持してお
くこともできるので、ピンを紛失するおそれを少くする
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の扉用ハンドルの一実施例を図
面を参照して説明する。
【0015】図1乃至図5に本発明の一実施例の構成を
示す。これらの図において、図6乃至図8に示す従来例
の部分に対応する部分には同一の符号を付してあり、そ
の説明は適宜省略する。本実施例の特徴はストッパ11
の形状と受座1への取付構造にある。
【0016】ハンドル本体2の取手2bの基部の受座1
と対向する面には、軸部2aの外周下部の位置に第1の
溝部12が形成されている。溝部12は軸部2aの中心
軸を中心として円弧状に所定の長さ、幅及び深さで形成
されている。一方、受座1の板部1aの取手2bと対向
する面には、幅方向の中心に1個のピン挿入孔13が所
定の深さで形成されている。また同じ面には貫通孔1c
の中心軸を中心とした円弧状の第2の溝部14が形成さ
れており、第2の溝部14の内側及び外側の曲率半径は
第1の溝部12の内側及び外側の曲率半径にそれぞれ等
しくなっている。さらピン挿入孔13は第2の溝部14
の中心に位置している。
【0017】図4及び図5に本実施例で用いられるスト
ッパ11の構成を示す。ストッパ11は丸棒状のストッ
パ本体11aと、ストッパ本体11aの両端にそれぞれ
直角方向に一体に形成された丸棒状のピン11b,11
cとから構成されている。またピン11b,11cはス
トッパ本体11aに対して相互に反対側に突出してお
り、一方のピン11bを受座1のピン挿入孔13に挿入
したとき、ストッパ本体11aがピン挿入孔13に対し
て右側または左側の第2の溝部14に嵌合し、位置決め
保持されるようになっている。この状態でハンドル本体
2の軸部2aを受金1の貫通孔1cに挿入して、受金1
にハンドル本体2を取り付けたとき、ストッパ11の他
方のピン11cは取手2bに形成された第1の溝部12
に係合する。
【0018】次に本実施例の作用を説明する。図2に示
すピン挿入孔13にストッパ11の一方のピン11bを
挿入し、ストッパ本体11aを第2の溝部14の右側に
嵌合位置決めすると、ストッパ11の他方のピン11c
は第2の溝部14の右端に位置する。従ってハンドル本
体2を受座1に取り付けたとき、ストッパ11の他方の
ピン11cは、図3に示すように取手2bが垂直方向の
状態で、取手2bの第1の溝部12の左端にあり、取手
2bは図3における時計方向にのみ回転可能となる。ス
トッパ11のピン11bをピン挿入孔13に挿入したま
まストッパ本体11aを第2の溝部14から外し、ピン
11bを回転中心として回転させて、図2に示す第2の
溝部14の左側に嵌合位置決めすると、前記の場合と同
様にストッパ11の他方のピン11cは第2の溝部14
の左端に位置し、図3に示す取手2bの第1の溝部12
の右端にあり、取手2bは図3における反時計方向にの
み回転可能となる。
【0019】本実施例によれば、ストッパ11の一端に
設けられたピン11bを受座1に形成された1個のピン
挿入孔13に挿入し、ピン11bを中心としてストッパ
11を回転させて第2の溝部14に嵌合させることによ
り、取手2bの回転方向を右側また左側に変更するよう
にしたので、回転角度の規制を精度よく行うことができ
る。またピン挿入孔13の深さを第2の溝部14の深さ
より深くし、ピン11bを長くすることにより、ストッ
パ11を受座1から取り外すことなく回転させることが
でき、ストッパ11の紛失のおそれを少くすることがで
きる。なお図2に示す受座1の第2の溝部14の下線1
4aの高さを低くし、第2の溝部14の底面の高さに等
しくすることにより、ストッパ11のピン11bをピン
挿入孔13に挿入したままで回転させることができる。
【0020】上記実施例ではピン挿入孔13の両側に第
2の溝部14を形成し、ストッパ11を第2の溝部14
のいずれか一方の側に嵌合位置決めする場合について説
明したが、ピン挿入孔13の入口部を角孔としストッパ
11の一方のピン11bの基部を角柱状として、嵌合に
よって位置決めするようにしてもよい。またピン挿入孔
13及び第2の溝部14をハンドル本体2側に形成し、
第1の溝部12を受座1側に形成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の扉用ハン
ドルによれば、受座とハンドルとの対向面のいずれか一
方の面に、ストッパの一端に設けられたピンが着脱可能
に挿入される1個のピン挿入孔を形成し、他方の面にス
トッパの他端に設けられたピンが摺動自在に係合する溝
部を形成したので、簡単な操作で右開き用の扉にも左開
き用の扉にも使用することができ、しかもハンドルの回
転角度範囲を精度よく規制することができ、さらにスト
ッパの紛失の可能性を少くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉用ハンドルの一実施例の構成を示す
縦断面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1のB矢視図。
【図4】本実施例に用いられるストッパの構成を示す平
面図。
【図5】図4の側面図。
【図6】従来の扉用ハンドルの一例の構成を示す縦断面
図。
【図7】図6のC矢視図。
【図8】図6のD矢視図。
【符号の説明】
1 受座 2 ハンドル本
体 2a 軸部 2b 取手 11 ストッパ 11b,11c
ピン 12 第1の溝部 13 ピン挿入
孔 14 第2の溝部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に固定された受座に回動可能に支持さ
    れ止金が取り付けられた軸部を有する扉用ハンドルにお
    いて、 前記受座と前記ハンドルとの対向面のいずれか一方の面
    に、前記ハンドルの回転角度を規制する所定長のストッ
    パの一端に設けられたピンが着脱可能に挿入される1個
    のピン挿入孔を形成し、他方の面に前記ストッパの他端
    に設けられたピンが摺動自在に係合する所定長の溝部を
    形成したことを特徴とする扉用ハンドル。
  2. 【請求項2】 前記ピン挿入孔が形成された面に、前記
    ピン挿入孔を中心として左右対称の第2の溝部を形成
    し、前記ストッパの一端に設けられたピンを前記ピン挿
    入孔に挿入したときに、前記ストッパが前記ピン挿入孔
    に対し左右いずれか一方の前記第2の溝部に嵌合位置決
    めされることを特徴とする請求項1に記載の扉用ハンド
    ル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100454858B1 (ko) * 2002-06-05 2004-11-03 주식회사 하이시큐어 모티스록구동장치
JP2005248616A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Nitto Electric Works Ltd 電気電子機器収納箱の扉の鎖錠装置
CN107869276A (zh) * 2017-12-14 2018-04-03 上海灵至科技有限公司 一种防猫眼开锁的可换向执手

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