JP2557609Y2 - シリンダ錠 - Google Patents

シリンダ錠

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JP2557609Y2
JP2557609Y2 JP1993011553U JP1155393U JP2557609Y2 JP 2557609 Y2 JP2557609 Y2 JP 2557609Y2 JP 1993011553 U JP1993011553 U JP 1993011553U JP 1155393 U JP1155393 U JP 1155393U JP 2557609 Y2 JP2557609 Y2 JP 2557609Y2
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農史 中村
常男 中村
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中東産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、錠軸に並行なタンブラ
ピンを備えたピンタンブラ式のシリンダ錠に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシリンダ錠は、従来、図5、図
6に示すように、外筒20の内部に錠本体21を固定
し、錠本体21の中央に錠軸22を回転自在に嵌挿し、
錠軸22の中間部に設けられたフランジ部22aと錠本
体の21間に、縦に連通するタンブラ孔を錠軸と並行に
複数個穿設し、それらのタンブラ孔に上タンブラピン2
3と下タンブラピン24をコイルばね25と共に挿入
し、下タンブラピン24によって錠軸22の錠本体21
に対する回転を阻止し、上タンブラピン23と下タンブ
ラピン24の間をシャーラインSLとなる錠本体の上面
で揃えることにより、解錠する構造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この種のシ
リンダ錠は、タンブラピンが上タンブラピン23と下タ
ンブラピン24とからなり、錠の形状や寸法によって
は、上タンブラピンがフランジ部の孔からキー挿入部の
空間に突き出す長さが孔内の長さに比べ長くなる場合が
ある。つまり、比較的短い上タンブラピンにおいては、
錠の形状や寸法上、タンブラ孔に入る部分の長さが非常
に短くなる場合がある。
【0004】このため、このようなシリンダ錠を繰り返
し使用した場合、短い上タンブラピンは鍵によって押込
まれる度に、軸方向の力と共に外側への力を受けて、タ
ンブラ孔との間で摩耗が生じ、図5、図6の仮想線に示
すように、上タンブラピン23が外側に傾倒しやすくな
り、上ピンタンブラ23の鍵による押込み、つまり施錠
・解錠動作が円滑にできなくなる問題があった。
【0005】本考案は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、上タンブラピンを支持する部分の長さが
短い場合であっても、上タンブラピンを外側に傾倒させ
ずに円滑に施錠・解錠操作を行うことができるシリンダ
錠を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、本考案のシ
リンダ錠は、外筒の上端に設けた鍵を挿入する孔の周縁
に内側フランジが形成され、外筒内に錠本体が固定さ
れ、錠本体の中央に錠軸が回転可能に嵌挿され、錠軸の
中間部にフランジ部が設けられ、フランジ部と錠本体間
に連通して穿設された複数の孔に、各々上タンブラピン
と下タンブラピンが挿入され、フランジ部上における鍵
挿入部に上タンブラピンの上部が突出してなるシリンダ
錠において、外筒上端の内側フランジに2個の切欠部が
孔の中心線上に対向して形成され、フランジ部上に突出
した全ての上タンブラピンを外側から摺動可能に支持す
るように周壁部がフランジ部上に突設され。周壁部の内
側の中心線上に2個の切欠凹部が前記外筒の切欠部と対
応した位置に形成されると共に、鍵挿入部内の錠軸の側
部に縦溝が設けられて構成される。
【0007】
【作用・効果】このシリンダ錠は、施錠・解錠を行う場
合、外筒の上部内に形成された鍵挿入部に鍵の先端部を
挿入し、その先端部の外周部に設けられた凹部を、そこ
に突出する各上タンブラピンに当てて各タンブラピンを
所定の位置まで押し下げ、それによって内部のシャーラ
インを一致させ、錠軸を回動可能な状態とし、鍵により
錠軸を回動させる。
【0008】このような施錠・解錠の際、上タンブラピ
ンは鍵によって押し下げられ、その先端部の内側半分を
押し下げられるため、外側に向う力を受けやすい。特
に、比較的長さの短いタンブラピンの場合、フランジ部
のタンブラ孔に入る長さが短くなるため、その外側への
力によってピンの外側外周部に大きい摩擦が生じ、その
部分の摩耗によってタンブラピンが外側に傾倒しやすく
なる。
【0009】しかし、フランジ部上に設けた周壁部によ
り、各上タンブラピンの突出部が外側から支持されるた
め、各上タンブラピンは外側に傾倒せず、施錠・解錠操
作を繰り返し行った場合であっても、タンブラピンが傾
倒して押込み不良となることはなく、長期にわたり円滑
な施錠・解錠動作を行うことができる。また、周壁部の
内側の中心線上に2個の切欠凹部が対向しで形成される
と共に、鍵挿入部内の錠軸の側部に縦溝が設けられるか
ら、鍵挿入部に鍵の先端部を差し込み回すとき、鍵の先
端部が切欠凹部や縦溝に嵌合して、その回動力を良好に
フランジ部つまり錠軸に伝達することができ、嵌合部分
の摩耗を少なくすることができる。さらに、このような
構造のシリンダ錠の鍵には、その先端外周部に2個の切
欠凹部に対応した突起を設けることになるため、このよ
うな突起を先端外周部の両側に突設した鍵を使用してシ
リンダ錠を解錠した場合、鍵を回した状態では、その突
起が内側フランジの内側に係合し、容易に外れない状態
となる。従って、例えばパチンコ機の前面枠にこのよう
なシリンダ錠を取り付けた場合、その鍵をもって、パチ
ンコ機の前面枠をその鍵を把手のように持って安定して
容易に開くことができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1はシリンダ錠の平面図を示し、図2は
そのII−II断面図を、図3はそのIII−III断
面図を示している。1はシリンダ錠の外筒であり、外筒
1の上端には鍵を挿入する孔が形成され、その孔の周縁
に内側フランジ1aが形成され、内側フランジ1aの内
側に、鍵の先端形状に対応した形状の鍵挿入部7が開口
して形成される。また、内側フランジ1aの内周側には
2個の切欠部が中心線上に対向して形成される。この切
欠部は後述の周壁部3bの2個の切欠凹部3cに対応し
た位置に形成される。外筒1の内部には、中央に錠軸3
を嵌挿させた円筒形の錠本体2が取付けられる。
【0012】錠軸3は中間部にフランジ部3aを有し、
その先端部は鍵挿入部7に突出し、その側部には縦溝
が設けられる。そのフランジ部3aと錠本体2には、
4本のタンブラ孔が縦に連通して穿設され、それらのタ
ンブラ孔内には、上から順に上タンブラピン4、下タン
ブラピン5、コイルばね6が挿入され、孔の下端部は閉
鎖体8により閉鎖される。
【0013】さらに、フランジ部3a上には、その上に
突出した全ての上タンブラピン4を外側から囲い摺動可
能に支持するように、周壁部3bが設けられる。この周
壁部3bの内側には、図4に示すように、鍵の先端部が
挿入可能な空間、つまり外筒1の先端に形成した鍵挿入
部7と同様な形状の空間が形成される。各上タンブラピ
ン4は、その外周側をこの周壁部3bによって外側から
摺動可能に支持され、鍵によって上タンブラピン4が押
込まれる際、外側に傾倒することを防止する構造であ
る。また、この周壁部3bの内側には、鍵の挿入時にそ
先端外周の突起が係合するための2個の切欠凹部3c
が中心線上に対向して設けられ、鍵の外周部との係合を
確実にしている。
【0014】4本の上タンブラピン4の長さは相違して
設定され、所定の鍵により所定の位置まで押込まれたと
き、各上タンブラピン4と下タンブラピン5の当接面が
シャーラインSLとなる錠本体2の上面と一致するよう
に構成される。
【0015】シリンダ錠を組立る場合、先ず、外筒1の
内部に錠軸3と錠本体2を下側から挿入する。次に、錠
本体2とフランジ部3aに穿設された4本のタンブラ孔
に、各々、上タンブラピン4、下タンブラピン5、コイ
ルばね6を上から順に挿入し、最後に各タンブラ孔の下
端に閉鎖体8を圧入して孔を閉鎖する。この状態で、錠
軸3のフランジ部3a上に設けた周壁部3bの先端は外
筒1の内側フランジ1aの内側に当接し、外筒1の下端
に突出した折曲げ部を内側に折り曲げて錠本体2を止め
ることにより、外筒1内の定位置に錠本体2、錠軸3等
の各部材が固定される。
【0016】このように構成されたシリンダ錠は、錠軸
3の下端部にカム板やラッチ等が固定され各種の施錠具
に使用されるが、施錠・解錠を行う場合、鍵挿入部7に
対応した先端形状を持ち各上タンブラピン4を所定の解
錠位置まで押し下げるための凹部を有する鍵を、鍵挿入
部7に挿入し、各列の上タンブラピン4、下タンブラピ
ン5を所定位置まで押し下げ、シャーラインSLを一致
させた状態で、鍵を回して錠軸3を回動させる。
【0017】上タンブラピン4は鍵によって押し下げら
れる際、その先端部の内側半分を押し下げられるため、
外側に向う力を受けやすい。特に、比較的長さの短いタ
ンブラピンの場合、フランジ部3aのタンブラ孔に入る
長さが短くなるため、その外側への力によってピンの外
側外周部に大きな摩擦が生じ、その部分の摩耗によりタ
ンブラピンが外側に傾倒しやすくなる。
【0018】しかし、上記のような構成のシリンダ錠で
は、フランジ部3a上に設けた周壁部3bにより、各上
タンブラピン4の突出部が外側から支持されるため、各
上タンブラピン4は外側に傾倒せず、施錠・解錠操作を
繰り返し行った場合であっても、タンブラピンが傾倒し
て押込み不良となることはなく、長期にわたり円滑な施
錠・解錠動作を行うことができる。また、周壁部の内側
の中心線上に2個の切欠凹部3cが対向して形成され、
鍵挿入部内の錠軸の側部に縦溝3dが設けられるから、
鍵挿入部7に鍵の先端部を差し込み回す際、鍵の先端部
が切欠凹部や縦溝に嵌合して、その回動力を良好にフラ
ンジ部つまり錠軸に伝達することができ、嵌合部分の摩
耗を少なくすることができる。さらに、このような構造
のシリンダ錠の鍵では、その先端外周部に2個の切欠凹
部に対応した突起を設けることになるため、このような
突起を先端外周部の両側に突設した鍵を使用してシリン
ダ錠を解錠した場合、鍵を回した状態では、その突起が
内側フランジの内側に係合し、容易に外れない状態とな
る。従って、例えばパチンコ機の前面枠にこのようなシ
リンダ錠を取り付けた場合、その鍵を把手のようにもっ
てパチンコ機の前面枠を安定して容易に開くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すシリンダ錠の平面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1の III− III断面図である。
【図4】図2の IV − IV 断面図である。
【図5】従来のシリンダ錠の縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【符号の説明】
1−外筒、2−錠本体、3−錠軸、3aフランジ部、3
b−周壁部、4−上タンブラピン、5−下タンブラピ
ン、7−鍵挿入部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒の上端に設けた鍵を挿入する孔の周
    縁に内側フランジが形成され、該外筒内に錠本体が固定
    され、該錠本体の中央に錠軸が回転可能に嵌挿され、該
    錠軸の中間部にフランジ部が設けられ、該フランジ部と
    該錠本体間に連通して穿設された複数の孔に、各々上タ
    ンブラピンと下タンブラピンが挿入され、該フランジ部
    上における鍵挿入部に該上タンブラピンの上部が突出し
    てなるシリンダ錠において、前記外筒上端の内側フランジに2個の切欠部が孔の中心
    線上に対向して形成され 、前記フランジ部上に突出した
    全ての該上タンブラピンを外側から摺動可能に支持する
    ように周壁部が該フランジ部上に突設され、該周壁部の
    内側の中心線上に2個の切欠凹部が前記外筒の切欠部と
    対応した位置に形成されると共に、該鍵挿入部内の錠軸
    の側部に縦溝が設けられたことを特徴とするシリンダ
    錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS499677A (ja) * 1972-05-27 1974-01-28
JPS5425278Y2 (ja) * 1975-03-19 1979-08-23
JPS57137276U (ja) * 1980-10-02 1982-08-27
JP2502369Y2 (ja) * 1987-03-06 1996-06-19 木下 清 ピンタンブラ−錠
JP3233487B2 (ja) * 1993-03-16 2001-11-26 大阪金具株式会社 円筒形シリンダ錠

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JPH0671806U (ja) 1994-10-07

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