JPS5841391B2 - 錠構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気カード鍵によって作動せしめられる錠構造
に関し、該錠構造は通常のドア用錠として、通常のラッ
チボルト引込み機構と、後退機構を移動せしめてボルト
を後退せしめる回転可能の駆動バーとを含む形式の錠に
適用可能である。

本発明の主目的は磁気カード鍵によって作動せしめられ
る錠であって通常の屋外ドアに適用可能で且つノブ構造
又は掛止めボルトに大きい変形を加えることな〈実施可
能の錠を得るにある。

本発明は部分的には１９７５年米国特許出願第５８２１
８５号明細書に類似しており、成る点において該明細書
に記載された発明の改良に関する。

本発明の別の目的は磁気的カード鍵によって作動する錠
であって通常のシリンダ錠と組合せて使用可能であり、
通常のドア用錠の代替用として使用可能の錠を与えるに
ある。

さらに本発明の別の目的は、ラッチボルトを引込めるた
め駆動バーを回転せしめる新規な装置を与えるにあり、
これは適切にコード化されたカード鍵によって回転が行
われる如くする。

本発明のさらに別の目的は、適切にコード化されたカー
ド鍵を使用することによって駆動バーを回転可能とする
如くハウジングを構成し、該ハウジングをロック状態で
自由に、すなわち７駆動バーと無関係に回転可能とする
ことにより、スパナ等により異常に高いトルクを錠（ハ
ウジング）に加えることによる不当な開放を防止するこ
とにある。

さらに本発明の別の目的は、磁気カード鍵を受入可能の
ハウジングと改良されたノブ構造とを設け、該ハウジン
グとノブ構造とは錠のスピンドルに関係的に自由に回転
可能とし、錠が不当に開放せしめられる傾向を減少せし
めるにある。

ノブ構造をアンロック状態でスピンドルに連結される如
くシ、該ノブ構造のみによって錠の開放を可能とするこ
ともできる。

上述以外の本発明の目的、効果等は添付図面を参照する
以下の説明によって明かとなされる。

本発明はドア１０に取付けられた通常のドア錠構造につ
いて適用されたものとして図示されるが、該ドア錠構造
は楯形金具１１と金具１１を貫通して収容されるスピン
ドル１２とを含み、スピンドル１２には通常形式のノブ
が（ドアの図示しない側に）取付けられている。

錠の突出引込機構と関連する回転可能部材１４が設けら
れ、１駆動バー１５を回転することによって部材１４を
回転してアンロック状態となし得る。

通常の錠の場合駆動バー１５は回転プラグに連結され、
錐孔に差しこんだ金属錘によってプラグが回転可能とな
される。

本発明において駆動バーは後述の如くして回転せしめら
れる。

スピンドル１２上にスリーブ１８が装架され、スリーブ
１８に設けた開口１９はスピンドル１２に担持された通
常構造のキャッチ金具２１の突出部２０を受入可能とな
される。

スリーブ１８は該キャッチ金具によってスピンドル１２
に固定可能となされている。

図示しない板バネによってキャッチ金具２１は開口１９
内に押付けられ、アンロック状態ではキャッチ金具２１
はスピンドル１２内に押下げられスリーブ１８の取外を
許す。

キャッチ金具は本発明を構成するものではないが本発明
構造と組合せ使用される。

スリーブ１８の外方端には半径方向に延びるフランジ２
５が形成され、全体として２６で示すハウジングがこれ
に回転可能に装架される。

ハウジング２６とドア１０との間にノブ２８が設けられ
、これは通常の形状のものである。

ノブ２８の中央開口２９をスリーブ１８が貫通している
。

座金３２が開口２９とスリーブ１８との間にあってノブ
２８をスリーブ１８上に回転可能に支持する。

ハウジング２６は比較的厚い板３５を含み板３５には大
きい中央円形凹所３６があってスリーブ１８のフランジ
２５を第１図に示す如く受入れる。

フランジ２５の外方端と凹所３６の底部との間に減摩座
金３８が設けられ、座金３８とは反対の側に座金４０が
設けられ、それぞれフランジ２５と係合する。

板３５は内方クランプ板４２によってフランジ２５上に
回転可能に取付けられ、板４２には一対の孔があって取
付ボルト４４（第３図）を受入れる。

ハウジング２６には一対の半径方向内方に突出するボス
部４３が設けられ、ボルト４４はボス部４３に設けられ
たねじ孔にねじこまれる。

板３５にはボス部３９が形成され、ボルト４４によって
板３５はハウジング２６に固定的に取付けられる。

ハウジング２６は円筒形側壁６０と端壁５９とを具え、
端壁５９上に形成されたボス部４３はその内方側に一対
の対抗する平行な側壁５２．５３を限定し、該側壁間に
鋼その他磁化可能な材料製のシールド板５４が配置され
る。

シールド板５４は板はね５５によって内方に向って従動
的に押しつけられている。

シールド板５４に沿って例えばステンレス鋼の如き非磁
性材料の蓋板５７が配置される。

ハウジング２６の円筒形側壁６０には溝孔６１がカード
鍵６２を受入可能に設けられる。

カード鍵６２が溝孔６１に挿入されるとき、鍵６２はシ
ールド板５４を端壁５９に向って外方にばね５５の力に
抗して（第２図に示す位置に）押付ける。

蓋板５７の内方にロック板６４が設けられ、これに前述
米国特許出願明細書に記載されている如く複数の孔すな
わち開口６５が設けられる。

孔すなわち開口６５は望ましくは複数のロック用磁石す
なわち磁気的ピン６７のそれぞれ１つを受入可能となさ
れている。

板５７．６４はボス部４３と一体のボス部４６によって
所定の位置に保持される（第５図）。

蓋板５７とロック板６４とはボス部３９とボス部４３と
の間にボルト４４によって挟着固定されている。

ロック用磁石６７はスライド（滑動体）９０の外方（第
１図右方）に向って開く凹所６８内にそれぞれ収容され
、スライド９０はロック板６４に沿って位置決めされる
。

正常時にはスライド９０は非磁性ばね９１によって第１
図上方に向って押付けられる。

ばね９１はスライド９０の一端の第１図下方に向って開
く孔９２に一端が収容され、他端はハウジング２６の円
筒形側面６０の内側に支持されたプランジャ９３内に収
容されている。

スライド９０には偏心フランジ９５があってカード鍵６
２の下方端と係合する。

各磁石６７は正常時鋼製のシールド板５４の磁気的牽引
力によってロック板６４の孔６５内に突出するロック位
置をとっている。

カード鍵６２がハウジング２６内に挿入されると磁石６
７はカード鍵上に予め設けた小磁石（磁気的点）によっ
て与えられる反抗力によって凹所６８内に押付けられ、
スライド９０はアンロック状態となり、ハウジング２６
内を第２図に示す如く下方に運動せしめられる。

スライド９０はフランジ９５と反対側に一体の矩形の突
出部９８を有し、突出部９８は、駆動バー１５の外方端
にピン１０１によって固定的に取付けられた部材１００
と共働する。

部材１００には複数の軸方向に伸びる梯形の歯１０３を
具えた円板１０２を含み、隣接する歯１０３間に半径方
向溝１０４が形成される。

スライド９０が第２図に示すアンロック位置に動くと突
出部９８は溝１０４の一つに入りこみ、ハウジング２６
を回転することによって部材１００と駆動バー１５とが
回転し、錠が開く。

第３図において歯１０３は肩１０５を有し、該層の一つ
が突出部９８と当接して部材１００を駆動し、駆動バー
１５の開錠方向への回転を許すものである。

ハウジング２６は任意の位置に回転可能であり、部材１
００を回転させるためには肩１０５が一つあれば良いこ
とになるが、第３図に示す如く多数の溝１０４を設ける
ことは突出部９８を溝１０４に係合せしめるときハウジ
ング２６の必要な回転運動の量従って円周方向無効運動
を最小とするという利点がある。

端壁５９に衝撃を与えたときロック用磁石６７がロック
板６４から脱出することを防止する衝撃対抗装置が設け
られている。

衝撃対抗装置として衝撃対抗磁石８０が正常時は板５４
の牽引力によってスライド９０の凹所６８とは反対側（
第１図左方）に開く孔８１内に保持されている。

厚い板３５には肩８３を有するリブ８２が（第３図）設
けられ、磁石８０が第１図破線で示す如く左方に突出し
たとき磁石８０と係合する。

従ってハウジング２６に衝撃を与えて磁石６７を左右に
動かしても磁石８０が同時に左方に動きスライド９０の
第１図下方に向う運動を阻止する。

スピンドル１２上に自由に回転するノブ２８を設ける代
りに、ノブ２８をスピンドル１２に固着的に設けてもよ
い。

第３図において８つの溝１０４が示されているが、これ
はカード鍵６２を差込む方向を変えることを可能とし、
錠を右側用と左側用とに区別する必要がない。

工具を溝孔６１内に挿入して過大な力をスライド９０の
フランジ９５に作用せしめて錠を開くことを防止するた
めにフランジ９５とスライド９０の本体部分との間に溝
１１０（第２図）を設けて磁石６７又はロック板６４が
破損する以前にフランジ９５がスライド９０から破損脱
落するようになされている。

シールド板５４は磁石６７をロック位置に吸引すること
を防止すると共に外壁５９に検知装置を当てることによ
って磁石の配列を知ろうとする試みを防止する。

ばね５５によってシールド板５４は蓋板５７に向って押
付けられているから、カード鍵を挿入しないとき画板が
密着して溝孔６１からの異物の侵入を防止し且つ磁石６
７を確実にロック位置に保持し、カード鍵が挿入されて
いるときカード鍵は蓋板５７とシールド板５４とに密接
しカード鍵の磁気的作用が強化される。

【図面の簡単な説明】

第１図は通常のドア錠のスピンドル上に取付ケて示す本
発明による錠構造の縦断面図。 第２図は第１図の一部をアンロック状態で示す縦断面図
。 第３図は第１図の線３−３に沿う断面図。 第４図は第２図と同様な状態を直角方向に見た部分断面
図。 第５図は第４図の線５−５に沿う部分断面図。１０：ド
ア、１５：駆動バー（回転部材）、２６：ハウジング、
６２：カード鍵、９０ニスライド、９５：フランジ、９
８：突出部（保合素子）、１０３：歯（係合素子）、１
００：駆動バーに固着された部材、１１０：破断用溝、
６７：磁気的ピン（ロック用磁石）、６４：ロック板、
６５：開口、５４：シールド板、５５：ばね、５７：蓋
板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジングと、 ハウジング内に設けられ、磁気的にコード化されたカー
   ド鍵を該ハウジング内に挿入することによってロック位
   置からアンロック位置に移動可能の平坦なスライドと、 スライド内にあって横方向に滑動可能の磁気的ピンと、 スライドに沿って設けられ、ロック位置にあるとき前記
   ピンを収容する開口を有するロック板と、ロック板に沿
   って設けられ、ロック位置にあるとき前記ピンが当接す
   る蓋板と、 蓋板に沿って且つその外面の外方に位置してハウジング
   内に設けられ、且つ前記カード鍵が蓋板との間に挿入さ
   れることを可能にするシールド板と、 シールド板を蓋板に向って押しつけることによってシー
   ルド板と蓋板との間に挿入されたカード鍵の磁気的作用
   を強化するばねと、 を含むことを特徴とする、磁気的鍵によって作動する錠
   構造。 ２ 前記カード鍵はハウジング内に挿入されたとき、そ
   の両面が蓋板とシールド板とにそれぞれ面接触すること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の錠構造。