JP5049381B2 - 軸釣装置の上吊り金具 - Google Patents

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Description

本発明は、上下ヒンジ部に備えたピボット軸を支点として開き扉を扉枠に回動可能に軸釣する軸釣装置において、特に、上ヒンジ部を構成する上吊り金具に関する。
従来、開き扉用のヒンジ装置の中には、目立たずに装着され見栄えが良いことから、上下のヒンジ部に備えたピボット軸で開き扉を枢支して回動可能に扉枠の上下隅部に吊り込む所謂ピボットヒンジ型の軸釣装置が多くなっている。
しかし、この種の軸釣装置には、扉枠の天井側上枠部と、開き扉との間に隙間が少ない場合、開き扉を扉枠に吊り込むときに、上向きに突出する上ヒンジ部のピボット軸が障害になって、開き扉を吊り込み難く、隙間の狭さによっては、吊り込み不能な場合があるなどの問題があった。
そこで、従来の軸釣装置の中には、そのような問題を解決すべく、上ヒンジ部を構成する上吊り金具を改良したピボットヒンジ型の軸釣装置が提案されている。この従来の軸釣装置の上吊り金具は、例えば図13に示すように、軸先端1に有する頭部1aと首部1bとの間の外周に鍔状の抜け止め顎部1cを環状に突設した上部ピボット軸pを、開き扉dの上端に埋設した軸筒2内に嵌挿し、付勢ばね3で弾発付勢して先端1が突出した状態で進退自在に把持する開き扉側の枢着具aと、扉枠fの袖パネルに固定する取付板部4aに対し水平に突出した支持板部4bに軸受穴5を設けたアングル材の支持具bとで構成し、開き扉dを扉枠fに吊り込むとき、上部ピボット軸pの先端1を付勢ばね3に抗して押えて、いったん引っ込めてから、付勢ばね3の付勢力で突出する上部ピボット軸1の頭部1aを支持具bの軸受穴5に嵌合させることにより、開き扉dの建て付け箇所が開き扉dと上枠部との間に殆んど隙間がなくても開き扉dを扉枠fに軸釣することができ、しかも、そのとき、図14に示すように、支持具bの支持板部4bに扁平なキャップ状の抜け止め具6を装着し、抜け止め具6の係止溝6aに上部ピボット軸pの首部1bを係止して抜け止め顎部1cを抜け止め具6の下面と支持板部4b間で挟んで上部ピボット軸pを抜け止めするようになっている。
特開2008−127740号公報
ところが、従来、上述のような軸釣装置の上吊り金具は、開き扉dの吊り込み時、抜け止め具6の係止溝6aに首部1bを係止して上部ピボット軸pを抜け止めできるように、抜け止め具6は、係止溝6aの溝幅wを、係止溝6aに上部ピボット軸pの首部1bが係止可能な大きさに形成するが、上部ピボット軸pは、頭部1aも首部1bと同じ軸径eなので、図15に示すように、支持具bの軸受穴5に頭部1aの一部しか嵌合していない嵌合不全の状態にあっても、抜け止め具6を支持具bの支持板部4bに装着すると、誤って頭部1aが係止溝6aに係止されるため、抜け止め不全の状態で支持具bの軸受穴5に頭部1aの一部が嵌合した上部ピボット軸pによって開き扉dを枢支して軸釣しまうことがある。すると、従来、上吊り金具は、通常、見え難い高所に位置するため、作業者は上部ピボット軸pが抜け止め不全の状態で支持具bに枢着されていることに気付かず、開き扉dが衝撃で振動したりすると、上部ピボット軸pがズレ動いて支持具bの軸受穴5との嵌め合いが外れて開き扉dが扉枠fから落ちてしまうという課題があった
そこで、本発明の目的は、上部ピボット軸を抜け止め状態で支持具の軸受穴に確実に枢着して開き扉を扉枠に軸釣する軸釣装置の上吊り金具を提供することにある。
そこで、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、上下のヒンジ部に備えたピボット軸15・45を支点として扉枠Fに開き扉Dを回動可能に軸釣する軸釣装置Aの前記上ヒンジ部を構成する上吊り金具A2であって、先端44に有する頭部44aと首部44bとの間の外周に抜け止め顎部44cを突設した上部ピボット軸45を、弾発付勢して開き扉Dの上端に埋設した軸筒39に進退自在に挿設し先端44が突出した状態で把持する開き扉側の枢着具40と、該枢着具40と対応する前記扉枠Fに固定する支持具30とからなり、該支持具30に有した軸受穴35に前記頭部44aを嵌合して開き扉Dを扉枠Fに軸釣するとき、前記支持具30に抜け止め具50を装着して該抜け止め具50に有した係止溝60に前記首部44bを係止し、前記抜け止め顎部44cを前記支持具30と前記抜け止め具50間に挟んで前記上部ピボット軸45を抜け止めする軸釣装置Aの上吊り金具A2において、前記抜け止め具50は、前記上部ピボット軸45の頭部44aの軸径をH、首部の軸径をN、前記抜け止め具50の係止溝60の溝幅をWとした場合に、該係止溝60を、その溝幅が入口から前記首部44bを係止する奥側まで一定のH>W≧Nとなるように形成し、前記支持具30は、前記扉枠Fに固定する取付板部30aと先端に前記軸受穴35を開けた支持板部30bとで形成し、該支持板部30bの上面に先端側から前記取付板部側に向うに従い漸次幅広になるストッパ部33を凸設する一方、前記抜け止め具50は、前記支持具30の支持板部30bの外形状に合わせて形成し、下面50aに前記上部ピボット軸45の首部44bが係止する前記係止溝60を設け、上面50bの該係止溝60と対応する位置に、前記支持板部30bに装着するときに前記ストッパ部33が係合する外れ止め溝65を設け、該外れ止め溝65の入口側の溝幅W´を前記上部ピボット軸45の首部44bの軸径Nより小さくしてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開き扉の吊り込み時、支持具の軸受穴に頭部の僅か一部しか嵌合していない嵌合不全の状態にあるのに、抜け止め具を支持具の支持板部に装着しようとしても、抜け止め具の係止溝の溝幅Wは、上部ピボット軸の頭部の軸径Hと、首部の軸径Nと、H>W≧Nの関係にあり、少なくとも上部ピボット軸の頭部より小さいことから、頭部を係止溝に係合できないため、作業者は、上部ピボット軸が支持具の軸受穴に嵌合不全の状態であることに気付くことができ、その結果、この吊り込みミスが原因で上部ピボット軸と支持具の軸受穴の嵌め合いが外れて開き扉が扉枠から落下するなどの不具合の発生を未然に防止することができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、開き扉の吊り込み時、頭部を支持具の軸受穴に嵌合させてから抜け止め具を支持具の支持板部に装着して上部ピボット軸を抜け止めするときに、たとえ誤って下面と上面とを逆向きに装着しようとしても、上部ピボット軸の首部には、上面の外れ止め溝ではなく下面の係止溝が係合するように、抜け止め具の外れ止め溝の入口側の溝幅は、上部ピボット軸の首部の軸径より小さいことから、外れ止め溝に首部を係合できないため、作業者は、抜け止め具が外れ止め溝に支持板部上のストッパ部が係合した外れ止め状態で支持板部に装着していないミスに気付くことができ、その結果、開き扉が衝撃で振動したりすると、この装着ミスが原因で、抜け止め具が支持具の支持板部から外れるのを未然に防止することができる。
(a)は本発明に係る軸釣装置の上吊り金具で開き扉を扉枠に吊り込んだ状態を示す線X−X断面図、(b)はその縦断面図、(c)は抜け止め具の底面図である。 軸釣装置の下吊り金具を示す分解斜視図である。 下吊り金具を示す組立斜視図である。 下吊り金具を示す正面図である。 上吊り金具を示す分解斜視図である。 上部ピボット軸を示す正面図である。 支持具と枢着具と抜け止め具を示す組立斜視図である。 支持具と枢着具と抜け止め具を示す正面図である。 (a)は抜け止め具の斜視図、(b)は抜け止め具を上下反転させて示す斜視図、(c)は抜け止め具の平面図、(d)は抜け止め具の底面図である。 軸釣装置で開き扉を扉枠に吊り込んだ状態を示す扉周りの正面図である。 軸釣装置で開き扉を扉枠に吊り込んだ状態を示す扉周りの斜視図である。 (a)は上吊り金具で開き扉を扉枠に軸釣する途中の状態を示す線Y−Y断面図、(b)はその扉周りの縦断面図である。 従来の軸釣装置の上吊り金具で開き扉を扉枠に軸釣した状態を示す扉周りの縦断面図である。 (a)は図13中線x−x断面図、(b)従来の抜け止め具を示す底面図である。 (a)は従来の上吊り金具で開き扉を扉枠に軸釣する際に誤ってピボット軸頭部に抜け止め具の係止溝を通した状態を示す線y−y断面図、(b)はその扉周りの縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の最良形態について説明する。
図10は、本発明に係る軸釣装置で開き扉を扉枠に吊り込んだ状態を示す扉周りの正面図、図11は斜視図である。図中符号Aは一対の上下ヒンジ部を備えたピボットヒンジ型の軸釣装置、Dは開き扉、Fは開き扉Dを支持する扉枠である。軸釣装置Aは、下ヒンジ部としての下吊り金具A1と、上ヒンジ部としての本発明に係る上吊り金具A2とからなり、開き扉Dと扉枠Fとの下部側を下吊り金具A1で、上部側を上吊り金具A2でそれぞれ軸釣して開き扉Dを扉枠Fに回動可能に吊り込む構成になっている。
軸釣装置Aの下吊り金具A1は、扉枠Fの片側袖パネル10の木口下端にねじ止めする支持具11と、支持具11に枢着する枢着具12とからなる。支持具11は、図2および図3に示すように、L型に屈曲して取付板部11aと支持板部11bからなるアングル材で、支持板部11bの先端寄りに軸穴13を設け、下部ピボット軸15と、下側カム16と、ガイド板19と、軸固定具20を備え、枢着具12は、上側カム17と、扉取付部材18とからなる。
下側カム16は、筒状体16aの上端に、外層・内層のダブル山形カム部の各傾斜カム面21・22を上向きに形成し、筒状体16aの底面に軸芯を中心として放射状で等間隔に複数個の楔状凹溝23を下向きに形成している。上側カム17は、筒状体17aの下端に、外層・内層のダブル山形カム部の各傾斜カム面を下向きに形成している。ガイド板19は、円盤部19aの表面に軸芯を中心として放射状で等間隔に楔状凹溝23と嵌合可能な同数の楔状突起26を設け、下側カム16の楔状凹溝23とで第1段階の調整手段が形成される。図示例では、楔状凹溝23と楔状突起26とは、それぞれ18個で、隣り合うものとの中心角α=20度に設定している。従って、下吊り金具A1では、支持具11の支持板部11bの前後中心を結んだ直線すなわち全閉位置にある扉面の方向を基準線Sとすると、基準線Sと傾斜カム面21・22の各頂部を結んだ線とがなす変位角βを調整する第1段階の調整手段によれば、楔状凹溝23と楔状突起26とを1ピッチ(α=20度)づつずらして嵌合すれば、変位角βが20度の単位で、20、40、60、80、100、120…度と調整される。
更に、ガイド板19には、円盤部19aの裏面外周に軸芯を中心にして周方向に90度の間隔をおいて係合凹部27を設ける一方、支持具11の支持板部11bの先端縁には、基準線S上に係合凹部27に係合可能な係合突起28を凸設している。他方、軸固定具20は、支持具11の支持板部11bに装着できるように扁平なキャップ状につくり、底面中心に突出する軸受凸部20aを中心として対称な位置にガイド板19の係合凹部27が係合する一対の位置決め突起20bを下向きに凸設し、支持板部11b上の係合突起28とガイド板19の係合凹部27とで第2段階の調整手段を形成する。
下吊り金具A1は、支持具11の係合突起28をガイド板19の係合凹部27に係合し軸穴13に中心穴29を合わせて支持板部11b上にガイド板19を重ね合わせて定置し、傾斜カム面の各頂部を基準線Sに合わせてガイド板19の楔状突起26と下側カム16の楔状凹溝23を嵌合してから、下部ピボット軸15を軸穴13、中心穴29・24と順次挿通させ、軸先端が下側カム16から突出した状態で支持板部11b上に立設し、下側カム16を、楔状突起26と楔状凹溝23の嵌め合いで軸芯回りに回動不能とし、傾斜カム面21・22が上向きに固定される。他方、上側カム17を、傾斜カム面を下向きにして扉取付部材18の円筒状をなすカムキャップ14に嵌着してから、カムキャップ14を取付プレート31に固定する。それから、支持具11は、取付板部11aを片側袖パネル10の木口下端にねじ止めする一方、枢着具12は、上側カム17の傾斜カム面を下向きに臨ませた状態でカムキャップ14を開き扉Dの下端の吊元側に埋め込んで取付プレート31をねじ止めする。次いで、下部ピボット軸15を軸穴13に通して支持具11の支持板部11b上に立ててから、下側カム16と上側カム17の中心穴に挿通して各傾斜カム面を向い合わせた接触状態にし、これにより、上部カム17を、下部ピボット軸15周りに回動可能に且つ傾斜カム面21・22に案内されて上下動可能に保持し、図3および図4に示すように下吊り金具A1が組み立てられる。
従って、下吊り金具A1では、傾斜カム面頂部の変位角βを調整する第1段階の調整手段によれば、楔状凹溝23と楔状突起26とを1ピッチ(α=20度)づつずらして嵌合すれば、変位角βが20度の単位で、20、40、60、80、100、120…度と調整される。また、ガイド板19の係合凹部27を、基準線S上にある支持具11の係合突起28に係合させた状態から、同じ基準線Sと直交する方向の対称位置にある一対の位置決め突起20b・20bに係合させて変位角βを調整するようになっている。従って、傾斜カム面頂部の変位角βの第2段階の調整手段によれば、ガイド板19の係合凹部27に、90度づつずらした方向の突起に選択的に係合させれば、楔状突起26に対して楔状凹溝23が1/2ピッチ(α=±10度)ずれて調整される。以って、下吊り金具A1は、楔状突起26に対する楔状凹溝23の嵌合位置の選択と、ガイド板19の係合凹部27の支持具11と軸固定具20に設ける突起28・20b・20bに対する係合角度位置の選択と、を組み合わせてする2段階調整によって傾斜カム面頂部の変位角βを細かいピッチで微調整し、これにより、部品交換を要せずに開き扉Dの閉位置、開位置を容易に微調整できるようになっている。
さて、本発明の上吊り金具A2は、図10および図11に示すように、扉枠Fの側に組み付ける支持具30と、開き扉Dの側に組み付ける枢着具40と、枢着具40の抜け止め具50とからなる。
支持具30は、図5に示すように、L型に屈曲して複数のねじ穴をあけた取付板部30aと支持板部30bからなるアングル材で、支持板部30bに回り止め穴32を設けると共に支持板部30bの上面の回り止め穴32と取付板部30a間にストッパ部33を一段高く隆起させて設けてなる。回り止め穴32には、丸い軸受穴35を開けた滑りやすい樹脂製の軸受部材24を嵌め込む。ストッパ部33は、先端側から取付板部30a側に向うに従い漸次幅広に形成する。以って、支持具30は、図1に示すように、取付板部30aを片側袖パネル10の木口下端にねじ止めして支持板部30bを水平な横向きに突設する。
枢着具40は、図5に示すように、上部ピボット軸45と、上部ピボット軸45を把持する軸筒39と、上部ピボット軸45を弾発付勢する圧縮コイルばねの付勢ばね55を備える。
上部ピボット軸45は、金属製で、図6でも示すように、細長い円柱状をなし、円柱部45aの先端44を、支持具30の軸受穴35に嵌合させる最も突端の頭部44aと、軸径Nを頭部44aより一段細径に形成した首部44bと、頭部44aと首部44b間の抜け止め顎部44cとで形成する。従って、頭部44aは、軸径Hを、支持具30の軸受穴35に嵌合可能に軸受穴35の穴径と略同径に形成する。抜け止め顎部44cは、頭部44aと首部44b間の先端44外周において、より外縁に向うに従い薄くなる勾配kの付いた鍔状に突設してなる。
軸筒39は、図5に示すように、樹脂製の軸筒本体41と金属製の取付プレート42とからなる。軸筒本体41は、上端に開口43を開けた有底の円筒部41aと円筒部41aの上端から直交する横向きに延びるやや細長で浅底なケース部41bとからなる。取付プレート42は、開き扉Dの上端面に合わせてやや細長く一端側に複数のねじ挿通穴をあけた金属板で、外周縁が円弧状をなす他端側に軸筒本体41の開口43に対応させて丸穴46を設けると共に、丸穴46の周りに位置決め用の穴47と切欠き48を設ける。軸筒本体41のケース部41bは、取付プレート42に対応させて一端側に複数のねじ挿通穴を設け、外周縁が円弧状をなす他端側に開いた開口43の周りに複数の位置決め用の突起51を凸設している。
そこで、枢着具40は、軸筒39の円筒部41a内に付勢ばね55を、コイル下端をばね掛けに掛け止めて嵌装する。一方、上部ピボット軸45には、円柱部45aの基端外周に有する環状細溝45bに止め輪52とワッシャ53を巻装する。次いで、円柱部45aの基端を開口43から入れて上部ピボット軸45を軸筒39の円筒部41aに嵌挿してから、開口43の周りの位置決め用突起51を位置決め用穴47と切欠き48に嵌め込んで取付プレート42を軸筒本体41のケース部41bに嵌着する。それから、取付プレート42の丸穴46に、上部ピボット軸45の円柱部45aに合わせて軸挿通穴54を開けた樹脂製の筒状軸受管25を嵌め込む。以って、枢着具40は、上部ピボット軸45を付勢ばね55で弾発付勢し、図7および図8に示すように、先端44が軸筒39の軸挿通穴54から突出した状態で進退自在に把持して組み立てられてなる。
抜け止め具50は、金属薄板を曲げて、支持具30の支持板部30bの外形状に合わせて片側が円弧状をなす扁平なキャップ状に形成し、図9でも示すように、下面50aに上部ピボット軸45の首部44bが係止する係止溝60を設ける一方、上面50bには、係止溝60と対応する位置に外れ止め溝65を設けてなる。係止溝60は、下面50aを、幅Wを有する細長いU形溝に切り欠いて形成してなる。そして、下面50aには、係止溝60の両側に、上面50b側に向けて板ばね片59を曲げ起して設けてなる。外れ止め溝65は、その入口側の溝幅W´を幅狭に形成し、さらに奥側にテーパ溝部65aを介して一段幅広な掛け止め溝部65bを設けてなる。テーパ溝部65aは、掛け止め溝部65bに向うに従い次第に拡径となるテーパを付けてなる。
上吊り金具A2において、上述した構造の枢着具40は、図1に示すように、開き扉Dの上端面の吊元寄りに予め穿設した取付穴70に軸筒39の円筒部41aを嵌め込み、取付プレート42を上端面にねじ止めして開き扉Dに組み込む。
さて、軸釣装置Aで開き扉Dを扉枠Fに吊り込む場合は、開き扉Dを持ち上げて、下吊り金具A1の支持具11の下部ピボット軸15に、枢着具12の上側カム17の軸受穴17bを嵌合し、下吊り金具A1で開き扉Dを回動可能に片側袖パネル10の木口下端に軸釣する。それから、上吊り金具A2の支持具30の軸受穴35に枢着具40の上部ピボット軸45の頭部44aを嵌合し、上吊り金具A2で開き扉Dを回動可能に片側袖パネル10の木口上端に軸釣する。
そのように上吊り金具A2で開き扉Dを片側袖パネル10の木口上端に軸釣するとき、軸釣装置Aでは、上部ピボット軸45の頭部44aを付勢ばね55に抗して押し下げ、邪魔にならないように、いったん軸筒39の円筒部41a内に引っ込めてから、頭部44aが支持具30の軸受穴35の真下に至ったとき、頭部44aから掛けた指を外すと、付勢ばね55の付勢力で上部ピボット軸45が自動的に突出し、パチンという嵌着成功のクリック音を立てながら、支持具30の軸受穴35に嵌合する。しかる後、支持具30の支持板部30bを下面50aと上面50b間に差し込むように、支持板部30bに抜け止め具50を装着し、抜け止め具50の下面50aの係止溝60に上部ピボット軸45の首部44bを係止して抜け止め顎部44cを抜け止め具50の下面50aと支持具30の支持板部30b間で挟んで上部ピボット軸45を抜け止めする。それと同時に、抜け止め具50の上面50bでは、支持板部30bのストッパ部33に当たって外れ止め溝65の入口側が押し開かれ、掛け止め溝部65bにストッパ部33が係合し、テーパ溝部65aで抜け止め具45を外れ止めして支持具30の支持板部30bに装着する。以って、上吊り金具A2は、支持具30のストッパ部33を上面50bの外れ止め溝65に係合して抜け止め具50を外れ止めし、下面50aの係止溝60に上部ピボット軸45の首部44bを係合させて上部ピボット軸45を抜け止め状態にして枢着具40で支持具30に枢着する。
そこで、上吊り金具A2では、頭部44aは支持具30の軸受穴35に嵌合する一方、首部44bは抜け止め具50の下面50aの係止溝60に係止して上部ピボット軸45を抜け止め状態で支持具30に枢着するために、抜け止め具50を支持板部30bに装着するときに係止溝60には、上部ピボット軸45の頭部44aではなく首部44bにのみ係合するように、上部ピボット軸45の頭部44aの軸径Hと、首部44bの軸径をNと、抜け止め具50の係止溝60の溝幅Wは、 H>W≧N となるように構成されている。
更に、上吊り金具A2では、抜け止め具50を支持板部30bに装着するときに、上部ピボット軸45の首部44bには、上面50bの外れ止め溝65ではなく下面50aの係止溝60が係合するように、抜け止め具50の外れ止め溝65の入口側の溝幅をW´とした場合、上部ピボット軸45の首部44bの軸径Nとが、 W´<N となるように構成されている。
従って、上述のような構成の上吊り金具A2では、開き扉Dの吊り込み時、図12に示すように、支持具30の軸受穴35に頭部44aの僅か一部しか嵌合していない嵌合不全の状態にあるのに、抜け止め具50を支持具30の支持板部30bに装着しようとしても、抜け止め具50の係止溝60の溝幅Wは、上部ピボット軸45の頭部44aの軸径Hと、首部44bの軸径Nと、H>W≧Nの関係にあり、少なくとも上部ピボット軸45の頭部44aより小さいことから、頭部44aを係止溝60に係合できないため、作業者は、上部ピボット軸45が支持具30の軸受穴35に嵌合不全の状態であることに気付くことができ、その結果、この吊り込みミスが原因で上部ピボット軸45と支持具30の軸受穴35の嵌め合いが外れて開き扉Dが扉枠Fから落下するなどの不具合の発生を未然に防止することができる。
ところで、例えば図14に示した従来の上吊り金具のように、抜け止め具6の上面に有する外れ止め溝6bの溝幅w´が上部ピボット軸pの首部1bを係合できる程度に大きいと、開き扉dの吊り込み時、頭部1aを支持具bの軸受穴5に嵌合させてから上部ピボット軸pを抜け止めするために、抜け止め具6を支持具bの支持板部4bに装着するとき、誤って係止溝6aのある下面と外れ止め溝6bのある上面とを逆向きに装着しようとしても、外れ止め溝6bには上部ピボット軸pの首部1bも係合できるので、作業者は、抜け止め具6が外れ止め溝6bの対向溝縁に有した一対の掛止突起7を支持板部4b上のストッパ部8に掛け止めた外れ止め状態で支持具bの支持板部4bに装着していないことに気付かず、その結果、開き扉dが衝撃で振動したりすると、この装着ミスが原因で、抜け止め具6が支持具bの支持板部4bから外れてしまうことがある。
しかし、本発明の上吊り金具A2は、開き扉Dの吊り込み時、頭部44aを支持具30の軸受穴35に嵌合させてから抜け止め具50を支持具30の支持板部30bに装着して上部ピボット軸45を抜け止めするときに、たとえ誤って下面50aと上面50bとを逆向きに装着しようとしても、上部ピボット軸45の首部44bには、上面50bの外れ止め溝65ではなく下面50aの係止溝60が係合するように、抜け止め具50の上面50bに有する外れ止め溝65の入口側の溝幅W´は、上部ピボット軸45の首部44bの軸径Nより小さいことから、外れ止め溝65に首部44bを係合できないため、作業者は、抜け止め具50が外れ止め溝65に支持板部4b上のストッパ部33が係合した外れ止め状態で支持板部30bに装着していないミスに気付くことができ、その結果、開き扉Dが衝撃で振動したりすると、この装着ミスが原因で、抜け止め具50が支持具30の支持板部30bから外れるのを未然に防止することができる。
A 軸釣装置
A1 下吊り金具
A2 上吊り金具
D 開き扉
F 扉枠
15 下部ピボット軸
30 支持具
30a 取付板部
30b 支持板部
33 ストッパ部
35 軸受穴
39 軸筒
40 枢着具
44 上部ピボット軸の先端
44a 頭部
44b 首部
44c 抜け止め顎部
45 上部ピボット軸
50 抜け止め具
60 係止溝
65 外れ止め溝

Claims (1)

  1. 上下のヒンジ部に備えたピボット軸を支点として扉枠に開き扉を回動可能に軸釣する軸釣装置の前記上ヒンジ部を構成する上吊り金具であって、先端に有する頭部と首部との間の外周に抜け止め顎部を突設した上部ピボット軸を、弾発付勢して開き扉の上端に埋設した軸筒に進退自在に挿設し先端が突出した状態で把持する開き扉側の枢着具と、該枢着具と対応する前記扉枠に固定する支持具とからなり、該支持具に有した軸受穴に前記頭部を嵌合して開き扉を扉枠に軸釣するとき、前記支持具に抜け止め具を装着して該抜け止め具に有した係止溝に前記首部を係止し、前記抜け止め顎部を前記支持具と前記抜け止め具間に挟んで前記上部ピボット軸を抜け止めする軸釣装置の上吊り金具において、
    前記抜け止め具は、前記上部ピボット軸の頭部の軸径をH、首部の軸径をN、前記抜け止め具の係止溝の溝幅をWとした場合に、該係止溝を、その溝幅が入口から前記首部を係止する奥側まで一定のH>W≧Nとなるように形成し、
    前記支持具は、前記扉枠に固定する取付板部と先端に前記軸受穴を開けた支持板部とで形成し、該支持板部の上面に先端側から前記取付板部側に向うに従い漸次幅広になるストッパ部を凸設する一方、前記抜け止め具は、前記支持具の支持板部の外形状に合わせて形成し、下面に前記上部ピボット軸の首部が係止する前記係止溝を設け、上面の該係止溝と対応する位置に、前記支持板部に装着するときに前記ストッパ部が係合する外れ止め溝を設け、該外れ止め溝の入口側の溝幅W´を前記上部ピボット軸の首部の軸径Nより小さくしてなることを特徴とする、軸釣装置の上吊り金具。
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