JPH0554050B2

JPH0554050B2 -

Info

Publication number: JPH0554050B2
Application number: JP58008320A
Authority: JP
Inventors: Koichi Kataoka; Takashi Kabumoto
Original assignee: Ishida Scales Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Ishida Scales Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1983-01-20
Filing date: 1983-01-20
Publication date: 1993-08-11
Also published as: US4678047A; JPS59133435A; DE3467809D1; EP0114745A3; EP0114745A2; AU562025B2; EP0114745B1; AU2329384A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、組合せ計量式の自動計量装置におけ
る被計量物の供給装置に関する。

多数の計量機の夫々に具備された計量ホツパに
被計量物を供給し、各計量機による計量値に基づ
いて組合せ演算を行つて、組合せ加算値が目標重
量に一致し又はこれに最も近い値となる最適組合
せを選択すると共に、その最適組合せに該当する
計量機の計量ホツパのみを開くことにより、上記
目標重量又はこれに近い重量の被計量物を得るよ
うにした組合せ計量式の自動計量装置が実用され
ている。

この自動計量装置においては、最適組合せに該
当して被計量物を排出した計量ホツパにはその上
方に配備されたプールホツパから直ちに次回計量
用の被計量物が供給され、また空になつた該プー
ルホツパには貯留部から被計量物が分散して供給
されるように構成されている。このような構成に
よると、計量機ないし計量ホツパと同数のプール
ホツパ及び各プールホツパへの被計量物供給装置
（例えば加振式トラフ）が必要となる。そのため
部品点数が多くなり、構成が複雑化すると共に、
コストが高く付くことになる。尚、計量機の台数
は、所要の計量精度を確保する上で必要台数が決
定されるものである。

本発明は、組合せ計量式の自動計量装置におけ
る上記のような実情に対処するもので、プールホ
ツパないし該プールホツパへの被計量物供給装置
の個数を計量機ないし計量ホツパの個数の半数と
することを可能にして、計量機の台数を少なくす
ることなく、即ち所要の計量精度を保持しながら
部品点数を削減し、製造コストを低減させること
を目的とする。

即ち、本願第１発明に係る自動計量装置におけ
る被計量物供給装置は、多数の計量ホツパと、各
計量ホツパについての計量値に基づく組合せ演算
によつて最適組合せを選択し、その最適組合せに
該当する計量ホツパから被計量物を排出させる制
御装置とを有する自動計量装置において、各計量
ホツパを２個１組として組分けし、各組の並置さ
れた２個の計量ホツパの上方に１個のプールホツ
パを配備すると共に、各組の２個の計量ホツパと
プールホツパとの間に、揺動することによつてプ
ールホツパから排出される被計量物を２個の計量
ホツパに選択的に投入する振分けシユートを備え
たことを特徴とする。このような装置によれば、
プールホツパ及び該ホツパへの被計量物供給装置
の個数が計量機の台数の半数で足りることにな
り、多数の計量データに基づく組合せ演算によつ
て計量精度を高く維持しながら、部品点数を大幅
に削減することが可能となる。

また、本願の第２発明に係る被計量物供給装置
は、多数の計量ホツパと、各計量ホツパについて
の計量値に基づく組合せ演算によつて最適組合せ
を選択し、その最適組合せに該当する計量ホツパ
から被計量物を排出させる制御装置とを有する自
動計量装置において、各計量ホツパを２個１組と
して組分けし、各組の並置された２個の計量ホツ
パの上方に１個のプールホツパが配備して、該プ
ールホツパに被計量物を２個の計量ホツパに選択
的に投下すべく２個のゲートを設けると共に、上
記制御装置を、各組における２個の計量ホツパが
同時に最適組合せに該当しないように組合せ演算
を行うと共に、いずれか一方の計量ホツパが最適
組合せに該当して被計量物を排出した時に、被計
量物をその計量ホツパに供給すべくプールホツパ
における対応するゲートを開くように構成したこ
とを特徴とする。

そして、この第２発明によつても、上記第１発
明と同様な目的が達成される。

特に、この第２発明によれば、組合せ演算とそ
の結果に基づいて計量ホツパの開閉制御を行う制
御装置が、各組における２個の計量ホツパが同時
に最適組合せに該当しないように組合せ演算を行
うように構成されているので、仮に任意の組にお
けるいずれか一方の計量ホツパが最適組合せに該
当して被計量物を排出したとしても、当該組の他
方の計量ホツパには被計量物が収容されているこ
とから、２個の計量ホツパに対してプールホツパ
が１個であるにも拘らず、１回の供給動作によ
り、被計量物を排出して空となつた全ての計量ホ
ツパに対して被計量物が供給される。これによ
り、次回の組合せ演算時において全ての計量ホツ
パが組合せ演算に参加することになり、多数の計
量データに基づく組合せ演算によつて計量精度が
良好に確保されるばかりでなく、組合せ加算値が
目標重量に一致し又はこれに近い値となる確率が
高くなつて、この種の自動計量装置の稼働率が良
好に維持されることになる。

以下、本発明の実施例について説明する。

第１〜３図は、第１発明に係る一実施例を示す
もので、この実施例においては、第１図に示すよ
うに12個の計量機１……１が２個１組として６組
備えられ、各組〜における第１、第２計量機
１ia，１ib（添字ｉは組の番号を示し、ｉ＝１〜
６である）が対向した状態で、６組が直列状に配
置されている。そして、各組における計量機１
ia，１ibに夫々具備された第１、第２計量ホツパ
２ia，２ibが近接して並べられていると共に、両
計量ホツパの上方には夫々１個のプールホツパ３
ｉが合計６個直列状に配備されている。該プール
ホツパ３ｉと被計量物貯留部（図せず）との間に
は、貯留部側から加振式の送り出しトラフ４、該
トラフ４の終端部から下方に傾斜するシユート
５、及び該シユート５の下端部から上記各プール
ホツパ３ｉの上方に至る該プールホツパと同数
（６個）の加振式の被計量物供給トラフ６ｉが配
備されている。

また、上記各組における２個の計量ホツパ２
ia，２ibとその上方の位置する１個のプールホツ
パ３ｉとの間には、第１計量ホツパ２iaを指向す
る位置と、第２計量ホツパ２ibを指向する位置に
揺動可能とされた振分けシユート７ｉが備えら
れ、その指向方向によつて、プールホツパ３ｉの
ゲート３i′が開いた時に該プールホツパから排出
される被計量物を計量ホツパ２ia又は２ibのいず
れか一方に選択的に供給するようになされてい
る。また、各計量ホツパには夫々ゲート２ia′，
２ib′が具備されていると共に、該ゲートの開時
に計量ホツパから排出される被計量物を集合させ
た上で、当該計量装置と組合せて使用される包装
装置（図示せず）に供給する集合シユート８が備
えられている。

更に、第２，３図に示すように、上記各組にお
ける第１、第２計量ホツパ２ia，２ibと、プール
ホツパ３ｉと、振分けシユート７ｉとからなる組
〜には、夫々駆動装置１０ｉが備えられてい
る。

この駆動装置１０ｉは、突出時に第１計量ホツ
パ２iaのゲート２ia′をリンク機構２ia″を介して
開くロツド１１iaと、後退時に第２計量ホツパ２
ibのゲート２ib′をリンク機構２ib″を介して開く
ロツド１１ibと、突出時にプールホツパ３ｉのゲ
ート３i′をリンク機構３i″を介して開くロツド１
２ｉと、更に後退時に振分けシユート７ｉを第１
計量ホツパ２ia側に指向させ且つ突出時に該シユ
ート７ｉを第２計量ホツパ２ib側を指向させるロ
ツド１３ｉを有する。

ここで、該駆動装置１０ｉにおけるロツド１３
ｉを作動させる振分けシユート駆動部の構成を説
明する。第４図に示すようにモータ（図示せず）
によつてスプロケツト１４を介して常時回転され
る駆動軸１５上に、駆動歯車１６ｉが遊嵌合され
ていると共に、作動時に該駆動歯車１６ｉを駆動
軸１５に結合して一体回転させるクラツチ１７ｉ
が備えられている。そして、該駆動歯車１６ｉに
噛合する従動歯車１８ｉにはカム１９ｉが固着さ
れていると共に、該カム１９ｉ上にローラ２０ｉ
を介して上記ロツド１３ｉが当接され且つ該ロツ
ドがバネ２１ｉによりカム１９ｉ上に押し付けら
れていることにより、カムの回転によつて該ロツ
ド１３ｉが実線で示す後退位置ａから鎖線で示す
突出位置ｂの範囲で往復動される。その場合にロ
ツド１３ｉが後退位置ａに位置すれば振分けシユ
ート７ｉが第１計量ホツパ２iaを、突出位置ｂに
位置すれば該シユートが第２計量ホツパ２ibを
夫々指向するように設定されている。また、該振
分けシユート駆動部には、作動時に従動歯車１８
ｉの回転を強制停止させるブレーキ２２ｉが具備
されていると共に、更に、該従動歯車１８ｉには
第５図に示す如き１箇所にスリツト２３i′を有す
る遮光円板２３ｉが固着され、該円板２３ｉの両
側に、例えば発光ダイオードとフオトトランジス
タとからなる第１、第２フオトセンサ２４ia，２
４ibが設置されている。そして、従動歯車１８ｉ
ないしカム１９ｉの回転によつてロツド１３ｉが
後退位置ａに位置した時に遮光円板２３ｉのスリ
ツト２３i′が第１フオトセンサ２４iaの位置に一
致し、またロツド１３ｉが突出位置ｂに位置した
時に該スリツトが第２フオトセンサ２４ibの位置
に一致するように設定されている。

次に、上記駆動装置１０ｉを作動させて、各計
量ホツパ２ia，２ib及びプールホツパ３ｉのゲー
ト開閉制御と振分けシユート７ｉの方向切換制御
を行う制御装置の構成を第６図により説明する。

該制御装置３０は、組合せ演算制御部３１と、
排出制御部３２と、各駆動装置１０ｉを作動させ
る駆動制御部３３ｉとを有する。上記組合せ演算
制御部３１には、各組における第１、第２計量機
１ia，１ibから夫々重量信号Aia，Aibが入力さ
れると共に、包装装置３４から一定の時間間隔で
間欠的にタイミング信号Ｂが入力され、また、目
標重量設定部３５及び上限重量設定部３６から
夫々目標重量信号Ｃ及び上限重量信号Ｄが入力さ
れる。そして、該組合せ演算制御部３１における
演算結果が排出制御部３２に送られる。

各駆動制御部３３ｉは、上記の第１、第２フオ
トセンサ２４ia，２４ibと、両センサからの出力
信号Eia，EibがOR回路３７ｉ及び微分回路３８
ｉを介してリセツト信号Fiとして入力されるフリ
ツプフロツプ回路３９ｉとから構成されている。
そして、上記第１、第２フオトセンサ２４ia，２
４ibからの出力信号Eia，Eibが振分けシユート７
ｉの位置を示すシユート位置信号として上記排出
制御部３２に入力されると共に、該排出制御部３
２から上記フリツプフロツプ回路３９ｉに対して
セツト信号Giが出力され、且つ該フリツプフロ
ツプ回路から対応する駆動装置１０ｉのシユート
駆動部に、セツト信号Giの入力後、リセツト信
号Fiの入力時までの間シユート駆動信号Hiが出
力される。また、該駆動装置１０ｉにおける第
１、第２計量ホツパ駆動部と、プールホツパ駆動
部に対しては、上記排出制御部３２から第１、第
２計量ホツパ開信号Iia，Iibと、プールホツパ開
信号Jiとが夫々出力される。

次に、上記実施例の作動を第７図のフローチヤ
ート図に従つて説明する。

先ず、電源の投入により、制御装置３０におけ
る排出制御部３２から各駆動制御部３３ｉのフリ
ツプフロツプ回路３９ｉに対してセツト信号Gi
ガ出力されることにより、該フリツプフロツプ回
路３９ｉから各駆動装置１０ｉのシユート駆動部
に駆動信号Hiが出力される。そのため、各駆動
装置１０ｉにおいては、クラツチ１７ｉが締結さ
れてカム１９ｉが回転することにより、ロツド１
３ｉが突出又は後退すると共に、これに伴つて振
分けシユート７ｉが揺動される。そして、該シユ
ート７ｉが第１、第２計量ホツパ２ia，２ibのい
ずれか一方を指向した時点で、上記カム１９ｉと
一体回転する遮光円板２３ｉのスリツト２３i′が
第１、第２フオトセンサ２４ia，２４ibのいずれ
か一方の位置に一致して、当該フオトセンサから
シユート位置信号Eia又はEibが出力されること
により、微分回路３８ｉを介して上記フリツプフ
ロツプ回路３９ｉにリセツト信号Fiが入力され
る。これにより、上記駆動装置１０ｉにおけるク
ラツチ１７ｉが離反され且つブレーキ２２ｉが作
動し、上記ロツド１３ｉが振分けシユート７ｉを
第１、第２計量ホツパ２ia，２ibのいずれか一方
を指向させた状態で停止する（第７図のステツプ
S₁）。

次いで、包装装置３４からタイミング信号Ｂが
制御装置３０の組合せ演算制御部３１に入力され
ると、該制御部３１は12個の計量機１ia，１ibに
ついて第８図に示す如き合計4095（＝２の12乗−
１）個の組合せパターンを順次発生し、各パター
ンの夫々について、同一組における２個の計量機
１ia，１ibがそのパターンに同時に含まれている
か否か、即ちパターンのだぶりの有無をチエツク
して、だぶりがあれば次のパターンを発生し、だ
ぶりがなければそのパターンに該当する計量機１
……１についての組合せ演算を行う（ステツプS₂
〜S₅）。この組合せ演算においては、当該パター
ンに該当する計量機１……１からの重量信号Ａ…
…Ａが示す計量値が加算されると共に、その加算
値と目標重量設定部３５からの目標重量信号Ｃが
示す目標値との差が求められ、且つその差と次回
の組合せ演算によつて得られる差とが順次比較さ
れて、全てのパターンを発生した時点で最も差が
小さかつた組合せのパターンが選択される（ステ
ツプS₆）。そして、その組合せの加算値が上限重
量設定部３６からの上限重量信号Ｄが示す値と徴
して妥当であれば、その組合せが最適組合せとさ
れる（ステツプS₇）。ここで、上記ステツプS₃に
おけるパターンの発生は１計量動作によつて、こ
の実施例の場合4095回行われるが、組合せ演算
は、そのうちのパターンのだぶりがないものにつ
いてのみ行われる（この場合、728回）から、演
算時間は短時間で済む。

上記のようにして最適組合せのパターンが選択
されると、各計量機１ia，１ibないし計量ホツパ
２ia，２ibに対応して設けられた12個の排出フラ
グXia，Xibの上記パターンに対応するフラグＸ
……Ｘが例えば第９図に示すようにハイレベル
「Ｈ」とされ、このハイレベル「Ｈ」とされたフ
ラグＸ……Ｘに対応させて排出制御部３２から駆
動装置１０ｉの第１、第２計量ホツパ駆動部に第
１、第２計量ホツパ開信号Ｉ……Ｉが出力される
（ステツプS₈，S₉）。これにより、上記最適組合せ
に該当する計量ホツパ２……２が開き、該ホツパ
内の被計量物が集合シユート８に投下されて、目
標重量又はこれに近い重量の被計量物が包装装置
に供給される。

然して、計量ホツパ２……２からの被計量物排
出中に、制御装置３０は上記排出フラグXia，
Xibを第１組X₁ａ，X₁ｂから組毎に読み出し、
そのレベル「Ｈ」，「Ｌ」をチエツクする（ステツ
プS₁₀，S₁₁）。そして、第１組においては、例え
ば第９図に示すようにX₁ａ＝「Ｈ」，X₁ｂ＝「Ｌ」、
即ち第１計量ホツパ２₁ａが最適組合せに該当し
て被計量物を排出した場合には、駆動制御部３３
_１における第１フオトセンサ２４₁ａの出力信号
（シユート位置信号）E₁ａをチエツクし（ステツ
プS₁₂）、該信号E₁ａがローレベル「Ｌ」の時、即
ち振分けシユート７₁が第１計量ホツパ２₁ａを指
向していない時には、排出制御部３２からフリツ
プフロツプ回路３９₁にセツト信号G₁が出力され
る（ステツプS₁₃）。そのため、駆動装置１０₁の
シユート駆動部が該フリツプフロツプ回路３９₁
からの駆動信号H₁により作動して、上記振分け
シユート７₁が揺動されると共に、第１計量ホツ
パ２₁ａを指向した時点で、上記第１フオトセン
サ２４₁ａの出力信号E₁ａがハイレベル「Ｈ」と
なつてフリツプフロツプ回路３９₁にリセツト信
号F₁が入力されることにより、該シユート７₁の
揺動が停止される。この場合において、振分けシ
ユート７₁が始めから第１計量ホツパ２₁ａを指向
している時は、上記第１フオトセンサ２４₁ａの
出力信号E₁ａがハイレベル「Ｈ」であるから、
該シユート７₁を揺動させるためのセツト信号G₁
は出力されない。また、第２組目については、例
えば排出フラグX₂ａ，X₂ｂがX₂ａ＝「Ｌ」，X₂ｂ
＝「Ｈ」、即ち第２計量ホツパ２₂ｂが最適組合せ
に該当して被計量物を排出したものとすると、上
記ステツプS₁₁からステツプS₁₄に移行して、駆動
制御部３３₂における第２フオトセンサ２４₂ｂの
出力信号E₂ｂをチエツクする。そして、上記第
１組の場合と同様に、振分けシユート７₂が第２
計量ホツパ２₂ｂを指向していない時は、セツト
信号G₂が出力されて該シユート７₂の指向方向が
切換えられる。尚、排出フラグXia，Xibがとも
にローレベル「Ｌ」である場合には、フオトセン
サ２４ia，２４ibの出力信号Eia，Eibのチエツク
ないし振分けシユート７ｉの切換えが行われな
い。

このようにして、排出フラグXia，Xibのチエ
ツクが完了し、各組における振分けシユート７ｉ
が被計量物を排出した計量ホツパ２……２を指向
すると、上記排出フラグXia，Xibのレベル
「Ｌ」，「Ｈ」に従つて排出制御部３２から各駆動
装置１０ｉにおけるプールホツパ駆動部にプール
ホツパ開信号Jiが出力される（ステツプS₁₅，
S₁₆）。この場合、各組における排出フラグXia，
Xibのいずれか一方がハイレベル「Ｈ」であれ
ば、その組の駆動装置１０ｉに対してプールホツ
パ開信号Jiが出力される。これにより、対応する
プールホツパ３ｉが開き、振分けシユート７ｉを
介して被計量物を排出した計量ホツパ２……２に
次回計量用の被計量物が供給される。ここで、各
組における２個の計量ホツパ２ia，２ibが同時に
被計量物を排出することはないから、プールホツ
パ３ｉからの一回の供給動作で、被計量物を排出
した全ての計量ホツパ内に被計量物が供給される
ことになる。

尚、上記ステツプS₇において、上限重量等との
関係で最適組合せが求められなかつた時は、次の
ように動作する。

即ち、いずれの計量ホツパからも被計量物を排
出することなく、計量値が最小の計量機１に対応
する排出フラグＸのみをハイレベル「Ｈ」とする
（ステツプS₁₇）。そして、その排出フラグＸに対
応する計量ホツパ２に振分けシユート７を指向さ
せ、或いは指向していることを確認した上で対応
するプールホツパ３を開く（ステツプS₁₀〜S₁₆）。
これにより、計量値が最小の計量ホツパ２に被計
量物が追加供給され、計量値のデータが変つた状
態で再度組合せ演算が行われる。

次に、本願の第２発明に係る被計量物供給装置
の実施例を説明する。

第１０〜１２図に示すように、この実施例にお
いては、前記第１発明の実施例と同様に２個１組
として組分けされた６組12個の計量機５１ia，５
１ibが備えられ、その夫々に計量ホツパ５２ia，
５２ibが具備されていると共に、各組における２
個の計量ホツパの上方には１個のプールホツパ５
３ｉが配備されている。また、図示しない被計量
物貯留部とプールホツパ５３ｉとの間に、加振式
の被計量物送り出しトラフ５４、シユート５５及
びプールホツパと同数の加振式の被計量物供給ト
ラフ５６ｉが配設され、且つ上記各計量ホツパの
下方に集合シユート５８が備えられている。

然して、この第２発明の実施例においては、各
組−における１個のプールホツパ５３ｉに、
第１、第２計量ホツパ５２ia，５２ibに対応させ
て第１、第２ゲート５３ia′，５３ib′が具備され、
いずれか一方のゲートが開いた時に、該プールホ
ツパ内の被計量物がそのゲートに対応する計量ホ
ツパに供給されるようになされている。また、こ
れに伴つて、各組における駆動装置６０ｉには、
突出時に第１計量ホツパ５２iaのゲート５２
ia′をリンク機構５２ia″を介して開くロツド６１
iaと、後退時に第２計量ホツパ５２ibのゲート５
２ib′をリンク機構５２ib″を介して開くロツド６
１ibと、突出時にプールホツパ５３ｉの第１、第
２ゲート５３ia′，５３ib′を夫々リンク機構５３
ia″，５３ib″を介して開くロツド６２ia，６２ib
が具備されている。

そして、該駆動装置６０ｉを作動させる制御装
置８０は第１３図に示すように構成されている。

即ち、該制御装置８０は、組合せ演算制御部８
１と排出制御部８２とを有し、組合せ演算制御部
８１には各計量機５１ia，５１ibからの重量信号
Aia′，Aib′と、包装装置８４からのタイミング信
号B′と、目標重量設定部８５からの目標重量信
号C′と、上限重量設定部８６からの上限重量信号
D′とが入力される。また、排出制御部８２は、
組合せ演算制御部８１からの演算結果に基づい
て、各駆動装置６０ｉにおける第１、第２計量ホ
ツパ駆動部に第１、第２計量ホツパ開信号Iia′，
Iib′を、プールホツパの第１、第２ゲート駆動部
に第１、第２ゲート開信号Jia′，Jib′を夫々出力
する。

次に、この実施例の作動を第１４図のフローチ
ヤート図に従つて説明する。

この実施例においても、先ず前記第１発明の実
施例と同様に、包装装置８４からのタイミング信
号B′に基づいて、各計量機５１ia，５１ibについ
ての組合せパターンが発生されると共に、パター
ンのだぶりのない組合せについて組合せ演算が行
われ、最適組合せが求められる（ステツプS₁′〜
S₆′）。そして、排出フラグXia′，Xib′のうちの最
適組合せパターンに該当するフラグがハイレベル
「Ｈ」とされて、その「Ｈ」とされたフラグX′…
…X′に対応する計量ホツパ５２……５２を開く
べく、駆動装置６０ｉの第１、第２計量ホツパ駆
動部に計量ホツパ開信号I′……I′が出力される
（ステツプS₇′，S₈′）。これにより、最適組合せに
該当する計量ホツパ５２……５２が開き、目標重
量又はこれに近い重量の被計量物が得られる。

然して、計量ホツパ５２……５２からの被計量
物排出中に制御装置８０は上記排出フラグXia′，
Xib′を第１組X₁a′，X₁b′から組毎に読み出し、
そのレベル「Ｈ」，「Ｌ」をチエツクする（ステツ
プS₉′，S₁₀′）。そして、例えば第１組において
X₁a′＝「Ｈ」，X₁b′＝「Ｌ」であれば、プールホツ
パ５３₁の第１ゲート５３₁a′を開くべく第１ゲー
ト開信号J₁a′が駆動装置６０₁に出力され（ステ
ツプS₁₁′）、また、第２組において、X₂a′＝「Ｌ」，
X₂b′＝「Ｈ」であれば、プールホツパ５３₂の第２
ゲート５３₂b′を開くべく第２ゲート開信号J₂b′が
駆動装置６０₂に出力され、更に両排出フラグ
Xia′，Xib′がともに「Ｌ」の場合はゲート開信号
J′が出力されることなく、次の組についてのチエ
ツクが行われる（ステツプS₁₀′〜S₁₃′）。このよ
うにして、被計量物を排出した計量ホツパ５２…
…５２に対応するプールホツパ５３……５３から
次回計量用の被計量物が供給される。この時、各
組における２個の計量ホツパ５２ia，５２ibが同
時に開くことがないから、２個の計量ホツパに対
してプールホツパが１個であるにも拘らず、１回
の供給動作で、被計量物を排出した全ての計量ホ
ツパに被計量物が供給される。

ここで、上記ステツプS₆′で最適組合せが求め
られなかつた場合は、前記第１発明の実施例と同
様に、ステツプS₁₄′において重量が最小の計量機
５１に対応するフラグX′がハイレベル「Ｈ」と
されると共に、ステツプS₉′〜S₁₃′に従つて、そ
の計量機の計量ホツパ５２に対応するプールホツ
パ５３のゲート５３′から被計量物が追加補給さ
れる。

尚、以上の第１、第２発明の実施例では、２個
の計量ホツパと、１個のプールホツパと、第２発
明の場合は更に振分けシユートとからなる組が６
組直列状に配置されているが、この組の数は必要
に応じて増減すればよく、また、この組数が多い
場合には、これを円形に配置して全体をコンパク
ト化してもよい。この場合、プールホツパと同数
の被計量物供給トラフ６ｉ，５６ｉは放射状に配
置されることになる。

以上のように、本発明によれば、組合せ計量式
の自動計量装置において、従来、計量機の台数と
同数個必要であつたプールホツパ及び該ホツパへ
の被計量物供給装置（加振式トラフ）が、計量機
の台数の半数で足りることになる。これにより計
量精度の低下を来たすことなく、部品点数を大幅
に削減することが可能となり、もつて、この種の
自動計量装置のコストの低減とコンパクト化が実
現される。

【図面の簡単な説明】

第１〜９図は本願第１発明の実施例を示すもの
で、第１図は要部斜視図、第２図は左側面図、第
３図は右側面図、第４図は駆動装置の要部拡大縦
断面図、第５図は第４図イ〜イ線による横断面
図、第６図は制御装置のブロツク図、第７図はそ
の作動を示すフローチヤート図、第８図は制御装
置で発生される組合せパターンの説明図、第９図
は同じく排出フラグの説明図である。また、第１
０〜１４図は第２発明の実施例を示すもので、第
１０図は要部斜視図、第１１図は左側面図、第１
２図は右側面図、第１３図は制御装置のブロツク
図、第１４図はその作動を示すフローチヤート図
である。２，５２……計量ホツパ、３，５３……プール
ホツパ、７……振分けシユート、３０，８０……
制御装置。

Claims

【特許請求の範囲】１多数の計量ホツパと、各計量ホツパについて
の計量値に基づく組合せ演算によつて最適組合せ
を選択し、その最適組合せに該当する計量ホツパ
から被計量物を排出させる制御装置とを有する自
動計量装置における上記各計量ホツパへの被計量
物供給装置であつて、各計量ホツパが２個１組と
して組分けされ、各組の並置された２個の計量ホ
ツパの上方に１個のプールホツパが配備されてい
ると共に、各組の２個の計量ホツパとプールホツ
パとの間に、揺動することによつてプールホツパ
から排出される被計量物を２個の計量ホツパに選
択的に投入する振分けシユートが備えられている
ことを特徴とする自動計量装置における被計量物
供給装置。２２個の計量ホツパと、その上方に位置する１
個のプールホツパと、これらの間に位置する振分
けシユートとからなる組が直列状に配置されてい
る特許請求の範囲第１項記載の自動計量装置にお
ける被計量物供給装置。３２個の計量ホツパと、その上方に位置する１
個のプールホツパと、これらの間に位置する振分
けシユートとからなる組が円形に配置されている
特許請求の範囲第１項記載の自動計量装置におけ
る被計量物供給装置。４多数の計量ホツパと、各計量ホツパについて
の計量値に基づく組合せ演算によつて最適組合せ
を選択し、その最適組合せに該当する計量ホツパ
から被計量物を排出させる制御装置とを有する自
動計量装置における上記各計量ホツパへの被計量
物供給装置であつて、各計量ホツパが２個１組と
して組分けされ、各組の並置された２個の計量ホ
ツパの上方に１個のプールホツパが配備されて、
該プールホツパに被計量物を２個の計量ホツパに
選択的に投下すべく２個のゲートが設けられてい
ると共に、上記制御装置が、各組における２個の
計量ホツパが同時に最適組合せに該当しないよう
に組合せ演算を行うと共に、いずれか一方の計量
ホツパが最適組合せに該当して被計量物を排出し
た時に、被計量物をその計量ホツパに供給すべく
プールホツパにおける対応するゲートを開くよう
に構成されていることを特徴とする自動計量装置
における被計量物供給装置。５２個の計量ホツパと、その上方に位置する１
個のプールホツパとからなる組が直列状に配置さ
れている特許請求の範囲第４項記載の自動計量装
置における被計量物供給装置。６２個の計量ホツパと、その上方に位置する１
個のプールホツパとからなる組が円形に配置され
ている特許請求の範囲第４項記載の自動計量装置
における被計量物供給装置。