JP2563093B2 - 組合せ計量装置における計量物の収集方法及び装置 - Google Patents

組合せ計量装置における計量物の収集方法及び装置

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JP2563093B2
JP2563093B2 JP7108991A JP10899195A JP2563093B2 JP 2563093 B2 JP2563093 B2 JP 2563093B2 JP 7108991 A JP7108991 A JP 7108991A JP 10899195 A JP10899195 A JP 10899195A JP 2563093 B2 JP2563093 B2 JP 2563093B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組合せ計量装置におけ
る計量物の収集方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数台の計量機を用いる組合せ計量装置
において、第10図の要部断面正面図、第11図の要部
斜視図に示すような構成により計量物の収集を行なうこ
とが、特開昭57−125322号公報(以下従来例と
いう)により提案されている。図において、a1 〜an
の複数台の計量機で計量された計量物は、bx,byの
2つの排出口を有する両開き用の計量ホッパb1 〜bn
に移送される。cは、ほぼ円錐状の内側シュート部c1
及び外側シュート部c2 を交差させた2重構造の分離シ
ュートで、2重円の投入口d1 ,d2 と排出口e1 ,e
2 とを有している。分離シュートから排出される計量物
はタイミングホッパf1 ,f2 を通して、包装機と連動
するバケットg1 ,g2 に供給される。
【0003】ところで、このような組合せ計量装置にお
いては、例えば10台の計量機を用いた場合の組合せ総
数は、210−1=1023通りあり、その中で、4〜6
台の計量機による計量値が含まれる組合せ数は、104105106 =672 通りとなり、全体の約66%近くとなっている。このた
め、10台の計量機の計量値を組合せる組合せ計量装置
では、毎回、4〜6台の計量機が最適組合せに選定され
るように各計量機の供給量を調整制御している。そし
て、このような10台の計量機を用いた組合せ計量装置
においては、計量物の性状により多少異なるが、ほぼ6
0回/分の速度で計量を行なっている。
【0004】ところが、近年の計量袋詰商品の需要増に
伴い、120回/分の高速処理が可能な包装機が開発さ
れ、それに対応するため、組合せ計量装置も高速処理を
行なう工夫が試みられてきた。前記従来例のものでは、
計量物の供給、計量、組合せ演算、排出という一連の計
量動作を行なうグループが2グループ並存するように計
量機が増設されている。第12図は、従来例における計
量サイクルのタイミングチャートを示すもので、複数台
の計量機を第1のグループと第2のグループに分け、一
方のグループが供給行程にある時には、他方のグループ
が排出行程にあるように、互いに1/2計量サイクルオ
ーバラップさせて、1計量サイクルの間に、排出行程が
少なくとも2回存在するように動作させている。
【0005】即ち、正、負のタイミング信号に対応して
組合せ演算を実行し、例えば正のタイミング信号で、組
合せ計量を実行した第1のグループの計量機の計量ホッ
パ(WH)を開いて計量物を排出し、負のタイミング信
号で、組合せ計量を実行した第2のグループの計量ホッ
パを開いて計量物を排出する。計量物を排出した計量機
のプールホッパ(PH)は計量ホッパから計量物が排出
されている間に開かれて、新たな計量物は、ある時間遅
れをもって計量ホッパが閉じられてから供給されて計量
が行なわれる。このようにして1計量サイクルが第1グ
ループ、第2グループでそれぞれ実行される。
【0006】次に、具体的な例により従来例の動作につ
いて説明する。例えば、毎回10台の計量機を組合せに
参加させて、略4台の計量機から計量物を排出させるよ
うにする場合は、全計量機台数を14台とし、組合せに
際しては、この14台の計量機から10台の計量機を選
択して組合せを行ない、目標重量値に最も近い略4台の
計量機の最適組合せを求めて計量物を排出し、続いて排
出した計量機に計量物を再供給している間に、残りの1
0台前後の計量機で組合せを行なって略4台の計量機か
ら計量物を排出する。更に、排出した計量機に計量物を
再供給している間に、残った6台前後の計量機に前々回
に排出し再供給した略4台の計量機を加えて、計10台
前後の計量機で組合せを行ない、同様にして略4台の計
量機から計量物を排出していく。以後、このような動作
を順次繰り返して、1計量サイクルの間に組合せ計量物
を2回排出する。このように、従来の高速型計量装置
は、組合せ計量を行なう2グループの動作サイクルを互
いに1/2ピッチオーバラップさせることにより、次段
の包装機に対する排出周期を1/2に短縮していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来例の高速計量が効果を発揮するのは、順次排出さ
れる計量物を1つのシュートで収集する場合で、2つの
シュートに振り分けて排出する場合には、各シュートに
対する排出周期が2倍周期となるので、各シュートの収
集速度は改善されておらず、従って、2組の計量物を2
パッケージに交互、又は同時に包装する2連式の包装機
と連動する場合は、その包装機の処理速度をこれ以上上
げることはできないという問題があった。そこで、本発
明はこのような従来技術の問題点を解消しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の計量機
に計量物を供給して計量し、得られた各計量物を組み合
わせて計量物の最適組合せを求め、求めた各計量機から
計量物を排出し、空になった計量機には、再び計量物を
供給するプロセスを同時に3組併存させる装置であっ
て、1組目は、空の計量機に対する計量機の供給動作
を、2組目は、最適組合せに係る計量物の排出動作を、
3組目は、これらの排出・供給動作をしない残りの計量
機の中から新たな最適組合せの計量物を求める動作を、
それぞれ同一事象で進行させる制御手段と、最適組合せ
の計量物が求まる毎に、排出方向を切り替えて2つの排
出経路に交互に排出する手段とを備えたことを特徴とす
る組合せ計量装置における計量物の収集装置を提供する
ことにより、前記した従来技術の問題点を解消するもの
である。
【0009】
【作用】本発明は、計量物の計量装置への供給、計量、
組合せ演算、排出の1計量サイクルの間に、少なくとも
3組以上の組合せ計量物を求めて、これらの計量物をそ
の組数よりも少ない複数の排出経路に振り分けて排出す
るので、多連式の包装機と連動でき、排出周期も短縮で
きる。また、計量装置の駆動源としてステッピングモー
タ等のデジタル制御されるモータを用いたので、駆動源
の部品点数を削減でき、設置スペースも少なくできる。
【0010】
【実施例】本発明は、計量物の供給、計量、組合せ演
算、排出という一連の計量物動作の合間に、少なくとも
3組以上の組合せ計量物を求めて、これらをその組数よ
りも少ない複数の排出経路に順次振り分けて排出するこ
とを特徴とするものである。以下、図により本発明の実
施例について説明する。第1図は、本発明に用いる組合
せ計量装置の概略の断面正面図、第2図(a)は第1の
実施例の組合せ計量装置の配置説明図、同(b)は計量
物収集部の正面図、同(c)はその側面図である。
【0011】図に示すように、複数台の計量機、図の例
では18台の計量機を円形に配置し、分散フィーダk
1 、放射フィーダk2 を介して計量物をプールホッパP
Hに供給する。プールホッパPHからは、所定のタイミ
ングで計量ホッパWHに計量物が供給され、図示しない
ロードセル等により計量が行なわれる。計量ホッパの下
方には、内外2系統の排出経路を有するシュートが配置
されている。このシュートは、ロート状の内側シュート
IBの周りに外側シュートOAが同心円状に配置された
構造で、その外側シュートOAの下端部は、更に2系統
に分離されて左右のタイミングホッパHA,HBに接続
されると共に、両タイミングホッパHA,HBは、それ
ぞれ1つの下部シュートsに臨まされて、内側及び外側
シュートに排出された計量物は、下部シュートで一体と
なるように構成されている。また、各計量機の計量ホッ
パの開閉ゲートは、互いに反対方向に択一的に開く両開
きゲートとされており、その両ゲートの合せ目は図示し
ないが、内側シュートの上縁部に沿って配置されて、各
計量ホッパからは、内外いずれのシュートにも計量物が
排出されるように構成されている。
【0012】このように構成されたものにおいて、組合
せ演算は、毎回4台の計量機が最適組合せに選定される
ように各計量機に対する供給量が調整され、また、計量
物を排出した計量ホッパ(WH)には直ちに上部のプー
ルホッパ(PH)から計量物が再供給されて、設定サイ
クルで動作するようにタイミング調整がされている。
【0013】第3図は、計量サイクルのタイミングチャ
ートである。次に、このタイミングチャートについて説
明する。この例では、18台の計量機からまず9台の計
量機を選択して計量値を読み込み、それに基づいて組合
せ演算を行ない(同図(c)イ)、目標重量値に最も近
い4台の計量機の組合せを求めて、求めた組の計量物を
内側シュートIBに排出する(同図(f)ハ)。続い
て、その排出行程が終了しない所定タイミングで、残り
14台の中から9台を選択して計量値を読み込み、それ
に基づいて組合せ演算を行ない(同図(d))、同様に
して4台の計量機の組合せを求めて、求めた組の計量物
を今度は外側シュートOAに排出する(同図(g))。
【0014】更に、その排出行程が終了しない所定タイ
ミングで、残り10台から9台を選択して計量値を読み
込み、同様にして組合せ演算を行なって(同図(e))
4台の計量機から今度は内側シュートIBに組合せ計量
物を排出する(同図(h))。次に、その排出行程が終
了しない所定タイミングで、最後に残った6台の計量機
に、初回に排出、供給された4台の計量機を加えた10
台の計量機から9台を選択し、同様にして4回目の組合
せ演算を行なって(同図(c)ロ)、4台の計量機から
今度は外側シュートOAに組合せ計量物を排出する(同
図(f)ニ)。以後、このような動作を順次繰り返し
て、1計量サイクルの間に、組合せ計量物を3回順次に
排出していくと共に、排出した計量物を2つの排出経路
に交互に振り分けて排出する。なお、排出経路の振り分
けは、後述する計量ホッパのゲート駆動用ステッピング
モータを制御することにより行なわれる。
【0015】このように、第1の実施例においては、組
合せ計量を行なう3グループの各動作サイクルを、互い
に2/3計量サイクルずつオーバラップさせて、1計量
サイクルの間に3組の計量物を2つの排出経路に交互に
排出させることを特徴とするものである。なお、この例
においてはタイミングホッパは必ずしも必要ではない
が、タイミングホッパを設けると、シュートを前後して
流れる組合せ計量物を組合せ単位毎に弁別することがで
き、シュートにおける収集能力を向上できるという利点
がある。
【0016】第4図は、第1の実施例の動作手順を示す
フローチャートである。次に、このフローチャートにつ
いて説明する。 (1)包装機からタイミング信号TA 又はTB が入力さ
れたことを確認し(ステップP1 )、入力された信号が
T であれば(ステップP2 )、フラグFを1にして
(ステップP3 )、タイミングホッパHAを開閉する
(ステップP4 )。入力されたタイミング信号がTA
なければ、フラグFを0にして(ステップP5)、タイ
ミングホッパHBを開閉する(ステップP6 )。 (2)前回及び前々回で計量物が排出されなかった計量
機を選択し(ステップP7 )、選択された計量機からの
重量を入力する(ステップP8 )。次に、選択された計
量機の重量を、非排出カウント値の大きい順に並べ(ス
テップP9 )、上位から9台の計量機を選択し(ステッ
プP10)、選択された計量機で組合せ演算して、目標重
量以上で上限重量以下の一組の組合せを求める(ステッ
プP11)。
【0017】(3)ステップP11の条件で組合せが求め
られれば(ステップP12)、フラグFが1である場合に
は(ステップP13)、求められた組合せに該当する計量
機の計量ホッパの外側ゲートAを開閉して(ステップP
14)、計量物を外側シュートOAに排出させる。また、
フラグFが1でなければ、求められた組合せに該当する
計量機の計量ホッパの内側ゲートBを開閉し(ステップ
15)、計量物を内側シュートIBに排出する。
【0018】(4)ゲートを開閉した計量機の非排出カ
ウント値をゼロクリアし、開閉しなかった計量機の非排
出カウント値を1インクリメントする(ステップ
16)。ゲートを開閉した計量機に対応するプールホッ
パを開閉して、計量物を供給する(ステップP17)。ス
テップP12の処理において、所定の組合せが得られなか
った場合には、重量が一定重量以下の計量機に対するプ
ールホッパを開閉して、計量物を追加供給する(ステッ
プP18)。
【0019】(5)開閉したプールホッパに対応する放
射フィーダの作動(一定時間)を開始し、更に分数フィ
ーダの作動(一定時間)を開始する(ステップP19)。
第5図(a)は、第2の実施例の配置説明図、同(b)
はその側面図、同(c)は第5図(a)のI−I矢視図
の平面図である。この例では、組合せ計量を行なうグル
ープの動作サイクルを完全にオーバラップさせて、供
給、計量、組合せ演算、排出という一連の動作を同時一
斉に行ない、その下段の計量物の収集プロセスでタイミ
ングをずらせて2つの排出経路へ交互に計量物を排出し
ていき、最終段では第1の実施例と同様の排出タイミン
グで排出していくことを特徴とする。このような計量物
の収集を行なうため、第2の実施例では、計量機の配置
構成は、第1の実施例と同様とするが、外側シュートは
左右の2系統に完全に分離して、左外側シュートOA1
と右外側シュートOA2 とを独立させる。そして左外側
シュートOA1 に排出された組合せ計量物は中間ホッパ
1 に、内側シュートIBに排出された組合せ計量物は
中間ホッパH2 に、右外側シュートOA2 に排出された
組合せ計量物は中間ホッパH3 にそれぞれ収集されてか
ら、それぞれタイミングホッパHA1 ,HA2 ,HA3
を介して下部シュートSから外部に排出されるように構
成されている。 そして、組合せ演算においては、毎
回、4台の計量機が最適組合せに選定されるように各計
量機の供給量が調整されており、また、計量物を排出し
た計量ホッパには、直ちに計量物が再供給されるように
設定されている。
【0020】第6図は、第2の実施例の計量サイクルの
タイミングチャートである。次に、このタイミングチャ
ートについて説明する。最初に、全計量機の計量値を一
斉に読み込み、続いて右側9台の計量機を選択して組合
せ演算を行ない、目標重量値に最も近い4台の計量機の
組合せを1組求める。次に、左側9台の計量機を選択し
て組合せ演算を行ない、同様にして4台の計量機の組合
せを1組求める。更に、残り10台の計量機から9台を
選択して組合せ演算を行ない、4台の計量機の組合せを
1組求める[第6図(c)]。
【0021】求められた3組の組合せ計量物は、右側グ
ループで求めたものは右外側シュートOA2 に、左側グ
ループで求めたものは左外側シュートOA1 に、残りの
グループで求めたものは内側シュートIBにそれぞれ同
時、又は、組合せ演算終了の都度、順次に排出していく
[第6図(d),(e),(f)及び(イ),(ロ)参
照]。
【0022】各グループから排出された3組の計量物
は、それぞれ対応する3つの中間ホッパで一旦プールさ
れ[第6図(g),(h),(i)]、所定のタイミン
グで、下部の2列のタイミングホッパの一方の列に一斉
に移し替えられ[第6図(ハ)]、次のサイクルで、中
間ホッパにプールされた3組の計量物は設定タイミング
で、今度は他方のタイミングホッパの列に一斉に移し替
えらえる[第6図(ニ)]。 このようにして、1計量
サイクル毎に、3組の計量物が交互に2列のタイミング
ホッパに移し替えられていく。一方、各列のタイミング
ホッパは、その列における次の計量物の供給があるまで
に、それぞれ3組の計量物を順次下部シュートに排出し
ていく。その際、A列とB列とでは、60度の位相差を
もって、又、各列においては、それぞれ120度の位相
差をもって順次計量物を排出していく。
【0023】以上のように、第2の実施例においては、
組合せ計量物の計量ホッパからの排出は、3組同時であ
るにも拘わらず、包装機と接続される最下段において
は、1計量サイクルの間に3組の計量物が等ピッチ順次
排出され、しかも最下段の2つの下部シュートには、計
量物が交互に排出される。即ち、第2の実施例は、1計
量サイクルの間に3組の計量物を3つの排出経路で同時
に収集すると共に、その下段ではこれらの計量物を2つ
の排出経路に切り換えて順次に排出していくので、計量
物の収集に最も時間のかかる上段では余裕のある収集が
できると共に、下段においては、1ユニットにまとめら
れた計量物を放出していくので、上段以上の速度で排出
しても、前後して排出される計量物を十分に弁別できる
利点が得られる。なお、上記の説明では、タイミングホ
ッパを計6個使用しているが、これは上段の中間ホッパ
の開閉ゲートの動作に十分な余裕を持たせるためで、タ
イミングホッパを省略することもできる。この場合に
は、3つの中間ホッパから直接左右の下部シュートに交
互に計量物を放出させるように制御する。
【0024】第7図は、第2の実施例の処理手順を示す
フローチャートである。次に、このフローチャートにつ
いて説明する。 (1)インデックスiを0にセットし(ステップS
1 )、包装機からタイミング信号TA 又はTB が入力さ
れれば(ステップS2 )、インデックスiに1を加算す
る(ステップS3 )。次に入力されたタイミング信号が
A であれば(ステップS4 )、フラグFに1を設定す
る(ステップS5 )。続いて、タイミングホッパHA
1 ,HA2 ,HA3 の内、該当順位の1台のタイミング
ホッパの開閉を開始する(ステップS6 )。入力された
タイミング信号がTA でなければ、フラグFに0をセッ
トし(ステップS7 )、タイミングホッパHB1 ,HB
2 ,HB3 の内、該当順位の1台のタイミングホッパの
開閉を開始する(ステップS8 )。
【0025】(2)インデックスiが3になるまでステ
ップS2 〜S7 の処理を繰返し(ステップS9 )、i=
3であれば、フラグF=1であるときに(ステップ
10)、中間ホッパH1 ,H2 ,H3 のB側のゲートの
開閉を開始する(ステップS11)。フラグFが1でなけ
れば、中間ホッパH1 ,H2 ,H3 のA側のゲートの開
閉を開始する(ステップS12)。
【0026】(3)各計量機から重量を入力し(ステッ
プS13)、右側グループ9台の計量機が組合せ演算し
て、一組の組合せRを求める(ステップS14)。次に、
左側グループ9台の計量機で組合せ演算して、一組の組
合せLを求める(ステップS15)。続いて、組合せR、
Lに選択されなかった残りの計量機で組合せ演算して、
一組の組合せRLを求める(ステップS16)。
【0027】(4)ステップS14,S15,S16の組合せ
が求められれば(ステップS17)、組合せR,L,RL
に選択された計量機の計量ホッパのゲート開閉を開始し
(ステップS18)、ゲート開閉を開始した計量機に対応
するプールホッパの開閉を開始する(ステップS19)。
また、上記各組合せが求められない場合には、重量が一
定重量以下の計量機に対応するプールホッパの開閉を開
始する(ステップ20)。
【0028】次に、開閉を開始したプールホッパに対応
する放射フィーダの作動を開始し、更に分散フィーダの
作動も開始して(ステップS21)、ステップS の処理
に戻る。これまでに説明してきた方法は、いずれも1計
量サイクルの間に3組の組合せを求め、これらを2系統
の排出経路に収集して排出していく態様であったが、本
発明はこれらの態様に限定されるものではなく、例え
ば、1計量サイクルの間に4組の組合せを求めて、これ
をその組数よりも少ない2系統、又は3組の排出経路に
収集して排出していく態様も可能である。
【0029】第8図は、計量機を長円形に配置した例を
示す平面図である。この例の場合には、左右の半円部分
a,bに各7台の計量機を配置し、中央部分cには4台
の計量機を配置する。a,b,c各部分の分離結合が容
易となり、必要に応じて中央部分cを除去すると、左右
14台の計量機で円形配置の計量装置が構成できる。ま
た、計量ホッパから中間ホッパに至るまでの3系統の排
出経路を無理なく構成でき、しかも、各計量ホッパから
中間ホッパに至るまでのシュートの滑落距離を略等しく
することができ、計量物の収集時間のバラツキを少なく
することができる。
【0030】第9図,第13図,第14図は、各計量機
の駆動部分の機構図で、第9図は正面図、第13図は右
側面図、第14図は左側面図である。次に、この構成図
について説明する。ステッピングモータはM1 とM2
上下2基あり、上部のものは計量ホッパ(WH)を、下
部のものはプールホッパ(PH)をそれぞれ駆動する。
上部ステッピングモータM1 の駆動軸1には、その右端
部においてWHの外側ゲートG1を開閉させるカム2が
固定され、その左端部にはWHの内側ゲートG2を開閉
させるカム3(第14図を参照)が固定されている。そ
して、WHの外側のゲートG1を開放させる時は、第1
3図上で、駆動軸1を反時計方向に180度回転させ
る。すると、カム2が、カムフォロワー4を押し下げ、
それに伴ってレバー5とレバー7とが一体となって軸6
の回りを時計方向に回動し、さらにレバー7がWH側の
レバー8を前方に押して、レバー8が軸9の回りに反時
計方向に回動する。すると、リンク10が時計方向に押
し下げられ、それに伴ってWHの外側ゲートG1が軸1
1を中心として時計方向に回動して外側ゲートG1が開
く。
【0031】また、外側ゲートG1を閉じる時は、上部
ステッピングモータを逆回転(時計方向に回転)させ、
カム2を初期位置まで戻す。すると、レバー5とレバー
7はスプリング12の引っ張り力によりカム2の回転に
伴って反時計方向に回動し、同時にWHのレバー8もス
プリング13の引っ張り力により時計方向に回動して、
外側ゲートG1を閉じる。一方、WHの内側ゲートG2
を開放させる時は、上部ステッピングモータの駆動軸1
を、第14図上で反時計方向に180度回転させる。こ
の時、第13図上では、駆動軸1は時計方向に180度
回転する。すると、第13図のカムフォロワー4は、カ
ム2の作用は受けないが、第14図のカムフォロワー1
4は、カム3の回転によって押し下げられ、これにより
レバー15,16は、軸17の回りに反時計方向に回動
する。すると、ローラー18が軸19の回りに時計方向
に回動し、リンク20もピン21の回りを時計方向に回
動しながらピン21を軸22回りに時計方向に回動させ
て、内側ゲートG2を開放させる。 また、閉じる時
は、上部ステッピングモータを逆転させ、スプリング2
3,24の引っ張り力でレバー15,16とローラー1
8とリンク20とを引き戻して内側ゲートG2を閉じ
る。
【0032】一方、下部ステッピングモータの駆動軸2
5の端部には、第13図に示すように、PHの両ゲート
を同時開閉させるカム26が固定されており、そして、
両ゲートを開閉させる時は、下部ステッピングモータM
2 を360度回転させる。すると、最初の180度の回
転ではカム26がカムフォロワー27を押し上げ、これ
によりレバー28,29が軸30回りに時計方向に回動
し、これに伴ってリンク31を介してピン結合されたレ
バー32が軸33の回りに反時計方向に回動し、さらに
その軸33の回動に伴ってレバー34が、同じく反時計
方向に回動して、PH側のレバー35を前方に押す。す
ると、レバー35が軸36の回りに反時計方向に回動
し、それに伴ってリンク37がピン38の回りに時計方
向に回動しながら、ピン38を軸39の回りに時計方向
に回動させて、一方のゲートを開く。一方のゲートが開
くと、それに連動して第14図に示す反対側のリンク4
0が回動し、これにより他方のゲートが開く。上記カム
26が、さらに180度回転すると、スプリング41,
42の引っ張り力により、カムフォロワー27が下降
し、それに伴って各レバー28,29,32,34やリ
ンク31,37,40が逆方向に回動して、上記両ゲー
トが閉じる。 各ステッピングモータの駆動軸には、そ
れぞれスリット付きのディスクD1,D2が取り付けら
れ、また、そのスリットは光センサF1,F2で検出さ
れるように構成されている。これは各駆動軸の初期位置
を決めるためのもので、通常は、位置決めを必要としな
いが、特にステッピングモータが脱調し、暴走した時に
使用する。
【0033】なお、光センサF1,F2及びロードセル
RはそれぞれブラケットX1 ,X2,X3 に固定され、
ブラケットX1 ,X2 はフレームベースYに固定されて
いる。計量装置の駆動源として、従来は定速回転のモー
タを使用し、カム、クラッチ、ブレーキ等を使用して、
計量ホッパやプールホッパの開閉ゲートを駆動制御して
いた。このため、部品点数が多くなると共に、駆動部の
機構が複雑になり、さらには保守点検整備や部品管理が
煩雑になるという問題があった。これに対して、本発明
においては、回転速度や回転方向等が自由に変更制御で
きるステッピングモータを使用したので、次のような利
点が得られる。
【0034】(1)クラッチ、ブレーキ等を省略できる
ので、駆動部のスペースを小さくできる。 (2)計量ホッパ等の開閉ゲートを計量物の性状に応じ
て開閉制御でき、計量物の割れや騒音等を防止できる。 (3)1つのステッピングモータの正転、逆転の使い分
けで、計量ホッパの両開きゲートを各々独立に開閉制御
できる。従って、駆動部を小さくすることができると共
に、部品点数を削減でき、加えて保守点検整備が簡単に
なる。 (4)回転速度や回転方向は、デジタル制御で簡単に変
更でき、しかもオープンループ制御ができるので、設計
変更が容易で自由度が高い。なお、ステッピングモータ
の他に、回転速度や回転方向が自由に変更制御できるサ
ーボモータを使用しても、同様の効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、1計量
サイクルの間に少なくとも3組以上の組合せ計量物を求
めて、これらの計量物をその組数よりも少ない複数の排
出経路に振り分けて排出するようにしたので、多連式の
包装機と連動することが可能となると共に、その包装機
に排出する計量物の排出周期を従来よりも短縮すること
ができ、その処理能力を向上させることができるという
効果がある。また、計量装置の駆動源としてステッピン
グモータ等のデジタル制御されるモータを用いたので、
前述のように駆動源の部品点数を削減でき、設置スペー
スも少なくなる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】組合せ計量装置の概略の断面正面図である。
【図2】(a)は第1の実施例の組合せ計量装置の平面
図であり、(b)は被計量物収集部の正面図であり、
(c)はその側面図である。
【図3】第1の実施例のタイミングチャートである。
【図4】第1の実施例のフローチャートである。
【図5】(a)は第2の実施例の計量物収集部の正面図
であり、(b)はその側面図であり、(c)は(a)の
I−I矢視図の平面図である。
【図6】第2の実施例のタイミングチャートである。
【図7】第2の実施例のフローチャートである。
【図8】計量機の別の配置例を示す平面図である。
【図9】計量装置の駆動部の機構図である。
【図10】従来例の要部断面正面図である。
【図11】その要部斜視図である。
【図12】従来例のタイミングチャートである。
【図13】計量装置の駆動部の機構図である。
【図14】計量装置の駆動部の機構図である。
【符号の説明】
PH…プールホッパ、WH…計量ホッパ、K1 …分散フ
ィーダ、K2 …放射フィーダ、OA…外側シュート、I
B…内側シュート、HA,HB…タイミングホッパ、H
1 ,H2 ,H3 …中間ホッパ、S…下部シュート、M
1 ,M2 …ステッピングモータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の計量機に計量物を供給して計量し、
    得られた各計量物を組み合わせて計量物の最適組合せを
    求め、求めた各計量機から計量物を排出し、空になった
    計量機には、再び計量物を供給するプロセスを同時に3
    組併存させる装置であって、 1組目は、空の計量機に対する計量機の供給動作を、2
    組目は、最適組合せに係る計量物の排出動作を、3組目
    は、これらの排出・供給動作をしない残りの計量機の中
    から新たな最適組合せの計量物を求める動作を、それぞ
    れ同一事象で進行させる制御手段と、 最適組合せの計量物が求まる毎に、排出方向を切り替え
    て2つの排出経路に交互に排出する手段とを備えたこと
    を特徴とする組合せ計量装置。
  2. 【請求項2】複数の計量機に計量物を供給して計量し、
    得られた各計量値を組み合わせて計量物の最適組合せを
    求め、求めた各計量機から計量物を排出し、空になった
    計量機には、再び計量物を供給するようにした組合せ計
    量装置であって、 前記複数の計量機の略半数の計量機の中から1組目の最
    適組合せを求め、残りの略半数の計量機の中から2組目
    の最適組合せを求め、この両最適組合せに該当しなかっ
    た残りの計量機の中から3組目の最適組合せを求めて、
    それぞれの最適組合せの計量物を排出させる組合せ制御
    手段と、 排出された各組の計量物をそれぞれ貯留する3つの貯留
    手段と、これらの貯留手段の下方に配置された2つの排
    出経路と、 前記3つの貯留手段にそれぞれ貯留された計量物を所定
    のタイミングをずらせて前記2つの排出経路に交互に排
    出する排出制御手段とを備えたことを特徴とする組合せ
    計量装置。
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