JPH0549938A - アクロレイン及びアクリル酸合成用触媒及びその製造法 - Google Patents

アクロレイン及びアクリル酸合成用触媒及びその製造法

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JPH0549938A
JPH0549938A JP3234047A JP23404791A JPH0549938A JP H0549938 A JPH0549938 A JP H0549938A JP 3234047 A JP3234047 A JP 3234047A JP 23404791 A JP23404791 A JP 23404791A JP H0549938 A JPH0549938 A JP H0549938A
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聖午 渡辺
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求 大北
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い機械的強度を有し反応器への充填その他
移送時に粉化・崩壊することがなく、且つ性能低下のな
いアクロレイン及びアクリル酸合成用触媒。 【構成】 プロピレンの気相接触酸化によるアクロレイ
ン及びアクリル酸合成用の成型触媒又は担持触媒の少く
とも一部の表面が有機高分子化合物でコーティングされ
た触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度に優れたア
クロレイン及びアクリル酸合成用成型触媒又は担持触媒
及びその製造法並びにそれを用いたアクロレイン及びア
クリル酸の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工業的に用いられる成型触媒又
は担持触媒は、移動させたり、反応器に充填する際に粉
化・崩壊することがないよう、ある程度以上の機械的強
度を有する必要がある。触媒の機械的強度は成型圧力を
調節したり、成型又は担持の操作を工夫することで、あ
る程度は改善される。
【0003】しかし、このような方法で機械的強度を高
くした触媒は、概して、触媒の持つ比表面積が小さくな
ったり、反応に有効な細孔分布が制御できない等の理由
で、目的生成物の収率が低くなる欠点を有している。
【0004】従来、本目的のためにいくつかの方法が提
案されている。例えば、特開昭57−119837号公
報には、オレフィンの酸化用触媒を成型する際に、セル
ロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコー
ル等を添加することにより、ある程度の機械的強度を有
し、かつ、高収率で目的生成物を製造することができる
触媒が得られることが報告されている。また、特開昭5
9−173140号公報には、担持触媒を調製する際に
助剤としてウィスカを用いることにより機械的強度を高
めることができると報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、触媒充填又
は移送時等に粉化・崩壊の少ない機械的強度に優れたア
クロレイン及びアクリル酸合成用成型触媒又は担持触媒
及びその製造法の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プロピレンを
分子状酸素により気相接触酸化してアクロレイン及びア
クリル酸を合成するための触媒物質を含有してなる成型
触媒又は担持触媒の少なくとも一部の表面が有機高分子
化合物でコーティングされていることを特徴とするアク
ロレイン及びアクリル酸合成用触媒及びその製造法にあ
る。
【0007】本発明において、成型触媒の場合、その形
状についてはとくに限定はなく、球状、円柱状、円筒
状、星型状等、通常の打錠機、押出成型機、転動造粒機
等で成型されるものが用いられる。また、担持触媒の場
合、担体の種類についてはとくに限定はなく、シリカ、
アルミナ、シリカ・アルミナ、マグネシウム、チタニア
等の通常の担体が用いられる。また、その形状について
もとくに限定されるものではなく、球状、円柱状、円筒
状、板状等が挙げられる。
【0008】本発明では、成型触媒又は担持触媒の少な
くとも一部の表面を有機高分子化合物でコーティングし
ているので、触媒の機械的強度が著しく向上し、触媒の
移送及び反応器への充填時等の通常の作業、操作おける
触媒の粉化及び崩壊を著しく防ぐことができる。
【0009】コーティングされた有機高分子化合物は、
加熱による分解又は燃焼により容易に触媒より除去する
ことができる。従って、触媒はコーティングされた高分
子化合物を反応開始前に除去することにより、コーティ
ングした高分子化合物の影響を何ら受けることなく安定
した性能を保持することができる。
【0010】コーティングに用いる高分子化合物として
は、とくに限定はないが、加熱による除去の工程を考慮
した場合、高い解重合性を有する物質を使用するのが好
ましい。一般に、高分子化合物を熱分解するためにはか
なりの高温を要する。また、酸素存在下で燃焼させると
大きな発熱を起こし、触媒自体を損傷させる場合もあ
る。しかし、高い解重合性を有する高分子化合物は、比
較的低い温度で単量体に分解し気化蒸発する。すなわ
ち、加熱による除去の操作を触媒に対しより安全に行う
ことができる。
【0011】高い解重合性を有する高分子化合物として
は、触媒に対して無害であり、かつ、安価な溶媒に容易
に溶解するものが好ましく、ポリスチレン、ポリ−α−
メチルスチレン及びポリメタクリル酸メチル等が挙げら
れる。これらの化合物は単独で用いても混合して用いて
も良い。
【0012】本発明において、コーティングする有機高
分子化合物の使用量は、成型触媒又は担持触媒に対し
0.1〜40重量%が適当である。使用量が小量過ぎる
と強度向上の効果が低下する。また、この範囲を越える
多量のコーティングは経済的に不利である。
【0013】有機高分子化合物を成型触媒又は担持触媒
にコーティングするには、高分子化合物を溶媒に溶解し
た溶液を霧状にして成型触媒又は担持触媒に付着させる
か、もしくは該溶液に成型触媒又は担持触媒を浸漬する
ことにより付着させ、その後、溶媒を気化蒸発させる方
法を用いると、容易にかつ均一にコーティングすること
ができる。ただし、この際、溶液中の高分子化合物の濃
度が高過ぎると、溶液の粘度が高くなり成型触媒又は担
持触媒どうしが粘着し操作上困難を招くので、溶液中の
高分子化合物の濃度は1〜30重量%の範囲を用いるこ
とが好ましい。
【0014】本発明で用いるアクロレイン及びアクリル
酸合成用の触媒は、一般式 MoaBibFecAdXeYfZgSihOi (式中、Mo、Bi、Fe、Si及びOはそれぞれモリ
ブデン、ビスマス、鉄、ケイ素及び酸素を表し、Aはニ
ッケル及び/又はコバルト、Xはマグネシウム、亜鉛、
マンガン、スズ及び鉛からなる群より選ばれた少なくと
も1種の元素、Yはリン、ホウ素、イオウ、テルル、セ
レン、ゲルマニウム、タングステン及びアンチモンから
なる群より選ばれた少なくとも1種の元素、Zはカリウ
ム、ナトリウム、セシウム、ルビジウム及びタリウムか
らなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。た
だし、a、b、c、d、e、f、g、h及びiは各元素
の原子比を表わし、a=12のとき、0.01≦b≦
3、0.01≦c≦5、1≦d≦12、0≦e≦5、0
≦f≦5、0.001≦g≦1、0≦h≦20でありi
は前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数
である。)で示される組成を有することが好ましい。
【0015】本発明において、触媒成分である元素の原
料としては特に限定されるものではないが、通常は酸化
物又は強熱することにより酸化物に成り得る塩化物、硫
酸塩、硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩又はそれらの混
合物が用いられる。
【0016】
【実施例】本発明を以下実施例により示す。文中の
「部」は重量部を意味する。成型触媒又は担持触媒の充
填時における落下粉化率及び形状変化率は以下のように
定義される。すなわち、触媒体a個、重量b部を水平方
向に対して垂直に設置した内径3cm、長さ5mのステ
ンレス製円筒容器上部より充填し、落下充填後、容器底
部より回収された触媒のうち、14メッシュのふるいを
通過しないものがc個、重量d部であったとする。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】〔実施例1〕下記の組成の触媒粉末を調製
した。 Mo120.1 Bi0.9 Fe1.2 Co4 Ni0.5 Zn0.1
Mg0.50.2 Sb0.3 0.06Si3 Ox (式中、Mo、W、Bi、Fe、Co、Ni、Zn、M
g、B、Sb、K、Si及びOはそれぞれモリブデン、
タングステン、ビスマス、鉄、コバルト、ニッケル、亜
鉛、マグネシウム、ホウ素、アンチモン、カリウム、ケ
イ素及び酸素を表わす。また、元素記号右下併記の数字
は各元素の原子比であり、xは前記各成分の原子価を満
足するのに必要な酸素原子数である。)この触媒粉末9
7部をグラファイト粉末3部とよく混合した後、外径4
mm、内径2mm、高さ4mmの円筒形に打錠成型し
た。
【0020】別に、トルエン160℃にポリ−α−メチ
ルスチレン40部を溶解し、よく撹拌した(A液)。前
記で得られた成型触媒100部を室温下でA液に1時間
浸漬し、続いてよく液切りした後、135℃で10時間
乾燥し溶媒を完全に蒸発させた。得られたコーティング
触媒の重量は104.7部であった。
【0021】本コーティング触媒を固定床流通式反応器
に充填し、窒素流通下で380℃、3時間処理した後、
更に空気流通下で380℃、3時間処理した。続いてプ
ロピレン5%、酸素12%、水蒸気10%、窒素73%
(容量%)の混合ガスを反応温度310℃、接触時間
3.6秒で通じた。生成物を捕集し、ガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、プロピレンの反応率98.5
%、アクロレインの選択率88.8%、アクリル酸の選
択率6.0%であった。ただし、プロピレンの反応率、
アクロレイン及びアクリル酸の選択率は以下のように定
義される。
【0022】
【数3】
【0023】
【数4】
【0024】
【数5】
【0025】本発明コーティング触媒50gを用いて落
下粉化率及び形状変化率を測定したところ、夫々0.5
%及び1.9%であった。
【0026】〔比較例1〕実施例1と同様にして得られ
た成型触媒をポリ−α−メチルスチレンでコーティング
することなく、ただし、粉化が生じないように丁寧に扱
って反応器に充填し、実施例1と同様にしてプロピレン
の酸化反応を行ったところ、プロピレンの反応率98.
5%、アクロレインの選択率88.8%、アクリル酸の
選択率6.0%であり、コーティング処理したものと比
べ、反応成績は変わらなかった。また、落下粉化率及び
形状変化率を測定したところ、各々4.5%及び19.
6%であり、コーティング処理したものと比べ、著しく
低強度であった。
【0027】〔実施例2〕下記の組成の触媒粉末を調製
した。Mo120.2 Bi1 Fe1.1 Co4.5 Mn0.1
0.040.15Si10Ox(式中、Mo、W、Bi、F
e、Co、Mn、Tl、P、Si及びOはそれぞれモリ
ブデン、タングステン、ビスマス、鉄、コバルト、マン
ガン、タリウム、リン、ケイ素及び酸素を表わす。ま
た、元素記号右下併記の数字は各元素の原子比であり、
xは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子
数である。)この触媒粉末97部をグラファイト粉末3
部とよく混合した後、直径4mm、高さ4mmの円柱形
に打錠成型した。
【0028】別に、酢酸エチル170部にポリアクリル
酸メチル30部を溶解し、よく撹拌した(A液)。前記
で得られた成型触媒100部を室温下でA液に20分間
浸漬し、続いてよく液切りした後、135℃で10時間
乾燥し溶媒を完全に蒸発させた。得られたコーティング
触媒の重量は103.8部であった。このコーティング
触媒50gを用いて落下粉化率及び形状変化率を測定し
たところ、各々0.3%及び1.4%であった。この触
媒の反応成績はコーティング処理しない触媒と同等であ
り、コーティングによる悪影響はなかった。
【0029】〔比較例2〕実施例2と同様にして得られ
た成型触媒をポリアクリル酸メチルでコーティングする
ことなくそのまま用いて、実施例2と同様にして落下粉
化率及び形状変化率を測定したところ、各々2.8%及
び13.2%であった。
【0030】〔実施例3〕下記の組成の触媒粉末を調製
した。 Mo120.2 Bi1 Fe0.9 Ni4 Zn0.2 Pb0.2
0.1 Se0.010.04Na0.02Ox(式中、Mo、W、
Bi、Fe、Ni、Zn、Pb、Te、Se、K、Na
及びOはそれぞれモリブデン、タングステン、ビスマ
ス、鉄、ニッケル、亜鉛、鉛、テルル、セレン、カリウ
ム、ナトリウム及び酸素を表わす。また、元素記号右下
併記の数字は各元素の原子比であり、xは前記各成分の
原子価を満足するのに必要な酸素原子数である。)この
触媒粉末20部を直径3mmの球状シリカ担体80部に
担持した。
【0031】別に、エチルメチルケトン178部にポリ
スチレン22部を溶解し、よく撹拌した(A液)。前記
で得られた担持触媒100部に室温下でA液20部を霧
状にして付着させ、続いて135℃で10時間乾燥し溶
媒を完全に蒸発させた。得られたコーティング触媒の重
量は103.5部であった。このコーティング触媒50
gを用いて落下粉化率を測定したところ、0.1%であ
った。
【0032】〔比較例3〕実施例3と同様にして得られ
た担持触媒をポリスチレンでコーティングすることなく
そのまま用いて、実施例3と同様にして落下粉化率を測
定したところ、1.8%であった。
【0033】〔実施例4〕下記の組成の触媒粉末を調製
した。Mo12Bi1.1 Fe1 Co4 Zn0.5 Sn0.5
0.03Ge0.1 Sb0.1Cs0.02Rb0.02Ox(式中、M
o、Bi、Fe、Co、Zn、Sn、S、Ge、Sb、
Cs、Rb及びOはそれぞれモリブデン、ビスマス、
鉄、コバルト、亜鉛、スズ、イオウ、ゲルマニウム、ア
ンチモン、セシウム、ルビジウム及び酸素を表わす。ま
た、元素記号右下併記の数字は各元素の原子比であり、
xは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子
数である。)この触媒粉末に少量の水を加えよく混合し
た後、押出成型機により、直径4mm、高さ6mmの円
柱形に成型し、続いて110℃で10時間乾燥した。
【0034】別に、アセトン168部にポリメタクリル
酸メチル32部を溶解し、よく撹拌した(A液)。前記
で得られた成型触媒100部を室温下でA液に20分間
浸漬し、続いてよく液切りした後、120℃で10時間
乾燥し溶媒を完全に蒸発させた。得られたコーティング
触媒の重量は103.7部であった。このコーティング
触媒50gを用いて落下粉化率及び形状変化率を測定し
たところ、各々0.3%及び1.5%であった。
【0035】〔比較例4〕実施例4と同様にして得られ
た成型触媒をポリメタクリル酸メチルでコーティングす
ることなくそのまま用いて、実施例4と同様にして落下
粉化率及び形状変化率を測定したところ、各々1.9%
及び7.1%であった。
【0036】〔実施例5〕下記の組成の触媒粉末を調製
した。 Mo12Bi1 Fe1 Co4 0.06Ox (式中、Mo、Bi、Fe、Co、K及びOはそれぞれ
モリブデン、ビスマス、鉄、コバルト、カリウム及び酸
素を表わす。また、元素記号右下併記の数字は各元素の
原子比であり、xは前記各成分の原子価を満足するのに
必要な酸素原子数である。)この触媒粉末に少量の水を
加えよく混合した後、押出成型機により、外径5mm、
内径2mm、高さ8mmの円筒形に成型し、続いて11
0℃で10時間乾燥した。
【0037】別にアセトン172部にポリメタクリル酸
イソブチル28部を溶解し、よく撹拌した(A液)。前
記で得られた成型触媒100部を室温下でA液に20分
間浸漬し、続いてよく液切りした後、120℃で8時間
乾燥し溶媒を完全に蒸発させた。得られたコーティング
触媒の重量は103.1部であった。このコーティング
触媒50gを用いて落下粉化率及び形状変化率を測定し
たところ、各々0.4%及び1.8%であった。
【0038】〔比較例5〕実施例5と同様にして得られ
た成型触媒をポリメタクリル酸イソブチルでコーティン
グすることなくそのまま用いて、実施例5と同様にして
落下粉化率及び形状変化率を測定したところ、各々2.
2%及び9.3%であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の触媒は機械的強度に優れ、物理
的衝撃に対する抵抗性が大きく、粉化及び崩壊が著しく
少ない。このため触媒の移送や反応器への充填に際し触
媒の取り扱いが著しく容易になる。また工業触媒として
大型の反応器へ充填した場合、粉化率が小さいために反
応時の圧力損失が小さく、安定した触媒性能が得られ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明において、成型触媒の場合、その形
状についてはとくに限定はなく、球状、円柱状、円筒
状、星型状等、通常の打錠機、押出成型機、転動造粒機
等で成型されるものが用いられる。また、担持触媒の場
合、担体の種類についてはとくに限定はなく、シリカ、
アルミナ、シリカ・アルミナ、マグネシ、チタニア等
の通常の担体が用いられる。また、その形状についても
とくに限定されるものではなく、球状、円柱状、円筒
状、板状等が挙げられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明において、コーティングする有機高
分子化合物の使用量は、成型触媒又は担持触媒に対し
0.1〜40重量%が適当である。使用量が量過ぎる
と強度向上の効果が低下する。また、この範囲を越える
多量のコーティングは経済的に不利である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】別に、トルエン160にポリ−α−メチ
ルスチレン40部を溶解し、よく撹拌した(A液)。前
記で得られた成型触媒100部を室温下でA液に1時間
浸漬し、続いてよく液切りした後、135℃で10時間
乾燥し溶媒を完全に蒸発させた。得られたコーティング
触媒の重量は104.7部であった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレンを分子状酸素により気相接触
    酸化してアクロレイン及びアクリル酸を合成するための
    成型触媒又は担持触媒であって、その少なくとも一部の
    表面が有機高分子化合物でコーティングされていること
    を特徴とするアクロレイン及びアクリル酸合成用触媒。
  2. 【請求項2】 コーティングされている有機高分子化合
    物が高い解重合性を有することを特徴とする請求項1の
    触媒。
  3. 【請求項3】 コーティングされている有機高分子化合
    物の量が該成型触媒又は該担持触媒に対し0.1〜40
    重量%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2の
    触媒。
  4. 【請求項4】 プロピレンを分子状酸素により気相接触
    酸化してアクロレイン及びアクリル酸を合成するための
    成型触媒又は担持触媒の表面を有機高分子化合物でコー
    ティングするに際し、高分子化合物を溶媒に溶解した溶
    液を霧状にして成型触媒又は担持触媒に付着させるか、
    もしくは該溶液に成型触媒又は担持触媒を浸漬すること
    により付着させ、その後溶媒を気化蒸発させることを特
    徴とする少なくとも表面の一部が有機高分子化合物でコ
    ーティングされていることを特徴とするアクロレイン及
    びアクリル酸合成用触媒の製造法。
  5. 【請求項5】 成型触媒又は担持触媒が一般式 MoaBibFecAdXeYfZgSihOi (式中、Mo、Bi、Fe、Si及びOはそれぞれモリ
    ブデン、ビスマス、鉄、ケイ素及び酸素を表し、Aはニ
    ッケル及び/又はコバルト、Xはマグネシウム、亜鉛、
    マンガン、スズ及び鉛からなる群より選ばれた少なくと
    も1種の元素、Yはリン、ホウ素、イオウ、テルル、セ
    レン、ゲルマニウム、タングステン及びアンチモンから
    なる群より選ばれた少なくとも1種の元素、Zはカリウ
    ム、ナトリウム、セシウム、ルビジウム及びタリウムか
    らなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。た
    だし、a、b、c、d、e、f、g、h及びiは各元素
    の原子比を表わし、a=12のとき、0.01≦b≦
    3、0.01≦c≦5、1≦d≦12、0≦e≦5、0
    ≦f≦5、0.001≦g≦1、0≦h≦20でありi
    は前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数
    である。)で示される組成を有することを特徴とする請
    求項1、2又は3に記載の触媒。
  6. 【請求項6】 少なくともモリブデン、ビスマス、鉄を
    含有する成型触媒又は担持触媒の少なくとも一部の表面
    が該触媒に対し0.1〜40重量%の解重合性の高い有
    機高分子化合物でコーティングされた触媒を反応器に充
    填し、反応開始前に該有機高分子化合物を解重合によっ
    て除去した触媒を用いてプロピレンを分子状酸素により
    気相接触酸化してアクロレイン及びアクリル酸を合成す
    る方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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