JPH0810621A - 不飽和カルボン酸製造用触媒の製造法 - Google Patents

不飽和カルボン酸製造用触媒の製造法

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JPH0810621A
JPH0810621A JP6145048A JP14504894A JPH0810621A JP H0810621 A JPH0810621 A JP H0810621A JP 6145048 A JP6145048 A JP 6145048A JP 14504894 A JP14504894 A JP 14504894A JP H0810621 A JPH0810621 A JP H0810621A
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catalyst
parts
reaction
molding
carboxylic acid
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JP6145048A
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Hiroyuki Naito
啓幸 内藤
Kunio Mori
邦夫 森
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不飽和アルデヒドの気相接触酸化反応におい
て、生成する不飽和カルボン酸の収率を向上させること
ができる触媒の製造法を提供する。 【構成】 不飽和アルデヒドを分子状酸素で気相接触酸
化して不飽和カルボン酸を製造する際に用いられる、少
なくともモリブデン及びバナジウムを成分として含む不
飽和カルボン酸製造用触媒の製造法において、触媒成分
を含む混合溶液又は水性スラリーの乾燥物の粒子径が1
〜250μmの範囲に調整された粒子を用いて押出成
型、打錠成型又は湿式造粒成型する、不飽和カルボン酸
製造用触媒の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不飽和アルデヒドを分
子状酸素で気相接触酸化して不飽和カルボン酸を製造す
る際に用いられる不飽和カルボン酸製造用触媒の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不飽和アルデヒドを気相接触酸化
して不飽和カルボン酸を製造する方法及びその際に用い
られる触媒については数多くの提案がなされている。不
飽和アルデヒドとしてメタクロレインを原料とした場合
を例にとると、メタクロレイン酸化用触媒として、ヘテ
ロポリ酸系触媒が見い出されてからは、その改良につい
ては、例えば特開昭58−96041号公報、特開昭6
1−7233号公報、特開昭62−153243号公
報、特開平3−238051号公報等に多数提案されて
いる。
【0003】このような触媒を工業的に用いる場合は、
成型して使用するのが一般的であり、成型触媒に優れた
性能を付与するためには触媒中の細孔構造の制御が非常
に重要である。
【0004】かかる触媒中の細孔を制御する方法として
これまでに種々提案されている。例えば特開昭51−1
36615号公報には、触媒の調製時にピロガロール等
の多価アルコールを添加することが提案されている。
又、特開昭55−73347号公報には、触媒成型時に
ポリビニルアルコール等の有機物質を添加し、熱処理を
施した後、完成触媒として使用することが提案されてい
る。
【0005】しかしながら、かかる添加剤として用いら
れる有機化合物はその分解温度や除去温度が比較的高い
ため、熱処理時に有機化合物の燃焼による触媒の燒結や
還元が生じたり、触媒の製造の再現性に欠ける等の問題
点を有している。
【0006】更に、特開平4−367737号公報で
は、比較的低い温度で単量体に分解し、気化蒸発するポ
リメタクリル酸メチルやポリスチレン等の高分子有機化
合物を添加して成型する方法が提案されているが、かか
る方法においても触媒の製造の再現性については未だ不
十分であるという問題点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな従来の方法のような問題点を有しない、不飽和アル
デヒドを気相接触酸化して不飽和カルボン酸を製造する
際に用いる改良された触媒の製造法の提供を目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、不飽和アルデ
ヒドを分子状酸素で気相接触酸化して不飽和カルボン酸
を製造する際に用いられる、少なくともモリブデン及び
バナジウムを成分として含む不飽和カルボン酸製造用触
媒の製造法において、触媒成分を含む混合溶液又は水性
スラリーの乾燥物の粒子径が1〜250μmの範囲に調
整された粒子を用いて成型することを特徴とする、不飽
和カルボン酸製造用触媒の製造法にある。
【0009】本発明において、触媒成分を含む混合溶液
又は水性スラリーをの乾燥物の粒子径が1〜250μ
m、好ましくは3〜220μm、より好ましくは5〜2
20μmの範囲に調整された粒子を用いて成型すること
が最も重要なことである。粒子径がこのような範囲に調
整された粒子を用いて成型された成型物をさらに熱処理
することにより、高温分解性の有機化合物を用いなくて
も、適度な細孔を有し、優れた性能を有する触媒を再現
性良く製造することができる。触媒成分を含む混合溶液
又は水性スラリーの乾燥物の粒子径が1μmより小さい
場合には、その成型性が低下したり、成型物が適度な細
孔を確保できなくなる傾向となるため好ましくない。
又、かかる乾燥物の粒子径が250μmを超える場合に
は、成型物が適度な細孔を確保できなくなったり、機械
的強度が低下する傾向となるため好ましくない。
【0010】本発明を実施するに際しては、触媒成分を
含む混合溶液又は水性スラリーの乾燥方法としては、種
々の方法を用いることができ、例えば、蒸発乾固法、噴
霧乾燥法、ドラム乾燥法、気流乾燥法等が挙げられる
が、噴霧乾燥法、ドラム乾燥法、気流乾燥法等は乾燥物
の粒子径を調節するための粉砕、分級行程を簡略化でき
るため好ましい乾燥法である。
【0011】本発明において、上述した如き乾燥方法で
乾燥を行う場合、使用する乾燥機の機種や、スラリー固
形分濃度、乾燥温度等の乾燥条件を適宜変えることによ
り、色々な粒子径の乾燥粉を得ることができ、又、これ
らの条件に特に限定はなく、目的に応じて変えることが
できる。
【0012】本発明を実施するに際して、乾燥方法とし
て例えば噴霧乾燥法を採用する場合を例にとると、触媒
成分を含む混合溶液又は水性スラリーの乾燥時には、従
来公知の噴霧乾燥機を用いることができる。
【0013】噴霧方法は特に限定されるものではなく各
種のタイプを用いることができる。具体的には、乾燥機
本体内上部の回転円盤から噴霧する方法、乾燥機本体内
に挿入した加圧ノズルから噴霧する方法等が挙げられ
る。回転円盤からの噴霧法の場合には、得られる乾燥粒
子の粒子径は円盤の回転数に依存するが、本発明におい
ては、円盤の回転数は特に限定されるものではなく、目
的に応じて変えることができる。
【0014】又、噴霧された液滴と熱風との接触方式
は、並流、向流、並向流(混合流)のいずれでもよく、
いずれの場合でも好適に乾燥することができる。
【0015】噴霧乾燥の温度条件としては、乾燥機入口
熱風温度は200〜400℃、好ましくは220〜37
0℃の温度範囲で乾燥を行うことができる。
【0016】本発明においては、上記乾燥に引き続い
て、得られた乾燥物の粒子径が1〜250μmの粒子を
用いて成型するわけであるが、成型法は特殊なものに限
定されるものではなく、通常の押出成型、打錠成型、造
粒等の各種成型法を適用することができる。
【0017】なお、この成型に際しては、乾燥物の粒子
に従来公知の添加剤、例えばグラファイト、タルク、ガ
ラスファイバー等の無機化合物を更に添加しても差し支
えない。
【0018】又、押出成型や造粒等の湿式成型の場合に
は、成型性を付与するために乾燥粒子に対して加湿成分
として水やメチルアルコール、エチルアルコール等の低
級アルコールのような比較的低温で除去することができ
る成分を添加することができる。これらの加湿成分の種
類及び添加量は特に限定されるものではなく、目的に応
じて種類及び添加量を調節すれば良い。
【0019】本発明における触媒については、添加する
ことにより乾燥粒子を微細化させない加湿成分が好まし
く、その添加量は乾燥粒子に対して5〜50重量%、好
ましくは10〜40重量%の範囲で添加することができ
る。5重量%未満もしくは50重量%を超えるような添
加量では成型性が低下したり、成型できても成型触媒の
有効な細孔構造が確保できなくなる傾向があり、工業用
触媒としては好ましくない。
【0020】又、触媒の成型物の形状は特に限定される
ものではなく、リング状、円柱状、星型、球状等の任意
の形状に成型できる。
【0021】次にこの成型された触媒は、必要に応じて
乾燥された後、次いで熱処理される。このときの乾燥条
件並びに熱処理条件については特に限定はなく、公知の
処理条件を適用することができる。通常、乾燥条件は6
0〜150℃の温度で行い、熱処理温度は200〜50
0℃、好ましくは300〜450℃の温度で行うことが
できる。
【0022】本発明における不飽和アルデヒドの気相接
触酸化による不飽和カルボン酸の製造の例としては、ア
クロレインの酸化によるアクリル酸の製造やメタクロレ
インの酸化によるメタクリル酸の製造等が挙げられる。
【0023】アクロレインの酸化によるアクリル酸の製
造に適する触媒としては、一般式 Moabcdef (式中、Mo、V及びOはそれぞれモリブデン、バナジ
ウム及び酸素を示し、Aは鉄、コバルト、クロム、アル
ミニウム及びストロンチウムからなる群より選ばれた少
なくとも一種の元素を示し、Xはゲルマニウム、ホウ
素、ヒ素、セレン、銀、ケイ素、ナトリウム、テルル、
リチウム、アンチモン、リン、カリウム及びバリウムか
らなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示し、Y
はマグネシウム、チタン、マンガン、銅、亜鉛、ジルコ
ニウム、ニオブ、タングステン、タンタル、カルシウ
ム、スズ及びビスマスからなる群より選ばれた少なくと
も一種の元素を示す。又、a、b、c、d、e及びfは
各元素の原子比率を表し、a=12のときb=0.01
〜6、c=0.1〜5、d=0〜10、e=0〜5であ
り、fは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素
原子数である。)で表される組成を有するものが挙げら
れる。
【0024】又、メタクロレインの酸化によるメタクリ
ル酸の製造に適する触媒としては、一般式 PgMohiCujklmn (式中、P、Mo、V、Cu及びOはそれぞれリン、モ
リブデン、バナジウム、銅及び酸素を示し、Xはアンチ
モン、ビスマス、ヒ素、ゲルマニウム、ジルコニウム、
テルル、銀、セレン、ケイ素、タングステン及びホウ素
からなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示し、
Yは鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、コバ
ルト、マンガン、バリウム、ガリウム、セリウム及びラ
ンタンからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を
示し、Zはカリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウ
ムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示
す。又、g、h、i、j、k、l、m及びnは各元素の
原子比率を表し、h=12のときg=0.5〜3、i=
0.01〜3、j=0〜2、k=0〜3、l=0〜3、
m=0.01〜3であり、nは前記各成分の原子価を満
足するのに必要な酸素原子数である。)で表される組成
を有するものが挙げられる。
【0025】本発明に用いられる組成の触媒を製造する
方法としては、特殊な方法に限定する必要はなく、成分
の著しい偏在を伴わない限り、従来から良く知られてい
る蒸発乾固法、沈澱法、酸化物混合法等の種々の方法を
用いることができる。
【0026】又、触媒成分の原料としては、各元素の酸
化物、硝酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩等を組み合わせ
て使用することができる。例えば、モリブデン原料とし
てはパラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン
等、バナジウム原料としてはメタバナジン酸アンモニウ
ム、五酸化バナジウム等が使用できる。
【0027】本発明の方法で得られる触媒を使用して、
不飽和アルデヒドを分子状酸素で気相接触酸化して不飽
和カルボン酸を製造するには、原料ガス中の不飽和アル
デヒドの濃度は広い範囲で変えることができるが、1〜
20容量%が適当であり、特に3〜10容量%が好まし
い。原料の不飽和アルデヒドは、水、低級飽和アルデヒ
ド等の不純物を少量含んでいても良く、これらの不純物
は反応に実質的な影響を与えない。
【0028】接触酸化を行う際の酸素源としては、空気
を用いるのが経済的であるが、必要ならば純酸素で富化
した空気も用いうる。原料ガス中の酸素濃度は、不飽和
アルデヒドに対するモル比で規定され、この値は0.3
〜4、特に0.4〜2.5が好ましい。原料ガスは窒
素、水蒸気、炭酸ガス等の不活性ガスを加えて希釈して
も良い。
【0029】反応圧力は、常圧から数気圧までが良い。
反応温度は、200〜430℃の範囲で選ぶことができ
るが、特に220〜400℃が好ましい。
【0030】
【実施例】以下、本発明による触媒の製造例及びそれを
用いて不飽和カルボン酸を製造する反応例を具体的に説
明する。説明中、「部」は重量部であり、分析はガスク
ロマトグラフィーにより行った。
【0031】実施例および比較例中の、不飽和アルデヒ
ドの反応率および生成する不飽和カルボン酸の選択率は
以下のように定義される。
【0032】
【数1】不飽和アルデヒド反応率(%)=(反応した不
飽和アルデヒドのモル数/供給した不飽和アルデヒドの
モル数)×100
【0033】
【数2】不飽和カルボン酸選択率(%)=(生成した不
飽和カルボン酸のモル数/反応した不飽和アルデヒドの
モル数)×100
【0034】実施例1 パラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン
酸アンモニウム4.4部及び硝酸カリウム4.8部を純
水400部に溶解した。これを撹拌しながら、85%リ
ン酸7.6部を純水10部に溶解した溶液を加え、さら
に硝酸銅1.1部を純水10部に溶解した溶液を加え
た。次に硝酸ビスマス4.6部に60%硝酸4.7部及
び純水40部を加え、得られた硝酸ビスマスの均一溶液
を前記混合液に加えた後、95℃に昇温した。これらの
混合液に60%ヒ酸2.2部を純水10部に溶解した溶
液を加え、続いて三酸化アンチモン2.1部を加えた。
更にこの混合液を15分間撹拌した。
【0035】得られた触媒成分を含有するスラリーを、
乾燥機入口温度270℃、スラリー噴霧用回転円盤1
6,000回転/分の条件で並流式噴霧乾燥機を用いて
乾燥した。得られた触媒粒子の粒子径をレーザー式粒度
分布測定装置により測定したところ5〜150μmの範
囲にあった。
【0036】得られた触媒乾燥粒子100部に対してメ
チルアルコール28部を添加混合し、押出成型機により
外径6mm、内径3mm、平均長さ4mmのリング状に
成型した。
【0037】この押出成型物を130℃で16時間乾燥
し、次いで空気流通下に380℃で5時間熱処理したも
のを触媒として用いた。得られた触媒の酸素以外の元素
の組成(以下同じ)はP1.4Mo120.8Cu0.1Sb0.3
Bi0.2As0.21であった。
【0038】得られた触媒を反応管に充填し、メタクロ
レイン5%、酸素10%、水蒸気30%、窒素55%
(容量%)の混合ガスを反応温度290℃、接触時間
3.6秒で通じた。生成物を捕集してガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、メタクロレイン反応率89.
8%、メタクリル酸選択率88.4%であり、メタクリ
ル酸の収率は79.4%であった。
【0039】実施例2 実施例1において、得られた触媒成分を含有するスラリ
ーをドラム乾燥機で乾燥し、得られた粒子径5〜200
μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて押出成型した点以外
は実施例1と同様に成型及び反応を行った。その結果、
メタクロレイン反応率89.7%、メタクリル酸選択率
88.3%であり、メタクリル酸の収率は79.2%で
あった。
【0040】実施例3 実施例1において、得られた触媒成分を含有するスラリ
ーを蒸発乾固し、乾燥塊を粉砕機で粉砕し、更に70〜
440メッシュの篩で分級した。この分級で得られた粒
子径30〜200μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて押
出成型した点以外は実施例1と同様に成型及び反応を行
った。その結果、メタクロレイン反応率89.7%、メ
タクリル酸選択率88.0%であり、メタクリル酸の収
率は78.9%であった。
【0041】比較例1 実施例3において、440メッシュの篩で捕集されなか
った粒子径0.1〜30μmの範囲の触媒乾燥粒子を用
いて押出成型した点以外は、実施例3と同様に成型及び
反応を行ったところ、粒子径が1μ未満のものを含んで
おるため押出成型性は非常に悪かった。又、反応成績は
メタクロレイン反応率88.5%、メタクリル酸選択率
82.5%と選択率の低下が見られ、メタクリル酸の収
率は73.0%であった。
【0042】比較例2 実施例3において、70メッシュの篩上に捕集された、
粒子径200〜1000μmの範囲の触媒粒子を用いて
押出成型した以外は、実施例3と同様に成型及び反応を
行った。その結果、粒子径が250μを超えるものを含
んでおるため、メタクロレイン反応率86.5%、メタ
クリル酸選択率87.7%であり、メタクリル酸の収率
は75.9%であり、又、成型品の機械的強度は弱いも
のであった。
【0043】実施例4 パラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン
酸アンモニウム2.8部及び硝酸セシウム9.2部を純
水300部に溶解した。これに85%リン酸8.2部を
純水10部に溶解した溶液及びテルル酸1.1部を純水
10部に溶解した溶液を加え、攪拌しながら95℃に昇
温した。次いで硝酸銅3.4部、硝酸第二鉄7.6部、
硝酸亜鉛1.4部及び硝酸マグネシウム1.8部を純水
80部に溶解した溶液を加えた。更に、この混合液を1
00℃で15分間攪拌した。
【0044】得られた触媒成分を含有するスラリーを、
乾燥機入口温度300℃、スラリー噴霧用回転円盤2
0,000回転/分の条件で並流式噴霧乾燥機を用いて
乾燥した。得られた触媒乾燥粒子の粒子径は1〜200
μmの範囲にあった。
【0045】得られた触媒乾燥粒子100部に対してグ
ラファイト2部を添加混合し、打錠成型機により外径5
mm、内径2mm、長さ3mmのリング状に成型した。
【0046】この打錠成型物を空気流通下に380℃で
5時間熱処理したものを触媒として用いた。得られた触
媒の組成はP1.5Mo120.5Fe0.4Cu0.3Te0.1
1Mg0.15Zn0.1であった。
【0047】この触媒を用いて、実施例1と同じ条件で
反応を行ったところ、メタクロレイン反応率87.5
%、メタクリル酸選択率85.9%であり、メタクリル
酸の収率は75.2%であった。
【0048】実施例5 実施例4において、得られた触媒成分を含有するスラリ
ーをドラム乾燥機で乾燥し、得られた3〜230μmの
範囲の触媒乾燥粒子を用いて打錠成型した点以外は、実
施例4と同様に成型及び反応を行った。その結果、メタ
クロレイン反応率87.3%、メタクリル酸選択率8
6.1%であり、メタクリル酸の収率は75.2%であ
った。
【0049】実施例6 実施例4において、得られた触媒成分を含有するスラリ
ーを蒸発乾固し、乾燥塊を粉砕機で粉砕し、更に83〜
391メッシュの篩で分級した。この分級で得られた粒
子径40〜180μmの範囲の触媒粒子を用いて打錠成
型した点以外は、実施例4と同様に成型及び反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率87.2%、メタ
クリル酸選択率86.0%であり、メタクリル酸の収率
は75%であった。
【0050】比較例3 実施例6において、391メッシュの篩で捕集されなか
った、粒子径0.1〜40μmの範囲の触媒乾燥粒子を
用いて打錠成型した点以外は、実施例6と同様に成型及
び反応を行ったところ、粒子径が1μ未満のものを含ん
でおるため打錠成型性が非常に悪かった。又、反応成績
はメタクロレイン反応率87.0%、メタクリル酸選択
率83.5%と選択率の低下が見られ、メタクリル酸の
収率は72.6%であった。
【0051】比較例4 実施例6において、83メッシュの篩上に捕集された、
粒子径180〜920μmの範囲の触媒乾燥粒子を用い
て打錠成型した点以外は、実施例6と同様に成型及び反
応を行ったところ、粒子径が250μを超えるものを含
んでおるため打錠成型性が悪かった。又、反応成績はメ
タクロレイン反応率84.1%、メタクリル酸選択率8
5.4%であり、メタクリル酸の収率は71.8%であ
った。更に、成型品の機械的強度は弱いものであった。
【0052】実施例7 三酸化モリブデン100部、五酸化バナジウム2.7
部、ほう酸0.4部、五酸化アンチモン4.7部及び8
5%リン酸10部を純水800部と混合した。これを還
流下で3時間加熱攪拌した後、これに酸化銅0.5部、
酸化コバルト0.5部及び硝酸マンガン0.8部を加
え、再び還流下で2時間加熱攪拌した。得られたスラリ
ーを50℃まで冷却し、重炭酸セシウム11.2部を純
水30部に溶解した溶液を加え15分間攪拌した。次い
で硝酸アンモニウム10部を純水30部に溶解した溶液
を加え、更に15分間攪拌した。
【0053】得られた触媒成分を含有するスラリーを、
乾燥機入口温度320℃、スラリー噴霧用回転円盤1
8,000回転/分の条件で並流式噴霧乾燥機を用いて
乾燥した。得られた触媒乾燥粒子の粒子径は3〜180
μmの範囲にあった。
【0054】得られた触媒乾燥粒子100部に対して、
平均長さが200μmのガラスファイバー3部及びエチ
ルアルコール35部を添加混合し、押出成型機により外
径5mm、内径2mm、平均長さ5mmのリング状に成
型した。
【0055】この押出成型物を130℃で6時間乾燥
し、次いで空気流通下に380℃で5時間熱処理したも
のを触媒として用いた。得られた触媒の組成はP1.5
120 .5Cu0.10.1Sb0.5Co0.1Mn0.05Cs1
あった。
【0056】この触媒を用いて、反応温度を270℃と
した点以外は、実施例1と同じ条件で反応を行ったとこ
ろ、メタクロレイン反応率89.4%、メタクリル酸選
択率88.8%であり、メタクリル酸の収率は79.4
%であった。
【0057】実施例8 実施例7において、得られた触媒成分を含有するスラリ
ーをドラム乾燥機で乾燥し、得られた粒子径が3〜23
0μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて押出成型した点以
外は、実施例7と同様に成型及び反応を行った。その結
果、メタクロレイン反応率89.5%、メタクリル酸選
択率88.6%であり、メタクリル酸の収率は79.3
%であった。
【0058】実施例9 実施例7において、得られた触媒成分を含有するスラリ
ーを蒸発乾固し、乾燥塊を粉砕機で粉砕し、更に83〜
440メッシュの篩で分級した。この分級で得られた粒
子径30〜180μmの範囲の触媒粒子を用いて押出成
型した点以外は、実施例7と同様に成型及び反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率89.0%、メタ
クリル酸選択率88.5%であり、メタクリル酸の収率
は78.8%であった。
【0059】比較例5 実施例9において、440メッシュの篩で捕集されなか
った粒子径0.1〜30μmの範囲の触媒乾燥粒子を用
いて押出成型した点以外は、実施例9と同様に成型及び
反応を行ったところ、粒子径が1μ未満のものを含んで
おるため押出成型性は非常に悪かった。又、反応成績は
メタクロレイン反応率83.5%、メタクリル酸選択率
79.5%と反応成績の低下が見られ、メタクリル酸の
収率は66.4%であった。
【0060】比較例6 実施例9において、83メッシュの篩上に捕集された、
粒子径180〜800μmの範囲の触媒粒子を用いて押
出成型した以外は、実施例9と同様に成型及び反応を行
った。その結果、粒子径が250μを超えるものを含ん
でおるため反応成績はメタクロレイン反応率82.0
%、メタクリル酸選択率84.2%であり、メタクリル
酸の収率は69%であり、又、成型品の機械的強度は弱
いものであった。
【0061】実施例10 三酸化モリブデン100部、五酸化バナジウム2.6
部、85%リン酸6.6部を純水800部と混合した。
これを還流下で3時間加熱攪拌した後、これに酸化銅
0.5部を加え、再び還流下で2時間加熱攪拌した。得
られたスラリーを50℃まで冷却し、重炭酸セシウム1
1.2部を純水30部に溶解した溶液を加え15分間攪
拌した。次いで硝酸アンモニウム10部を純水30部に
溶解した溶液を加え、更に15分間攪拌した。
【0062】得られた触媒成分を含有するスラリーを、
乾燥機入口温度300℃の条件で並向流式(混合流式)
噴霧乾燥機を用いて乾燥した。得られた触媒乾燥粒子の
粒子径は10〜250μmの範囲にあった。
【0063】得られた触媒乾燥粒子100部に対して、
グラファイト2部を添加混合し、打錠成型機により外径
5mm、内径2mm、平均長さ4mmのリング状に成型
した。
【0064】この打錠成型物を空気流通下に380℃で
5時間熱処理したものを触媒として用いた。得られた触
媒の組成はP1.5Mo120.5Cu0.1Cs1であった。
【0065】この触媒を用いて、実施例1と同じ条件で
反応を行ったところ、メタクロレイン反応率85.0
%、メタクリル酸選択率84.3%であり、メタクリル
酸の収率は71.7%であった。
【0066】実施例11 実施例10において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーを、乾燥機熱風吹き込み温度300℃の条件でスラ
リードライ乾燥機を用いて乾燥し、得られた粒子径1〜
100μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて打錠成型した
点以外は、実施例10と同様に成型及び反応を行った。
その結果、メタクロレイン反応率85.2%、メタクリ
ル酸選択率84.1%であり、メタクリル酸の収率は7
1.7%であった。
【0067】比較例7 実施例10において、得られた触媒乾燥粒子100部に
対して更にポリビニルアルコール20部を添加混合する
点以外は、実施例10と同様に成型及び反応を行った。
その結果、メタクロレイン反応率84.3%、メタクリ
ル酸選択率84.6%であり、メタクリル酸の収率は7
1.3%であった。又、成型品の機械的強度は弱いもの
であった。
【0068】実施例12 パラモリブデン酸アンモニウム53.0部を約60℃の
純水250部に溶解した。これにメタバナジン酸アンモ
ニウム1.5部を加えて溶解した。更にこれに85%リ
ン酸2.9部を加え、次いで二酸化ゲルマニウム1.3
部を加え溶解させた。これに硝酸カリウム1.3部を純
水15部に溶解した溶液及び硝酸セシウム2.4部を純
水30部に溶解した溶液をそれぞれ加えた。更に硝酸銅
0.6部を純水5部に溶解した溶液を加え、最後に硝酸
第二鉄1.0部を純水10部に溶解した溶液を加えた。
この混合液を95℃に昇温し、これを15分間攪拌し
た。
【0069】得られた触媒成分を含有するスラリーを、
乾燥機入口熱風温度300℃、スラリー噴霧用回転円盤
10,000回転/分の条件で並流式噴霧乾燥機を用い
て乾燥した。得られた触媒乾燥粒子の粒子径は3〜20
0μmの範囲にあった。
【0070】得られた触媒乾燥粒子100部に対してブ
チルアルコール15部及び水10部を添加混合し、湿式
造粒機により平均直径5mmの球状に成型した。
【0071】この成型物を130℃で6時間乾燥し、次
いで空気流通下に380℃で5時間熱処理したものを触
媒として用いた。得られた触媒の組成はP1Mo120.5
Cu0.10.5Cs0.5Ge0.5Fe0.1であった。
【0072】この触媒を用いて、反応温度を285℃と
した点以外は実施例1と同じ条件で反応を行ったとこ
ろ、メタクロレイン反応率85.0%、メタクリル酸選
択率82.0%であり、メタクリル酸の収率は69.7
%であった。
【0073】実施例13 実施例12において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーをドラム乾燥機で乾燥し、得られた粒子径が3〜2
20μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて造粒した点以外
は、実施例12と同様に成型及び反応を行った。その結
果、メタクロレイン反応率85.1%、メタクリル酸選
択率81.8%であり、メタクリル酸の収率は69.6
%であった。
【0074】実施例14 実施例12において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーを蒸発乾固し、乾燥塊を粉砕機で粉砕し、更に70
〜440メッシュの篩で分級した。この分級で得られた
粒子径30〜200μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて
造粒した点以外は、実施例12と同様に成型及び反応を
行った。その結果、メタクロレイン反応率85.0%、
メタクリル酸選択率81.8%であり、メタクリル酸の
収率は69.5%であった。
【0075】実施例15 三酸化モリブデン100部、五酸化バナジウム3.2部
及び85%リン酸6.7部を純水800部と混合した。
これを還流下で3時間加熱攪拌した後、これに酸化銅
0.5部、ほう酸0.7部及び二酸化ゲルマニウム1.
2部を加え、再び還流下で2時間加熱攪拌した。得られ
たスラリーを50℃まで冷却し、重炭酸セシウム11.
2部を純水30部に溶解した溶液を加え15分間攪拌し
た。次いで硝酸アンモニウム10部を純水30部に溶解
した溶液を加え、更に15分間攪拌した。
【0076】得られた触媒成分を含有するスラリーを、
乾燥機入口温度350℃、スラリー噴霧用回転円盤1
2,000回転/分の条件で並流式噴霧乾燥機を用いて
乾燥した。得られた触媒乾燥粒子の粒子径は3〜200
μmの範囲にあった。
【0077】得られた触媒乾燥粒子100部に対して、
平均長さが500μm、炭素含有率98%以上のポリア
クリロニトリル系炭素繊維0.5部及びエチルアルコー
ル20部を添加混合し、湿式造粒機により平均直径4m
mの球状に成型した。
【0078】この成型物を130℃で6時間乾燥し、次
いで空気流通下に380℃で3時間熱処理したものを触
媒として用いた。得られた触媒の組成はP1Mo120.6
Ge0.20.2Cu0.1Cs1であった。
【0079】この触媒を用いて、反応温度を275℃と
した点以外は、実施例1と同じ条件で反応を行ったとこ
ろ、メタクロレイン反応率89.9%、メタクリル酸選
択率87.8%であり、メタクリル酸の収率は78.9
%であった。
【0080】実施例16 実施例15において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーをドラム乾燥機で乾燥し、得られた粒子径が3〜2
00μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて造粒した点以外
は、実施例15と同様に成型及び反応を行った。その結
果、メタクロレイン反応率89.7%、メタクリル酸選
択率87.9%であり、メタクリル酸の収率は78.8
であった。
【0081】実施例17 実施例15において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーを蒸発乾固し、乾燥塊を粉砕機で粉砕し、更に70
〜440メッシュの篩で分級した。この分級で得られた
粒子径30〜210μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて
造粒した点以外は、実施例15と同様に成型及び反応を
行った。その結果、メタクロレイン反応率89.5%、
メタクリル酸選択率87.7%であり、メタクリル酸の
収率は78.5%であった。
【0082】実施例18 実施例15において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーを、乾燥機熱風吹き込み温度350℃の条件でスラ
リードライ乾燥機を用いて乾燥し、得られた粒子径1〜
150μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて造粒した点以
外は、実施例15と同様に成型及び反応を行った。その
結果、メタクロレイン反応率89.8%、メタクリル酸
選択率87.8%であり、メタクリル酸の収率は78.
8%であった。
【0083】比較例8 実施例17において、440メッシュの篩で捕集されな
かった粒子径0.1〜30μmの範囲の触媒乾燥粒子を
用いて造粒した点以外は、実施例17と同様に成型及び
反応を行ったところ、粒子径が1μ未満のものを含んで
おるため反応成績はメタクロレイン反応率83.4%、
メタクリル酸選択率79.0%と選択率の低下が見ら
れ、メタクリル酸の収率は65.9%であった。
【0084】比較例9 実施例17において、70メッシュの篩上に捕集され
た、粒子径210〜1400μmの範囲の触媒粒子を用
いて造粒した以外は、実施例17と同様に成型及び反応
を行った。その結果、粒子径が250μを超えるものを
含んでおるためメタクロレイン反応率82.5%、メタ
クリル酸選択率87.9%であり、メタクリル酸の収率
は72.5%であり、又、成型品の機械的強度は弱いも
のであった。
【0085】実施例19 パラモリブデン酸アンモニウム100部及びメタバナジ
ン酸アンモニウム19.3部を純水1000部に溶解し
た。これに硝酸第二鉄9.6部を純水150部に溶解し
た溶液を加えた。更にこれに硝酸コバルト6.9部を純
水200部に溶解した溶液、硝酸銀0.6部を純水50
部に溶解した溶液及び硝酸バリウム2.5部を純水10
0部に溶解した溶液を順次加えた。次に一般式Na2
・2Si02・2.2H2Oで表される水ガラス4.5部
を純水30部に溶解した溶液を加え、更に20%シリカ
ゾル50.9部を加えた後、90℃に昇温し、そのまま
10分間攪拌した。
【0086】得られた触媒成分を含有するスラリーを、
乾燥機入口熱風温度350℃、スラリー噴霧用回転円盤
15,000回転/分の条件で並流式噴霧乾燥機を用い
て乾燥した。得られた触媒乾燥粒子の粒子径は5〜23
0μmの範囲にあった。
【0087】得られた触媒乾燥粒子100部に対してプ
ロピルアルコール20部及び水5部を添加混合し、押出
成型機により外径6mm、内径3mm、平均長さ3.5
mmのリング状に成型した。
【0088】この押出成型物を130℃で6時間乾燥
し、次いで空気流通下に380℃で5時間熱処理したも
のを触媒として用いた。得られた触媒の組成はMo12
3.5Fe0.5Si4.5Na0.8Co0.5Ag0.08Ba0.2であ
った。
【0089】この触媒を反応管に充填し、アクロレイン
5%、酸素10%、水蒸気30%、窒素55%(容量
%)の混合ガスを反応温度275℃、接触時間3.6秒
で通じた。生成物を捕集し、ガスクロマトグラフィーで
分析したところ、アクロレイン反応率99.0%、アク
リル酸選択率92.3%であり、アクリル酸の収率は9
1.4%であった。
【0090】実施例20 実施例19において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーをドラム乾燥機で乾燥し、得られた粒子径が3〜2
50μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて押出成型した点
以外は、実施例19と同様に成型及び反応を行った。そ
の結果、アクロレイン反応率99.1%、アクリル酸選
択率92.1%であり、アクリル酸の収率は91.3%
であった。
【0091】実施例21 実施例19において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーを乾燥機熱風吹き込み温度350℃の条件でスラリ
ードライ乾燥機を用いて乾燥した。得られた粒子径1〜
150μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて押出成型した
点以外は、実施例19と同様に成型及び反応を行った。
その結果、アクロレイン反応率99.2%、アクリル酸
選択率92.0%であり、アクリル酸の収率は91.3
%であった。
【0092】実施例22 実施例19において、得られた触媒成分を含有するスラ
リーを蒸発乾固し、乾燥塊を粉砕機で粉砕し、更に70
〜440メッシュの篩で分級した。この分級で得られた
粒子径30〜200μmの範囲の触媒乾燥粒子を用いて
押出成型した点以外は、実施例19と同様に成型及び反
応を行った。その結果、アクロレイン反応率99.0
%、アクリル酸選択率92.1%であり、アクリル酸の
収率は91.2%であった。
【0093】比較例10 実施例22において、440メッシュの篩で捕集されな
かった粒子径0.1〜30μmの範囲の触媒乾燥粒子を
用いて押出成型した点以外は、実施例22と同様に成型
及び反応を行ったところ、粒子径が1μ未満のものを含
んでおるため押出成型性は非常に悪かった。又、反応成
績はアクロレイン反応率97.8%、アクリル酸選択率
86.5%と選択率の低下が見られ、アクリル酸の収率
は84.6%であった。
【0094】比較例11 実施例22において、70メッシュの篩上に捕集され
た、粒子径200〜1000μmの範囲の触媒粒子を用
いて押出成型した以外は、実施例22と同様に成型及び
反応を行った。その結果、粒子径が250μを超えるも
のを含んでおるためアクロレイン反応率95.3%、ア
クリル酸選択率91.4%であり、アクリル酸の収率は
87.1%であり、又、成型品の機械的強度は弱いもの
であった。
【0095】
【発明の効果】本発明の方法で調製した触媒は、不飽和
アルデヒドの気相接触酸化反応において、生成する不飽
和カルボン酸の収率を向上させるという優れた効果を有
する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和アルデヒドを分子状酸素で気相接
    触酸化して不飽和カルボン酸を製造する際に用いられ
    る、少なくともモリブデン及びバナジウムを成分として
    含む不飽和カルボン酸製造用触媒の製造法において、触
    媒成分を含む混合溶液又は水性スラリーの乾燥物の粒子
    径が1〜250μmの範囲に調整された粒子を用いて成
    型することを特徴とする、不飽和カルボン酸製造用触媒
    の製造法。
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