JPH07299369A - 不飽和カルボン酸製造用触媒の調製法及び該調製法により得られる触媒を用いる不飽和カルボン酸の製造法 - Google Patents

不飽和カルボン酸製造用触媒の調製法及び該調製法により得られる触媒を用いる不飽和カルボン酸の製造法

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JPH07299369A
JPH07299369A JP6097729A JP9772994A JPH07299369A JP H07299369 A JPH07299369 A JP H07299369A JP 6097729 A JP6097729 A JP 6097729A JP 9772994 A JP9772994 A JP 9772994A JP H07299369 A JPH07299369 A JP H07299369A
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徹 黒田
Toru Shiotani
徹 塩谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不飽和アルデヒドを気相接触酸化して不飽和
カルボン酸を高収率で製造し得る新規な触媒の調製法及
びかかる調製法により得られる触媒を用いた不飽和カル
ボン酸の製造法を提供する。 【構成】 不飽和アルデヒドを気相接触酸化して不飽和
カルボン酸を合成する際に用いられる、少なくともモリ
ブデン及びバナジウムを含む触媒において、触媒成分を
含む混合溶液又は水性スラリーを16,000Hz以上
の音波にて処理した後、乾燥及び熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不飽和アルデヒドを気
相接触酸化して不飽和カルボン酸を製造する際に使用す
る触媒の調製法、及びかかる調製法により得られる触媒
を用いる不飽和カルボン酸の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不飽和アルデヒドを気相接触酸化
して不飽和カルボン酸を製造する方法やその製造する際
に用いられる触媒については数多くの提案がなされてい
るが、工業触媒としての使用に際しては更に改良が望ま
れているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、不飽和アル
デヒドを気相接触酸化して不飽和カルボン酸を高収率で
製造し得る新規な触媒の調製法及びかかる調製法により
得られる触媒を用いる不飽和カルボン酸の製造法の提供
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、不飽和アルデ
ヒドを気相接触酸化して不飽和カルボン酸を製造する際
に用いられる、少なくともモリブデン及びバナジウムを
含む触媒において、触媒成分を含む混合溶液又は水性ス
ラリーを16,000Hz以上の音波にて処理した後、
乾燥及び熱処理することを特徴とする不飽和カルボン酸
製造用触媒の調製法、ならびにかかる調製法により得ら
れる触媒を用いて、不飽和アルデヒドを気相接触酸化し
て不飽和カルボン酸を製造することを特徴とする不飽和
カルボン酸の製造法にある。
【0005】本発明において、触媒成分を含む混合溶液
又は水性スラリーを16,000Hz以上の音波にて処
理するには、触媒成分を含む混合溶液又は水性スラリー
を入れた反応釜等に、市販の投げこみ式或は反応釜下部
に固定した超音波振動子を通して処理する方法などがあ
る。使用する音波の波長は、16,000〜400,0
00Hz程度までの範囲が使用できる。
【0006】音波処理時間は、処理する触媒成分を含む
混合溶液又は水性スラリーの量や実際に使用する音波発
生装置の処理能力、使用する周波数、目的とする粒径等
によって異なるが、数分以上、例えば2分程度以上が好
ましい。音波処理時間が30分以上となると触媒前駆体
が破壊され易くなるので30分程度以内が好ましい。な
お、音波処理時撹拌を併用すると微粒化能力が大幅に向
上し、また、処理時間を大幅に短縮することができる。
【0007】音波処理を行った後の触媒成分を含む混合
溶液又は水性スラリーは、乾燥し、次いで熱処理する。
乾燥は60〜150℃の範囲の温度で行うことができ
る。乾燥物は、次いで賦形する。
【0008】触媒を賦型する方法及びその形状は、特に
限定はなく、打錠成形機、押出成形機、転動造粒機等の
一般粉体用成形機を用いて、球状、リング状、円柱状、
星型状等の任意の形状に賦型する。またシリカ、アルミ
ナ、シリカ・アルミナ、マグネシア、チタニア、シリコ
ンカーバイト等の不活性担体に担持させて使用すること
もできる。
【0009】本触媒を賦型する際には、従来公知の添加
剤、例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルロース等の有機化合物を更に添加しても差し支えな
い。また、グラファイト、ケイソウ土等の無機化合物、
ガラス繊維、セラミックファイバー、炭素繊維等の無機
ファイバーを添加しても差し支えない。
【0010】このようにして賦型された触媒は、次いで
熱処理される。本発明においては、この熱処理条件には
特に限定はなく、公知の熱処理条件を適用することがで
きる。通常、熱処理は300〜500℃で行われる。
【0011】本発明は、触媒成分を含む混合溶液又は水
性スラリーを超音波と一般的には言われる16,000
Hz以上の音波にて処理することが重要であり、かかる
処理を施して得られる触媒を用いて不飽和アルデヒドを
気相接触酸化して不飽和カルボン酸を製造すると不飽和
カルボン酸を高収率で得ることができるという大きな特
徴を有する。かかる音波処理が触媒に与える効果につい
ては厳密には明らかではないが、触媒前駆体中の成分間
の反応性の増大や粒子の微粒化が行われ、このため、触
媒の比表面積が増加し、触媒性能が向上するものと考え
られる。
【0012】本発明を実施するに際しては、音波処理を
行う点以外は特殊な方法に限定する必要はなく、成分の
著しい偏在を伴わない限り、従来からよく知られている
蒸発乾固法、沈殿法、酸化物混合法等の種々の方法を用
いることができる。
【0013】本発明の触媒の調製に用いる触媒成分の原
料としては、各元素の硝酸塩、水酸化物、炭酸塩、アン
モニウム塩、ハロゲン化物、酸化物等を組み合わせて使
用することができる。例えば、モリブデン原料としては
パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン等が
使用できる。また、バナジウム原料としてはメタバナジ
ン酸アンモニウム、五酸化バナジウム等が使用できる。
【0014】本発明の方法により得られた触媒を用いて
不飽和アルデヒドを気相接触酸化して不飽和カルボン酸
を製造するに際しては、原料ガス中の不飽和アルデヒド
の濃度は広い範囲で変えることができるが、容量で1〜
20%が適当であり、3〜10%が特に好ましい。な
お、不飽和カルボン酸を製造するための原料である不飽
和アルデヒドは、水、低級飽和アルデヒド等の不純物を
少量含んでいてもよい。これら不純物は反応に実質的な
影響を与えない。
【0015】また、酸素源としては空気を用いるのが経
済的であるが、必要ならば純酸素で富化した空気も用い
ることができる。原料ガス中の酸素濃度は不飽和アルデ
ヒドに対するモル比で規定され、この値は0.3〜4、
特に0.4〜2.5が好ましい。
【0016】原料ガスは窒素、水蒸気、炭酸ガス等の不
活性ガスを加えて希釈してもよい。また、反応圧力は常
圧から数気圧までを採用することができる。さらに、反
応温度は230〜450℃の範囲で選定することができ
るが、特に250〜400℃の範囲の温度が好ましい。
反応は固定床でも流動床でも行うことができる。
【0017】本発明における不飽和アルデヒドの気相接
触酸化による不飽和カルボン酸の製造の例としては、ア
クロレインの酸化によるアクリル酸の製造やメタクロレ
インの酸化によるメタクリル酸の製造等が挙げられる。
【0018】アクロレインの酸化によるアクリル酸の製
造に適する触媒としては、一般式 Moabcdef (式中、Mo、V及びOはそれぞれモリブデン、バナジ
ウム及び酸素を示し、Aは鉄、コバルト、クロム、アル
ミニウム及びストロンチウムからなる群より選ばれた少
なくとも一種の元素を示し、Xはゲルマニウム、ホウ
素、ヒ素、セレン、銀、ケイ素、ナトリウム、テルル、
リチウム、アンチモン、リン、カリウム及びバリウムか
らなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示し、Y
はマグネシウム、チタン、マンガン、銅、亜鉛、ジルコ
ニウム、ニオブ、タングステン、タンタル、カルシウ
ム、スズ及びビスマスからなる群より選ばれた少なくと
も一種の元素を示す。また、a、b、c、d、e及びf
は各元素の原子比率を表し、a=12のときb=0.0
1〜6、c=0.1〜5、d=0〜10、e=0〜5で
あり、fは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸
素原子数である。)で表される組成を有するものが挙げ
られる。
【0019】また、メタクロレインの酸化によるメタク
リル酸の製造に適する触媒としては、一般式 PgMohiCujklmn (式中、P、Mo、V、Cu及びOはそれぞれリン、モ
リブデン、バナジウム、銅及び酸素を示し、Xはヒ素、
アンチモン、ビスマス、ゲルマニウム、ジルコニウム、
テルル、銀、セレン、ケイ素、タングステン及びホウ素
からなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示し、
Yは鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、マン
ガン、コバルト、バリウム、ガリウム、セリウム及びラ
ンタンからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を
示し、Zはカリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウ
ムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示
す。また、g、h、i、j、k、l、m及びnは各元素
の原子比率を表し、h=12のときg=0.5〜3、i
=0.01〜3、j=0〜2、k=0〜3、l=0〜
3、m=0.01〜3であり、nは前記各成分の原子価
を満足するのに必要な酸素原子数である。)で表される
組成を有するものが挙げられる。
【0020】
【実施例】以下、本発明による触媒の製造例、及びそれ
から得られる触媒を用いての反応例を、比較例と共に説
明する。説明中「部」は重量部を意味する。分析はガス
クロマトグラフィーによった。実施例及び比較例中の不
飽和アルデヒドの反応率、生成する不飽和カルボン酸の
選択率は以下のように定義される。
【0021】不飽和アルデヒドの反応率(%)=(反応
した不飽和アルデヒドのモル数/供給した不飽和アルデ
ヒドのモル数)×100 不飽和カルボン酸の選択率(%)=(生成した不飽和カ
ルボン酸のモル数/反応した不飽和アルデヒドのモル
数)×100
【0022】実施例1 パラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン
酸アンモニウム2.8部及び硝酸カリウム4.8部を純
水300部に溶解した。これに85%リン酸8.2部を
純水10部に溶解したものを加え、さらに三酸化アンチ
モン2.8部を加え攪拌しながら95℃に昇温した。し
かる後、これに硝酸銅1.1を純水30部に溶解したも
のを加え、35,000Hzの超音波を10分間行っ
た。その後、得られた混合液を加熱攪拌しながら蒸発乾
固した。得られた固形物を130℃で16時間乾燥した
後、加圧成型し、空気流通下に380℃で5時間熱処理
した。
【0023】かくして得られた触媒の酸素以外の元素の
組成(以下、同じ。)はP1.5Mo120.5Sb0.4Cu
0.11であった。
【0024】この触媒を反応管に充填し、メタクロレイ
ン5%、酸素10%、水蒸気30%及び窒素55%(容
量%)の原料混合ガスを反応温度270℃、接触時間
3.6秒で触媒層を通過させ反応させた。生成物を捕集
し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、メタク
ロレインの反応率が81.3%、メタクリル酸の選択率
が81.0%であった。
【0025】比較例1 実施例1において超音波処理を行わないほかは、実施例
1に準じた方法により組成がP1.5Mo120.5Sb0.4
Cu0.11なる触媒を調製した。
【0026】得られた触媒を用いて実施例1と同じ反応
条件で反応を行った結果、メタクロレインの反応率が8
0.5%、メタクリル酸の選択率が79.9%であっ
た。
【0027】実施例2 三酸化モリブデン100部、五酸化バナジウム2.6部
及び85%リン酸6.7部を純水800部と混合した。
これを環流下で3時間加熱攪拌した後、酸化銅0.9部
を加え、再び環流下で2時間加熱攪拌した。得られたス
ラリーを50℃まで冷却し、35,000Hzの超音波
処理を10分間行った。しかる後、これに重炭酸セシウ
ム10.1部を純水30部に溶解したものを加え15分
間攪拌した。その後、これに硝酸アンモニウム10部を
純水30部に溶解したものを加え、得られた混合液を1
00℃に加熱攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形
物を130℃で16時間乾燥した後、加圧成型し、空気
流通下に380℃で3時間熱処理した。
【0028】かくして得られた触媒の組成はP1Mo12
0.5Cu0.2Cs0.9であった。
【0029】得られた触媒を用いて、反応温度を285
℃とする以外は実施例1と同じ反応条件で反応を行った
結果、メタクロレインの反応率が85.3%、メタクリ
ル酸の選択率が85.5%であった。
【0030】比較例2 実施例2において超音波処理を行わないほかは、実施例
2に準じた方法により組成がP1Mo120.5Cu0.2
0.9なる触媒を調製した。
【0031】得られた触媒を用いて実施例2と同じ反応
条件で反応を行った結果、メタクロレインの反応率が8
4.9%、メタクリル酸の選択率が84.5%であっ
た。
【0032】実施例3〜11 実施例1に準じた方法により表に示す各組成を有する触
媒を調製した。
【0033】
【表1】
【0034】得られた各触媒を用いて、反応温度を表に
示す温度とする以外は実施例1と同じ反応条件で反応を
行った結果、表に示すメタクロレインの反応率及びメタ
クリル酸の選択率を得た。
【0035】比較例3〜11 実施例3〜11において触媒調製時に超音波処理を行わ
ないほかは、実施例3〜11に準じた方法により表に示
す各組成を有する比較の触媒を調製した。
【0036】得られた各触媒を用いて、反応温度を表に
示す温度とする以外は実施例3〜11と同じ反応条件で
反応を行った結果、表に示すメタクロレインの反応率及
びメタクリル酸の選択率を得た。
【0037】実施例12 パラモリブデン酸アンモニウム100部及びメタバナジ
ン酸アンモニウム16.6部を純水1000部に溶解し
た。これに硝酸第二鉄22.9部を純水200部に溶解
したものを加え、引き続き、硝酸バリウム1.3部を純
水200部に溶解した溶液を加えた。しかる後、これに
一般式Na2O・2.2SiO2・2.2H2Oで表され
る水ガラス3.9部を純水30部に溶解した溶液を加
え、さらに20%シリカゾル52.4部を加えた。得ら
れた混合液を35,000Hzの超音波で10分間処理
した。その後、得られた混合液を加熱攪拌しながら蒸発
乾固した。得られた固形物を130℃で16時間乾燥し
た。
【0038】得られた乾燥粉100部に水20部、平均
長さ200μmの無機ファイバー10部を混合し、押出
成型機により、外径5mm、内径2mm、平均長さ4m
mのリング状に賦型した。得られた賦型触媒を130℃
で6時間乾燥し、次いで空気流通下に380℃で5時間
熱処理した。
【0039】かくして得られた触媒の組成はMo123
Fe1.2Si4.5Na0.7Ba0.1であった。
【0040】この触媒を反応管に充填し、アクロレイン
5%、酸素10%、水蒸気30%及び窒素55%(容量
%)の原料混合ガスを反応温度270℃、接触時間3.
6秒で触媒層を通過させ反応させた。生成物を捕集し、
ガスクロマトグラフィーで分析したところ、アクロレイ
ンの反応率が99.4%、アクリル酸の選択率が95.
5%であった。
【0041】比較例12 実施例12において超音波処理を行わないほかは、実施
例12に準じた方法により組成がMo123Fe1.2Si
4.5Na0.7Ba0.1なる触媒を調製した。
【0042】得られた触媒を用いて実施例12と同じ反
応条件で反応を行った結果、アクロレインの反応率が9
8.8%、アクリル酸の選択率が94.9%であった。
【0043】実施例13 実施例12に準じた方法によりMo123.5Fe0.7Sr
0.4Co0.5Si4.5Na0.7Ag0.05なる触媒成分を含む
混合溶液を調製した。得られた混合溶液を35,000
Hzの超音波で10分間処理した。その後、得られた混
合液を加熱攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物
を130℃で16時間乾燥した。
【0044】得られた乾燥粉を打錠成型機により、外径
5mm、内径2mm、平均長さ4mmのリング状に賦型
した。得られた賦型触媒を空気流通下に380℃で5時
間熱処理した。
【0045】かくして得られた触媒を用いて、実施例1
2と同じ条件で反応を行った。その結果、アクロレイン
の反応率が99.5%、アクリル酸の選択率が94.2
%であった。
【0046】比較例13 実施例13において超音波処理を行わないほかは、実施
例13に準じた方法により組成がMo123.5Fe0.7
0.4Co0.5Si4.5Na0.7Ag0.05なる触媒を調製し
た。
【0047】得られた触媒を用いて実施例13と同じ反
応条件で反応を行った結果、アクロレインの反応率が9
9.1%、アクリル酸の選択率が93.3%であった。
【0048】実施例14 実施例12に準じた方法によりMo123Fe1Si4.5
Na0.7Sn0.3Mn0.1Ta0.1なる触媒成分を含む混合
溶液を調製した。得られた混合溶液を35,000Hz
の超音波で10分間処理した。その後、得られた混合液
を加熱攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物を1
30℃で16時間乾燥した。
【0049】得られた乾燥粉100部に水20部、平均
長さ200μmの無機ファイバー10部を混合し、転動
造粒機により平均粒径5mmの球状に造粒した。得られ
た造粒触媒を130℃で6時間乾燥し、次いで空気流通
下に380℃で5時間熱処理した。
【0050】得られた触媒を用いて実施例12と同じ反
応条件で反応を行った結果、アクロレインの反応率が9
9.6%、アクリル酸の選択率が95.0%であった。
【0051】比較例14 実施例14において超音波処理を行わないほかは、実施
例14に準じた方法により組成がMo123Fe1Si
4.5Na0.7Sn0.3Mn0.1Ta0.1なる触媒を調製し
た。
【0052】得られた触媒を用いて実施例14と同じ反
応条件で反応を行った結果、アクロレインの反応率が9
8.9%、アクリル酸の選択率が94.5%であった。
【0053】
【発明の効果】本発明は、上述した如き構成とすること
により不飽和アルデヒドから不飽和カルボン酸を製造す
るための良好な触媒を製造することができ、しかも得ら
れる触媒を用いて不飽和アルデヒドを気相接触酸化反応
せしめることによって不飽和カルボン酸の収率を向上す
ることができる等優れた効果を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和アルデヒドを気相接触酸化して不
    飽和カルボン酸を製造する際に用いられる、少なくとも
    モリブデン及びバナジウムを含む触媒において、触媒成
    分を含む混合溶液又は水性スラリーを16,000Hz
    以上の音波にて処理した後、乾燥及び熱処理することを
    特徴とする不飽和カルボン酸製造用触媒の調製法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の調製法により得られる触
    媒を用いて、不飽和アルデヒドを気相接触酸化して不飽
    和カルボン酸を製造することを特徴とする不飽和カルボ
    ン酸の製造法。
JP6097729A 1994-05-11 1994-05-11 不飽和カルボン酸製造用触媒の調製法及び該調製法により得られる触媒を用いる不飽和カルボン酸の製造法 Pending JPH07299369A (ja)

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