JPH0547306Y2 - - Google Patents

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JPH0547306Y2
JPH0547306Y2 JP12079188U JP12079188U JPH0547306Y2 JP H0547306 Y2 JPH0547306 Y2 JP H0547306Y2 JP 12079188 U JP12079188 U JP 12079188U JP 12079188 U JP12079188 U JP 12079188U JP H0547306 Y2 JPH0547306 Y2 JP H0547306Y2
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vibration
inner cylinder
bushing
sheath
rubber body
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両のサスペンシヨン等に好適に使用
できる筒状防振ブツシユに関する。
[従来の技術] かかる防振ブツシユにおいて、サスペンシヨン
アームのこじり変位を比較的容易に許すとともに
他の変位を確実に規制して、車両の乗り心地向上
と操縦安定性の向上を両立せしめた防振ブツシユ
が例えば実公昭63−3476号あるいは実開昭58−
138838号に示されており、これを概念的に第6図
および第7図で説明すると、防振ブツシユは同心
状に配した円形内筒1と外筒2の間に防振ゴム体
4を配してなり、内筒1は外筒2を貫通する中央
部でほぼ球形に拡径してある。
上記外筒2はサスペンシヨンアームS端部のア
イS1内に圧入固定され、一方、上記内筒1内に
は取付ボルトBが挿通されて車両フレームに設け
たブラケツトLに固定される(以上、第1従来
例)。
上記構造の防振ブツシユにおいては、軸直角方
向(第6図の上下方向)で防振ゴム体4の肉厚が
薄くなつていることにより、この方向で大きなバ
ネ定数を示してサスペンシヨンアームSの変位を
規制する一方、サスペンシヨンアームSのこじり
変位(防振ブツシユの軸を含む面内での揺動変位
で、図の矢印方向の変位)に対しては、上記内筒
1中央部の球面に沿つて防振ゴム体4が剪断変形
することによりこの方向でのバネ定数は小さく、
比較的自由にこじり変位を許す。
なお、実開昭62−110617号、実開昭62−110644
号には、上記と同様の目的を達成するために、内
筒の中央部を肉厚として厚肉外周を球形面に形成
した防振ブツシユが示されている(以上、第2従
来例)。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記第1従来例では、内筒の拡径の
ためのバルジ加工によりコスト高となるととも
に、内筒の軸方向座屈強度が低下するという問題
があり、また、第2従来例では厚肉球形面を形成
するための切削ないし鍛造加工がコスト高となる
とともに重量増の問題がある。さらには、上記い
ずれの従来例においても、球形面の形成位置や形
状を使用条件に応じて比較的自由に変更すること
は困難である。
さらに、第6図でも明らかなように、内筒はボ
ルト結合のために、通常、その筒長が外筒よりも
長くなつており、両端部が防振ゴム体より突出し
露出している。この内筒は十分な強度を要するた
めに鋼管を使用するが、両端の露出部における錆
びの発生が問題となる。
これを防止するために、防振ゴム体の一部を内
筒の両端外周に延出せしめて被覆することが考え
られるが、加硫接着を良好に行うために、内筒表
面にリン酸塩化成処理等を施す手間を要する。ま
た、長年の使用により接着剤が劣化すると、ゴム
被膜が剥離して、やはり錆びを生じるおそれがあ
る。
本考案はかかる問題点を解決するもので、製造
容易かつ安価であり、十分な軸方向強度を有して
自由なこじり変位を許すとともに、内筒両端部の
錆び発生を効果的に防止できる筒状防振ブツシユ
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の構成を説明すると、同心状に配した長
尺の内筒1と短尺の外筒2間に防振ゴム体4を充
填形成した筒状防振ブツシユにおいて、一定径の
直管で構成されてその両端部11,12が防振ゴ
ム体4より露出する上記内筒1には、その両端部
11,12外周を含む全周に合成樹脂よりなる鞘
体3を密接嵌着せしめるとともに、該鞘体は上記
防振ゴム体4の内周面が接合されるその中央部を
厚肉となして球面状に径方向へ突出する突出部3
1となしたものである。
[作用] 上記構成の防振ブツシユにおいて、軸直角方向
(第1図の上下方向)では鞘体3の突出部31に
より防振ゴム体4の肉厚が薄くなつており、防振
ブツシユはこの方向で大きなバネ定数を示して振
動体の変位を規制する。こじり変位(図の矢印方
向の変位)に対しては、防振ゴム体4は上記内筒
1中央部の球面に沿つて剪断変形し、したがつて
防振ブツシユのこの方向でのバネ定数は小さく、
比較的自由にこじり変位を許す。
鞘体は合成樹脂であるから、軽量であるととも
に突出部の位置および形状を比較的自由に設定す
ることができ、種々の使用条件に対応することが
できる。
合成樹脂の上記鞘体は、従来のバルジ加工ある
いは切削加工に比して低コストで製造され、ま
た、内筒は一定径の直管としてあるから、軸方向
の強度低下も生じない。
さらに、内筒の両端部11,12には全周に鞘
体3が密接嵌着されているから、この部分での錆
び発生は効果的に防止される。鞘体3は合成樹脂
製であるから薄肉であつてもゴム材より剛性が大
きく、接着剤や接着に伴う内筒1の表面処理は特
に行う必要がない。
[第1実施例] 第1図およよび第2図において、小径の内筒1
および大径の外筒2はいずれも金属円筒の直管
で、長尺の内筒1を外筒2の中心に挿通して互い
に同心状に配設してある。上記内筒1にはその両
端部11,12を含む外周全面を覆つて筒状の鞘
体3が嵌着固定され、該鞘体3は例えばナイロン
66等の合成樹脂で構成されている。
上記鞘体3は外筒2内を貫通する中央部を厚肉
として、球面状に径方向外方へ突出する突出部3
1としてあり、かかる形状の鞘体3中央部外周と
外筒2内周間に防振ゴム体4が充填接合されてい
る。
かかる構造の防振ブツシユの製造法の一例を以
下に説明する。
内筒1を構成する鋼管を金型内にセツトして型
空間に樹脂を注入し、鞘体3とする。鞘体3は冷
却収縮により内筒1外周に密着し固定される(第
3図)。この時、鞘体3の固定強度をさらに向上
せしめる必要がある場合には、上記鋼管の外周に
ブラスト加工やローレツト加工を施し、あるい
は、接着剤を塗布しておく。
このようにして内筒1と一体化した鞘体3の外
周に接着剤を塗布し、さらに外筒2を構成する鋼
管の内周にも接着剤を塗布して、これらを金型内
にセツトし、型空間に原料ゴムを注入して加硫接
着し、防振ゴム体4とする。
他の製造法としては、接着剤を塗布した鞘体3
と外筒2を金型内にセツトし、原料ゴムを注入加
硫せしめて防振ゴム体4となし、しかる後に上記
鞘体3内に内筒1を圧入固定する方法が採用でき
る。この方法によると、上記内筒圧入時に鞘体3
が拡径し、防振ゴム体4に予備圧縮が加えられ
て、その耐久性が向上する。
なお、上記鞘体3の樹脂材として、超高分子量
ポリエチレンやポリ・フエニレン・オキサイド
(PPO)等を使用すれば、特に接着剤を使用する
ことなく防振ゴム体4を良好に接合でき、更に製
造コストの低減を図ることができる。
上記構造の防振ブツシユは、従来例を示す第1
0図で説明した如く、外筒2をサスペンシヨンア
ームSのアイS1内に圧入し、内筒1内には取付
ボルトBを挿通して車両フレームに固定する。こ
の状態で、上記防振ブツシユは軸直角方向(第1
図の上下方向)変位に対しては、防振ゴム体4の
ゴム厚が薄いことにより高いバネ定数を発揮し、
サスペンシヨンアームのアーム軸方向変位を効果
的に規制する。
こじり変位(第1図の矢印)に対しては、防振
ゴム体4が突出部31の球面に沿つて剪断変形す
ることにより防振ブツシユのバネ定数は低く、サ
スペンシヨンアームのこじり変位は比較的自由に
許される。
合成樹脂の鞘体3は軽量であるとともに、比較
的自由にその形状を変更できるから、突出部31
形状等を使用条件に応じて適宜調整することがで
きる。
また、内筒1は一定径のストレートな鋼管であ
るから、十分な軸方向強度を有する。
さらには、内筒1外周の全面を合成樹脂の鞘体
3で覆つてあることにより、防錆効果が期待でき
るとともに、鞘体は製造時の冷却収縮により、あ
るいは内筒の圧入により、特に接着剤を使用する
ことなく内筒の外周に密着固定されるから、製造
時の手間を削減できるとともに、ゴム膜の如き長
期の使用による剥離のおそれもない。
[第2実施例] 第4図に示す如く、防振ゴム体4の左右の端面
に内筒1と同心に一定深さの周状すぐり部41を
形成すれば、さらにサスペンシヨンアームのこじ
り変位が自由となる。
[第3実施例] また、第5図に示す如く、防振ゴム体4内に筒
状インターリング42を埋設すれば、軸直角方向
の所定のバネ定数を実現するのに、より軟らかい
ゴム材が使用できるから、こじり変位をさらに自
由に行わせ得る。
[考案の効果] 以上の如く、本考案の筒状防振ブツシユは、球
面突出部を形成した鞘体を内筒の外周に嵌装した
構造により、軽量かつ安価で、十分な軸方向強度
を維持した状態で、サスペンシヨンアーム等のこ
じり変位を自由に許すとともに他の変位を規制
し、車両の乗り心地向上と操縦安定性の向上を共
に実現したものである。
また、設計の自由度が大きく、錆び防止の機能
も有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示
し、第1図は防振ブツシユの縦断面図、第2図は
その正面図、第3図は鞘体を一体に設けた内筒の
縦断面図、第4図、第5図はそれぞれ本考案の第
2、第3実施例を示す防振ブツシユの縦断面図、
第6図および第7図は従来例を示し、第6図は防
振ブツシユの縦断面図、第7図はその横断面図
で、第6図の−線断面図である。 1……内筒、11,12……端部、2……外
筒、3……鞘体、31……突出部、32……ゴム
まわし溝、4……防振ゴム体、41……すぐり
部、42……インターリング、43,44……シ
ール部、51……Oリング、52……キヤツプ
体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 同心状に配した長尺の内筒と短尺の外筒間に防
    振ゴム体を充填形成した筒状防振ブツシユにおい
    て、一定径の直管で構成されてその両端部が防振
    ゴム体より露出する上記内筒には、その両端部外
    周を含む全周に合成樹脂よりなる鞘体を密接嵌着
    せしめるとともに、該鞘体は上記防振ゴム体の内
    周面が接合されるその中央部を厚肉となして球面
    状に径方向へ突出する突出部となしたことを特徴
    とする筒状防振ブツシユ。
JP12079188U 1988-09-14 1988-09-14 Expired - Lifetime JPH0547306Y2 (ja)

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