JPH081309Y2 - ゴムブッシュ - Google Patents

ゴムブッシュ

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JPH081309Y2
JPH081309Y2 JP1990127292U JP12729290U JPH081309Y2 JP H081309 Y2 JPH081309 Y2 JP H081309Y2 JP 1990127292 U JP1990127292 U JP 1990127292U JP 12729290 U JP12729290 U JP 12729290U JP H081309 Y2 JPH081309 Y2 JP H081309Y2
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JP
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ring member
outer peripheral
resin ring
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rubber bush
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勝久 池田
満 渡辺
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば自動車の懸架装置に用いるゴムブッ
シュに関する。
〔従来の技術〕
従来のゴムブッシュとして、第7図及び第8図に示す
ものが知られている。このゴムブッシュは、円筒状の金
属製内筒部材1aと、内筒部材1aの中央部12aの外周面に
嵌合固定された金属製のリング部材2aと、内筒部材1aの
中央部12aの外側にゴム材で円筒状に形成され内部に粘
性流体34aが封入された弾性部材3aと、弾性部材3aを介
して内筒部材1aと結合された外筒部材4aとからなる。
このように構成されたゴムブッシュにおいて、弾性部
材3aのばね特性は、自動車の乗心地やシミー、及びこも
り音やハーシュネスの抑制等を考慮して、各方向のばね
定数を適宜選択することにより設定されている。この場
合、内筒部材1aの外周面中央に嵌合固定されたリング部
材2aがストッパとして働くことにより、弾性部材3aのば
ね特性の向上が図られている。
一方、弾性部材3aの圧縮方向のばね特性は、剪断方向
のそれに比較して弾性部材3aの厚みによって大きく変動
するという性質があり、厚くするほどばね特性の線形領
域を長くすることができ、ハーシュネスの抑制や耐久性
の向上が図れる。このためには内筒部材1aと外筒部材4a
との間の限られた幅範囲で弾性部材3aの充分な厚みを確
保する必要があり、上記内筒部材1aの肉厚は薄く形成す
るのが好ましい。また、内筒部材1aの軸方向の充分な面
圧を確保するためには内筒部材1aの肉厚を厚く形成する
必要がある。そして、これらの相反する要求を満足する
ゴムブッシュを得るために、種々の検討が行われてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
そのため、例えば、金属製リング部材2aを中央部12a
に嵌合固定した後に鍛造により内筒部材1aの両端を中央
部よりも大径に形成したり、リング部材2aを内筒部材1a
に嵌合固定した後、一方の端部に相当するリング状金具
を嵌合固定することが行われているが、前者は加工に困
難を伴い加工工数が多いという問題、後者には部品点数
が増大するという問題がそれぞれある。
本考案は上記事情に鑑み案出されたものであり、その
解決すべき課題は、上記リング部材を備えたタイプで製
造の簡略化を図り得るゴムブッシュを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のゴムブッシュは、円筒状中央部の外周径が両
端部の外周径に対して小とされて一体成形され、該円筒
状中央部の外周面中央に全周に亘ってローレット加工に
よる凹凸部が形成された内筒部材と、該内筒部材のロー
レット加工による凹凸部の外周面に一体的に成形された
樹脂製リング部材と、該樹脂製リング部材の外周および
該樹脂製リング部材の軸方向両側における前記内筒部材
の円筒状中央部の外周に接着結合されたゴム製の弾性部
材と、該弾性部材を介して前記内筒部材と結合された外
筒部材と、前記弾性部材の内部において前記樹脂製リン
グ部材を挟んだ径方向一方向の対向位置から前記樹脂製
リング部材の外周側及び軸方向両側を囲繞するコ字状断
面とされて周方向両側に連続して延びて該径方向一方向
とは直角な方向の長さが該径方向一方向と直角な径方向
の前記樹脂製リング部材の外径よりも大きく形成された
空洞部と、から構成されていることを特徴とするもので
ある。
〔作用〕
本考案のゴムブッシュでは、内筒部材の円筒状中央部
の外周面中央に設けられるリング部材が樹脂を成形する
ことにより内筒部材と一体的に形成されている。このた
め、内筒部材の中央部にリング部材を固定する前に中央
部より外周径の大きい両端部を予め一体成形により形成
しておくことが可能となる。また、弾性部材が樹脂製リ
ング部材の外周および樹脂製リング部材の軸方向両側に
おける内筒部材の円筒状中央部の外周に接着結合され
て、内外筒部材間のストッパとして働く樹脂製リング部
材の外側を囲繞するように空洞部が形成されていること
により、内外筒部材間の限られた幅範囲で弾性部材の厚
みが有利に確保できて内外筒部材間の圧縮方向(径方
向)におけるばね特性の線形領域を長くすることができ
る。よって、径方向のストッパとして働くリング部材を
備えたゴムブッシュにおいて、限られた内外筒部材間の
範囲で内筒部材の軸方向の面圧を確保するための軸方向
両端部の肉厚を厚くすることと、ばね特性の線形領域を
長くすることの両方の要求を満足し得るとともに、製造
の簡略化をも図り得る。そして、リング部材が樹脂製で
あっても、リング部材が固定される内筒部材の円筒状中
央部の外周面中央にはローレット加工が施されているた
め、その凹凸部によって両者は強固に接合する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
本実施例に係るゴムブッシュの軸方向の断面図を第1
図に示し、第1図のII−II線に沿う軸直角方向の断面図
を第2図に示す。
本実施例のゴムブッシュは、内筒部材1と、樹脂製の
リング部材2と、弾性部材3と、外筒部材4とを主要素
として構成されている。
内筒部材1は、一定の肉厚で薄肉円筒状に形成された
中央部12と、中央部12の両端に径方向外方に突出して形
成され中央部12より外周径の大きい両端部14、14とから
なる。この内筒部材1は、鉄等の金属で冷鍛加工により
一体的に構成されている。中央部12の外周面の中央に
は、所定幅で周方向に一周する凹凸部16がローレット加
工により形成されている。
リング部材2は、硬質樹脂で円盤状に形成されたもの
であり、その中央を軸方向に貫通する中央孔21と、軸対
称位置で外方へ突出する一対の膨出部23とを有する。こ
のリング部材2は、内筒部材1の凹凸部16に射出成形に
より内筒部材1と一体的に形成されており、中央孔21部
分が凹凸部16と強固に結合している。
弾性部材3は、全体形状がほぼ円筒状に形成されてお
り、内筒部材1及びリング部材2の外周に接合して同軸
状に配設されている。弾性部材3の内部には、リング部
材2の外周側及び両側を囲繞するように断面コ字形でリ
ング状の空洞32が形成され、その空洞32にはシリコンオ
イル等の粘性液体34が封入されている。この弾性部材3
は、空洞32を形成する製造上の要請から内外に分割して
形成されており、ゴム材よりなる内側弾性部36及び外側
弾性部38と、両弾性部36、38の間に介在する金属製の中
間筒部材37と、前記粘性流体34とで構成されている。
外筒部材4は、円筒状の本体部41と、本体部41の両端
からそれぞれ径方向内方に張出すフランジ43、43とから
なり、これらは金属で一体的に形成されている。この外
筒部材4は、弾性部材3の外側に同軸状に配設されると
ともに、外周面から絞り加工が施されている。これによ
り、外筒部材4及び内筒部材1間に介在する弾性部材3
は圧縮応力が付与されている。
なお、上記ゴムブッシュは次のようにして製造され
る。まず、第3図に示すように、中央部12より外周径の
大きい両端部14、14をもつ所定形状に形成した内筒部材
1を用意し、中央部12の外周面中央に周方向に沿ってロ
ーレット加工を施し凹凸部16を形成する。次に、その内
筒部材1を射出成形型のキャビティの所定位置に配置
し、硬質樹脂の溶融体を射出成形機によりキャビティ内
に射出し、保圧しつつ溶融体を固化させ、これにより、
第4図及び第5図に示すような円盤状で所定形状のリン
グ部材2を内筒部材1の凹凸部16に一体的に形成する。
次に、一体形成したリング部材2及び内筒部材1と中間
筒部材37とを加硫成形型のキャビティの所定位置に配置
し、キャビティ内にゴム材を充填して加硫成形し、これ
により、内筒部材1及びリング部材2の外側に加硫接着
により一体的に結合した内側弾性部36を形成する。な
お、この内側弾性部36の外周部には、空洞32を構成する
部分が溝状に形成されている。
一方、外筒部材4を構成する所定形状の金属製円筒材
40を用意し、この円筒材40を加硫成形型のキャビティの
所定位置に配置し、キャビティ内にゴム材を充填して加
硫成形し、円筒材40の内周面に加硫接着により一体的に
結合した外側弾性部38を形成する。
次に、内側弾性部36の外側に外側弾性部38が重なり合
うように両者を嵌合し、空洞32内に予め設けた封入孔か
らシリコンオイルを封入した後、封入孔をリベットによ
り封止する。そして、円筒材40の外周面に絞り加工を施
すとともに、その両端を径方向内方にほぼ直角に折曲げ
てフランジ43、43を形成することにより、上記ゴムブッ
シュが完成する。
このゴムブッシュは、自動車の懸架装置に装着されて
使用される。この場合、ゴムブッシュにより支持すべき
サスペンションアーム等のカラーを外筒部材4の外周に
嵌合し、取付けブラケットの両脚部間に内筒部材1の両
端を滑り込ませた状態で両脚部に形成された取付け孔及
び内筒部材1の軸孔にボルトを挿通し、ボルト先端にナ
ットを締めつけることによりゴムブッシュが取付けられ
る。
以上のように本実施例のゴムブッシュは、リング部材
2が樹脂を射出成形することにより内筒部材1と一体的
に形成されているため、リング部材2を内筒部材1の中
央部12に固定する前に、中央部12よりも外周径の大きい
両端部14、14を予め形成しておくことが可能となる。こ
れにより、従来のように金属製リング部材を内筒部材に
嵌合固定した後、中央部より外周径の大きい端部を形成
する必要が無いため、製造の簡略化を図ることができ
る。
また、リング部材2は硬質樹脂で形成されているた
め、従来の金属性のものと比較して軽量化を図ることが
できる。
さらに、本実施例のゴムブッシュでは、リング部材2
が射出成形により一体形成される内筒部材1の外周面に
凹凸部16が設けられているため、内筒部材1とリング部
材2との強固な接合が得られる。
なお、本実施例では、弾性部材3の内部に設けた空洞
32内に粘性液体34を封入した構造のゴムブッシュについ
て説明したが、粘性流体34を用いないものについても本
考案を適用できる。
〔考案の効果〕
本考案のゴムブッシュによれば、内筒部材の外周面中
央にストッパとして働くリング部材を備えたゴムブッシ
ュにおいて、限られた内外筒部材間の範囲で、内筒部材
の軸方向の面圧を確保するための軸方向両端部の肉厚を
厚くすることと、ばね特性の線形領域を長くすることの
両方の要求を、製造の簡略化をも図りつつ、満足し得る
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例に係り、第1図はゴ
ムブッシュの軸方向の断面図、第2図は第1図のII−II
線に沿う軸直角方向の断面図である。第3図〜第6図は
実施例での製造過程を示し、第3図は内筒部材の断面
図、第4図はリング部材を内筒部材に一体成形により形
成した状態の断面図、第5図は第4図のV−V線に沿う
断面図、第6図は外筒部材を圧入した状態の断面図であ
る。第7図及び第8図は従来のゴムブッシュに係り、第
7図はその軸方向の断面図、第8図は第7図のVIII−VI
II線に沿う軸直角方向の断面図である。 1…内筒部材、2…リング部材 3…弾性部材、4…外筒部材 12…中央部、16…凹凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状中央部の外周径が両端部の外周径に
    対して小とされて一体成形され、該円筒状中央部の外周
    面中央に全周に亘ってローレット加工による凹凸部が形
    成された内筒部材と、 該内筒部材のローレット加工による凹凸部の外周面に一
    体的に成形された樹脂製リング部材と、 該樹脂製リング部材の外周および該樹脂製リング部材の
    軸方向両側における前記内筒部材の円筒状中央部の外周
    に接着結合されたゴム製の弾性部材と、 該弾性部材を介して前記内筒部材と結合された外筒部材
    と、 前記弾性部材の内部において前記樹脂製リング部材を挟
    んだ径方向一方向の対向位置から前記樹脂製リング部材
    の外周側及び軸方向両側を囲繞するコ字状断面とされて
    周方向両側に連続して延び、該径方向一方向とは直角な
    方向の長さが該径方向一方向と直角な径方向の前記樹脂
    製リング部材の外径よりも大きく形成された空洞部と、 から構成されていることを特徴とするゴムブッシュ。
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