JP2549723Y2 - 液体封入型防振装置 - Google Patents

液体封入型防振装置

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JP2549723Y2
JP2549723Y2 JP1384991U JP1384991U JP2549723Y2 JP 2549723 Y2 JP2549723 Y2 JP 2549723Y2 JP 1384991 U JP1384991 U JP 1384991U JP 1384991 U JP1384991 U JP 1384991U JP 2549723 Y2 JP2549723 Y2 JP 2549723Y2
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JP
Japan
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rubber
mounting bracket
vibration
vehicle body
body mounting
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JP1384991U
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浩行 柴田
晶秀 田中
義幸 入江
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Hosei Brake Industry Co Ltd
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Hosei Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体封入型防振装置に
関し、特に自動車のサスペンションと車体側との間に介
在させる液体封入型防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液体封入型防振装置としては、図
2に示すように、自動車のサスペンションと車体側との
間に介在させるサスペンションサポートが知られてい
る。このサスペンションサポートは、ゴム本体10の内
側に、自動車のサスペンションを構成する図示せぬアブ
ソーバロッドを挿入支持する金属製の支持筒12を一体
に形成し、かつこのゴム本体10の外周に、金属製の内
筒14を一体に形成して防振ゴム部16を形成するよう
にしている。
【0003】また、前記金属製の内筒14の外側には、
車体取付金具18の金属製の外筒部20を一体に取付
け、この金属製の外筒部20の上部に一体に形成された
ゴム壁22と、前記防振ゴム部16のゴム本体10との
間に、撹拌板24を配し、かつ内部に振動減衰用の液体
26を充填した液室28を形成するようにしている。な
お、ゴム壁22の内周には、支持筒12の外径に相応し
た内径の金属製のリング30が一体に形成されている。
【0004】また、車体取付金具18を構成する金属製
の外筒部20は、上側部材32と、下側部材34とを予
め溶接して車体取付部36を形成すると共に、この外筒
部20を内筒14に嵌装した状態で、外筒部20の下側
部材34の下端を内側にかしめて外筒部20と内筒14
とを一体化するようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサスペンションサポートにあっては、外筒部20を
内筒14に嵌装した状態で、外筒部20の下側部材34
の下端を内側にかしめて外筒部20と内筒14とを一体
化するようにしていたため、外筒部20の下側部材34
下端にかしめ代が必要となり、それだけ材料費が嵩み,
コスト高になるという問題があった。
【0006】また、かしめ加工を行なうために、外筒部
20の下側部材34下端を高い寸法精度で形成しなけれ
ばならず、そのため外筒部20の下側部材34下端の2
次加工を行なって寸法精度を上げる必要があり、それだ
けコスト高になるという問題があった。
【0007】更に、外筒部20の下側部材34下端を内
側にかしめることによって、その先端部がゴム本体10
を傷つけてしまい、ゴム本体10の強度及び耐久性を低
下させることとなるという問題があった。
【0008】そこで本考案は、車体取付金具と防振ゴム
部の一体化のためのかしめ代を不要として材料費を削減
し、またかしめのための高い寸法精度を出す2次加工も
必要なく、それだけコストを削減することが可能で、し
かも、ゴム本体等を組付けの際に傷つけたりすることが
なく、強度及び耐久性を向上させることが可能な液体封
入型防振装置を提供することをその解決課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するためになしたもので、その解決手段として本考案
の液体封入型防振装置は、被支持部材を挿入支持する支
持筒をゴム本体の内側に一体に形成しかつ前記ゴム本体
の外側に内筒を一体に形成した防振ゴム部の外側に、車
体取付金具を一体的に取付け、前記車体取付け金具の上
部に設けたゴム壁と前記ゴム本体との間に振動減衰用の
液体を封入する液室を形成した液体封入型防振装置にお
いて、前記車体取付金具内に前記防振ゴム部を挿入し、
前記車体取付金具の下縁部を前記防振ゴム部の内筒と共
に先細状に窄めて、防振ゴム部と車体取付金具とを一体
化した構成としている。
【0010】
【作用】上記構成の液体封入型防振装置にあっては、車
体取付金具内に防振ゴム部を挿入した後、車体取付金具
の下縁部を防振ゴム部の内筒と共に先細状に窄めること
によって、防振ゴム部と車体取付金具とを一体化するの
で、かしめ代等の余分な材料を用いずに一体化ができ、
またかしめ代を確保するための寸法精度も必要とされ
ず、外筒の2次加工も必要としないので、コスト削減が
なし得る。
【0011】しかも、車体取付金具の下縁部を防振ゴム
部の内筒と共に先細状に窄めるだけで、かしめていない
ので、車体取付金具の下縁部によってゴム本体が傷つけ
られるようなことはなく、ゴム本体の強度及び耐久性が
向上することとなる。
【0012】更に、車体取付金具の下縁部を先細状に窄
めることにより、ゴム本体に予圧縮が加わるため、ゴム
本体の圧縮力によってゴム本体自体の耐久性が向上する
こととなる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本考案の一実施例を示す断面図である。
【0014】本実施例では、液体封入型防振装置の一例
としてサスペンションサポートを示す。このサスペンシ
ョンサポートは、防振ゴム部40と、車体取付金具42
とを備え、これら防振ゴム部40と車体取付金具42と
を予め別体に形成するようにしている。
【0015】防振ゴム部40は、車体取付金具42の内
側にあって自動車のサスペンションを構成するアブソー
バロッドを支持し、車輪側の振動が車体側に伝わるのを
防止するもので、ゴム本体44と、金属製の支持筒46
と、金属製の内筒48とを備える。ゴム本体44は、主
として防振作用を果すもので、支持筒46と内筒48の
間にゴム加硫型にて支持筒46及び内筒48と一体に形
成されるようになっている。また、ゴム本体44の上面
は、窪みを持たせた状態となっている。金属製の支持筒
46は、ゴム本体44の内側に取付けられてサスペンシ
ョンのアブソーバロッドを挿入支持するもので、下端部
内側には、アブソーバロッドを軸止するベアリング50
が取付けられている。また、下端部外周には、ゴム本体
46の下面側を受け止める金属製の支持プレート52が
溶接により一体に取り付けられている。金属製の内筒4
8は、ゴム本体44の外周に取付けられて車体取付金具
42と一体化されるもので、上部側に車体取付金具42
を載置位置決めするための段部54が曲折形成されてい
る。
【0016】車体取付金具42は、2つの金属製の上側
部材56と下側部材58とを外側に突出する合わせ部に
て溶接一体化して外筒部60を形成すると共に、前記合
わせ部を車体取付部62としている。そして、前記車体
取付金具42の外筒部60内に前記防振ゴム部40を挿
入し、車体取付金具42の下側部材58の下縁部68を
防振ゴム部40の内筒48下縁部と共に先細状に窄め
て、防振ゴム部40と車体取付金具42とを一体化する
ようにしている。また、前記車体取付金具42を構成す
る上側部材56の上端内周面には、前記支持筒46の上
端外周に相応する貫通孔64を有するゴム壁66がゴム
加硫型にて一体に形成されるようになっており、このゴ
ム壁66の内周を前記支持筒46の上端外周に装着し
て、ゴム本体44とゴム壁66との間に、振動減衰用の
液体70を封入した液室72が形成され、この液室72
内には撹拌板74が配設されるようになっている。な
お、ゴム壁66の内周面には金属製のリング76がゴム
加硫型によって一体に形成され、このリング76によっ
てゴム壁の内周面が支持筒46の上端外周に密着し得る
ようになっている。
【0017】次に、本実施例に係るサスペンションサポ
ートの製造状態について説明する。まず、防振ゴム部4
0と、車体取付金具42とを予め別体に形成する。即
ち、防振ゴム部40にあっては、支持筒46と内筒48
との間にゴム本体44をゴム加硫型にて一体に形成す
る。また、車体取付金具42にあっては、上側部材56
のの上端面内周に、金属製のリング76を有するゴム壁
66を、ゴム加硫型にて一体に形成する。
【0018】次いで、液体中において、車体取付金具4
2のゴム壁66と防振ゴム部40のゴム本体44との間
に撹拌板74を挿入し、車体取付金具42内に防振ゴム
部40を挿入して組合せ、車体取付金具42の下側部材
58の下端部68を、内筒48の下端部と共にゴム本体
44を圧縮するように先細状に窄めて一体化することに
より、液室72中に液体70を充填する。
【0019】このように、車体取付金具42内に防振ゴ
ム部40を挿入した後、車体取付金具42の下側部材5
8の下縁部68を防振ゴム部40の内筒48と共に先細
状に窄めることによって、防振ゴム部40と車体取付金
具42とを一体化するので、かしめ代等の余分な材料を
用いずに一体化ができることとなる。また、かしめ代を
確保するための寸法精度も必要とされず、外筒の2次加
工も必要としないので、製造が容易となる。しかも、下
側部材58の下縁部68を防振ゴム部40の内筒48と
共に先細状に窄めるだけで良く、かしめる必要がないの
で、下側部材58の下縁部68によってゴム本体44が
傷つけられるようなことはない。更に、下側部材58の
下縁部68を先細状に窄めることにより、ゴム本体44
に予圧縮が加り、ゴム本体自体の耐久性が向上すること
となる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る液体
封入型防振装置によれば、車体取付金具内に防振ゴム部
を挿入し、車体取付金具の下縁部を防振ゴム部の内筒と
共に先細状に窄めて、防振ゴム部と車体取付金具とを一
体化することとしているため、かしめ代等の余分な材料
を用いずに一体化ができ、またかしめ代を確保するため
の寸法精度も必要とされず、外筒の2次加工も必要とし
ないので、コスト削減がなし得るという効果がある。
【0021】しかも、車体取付金具の下縁部を防振ゴム
部の内筒と共に先細状に窄めるだけで、かしめていない
ので、車体取付金具の下縁部によってゴム本体が傷つけ
られるようなことはなく、ゴム本体の強度及び耐久性を
向上させることができるという効果がある。
【0022】更に、車体取付金具の下縁部を先細状に窄
めることにより、ゴム本体に予圧縮が加わるため、ゴム
本体の圧縮力によってゴム本体自体の耐久性が向上する
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の液体封入型防振装置の一実施例に係る
サスペンションサポートを示す断面図である。
【図2】従来のサスペンションサポートを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
40 防振ゴム部 42 車体取付金具 44 ゴム本体 46 支持筒 48 内筒 56 下側部材 68 下縁部 70 液体 72 液室
フロントページの続き (72)考案者 入江 義幸 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山 3番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部 品技術センター内 (56)参考文献 実開 平2−113039(JP,U) 実公 昭64−4567(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被支持部材を挿入支持する支持筒をゴム
    本体の内側に一体に形成しかつ前記ゴム本体の外側に内
    筒を一体に形成した防振ゴム部の外側に、車体取付金具
    を一体的に取付け、前記車体取付け金具の上部に設けた
    ゴム壁と前記ゴム本体との間に振動減衰用の液体を封入
    する液室を形成した液体封入型防振装置において、前記
    車体取付金具内に前記防振ゴム部を挿入し、前記車体取
    付金具の下縁部を前記防振ゴム部の内筒と共に先細状に
    窄めて、防振ゴム部と車体取付金具とを一体化したこと
    を特徴とする液体封入型防振装置。
JP1384991U 1991-02-18 1991-02-18 液体封入型防振装置 Expired - Lifetime JP2549723Y2 (ja)

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JPH04105232U JPH04105232U (ja) 1992-09-10
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