JPH0541083Y2 - - Google Patents

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JPH0541083Y2
JPH0541083Y2 JP1988096719U JP9671988U JPH0541083Y2 JP H0541083 Y2 JPH0541083 Y2 JP H0541083Y2 JP 1988096719 U JP1988096719 U JP 1988096719U JP 9671988 U JP9671988 U JP 9671988U JP H0541083 Y2 JPH0541083 Y2 JP H0541083Y2
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本願考案は、自動車におけるスピーカ取付け構
造に関する。
【従来の技術】
近年の音響機器の発展にともなつて機器の小型
化が進み、ほとんどの車はカーオーデイオ装置を
備えている。通常、アンプ、チユーナー、カセツ
トデツキ等の操作を要する機器はインストルメン
トパネルに収納され、操作する必要のないスピー
カは、上記インストルメントパネルの他、カウル
サイド、ドア、リヤパーセルトレイ等に設置され
る。 自動車の車室内は家庭内のリスニングルームと
異なり、スペースも狭くまた形状も複雑である。
そのため、スピーカは、車体に設けた開口にスピ
ーカの背部を埋め込んで取付け、車体をバツフル
として利用するものが多い。 たとえば、スピーカをドアに取付ける場合に
も、上記と同様に取付けスペースがなく、ドア内
側にスピーカの背部を埋め込んだ状態で取付けら
れる。 通常、ドアのインナパネルとアウタパネルとに
挟まれた空間には、ウインドガラスが収納される
ため、ドア上部のウインドガラスの摺動部は開口
されて外部に連通している。そのため、雨水等が
上記摺動部を通して上記インナパネルとアウタパ
ネルとに挟まれた空間に浸入し、上記インナパネ
ルに形成された作業穴等から車室内に入る恐れが
ある。また、上記雨水によつて上記ドアの内側に
埋め込んだスピーカを損傷させる可能性もある。 従来、上記の問題を防ぐため、インナパネルの
上記作業穴全体を覆う大きさのシーリングスクリ
ーンをインナパネルと上記インナパネルの表面に
形成されるトリムとの間に介装し、上記シーリン
グスクリーンの全周をインナパネルに接着するこ
とによつて防水対策が施されている。スピーカが
取付けられる部分においては、スピーカに厚みが
あるため、別途上記スピーカ形状に対応する樹脂
製のわん形サブカバーの周縁が上記シーリングス
クリーンに密着されてスピーカ取付け凹部が形成
され、上記凹部に埋め込まれたスピーカを雨水等
から遮蔽している。 また、上述したドア以外にも、リアクオータに
形成される換気孔、あるいは、外装部品を取付け
るために車体外板に形成した取付孔等から、イン
ナパネルとアウタパネルの間に雨水が浸入する恐
れがあり、そのような部分にスピーカを取付ける
場合においても上記と同様の防水構造が採用され
る。
【考案が解決しようとする課題】
スピーカは、コーンの振動によつて音をスピー
カ前面に放射する。上記コーンの振動はスピーカ
の取付けられたインナパネルと直角方向に生じ、
上記音波はコーンの背後にも放射される。したが
つて、スピーカの背後を完全に覆つてしまうと音
がこもつてしまい、鮮明な音響が得られないとい
う現象が生じる。 したがつて、ドア等の内側にスピーカを取付け
る場合、サブカバーによつてスピーカの背部を完
全に覆つてしまうと、音が上記スピーカ取付け凹
部にこもつてしまい、鮮明な音響を得ることがで
きない。一方、音を鮮明にするために、背後に開
口を設けると雨水等がその開口から浸入して、ス
ピーカが損傷を受ける恐れがある。 このため、従来、上記わん形サブカバーの周壁
下部に音抜き穴を形成し、雨水等の浸入を防ぎつ
つこの穴から音を逃がして音響の鮮明化を図つて
いる。しかし、上記音抜き穴はスピーカの音の放
射方向と直角方向に開口されているため、十分な
音響効果を得ることができない。また、上記サブ
カバーは、真空成形あるいはプレス成形によつて
形成されるため、上記サブカバーの周壁下部の音
抜き穴は、上記サブカバーの樹脂成形工程におい
て同時に一体形成することができず、後加工によ
つて形成しなければならない。そのため、製造工
程が増加し、また、製造コストの上昇を招いてい
る。 また、実開昭61−12814号公報に示されている
もののように、上記サブカバーの上方部分を切欠
いて音抜き穴を形成するとともに、上端部をシー
リングスクリーンに密着した防水フイルムを、上
記音抜き穴を覆うようにして垂らすことにより防
水構造を形成したものがある。 上記のスピーカの取付け構造においては、音抜
き穴が音の放射方向と同方向に形成されているた
め音響効果は多少向上するが、なお上記防水フイ
ルムがスピーカの背後に存在するため十分な音響
効果を得ることができない。また、構造が複雑と
なり、製造工程および部品点数が増加して、製造
コストが上昇する。 本願考案は、上述の事情のもとで考え出された
もので、上記の問題を解決し、音抜き穴を音の放
射方向にサブカバーと同時に一体形成して音響効
果を向上させるとともに、雨水等がスピーカ取付
け部に浸入するの恐れのない、自動車におけるス
ピーカの取付け構造を提供することをその課題と
する。
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本願考案では、
次の技術的手段を講じている。 すなわち、本願考案では、インナパネルおよび
トリムにスピーカ取付け用開口を形成するととも
に、上記インナパネルとトリムとの間に介装され
るシーリングスクリーンの上記開口位置に、スピ
ーカ形状に対応する樹脂製のわん形サブカバーの
周縁を密着させることによりスピーカ取付け凹部
を形成し、上記凹部にスピーカ背部を埋め込んで
固定する、自動車におけるスピーカ取付け構造に
おいて、上記わん形サブカバー底部の車体上下方
向下方にパネル内腔に連通する音抜き穴を形成す
る一方、上記音抜き穴上方の上記サブカバー底部
をアウタパネル側に半円柱状に膨出させることに
より、上記音抜き穴から水滴が車体内側に浸入す
るのを防止する防滴部を一体形成したことを特徴
とする。
【考案の作用および効果】
本願考案は、サブカバー底部の車体上下方向下
方に音抜き穴を形成するとともに、上記音抜き穴
上方の上記サブカバー底部をアウタパネル側に半
円柱状に膨出させた防滴部を一体形成することに
よつて、音抜き穴を音の放射方向と同じ方向に形
成して音響効果を向上させ、かつ、上記音抜き穴
からスピーカ取付け部に雨水等の浸入することの
ない、自動車におけるスピーカ取付け構造を形成
するものである。 本願考案に係るサブカバー底部に形成された音
抜き穴は、スピーカの音の放射方向、すなわち、
スピーカの軸線方向に形成され、しかも、上記音
抜き穴は従来例のように防水フイルム等によつて
覆われておらず、スピーカのコーン背後に放出さ
れた音波が後方に十分逃げることができるため、
音がこもらず鮮明な音響を得ることができる。 また、上記音抜き穴の上方には、上記サブカバ
ーの底部をアウタパネル側に半円柱状に膨出させ
ることにより、上記音抜き穴の形成されたサブカ
バー底部からさらに背部外方に突出形成された防
滴部が形成されている。この防滴部は、上記音抜
き穴を形成した部分の上部に突出形成されてお
り、上部音抜き穴に水滴が落下するのを防止する
ことができる。上記防滴部は、半円柱状に形成さ
れているため、上記サブカバーを伝つて落ちる水
滴を上記防滴部の先端縁あるいは側縁から直接下
方に落下させ、水滴がサブカバーの裏面を伝つて
上記音抜き穴からスピーカ取付け部に浸入するこ
とを防ぐ。すなわち、家屋における軒と同様に役
割を果たすのである。 しかも、上記音抜き穴および防滴部は、上記サ
ブカバーの軸線方向に形成されているため、上記
サブカバーの成形工程において同時に一体的に形
成することができ、従来例のように後加工の必要
もなく、また部品点数が増加することもない。し
たがつて、製造コストを大幅に削減することがで
きる。 上述のように、本願考案によつて、音響効果を
格段に向上させるとともに、防水効果を有する自
動車におけるスピーカの取付け構造を、後加工や
別部品を要することなく形成することができる。
【実施例の説明】
以下、本願考案の実施例を第1図ないし第3図
に基づいて具体的に説明する。 本実施例は本願考案を自動車のフロントドアに
適用したものである。 第1図に示すように、本実施例のスピーカ1の
取付け構造は、自動車のドア2の内側下方に形成
される。 第2図は第1図における−線に沿う拡大断
面図である。 第2図に示すように、一般に、自動車のドア本
体は、車体の一般外面を形成するアウタパネル3
と車体内側に位置しドアロツクやウインドレギユ
レータ等の機構部品の他多くの装備を取付けるた
めのインナパネル4とを所定間隔で対向させ、そ
の周縁どうしをヘミング加工等によつて接合して
大略構成される。インナパネル4の表面には、車
室内の見栄えの向上、触感の向上、遮音等の目的
でトリム5が添着形成される。また、上記ドア本
体の上部には、上記インナパネル4とアウタパネ
ル3との間の空間に収納されるウインドガラス6
を出し入れするための開口部7が設けられてお
り、この開口部7の周縁を摺動してウインドガラ
ス6が昇降させられる。 ところで、上記の開口部7は外部に連通してい
るため、雨水等が上記開口部7を通して上記イン
ナパネル4とアウタパネル3とに挟まれた空間に
浸入することは避けられない。上記インナパネル
4とアウタパネル3とに挟まれた空間に浸入した
雨水等はドア下部に設けられた図示しないドレン
穴等から排出されるが、インナパネル4には多数
の機器取付け穴や作業穴等が形成されており、こ
の穴から雨水等が車室内に入る恐れがある。この
ため、インナパネルの上記作業穴等の全体を覆う
大きさのシーリングスクリーン8がインナパネル
4と上記インナパネル4の表面に添着形成される
トリム5との間に介装され、上記シーリングスク
リーン8の全周がインナパネル4に接着されて防
水対策が施されている。シーリングスクリーン8
は塩化ビニル等の合成樹脂で形成された厚さ0.1
mm程度のシート状のものである。 スピーカ1は、コーン10の周縁のフランジ部
11に形成された取付け穴に、インナパネル4の
スピーカ取付け開口部12の周縁に設けられた取
付けボルト13が挿通されてドア2に取付けられ
る。スピーカ1が取付けられる開口部12におい
て、上記スピーカ形状に対応する樹脂製のわん形
サブカバー9の周縁が上記シーリングスクリーン
8に高周波融着等によつて密着されてスピーカ取
付け凹部が形成され、上記凹部に埋め込まれたス
ピーカ1を雨水等から遮蔽している。上記サブカ
バー9は上記シーリングスクリーン10に比べて
厚めの樹脂素材で形成されており、保形性を有す
る。 本実施例に係る上記サブカバー9においては、
サブカバー底部の車体上下方向下方に音抜き穴1
4が形成されるとともに、上記音抜き穴14上方
の上記サブカバー底部をアウタパネル3側に膨出
させた防滴部15が一体形成されている。 音抜き穴14は、第3図に示すように、正面視
半月状の開口で、インナパネル4とアウタパネル
3との空間に連通している。この音抜き穴14
は、スピーカ1の音の放射方向、すなわち、スピ
ーカ1の軸線方向に形成され、しかも、上記音抜
き穴は従来例のように防水フイルム等によつて覆
われておらず、スピーカ1のコーン10背後に放
出された音波が後方に十分逃げることができるた
め、音がこもらず鮮明な音響を得ることができ
る。 また、上記音抜き穴14の上方には、上記サブ
カバー9の底部をアウタパネル3側に膨出させる
ことにより、上記音抜き穴14からさらに背部外
方に突出形成された防滴部15が形成されてい
る。この防滴部15は、第3図に示すように正面
視が下方を切欠いた半月状をしており、横幅が上
記音抜き穴14の横幅より大きい半円柱状に形成
されている。この防滴部15によつて、上記サブ
カバー9の裏面を伝つて落ちる水滴を上記防滴部
15の先端縁あるいは側縁から直接下方に落下さ
せ、水滴がサブカバー9の裏面を伝つて上記音抜
き穴14からスピーカ取付け部に浸入することを
防いでいる。すなわち、家屋における軒と同様の
役割を果たしているのである。 しかも、上記音抜き穴14および防滴部15
は、上記サブカバーの軸線方向に形成されている
ため、上記サブカバー9の成形工程において同時
に一体的に形成することができ、従来例のように
後加工の必要もなく、また部品点数が増加するこ
ともない。したがつて、製造コストを大幅に削減
することができる。 上述のように、本実施例によつて、音響効果を
格段に向上させるとともに、防水効果を有する自
動車におけるスピーカの取付け構造を、後加工や
別部品を要することなく形成することができる。 本願考案は、上述の実施例に限定されるもので
はない。本実施例は本願考案をフロントドアに適
用した例であるが、サイドリヤドア等の他のドア
部、あるいは、車体側枠内側等にスピーカを取付
ける場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案の実施例の外観斜視図、第2
図は第1図における−線に沿う拡大断面図、
第3図は第2図における矢印A方向からの側面図
である。 1……スピーカ、3……アウタパネル、4……
インナパネル、5……トリム、8……シーリング
スクリーン、9……サブカバー、12……開口、
14……音抜き穴、15……防滴部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 インナパネルおよびトリムにスピーカ取付け用
    開口を形成するとともに、上記インナパネルとト
    リムとの間に介装されるシーリングスクリーンの
    上記開口位置に、スピーカ形状に対応する樹脂製
    のわん形サブカバーの周縁を密着させることによ
    りスピーカ取付け凹部を形成し、上記凹部にスピ
    ーカ背部を埋め込んで固定する、自動車における
    スピーカ取付け構造において、 上記わん形サブカバー底部の車体上下方向下方
    にパネル内腔に連通する音抜き穴を形成する一
    方、 上記音抜き穴上方の上記サブカバー底部をアウ
    タパネル側に半円柱状に膨出させることにより、
    上記音抜き穴から水滴が車体内側に浸入するのを
    防止する防滴部を一体形成したことを特徴とす
    る、自動車におけるスピーカ取付け構造。
JP1988096719U 1988-07-21 1988-07-21 Expired - Lifetime JPH0541083Y2 (ja)

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