JPS6033672Y2 - 車載用スピ−カユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車載用スピーカユニットに関し、さらに詳し
くは、車内のインサイドパネルや、ドアに取付ける車載
用スピーカユニットに関する。

車載用スピーカユニットの多くは、リヤパーセルトレイ
に取付けられであるが、そのパネルがないハツチバック
スタイルの車や、４ウエイスピーカとして使用用する場
合には、ドアのインサイドパネルや、その他のインサイ
ドパネルに取付けられる。

ドアにスピーカユニットを取付ける場合、ドアは外側の
スチールパネルと、内張り材などのインサイドパネルと
によって構成されていて、そのインサイドパネルを利用
するのであるが、スチールパネルと、インサイドパネル
との間の空間は雨水や、洗車水が申入するのでスピーカ
ユニットの背面側をその水から保護する必要がある。

とくに、ドライバユニットの端子部に水がかかると異常
短絡を起こし、また、甚しき場合はアンプなどを破損し
てしまうことがあるので、スピーカユニットの背面側の
上半分を被うように防水カバーが施された構成になって
いる。

このような車載用スピーカユニットは防水カバーの分だ
け奥行寸法が大きくなっており、ドアの内部空間が小さ
い小型乗用車では、車載用スピーカユニットを埋込状態
でドアに取付けることが不可能な場合がある。

そこで、この考案は奥行の不足したドアの場合でも、ス
ピーカユニットを取付は得るようにしよとするもので、
そのために、正面側にも背面側同様に防水機能をもたせ
、奥行の不足するドアなどの場合、インサイドパネルに
対して外側を向け、てスピーカユニットを取付け、搭乗
者は振動板の裏面からの放射音を聴くように構成したこ
とを特徴とするものである。

以下、この考案の詳細を添付した図面に沿って説明する
。

先ず、第１図は車載用スピーカユニットの側断面図を示
し、ドアの外装板であるスチールパネル１と、内装板で
あるインサイドパネル２の間に形成される空間中に埋込
み状態で取付けた状態を併せて示している。

そして、スピーカユニット１０の正面側には振動板１１
を保護するフロントグリル２０が取付けられている。

このフロントグリル２０は周辺にフランジ２１をもち、
中央部分には窓孔２２が複数段穿けられており、この窓
孔２２の上縁には庇状のブレード２３が形成され、音軸
を水平にした場合、ブレード２３の先端部が下った状態
になっている。

このフロントグリルはスピーカユニット１０と一体的に
組立られたものでも、また、取付る際にスピーカユニッ
ト１０と一体化するものでもよい。

また、スピーカユニット１０の背面側には防水カバー３
０が取付けてあって、この防水カバー３０にも複数段に
窓孔３１が穿設され、各窓孔３１の上縁には先下りとな
った庇状のブレード３２が形成されている。

フロントグリル２０、防水カバー３０の窓孔に形成した
ブレード２３．３２は窓孔を穿ける際に切起して形成し
たり、予め形成した別部材を用いたりする。

フロントグリル２０のブレード２３は、上部半分以上あ
れば、振動板１１を保護する機能は期待できるので、下
半部分は素通し状態にしたものであってもよい。

次に、この考案による車載用スピーカユニットの取付け
の実際を説明する。

先ず、第１図では、スチールパネル１と、インサイドパ
ネル２との間の空間がスピーカユニットを埋込むに足り
る奥行寸法をもっている場合で、インサイドパネル２に
穿けた取付孔２ａから内部空間にスピーカユニットを落
込み、補強金具３でインサイドパネル２を挟着状態にし
た後、スピーカユニットのフランジ部を重ねてボルト４
で固定する。

この場合、防水カバー３０はスピーカユニットの上半部
を覆い、窓孔３１から雨水や洗車水が防水カバー３０の
内部に浸入しないように、各窓孔３１のブレード３２が
その水を外部へと導いている。

また、スピーカユニットの正面側はフロントグリル２０
で覆われて、振動板１１は保護されている。

そして、スピーカユニットの奥行寸法ｄに比較して、ス
チールパネル１と、インサイドパネル２との間の空間の
奥行寸法が小さい場合には、スピーカユニット１０のフ
ロントグリル２０をドアのもつ内部空間中に収容し、ド
ライバユニット側を車内側に突出して取付ける（第３図
）。

したがって、スピーカユニットの奥行寸法ｄに比較して
フロントグリル２０の突出量は小さいのでドアに対して
も十分取付は得、フロントグリル２０は、そのブレード
２３が窓孔２２から侵入しようとしている雨水や、洗車
水を外部に導き、防水カバーの機能を果している。

以上の説明から明らかなように、この考案の車載用スピ
ーカユニットは、スピーカユニットの正面側をフロント
グリルで覆い、背面側を防水カバーで覆い、フロントグ
リル、防水カバーともに窓孔を穿け、この窓孔の上縁部
に先下りの庇状のブレードラ形成したので、フロントグ
リルが防水カバーの機能をもち、ドアなどに外向き、内
向き何れの状態でも取付は得、取付空間の奥行寸法にそ
の取付は制約を受けることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は車載用スピーカユニットの取付状態を併せて示
す側断面図、第２図はフロントグリルの正面図、第３図
は他の取付状態を示す側面図である。 １・・・・・・スチールパネル、２・・・・・・インサ
イドパネル、１０・・・・・・スピーカユニット、２０
・・・・・・フロントグリル、２１・・・・・・フラン
ジ、２２・・・・・・窓孔、２３・・・・・・ブレード
、３０・・・・・・防水カバー、３１・・・・・・窓孔
、３２・・・・・・ブレード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背面側に防水カバーをもち、正面側にフロントグリルを
   もつ車載用スピーカユニットにおいて、防水カバーは複
   数個の窓孔と、これらの窓孔の少なくとも上縁部を覆う
   ブレードとを有し、フロントグリルは複数個の窓孔と、
   これらの窓孔の少なくとも上縁部を覆うブレードとを有
   し、正面側または背面側のいずれかが選択的に車内に向
   けて取付は得るように構成したことを特徴とする車載用
   スピーカユニット。