JPH0539851Y2 - - Google Patents

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JPH0539851Y2
JPH0539851Y2 JP9021988U JP9021988U JPH0539851Y2 JP H0539851 Y2 JPH0539851 Y2 JP H0539851Y2 JP 9021988 U JP9021988 U JP 9021988U JP 9021988 U JP9021988 U JP 9021988U JP H0539851 Y2 JPH0539851 Y2 JP H0539851Y2
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urethane
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、表皮内部に発泡ウレタンその他の発
泡材が充填された発泡成形品に関するものであ
る。
(従来の技術) 今日、自動車の車室内その他、様々な部分に発
泡成形品が用いられている。その一例として、自
動車のドアのインナパネルに取付けられているア
ームレストについて述べると、第6図に示すよう
に、アームレストaは、内部に心材bが埋設され
た発泡材cの表面に表皮dが設けられてなるもの
であり、その成形時には、表皮dのドアインナパ
ネルへの取付け面e,eに穿設されている大径の
心材挿入孔f,fから心材bを挿入し、その後、
その心材bが挿入された表皮dを成形型内に設置
し、上記心材挿入孔f,fから発泡材cの原液を
注入し、成形型内で該原液を発泡キユアして、所
定形状に形成させるものである。そして、予め、
発泡材から心材の一部即ち、ドアパネルへの取付
け部が露出するように構成しておき、該部でドア
インナパネルへボルト止めされるものである。こ
のように、従来のアームレストaの表皮dは、心
材bの挿入作業を容易にするために、発泡材cの
原料の注入孔と兼用された大径の心材挿入孔fが
穿設されているものであつた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上述したような従来の発泡成形品で
は、心材挿入孔fが大径であつて、該心材挿入孔
fの周縁は製品表面に近接しているために、発泡
材原液の発泡時に、余剰の発泡材が該心材挿入孔
f,fからバリとして漏出し、該バリが製品表面
まで回り込んで延出し易く、製品の美観を損なう
ばかりでなく、ドアインナパネルへの取付けの際
に、該ドアインナパネルと心材との間に該バリが
介在されて、その取付けに支障を来たす場合もあ
つた。この点を解決するべく、上記バリの発生を
抑制するものとして実開昭59−5325号公報に示さ
れるように、表皮の開口部の周縁の外周に該周縁
に沿つた突条を設け、発泡成形時には該突条を成
形型に当接させて、バリの発生を抑制するように
したものがある。
しかし、該公報に示されるものにあつては、上
記突条は、表皮の開口部から僅かに突設されたの
みであり、しかも心材挿入孔は、従来のものと同
様に大径であるために、余剰の発泡材が多量に発
生した場合には、上記開口部の周縁が発泡材の発
泡圧によつて変形し、該変形箇所において成形型
と表皮との間に隙間ができ、該隙間からバリが発
生することが考えられるために、このバリ発生の
低減なる課題に関しては、未だ課題を残している
ものである。そこで、本考案は、上記発泡時のバ
リの発生を抑制すると共に、該バリが製品表面ま
で回り込むことを確実に防止する構成を得ること
を目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記の点に鑑み、本考案は、袋状の表皮と該表
皮の内部に挿入された心材とが発泡材で一体に接
着されてなる発泡成形品を対象とし、上記表皮の
一側面の中央部付近に、上記心材より小径の開孔
部と該開孔部の周囲に放射状に切開した切込部と
からなる心材挿入部が設けたことを特徴とするも
のである。
(作用) 上記構成による本考案の作用は、表皮の一側面
の中央部付近に、心材より小径の開孔部と該開孔
部の周囲に放射状に切開した切込部とからなる心
材挿入部を設けたことにより、表皮に設けた開孔
部が小さいので発泡材の発泡時における表皮内の
内圧が高い状態で保持され、上記表皮は発泡材の
発泡圧によつて発泡成形型に押圧され、表皮と型
との間には、隙間が発生することなく、バリの発
生も抑制される。また、仮に、バリが発生した場
合でも、上記開孔部が小さいことにより、該バリ
発生箇所即ち、上記開孔部から該開孔部を有しな
い製品表面までの距離が長いために該バリが製品
表面に回り込むことはない。しかも、心材挿入部
は上記開孔部の周囲に切込部を設けているため、
表皮内へ心材を挿入する作業に支障を来たすこと
もない。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に沿つて説明す
る。尚、本実施例においては、発泡成形品とし
て、自動車のドアのインナパネルに取付けられる
アームレストを例に挙げて説明する。
第1図に示すものは、本実施例に係るアームレ
スト1であつて、該アームレスト1は、表皮2、
心材3、発泡ウレタン(請求項中の発泡材)4か
ら成つている。
心材3は、樹脂製であつて、第3図に示すよう
に、アームレスト1の基本形状を形作るべく両側
に取付け基部3a,3bが設けられ、該取付け基
部3a,3bは略コ字状の連結部3cによつて連
結されている。取付け基部3a,3bは、その一
部が後述する表皮2と一体となつて、アームレス
ト1の側面即ち、ドアインナパネルへの取付け面
1a,1bを形成するものである。そして、その
両取付け基部3a,3bには、その各中央に、ボ
ルトが挿通されてインナパネルへ取付けられる取
付け座3d,3eが突設されている。尚、該心材
3には、複数箇所に貫通孔3f,3f…が穿設さ
れており発泡ウレタン4の発泡時には、該貫通孔
3f,3f…へ発泡ウレタン4が侵入することに
よつて、該心材3は発泡ウレタン4と強固に係
合、固着される構成とされている。
発泡ウレタン4は、後述する表皮2のウレタン
注入孔2aから該表皮2内へ充填されて、その発
泡により上記表皮2の所定形状に成形されるもの
である。
そして、本考案の特徴部分である表皮2は、第
2図に示すように、ブロー成形によつて略コ字型
の袋状に形成されており、その一側面としての取
付け面1a,1bの中央部付近であつて上記心材
3の取付け座3d,3eに対応した位置に開孔部
2b,2cが設けられている。そして該開孔部2
b,2cは第1図に示すように心材3の取付け座
3d,3eよりも若干大きな径である。また、片
側の開孔部2bに近接した位置には、小径のウレ
タン注入孔2aが設けられている。そして、上記
開孔部2bには表皮2の一部を切開した複数の切
込部5,5…が形成され、該切込部5と上記開孔
部2bとで心材挿入部9が構成されている。該切
込部5,5…は、例えば、第2図に示す如く取付
孔2bの中心から放射状に4箇所に設けられてお
り、該切込部によつて、4枚の切込片5a,5a
…が構成されている。従つて、上記ウレタン注入
孔2aは、切込片5aの一部に穿設されているこ
とになる。
なお、この実施例において上記開孔部2bは、
心材3を挿入する心材挿入孔としての機能と、後
述するようにアームレスト1をドアインナパネル
8に取付けるための取付孔としての機能とを有し
ている。
次に、上記表皮2、心材3および発泡ウレタン
4からなるアームレスト1の成形時について説明
する。この成形時の手順は、従来から周知のもの
と略同様である。
先ず、ブロー成形によつて袋状に形成された表
皮2の取付け面1a側に設けた心材挿入部9にお
ける切込片5a,5a…を変形させつつ心材3を
取付け基部3b側から挿入し、該心材3の取付け
座3d,3eと表皮2の開孔部2b,2cとの位
置合せを行う。そして、その心材3が挿入された
表皮2を第4図に示すように、発泡成形型の下型
6に設置し、上記ウレタン注入孔2aからウレタ
ン原液を注入した後、該下型6に上型7を載置し
て、ウレタン原液を発泡キユアさせる。この発泡
の際、余剰の発泡ウレタンは、開孔部2b,2c
及びウレタン注入孔2aから漏出しようとする
が、該開孔部2b,2c及びウレタン注入孔2a
は小径であるために、円滑に漏出することが出来
ず即ち、漏出抵抗が大きく、表皮2内の内圧が上
昇し、該内圧によつて、ウレタンは、表皮内の隅
部まで確実に充填される。更に、上記内圧(第4
図矢印A方向の圧力)によつて、表皮2は上型7
に強圧されるために、上型7と表皮2との間にお
ける、隙間の発生が抑制され、バリの発生は防止
されている。従つて、完成したアームレスト1
は、開孔部2b,2c及びウレタン注入孔2aか
らの発泡ウレタンの漏出は僅かであり、従来の如
く、多量に漏出してアームレスト1の表面2d側
に回り込む等の不具合は防止されている。尚、上
記下型6は、アームレスト1のドアインナパネル
8への取付けのためのボルト挿入孔1cを形成す
るためにロツド6aが立設されているものであ
る。その後、完成されたアームレスト1は、第5
図に示すようにドアインナパネル8へボルト止め
される。
尚、上記実施例では、アームレストについて述
べたが、本考案はこれに限ることなく、その他、
様々な発泡成形品に適用できるものである。
(考案の効果) 上述したように、本考案によれば、表皮の一側
面の中央部付近に、心材より小径の開孔部と該開
孔部の周囲に放射状に切開した切込部とからなる
心材挿入部を設けたことにより、表皮内へ心材を
挿入する作業に支障を来たすことなく、発泡材の
発泡時における表皮と成形型との間からのバリの
発生が抑制される構成が得られ、該発泡成形品を
他部材へ取付ける際に、支障を来たすことがない
ものである。また、仮に、バリが発生した場合で
も、該発生箇所即ち、心材挿入部の開孔部から製
品表面までの距離が長いために該バリが製品表面
に回り込むことはなく、製品の外観を劣化させる
こともないという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示し、第1
図はアームレストの斜視図、第2図は表皮の斜視
図、第3図は心材の斜視図、第4図はアームレス
ト成形時の成形型内に収納された状態を示す縦断
面図、第5図はアームレストがドアインナパネル
に取付けられた状態を示す縦断面図である。第6
図は従来のアームレストの斜視図である。 1……アームレスト(発泡成形品)、1a,1
b……取付け面(表皮の一側面)、2……表皮、
2a……ウレタン注入孔(発泡材注入孔)、2b,
2c……開孔部、3……心材、4……発泡ウレタ
ン(発泡材)、9……心材挿入部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 袋状の表皮と該表皮の内部に挿入された心材と
    が発泡材で一体に接着されてなる発泡成形品にお
    いて、上記表皮の一側面の中央部付近には、上記
    心材より小径の開孔部と該開孔部の周囲に放射状
    に切開した切込部とからなる心材挿入部が設けら
    れたことを特徴とする発泡成形品。
JP9021988U 1988-07-07 1988-07-07 Expired - Lifetime JPH0539851Y2 (ja)

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JP9021988U JPH0539851Y2 (ja) 1988-07-07 1988-07-07

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JP9021988U JPH0539851Y2 (ja) 1988-07-07 1988-07-07

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JPH0212812U JPH0212812U (ja) 1990-01-26
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