JPH0230257Y2 - - Google Patents

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JPH0230257Y2
JPH0230257Y2 JP10145782U JP10145782U JPH0230257Y2 JP H0230257 Y2 JPH0230257 Y2 JP H0230257Y2 JP 10145782 U JP10145782 U JP 10145782U JP 10145782 U JP10145782 U JP 10145782U JP H0230257 Y2 JPH0230257 Y2 JP H0230257Y2
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JP
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skin
foam layer
foam
mounting
molded product
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JP10145782U
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JPS595325U (ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は発泡成形品に係り、特に自動車内装
品、例えばアームレストなどの所定の取付け面に
対する取付け性の改善を図つた発泡成形品に関す
るものである。
従来より、自動車内装部品のアームレスト等で
は、表面は軟質塩化ビニル等の表皮からなり、内
部に硬質プラスチツク製の芯材(基体)が埋設さ
れ、そして該表皮と該芯材との間にはウレタン等
の軟質の発泡体層が充填されているのであるが、
この発泡成形品を車体内に取り付けるに際して、
車体内の取付け面や発泡成形品の取付け受圧面
は、いずれも面精度が高いものではないために、
一般に密着度は良好でなく、また該成形品の受圧
面の全面を均等に圧着することも極めて困難であ
るのであつて、それ故に両者間にしばしば隙間が
生起することとなつて、その取付け、固定性能の
低下や、製品の外観を損なう結果をもたらしてい
るのである。而して、その欠点を解消するため
に、両者の製造用金型の面精度を上げるというこ
とは、技術的に極めて困難なことであり、且つま
た大きなコストアツプの原因となるものであつ
た。
ここにおいて、本考案は、かかる事情に鑑みて
為されたものであつて、相手方取付け面の面精度
を高めることなくして、その取付け性を効果的に
改善し得る発泡成形品を提供することを目的とす
るものである。
そして、かかる目的を達成するために、本考案
は、内部に芯材が埋設された発泡体層の表面に表
皮が設けられてなり、所定の取付け面に対して取
り付け、固定される発泡成形品にして、その取付
け受圧面に位置する前記表皮に設けられた開口部
の周縁の外面に該周縁に沿つて突条を有すると共
に、該突条の頂部位置まで充填、突出せしめられ
た発泡体層を有し、該発泡体層の頂面と前記表皮
の外部露出面との間に段差が形成されていること
を特徴とするものである。
かくして、かくの如き本考案に従えば、発泡体
層が表皮の突条の頂部位置まで充填、突出され、
該発泡体層の頂面と該表皮との間に段差が形成さ
れることにより、取付け時の締付け代が形成さ
れ、それが取付け面の或程度の表面粗度に対して
も適応可能ななじみをもち、良好な密着性を示す
こととなり、取付け性の改善が為され得たのであ
る。更に、発泡成形品組付け後の製品に隙間など
が形成されることがなく、従つて外観を損なう虞
は全くなくなつたのであり、加えて発泡成形品の
固定性能の向上をも図り得たのである。更には、
金型の面精度を高める等の必要もなくなり、その
ためのコストアツプを阻止し得る等の優れた効果
をも奏するのである。
以下、本考案に係る発泡成形品の一実施例を、
図面に基づいて、詳細に説明する。
先ず、アームレスト2の背面(裏面)を主に示
す斜視図である第1図及びその断面図である第2
図において図示されるように、アームレスト2の
表面は軟質塩化ビニル等の表皮4からなり、そし
てその内部にはポリプロピレン等の硬質プラスチ
ツクの基体(インサート)6が芯材として埋設さ
れ、またかかる表皮4と基体6との間には、ウレ
タン等の軟質の発泡体が充填されて発泡体層8が
形成されている。
そして、車体内の所定の取付け面28(第5
図)に取り付けられるアームレスト2の取付け受
圧面10上には、その周縁を取り囲むように前記
表皮4が存在せしめられているが、完全に該受圧
面10を覆うものでなく、車体への取付けのため
に基体6の一部を露出せしめるべく所定大きさの
開口部12が該表皮4には形成されているのであ
る。また、このような取付け受圧面10上の表皮
4には、該開口部12の周縁に沿つてリング状に
連なる外方に突出した突条14が形成されてい
る。そしてまた、前記発泡体層8はかかる突条1
4の頂部位置まで充填、突出させられており、第
2図の上端面において発泡体層8の頂面16が形
成されている。従つて、この頂面16と前記受圧
面10周縁部に位置する表皮4の外部露出面11
との間には、高さhの段差が形成され、この段差
hがアームレスト2の車体に対する締付け代とな
るのである。
なお、前記表皮4は、第3図に示されるような
形状に別途成形しておき、そしてこれを第4図に
示されるような上型18及び下型20,22内に
配置し、更に所定の基体6を芯材として設けて、
従来と同様にして発泡成形することによつて、目
的とするアームレスト2が得られるのである。
従つて、このように構成されたアームレスト2
を車体の所定の取付け面に取り付けるには、第5
図に示されるように、アームレスト2に埋設され
た基体6の取付け孔24に取付けボルト26を挿
通して車体側の取付け面28に螺着せしめた後、
取付けボルト26の通孔30に盲蓋32を嵌着せ
しめるのである。
この際、頂面16は第6図の状態から第7図の
状態に押し潰されるようになるのである。即ち、
突条14は、例えば断面が0.5mmR程度の小さな
円弧形状の突条であり、また発泡体層8が軟質で
あるために、第5図に示されるように、頂面16
は車体側の取付け面28の凹凸形状に容易になじ
み、且つ押し潰されて良好な密着性を示すのであ
る。なお、第8図のように突条14が表皮4の開
口部の端縁に配置された頂面16であつても、第
9図の状態に押し潰されるのは前述の場合と全く
同様である。
以上詳述したように、かかるアームレスト2で
は、段差hが設けられているために、これが締付
け代となり、車体側取付け面28の表面粗度が広
い範囲で変化した場合にも、良好な密着性を確保
することが可能となり、また頂面16が軟質の発
泡体層8で構成されているので、車体側取付け面
28に対するなじみも良く、頂面16における摩
擦抵抗力も十分であつて、アームレスト2は車体
側取付け面28に強固に密着させられる。それ故
に、従来のように、その取付け部に隙間が発生す
る虞は全くなくなつたのであり、また取付け面2
8に対するアームレスト2の固定性能も向上され
るに至つたのである。
また、発泡体層8は、通常、前述の如き金型内
での発泡成形手法にて形成されるのであるが、そ
の際突条14が金型18との間において好適なシ
ール面を形成して表皮4表側への発泡液の漏洩を
効果的に防止し得、これによりバリの発生の虞が
なくなつたのであり、従つてバリの除去作業を全
く省略し得ることとなつたのである。
さらに、上例にあつては、第2図或は第6図に
示されるように、表皮4の取付け受圧面10側部
位の開口部12が形成された端縁部13、換言す
れば表皮4の突条14より内側の開口部12の周
縁部が発泡体層8内に埋入されているために、該
開口部12周縁から表皮4が剥がれるような問題
は何等惹起され得ず、更に車体への取り付け後に
おいても発泡体層8により覆われて押圧されてい
るために、それがめくれたり、損傷を受けたりす
るような恐れも殆んどないのである。
このように、取付け受圧面10の構成の検討に
よつて、取付け性が改善されたために、アームレ
スト2の車体への取付けが容易且つ確実となり、
また製品の外観を損なう隙間を完全になくし得た
のであり、更には密着度を高めるために金型の面
精度を高める等の必要がなくなり、逆に多少のラ
フな型面を有する金型でも使用可能となることか
ら、金型のコストダウンも可能となる等の優れた
効果を奏し得たのである。
なお、上述の実施例では、発泡成形品として自
動車内装品の一つたるアームレストを例示したの
であるが、本考案は何等これに限定されるもので
はなく、自動車以外に装着されるものであつて
も、またアームレスト以外の発泡成形品でもよい
のであり、更に、表皮、基体、発泡体層等の材質
も例示の軟質塩化ビニル、ポリプロピレン、ウレ
タンのみならず、其他のプラスチツク材料が適宜
に使用され得るものである。
また、その他、本考案には、その趣旨を逸脱し
ない範囲内において、当業者の知識に基づいて
種々なる変形、改良などを加え得ることは言うま
でもないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る発泡成形品の一実施例で
あるアームレストの背面側の取付け受圧面を示す
斜視図であり、第2図は第1図における−断
面図、第3図は第2図における表皮のみの断面
図、第4図は全型内におけて発泡成形品を発泡成
形する状態を示す断面説明図、第5図は第1図の
−断面における車体への取付け状態を示す説
明図である。また、第6図、第8図は突条の配置
位置を異にする取付け受圧面近傍を示す、それぞ
れ別の部分断面図であり、第7図、第9図は相手
部材に圧着固定され、押し潰された頂面近傍を示
す、それぞれ別の部分断面図である。 2:アームレスト(発泡成形品)、4:表皮、
6:基体(芯材)、8:発泡体層、10:取付け
受圧面、11:表面外部露出面、12:開口部、
13:端縁部、14:突条、16:頂面、18:
上型、20,22:下型、28:車体取付け面、
h:段差。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部に芯材が埋設された発泡体層の表面に表皮
    が設けられてなり、所定の取付け面に対して取り
    付け、固定される発泡成形品にして、その取付け
    受圧面に位置する前記表皮に設けられた開口部の
    周縁の外面に該周縁に沿つて突条を有すると共
    に、該突条の頂部位置まで充填、突出せしめられ
    た発泡体層を有し、該発泡体層の頂面と前記表皮
    の外部露出面との間に段差が形成されていること
    を特徴とする発泡成形品。
JP10145782U 1982-07-05 1982-07-05 発泡成形品 Granted JPS595325U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10145782U JPS595325U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 発泡成形品

Applications Claiming Priority (1)

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JP10145782U JPS595325U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 発泡成形品

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Publication Number Publication Date
JPS595325U JPS595325U (ja) 1984-01-13
JPH0230257Y2 true JPH0230257Y2 (ja) 1990-08-15

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JP10145782U Granted JPS595325U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 発泡成形品

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DE3500392A1 (de) * 1985-01-08 1986-07-10 Gebr. Happich Gmbh, 5600 Wuppertal Polsterkoerper fuer den innenraumbereich von fahrzeugen
EP3437818B1 (en) * 2016-03-29 2023-04-19 Kaneka Corporation In-mold foamed molding, foamed composite molding, method for manufacturing foamed composite molding, and use of a mold

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JPS595325U (ja) 1984-01-13

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