JPH0659656B2 - ヘッドレストの表皮材開口部閉鎖方法 - Google Patents

ヘッドレストの表皮材開口部閉鎖方法

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JPH0659656B2
JPH0659656B2 JP4304998A JP30499892A JPH0659656B2 JP H0659656 B2 JPH0659656 B2 JP H0659656B2 JP 4304998 A JP4304998 A JP 4304998A JP 30499892 A JP30499892 A JP 30499892A JP H0659656 B2 JPH0659656 B2 JP H0659656B2
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JP
Japan
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opening
skin material
cushion body
headrest
raw material
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JP4304998A
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正雄 広瀬
幸一 阿部
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Inoac Corp
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Inoac Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両等の座席背もた
れに装着されるヘッドレストの表皮材開口部閉鎖方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等の座席背もたれに装着され
るヘッドレストの製造方法として次の方法がある。ま
ず、ステーを有するインサートを成形型内に配置し、そ
の成形型内にクッション体形成原料を注入し発泡させる
ことにより、インサートと一体のクッション体を成形す
る。次にそのクッション体を、あらかじめ縫製等により
所定形状にしたファブリックからなる表皮材内に挿入
し、そのクッション体挿入用として表皮材に設けた開口
部をファスナー、あるいはインサートフック等で閉鎖す
ることにより所望のヘッドレストを得る。
【0003】しかしながら、前記の方法においては、表
皮材開口部から表皮材内にクッション体を挿入した後、
ファスナー、インサートフック等の別部材によって表皮
材の開口部を閉鎖しなければならない。従って、開口部
閉鎖作業が別途必要になるとともに、ファスナー等の閉
鎖部材も必要になることから、製品コストが高くなる問
題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、前
記の点に鑑み、クッション体の発泡成形時に簡略な作業
により、しかも閉鎖部材を用いることなくヘッドレスト
表皮材の開口部を閉鎖できる方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、インサート
挿入用およびクッション体形成原料注入用に設けたヘッ
ドレスト表皮材の開口部を、前記インサートの挿入およ
びクッション体形成原料の注入後閉鎖する方法におい
て、表皮材の少なくとも一方の開口部端縁を表皮材内側
に折り曲げ、該折り曲げ部で開口部端縁を重ね合わせて
表皮材内のクッション体形成原料の発泡圧により圧着
し、それにより開口部の閉鎖を行うことを特徴とするヘ
ッドレストの表皮材開口部閉鎖方法に係る。
【0006】
【作用】この発明によれば、表皮材開口部の少なくとも
一方の端縁が内側へ折り曲げられ、その折り曲げ部で開
口部端端縁が重ね合わされた状態で表皮材内のクッショ
ン体形成原料の発泡がなされる。そのため、クッション
体形成原料の発泡圧により、表皮材開口部端縁の重ね合
わせ部が表皮材内で押圧されて互いに圧着し、それによ
り表皮材開口部が閉鎖される。したがって、何等別部品
を必要とすることなく表皮材開口部を閉鎖することがで
きる。また、表皮材開口部からのクッション体形成原料
の漏出も防がれる。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1は、この発明の開口部閉鎖方法を用いて行
うヘッドレストの製造時を示す成形型の断面図、図2
は、得られたヘッドレストの要部拡大断面図、図3は表
皮材の斜視図である。
【0008】表皮材10は、ファブリックの内面が接着
剤で目止め処理されたもの、あるいは図2の如くファブ
リック10a裏面に軟質発泡体シート又はフィルム10
bが積層されたものからなり、縫製等により図3の如く
所定の袋形状にされたものである。
【0009】この表皮材10には、ステー挿通穴12
と、インサート挿入用及び原料注入用開口部14とを有
する。開口部14は、少なくとも一方の端縁14aが図
2および図3のように表皮材10内側に折り返されて、
その折り返し部で開口部端縁14a,14bが重ね合わ
され、閉じられるようになっている。なお、15は前記
折り返し部を縫合する糸である。
【0010】インサート16は、ヘッドレストを背もた
れに装着するためのステー16aと、ヘッドレストの補
強体16bとからなる。このインサート16は、表皮材
のステー挿通穴12にステー16aを通した状態で表皮
材10内に配置され、その表皮材とともに成形型18に
セットされる。成形型18は、分割型からなり、内面が
所定のヘッドレスト形状とされている。
【0011】前記成形型18内に、表皮材10及びイン
サート16をセットし、クッション体形成原料20a、
例えばウレタンフォーム原料を表皮材開口部14から表
皮材10内に注入し、開口部端縁14a,14bを開口
部端縁14aの内側折り返し部で重ね合わせて成形型1
8を閉じる。そして表皮材10内でクッション体形成原
料20aの発泡をおこなう。
【0012】表皮材10内に注入されたクッション体形
成原料20aは、発泡反応の進行に伴って体積が増加
し、インサート16と表皮材10間の空間を満たした後
に、発泡圧により開口部端縁14a,14bの重ね合わ
せ部22を圧着し、その開口部14を閉鎖する。その後
クッション体形成原料20aが硬化して、図2のように
クッション体20を形成する。なお、前記重ね合わせ部
22内には、表皮材表面のファブリックを構成する繊維
の織り目等を通って一部クッション体形成原料20aが
侵入するが、開口部端縁14a,14bが前記のように
互いに圧着して開口部を閉鎖しているため、その侵入量
は表皮材外面を汚すまでには到らない。しかも、その開
口部端縁の重ね合わせ部22に侵入したクッション体形
成原料の硬化により、その開口部端縁14a,14bが
より強固に接着し、開口部14がより確実に閉鎖され
る。
【0013】このようにしてインサート16とクッショ
ン体20と表皮材10の一体化がなされ、同時にインサ
ート挿入用及び原料注入用開口部14が閉鎖され、該開
口部両端縁14a,14bの接着が行われてヘッドレス
トが形成される。また、開口部端縁14aが表皮材内側
へ折り返されているため、開口部端縁14aの裁断面が
外から見られず、開口部周縁の美観が優れたものにな
る。
【0014】図4は、この発明の別の実施例に用いる表
皮材を示す斜視図、図5はさらに別の実施例に用いる表
皮材を示す斜視図である。
【0015】表皮材24,26は、前記表皮材10と同
様ファブリック裏面に軟質発泡体シートあるいはフィル
ムが積層されたものからなり、インサート挿入用及び原
料注入用に開口部28,30が形成されている。開口部
28,30の一方の端縁24a,26aは先端が表皮材
内側に折り返されている。またその端縁24a,26a
が重ね合わされる開口部他端縁24b,26bには所定
形状の切り込み32,34が形成されている。
【0016】これらの表皮材24,26は、インサート
と共に成形型内にセットされ、表皮材24,26内にク
ッション体形成原料が注入された後に、開口部の一方の
端縁24a,26aが、切り込み32,34のある開口
部他端24b,26bに重ね合わされ、成形型が閉じら
れてクッション体の発泡成形がなされる。
【0017】表皮材内に注入されたクッション体形成原
料は、発泡反応による体積増により、インサートと表皮
材間を満たした後、発泡圧により開口部端縁24a,2
4b,26a,26bの重ね合わせ部を閉じる方向に圧
着し、開口部28,30を閉鎖する。またその際に、前
記開口部端縁の切り込み32,34から開口部端縁の重
ね合わせ部にクッション体形成原料が入り込む。その後
クッション体形成原料が硬化して、クッション体が形成
されると同時に、クッション体とインサートと表皮材の
一体化が行われ、かつ開口部両端縁24aと24b、2
6aと26bが、前記切り込み32,34から入り込ん
だクッション体形成原料の硬化により確実に接着され
る。
【0018】また、前記切り込み32,34の位置及び
開口部両端縁の重ね合わせ量等を変化させることによ
り、前記重ね合わせ部へ原料が入り込む位置及びその入
り込む量を調節することができ、ヘッドレスト形状、原
料配合の相違による発泡状態の違いに応じて開口部両端
縁をより良好に接着することができる。
【0019】なお、クッション体の発泡成形時に、ステ
ー挿通穴12からクッション体形成原料が表皮材10外
に漏出するときは、図6のように、ステー16a外周に
シール部36を設け、このシール部36によりステー挿
通穴12周囲における表皮材10を成形型18内面に押
圧するようにしてもよい。そうすれば、表皮材内面を構
成する軟質発泡体とシール部36との密着によりステー
挿通穴12周囲をシールし、ステー挿通穴12からの原
料の漏出を防止できる。このシール部は、36のように
プラスチック、金属、又はゴムからなる環状体により、
あるいは図7に示す38aのように補強体38の一部を
ステーの外周を覆う環状としたものにより、又は図8に
示す40aのようにステー40の一部を外周に突出させ
たものにより構成される。
【0020】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、表皮材開口部の少なくとも一方の端縁を表皮材
内側に折り返して、その折り返し部で開口部両端縁を重
ね合わせた状態で表皮材内のクッション体形成原料を発
泡させるため、クッション体発泡原料の発泡圧により開
口部両端縁が表皮材内で押されて互いに圧着し該開口部
を閉鎖するとともに、その開口部閉鎖状態で表皮材内の
クッション体形成原料が硬化して該開口部両端縁が接着
する。さらに、その開口部両端縁の重ね合わせ部内に一
部入り込むクッション体形成原料の硬化によっても、前
記開口部両端縁が確実に接着する。
【0021】したがって、この発明によれば、ヘッドレ
ストのクッション体形成と同時に表皮材の開口部を閉鎖
することができ、何ら別作業及び別部材を必要としな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の開口部閉鎖方法を用いて行うヘッド
レストの製造時を示す成形型の断面図である。
【図2】この発明の開口部閉鎖方法を用いて成形された
ヘッドレストの要部拡大断面図である。
【図3】この発明で用いる表皮材の一実施例の斜視図で
ある。
【図4】この発明で用いる表皮材の別の実施例の斜視図
である。
【図5】この発明で用いる表皮材の更に別の実施例の斜
視図である。
【図6】シール部の一実施例を示す部分断面図である。
【図7】シール部の別の実施例を示す部分断面図であ
る。
【図8】シール部の更に別の実施例を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
10 表皮材 14 表皮材開口部 14a 表皮材開口部の一方の端縁 14b 表皮材開口部の他端縁 16 インサート 20a クッション体形成原料 20 クッション体 22 開口部端縁の重ね合わせ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサート挿入用およびクッション体形
    成原料注入用に設けたヘッドレスト表皮材の開口部を、
    前記インサートの挿入およびクッション体形成原料の注
    入後閉鎖する方法において、表皮材の少なくとも一方の
    開口部端縁を表皮材内側に折り曲げ、該折り曲げ部で開
    口部端縁を重ね合わせて表皮材内のクッション体形成原
    料の発泡圧により圧着し開口部を閉鎖することを特徴と
    するヘッドレストの表皮材開口部閉鎖方法。
JP4304998A 1992-10-16 1992-10-16 ヘッドレストの表皮材開口部閉鎖方法 Expired - Lifetime JPH0659656B2 (ja)

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JP6117257B2 (ja) * 2014-05-02 2017-04-19 東芝機械株式会社 成形品の製造装置、成形品の製造方法および成形品
JP6184993B2 (ja) * 2014-05-02 2017-08-23 東芝機械株式会社 成形品の製造装置、成形品の製造方法および成形品
CN105014864B (zh) 2014-05-02 2018-11-09 东芝机械株式会社 成形品的制造装置、成形品的制造方法以及成形品

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