JPH0537365A - 位相比較器 - Google Patents

位相比較器

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JPH0537365A
JPH0537365A JP3216425A JP21642591A JPH0537365A JP H0537365 A JPH0537365 A JP H0537365A JP 3216425 A JP3216425 A JP 3216425A JP 21642591 A JP21642591 A JP 21642591A JP H0537365 A JPH0537365 A JP H0537365A
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D13/00Circuits for comparing the phase or frequency of two mutually-independent oscillations
    • H03D13/005Circuits for comparing the phase or frequency of two mutually-independent oscillations in which one of the oscillations is, or is converted into, a signal having a special waveform, e.g. triangular
    • H03D13/006Circuits for comparing the phase or frequency of two mutually-independent oscillations in which one of the oscillations is, or is converted into, a signal having a special waveform, e.g. triangular and by sampling this signal by narrow pulses obtained from the second oscillation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電電流を決定する抵抗とコンデンサをLS
Iに内蔵でき、電圧位相変換係数を正確に設定できる回
路構成のサンプルホールド型位相比較器を得る。 【構成】 電流設定回路33aにはNPNトランジスタ
32を設けてある。電流制御信号10で動作するトラン
ジスタ20の出力定電流IC ′をアナログスイッチ22
のオン期間内コンデンサ24に供給して充電し、その充
電電圧をサンプルホールド回路(アナログスイッチ2
3、コンデンサ25、バッファアンプ26)でサンプル
ホールドし、そのホールド電圧VX1′と一定の基準電圧
C との差電圧を積分回路27で積分し、その出力電圧
Y をNPNトランジスタ32のベースに印加してIB
を適宜値に自動調節し、IC を所定値の定電流に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PLL回路で使用する
サンプルホールド型の位相比較器に係り、特にLSIに
内部回路として形成するのに好適な位相比較器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】サンプルホールド型の位相比較器は、リ
ファレンスリークが少なく、またデッドゾーンが本質的
に存在しないので、安定な動作が期待できるなどの利点
があることから、シンセサイザLSIなどでのPLL回
路にしばしば使用されている。
【0003】図3は、従来のサンプルホールド型位相比
較器の代表的構成例を示す。図3において、点線で囲ま
れた電流設定回路33bは、電流設定端子12に外付け
される抵抗(抵抗値RB )13とPNPトランジスタ1
1とで構成される。抵抗13が外付けである理由は後述
する。この電流設定回路33bでは、抵抗13には電源
電圧VCCからPNPトランジスタ11のベースエミッタ
間電圧VBEを引いた電圧が掛かっているので、抵抗13
を流れる電流IB は、次の数式1で示される。
【0004】
【数1】
【0005】また、PNPトランジスタ11と同8はカ
レントミラー回路を構成しているので、PNPトランジ
スタ8のコレクタ電流IC は、ほぼ次の数式2で示され
る。但し、数式2において、W8 はPNPトランジスタ
8のエミッタサイズ、W11はPNPトランジスタ11の
エミッタサイズである。
【0006】
【数2】
【0007】ここで、VCCは一定であり、VBEはほぼ
0.6〜0.7V(シリコントランジスタの場合)で一
定、またW8 とW11は固定値であるので、コレクタ電流
C の値は前記電流IB によって決まる。
【0008】即ち、PNPトランジスタ8は設定電圧た
る電流制御信号10に従った定電流IC を出力する第1
の電流源である。そして、電流設定回路33bでは抵抗
13は入力電流IB に対応した所定電圧を出力する第1
の回路であり、PNPトランジスタ11は該所定電圧に
基づきPNPトランジスタ8の出力電流値を規定する設
定電圧たる電流制御信号10を出力する第2の回路であ
る。
【0009】スイッチドライバ17は、基準信号(RE
F)15と被位相比較信号(SIG)16とを被制御入
力信号とし、出力端子1の出力電圧値(位相比較結果
値)が信号REF15と信号SIG16との位相差に直
線的に対応する値となるように、クロック(CLOC
K)14に従って生成した制御信号(SA、SB、S
C)によってアナログスイッチ(7、6、5)をオン・
オフ制御してコンデンサ(3、4)の充電制御等をす
る。以下、図4を参照して具体的に説明する。
【0010】信号SIG16は、周期がT秒である(図
4(1))。信号REF15は、信号SIG16の立ち
下がり後の所定時間後に立ち上がり、信号SIG16が
周期T秒後に立ち上がる以前に立ち下がる信号である。
今、信号SIG16と信号REF15との位相差を例え
ばθ1 ラジアン(rad)とする(図4(2))。
【0011】アナログスイッチ7の制御信号SAは、信
号SIG16の立ち上がりから信号REF15の立ち上
がりに至る位相差θ1 ラジアンに相当する期間“1”と
なり、その後信号SIG16の立ち上がりに至る期間は
“0”となる信号である。即ち、アナログスイッチ7は
第1のスイッチング手段である。
【0012】コレクタ電流IC は、アナログスイッチ7
で断続され、アナログスイッチ7がオンの期間内コンデ
ンサ(容量値CR )4に供給されこれを充電する。即
ち、コンデンサ4は第1のコンデンサである。このコン
デンサ4もその容量値の一部等が外付けとなる。
【0013】コンデンサ4の充電電圧VCRは直線的に増
大し(図4(6))、このときのコンデンサ4の最終的
な充電電圧V1 は次の数式3で示されるが、この数式3
に数式1、同2を代入すると、充電電圧V1は次の数式
4となる。なお、数式4において、kは、数式5で示さ
れる。
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】
【数5】
【0017】即ち、充電終了直後の電圧V1 は、位相差
θ1 に比例し、コンデンサ4の容量値CR と抵抗値RB
に逆比例するのである。
【0018】次に、制御信号SCは、制御信号SAの立
ち下がり後の一定時間後に所定時間内“1”となる信号
である(図4(4))。つまり、アナログスイッチ5
は、同7がオフとなった後に制御信号SCによって所定
時間内オンし、コンデンサ4に充電された電荷がコンデ
ンサ(容量値CH )3に供給される。電圧V1 がサンプ
リングされるのである。そして、コンデンサ3の容量値
H がCR に比べて充分小さければサンプリング後の電
圧V1 ′は電圧V1 にほぼ等しいので(図4(6)
(7))、制御信号SCがオフすると、その電圧値V
1 ′がコンデンサ3にホールドされ、バッファアンプ2
を介して位相比較結果として出力端子1から出力され
る。即ち、アナログスイッチ5とコンデンサ3とバッフ
ァアンプ2は全体として第1のサンプルホールド回路を
構成しているのである。なお、コンデンサ3もコンデン
サ4と同様に一部容量値等が外付けとなる。
【0019】そして、制御信号SBは、制御信号SCの
立ち下がり後の一定時間後に所定時間内“1”となる信
号である(図4(5))。つまり、アナログスイッチ6
は、同5がOFFとなった後であって同7がONする以
前に制御信号SCによって所定時間内オンし、コンデン
サ4に充電された電荷を放電し次の動作に備える第2の
スイッチング手段である。
【0020】以上の動作が繰り返されて、結果的に、信
号SIGと信号REFの位相差に直線的に対応する直流
電圧が出力端子1から出力される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のサンプ
ルホールド型位相比較器では、電圧位相変換係数Kは、
数式4から次の数式6となる。
【0022】
【数6】
【0023】つまり、従来のサンプルホールド型位相比
較器では、電圧位相変換係数Kは、コンデンサ4の容量
値CR と抵抗13の抵抗値RBによってほぼ決まるよう
になっている。
【0024】ところが、抵抗やコンデンサをLSIに内
蔵する場合、抵抗値や容量値の誤差が非常に大きいので
(それぞれ±30%程度もばらつく)、正確な電圧位相
変換係数を得るのは困難である。即ち、このように大き
くばらつく抵抗値や容量値に電圧位相変換係数による位
相比較器を用いてPLL回路を構成しても正確な動作は
殆ど期待できない。従って、従来のサンプルホールド型
位相比較器では、通常前述したようにコンデンサ4、同
3及び抵抗13をLSIの外部に取り付けるようにし、
正確な電圧位相変換係数を得るようにしている。
【0025】しかし、部品を外付けにすると、その分端
子が増加するので、限られた端子数で設計しなければな
らないLSIにおいては重大な問題である。また、外付
けコンデンサの場合、寄生容量や雑音に対する配慮から
大きな容量値が必要であるので、抵抗値RB は極めて小
さくする必要がある。そうすると、数式1や同2から明
らかなように、IB やIC が大きくなり、消費電流が増
大するという問題もある。
【0026】本発明の目的は、電流値を設定する抵抗と
コンデンサとを外付けとせずに電圧位相変換係数を正確
に設定できるサンプルホールド型の位相比較器を提供す
ることにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の位相比較器は次の如き構成を有する。即
ち、第1発明の位相比較器は、設定電圧に従った定電流
を出力する第1の電流源と; 入力電流に対応した所定
電圧を出力する第1の回路と該所定電圧に基づき前記第
1の電流源の電流値を規定する前記設定電圧を出力する
第2の回路とを備える電流設定手段と; 基準信号と被
位相比較信号との位相差に応じた期間内オン作動しその
後位相差判定期間までの間オフ作動するスイッチング手
段であって、そのオン期間内に前記第1の電流源の出力
する定電流を出力する第1のスイッチング手段と; 前
記第1のスイッチング手段の出力する定電流で充電され
る第1のコンデンサと; 前記第1のスイッチング手段
のオフ期間において前記第1のコンデンサの充電電圧を
サンプルホールドし前記基準信号と前記被位相比較信号
との位相差に応じた電圧値を比較結果値として出力する
第1のサンプルホールド回路と; 前記第1のスイッチ
ング手段のオフ期間であって前記第1のサンプルホール
ド回路のサンプルホールド動作終了後の適宜タイミング
で前記第1のコンデンサに充電された電荷を放電する第
2のスイッチング手段と; を備えるサンプルホールド
型の位相比較器において; 前記電流設定手段に前記入
力電流を制御電圧に従って適宜値に制御しそれを前記所
定電圧を出力する第1の回路に与える第3の回路と;
を設けると共に、当該電流設定手段が出力する前記設定
電圧に従った定電流を出力する第2の電流源と; 前記
基準信号と同期した一定の周期内における所定タイミン
グで所定期間オン作動するスイッチング手段であって、
そのオン期間内に前記第2の電流源の出力する定電流を
出力する第3のスイッチング手段と; 前記第3のスイ
ッチング手段の出力する定電流で充電される第2のコン
デンサと; 前記第3のスイッチング手段のオフ期間に
おいて前記第2のコンデンサの充電電圧をサンプルホー
ルドする第2のサンプルホールド回路と; 前記第3の
スイッチング手段のオフ期間であって前記第2のサンプ
ルホールド回路のサンプルホールド動作終了後の適宜タ
イミングで前記第2のコンデンサに充電された電荷を放
電する第4のスイッチング手段と; 一定の基準電圧と
前記第2のサンプルホールド回路の出力するホールド電
圧との差電圧を積分し、その積分値を前記制御電圧とし
て前記電流設定手段の前記第3の回路に出力する積分手
段と; を備えたことを特徴とするものである。
【0028】また、第2発明の位相比較器は、前記第1
発明の位相比較器において; 前記第2のスイッチング
手段と前記第4のスイッチング手段とは同一のタイミン
グで動作し; 前記第1のサンプルホールド回路と前記
第2のサンプルホールド回路とは同一のタイミングで動
作する; ことを特徴とするものである。
【0029】また、第3発明の位相比較器は、前記第1
発明または前記第2発明において;前記第1のスイッチ
ング手段は前記基準信号を所定時間だけ遅延させた遅延
基準信号と前記被位相比較信号との位相差に応じた期間
内オン作動し; 前記第3のスイッチング手段は遅延し
ない前記基準信号と遅延させた前記遅延基準信号との位
相差に応じた期間内オン作動する; ことを特徴とする
位相比較器。
【0030】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の位相比較
器の作用を説明する。本発明では、電流設定手段の設定
電圧に従った定電流(第2の電流源)を第3のスイッチ
ング手段で断続し、その出力をサンプルホールドし(第
2のサンプルホールド回路)、そのホールド電圧と一定
の基準電圧との差電圧を積分し(積分手段)、それを電
流設定手段に帰還して第1の回路の入力電流を適宜値に
制御し、即ち、第1の回路の製造上のばらつきを無視で
きるようにし、第1及び第2の電流源のそれぞれが出力
する電流値を所定値に調整する。
【0031】その結果、電圧位相変換係数を容易且つ正
確に設定できる要素で構成でき、正確な電圧位相変換係
数を実現できる。また、第1の回路は、従来では外付け
の抵抗であったが、本発明では製造上のばらつきを無視
できるようにしたので、LSI内部に純粋な抵抗回路で
或はトランジスタ等の素子で形成できる。そして、電圧
位相変換係数の決定要素には、第1及び第2のコンデン
サが含まれるが、これらは比の形で寄与するので、小容
量化でき、LSI内部に組込める。また、内蔵コンデン
サの容量値を小さくできるので、充放電時の電流値が小
さくなり、消費電力を低減できる、等の効果がある。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るサンプルホール
ド型位相比較器を示す。本発明では、電流設定回路33
aに第3の回路たるNPNトランジスタ32をPNPト
ランジスタ11と抵抗13の間に設けてあると共に、第
2の電流源たるPNPトランジスタ20と、第3のスイ
ッチング手段たるアナログスイッチ22と、第2のコン
デンサたるコンデンサ(容量値CR ′)24と、アナロ
グスイッチ23とコンデンサ(容量値CH ′)25とバ
ッファアンプ26とで構成される(第2の)サンプルホ
ールド回路と、積分回路27とを設け、積分回路27の
出力でNPNトランジスタ32を制御するようにしてあ
る。
【0033】また、本実施例では、スイッチドライバ1
7に同一構成の同18を並設し、スイッチドライバ17
はREF15(図2(1))を遅延回路(DELAY)
19で遅延した遅延基準信号(REF′)34(図2
(2))とSIG16(図2(7))とから制御信号S
A(図2(8))、同SC(図2(4))、同SB(図
2(5))を形成し、スイッチドライバ18はREF1
5とREF′34とから制御信号SD(図2(3))を
形成する。制御信号SAは、アナログスイッチ7に与え
られるが、図3の従来例では、REF15とSIG16
との位相差に相当する期間“1”となる信号であったの
を(図4(3))本実施例では、REF′34とSIG
16との位相差に相当する期間“1”となる信号である
(図2(8))。しかし、これは、本質的な事項ではな
い。また、制御信号SCはアナログスイッチ5と同23
に与えられ、制御信号SBはアナログスイッチ6と同2
1に与えられ、制御信号SDはアナログスイッチ22に
与えられる。以下、本発明に係る部分を中心に説明す
る。
【0034】PNPトランジスタ20は、同8と同様に
同11とカレントミラー回路を構成し、そのコレクタ電
流IC ′は電流制御信号に応じたものとなる。従って、
PNPトランジスタ20のエミッタサイズをW20とする
と、コレクタ電流IC ′は、数式2と同様な次の数式7
で示される。
【0035】
【数7】
【0036】このコレクタ電流IC ′は、アナログスイ
ッチ22を介してコンデンサ24に供給される。アナロ
グスイッチ22の制御信号SDは、例えば図2(3)に
示すように、REF15の立ち上がりからREF′34
の立ち上がりまでの期間、つまり、遅延時間Td だけ
“1”となる信号である。コンデンサ24はアナログス
イッチ22のオン期間内コレクタ電流IC ′が供給さ
れ、充電電圧VCR′が直線的に増大する(図2
(6))。このときのコンデンサ24の最終電圧V
X1は、次の数式8で示される。
【0037】
【数8】
【0038】そして、アナログスイッチ23とコンデン
サ25とバッファ26からなるサンプルホールド回路で
コンデンサ24の充電電圧をサンプリングし、電圧
X1′をホールド出力する。前述したように、電圧
X1′は、コンデンサ25の容量値がコンデンサ24の
それに比べて充分小さければ、殆ど充電電圧VX1と等し
いので、以下VX1とする(図2(6))。アナログスイ
ッチ21は、サンプリング終了後の一定時間オンし(図
2(5))、コンデンサ24を放電する。以上の動作が
繰り返されて、サンプルホールド回路ならホールド電圧
X1が積分回路27へ出力される。
【0039】積分回路27は、抵抗28、コンデンサ2
9、演算増幅器30で構成される。演算増幅器30は反
転入力端子に抵抗28を介してホールド電圧VX1が印加
され、非反転入力端子に一定の基準電圧VC (VC =V
CC/2)が印加される。要するに、ホールド電圧VX1
一定の基準電圧VC との差電圧が積分される。Rを抵抗
28の抵抗値、Cをコンデンサ29の容量値とすると、
この積分回路27の出力電圧VY は次の数式9で示され
る。
【0040】
【数9】
【0041】この出力電圧VY がNPNトランジスタ3
2のベースに印加されるので、VBEをNPNトランジス
タ32のベース・エミッタ間電圧とすれば、抵抗13を
流れる電流IB は次の数式10で示される。
【0042】
【数10】
【0043】ここで、数式8においてVX1=VC を与え
るIB をIB0とすると、IB0は次の数式11となり、I
B との差をΔIB とすると、IB は数式12で示され
る。
【0044】
【数11】
【0045】
【数12】
【0046】これを、数式9、同10に代入して微分す
ると、次の数式13となる。なお、数式13における時
定数τは数式14で示される。
【0047】
【数13】
【0048】
【数14】
【0049】従って、ΔIB は、ΔIB0を任意の初期値
とすると、次の数式15となる。
【0050】
【数15】
【0051】つまり、ΔIB は、任意値であるが、充分
長い時間の間に時定数τで0アンペアに収束するのであ
り、IB は数式11で与えられるIB0に自動的に調整さ
れるのである。即ち、抵抗13をLSI内部に構成する
ときの製造上のばらつきが吸収されるのである。この電
流は、PNPトランジスタ8のエミッタ電流、即ち、コ
ンデンサ4の充電電流を規定し、トランジスタ8、アナ
ログスイッチ(5、6、7)、コンデンサ4、同3及び
バッファアンプ2で構成されるサンプルホールド型位相
比較器の電圧位相変換係数を規定するのである。
【0052】この電圧位相変換係数Kは、数式1、同
5、同6及び同11から次の数式16で示される。
【0053】
【数16】
【0054】数式16において、T/Td は既知の値で
あり、シフトレジスタを用いた遅延回路19等で容易且
つ正確に設定できる。また、W8 /W20とCR ′/CR
は、同一LSI内ではトランジスタサイズやコンデンサ
容量の相対値が極めて正確であることから、殆ど誤差な
く与えられる。また、VC は、電源電圧の抵抗分圧など
で正確に得ることができる。
【0055】以上のことから、電圧位相変換係数Kは極
めて正確に設定できる。特に、トランジスタ20と同
8、コンデンサ4と同24、及び、コンデンサ3と21
をそれぞれ同じもので構成した場合は、電圧位相変換係
数Kは次の数式17となり、より一層簡単に設定でき
る。
【0056】
【数17】
【0057】つまり、抵抗13は外付けとせずにLSI
内部に形成できる。従って、抵抗13は純粋な抵抗回路
でも良いが、トランジスタ等の素子を利用して「入力電
流に対応した所定電圧を出力する回路」を構成しても良
いことになる。そして、コンデンサ4の容量値CR はコ
ンデンサ24の容量値CR ′との比として電圧位相変換
係数Kの決定要素に寄与しているので、小容量で足りこ
れもLSI内部に形成できる。CR が小容量で足りると
いうことは、充放電時の電流値が小さくなることを意味
するから、消費電力を低減できることになる。
【0058】なお、本実施例では、バイポーラトランジ
スタで構成したが、M0Sトランジスタによっても同様
に構成できることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサンプル
ホールド型の位相比較器によれば、電流設定手段の設定
電圧に従った定電流(第2の電流源)を第3のスイッチ
ング手段で断続し、その出力をサンプルホールドし(第
2のサンプルホールド回路)、そのホールド電圧と一定
の基準電圧との差電圧を積分し(積分手段)、それを電
流設定手段に帰還して第1の回路の入力電流を適宜値に
制御し、即ち、第1の回路の製造上のばらつきを無視で
きるようにし、第1及び第2の電流源のそれぞれが出力
する電流値を所定値に調整するようにしたので、電圧位
相変換係数を容易且つ正確に設定できる要素で構成で
き、正確な電圧位相変換係数を実現できる。また、第1
の回路は、従来では外付けの抵抗であったが、本発明で
は製造上のばらつきを無視できるようにしたので、LS
I内部に純粋な抵抗回路で或はトランジスタ等の素子で
形成できる。そして、電圧位相変換係数の決定要素に
は、第1及び第2のコンデンサが含まれるが、これらは
比の形で寄与するので、小容量化でき、LSI内部に組
込める。また、内蔵コンデンサの容量値を小さくできる
ので、充放電時の電流値が小さくなり、消費電力を低減
できる、等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るサンプルホールド型位
相比較器の構成ブロック図である。
【図2】本発明のサンプルホールド型位相比較器の動作
タイムチャートである。
【図3】従来のサンプルホールド型位相比較器の構成ブ
ロック図である。
【図4】従来のサンプルホールド型位相比較器の動作タ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 出力端子 2 バッファアンプ 3 電圧ホールド用のコンデンサ 4 ランプ波形発生用のコンデンサ 5 アナログスイッチ 6 アナログスイッチ 7 アナログスイッチ 8 トランジスタ 10 電流制御信号 11 トランジスタ 13 抵抗 17 スイッチドライバ 18 スイッチドライバ 19 遅延回路(DELAY) 20 トランジスタ 21 アナログスイッチ 22 アナログスイッチ 23 アナログスイッチ 24 ランプ波形発生用のコンデンサ 25 電圧ホールド用のコンデンサ 27 積分回路 28 抵抗 29 積分用のコンデンサ 30 演算増幅器 32 トランジスタ 33a 電流設定回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定電圧に従った定電流を出力する第1
    の電流源と; 入力電流に対応した所定電圧を出力する
    第1の回路と該所定電圧に基づき前記第1の電流源の電
    流値を規定する前記設定電圧を出力する第2の回路とを
    備える電流設定手段と; 基準信号と被位相比較信号と
    の位相差に応じた期間内オン作動しその後位相差判定期
    間までの間オフ作動するスイッチング手段であって、そ
    のオン期間内に前記第1の電流源の出力する定電流を出
    力する第1のスイッチング手段と;前記第1のスイッチ
    ング手段の出力する定電流で充電される第1のコンデン
    サと; 前記第1のスイッチング手段のオフ期間におい
    て前記第1のコンデンサの充電電圧をサンプルホールド
    し前記基準信号と前記被位相比較信号との位相差に応じ
    た電圧値を比較結果値として出力する第1のサンプルホ
    ールド回路と;前記第1のスイッチング手段のオフ期間
    であって前記第1のサンプルホールド回路のサンプルホ
    ールド動作終了後の適宜タイミングで前記第1のコンデ
    ンサに充電された電荷を放電する第2のスイッチング手
    段と; を備えるサンプルホールド型の位相比較器にお
    いて; 前記電流設定手段に前記入力電流を制御電圧に
    従って適宜値に制御しそれを前記所定電圧を出力する第
    1の回路に与える第3の回路と;を設けると共に、当該
    電流設定手段が出力する前記設定電圧に従った定電流を
    出力する第2の電流源と; 前記基準信号と同期した一
    定の周期内における所定タイミングで所定期間オン作動
    するスイッチング手段であって、そのオン期間内に前記
    第2の電流源の出力する定電流を出力する第3のスイッ
    チング手段と; 前記第3のスイッチング手段の出力す
    る定電流で充電される第2のコンデンサと;前記第3の
    スイッチング手段のオフ期間において前記第2のコンデ
    ンサの充電電圧をサンプルホールドする第2のサンプル
    ホールド回路と; 前記第3のスイッチング手段のオフ
    期間であって前記第2のサンプルホールド回路のサンプ
    ルホールド動作終了後の適宜タイミングで前記第2のコ
    ンデンサに充電された電荷を放電する第4のスイッチン
    グ手段と; 一定の基準電圧と前記第2のサンプルホー
    ルド回路の出力するホールド電圧との差電圧を積分し、
    その積分値を前記制御電圧として前記電流設定手段の前
    記第3の回路に出力する積分手段と; を備えたことを
    特徴とする位相比較器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位相比較器において;
    前記第2のスイッチング手段と前記第4のスイッチン
    グ手段とは同一のタイミングで動作し; 前記第1のサ
    ンプルホールド回路と前記第2のサンプルホールド回路
    とは同一のタイミングで動作する; ことを特徴とする
    位相比較器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の位相比
    較器において; 前記第1のスイッチング手段は前記基
    準信号を所定時間だけ遅延させた遅延基準信号と前記被
    位相比較信号との位相差に応じた期間内オン作動し;
    前記第3のスイッチング手段は遅延しない前記基準信号
    と遅延させた前記遅延基準信号との位相差に応じた期間
    内オン作動する; ことを特徴とする位相比較器。
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