JP2725495B2 - タイミング発生回路 - Google Patents

タイミング発生回路

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JP2725495B2
JP2725495B2 JP3248071A JP24807191A JP2725495B2 JP 2725495 B2 JP2725495 B2 JP 2725495B2 JP 3248071 A JP3248071 A JP 3248071A JP 24807191 A JP24807191 A JP 24807191A JP 2725495 B2 JP2725495 B2 JP 2725495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は入力時間信号に対する
遅延時間を高精度・高分解能に設定できるタイミング発
生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からディジタルLSIのテストシス
テム等において測定用のタイミングを高分解能で設定す
るためのプログラマブルディレイライン(タイミング発
生回路;タイミング・バ―ニアとも呼ぶ)が用いられて
いる。図12はこのようなプログラマブルディレイライ
ンの第1の従来例の動作を示す動作説明図で、入力ディ
ジタル値に対応するDA変換出力Vinをランプ波形a
と比較して遅延時間tを得るものである。また第2の
従来例として,ゲ―トの遅延段数を選択する方式があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来方式はランプ波形に直線性が必要、かつコンデンサ
に高品質が必要となる外、繰返し周波数がランプ波形で
制限され、高速DA変換器が必要で構成が複雑となると
いう課題がある。また第2の従来方式は構成が大規模と
なり、切換のための遅延差を揃える必要があり、直線性
やモノトニシティが得られにくいという課題がある。こ
の発明は上記の課題を解決するためになされたもので、
構成が簡単で直線性がよく、高速動作が可能なタイミン
グ発生回路を実現することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は入力時間信号に
対して、入力データに対応する可変時間だけ遅延した遅
延時間信号を発生するタイミング発生回路に係るもの
で、その特徴とするところは反転入力端子と出力端子の
間にキャパシタンスが接続するミラーアンプと、前記反
転入力端子と一定電圧との間に接続するスイッチと、前
記ミラーアンプの等価入力容量を飽和領域および線形領
域において定電流で放電する定電流源と、前記ミラーア
ンプの線形領域で生じる等価入力容量を入力データによ
り設定する設定手段と、前記ミラーアンプが線形領域を
通過した後、その飽和領域において前記反転入力端子に
生じる電圧を他の一定電圧と比較する比較器とを備え、
入力時間信号によってスイッチがオフとなった後、所定
の遅延を伴う信号を比較器から出力するように構成した
点にある。
【0005】
【作用】ミラ―アンプの線形領域では積分キャパシタン
スの大きさが見掛上大きくなり、増幅回路の出力振幅の
制御または複数の増幅回路のオンオフ選択により遅延時
間を入力デ―タに対応させて制御することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明に係るタイミング発生回路の一
実施例を示す構成ブロック図である。1は入力時間信号
が印加される入力端子、2は入力端子1を介して入
力時間信号Vを入力するバッファアンプ、3はバッフ
ァアンプ2の出力によりオンオフされその一端が正電源
による第1の電圧Vccに接続するスイッチ、4はスイ
ッチ3の他端にその一端が接続しその他端が負電源によ
る第2の電圧Vs−に接続する定電流源、A〜A
外部から動作をオンオフすることができる複数の増幅回
路で、各反転入力端子がスイッチ3と定電流源4の接続
点Nに共通接続するとともに非反転入力端子が第3の電
圧Vに共通接続するもの、C〜C は各増幅回路A
〜Aの反転入力端子と出力端子を接続するキャパシ
タンスを構成する複数のコンデンサ、7は共通接続した
前記各増幅回路A〜Aの反転入力端子の電圧を第4
の電圧VTHと比較して遅延時間信号を出力端子8を介
して出力する比較器、5は入力デ―タD〜Dに対応
する複数の制御信号S〜Sを出力して前記各増幅回
路A〜Aの動作をオンオフする制御回路で、ミラー
アンプの線形領域で生じる等価入力容量を入力データに
より設定する設定手段を構成する。ここでミラーアンプ
とは、各増幅回路AとキャパシタンスC の組合せを
いう。第1の電圧Vcc、第2の電圧Vs−,第3の電
圧Vおよび第4の電圧VTHの間には次の関係があ
る。 Vcc>V>VTH>Vs− …(1)
【0007】上記の構成のタイミング発生回路の動作を
図2のタイムチャ―トを用いて次に説明する。各増幅回
路A〜Aの動作のオンオフは、遅延時間を表す入力
デ―タD〜Dに対応して制御回路5から出力される
制御信号S〜Sにより、あらかじめ設定されてい
る。増幅回路A〜Aが全てオフのときは,接続点N
に付加される容量Coff
【0008】
【数1】
【0009】となる。ここでCは浮遊容量である。し
たがって、入力時間信号V(図2(A))によりスイ
ッチ3がオンからオフとなると、容量Coffは定電流
源4により放電され、接続点Nの電圧は V=Vcc−(I/Coff)・t …(3) のように時間変化する。V=VTHに達すると比較器
7がLからHになるので、このときの遅延時間tは t=(Vcc−VTH)Coff/I …(4) となる。
【0010】一方増幅回路Aがオンになると、接続点
電圧Vが増幅回路Aの飽和する範囲では上記(2)
(3)式と同様に動作するが、増幅回路の線形入力範囲
である電圧Vの近傍すなわち V+Δ>V>V−Δ …(5) では増幅回路AとコンデンサCはミラ―積分器とし
て動作するので、接続点Nにミラ―容量が付加すること
になる。これは増幅回路Aの振幅がV−Vだけ振
れることによってコンデンサCにC(V−V
の電荷が流れ込むためである。この電荷は電流源4から
供給されるので、等価的に tdi=C(V−V)/I …(6) の間電流Iがミラ―容量のために使われることになり、
その分tが増える。したがってこのときの遅延時間は
次式で表される(図2(B))。
【0011】
【数2】
【0012】ここで増幅回路Aがオンのときpi=
1、オフのときpi=0である。したがって、入力デ―
タによってミラーアンプの線形領域で生じる等価入力容
量が設定され、その結果遅延時間を制御された遅延時間
信号V(図2(C))が端子8から出力される。
【0013】図3は図1装置におけるスイッチ3と定電
流源4の具体例を示す部分回路図である。図1と同じ部
分は同一の記号を付してある。トランジスタQがスイ
ッチ3を、トランジスタQと抵抗Rが定電流源4を
構成する。Vc1は電流値を制御する電圧である。
【0014】図4は図1装置における反転増幅回路A
の具体例を示す部分回路図である。図1と同じ部分は同
一の記号を付してある。負荷抵抗R,トランジスタQ
およびQは差動入力回路を構成し、トランジスタQ
と抵抗Rは電圧Vc2によって電流値を制御される
定電流源を構成し、トランジスタQはこの定電流源を
オンオフする回路を構成する。Vs+は正の電圧源、V
s−は負の電圧源である。CCBはトランジスタQ
コレクタ・ベ―ス間の浮遊容量で、これを利用すること
により図1のコンデンサCを省略することもできる。
トランジスタQ を流れる定電流をIとすると、この
反転増幅回路の振幅(V−V)はI ・Rとな
る。ここでミラ―容量を次のように重み付けすれば、高
分解能を容易に得ることができる。 (イ)R,CCBを一定としてIを1:2:4…等
に重み付けする。 (ロ)CCB,Iを一定としてRを1:2:4…等
に重み付けする。 (ハ)I,Rを一定としてトランジスタを並列接続
してCCBを1:2:4…等に重み付けする。 (ニ)(イ)〜(ハ)を組合せる。 図4の増幅回路の動作のオンオフは電流源をオンオフす
れば制御でき、これは信号SがHのときにオフとな
り、Lのときにオンとなる。
【0015】このような構成のタイミング発生回路によ
れば、構成が簡単になる。例えば32段の遅延を実現す
るために必要な差動増幅器は僅か5組でよい。したがっ
て低消費電力、ロ―コストを実現できる。また遅延時間
を大きくとると、ランプ波形を使用する従来方式
(図12)ではランプ波形の傾斜が小さくなるため、ノ
イズに弱くなるが、本発明によれば、ミラ―区間を過ぎ
ると大きな傾斜に戻る(図2(B))ので、ノイズに強
くなる。 また従来方式(図12)ではランプ波形の周
期が一定であるため、きまった繰返ししかできないが、
本発明によれば、遅延時間が小さいときに繰返し周波数
を大きくとることができる。またミラ―区間における遅
延時間は電荷量で決まり、積分の過程が直線性に影響し
ないので、リニアリティが優れている。またLC回路等
を用いないので、回路構成上IC化にも向いている。ま
た定電流値I(図4)やI(図1)の値を変えること
で、フルスケ―ル調整が容易にできる。これは従来のゲ
―ト遅延方式では不可能であった。なお図2の実施例で
はAに差動増幅回路を用いているが、これに限らず、
反転入力端子を持つ任意の増幅器を用いることができ
る。高速動作が不要のときはいわゆる演算増幅器を用い
てもよい。
【0016】図5は本発明に係るタイミング発生回路の
他の実施例を示す構成ブロック図である。図1と同じ部
分は同一の記号を付して説明を省略する。Aは飽和出
力振幅が可変の増幅回路を構成する差動増幅回路で、反
転入力端子が接続点Nに接続し非反転入力端子が第3の
電圧Vに接続する。Cは増幅回路Aの反転入力端
子と出力端子の間に接続するキャパシタンスで、コンデ
ンサで構成される。増幅回路AとキャパシタンスC
の組合せはミラーアンプを構成する。増幅回路Aの反
転入力端子の電圧は比較器7で第4の電圧VTHと比較
される。9は入力デ―タに対応して増幅回路Aの出力
振幅を制御するD/A変換回路で、ミラーアンプの線形
領域で生じる等価入力容量を入力データにより設定する
設定手段を構成する。
【0017】上記の構成のタイミング発生回路の動作を
図6のタイムチャ―トを用いて次に説明する。スイッチ
3がオンのときはノ―ド(接続点)Nの電圧Vは第1
の電圧Vccと等しい(図6(B))。このとき増幅器
の出力電圧はVとなる。端子1に入力信号パルス
が入り(同図(A))、スイッチ3がオフになる
と、ノ―ドNに接続する容量負荷の電荷が定電流源4に
より放電され、ノ―ド電圧Vは急速に降下してゆく
(同図(B))。VがVから離れているときは増幅
回路Aの出力は飽和してV(V>V)またはV
(V<V)に固定されているため、ノ―ドNに接
続する容量成分C(等価入力容量)は、浮遊容量をC
とすると、 C=C+C …(8) となる。したがってVがΔVだけ変化するのに要す
る時間Δtd1は Δtd1=(C+C)ΔV/I …(9) となる。
【0018】またVがVの近傍にあるときは増幅回
路Aが線形動作を行い、ミラ―積分により増幅回路A
の出力電圧がVからVに変化する。この際に、コ
ンデンサCに増幅回路A出力からC(V
)の電荷が流れ込む。この電荷は定電流源4によっ
て供給される。この間に要する時間は等価的に td2=C(V−V)/I …(10) となり、この分Vの変化に要する時間が増加する。
【0019】したがって入力パルスVが入ってからV
が降下し始め、比較器7の閾値電圧VTHを通過する
までに要する時間tは(9)(10)式より、 t=(C+C)(Vcc−VTH)/I+C(V−V)/I …(11) となる。(11)式から明らかなように、増幅回路A
の飽和出力電圧振幅(V −V)をDA変換回路9の
出力で変化させることにより、入力デ―タに対応してミ
ラーアンプの等価入力容量を設定し、遅延時間を制御す
ることができる。再びスイッチ3がオンになると(図6
(C))、Vはスイッチ3を通して充電され、Vcc
の電位に戻る。
【0020】図7は図5のバッファアンプ2,スイッチ
3および定電流源4の具体例を示す回路図である。トラ
ンジスタ11,12からなる差動増幅回路およびトラン
ジスタ13等からなる定電流回路はバッファアンプ2を
構成し、その出力によりベ―ス端子が制御されるトラン
ジスタ14はスイッチ3を構成する。トランジスタ15
等からなる定電流回路は定電流源4を構成し、トランジ
スタ13と同様、電圧VCSで制御される。
【0021】図8は図5の増幅回路Aの出力振幅をD
/A変換回路9により制御する場合の具体例を示すブロ
ック図である。電流出力型のD/A変換器90で差動増
幅回路を構成するトランジスタ21,22のエミッタ電
流IEEを制御し、出力振幅を変化させる。トランジス
タ21のコレクタ出力はキャパシタンスCを介してベ
―ス端子へフィ―ドバックされ、このベ―ス端子は接続
点Nに接続する。
【0022】図9は図8と同様の機能を持つ他の具体例
で、電圧出力形D/A変換器の一部を増幅回路Aとし
て利用するものである。入力デ―タD,D,…に対
応してトランジスタ31.32,…はトランジスタ4
1,42,…からなる電流スイッチをオンオフし、定電
流源51,52,…による電流Iをオンオフする。抵抗
Rおよび2Rからなるラダ―ネットワ―クにより、トラ
ンジスタ41のコレクタ端子にD/A変換出力が発生す
る。D/A変換回路の出力段トランジスタ41のコレク
タ端子からベ―ス端子へキャパシタンスCを介してフ
ィ―ドバックすることによりミラ―容量を発生してい
る。トランジスタ41のベ―ス端子は図5の接続点Nに
接続する。このような構成によれば、増幅回路Aが省
略できるので、構成が簡単になる。
【0023】図5のような構成のタイミング発生回路に
よれば、図1の装置の利点に加えてさらに次のような利
点がある。ミラ―効果を持つ増幅器が1つで済むため、
図1の複数アンプ方式よりも構成が簡単である。また複
数アンプ方式で要求される、複数のコンデンサ同士の相
対精度、複数のアンプ同士の出力振幅の相対精度を必要
としない。また複数のアンプ、複数のコンデンサを必要
としないので、装置面積を小さくすることができる。ま
た遅延量の設定に用いるD/A変換回路で精度が決まる
ため、リニアリティのよいものを得やすく、高分解能化
に適している。
【0024】なお図5の実施例ではAに差動増幅回
路を用いているが、これに限らず、反転入力端子を持つ
任意の増幅器を用いることができる。高速動作が不要の
ときはいわゆる演算増幅器を用いてもよい。また図8お
よび図9において、図4の場合と同様に、Cとしてト
ランジスタのコレクタ・ベ―ス間の浮遊容量を利用する
こともできる。
【0025】図10は上記各実施例のタイミング発生回
路を用いて構成した、本発明の一応用例であるタイミン
グ発生回路を示す構成ブロック図である。61は1GH
zの基準クロック信号Sと同期したテストレ―ト信号
(例えば20ns間隔、ただし図では理解の容易の
ため間隔を大きくとってある)を第1の入力デ―タD
10に対応する所定の時間遅延する、例えばスパン1m
s,分解能32nsの第1の遅延回路、62は遅延回路
61の出力S30を保持する第1のフリップフロップ回
路、63はフリップフロップ回路62の出力S40を第
2の入力デ―タD20に対応する所定の遅延時間遅延す
る、スパン32ns,分解能1nsの第2の遅延回路、
64は遅延回路63の出力S50を保持する第2のフリ
ップフロップ回路、65はフリップフロップ回路64の
出力S60を第3の入力デ―タD30に対応する所定の
時間遅延する分解能31.25psの第3の遅延回路、
66は基準クロック信号Sを分周比1で分周した第1
のクロック信号S10をフリップフロップ回路64のト
リガ入力とし、分周比32で分周した第2のクロック信
号S20をフリップフロップ回路62のトリガ入力とす
る分周回路である。分周回路66の第1,第2の分周出
力S10,S20はタイミングの異なる信号を並行して
発生させるために、他のタイミング発生回路(図示せ
ず)へも供給される。ここで第1の遅延回路61,6
3,65としては本発明に係る前述のタイミング発生回
路をIC化したものを使用している。
【0026】上記の構成のタイミング発生回路の動作を
図11のタイムチャ―トを用いて次に説明する。基準ク
ロック信号Sは分周回路66で分周比1および32で
分周され、それぞれ第1,第2のクロック信号S10
20となる。テストレ―ト信号S(図11(A))
は遅延回路61で入力デ―タD10に対応した所定の時
間遅延される(図11(B))。分解能32nsの遅延
回路61の出力S30には下に述べるように±16ns
以下のばらつきが許容され、第2のクロック信号S20
(図11(C))のタイミングでフリップフロップ回路
62に保持される際に、誤差は消去され、完全なリタイ
ミングが行われる(図11(D))。遅延回路61にお
ける遅延時間のばらつきはサンプルパルスS20に対
し、(前のサンプルパルス時刻+フリップフロップ回路
62のホ―ルド時間)から(次のサンプルパルス時刻−
フリップフロップ回路62のセットアップ時間)迄の時
間範囲で許されることになる。
【0027】フリップフロップ回路62の出力S40
分解能1nsの遅延回路63により第2のクロック信号
20の1周期の範囲内でさらに遅延され、出力に±
0.5ns以下のばらつきを生じるが、上記同様、フリ
ップフロップ回路64に第1のクロック信号S10のタ
イミングで保持される際に誤差が消去され、完全なリタ
イミングが行われる。この場合の遅延回路63における
遅延時間のばらつきの許容範囲は遅延回路61に関し前
述したと同様のことがサンプルパルスS10に対して成
立つ。ここでフリップフロップ回路64のセットアップ
時間およびホ―ルド時間はECLの場合、200ps程
度である。フリップフロップ回路64の出力S60は遅
延回路65で、第3の入力デ―タD30に対応してさら
に細かい分解能で遅延され、このタイミング発生回路の
出力S70となる。テストレ―ト信号Sからこの出
力S70までの遅延時間は、遅延回路61,63におけ
る遅延時間がフリップフロップ回路62,64でそれぞ
れリタイミングされているので、各段のエラ―が累積す
ることがなく、リニアリティが非常に優れたものとな
る。
【0028】このような構成のタイミング発生回路によ
れば、各遅延回路による遅延時間がフリップフロップ回
路でリタイミングされているので、遅延回路のステップ
あたりの誤差に依存せず、ステップリニアリティが非常
に高いクロックディレイを得ることができる。また全段
を高速カウンタで構成する必要がないので、高価なEC
L回路を少なくすることができる。
【0029】なお各フリップフロップ回路としては、出
力した後自らリセットを行い、次のパルスに備えるよう
にするものや、モノステ―ブルマルチバイブレ―タを用
いてもよい。遅延は立上がりエッジのみが関係するから
である。また各遅延回路への入力デ―タの保持にレジス
タやメモリを用いてもよい。また上記の応用例では2段
の遅延回路についてリタイミングを行っているが、これ
に限らず1段,3段等任意の段数について、各段に対応
した分周クロック信号を用いてリタイミングを行うこと
ができる。また最終段の遅延回路までリタイミングを行
ってもよい。また基準クロック信号の周波数、遅延回路
のスパンや分解能、分周回路の分周比等は上記実施例の
値に限られず、他の任意の値を用いることができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、構成
が簡単で遅延時間の直線性がよく、高速動作が可能なタ
イミング発生回路を簡単な構成で実現することができ
る。すなわち、ミラー容量を飽和領域および線形領域に
おいて定電流で放電し、ミラーアンプの反転入力端子を
一定値と比較して遅延時間を発生させる。ランプ波形の
傾斜が小さな線形領域で生じる遅延時間は入力データに
より正確に可変されるので、遅延時間を高精度・高分解
能に設定することができる。またランプ波形の傾斜が大
きな飽和領域において一定値と比較されるので、遅延時
間が長いときにもノイズに強くすることができる。さら
に、このタイミング発生回路を用いて、安価な構成で高
精度,高分解能のタイミング発生回路を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイミング発生回路の一実施例を
示す構成ブロック図である。
【図2】図1装置の動作を示すタイムチャ―トである。
【図3】図1装置の一部の具体例を示す部分回路図であ
る。
【図4】図1装置の他の一部の具体例を示す部分回路図
である。
【図5】本発明に係るタイミング発生回路の他の実施例
を示す構成ブロック図である。
【図6】図5装置の動作を示すタイムチャ―トである。
【図7】図5装置の一部の具体例を示す部分回路図であ
る。
【図8】図5装置の他の一部の第1の具体例を示す部分
ブロック図である。
【図9】図5装置の他の一部の第2の具体例を示す部分
回路図である。
【図10】本発明に係るタイミング発生回路の一応用例
を示す構成ブロック図である。
【図11】図10回路の動作を説明するためのタイムチ
ャ―トである。
【図12】従来のタイミング発生回路の動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
3 スイッチ 4 定電流源 5 制御回路 7 比較器 9,90 D/A変換回路 V 入力時間信号 D〜D 入力デ―タ V 遅延時間信号 Vcc 第1の電圧 Vs− 第2の電圧 V 第3の電圧 VTH 第4の電圧 A,A〜A 増幅回路 C,C〜C キャパシタンス S〜S 制御信号 N 接続点

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力時間信号に対して、入力データに対応
    する可変時間だけ遅延した遅延時間信号を発生するタイ
    ミング発生回路において、 反転入力端子と出力端子の間にキャパシタンスが接続す
    るミラーアンプと、 前記反転入力端子と一定電圧との間に接続するスイッチ
    と、 前記ミラーアンプの等価入力容量を飽和領域および線形
    領域において定電流で放電する定電流源と、 前記ミラーアンプの線形領域で生じる等価入力容量を入
    力データにより設定する設定手段と、 前記ミラーアンプが線形領域を通過した後、その飽和領
    域において前記反転入力端子に生じる電圧を他の一定電
    圧と比較する比較器とを備え、 入力時間信号によってスイッチがオフとなった後、所定
    の遅延を伴う信号を比較器から出力するように構成した
    ことを特徴とするタイミング発生回路。
  2. 【請求項2】入力時間信号に対して、入力デ―タに対応
    する可変時間だけ遅延した遅延時間信号を発生するタイ
    ミング発生回路において、 その一端が第1の電圧に接続し入力時間信号により制御
    されるスイッチと、 このスイッチの他端と第2の電圧の間に接続する定電流
    源と、 飽和出力振幅が可変で、反転入力端子が前記スイッチと
    前記定電流源の接続点に接続するとともに非反転入力端
    子が前記第1の電圧と前記第2の電圧の間にある第3の
    電圧に接続する増幅回路と、 前記増幅回路の反転入力端子と出力端子の間に接続する
    キャパシタンスと、 前記増幅回路の反転入力端子の電圧を前記第3の電圧と
    前記第2の電圧の間にある第4の電圧と比較して遅延時
    間信号を出力する比較器と、 入力デ―タに対応して前記増幅回路の飽和出力振幅を制
    御するD/A変換回路とを備え、 入力時間信号によってスイッチがオフとなった後、接続
    点の電圧が第1の電圧から第4の電圧まで変化する際
    に、第3の電圧近傍で増幅回路がその飽和出力振幅間隔
    をミラ―積分するように構成したことを特徴とするタイ
    ミング発生回路。
  3. 【請求項3】入力時間信号に対して、入力デ―タに対応
    する可変時間だけ遅延した遅延時間信号を発生するタイ
    ミング発生回路において、 その一端が第1の電圧に接続し入力時間信号により制御
    されるスイッチと、 このスイッチの他端と第2の電圧の間に接続する定電流
    源と、 外部から動作をオンオフすることができ、各反転入力端
    子が前記スイッチと前記定電流源の接続点に共通接続す
    るとともに非反転入力端子が前記第1の電圧と前記第2
    の電圧の間にある第3の電圧に共通接続する複数の増幅
    回路と、 前記各増幅回路の反転入力端子と出力端子の間に接続す
    る複数のキャパシタンスと、 共通接続した前記各増幅回路の反転入力端子の電圧を前
    記第3の電圧と前記第2の電圧の間にある第4の電圧と
    比較して遅延時間信号を出力する比較器と、 入力デ―タに対応する複数の制御信号を出力して前記各
    増幅回路の動作をオンオフする制御回路とを備え、 入力時間信号によってスイッチがオフとなった後、接続
    点の電圧が第1の電圧から第4の電圧まで変化する際に
    第3の電圧近傍で、動作オンの増幅回路がその飽和出力
    振幅間隔をミラ―積分するように構成したことを特徴と
    するタイミング発生回路。
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