JPH05343440A - 電荷転送素子およびその製造方法 - Google Patents

電荷転送素子およびその製造方法

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JPH05343440A
JPH05343440A JP14941592A JP14941592A JPH05343440A JP H05343440 A JPH05343440 A JP H05343440A JP 14941592 A JP14941592 A JP 14941592A JP 14941592 A JP14941592 A JP 14941592A JP H05343440 A JPH05343440 A JP H05343440A
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JP
Japan
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gate electrode
insulating film
forming
film
gate
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JP14941592A
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Satoshi Yamakawa
聡 山川
Shigeto Maekawa
繁登 前川
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電荷転送素子のゲート電極に層間絶縁膜とし
て熱酸化膜を形成する際にゲート・バーズビークを発生
させず、ゲート電極の加工精度を向上させる。 【構成】 第1の絶縁膜3上に形成された第1のゲート
電極4aにシリコン酸化膜9またはノンドープポリシリ
コンを形成した後、異方性エッチングによりその側面に
サイドウォール9aを形成し、その後基板1上および第
1のゲート電極4aその上に第2の絶縁膜6を熱酸化で
形成する。サイドウォール9aがあるので第1のゲート
電極4aの側面方向の酸化が押さえられ、ゲート・バー
ズビークが発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電荷転送素子および
その製造方法に関し、特にゲート電極部とその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電荷転送素子の製造方法を図9〜
11を参照して説明する。まず、図9に示すように、p
型シリコンの半導体基板1上にリンをイオン注入して拡
散させたn型不純物拡散層2を形成し(a)、次いで酸
素雰囲気中で800〜1200℃ で加熱してゲート絶縁膜とな
る第1の絶縁膜3を熱酸化により300〜1000Å の厚さに
形成し、その上に減圧CVD法により導電性を高めるた
めに高濃度のリンが添加されたポリシリコン膜4を3000
〜6000Åの厚さに堆積形成する(b)。次に、ポリシリ
コン膜4上にレジストを塗布して写真製版工程により相
互に所定間隔を隔てて複数配列するレジストパターン5
を形成し(c)、このレジストパターン5をマスクとし
てポリシリコン膜4を異方性エッチングにより選択的に
除去して第1のゲート電極4aを形成し(d)、さらに
このゲート電極4aをマスクにしてエッチングにより第
1の絶縁膜3も同様に選択的に除去する(e)。
【0003】次に、図10に示すように、第1の絶縁膜
3を除去した不純物拡散層2上の領域および第1のゲー
ト電極4a上の全面にわたって第1の絶縁膜3の形成時
と同様に熱酸化して第2の絶縁膜6を300〜1000Å の厚
さに形成し(a)、その上に減圧CVD法によりポリシ
リコン膜4と同様に高濃度のリンが添加されたポリシリ
コン膜7を3000〜6000Åの厚さに堆積形成し(b)、さ
らにこの上に相互に所定間隔を隔てて配列したレジスト
パターン8を形成する(c)。レジストパターン8は、
相互にとなり合う第1のゲート電極4aの中間位置で、
かつ隣合う第1のゲート電極4aのそれぞれに一部が重
なり合う位置に配置される。続いて、レジストパターン
8をマスクとして、ポリシリコン膜7を選択的に異方性
エッチングにより除去して第2のゲート電極7aを形成
する(d)。
【0004】次に、図11に示すように、この第2のゲ
ート電極7aをマスクにして第2の絶縁膜6も選択的に
エッチング除去し(a)、さらに第1のゲート電極4a
上の絶縁膜6を除去された露出部と第2のゲート電極7
a上との全面にわたって酸化して層間絶縁膜13を形成
する(b)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電荷転送素子
は、以上のような工程で製造されていたので、図10
(a)に示した工程で第2の絶縁膜6を形成するとき
に、図12(a)に示すように第1のゲート電極4aと
シリコン基板1上のn型不純物拡散層2との酸化速度が
異なるために第1のゲート電極4a端部がめくり上がる
という問題がある。これは、ゲート電極4aを構成する
ポリシリコンには導電性を高めるべく高濃度のリンが添
加してあるため、それによって増速酸化が起き、ゲート
電極4aにおけるシリコン酸化膜の成長はn型不純物拡
散層2におけるシリコン酸化膜の成長より3倍程度早く
なるからである。このために、ゲート電極4aの側面方
向の酸化膜の成長速度がこの部分のn型不純物拡散層2
表面のシリコン酸化膜の成長速度より大きく、その成長
速度の差からゲート電極4a端部がめくり上がる現象が
起こる。
【0006】この状態で図10(d)に示すように第2
のゲート電極7aを形成すると、図12(b)に示すよ
うに、第1のゲート電極4aの端部のめくり上がった部
分に第2のゲート電極7aを形成するためのポリシリコ
ン膜7が入り込み、ゲート・バーズビークと呼ばれる現
象が生じる。このようにゲート・バーズビークが生じる
と、第1のゲート電極4aの設計寸法(=L1)と第2
のゲート電極7aの設計寸法(=L2)とを同一になる
ようにしても、仕上がりでは図12(b)に示すよう
に、L1’(L1の仕上がり寸法)<L2’(L2の仕上が
り寸法)となり電極間のポテンシャルに差ができてしま
い、予定していた飽和電子数が得られなくなるという問
題がある。
【0007】図14は第1のゲート電極4aと第2のゲ
ート電極7aの平面パターンの概略を示すものである
が、上記の図12は図14の電荷転送部分であるA−A
断面を示したものである。次の図13は、第1のゲート
電極4aの第2のゲート電極7aと重ならない部分のB
−B断面を示したものである。この部分の第1のゲート
電極4aにもゲート・バーズビークが生じる。すなわ
ち、図13(a)に示すように、図10(b)の工程で
ポリシリコン膜7を堆積した際に、第1のゲート電極4
aの端部のめくり上がった部分に図12(b)と同様に
このポリシリコン膜7が入り込む。このため、図10
(d)の工程でポリシリコン膜7を異方性エッチングし
た後に、図13(b)に示すようにゲート・バーズビー
ク部分にポリシリコン膜7の残渣7bが残ってしまう。
この残渣7bはその後等方性エッチングを行えば除去で
きるが、このように等方性エッチングを行なうと、第1
のゲート電極4aもエッチングされて薄くなってしま
い、シート抵抗が増加するなど種々の問題が生じる。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電荷転送素子のゲート電極を形
成する際にゲート・バーズビークを発生させず、ゲート
電極の加工精度を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解消する
ためにこの発明の電荷転送素子は、半導体基板上に形成
された第1の絶縁膜と、その第1の絶縁膜上に相互に間
隔を隔てて配列された第1のゲート電極と、第1のゲー
ト電極の上面に形成された第2の絶縁膜と、第1のゲー
ト電極の側面に傾斜して形成されたサイドウォールと、
第1の絶縁膜および第2の絶縁膜,サイドウォールの上
に第1のゲート電極と一部が重なり相互に間隔を隔てて
複数配列された第2のゲート電極とを有することを特徴
とする。また、記第1のゲート電極とサイドウォールと
の間に拡散防止膜を有することを特徴とする。一方、こ
の発明に係る電荷転送素子の製造方法は、第1の絶縁膜
上に形成された第1のゲート電極に全面に絶縁層を形成
した後、異方性エッチングして第1のゲート電極の側面
に絶縁層からなるサイドウォールを形成し、しかる後に
熱酸化して基板と第1のゲート電極上に第2の絶縁膜を
形成するものである。また、第1の絶縁膜上に形成され
た第1のゲート電極に全面にノンドープの高抵抗のポリ
シリコンを形成した後、異方性エッチングして第1のゲ
ート電極の側面にポリシリコンからなるサイドウォール
を形成し、しかる後に熱酸化して基板と第1のゲート電
極上に第2の絶縁膜を形成するものである。また、第1
のゲート電極の側面に拡散防止膜を介してポリシリコン
からなるサイドウォールを形成するものである。
【0010】
【作用】第1のゲート電極上に第2の絶縁膜を形成する
ときに、第1のゲート電極の側方の端部におけるシリコ
ン酸化膜の成長を抑制できるので、第1のゲート電極端
部がめくり上がらずに第2の絶縁膜が形成できる。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例を図を参照して詳細に
説明する。 (実施例1)図1〜3は、この発明の電荷転送素子の実
施例1の各製造工程途中における断面図である。図1
(a)〜(d)に示す第1のゲート電極4aを形成する
までの工程は、従来の製造方法である図10(a)〜
(d)の工程と同じである。したがって、その説明は省
略する。
【0012】次に、図2に示すように、シリコン酸化膜
からなる第1の絶縁膜3と第1のゲート電極4a上にC
VD法を用いて絶縁層としてのシリコン酸化膜9を堆積
する(a)。しかる後に、このシリコン酸化膜9に異方
性エッチング(RIE)を施して、第1のゲート電極4
aの側面にシリコン酸化膜9からなるサイドウォール9
aを形成する(b)。このとき、第1のゲート電極4a
の上面のシリコン酸化膜9およびn型不純物拡散層2上
の第1の絶縁膜3とシリコン酸化膜9も除去される。次
に、950 ℃程度で熱酸化を行って、露出した第1のゲー
ト電極4aの上面およびn型不純物拡散層2の表面にシ
リコン酸化膜からなる第2の絶縁膜6を形成する。この
とき、第1のゲート電極4aの側面にはシリコン酸化膜
からなるサイドウォール9aが形成されているので、第
1のゲート電極4aの側面方向への熱酸化は押さえら
れ、端部下部にゲート・バーズビークが生じることはな
くなる。
【0013】その後、図3に示すように、サイドウォー
ル9aも含めて第2の絶縁膜6上にポリシリコン膜7を
減圧CVD法により形成し(a)、さらに図10(c)
の工程と同様にこのポリシリコン膜7上にレジストパタ
ーン8を形成し(b)、このレジストパターン8をマス
クとしてポリシリコン膜7を選択的に異方性エッチング
して第2のゲート電極7aを形成する(c)。第1のゲ
ート電極4aの端部にゲート・バーズビークが形成され
ることはないので、第2のゲート電極7aの下端(図1
2)や残渣7b(図13)がゲート・バーズビーク部に
入り込むようなことはなくなる。
【0014】ところで、上記実施例1において、異方性
エッチングでサイドウォール9aを形成する際に、第1
の絶縁膜3が除去された時点で直ちにエッチングを終了
すれば良いが、実際には絶縁膜3の厚さにばらつきがあ
るため、通常は20〜30%のオーバーエッチングを行
なう。この際に、絶縁膜3の薄い部分では絶縁膜3が早
めになくなるのでn型不純物拡散層2の露出した表面が
エッチングされ、この部分にダメージを与えてしまう。
このようにn型不純物拡散層2の表面がダメージを受け
ると、その後の工程の酸化処理などで結晶欠陥や界面準
位が発生してしまい、暗電流が増加したり電荷の転送効
率が劣化したりする。
【0015】したがって、暗電流や転送効率などの性能
が通常よりも厳しく求められる電荷転送素子では、実施
例1の工程は使えないことになる。そこで、サイドウォ
ールを形成する際の異方性エッチングでは、第1の絶縁
膜3がエッチングされないようにするのが次に説明する
実施例2である。図1(d)の工程までは実施例1と同
じである。
【0016】(実施例2)まず、図4に示すように、第
1のゲート電極4a上に不純物を添加していない高抵抗
のアンドープポリシリコン膜10を減圧CVD法により
堆積し(a)、次いで、図2(b)の工程と同様にこの
アンドープポリシリコン膜10を異方性エッチングによ
りエッチングし、アンドープポリシリコンからなるサイ
ドウォール10aを形成する(b)。ここで、アンドー
プポリシリコン膜10の異方性エッチングでは、シリコ
ン酸化膜である第1の絶縁膜3はエッチングレイトが異
なるためにエッチングされないので、サイドウォール1
0aの形成時にオーバーエッチングしても、第1の絶縁
膜3の下のn型不純物拡散層2の表面はダメージを受け
ることはない。
【0017】例えば、CF3BrガスとN2ガスの混合ガ
スを用いて異方性エッチングを行なった場合、酸化シリ
コンからなる第1の絶縁膜3は、アンドープポリシリコ
ン膜10に比較して10倍以上もエッチングされ難い。
次に、第1のゲート電極4aが形成されていない部分の
第1の絶縁膜3をフッ酸などによるウエットエッチング
で除去する(c)。次いで、図2(c)における熱酸化
による第2の絶縁膜6の形成工程へと進行する。この場
合、熱酸化は850 ℃程度で行われる。
【0018】ここで、アンドープポリシリコン膜10に
よるサイドウォール10aで、ゲート・バーズビークが
発生しない理由を、図5の第2の絶縁膜6形成前後の断
面図を用いて説明する。第2の絶縁膜6を形成するため
の熱酸化により、図5(a)に示す状態から図5(b)
に示す状態に変化するが、この過程においてリンが高濃
度(1019〜1020cm-3)に添加されたポリシリコン
からなる第1のゲート電極4aの熱酸化による酸化膜の
成長速度は、n型不純物拡散層2のそれに比較して2〜
3倍の速度である。一方、リンを含まないポリシリコン
であるサイドウォール10aの熱酸化による酸化膜の成
長速度は、n型不純物拡散層2とほとんど同じである。
【0019】したがって、図5(b)に示すように、第
1のゲート電極4aの上面には何も形成されていないの
で熱酸化によりこの部分に形成されるシリコン酸化膜の
成長速度は大きく、この部分の第2の絶縁膜6は相対的
に厚い膜厚t1になるが、n型不純物拡散層2の表面に
成長したシリコン酸化膜の成長速度は特に大きくないた
め、この部分の第2の絶縁膜6は相対的に薄い膜厚t3
になる。一方、第1のゲート電極4aの側面の方向の成
長は、この側壁に形成されているサイドウォール10a
によって押さえられる。すなわち、第1のゲート電極4
aの側面はサイドウォール10aを介して酸化雰囲気と
接触しているため、このポリシリコンからなるサイドウ
ォール10aが熱酸化してシリコン酸化膜が形成され
る。サイドウォール10aの側壁に成長したシリコン酸
化膜の成長速度はn型不純物拡散層2の成長速度とほぼ
同じなので、この部分に形成される第2の絶縁膜6の厚
さt2 は、n型不純物拡散層2に成長した第2の絶縁膜
6のt3とほぼ同じになる。n型不純物拡散層2の表面
の成長速度と第1のゲート電極4aの側面方向の成長速
度とがほぼ同じであるため、第1のゲート電極4aの端
部下方にゲート・バーズビークが発生することはない。
【0020】以上の実施例2においては、熱酸化処理を
比較的低温で例えば850 ℃程度で処理する場合は、図5
(b)に示すようにn型不純物拡散層2と第1のゲート
電極4aの側壁とに形成される第2の絶縁膜6の形成速
度がほぼ同じでるために、ゲート・バーズビークは発生
しないが、900 ℃以上の高温で処理する場合には第1の
ゲート電極4aの側壁が突き出るという問題が生じる。
すなわち、図6に示すように、第2の絶縁膜6を形成す
るために熱酸化をしている際に、第1のゲート電極4a
からサイドウォール10aへ添加不純物のリンが矢印1
1に示すように拡散し始める。このような拡散が生じる
と、サイドウォール10aの側壁におけるシリコン酸化
膜の成長速度がn型不純物拡散層2上のシリコン酸化膜
の成長速度より早くなり、この側壁の部分下方にゲート
・バーズビークが発生してしまう。
【0021】そこで、このような問題を解決するために
改良されたものが、次に説明する実施例3である。 (実施例3)図7に示すように、図1(d)の状態で第
1のゲート電極4aを形成した後、全面を900 ℃以上に
加熱してシリコン酸化膜からなる拡散防止膜としてのス
ペーサー膜12を第1のゲート電極4aの上面および側
面に形成する(a)。一般に、シリコン酸化膜はリンの
拡散係数が小さく、ポリシリコンのそれに比較して1/50
0 以下である。このため、リンの拡散を押さえるための
スペーサー材としては有効である。次に、図4(b)の
工程と同様にノンドープポリシリコンからなるサイドウ
ォール10aを形成し(b)、しかる後に、フッ酸など
のウエットエッチングにより、第1の絶縁膜3の露出部
分および第1のゲート電極4aの上面に形成されたスペ
ーサー膜12を除去し(c)、第1のゲート電極4aの
側面の部分だけ残してスペーサー12aとする。さらに
以降の工程は第2の絶縁膜6の形成工程へと続く。この
実施例では、熱酸化は950 ℃程度で行われる。
【0022】ここで、第2の絶縁膜6を形成するための
熱酸化の際に、第1のゲート電極4aの側面方向へのリ
ンの拡散はスぺーサー12aによって押さえられる。な
お、スペーサー12aの厚さは、加熱による第2の絶縁
膜6を形成する段階で第1のゲート電極4aからのリン
の拡散を抑制するのに十分な大きさに形成されているこ
とはいうまでもない。
【0023】ところで、熱酸化で第2の絶縁膜6を形成
したときに、ポリシリコンのサイドウォール10aがシ
リコン酸化膜の第2の絶縁膜6になりきらないで、図8
に示すように一部のサイドウォール10aが残ってしま
った場合、これがフローティングの導電層として作用す
ることがある。なお、これは図5(b)の例においても
同様である。このようにサイドウォール10aの一部が
存在すると、その下のn型不純物拡散層2内のチャネル
ポテンシャルを変調して転送効率を劣化させてしまう恐
れがある。ノンドープポリシリコンは比抵抗が1012
度で高いが、シリコン酸化膜等の誘電体に比べれば低
く、上記のような影響を与える。このため、サイドウォ
ール10aは、第2の絶縁膜6を形成する際の熱酸化で
完全にシリコン酸化膜に変質してしまう程度の厚さ以下
に予め形成しておくことが好ましい。n型不純物拡散層
2上の第2の絶縁膜6の厚さが1000Åのとき、サイ
ドウォール10aの厚さ(図で横方向の幅)はこれより
以下で例えば500〜900Å程度がよい。このように
すると、サイドウォール10aはほぼ完全に第2の絶縁
膜6に変換する。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第2
の絶縁膜を形成する際に第1のゲート電極の端部がめく
り上がらず、バーズビークが発生しないので、ゲート電
極の加工精度が向上し、電荷転送素子の性能が向上する
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示す電荷転送素子の製造
方法を示す断面図である。
【図2】図1の続きの工程を示す断面図である。
【図3】図2の続きの工程を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例2を示す電荷転送素子の製造
方法を示す断面図である。
【図5】図4のサイドウォール10aの部分の拡大図を
示す断面図である。
【図6】高温処理による第2の絶縁膜6形成時に、第1
のゲート電極4aからサイドウォール10aにリンが拡
散する状態を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例3を示す電荷転送素子の製造
方法を示す断面図である。
【図8】第2の絶縁膜6形成後、サイドウォール10a
が残った状態を示す断面図である。
【図9】従来の電荷転送素子の製造工程を示す断面図で
ある。
【図10】図9の続きの工程を示す断面図である。
【図11】図10の続きの工程を示す断面図である。
【図12】第2の絶縁膜6の形成時に、第1のゲート電
極4aのめくり上がった端面の下にゲート・バーズビー
クが発生した状態を示す断面図である。
【図13】ゲート・バーズビークにポリシリコンの残渣
7bが残った状態を示す断面図である。
【図14】第1のゲート電極4aと第2のゲート電極7
aの平面パターン図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 n型不純物拡散層 3 第1の絶縁膜 4、7 ポリシリコン膜 4a 第1のゲート電極 5 レジストパターン 6 第2の絶縁膜 7a 第2のゲート電極 9a、10a サイドウォール 12a スペーサー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された第1の絶縁膜
    と、 前記第1の絶縁膜上に相互に間隔を隔てて配列された第
    1のゲート電極と、 前記第1のゲート電極の上面に形成された第2の絶縁膜
    と、 前記第1のゲート電極の側面に傾斜して形成されたサイ
    ドウォールと、 前記第1の絶縁膜および第2の絶縁膜,サイドウォール
    の上に前記第1のゲート電極と一部が重なり相互に間隔
    を隔てて複数配列された第2のゲート電極とを有するこ
    とを特徴とする電荷転送素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電荷転送素子において、 前記第1のゲート電極とサイドウォールとの間に拡散防
    止膜を有することを特徴とする電荷転送素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する
    工程と、 前記第1の絶縁膜上に導電膜からなる第1のゲート電極
    を相互に間隔を隔てて複数形成する工程と、 前記第1の絶縁膜と第1のゲート電極上にCVD法によ
    り絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層を異方性エッチングして前記第1のゲート電
    極の側面に前記絶縁層からなるサイドウォールを形成す
    る工程と、 前記半導体基板の表面および前記第1のゲート電極の表
    面に熱酸化により第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に導電体膜からなる第2のゲート電
    極を前記第1のゲート電極と交互に配置する位置に相互
    に間隔を隔てて複数形成する工程とを含むことを特徴と
    する電荷転送素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する
    工程と、 前記第1の絶縁膜上に導電膜からなる第1のゲート電極
    を相互に間隔を隔てて複数形成する工程と、 前記第1の絶縁膜と第1のゲート電極上に高抵抗のポリ
    シリコン層を形成する工程と、 前記ポリシリコン層を異方性エッチングして第1のゲー
    ト電極の側面に前記ポリシリコン層からなるサイドウォ
    ールを形成する工程と、 前記第1のゲート電極をマスクとして前記第1の絶縁膜
    をエッチングして前記半導体基板の表面を露出する工程
    と、 前記半導体基板の表面および第1のゲート電極の表面に
    熱酸化により第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に導電体膜からなる第2のゲート電
    極を前記第1のゲート電極と交互に配置する位置に相互
    に間隔を隔てて複数形成する工程とを含むことを特徴と
    する電荷転送素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電荷転送素子の製造方法
    において、 前記第1のゲート電極の上に拡散防止膜を形成する工程
    を含み、 前記拡散防止膜の上に前記ポリシリコン層を形成するこ
    とを特徴とする電荷転送素子の製造方法。
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