JPH05339920A - フトン篭を用いる河川内の魚道形成法 - Google Patents

フトン篭を用いる河川内の魚道形成法

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JPH05339920A
JPH05339920A JP4179453A JP17945392A JPH05339920A JP H05339920 A JPH05339920 A JP H05339920A JP 4179453 A JP4179453 A JP 4179453A JP 17945392 A JP17945392 A JP 17945392A JP H05339920 A JPH05339920 A JP H05339920A
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JP
Japan
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futon
fish
revetment
stone
cages
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JP4179453A
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English (en)
Inventor
Masahide Konishi
政秀 小西
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HOKUBU KENKYUSHO KK
Original Assignee
HOKUBU KENKYUSHO KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/60Ecological corridors or buffer zones
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    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 護床・護岸の機能を損なわずに、魚類の生息
に最適な魚道を形成する。魚道形成工事も簡単であり、
多大な工事費も必要としない。 【構成】 護床・護岸部13は内部全体に詰石を充填し
た石詰フトン篭6、6、・・・を列設し、また積重して
構成する。護床・護岸部13によって水の流れ方向Aが
定まる。魚道14、15の形成には内部全体を空間部に
した中空フトン篭及び/又は仕切部材を介して内部に石
詰部と空間部を形成した混成フトン篭8を用いる。護床
・護岸部13を形成する石詰フトン篭6の間に多数の混
成フトン篭8、8、・・・を列設する。混成フトン篭8
の整列方向を適宜選択することにより、水の流れ方向A
に対して直交する横魚道14と並行な縦魚道15を形成
する。横魚道14と縦魚道15を上下に連通した状態で
交差させることにより、護床・護岸部13内に立体的な
格子状の魚道網を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂フトン篭を用いる
河川内の魚道形成法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川を改修する場合の工法として
は、内部に石詰した蛇篭やフトン篭或は護岸ブロックを
河床、河岸に平面をなすように列設することが広く行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の工法は護床、護岸を主眼に置き、水を如何に円滑に
流すかという観点にしか基づいていない。このため、河
岸、河床には魚類が生息し、或は産卵するのに適当な水
の流れが緩やかな空間は殆ど設けられてないのが現状で
ある。また、従来の工法では、大雨や融雪等により河川
が増水して流れが激しくなった場合でも、魚類が退避す
る空間を積極的に設けていないため、魚類が流されてし
まうという欠点がある。
【0004】本発明は上述した従来技術の問題点等に鑑
みなされたもので、護床、護岸を図りつつ魚類が生息す
るのに適した魚道を河川内に形成し、できるだけ自然に
近い生態系を形成できるようにしたフトン篭を用いる河
川内の魚道形成法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本発明の手段は、内部全体に詰石を充
填した石詰フトン篭と、内部全体を空間部にした中空フ
トン篭と、仕切部材を介して内部に石詰部と空間部を形
成した混成フトン篭を用いる河川内の魚道形成法であっ
て、前記石詰フトン篭を河床及び河岸に列設及び積重し
て護床・護岸部を形成すると共に、複数個の前記中空フ
トン篭及び/又は混成フトン篭を前記石詰フトン篭の間
に平行に又は直角方向に列設することにより、前記護床
・護岸部内に河川の流れ方向に対して平行、直交又は傾
斜した魚道を形成するようにしたことにある。
【0006】
【作用】中空フトン篭及び/又は混成フトン篭によって
水の流れ方向に対して平行、直交或は傾斜して形成され
る魚道はそれぞれ水の流速が異なるから、魚類の生息に
最適な環境となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。図1乃至図5において、1はフトン篭を示し、該フ
トン篭1は胴網1A、蓋網1B及び図示しない力骨によ
って中空の立方体状に形成してある。2は仕切部材とし
ての枠体で、該枠体2は枠材3A、3A、・・・によっ
て立方体状に形成した枠型3と、該枠型3の左、右側面
に取着した仕切り金網4、4とから構成してあり、前記
フトン篭1内に嵌装できる大きさになっている。
【0008】そして、本実施例ではフトン篭1と枠体2
と多数の玉石5、5、・・・からなる詰石6Aを組合わ
せることにより、フトン篭1の内部全体に詰石6Aを充
填した石詰フトン篭6、内部全体を空間部7Aにした中
空フトン篭7及びフトン篭1内に嵌装した枠体2の両側
に玉石5、5、・・・を充填して石詰部8A、8Aと空
間部8Bを形成した混成フトン篭8を用いている。
【0009】図6乃至図9は第1の実施例を示す。図に
おいて、11は河床、12は河岸を示す。13は護床・
護岸部を示し、該護床・護岸部13は前記河床11上に
多数の石詰フトン篭6、6、・・・を縦、横方向に列設
した護床構成部13Aと、前記河岸12上に石詰フトン
篭6、6、・・・を縦、横、斜め上方に積重ねて列設し
た護岸構成部13Bとから形成されている。
【0010】14、14、14は前記護床構成部13A
の最下段と下から3段目に位置して形成した横魚道を示
す。該各横魚道14は多数の混成フトン篭8、8、・・
・を石詰フトン篭6に対して並行に配置することによ
り、水の流れ方向Aに対して直交方向に形成してある。
【0011】他方、15、15、・・・は護床構成部1
3Aの下から2段目と最上段に位置して形成した複数の
縦魚道を示す。該各縦魚道15は多数の混成フトン篭
8、8、・・・を石詰フトン篭6に対して直角方向に配
置することにより、水の流れ方向Aに対して並行に形成
してある。
【0012】叙上の如く本実施例によれば、各縦魚道1
5と横魚道14を上、下に位置して直交方向に形成する
ことにより、該両魚道15、14は交差した状態で互い
に連通する結果、護床構成部13Aの全体に立体的な格
子状の魚道網を構成することができる。また、護床構成
部13Aの上段には水の流れ方向Aに沿った魚道15を
構成してある。
【0013】従って、魚類は深みから浅みにかけて形成
された魚道14、15の中で、その習性に応じた生息場
所や産卵場所を選ぶことができる。また大雨等で水の流
れが激しい場合には、魚類は激流に流されないように隠
れるための場所を確保することができる。
【0014】なお、河床11が浅い河川にあっては、本
実施例に示す最上段の魚道15のみを水の流れ方向Aに
沿って河床11上に形成するようにすれば良い。
【0015】次に、図10乃至図13は第2の実施例を
示す。なお、前述した第1実施例の構成要素と同一の構
成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図に
おいて、21は護床・護岸部を示し、該護床・護岸部2
1は河床11上に多数の石詰フトン篭6、6、・・・を
横一列に敷設した護床構成部21Aと、河岸12上に多
数の石詰フトン篭6、6、・・・を階段状に積重した護
岸構成部21B、21Bとから形成されている。
【0016】22、22、・・・は前記護岸構成部21
Bに縦方向に段階状に形成した幅広段状魚道を示す。該
幅広段状魚道22は複数個の中空フトン篭7、7、・・
・を石詰フトン篭6と混成フトン篭8との間に階段状に
積重して配列することにより、水の流れ方向Aに対して
直交方向に形成してある。
【0017】また、23、23、・・・は前記幅広段状
魚道22に隣接して護岸構成部21Bに階段状に形成し
た幅狭段状魚道を示す。該各幅狭段状魚道23は混成フ
トン篭8、8、・・・を中空フトン篭7と石詰フトン篭
6との間に階段状に積重して配置することにより、水の
流れ方向Aに対して直交方向に形成してある。
【0018】叙上の如く本実施例によれば、幅広段状魚
道22と幅狭段状魚道23を護岸構成部21Bに階段状
に、かつ水の流れ方向Aに対して直交方向に形成してあ
る。従って、河川の増水或は渇水により水面が上昇した
場合L1、或は降下した場合L2でも(図11参照)、
魚類に対して魚道22、23を確保することができる。
【0019】なお、本実施例では幅広段状魚道22と幅
狭段状魚道23を併設するものとして述べたが、幅広段
状魚道22のみ、或は幅狭段状魚道23のみを多数配設
してもよいことは勿論である。
【0020】また、本実施例の幅広段状魚道22又は幅
狭段状魚道23と第1実施例の魚道14、15を併設し
てもよいものである。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 石詰フトン篭を用いて護床・護岸部を形成するから、
従来の改修河川と同様の工事で魚道を形成することがで
きる。 護床・護岸部内に中空フトン篭及び/又は混成フトン
篭を任意の方向に列設することにより、水の流れ方向に
対して並行、直交或は傾斜した魚道を形成することがで
きる。従って、水の流速の異なる複数種の魚道を設ける
ことが可能であり、魚の種類、産卵場所、生長度合いに
応じた魚道にできる。 水の流れ方向に対して直交する方向に魚道を形成する
ことにより、大雨等で流速が激しくなった場合でも魚類
は流されることなく、確実に退避することができる。 方向の異なる各種の魚道は中空フトン篭及び/又は混
成フトン篭を所望の方向に列設するだけで形成できるか
ら、工事が簡単であるし、工事費も嵩むことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いるフトン篭の外観斜視図
である。
【図2】本発明の実施例で用いる枠体の外観斜視図であ
る。
【図3】石詰フトン篭の正面図である。
【図4】中空フトン篭の正面図である。
【図5】混成フトン篭の正面図である。
【図6】図6乃至図10は第1の実施例に係り、図6は
護床・護岸の平面図である。
【図7】図6中のVII−VII矢示方向断面図であ
る。
【図8】図7中のVIII−VIII矢示方向断面図で
ある。
【図9】図7中のIX−IX矢示方向断面図である。
【図10】図10乃至図12は第2の実施例にり、図1
0は護床・護岸の平面図である。
【図11】図10中のXI−XI矢示方向断面図であ
る。
【図12】図10中のXII−XII矢示方向断面図で
ある。
【図13】図10中のXIII−XIII矢示方向断面
図である。
【符号の説明】
6 石詰フトン篭 6A 詰石 7 中空フトン篭 7A 空間部 8 混成フトン篭 8A 石詰部 8B 空間部 13、21 護床・護岸部 14、15、22、23 魚道

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部全体に詰石を充填した石詰フトン篭
    と、内部全体を空間部にした中空フトン篭と、仕切部材
    を介して内部に石詰部と空間部を形成した混成フトン篭
    を用いる河川内の魚道形成法であって、前記石詰フトン
    篭を河床及び河岸に列設及び積重して護床・護岸部を形
    成すると共に、複数個の前記中空フトン篭及び/又は混
    成フトン篭を前記石詰フトン篭の間に平行に又は直角方
    向に列設することにより、前記護床・護岸部内に河川の
    流れ方向に対して平行、直交又は傾斜した魚道を形成す
    るようにしたフトン篭を用いる河川内の魚道形成法。
JP4179453A 1992-06-12 1992-06-12 フトン篭を用いる河川内の魚道形成法 Pending JPH05339920A (ja)

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