JPH05334885A - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

不揮発性半導体メモリ

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JPH05334885A
JPH05334885A JP13728192A JP13728192A JPH05334885A JP H05334885 A JPH05334885 A JP H05334885A JP 13728192 A JP13728192 A JP 13728192A JP 13728192 A JP13728192 A JP 13728192A JP H05334885 A JPH05334885 A JP H05334885A
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floating gate
column
electrons
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、従来よりも消去時間を短縮
でき、動作速度を高速化することが可能なフラッシュE
EPROMを提供することである。 【構成】行デコーダ11の全ての出力を非選択状態と
し、列デコーダ12の全ての出力を例えば選択状態とし
て各メモリセル10に流れる電流の総和をセンスアンプ
32によって検出し、この検出した電流が所定値になっ
た場合、データの消去終了としている。したがって、複
数のメモリセル10に対して同時にチェック読出しを行
っているため、従来に比べてデータの消去時間を短縮す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不揮発性半導体メモリ
に係わり、特にフラッシュEEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read Only Memory )に記憶さ
れたデータを消去した際の消去チェックに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のNOR型フラッシュEE
PROMを示すものである。このフラッシュEEPRO
Mにおいて、浮遊ゲートを有するメモリセル10はマト
リックス状に配列されている。各メモリセル10の各制
御ゲートは行線WL1,WL2,WL3…WLiにぞれ
ぞれ接続され、各行線WL1,WL2,WL3…WLi
は行デコーダ11に接続されている。前記各メモリセル
10のソースは電源VEにそれぞれ接続され、各メモリ
セル10のドレインは列線CL1,CL2,CL3…C
Lnにそれぞれ接続されている。これら列線CL1,C
L2,CL3…CLnにはNチャネルトランジスタG
1,G2,G3…Gnのソースが接続されている。これ
らトランジスタG1,G2,G3…Gnの各ゲートは列
デコーダ12に接続され、各ドレインはNチャネルトラ
ンジスタ13を介して高電圧の電源Vp(12ボルト)
に接続されている。このトランジスタ13のゲートはデ
ータ入力回路14に接続されている。
【0003】一方、前記トランジスタG1,G2,G3
…Gnの各ドレインは、Nチャネルトランジスタ15の
ソースに接続されるとともに、フィードバック用のイン
バータ回路16を介してトランジスタ15のゲートに接
続されている。このトランジスタ15のドレインは図示
せぬセンスアンプに接続されるとともに、Pチャネルの
負荷トランジスタ17のゲートおよびドレインに接続さ
れている。この負荷トランジスタ17のソースは電源V
cに接続されている。
【0004】上記構成において、メモリセルからデータ
を読出す場合、行デコーダ11および列デコーダ12に
よって複数の行線および列線から1つの行線および列線
が選択され、これら選択された行線および列線の交点に
存在するメモリセル10からデータが読出される。
【0005】一方、メモリセル10に記憶されているデ
ータを消去する場合は、メモリセルのソースに高電圧V
Eが印加され、メモリセルの浮遊ゲートに蓄えられてい
る電子が、浮遊ゲートからソースに放出される。
【0006】また、メモリセル10にデータの書込む場
合は、上記のようにして選択されたメモリセルのゲート
とドレインとに、トランジスタ13を介して電源Vpよ
り高電圧が印加され、チャネルに電流を流して電子正孔
対を発生させて、電子がチャネルから浮遊ゲートに注入
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の課題)上記フラッシュEEPROMにおけるデ
ータの消去おいて、浮遊ゲートから電子を放出し過ぎる
とメモリセルの閾値電圧がマイナスとなる。このため、
ゲートが0ボルトとされた非選択のメモリセルも導通状
態となり、選択動作ができなくなる。したがって、従来
では、消去動作と読出し動作とを繰り返し行い、浮遊ゲ
ートからの電子の放出状態をその都度チェックし、適当
な閾値電圧に到達したところで消去を止めるようにして
いる。すなわち、一度の消去でメモリセルの閾値電圧が
マイナスにならないように、一回の消去時間を短く設定
し、消去の都度メモリセルからデータを読出すことによ
って、浮遊ゲートからの電子の放出状態をチェックし、
適当な閾値電圧に到達したところで消去を止めている。
【0008】このように従来では、消去と読出しとを繰
り返し行い。また、読出し動作においては全てのメモリ
セルを順次選択して全てのメモリセルからデータを読出
していたため、メモリセルに記憶されていたデータを消
去するのに、時間がかかるという欠点があった。
【0009】(第2の課題)図3は、従来のフラッシュ
EEPROMを示すものであり、図2と同一部分には同
一符号を付す。図3において図2と異なるのは、前記ト
ランジスタG1,2,G3…Gnの各ドレインには、N
チャネルトランジスタ20のソースが接続されている。
このトランジスタのゲートは前記インバータ回路16の
出力端に接続され、ドレインは前記電源Vcに接続され
ている。
【0010】図3に示すフラッシュEEPROMにおい
ても、一度の消去でメモリセルの閾値電圧がマイナスと
ならないように、一回の消去時間を短く設定し、データ
消去の都度、メモリセルからデータを読出すことによっ
て、浮遊ゲートからの電子の放出状態をチェックし、適
当な閾値電圧に到達したところで消去を止めている。
【0011】上記チェックは、図4に示すようなセンス
アンプ21を用いて行われる。このセンスアンプ21の
一方入力端には入力電圧Vin(消去されたメモリセルに
流れる電流Icellに対応する)が供給され、他方入力端
にはファレンス回路22から出力されるリファレンス電
圧Vref (リファレンス電流Iref に対応する)が供給
されている。リファレンス回路22は、図3に示すメモ
リセル側と同様の構成であり、図3と同一部分には、同
一符号に添字aを付して示す。尚、10aはダミーメモ
リセルである。
【0012】前記センスアンプ21は入力電圧Vinとリ
ファレンス回路22から出力されるリファレンス電圧V
ref とを比較し、入力電圧Vinがリファレンス電圧Vre
f より低くなった場合、メモリセルは消去されたことに
なる。
【0013】メモリセルに流れる電流Icellが、どの程
度まで増えれば消去されたと判断するかは、メモリセル
側の負荷トランジスタ17と、リファレンス回路22の
負荷トランジスタ17aとの電流供給能力の比によって
決めることができる。例えばセンスアンプ21を構成す
るトランジスタ21a、21bの寸法を互いに同一と
し、トランジスタ22c、22dの寸法を互いに同一と
した場合において、メモリセル側の負荷トランジスタ1
7の電流供給能力がリファレンス回路22の負荷トラン
ジスタ17aの電流供給能力の半分である場合、電流I
cellがリファレンス電流Iref のほぼ半分になった時点
でデータが消去されたと判断されることになる。
【0014】データの消去においては、メモリセルの浮
遊ゲートから電子を放出し過ぎてメモリセルの閾値電圧
がマイナスにならないように注意深く行なう必要があ
る。このため、IcellとIref の設定は重要であり、ま
た、センスアンプ21が正確に判定するためには、Vin
の電位とVref の電位との差が大きいほどよい。すなわ
ち、Icellの小さな変化でVinがより大きく変化し、I
cellの小さな変化でVinの電位とVref の電位との差が
大きく変化すればよい。図3に示した従来の回路では、
入力が列線に接続されたフィードバック用のインバータ
ー回路16によってトランジスタ20と15を制御して
いる。これは列線の電位の振幅を小さくして、データの
読出し速度を上げようとするものである。トランジスタ
15は、列線の小さな電位振幅を増幅し、前記入力電圧
Vinとしてセンスアンプに伝達している。トランジスタ
20は、列デコーダ12の出力が変化して新たな列線が
選択されるとき、0ボルトから列線を急速に充電するた
めに用いられる。
【0015】図3に示す従来の回路では、メモリセルに
対する負荷トランジスタ17としてトランジスタ20と
17の二つが用いられているので、メモリセルに電流が
流れるときは、負荷トランジスタ20と17ともに電流
が流れる。センスアンプ21はトランジスタ21aと2
1bとに流れる電流によって消去状態をチェックしてい
るため、負荷トランジスタ17に流れる電流分は正確に
メモリセル自体に流れる電流としてチェックできない。
メモリセルが消去されメモリセル自体に流れる電流が増
えれば増えるほど、負荷トランジスタ17に流れる電流
も増えるため、一層誤差が大きくなるという欠点が有っ
た。
【0016】また、メモリセルのデータが消去されてい
き、メモリセル自体に流れる電流が増えて行ったとき、
この電流はトランジスタ17によっても補償されるた
め、メモリセル自体に流れる電流の増加の割りにはVin
の電位は変化しなかった。
【0017】このように図3に示す従来の回路では、メ
モリセル自体に流れる電流の増加に比べてVinの変化は
小さく、しかも、メモリセル自体に流れる電流を正確に
モニターできないという欠点が有った。
【0018】(第3の課題)図2に示すようなフラッシ
ュEEPROMにおけるデータの消去においては、前述
したように、一度の消去でメモリセルの閾値電圧がマイ
ナスにならないように、一回の消去時間を短く設定し、
消去動作の後、その都度メモリセルからデータを読出す
ことによって、浮遊ゲートからの電子の放出状態をチェ
ックし、適当な閾値電圧に達したところで消去を止めて
いる。
【0019】また、メモリセルに記憶されているデータ
を消去する場合、消去を開始するときの浮遊ゲートの電
子の量により消去時間が異なる。このため、消去後のメ
モリセルの閾値電圧のばらつきを少なくするために、全
てのメモリセルに一度データを書込んだ状態で消去す
る。すなわち、全てのメモリセルの浮遊ゲートに電子を
注入した状態で消去を行う。
【0020】しかしながら、このような方法で消去を行
なっても、ゲート酸化膜の質やプロセスの微妙なばらつ
きにより、消去後のメモリセルの閾値電圧は、全てのメ
モリセルで均一にならず、消去後のメモリセルの閾値電
圧はある分布を持ってばらつく。この分布は前述したよ
うに、ゲート酸化膜の質やプロセスの微妙なばらつきに
より起きるものであり、閾値電圧のばらつきの状態も製
造ロットによって異なる。
【0021】図5(a)(b)は、消去後のメモリセル
の閾値電圧(Vth)のばらつきをロット毎に示すもので
ある。メモリセルの閾値電圧のばらつきは、図5(a)
のように狭いものや、図5(b)のように広いものなど
様々である。
【0022】浮遊ゲートからの電子の放出状態のチェッ
クは、メモリセルからデータを読出し、列線の電位が所
定の電位以下になっているか否かを検出することによっ
て、消去が完了したかどうかを判定する。この読出しは
前述したようにセンスアンプ等で行なわれ、所定のリフ
ァレンス電位を用いて列線の電位がこのリファレンス電
位以下なら消去が終わったと判断する。消去後のメモリ
セルの閾値電圧は、マイナスの値になってはならない
が、メモリセルの電流を大きくして読出し速度を速くす
るため閾値電圧は低い程よい。
【0023】しかし、従来では、図5(b)のように閾
値電圧の分布の幅が広いロットにおいても、消去後のメ
モリセルの閾値電圧がマイナスの値にならないようにリ
ファレンス電位を決めていた。このため、図5(a)の
ように分布の幅が狭く、消去後の閾値電圧の分布が0ボ
ルトのほうに余裕があるロットに対しても、図5(c)
に示すように、図5(b)に示すロットの閾値電圧Vth
1 が適用されていた。したがって、分布の幅が狭く、よ
りメモリセルの閾値電圧を低くでき、データの読出し速
度を速くできるにも拘らず、従来では、メモリセルの閾
値電圧が高くされてしまい、高速動作に向かないという
欠点があった。
【0024】(第4の課題)図2に示すフラッシュEE
PROMにおいて、データを消去する場合、メモリセル
1つづつにデータを書込み、全てのメモリセルの浮遊ゲ
ートに電子を注入した状態にしてから消去を行ってい
た。このため、メモリセルに記憶されたデータを消去す
るのに時間がかかるという欠点があった。すなわち、従
来では、データを消去するために、メモリセルの浮遊ゲ
ートから電子を放出するために必要に時間と、通常のデ
ータを書込むために必要な時間とを加えた時間が必要で
あった。この発明は、上記課題を解決するためになされ
たものであり、第1の目的は、従来よりも消去時間を短
縮でき、これによりシステム内での動作速度を改善する
ことが可能な不揮発性半導体メモリを提供することであ
る。
【0025】この発明の第2の目的は、メモリセル自体
に流れる電流を正確にモニターできるとともに、入力電
圧の電位変化を大きくできる不揮発性半導体メモリを提
供することである。
【0026】この発明の第3の目的は、消去後のメモリ
セルの閾値電圧の分布の幅が狭いメモリセルについて
は、従来よりも消去後の閾値電圧を低く設定してデータ
読出し速度を速くでき、また、消去後のメモリセルの閾
値電圧の分布の幅が広いメモリセルについては、従来と
同様に消去後の閾値電圧を確保し、歩留まりを低下する
ことなく、高速のメモリセルを得る割合を高くすること
が可能な不揮発性半導体メモリを提供することである。
【0027】この発明の第4の目的は、従来よりも消去
時間を短縮でき、これによりシステム内での動作速度が
改善できる不揮発性半導体メモリを提供することであ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、上記課題を解決するため、浮遊ゲートを有するMO
Sトランジスタをメモリセルとし、このメモリセルが行
および列方向にマトリックス状に配列されたメモリセル
アレイと、このメモリセルアレイの行を選択する行デコ
ーダと、前記メモリセルアレイの列を選択する列デコー
ダと、前記メモリセルに接続された負荷回路と、前記行
デコーダの全ての出力を非選択状態とし、前記列デコー
ダの少なくとも1つ以上の出力を選択状態とし、前記負
荷回路と前記メモリセルとの接続点の電位を検出し、前
記浮遊ゲート中の電子の状態をチェックするチェック手
段とを設けている。
【0029】第2の発明は、行線と、この行線により選
択的に駆動される浮遊ゲートを有するMOSFETから
なるメモリセルと、このメモリセルから出力されるデー
タを受ける列線と、この列線に接続される第1の負荷ト
ランジスタ(17)と、前記負荷トランジスタに接続され、
前記メモリセルに記憶されているデータを検出するデー
タ検出回路と、前記負荷トランジスタとメモリセルとの
間に電流通路が挿入され、前記列線の電位に応じてゲー
トが制御される第1のトランジスタ(15)と、電流通路の
一端が前記列線に接続され、前記列線の電位に応じてゲ
ートが制御される第2の負荷トランジスタ(20)と、前記
メモリセルのデータ消去時に消去状態をチェックするた
めにデータを読出すチェック読出し時に、前記第2の負
荷トランジスタを非導通状態とする制御手段(71)とを設
けている。
【0030】第3の発明は、行線と、この行線により選
択的に駆動される浮遊ゲートを有するMOSトランジス
タからなるメモリセルと、このメモリセルに接続される
負荷回路と、前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出す
るかによってデータの書込みあるいは消去を行う書込み
消去手段と、前記負荷回路に接続され、前記浮遊ゲート
の電子の放出状態をチェックするチェック読出し時、選
択された前記メモリセルと前記負荷回路との接続点の電
位と、2つの基準電位(VrefU、VrefL)とを比較し、
前記メモリセルから前記接続点の電位が前記2つの基準
電位の間に存在するメモリセルの数を数え、この数が所
定の数よりも少なくなった時、前記浮遊ゲートからの電
子の放出を止める手段(89)とを設けている。
【0031】第4の発明は、行線と、この行線により選
択的に駆動される浮遊ゲートを有するMOSトランジス
タからなるメモリセルと、このメモリセルから出力され
るデータを受ける列線と、この列線に接続される負荷回
路と、前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出するかに
よってデータの書込みあるいは消去を行う書込み消去手
段と、前記浮遊ゲートの電子の放出状態をチェックする
チェック読出し時、選択されたメモリセルから前記列線
に出力された電位と、2つの基準電位(VrefA、Vref
B)とを比較し、前記メモリセルから前記列線に出力さ
れた電位が、前記2つの基準電位よりも高いときは再度
前記前記浮遊ゲートからの電子の放出を行い、前記メモ
リセルから前記列線に出力された電位の少なくとも1つ
が前記2つの基準電位よりも低い時は、消去動作を止
め、前記メモリセルから前記列線に出力された電位の少
なくとも1つが前記2つの基準電位の間にあり、前記2
つの基準電位よりも列線の電位が低いメモリセルが存在
しない時は、予め設定された回数だけ前記メモリセルの
浮遊ゲートからの電子の放出を行い、その後消去動作を
止める制御手段とを設けている。
【0032】第5の発明は、浮遊ゲートを有するMOS
トランジスタをメモリセルとし、このメモリセルが行お
よび列方向にマトリックス状に配列されたメモリセルア
レイと、このメモリセルアレイの行を選択する行デコー
ダと、前記メモリセルアレイの列を選択する列デコーダ
と、前記列線に接続され、前記行デコーダおよび前記列
デコーダにより選択された前記メモリセルに記憶されて
いるデータを検出するデータ検出手段と、前記行デコー
ダおよび前記列デコーダにより選択された前記メモリセ
ルにデータを書込むためのデータ書込み手段と、前記メ
モリセルに接続され前記メモリセルに高電圧を印加し前
記浮遊ゲートから電子を放出することによりデータの消
去を行うデータ消去手段と、前記行デコーダの全ての出
力を選択状態とし、前記メモリセルの制御ゲートに高電
圧を印加してトンネル効果により前記浮遊ゲートに電子
を注入し、複数のメモリセルに同時にデータを書込むデ
ータ初期化手段とを設けている。
【0033】第6の発明は、浮遊ゲートを有するMOS
トランジスタをメモリセルとし、このメモリセルが行お
よび列方向にマトリックス状に配列されたメモリセルア
レイと、このメモリセルアレイの行を選択する行デコー
ダと、前記メモリセルアレイの列を選択する列デコーダ
と、前記列線に接続され、前記行デコーダおよび前記列
デコーダにより選択された前記メモリセルに記憶されて
いるデータを検出するデータ検出手段と、前記行デコー
ダおよび前記列デコーダにより選択された前記メモリセ
ルにデータを書込むためのデータ書込み手段と、前記行
デコーダおよび列デコーダにより選択された前記メモリ
セルに2進データのうちの一方のデータを書込むための
データ書込み手段と、前記メモリセルに接続された複数
のメモリセルの浮遊ゲートから同時に電子を放出し、そ
の後、全ての行線を選択して、所定の閾値電圧となるま
で電子を注入し、この電子が注入されたメモリセルは2
進データのうちの他方のデータを記憶するようにしたデ
ータ消去手段とを設けている。
【0034】
【作用】すなわち、第1の発明は、複数個のメモリセル
を非選択状態とし、この状態において、各メモリセルに
流れる電流の総和をチェック手段によって検出し、この
検出した電流が所定値になった場合、消去終了としてい
る。したがって、複数のメモリセルに対して同時にチェ
ック読出しを行っているため、従来に比べてデータの消
去時間を短縮することができる。
【0035】第2の発明は、消去量をチェックするため
のチェック読出し時、制御手段によって第2の負荷トラ
ンジスタを非導通状態としている。したがって、従来に
比べてより正確にメモリセルの消去状態をチェックする
ことが可能となる。
【0036】第3の発明は、メモリセルから列線に出力
された電圧が2つの基準電圧VrefU、VrefLの間に入る
メモリセルの数が所定の数になるようにしている。した
がって、消去後のメモリセルの閾値電圧の分布の幅が狭
いものは、従来に比べて閾値電圧がより低いほうへ分布
するため、読出し速度を速くでき、分布の幅が広いもの
は従来同様であるため、歩留まりを落とすことなく高速
品のメモリセルを取得可能な割合を大きくすることがで
きる。
【0037】第4の発明は、メモリセルから前記列線に
出力された電位が、2つの基準電位VrefA、VrefBのど
の範囲にあるかをチェックして消去動作を止めるように
している。したがって、消去後のメモリセルの閾値電圧
を最適に設定することができるため、メモリセルに流れ
る電流を従来よりも多くでき、読出し速度を高速化でき
る。
【0038】第5の発明は、通常のデータの書き込み
は、チャネル領域に電流を流して電子を浮遊ゲートに注
入する方法で行い、データの消去の前に全メモリセルの
浮遊ゲートに電子を注入するときは、トンネル効果によ
って全メモリセルの浮遊ゲートに同時に電子を注入して
いる。したがって、従来に比べて消去時間を大幅に短縮
することができる。
【0039】第6の発明は、メモリセルに接続された複
数のメモリセルの浮遊ゲートから同時に電子を放出し、
その後、全ての行線を選択して、所定の閾値電圧となる
まで電子を注入し、この電子が注入されたメモリセルは
2進データのうちの他方のデータを記憶するようにして
いる。したがって、消去時のメモリセルの閾値電圧の設
定をトンネル効果を利用して複数のメモリセルに対し
て、同時に行なうようにしたので、従来より消去時間を
短縮できる。
【0040】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0041】(第1の目的に対応する第1の発明)図1
は、第1の実施例を示すものであり、図1において、図
2と同一部分には同一符号を付し、異なる部分について
のみ説明する。
【0042】図1において、前記トランジスタ15のド
レイン、ソースにはNチャネルトランジスタ31のドレ
イン、ソースが接続されている。このトランジスタ31
のゲートには信号VRが供給されている。また、負荷ト
ランジスタ17のドレインとトランジスタ15のドレイ
ンとの接続点N1には、センスアンプ32が接続されて
いる。さらに、前記トランジスタG1〜Gnのドレイン
には共通にNチャネルトランジスタ33のドレインが接
続されている。このトランジスタ33のソースは接地さ
れ、ゲートには信号VRaが供給されている。
【0043】上記構成において、メモリセル10に記憶
されているデータの消去は、図2に示す場合と同様であ
る。すなわち、全ての行線WL1〜WLiを0ボルトと
し、電源VEに高電圧を印加してメモリセル10の浮遊
ゲートに蓄えられている電荷を、浮遊ゲートからソース
に放出する。
【0044】通常のデータの読み出しは、図6(a)に
示すようにして行われる。先ず、行線WL1〜WLiの
うちの1本を論理“1”、例えば5ボルトとし、列デコ
ーダ12によりトランジスタG1,G2,G3…Gnの
うちの1つをオンとし、選択された行線と列線との交点
にあるメモリセルからデータを読出す。浮遊ゲートに電
子が注入された書込み状態のメモリセルは、選択されて
もオフのままであるのに対して、消去状態のメモリセル
はオンする。このメモリセルがオンするかオフするかに
よって2値のデータを記憶する。
【0045】図6(b)は、データの消去状態をチェッ
クするチェック読出しの場合における各部の信号を示す
ものである。このチェック時は、全ての行線WL1〜W
Liを非選択状態、すなわち論理“0”(0ボルト)と
する。列デコーダの全ての出力は選択状態、すなわち論
理“1”とし、トランジスタG1,G2,G3,…,G
nをオンとする。このため、全ての列線CL1,CL
2,CL3…CLnは負荷トランジスタ17によって充
電される。このとき信号VRは論理“1”とされ、信号
VRaは論理“0”とされる。したがって、トランジス
タ31はオンし、トランジスタ33はオフする。トラン
ジスタ31のオンに伴い、各列線は通常の読出しの場合
より高い電位に設定される。センスアンプ32では負荷
トランジスタ17と列線との接続点N1の電位が検出さ
れる。
【0046】例えば128Kワード×8ビット構成(図
1は1ビット分に相当する)のメモリを考えた場合、負
荷トランジスタ17は128000個のメモリセルのド
レインに接続されることになる。メモリセルのデータが
徐々に消去され、閾値電圧が僅かにマイナスとなって1
個のメモリセルに例えば1nAの電流が流れたとする
と、128000個のメモリセル全体では128μAの
電流となり、接続点N1の電位が下がる。センスアンプ
32はこれを検出し、このセンスアンプ32の検出出力
より、消去終了と判断することができる。1個のメモリ
セルにどれ程の電流が流れたとき消去の終了と判断する
かは負荷トランジスタ17の電流供給能力とセンスアン
プ32の検知する電位のレベルで任意に設定できる。一
般的な製品において、1本の列線には、2048個程度
のメモリセルが接続される。1個のメモリセルに1nA
の電流が流れた場合、2048個では2μA程度であ
る。選択されたメモリセルに流れる電流は100μA程
度であり、この電流に比べれば2μA程度の電流は無視
できる程度であり、通常の読出し時においても、誤動作
することはない。ベリファイ終了後、信号VRは論理
“0”となりトランジスタ31はオフとされる。この
後、信号VRaは論理“1”となり、トランジスタ33
がオンとなって列線の電位を放電する。放電終了後、信
号VRaは論理“0”となり、トランジスタ33はオフ
する。
【0047】前述したように、データの消去状態をチェ
ックするチェック読出しの際、トランジスタ31をオン
とし、列線の電位を、通常の読出し時の電位より高く設
定している。これはショートチャネル効果を利用するこ
とにより、メモリセルの閾値電圧が通常の読出しのとき
よりもチェック読出し時の方が低くなるようにし、チェ
ック読出しの時にメモリセルに1nAの電流が流れたと
しても、通常の読出しのときには非選択のメモリセルに
は電流が流れないようにするためである。このためこの
トランジスタ31,33は特に必要はない。
【0048】上記実施例によれば、複数個のメモリセル
を非選択状態とし、この状態において、各メモリセルに
流れる電流の総和をセンスアンプ32によって検出し、
この検出した電流が所定値なった場合、消去終了として
いる。したがって、複数のメモリセルに対して同時にチ
ェック読出しを行っているため、従来に比べてデータの
消去時間を短縮することができる。
【0049】図7は列デコーダ12の一例を示すもので
あり、列デコーダ12の一部のみを示している。電源V
cにはPチャネルトランジスタ41のソースが接続され
ている。このトランジスタ41のゲートには信号VRが
供給され、ドレインと接地間には、複数のNチャネルト
ランジスタ421 〜42が直列接続されている。これ
らトランジスタ421 〜42の各ゲートには、アドレ
ス信号A(/A),A(/A)〜A(/
)(/は反転信号を示す)が供給されている。ま
た、前記トランジスタ41のドレインと接地間には、N
チャネルトランジスタ43が接続されている。このトラ
ンジスタ43のゲートには信号VRが供給されている。
さらに、前記トランジスタ41のドレインにはNチャネ
ルトランジスタ44のドレインが接続されている。この
トランジスタ44のゲートには電源Vcが供給され、ソ
ースはラッチ回路45を構成するPチャネルトランジス
タ46のゲート、Nチャネルトランジスタ47のゲー
ト、Pチャネルトランジスタ48のドレインに接続され
ている。前記トランジスタ46のソースは電源Vpに接
続され、ドレインはトランジスタ47のドレインに接続
されている。このトランジスタ47のソースは接地され
ている。トランジスタ46、47のドレインは前記トラ
ンジスタ48のゲートに接続される。このトランジスタ
48のソースは電源Vpに接続されている。前記トラン
ジスタ46、47のドレインからは列選択信号C1(〜
Cn)が出力される。
【0050】上記構成において、消去後のチェック読出
しの時、信号VRは論理“1”となり、全ての列デコー
ダの出力は選択状態となる。
【0051】図8は行デコーダ11の一例を示すもので
あり、行デコーダ11の一部のみを示している。電源V
cにはPチャネルトランジスタ51のソースが接続され
ている。このトランジスタ51のゲートは接地され、ド
レインと接地間には、複数のNチャネルトランジスタ5
k+1 〜51l、およびNチャネルトランジスタ52が
直列接続されている。これらトランジスタ51k+1 〜5
1lの各ゲートには、アドレス信号Ak+1 (/
k+1 ),Ak+2 (/Ak+2 )〜A(/A)が供給
され、トランジスタ52のゲートには、信号/VRが供
給されている。また、前記トランジスタ51のドレイン
にはNチャネルトランジスタ53のドレインが接続され
ている。このトランジスタ53のゲートには電源Vcが
供給され、ソースはラッチ回路54を構成するPチャネ
ルトランジスタ55のゲート、Nチャネルトランジスタ
56のゲート、Pチャネルトランジスタ57のドレイン
に接続されている。前記トランジスタ55のソースは電
源Vpに接続され、ドレインはトランジスタ56のドレ
インに接続されている。このトランジスタ56のソース
は接地されている。トランジスタ55、56のドレイン
は前記トランジスタ57のゲートに接続される。このト
ランジスタ57のソースは電源Vpに接続されている。
前記トランジスタ55、56のドレインからは行線の選
択信号WL1(〜WLi)が出力される。
【0052】上記構成において、消去後のチェック読出
しの時、信号VRの反転信号/VRは論理“0”とな
り、トランジスタ52がオフすることによって、全ての
行デコーダの出力WLは非選択の論理“0”となる。
【0053】尚、図1に示す実施例では、消去後のチェ
ック読出しの時、全ての列デコーダの出力を選択状態と
したが、これに限らず、例えば通常の列デコーダを用
い、1本の列線毎にチェック読出しを行うようにしても
良い。この場合、1本の列線に接続されているメモリセ
ルの数に応じて負荷トランジスタの電流供給能力を変え
る必要がある。
【0054】また、列線を複数のブロックに分割し、各
ブロック単位でチェック読出しを行っても良い。図9
(a)(b)はこのような場合の列デコーダの一例を示
すものであり、図7と同一部分には同一符号を付す。
【0055】図9(a)に示す列デコーダは、列選択信
号C1〜Cjを出力し、図9(b)に示す列デコーダ
は、列選択信号Cj+1〜Cnを出力する。これら列デ
コーダは、アドレス信号Ak,/Akに応じて2つのブ
ロックに分けられる。この場合、前記信号VRも、各ブ
ロックに対して信号VR1,VR2の2つに分けられ
る。図9(a)に示す列デコーダにおいて、トランジス
タ41、43のゲートには信号VR1が供給され、図9
(b)に示す列デコーダにおいて、トランジスタ41、
43のゲートにはVR2が供給される。
【0056】図10は、アドレス信号Ak、/Ak、信
号VR1、VR2、列選択信号C1〜Cj、Cj+1〜
Cnの信号波形を示している。
【0057】ところで、データの消去においては、全て
のメモリセルが均一に消去されるわけではなく、各メモ
リセル毎にばらつきがあり、早く消去されるメモリセル
と遅いメモリセルが所定の分布で存在する。この分布の
ばらつきの幅が小さいほどデータ消去終了後のメモリセ
ル電流のばらつきが小さい。したがって、データを読出
す場合の各トランジスタの寸法等の各パラメータの設定
がしやすくなる。また、一度に消去するトランジスタの
数が少ないほどこのばらつきも小さくなりより好まし
い。
【0058】図11は、第1の発明の第2の実施例であ
り、図1と同一部分には同一符号を付す。
【0059】この実施例は、1ビット出力分のメモリセ
ルアレイが2つ設けられている。第1のメモリセルアレ
イブロック61において、各メモリセル10のソースに
は電源VE1が接続され、第2のメモリセルアレイブロ
ック62において各メモリセル10のソースには電源V
E2が接続されている。これら電源VE1、VE2は、
データ読出し時に0ボルト、データ消去時に高電圧を印
加するものである。
【0060】前記第1、第2のメモリセルアレイブロッ
ク61、62にそれぞれ設けられた列線を選択するトラ
ンジスタG1,G2…Gnは第1の列デコーダ121
よって制御される。また、第1のメモリセルアレイブロ
ック61に設けられたトランジスタG1,G2…Gnの
各ドレインはNチャネルトランジスタ63を介して前記
トランジスタ15のソースに接続され、第2のメモリセ
ルアレイブロック62に設けられたトランジスタG1,
G2…Gnの各ドレインはNチャネルトランジスタ64
を介して前記トランジスタ15のソースに接続されてい
る。これらトランジスタ63、64のゲートは第2の列
デコーダ122 に接続されている。第1、第2のメモリ
セルアレイブロック61、62は、第2の列デコーダ1
2 によってトランジスタ63、64を選択的にオンす
ることにより選択される。
【0061】上記構成において、データ消去後のチェッ
ク読出しも第1、第2のメモリセルアレイブロック毎に
行われ、チェック読出しによってデータの消去が終了し
たほうのブロックは再度消去は行わず、チェック読出し
で消去が不十分と判断されたほうのブロックは、再度メ
モリセルのソースに高電圧を印加してデータが消去され
る。
【0062】この実施例によれば、複数のメモリセルア
レイブロックを有する不揮発性半導体メモリにおいて、
データの消去時間を短縮できる。
【0063】(第2の目的に対応する第2の発明)この
発明は、上記第1の発明のように、全てのメモリセルを
非選択状態として、消去量のチェックをするものではな
く、従来と同様に、通常の読出しを行うことにより、消
去量をチェックする。
【0064】この発明は、メモリセルのデータを消去し
た後、消去量をチェックするために、通常の読出し動作
と同様に、メモリセルを1つづつ選択し、チェック読出
しを実行する場合、図3に示すトランジスタ20を使用
しないことによって、上記第2の目的を達成した。
【0065】図12は、第2の発明の実施例を示すもの
である。図12において、図3と同一部分には同一符号
を付す。
【0066】図12において、負荷トランジスタとして
のトランジスタ20のドレインにはNチャネルトランジ
スタ71のソースが接続されている。このトランジスタ
71のドレインは電源Vcに接続され、ゲートには信号
/EVが供給されている。この信号/EVは、データを
消去した後、消去量をチェックするためのチェック読出
し時は、論理“0”になり、このチェック読出し時以外
は論理“1”とされている。したがって、チェック読出
し時は、トランジスタ71はオフとされる。このため、
トランジスタ71がオフしている時、メモリセルに流れ
る電流は負荷トランジスタ17に流れる電流Icellに等
しくなる。無論、図4に示すリファレンス回路22内に
もトランジスタ71と同等のトランジスタが設けられ
る。
【0067】図13は、この実施例に適用されるリファ
レンス回路を示すものであり、図4と同一部分には同一
符号を付す。
【0068】図13において、リファレンス回路22を
構成するトランジスタ20aのドレインと電源Vcの相
互間には、Nチャネルトランジスタ71aが挿入されて
いる。このトランジスタ71aのゲートには信号/EV
が供給されている。
【0069】このような構成とすることにより、負荷ト
ランジスタ17に流れる電流Icellはメモリセルの消去
状態に正確に対応する。このため、メモリセルに記憶さ
れているデータが消去されるに従って、電流Icellの増
加に対するカレントミラー回路21の入力電圧Vinの変
化を従来に比べて大きくすることができる。
【0070】図14は、この実施例に適用されるフィー
ドバック用インバータ回路16の変形例を示すものであ
る。インバータ回路700を構成するPチャネルトラン
ジスタ72およびNチャネルトランジスタ73のゲート
は互いに前記トランジスタ15のソースに接続されてい
る。前記トランジスタ72のソースはPチャネルトラン
ジスタ74のドレインに接続されている。このトランジ
スタ74のゲートには信号EVが供給され、ソースは電
源Vcに接続されている。また、前記トランジスタ73
のソースはNチャネルトランジスタ75のドレインに接
続されている。このトランジスタ75のゲートには信号
/EVが供給され、ソースは接地されている。前記トラ
ンジスタ72、73の共通接続されたドレインは前記ト
ランジスタ15のゲートに接続されるとともに、前記ト
ランジスタ20のゲートに接続されている。
【0071】さらに、前記トランジスタ72、73の共
通接続されたドレインは、電位供給回路710を構成す
るPチャネルトランジスタ76のドレインに接続される
とともに、Nチャネルトランジスタ77のドレインおよ
びゲートに接続されている。前記トランジスタ76のゲ
ートには信号/EVが供給され、ソースは電源Vcに接
続されている。前記トランジスタ77のソースはNチャ
ネルトランジスタ78のドレインおよびゲートに接続さ
れている。このトランジスタ78のソースはNチャネル
トランジスタ79のドレインに接続されている。このト
ランジスタ79のゲートには信号EVが供給され、ソー
スは接地されている。
【0072】上記構成において、メモリセルの消去量を
チェックするためのチェック読出し時、信号EVは論理
“1”となり、信号/EVは論理“0”となる。このた
めトランジスタ74、75はオフし、トランジスタ76
〜79からなる回路からの出力信号がトランジスタ15
のゲートに供給される。この出力信号は、トランジスタ
77、78の閾値電圧の和の電圧にほぼ等しく、トラン
ジスタ15は略一定の電圧で制御される。インバータ回
路16を用いた場合、電流Icellが少ない領域におい
て、センスアンプ21の入力電圧Vinの変化は急であ
り、電流Icellが大きい領域では緩やかである。しか
し、図14に示す回路の場合、電流Icellが少ない領域
から大きい領域まではほぼ均一に変化する。このため、
電流Icellの設定値に応じて図14に示す回路を使用す
るかインバータ回路16を用いるかを決めればよい。
【0073】図14において、通常の読出しの時は、ト
ランジスタ76と79はオフし、トランジスタ74と7
5がオンし、トランジスタ72と73とがフィードバッ
ク用インバータ回路として働き、このトランジスタ7
2、73の出力信号がトランジスタ15と20のゲート
に供給される。
【0074】上記実施例によれば、メモリセル自体に流
れる電流を正確にモニタできるとともに、Vinの電位の
変化が大きくできる。したがって、従来に比べてより正
確にメモリセルの消去状態をチェックすることが可能と
なる。
【0075】(第3の目的に対応する第3の発明)この
発明は、従来、1つであった基準電位を2つ設け、この
2つの基準電位の間に存在するメモリセルの数を数え、
この数が所定値以下となったとき消去を止めることによ
り、上記第3の目的を達成した。
【0076】図15は、第3の発明の第1の実施例を示
すものである。図15に示す回路は、第1、第2のセン
スアンプ81、82、および計数回路89によって構成
されている。
【0077】前記第1、第2のセンスアンプ81、82
の一方入力端は、例えば図2に示す負荷トランジスタ1
7のドレインに接続され、これら一方入力端には、選択
されたメモリセルからデータが読出されたときの列線の
電位Vinが供給される。前記第1のセンスアンプ81に
おいて、Pチャネルトランジスタ81aのゲートには前
記電位Vinが供給される。このトランジスタ81aのソ
ースは電源Vcに接続され、ドレインはNチャネルトラ
ンジスタ81bのドレインに接続されている。このトラ
ンジスタ81bのソースは接地され、ゲートはNチャネ
ルトランジスタ81cのゲートおよびドレインに接続さ
れている。このトランジスタ81cのソースは接地さ
れ、ドレインはPチャネルトランジスタ81dのドレイ
ンに接続されている。このトランジスタ81dのソース
は電源Vcに接続され、ゲートには第1の基準電位Vre
fUが供給されている。
【0078】一方、前記第2のセンスアンプ82におい
て、Pチャネルトランジスタ82aのゲートには前記電
位Vinが供給される。このトランジスタ82aのソース
は電源Vcに接続され、ドレインはNチャネルトランジ
スタ82bのドレインに接続されている。このトランジ
スタ82bのソースは接地され、ゲートはNチャネルト
ランジスタ82cのゲートおよびドレインに接続されて
いる。このトランジスタ82cのソースは接地され、ド
レインはPチャネルトランジスタ82dのドレインに接
続されている。このトランジスタ82dのソースは電源
Vcに接続され、ゲートには第2の基準電位VrefLが供
給されている。この第2の基準電位VrefLは、前記第1
の基準電位VrefUより低くされ、これら第1、第2の基
準電位VrefU、VrefLは、メモリセルの閾値電圧Vth1
、Vth2 とに対応する。
【0079】前記第1のセンスアンプ81の出力端とし
てのトランジスタ81a、81bのドレインは、インバ
ータ回路83を介してノア回路84の一方入力端に接続
されるとともに、ノア回路85の一方入力端に接続され
ている。前記ノア回路84の他方入力端は、前記第2の
センスアンプ82の出力端としてのトランジスタ82
a、82bのドレインに接続されている。このノア回路
84の出力端はカウンタ86の入力端に接続されてい
る。このカウンタ86には信号Vsおよびφが供給され
ている。このカウンタ86の出力端はノア回路87の一
方入力端に接続されている。前記カウンタ86はノア回
路84の出力信号をカウントするものであり、具体的に
は、選択されたメモリセルからデータが読出され場合の
列線の電位Vinが、これら第1、第2の基準電位Vref
U、VrefLの間に入るメモリセルの数をカウントする。
【0080】一方、前記ノア回路85の他方入力端には
信号/φが供給されている。このノア回路85の出力端
はフリップフロップ回路88の一方入力端に接続されて
いる。このフリップフロップ回路88の他方入力端には
前記信号Vsが供給されている。このフリップフロップ
回路88の出力端は前記ノア回路87の他方入力端に接
続されている。前記ノア回路87の出力信号は図示せぬ
データの消去制御を行う制御回路に供給される。
【0081】上記構成において、図16に示すタイミン
グチャートを参照して動作について説明する。メモリセ
ル10からデータが読出された場合の列線の電位Vin
は、第1のセンスアンプ81において、第1の基準電位
VrefUと比較され、第2のセンスアンプ82において、
第2の基準電位VrefLと比較される。列線の電位Vinが
第1の基準電位VrefUより高い場合、第1のセンスアン
プ81の出力信号O1は論理“0”となり、列線の電位
Vinが第1の基準電位VrefUより低い場合、第1のセン
スアンプ81の出力信号O1は論理“1”となる。同様
に、列線の電位Vinが第2の基準電位VrefLより高い場
合、第2のセンスアンプ82の出力信号O2は論理
“0”となり、列線の電位Vinが第2の基準電位VrefL
より低い場合、第2のセンスアンプ82の出力信号O2
は論理“1”となる。
【0082】列線の電位Vinが第1、第2の基準電位V
refUとVrefLとの間にある場合、すなわち、出力信号O
1が論理“1”、出力信号O2が論理“0”になったと
き、ノア回路84の出力信号aは論理“1”となり、信
号/φが論理“0”になったとき、カウンタ86は出力
信号aの論理“1”の数をカウントする。消去が終了し
消去状態のチェックのためにメモリセル10からデータ
の読出しを開始するとき、信号Vsは論理“1”とな
る。したがって、フリップフロップ回路88およびカウ
ンタ86は信号Vsによって初期化される。メモリセル
10の消去が十分でなく、列線の電位Vinが第1の基準
電位VrefUより高い場合、出力信号O1は論理“0”と
なり、信号/φが論理“0”になったとき、出力信号O
1と信号/φが入力されているノア回路85の出力信号
cが論理“1”となる。この論理“1”によりフリップ
フロップ回路88がセットされ、その出力信号dは論理
“1”となる。図16に示す時刻t1はこの状態を示す
ものであり、ノア回路87の出力信号EEは論理“0”
となる。出力信号EEが論理“0”のときはデータの消
去不十分を示し、再度消去が行なわれる。この場合、再
び信号Vsが論理“1”とされ、フリップフロップ回路
88とカウンタ86が初期化される。
【0083】カウンタ86は第1のセンスアンプ81の
出力信号O1が論理“1”であり、第2のセンスアンプ
82の出力信号O2が論理“0”である場合のメモリセ
ルの数を数え、この数が所定値以上であれば、その出力
信号bを論理“1”とする。図16に示す時刻t2はこ
の状態を示すものであり、一点鎖線は出力信号bが論理
“1”であることを示す。出力信号aが論理“1”であ
るため、ノア回路87の出力信号EEは同図に一点鎖線
で示したように論理“0”となり、再度消去が行なわれ
る。
【0084】第1のセンスアンプ81の出力信号O1が
論理“1”であり、第2のセンスアンプ82の出力信号
O2が論理“0”のメモリセルの数が所定値より少な
く、また、全てのメモリセルがVrefUの電位よりも低い
場合、カウンタ86の出力信号bとフリップフロップ回
路88の出力信号dは論理“0”のままであるため、ノ
ア回路87の出力信号EEも論理“1”に保持される。
図16に示す時刻t2の実線はこの状態を示すものであ
る。第1のセンスアンプ81の出力信号O1が論理
“1”であり、第2のセンスアンプ82の出力信号O2
が論理“0”のメモリセルの数が所定値以下であるた
め、ノア回路87の出力信号EEは論理“1”となって
おり、これを検知して消去が終了となる。
【0085】上記第3の発明によれば、図17に示すよ
うに、メモリセルの閾値電圧がVth1 とVth2 との間に
入るメモリセルの数が所定の数になるようにしている。
したがって、消去後のメモリセルの閾値電圧の分布の幅
が狭いもの(図17にT1で示す)は、従来に比べて閾
値電圧がより低いほうへ分布するため、読出し速度を速
くでき、分布の幅が広いもの(図17にT2で示す)は
従来同様であるため、歩留まりを落とすことなく高速品
のメモリセルが取得可能な割合を大きくすることができ
る。
【0086】尚、上記実施例では、メモリセルの浮遊ゲ
ートに一度電子を注入し、その後徐々に、電子を放出し
ている。しかし、これとは反対に、全てのメモリセルの
浮遊ゲートから電子を放出し、その後徐々に電子を注入
する方式に適用しすることも可能である。このようなも
のはナンド型のフラッシュEEPROMとして公知であ
る。
【0087】また、この実施例では、消去後のメモリセ
ルの閾値電圧の分布の高い方のメモリセルの電子の放出
状態をチェックした。しかし、これに限定されるもので
はなく、閾値電圧の分布の低い方のメモリセルの電子の
放出状態をチェックし、2つの基準電位の間のメモリセ
ルの数が所定値以上となった場合、消去を止めるように
しても良いなど種々の応用が可能である。
【0088】さらに、第3の発明は前述した第2の発明
と組合わせることも可能である。
【0089】(第3の目的に対応する第4の発明)先
ず、この発明の原理について、図18(a)(b)
(c)を参照して説明する。この発明は、消去後のチェ
ック読出しの時の基準電位を、第3の発明の場合と同様
に、1つではなく2つ用意する。これら2つの基準電位
は図18(a)(b)(c)に示したメモリセルの閾値
電圧Vth1 とVth2 に対応する。閾値電圧Vth1 はVth
2 より低く設定されている。
【0090】図18(a)に示すように、メモリセルの
閾値電圧がVth1 よりも高い所に分布している場合、さ
らに消去が繰り返される。図18(c)のように閾値電
圧がVth1 より低い閾値電圧のメモリセルが存在するな
らば消去が終了される。図18(b)のように最も閾値
電圧の低いメモリセルがVth1 とVth2 との間に位置す
る場合、この後、例えば1回だけ消去動作を行なう。こ
の消去動作に伴い閾値電圧の分布は低いほうへ移動す
る。1度の消去で閾値電圧はある値だけマイナス方向に
移動する。従来は1つの基準電位によって浮遊ゲートか
らの電子の放出状態をチェックしていたため、読出され
たメモリセルの閾値電圧が基準電位より高いか低いかし
か判定できず、最も閾値電圧が低く消去されているメモ
リセルの閾値電圧がどこに分布しているか分からなかっ
た。このため、消去を繰返したときにメモリセルの閾値
電圧がマイナスになることをおそれ、基準電位はマージ
ンを多くする方向に決めていた。したがって、メモリセ
ルの消去後の閾値電圧が最適なものになっていなかっ
た。
【0091】1回の消去によって閾値電圧の移動する幅
は大体予想できる。このため、この発明における2つの
基準電位は、この2つの基準電位の間にメモリセルの閾
値電圧があれば、さらにもう1回消去を動作を行っても
消去後の閾値電圧がマイナスにならない値に決められて
いる。上述のように消去後のチェック読出しで、閾値電
圧がVth1 以下となっている場合、これ以上消去すると
閾値電圧がマイナスになるため消去は行わない。
【0092】図19は、第4の発明の発明の一実施例を
示すものであり、図19において、図15と同一部分に
は同一符号を付す。
【0093】図19において、第1のセンスアンプ81
を構成するトランジスタ81dのゲートには第1の基準
電位VrefBが供給され、第2のセンスアンプ82を構成
するトランジスタ82dのゲートには第2の基準電位V
refAが供給されている。第1の基準電位VrefBは図18
における前記閾値電圧Vth2 に対応し、第2の基準電位
VrefAは前記閾値電圧Vth1 に対応している。第1のセ
ンスアンプ81の出力端としてのトランジスタ81a、
81bのドレインは、ノア回路91の一方入力端に接続
されている。このノア回路91の他方入力端には信号/
φが供給されている。このノア回路91の出力端はフリ
ップフロップ回路92の一方入力端に接続されている。
このフリップフロップ回路92の他方入力端にはリセッ
ト信号RSが供給されている。このフリップフロップ回
路92の出力端からは信号P1が出力される。
【0094】また、第1のセンスアンプ81の出力端と
してのトランジスタ81a、81bのドレインは、イン
バータ回路93を介してノア回路94の第1の入力端に
接続されている。このノア回路94の第2の入力端には
信号/φが供給され、第3の入力端は前記第2のセンス
アンプ82の出力端としてのトランジスタ82a、82
bのドレインに接続されている。このノア回路94の出
力端はフリップフロップ回路95の一方入力端に接続さ
れている。このフリップフロップ回路95の他方入力端
にはリセット信号RSが供給されている。このフリップ
フロップ回路95の出力端からは信号P2が出力され
る。
【0095】さらに、前記第2のセンスアンプ82の出
力端としてのトランジスタ82a、82bのドレイン
は、インバータ回路96を介してノア回路97の一方入
力端に接続されている。このノア回路97の他方入力端
には信号/φが供給されている。このノア回路97の出
力端はフリップフロップ回路98の一方入力端に接続さ
れている。このフリップフロップ回路98の他方入力端
にはリセット信号RSが供給されている。このフリップ
フロップ回路98の出力端からは信号P3が出力され
る。前記フリップフロップ回路92、95、98の出力
信号P1,P2,P3はデータの消去制御を行う図示せ
ぬ制御回路に供給される。
【0096】上記構成において、図20を参照して動作
について説明する。
【0097】選択されたメモリセル10からの列線の電
位Vinは、第1、第2のセンスアンプ81、82に供給
される。第1のセンスアンプ81では、列線の電位Vin
とメモリセル10の閾値電圧Vth2 に対応する第1の基
準電位VrefBとが比較される。また、第2のセンスアン
プ82では、列線の電位Vinとメモリセルの閾値電圧V
th1 に対応する第2の基準電位VrefAとが比較される。
列線の電位Vinが第1の基準電位VrefBより高い場合、
第1のセンスアンプ81の出力信号O1は論理“0”と
なり、列線の電位Vinが第1の基準電位VrefBより低い
場合、出力信号O1は論理“1”となる。同様に、列線
の電位Vinが第2の基準電位VrefAより高い場合、第2
のセンスアンプ82の出力信号O2は論理“0”とな
り、列線の電位Vinが第2の基準電位VrefAより低い場
合、出力信号O2は論理“1”となる。前記フリップフ
ロップ回路92、95、98は、信号/φが論理“0”
のとき、前記第1、第2のセンスアンプ81、82の出
力状態に応じてそれぞれセットされる。
【0098】信号RSは、メモリセルの消去状態をチェ
ックするためのチェック読出しの前に論理“1”とな
り、フリップフロップ回路92、95、98はリセット
される。図20(a)は選択されたメモリセルからデー
タが読出された列線の電位が基準電位VrefAおよびVre
fBよりも高い場合を示している。この場合、第1、第2
のセンスアンプ81、82の出力信号O1およびO2は
共に論理“0”となり、信号φの論理“0”に同期して
フリップフロップ回路92がセットされる。したがっ
て、信号P1は論理“1”となる。
【0099】図20(b)は列線の電位が基準電位Vre
fAおよびVrefBよりも低い場合を示している。このと
き、出力信号O1およびO2は共に論理“1”となり、
信号φの論理“0”に同期してフリップフロップ回路9
8がセットされる。したがって、信号P3は論理“1”
となる。
【0100】図20(c)は列線の電位が基準電位Vre
fAとVrefBとの間にある場合を示している。このとき、
出力信号O1は論理“1”となり、出力信号O2は論理
“0”となり、信号φの論理“0”に同期してフリップ
フロップ回路95がセットされる。したがって、信号P
2は論理“1”となる。
【0101】図21に示すように、全てのメモリセルの
閾値電圧がVth2 よりも高い場合、信号P1は“1”と
なり、信号P2、P3は共に論理“0”となり、信号P
1〜P3がこの状態のときは再び消去動作が実行され
る。
【0102】少なくとも1つのメモリセルの閾値電圧が
Vth1 よりも低い場合、すなわち図18(c)のような
とき、信号P1、P2、P3は共に論理“1”となり、
信号P1〜P3がこの状態のときは消去動作は終了され
る。この場合、信号P3が論理“1”になったのを検知
して消去動作を止めても良い。
【0103】少なくとも一つのメモリセルの閾値電圧が
Vth1 とVth2 との間にある場合、すなわち図18
(b)に示すような場合、信号P1、P2は共に論理
“1”、信号P3は論理“0”となる。信号P1〜P3
がこの状態のときは、この後一度だけ消去動作、すなわ
ちメモリセルのソースに高電圧を印加して浮遊ゲートか
ら電子の放出を行ない、この後消去動作を停止する。
【0104】尚、この消去回数は一度に限定されるもの
ではなく、二度、三度程度としてもよい。
【0105】上記第4の発明によれば、最も閾値電圧の
低いメモリセルの閾値電圧が、どの範囲にあるかをチェ
ックして消去動作を止めるようにしている。したがっ
て、消去後のメモリセルの閾値電圧を最適に設定するこ
とができるため、メモリセルに流れる電流を従来よりも
多くでき、読出し速度の速い不揮発性半導体メモリを提
供できる。
【0106】(第4の目的に対応する第5の発明)先
ず、この発明の原理について説明する。この発明は、全
ての行デコーダ11の出力を選択状態とし、全てのメモ
リセル10の制御ゲートに高電圧を加える。これにより
制御ゲートと浮遊ゲートとの容量結合を利用して浮遊ゲ
ートの電位を上昇させ、トンネル効果を利用してチャネ
ル領域から浮遊ゲートへ電子をトンネルさせて浮遊ゲー
トに電子を注入する。この場合、全メモリセルを同時に
電子の注入状態とすることができるため、従来に比べて
消去時間を短縮化できる。
【0107】一般に、チャネル領域に電流を流し電子を
浮遊ゲートに注入する通常の書込みに要する時間は、1
つのメモリセル当たり0.1ミリ秒であるのに対し、ト
ンネル効果による電子の注入は100ミリ秒を要する。
128Kワード×8ビット構成の集積回路では、チャネ
ル領域に電流を流して電子を浮遊ゲートに注入する通常
の書込みは、書込みのときに多くの電流が流れる。この
ため、一度に多くのメモリセルに同時に書込みを行うこ
とができず、8ビット単位で行われるため、例えば12
8K×8ビット構成の1Mビットメモリの場合、全メモ
リセルにデータを書き終えるには、128000×0.
1ミリ秒=12.8秒の時間がかかる。
【0108】これに対して、この発明のようにトンネル
効果による電子の注入は、電流の消費が殆どないため、
全メモリセルに同時に電子を注入できる。したがって、
この発明の場合、全メモリセルにデータを書き終えるに
は、100ミリ秒の時間で済むことになり、従来に比べ
大幅に時間を短縮できる。すなわち、この発明におい
て、通常のデータの書込みは、各メモリセル毎に異なる
データを書かねばならないため、チャネル領域に電流を
流して電子を浮遊ゲートに注入する方法で行い、1つの
メモリセル当たり約0.1ミリ秒でデータを書込む。ま
た、データの消去の前に全メモリセルの浮遊ゲートに電
子を注入するときは、トンネル効果を用いた方法により
行い、全メモリセルの浮遊ゲートへ同時に電子を注入す
ることにより、従来に比べて大幅に時間を短縮する。
【0109】図22はこの発明の一実施例を示すもので
あり、行デコーダの一例を示すものである。ここでは、
行デコーダ100の一部のみを示している。電源Vcに
はPチャネルトランジスタ101のソースが接続されて
いる。このトランジスタ101のゲートには例えば図示
せぬ周辺回路から供給される信号PWが供給され、ドレ
インと接地間には、複数のNチャネルトランジスタ10
1 〜102n、102oが直列接続されている。これ
らトランジスタ1021 〜102nの各ゲートには、ア
ドレス信号A1(/A1),A2(/A2)〜An(/
An)が供給され、トランジスタ102oのゲートには
信号/Eが供給されている。また、前記トランジスタ1
01のドレインと接地間には、Nチャネルトランジスタ
103が接続されている。このトランジスタ103のゲ
ートには前記信号PWが供給されている。さらに、前記
トランジスタ101のドレインにはNチャネルトランジ
スタ104のドレインが接続されている。このトランジ
スタ104のゲートには電源Vcが供給され、ソースは
ラッチ回路105を構成するPチャネルトランジスタ1
06のゲート、Nチャネルトランジスタ107のゲー
ト、Pチャネルトランジスタ108のドレインに接続さ
れている。前記トランジスタ106のソースには電圧S
Wが供給され、ドレインはトランジスタ107のドレイ
ンに接続されている。このトランジスタ107のソース
は接地されている。トランジスタ106、107のドレ
インは前記トランジスタ108のゲートに接続される。
このトランジスタ108のソースには電圧SWが供給さ
れている。前記トランジスタ106、107のドレイン
からは選択信号WL1(〜WLi)が出力される。電圧
SWを生成する回路については後述する。
【0110】図23は行デコーダ100から出力される
各モードにおける選択信号WL(WL1〜WLi)およ
び信号PWの電圧波形を示すものである。図23を参照
して図22の動作について説明する。
【0111】メモリセルからデータを読出す時、信号P
Wは論理“0”に設定され、トランジスタ101はオン
状態、トランジスタ103はオフ状態とされる。このと
き、電圧SWは外部から与えられる電源Vc(例えば5
ボルト)とされる。したがって、選択された行線WLは
電源Vcの電位となり、非選択の行線WLは0ボルトと
される。
【0112】また、データの書込み時、信号PWは同様
に論理“0”に設定されている。このとき、電圧SWは
外部から与えられる書込み用高電圧Vp(例えば12ボ
ルト)とされる。したがって、選択された行線WLは高
電圧Vpとなり、非選択の行線WLは0ボルトとされ
る。
【0113】さらに、データを消去する前に行う全メモ
リセルへの電子の注入時、信号PWは論理“1”に設定
され、トランジスタ101はオフ状態、トランジスタ1
03はオン状態とされる。このとき、電圧SWは高電源
Vpを利用して集積回路内部で昇圧された例えば20ボ
ルト程度の高電圧とされる。したがって、全ての行線に
20ボルト程度の高電圧が与えられる。
【0114】また、データを消去するとき、信号/Eは
論理“0”に設定され、全ての行線は0ボルトとされ
る。
【0115】図24は、前記電圧SWを発生する電圧発
生回路110を示すものである。
【0116】デプレション型Nチャネルトランジスタ1
11のドレインは電源Vcに接続されている。このトラ
ンジスタ111のゲートには図示せぬ周辺回路によって
生成される信号Rが供給され、ソースはデプレション型
Nチャネルトランジスタ112のソースに接続されると
ともに、昇圧回路VBを構成するエンハンスメント型N
チャネルトランジスタ113のソースに接続されてい
る。前記電圧SWはこれらトランジスタ111、11
2、113のソースから出力されるものである。前記ト
ランジスタ112のドレインは高電圧Vpに接続され、
ゲートには図示せぬ周辺回路によって生成される信号W
が供給されている。
【0117】前記昇圧回路VBにおいて、前記トランジ
スタ113のドレインはそのゲートに接続されるととも
に、Nチャネルトランジスタ114のソースに接続され
ている。このトランジスタ114のドレインはそのゲー
トに接続されるとともに高電圧Vpに接続されている。
【0118】一方、発振器115は直列接続されたナン
ド回路116、インバータ回路117、118、ナンド
回路116とインバータ回路117の接続ノードおよび
接地間に接続されたキャパシタ119、インバータ回路
117、118の接続ノードおよび接地間に接続された
キャパシタ120によって構成されている。前記インバ
ータ回路118の出力端は前記ナンド回路116の一方
入力端にフィードバック接続されている。このナンド回
路116の他方入力端には前記信号PWが供給されてお
り、この信号PWによって発振が制御される。発振器1
15の出力端としての前記インバータ回路118の出力
端はインバータ回路121を構成するPチャネルトラン
ジスタ122、Nチャネルトランジスタ123のゲート
に接続されている。前記トランジスタ122のソースは
電源Vcに接続され、トランジスタ123のソースは接
地されている。トランジスタ122、123のゲートは
Nチャネルトランジスタ124のドレインに接続されて
いる。このトランジスタ124のゲートには電源Vcが
供給され、ソースはラッチ回路125を構成するPチャ
ネルトランジスタ126のゲート、Nチャネルトランジ
スタ127のゲート、Pチャネルトランジスタ128の
ドレインに接続されている。前記トランジスタ126の
ソースは高電圧Vpに接続され、ドレインはトランジス
タ127のドレインに接続されている。このトランジス
タ127のソースは接地されている。トランジスタ12
6、127のドレインは前記トランジスタ128のゲー
トに接続される。このトランジスタ128のソースは高
電圧Vpに接続されている。前記トランジスタ126、
127のドレインはキャパシタ129の一端に接続され
ている。このキャパシタ129の他端は前記トランジス
タ114のソースに接続されている。
【0119】上記構成において、メモリセル10からデ
ータを読出す時、信号Rは電源Vcと同電位とされ、信
号WとPWは0ボルトとされる。したがって、トランジ
スタ111はオン、トランジスタ112はオフとなり、
発振器115は停止している。このため、電位SWは電
源Vcと同電位とされる。
【0120】また、メモリセルにデータを書込む時、信
号WはVpとなり、信号RとPWは0ボルトに設定され
る。したがって、トランジスタ111はオフ、トランジ
スタ112はオンとなり、発振器15は停止している。
このため、電位SWは電源Vpと同電位とされる。
【0121】さらに、データを消去する前に行う全メモ
リセルへの電子の注入時、信号PWは論理“1”とさ
れ、信号WとRは0ボルトとされる。したがって、トラ
ンジスタ111、112はオフとなり、発振器115は
発振される。このため、電位SWは昇圧回路VBによっ
て昇圧された20ボルト程度の高電圧とされる。
【0122】上記第5の発明によれば、通常のデータの
書き込みは、チャネル領域に電流を流して電子を浮遊ゲ
ートに注入する方法で行うことにより、1つのメモリセ
ル当たり約0.1ミリ秒でデータを書込める。また、デ
ータの消去の前に全メモリセルの浮遊ゲートに電子を注
入するときは、トンネル効果によって全メモリセルの浮
遊ゲートに同時に電子を注入することにより、従来に比
べて消去時間を大幅に短縮した不揮発性半導体メモリを
提供できる。
【0123】(第4の目的に対応する第6の発明)先
ず、この発明の原理について説明する。この発明は、デ
ータ消去前に全てのメモリセルへの書込みは行なわず、
全てのメモリセルを消去する。そして、全メモリセルの
浮遊ゲートからの電子の放出を飽和させ、メモリセルの
閾値電圧をマイナスに安定させる。この後、行デコーダ
の全出力を選択状態として、全メモリセルの制御ゲート
に高電圧を加える。これにより制御ゲートと浮遊ゲート
との容量結合を利用して浮遊ゲートの電位を上げ、トン
ネル効果を利用してチャネル領域から浮遊ゲートへ電子
をトンネルさせて浮遊ゲートに電子を注入する。このよ
うにした場合、全メモリセルに同時に電子を注入状態と
することができるため、従来に比べ短時間で消去が完了
する。
【0124】前述したように、一般に、チャネル領域に
電流を流し、電子を浮遊ゲートに注入する通常の書込み
に要する時間は1つのメモリセル当たり0.1ミリ秒で
ある。これに対して、トンネル効果による電子の注入
は、100ミリ秒程度を要し、オーダーが異なる。12
8Kワード×8ビット構成の集積回路の場合、チャネル
領域に電流を流して電子を浮遊ゲートに注入する通常の
書込みは、書込みのときに多くの電流が流れる。このた
め、一度に多くのメモリセルに同時に書込みを行うこと
ができず、一般的には8ビット単位で行われる。したが
って、全メモリセルにデータを書き終えるには、128
000×0.1ミリ秒=12.8秒の時間がかかる。
【0125】これに対して、この発明におけるトンネル
効果による電子の注入は電流の消費が殆どない。このた
め、全メモリセルに同時に電子の注入と放出を行うこと
ができ、結果として200ミリ秒の時間で済むことにな
り、従来に比べ大幅に時間を短縮できる。すなわち、こ
の発明において、通常のデータの書込みは、各メモリセ
ル毎に異なるデータを書かねばならないため、チャネル
領域に電流を流して電子を浮遊ゲートに注入する方法で
行い、1つのメモリセル当たり約0.1ミリ秒でデータ
を書込む。また、データの消去の場合は、トンネル効果
による電子の放出と注入により、浮遊ゲートの電子の放
出と注入を全メモリセルに同時に行うことにより、従来
に比べ大幅に時間を短縮できる。
【0126】図25は、この発明の一実施例に係わる行
デコーダを示すものであり、図22と同一部分には同一
符号を付し異なる部分についてのみ説明する。この実施
例において、ラッチ回路105を構成するNチャネルト
ランジスタ107のソースは電圧Vsに接続される。こ
の電圧Vsは行デコーダのモードに応じて変えられる。
また、電圧SWは図24に示す回路から供給される。
【0127】上記構成において、データの読出し時に
は、SWには外部から与えられる電源Vc(例えば5ボ
ルト)が出力され、各メモリセルごとへのデータの書き
込み時には、外部から与えられる書き込み用高電圧VP
(例えば12ボルト)が与えられ、データを消去する前
に行う全メモリセルへの電子の注入時にはVPを利用し
て集積回路内部で昇圧された例えば20ボルト程度の高
電圧が与えられる。データの読出し時は、選択された行
線WLはVCの電位となり、非選択の行線WLは0ボル
トにされる。同様に、データの書き込み時は選択された
行線WLはVPの電位となり、非選択の行線WLは0ボ
ルトにされる。データを消去する前に行う全メモリセル
への電子の注入時には信号PWは論理“1”に設定さ
れ、全の行線に20ボルト程度の高電圧が与えられる。
【0128】図26を参照してこの発明のデータ消去動
作をさらに詳しく説明する。
【0129】データ消去の時、先ずメモリセル10の浮
遊ゲートから電子を放出する。これは、従来と同様に、
全てのメモリセルの制御ゲート、すなわち行線WLを0
ボルトとし、メモリセル10のソースの電位VEを高電
圧(例えば12ボルト)に設定して浮遊ゲートからソー
スへ電子を放出する。
【0130】この電子の放出は、メモリセルのドレイン
側に高電圧を印加して行なってもよく、また、メモリセ
ルアレイが作られている半導体基板自体を高電圧として
ドレイン、ソース、チャネルに浮遊ゲートから電子を放
出してもよい。
【0131】電子の放出の時、信号/Eは論理“0”で
あり、図25に示す行デコーダの出力WLは、上記のよ
うに0ボルトとなる。この電子の放出は、全てのメモリ
セルにおいて浮遊ゲートの状態を均一にするため、電子
の放出が飽和し、メモリセルの閾値電圧が変化しなくな
るまでの時間行なわれる。
【0132】電子の放出が完了した後、全ての行線WL
を選択状態とし、メモリセルの制御ゲートに高電圧(例
えば20ボルト)を印加し浮遊ゲートへソース、ドレイ
ン、チャネル領域から電子を注入する。この時、メモリ
セルのソース電位VEは0ボルトである。図25に示す
行デコーダに供給される信号PWは論理“1”となり、
全ての行線を選択状態とする。浮遊ゲートに電子が注入
されるとメモリセルの閾値電圧は上昇するが、この閾値
電圧は通常の書込みが行なわれたときのメモリセルの閾
値電圧よりも低くなければならない。
【0133】メモリセル10は2進データを記憶する
が、通常の書込みが行なわれたときのメモリセルが2進
データの論理“0”と論理“1”の一方に対応させた場
合、メモリセルの制御ゲートに高電圧(例えば20ボル
ト)を印加して、浮遊ゲートへソース、ドレイン、チャ
ネル領域から電子を注入したメモリセルは、2進データ
の論理“0”と論理“1”の他方に対応させるため、閾
値電圧で区別する。例えば、通常の書込みが行なわれた
ときのメモリセルは選択されても導通しない。しかし、
消去時に行なわれる電子の注入により上昇されたメモリ
セルの閾値電圧は、選択されたとき導通し、十分多くの
電流を流せるほど低く、また、非選択のときはオフしな
ければならない。このため、メモリセルの制御ゲートに
高電圧を印加している時間は十分短く設定し、その後浮
遊ゲートへの電子の注入量をチェックする。
【0134】このチェック読出しの時は全ての行線WL
を非選択状態とし、全ての行線を電圧Vsとする。その
後列デコーダ12によって列線を選択し、センスアンプ
によって列線単位で列線の電位を読出す。メモリセルが
非導通の場合、列線は負荷トランジスタ17で充電さ
れ、センスアンプはこれを検出する。メモリセルが導通
の場合、メモリセルにより列線は放電され、センスアン
プはこれを検知する。このときは電子の注入が不十分で
あるため、再びメモリセルの制御ゲートに高電圧を印加
して電子の注入を行なう。電子の注入量のチェック読出
し時、制御ゲートの電位は低くされており、この制御ゲ
ートの電位よりも閾値電圧が高くなればメモリセルはオ
フするため、選択されたとき十分多くの電流を流せるほ
ど低くメモリセルの閾値電圧を制御できる。
【0135】図27は、チェック読出し時の行線WLの
電圧Vsを発生する回路である。図27(a)は、電圧
Vsを接地電位とした例であり、チェック読出し時のメ
モリセルの制御ゲートは0ボルトとなる。このため、メ
モリセルの閾値電圧が0ボルトよりも僅かに上回ればオ
フする。メモリセルの閾値電圧は0ボルトより僅かに高
いだけであるため、メモリセルに流れる電流は十分大き
いが、浮遊ゲートより電子が僅かにリークしただけでメ
モリセルの閾値電圧はマイナスとなり、信頼性上は好ま
しくない。
【0136】図27(b)は電圧Vsの発生回路の他の
例を示すものである。
【0137】前記信号/Eはインバータ回路131を介
してナンド回路132の一方入力端に供給され、前記信
号Rはナンド回路132の他方入力端に供給されてい
る。このナンド回路132の出力端はNチャネルトラン
ジスタ133のゲートおよびPチャネルトランジスタ1
34のゲートに接続されている。前記トランジスタ13
3のソースは接地され、ドレインは前記トランジスタ1
07のソースに接続され、電圧Vsを出力するための接
続端135に接続されている。前記トランジスタ134
のソースは電源Vcに接続され、ドレインはNチャネル
トランジスタ136のドレイン、ゲートおよび前記接続
端135に接続されている。このトランジスタ136の
ソースは接地されている。
【0138】上記構成において、チェック読出し時、信
号/Eは論理“0”、Rは論理“1”とされる。したが
って、ナンド回路132の出力信号は論理“0”であ
り、トランジスタ133はオフ、トランジスタ134、
136はオンである。したがって、電圧Vsの電位はト
ランジスタ136の閾値電圧にほぼ等しくされるため、
メモリセルの閾値電圧が、トランジスタ136の閾値電
圧を僅かに上回ればオフする。よって、浮遊ゲートに蓄
えられる電子の量は多く、信頼性上は好ましい。しか
し、電圧Vsが接地電位のときよりもメモリセルの閾値
電圧は高くなるため、メモリセルに流れる電流は少なく
なる。このようにチェック読出し時の電圧Vsの電位の
設定は慎重に行なわなければならない。
【0139】通常の読出しの時、信号/Eは論理
“1”、Rも論理“1”とされる。したがって、ナンド
回路132の出力信号は論理“1”であり、トランジス
タ133はオン、トランジスタ134、136はオフで
ある。したがって、通常の読出し時、非選択とされた行
線WLは、従来同様接地電位となる。
【0140】上記第6の発明によれば、消去時のメモリ
セルの閾値電圧の設定をトンネル効果を利用して複数の
メモリセルに対して、同時に行なうようにしたので、従
来より消去時間の短い不揮発性半導体メモリを提供でき
る。
【0141】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明によれ
ば、複数個のメモリセルを非選択状態とし、この状態に
おいて、各メモリセルに流れる電流の総和をチェック手
段によって検出し、この検出した電流が所定値なった場
合、消去終了としている。したがって、複数のメモリセ
ルに対して同時にチェック読出しを行っているため、従
来に比べてデータの消去時間を短縮することができる。
【0142】また、第2の発明によれば、消去量をチェ
ックするためのチェック読出し時、制御手段によって第
2の負荷トランジスタを非導通状態としている。したが
って、従来に比べてより正確にメモリセルの消去状態を
チェックすることが可能となる。
【0143】さらに、第3の発明によれば、メモリセル
から列線に出力された電圧が2つの基準電圧VrefU、V
refLの間に入るメモリセルの数が所定の数になるように
している。したがって、消去後のメモリセルの閾値電圧
の分布の幅が狭いものは、従来に比べて閾値電圧がより
低いほうへ分布するため、読出し速度を速くでき、分布
の幅が広いものは従来同様であるため、歩留まりを落と
すことなく高速品のメモリセルを取得可能な割合を大き
くすることができる。
【0144】また、第4の発明によれば、メモリセルか
ら前記列線に出力された電位が、2つの基準電位Vref
A、VrefBのどの範囲にあるかをチェックして消去動作
を止めるようにしている。したがって、消去後のメモリ
セルの閾値電圧を最適に設定することができるため、メ
モリセルに流れる電流を従来よりも多くでき、読出し速
度を高速化できる。
【0145】さらに、第5の発明によれば、通常のデー
タの書き込みは、チャネル領域に電流を流して電子を浮
遊ゲートに注入する方法で行い、データの消去の前に全
メモリセルの浮遊ゲートに電子を注入するときは、トン
ネル効果によって全メモリセルの浮遊ゲートに同時に電
子を注入している。したがって、従来に比べて消去時間
を大幅に短縮することができる。
【0146】また、第6の発明によれば、メモリセルに
接続された複数のメモリセルの浮遊ゲートから同時に電
子を放出し、その後、全ての行線を選択して、選択され
たときは導通し、非選択の時は非導通となり、且つ、通
常のデータが書込まれた2進データのうちの一方を記憶
しているメモリセルの閾値電圧よりも低い所定の閾値電
圧となるまで電子を注入し、この電子が注入されたメモ
リセルは2進データのうちの他方のデータを記憶するよ
うにしている。したがって、消去時のメモリセルの閾値
電圧の設定をトンネル効果を利用して複数のメモリセル
に対して、同時に行なうようにしたので、従来より消去
時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1の実施例を示す回路図。
【図2】従来のフラッシュEEPROMの一例を示す回
路図。
【図3】従来のフラッシュEEPROMの他の例を示す
回路図。
【図4】従来のセンスアンプの一例を示す回路図。
【図5】図5(a)(b)(c)はそれぞれデータ消去
後のメモリセルの閾値電圧のばらつきを示す図。
【図6】図6(a)(b)はそれぞれ図1の動作を説明
するために示すタイミングチャート。
【図7】第1の発明に適用される列デコーダの一例を示
す回路図。
【図8】第1の発明に適用される行デコーダの一例を示
す回路図。
【図9】図9(a)(b)はそれぞれ第1の発明に適用
される列デコーダの他の例を示す回路図。
【図10】図9の動作を説明するために示すタイミング
チャート。
【図11】第1の発明の第2の実施例を示す回路図。
【図12】第2の発明の一実施例を示す回路図。
【図13】図12に示す回路に適用されるリファレンス
回路の一例を示す回路図。
【図14】図12に示す回路に適用されるフィードバッ
ク用インバータ回路の変形例を示す回路図。
【図15】第3の発明の一実施例を示す回路図。
【図16】図15の動作を説明するために示すタイミン
グ図。
【図17】図15の動作を説明するために示す図。
【図18】図18(a)(b)(c)はそれぞれ第4の
発明の原理を説明するために示す図。
【図19】第4の発明の発明の一実施例を示す回路図。
【図20】図20(a)(b)(c)はそれぞれ図19
の動作を説明するために示すタイミング図。
【図21】図19の動作を説明するために示す図。
【図22】第5の発明の一実施例を示すものであり、行
デコーダの要部を示す回路図。
【図23】図22の動作を説明するために示すタイミン
グ図。
【図24】図22に示す電圧SWを発生する回路の一例
を示す回路図。
【図25】第6の発明の一実施例に係わる行デコーダを
示す回路図。
【図26】図25の動作を説明するために示すタイミン
グ図。
【図27】図27(a)(b)は、それぞれチェック読
出し時の行線WLの電圧Vsを発生する回路を示す回路
図。
【符号の説明】
10…メモリセル、11、100…行デコーダ、12…
列デコーダ、121、122 …第1、第2の列デコー
ダ、17…負荷トランジスタ、21、32…センスアン
プ、22…リファレンス回路、110…電圧発生回路、
VrefU、VrefL…第1、第2の基準電位、VrefA、Vre
fB…第1、第2の基準電位。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮遊ゲートを有するMOSトランジスタ
    をメモリセルとし、このメモリセルが行および列方向に
    マトリックス状に配列されたメモリセルアレイと、 このメモリセルアレイの行を選択する行デコーダと、 前記メモリセルアレイの列を選択する列デコーダと、 前記メモリセルに接続された負荷回路と、 前記行デコーダの全ての出力を非選択状態とし、前記列
    デコーダの少なくとも1つ以上の出力を選択状態とし、
    前記負荷回路と前記メモリセルとの接続点の電位を検出
    し、前記浮遊ゲート中の電子の状態をチェックするチェ
    ック手段(32)と、を具備したことを特徴とする不揮発性
    半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記列デコーダは、前記浮遊ゲート中の
    電子の状態をチェックする際、全ての出力を選択状態と
    することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体メ
    モリ。
  3. 【請求項3】 前記列デコーダは、前記メモリセルアレ
    イを複数のブロックに分割して選択する構成とされ、前
    記浮遊ゲート中の電子の状態をチェックする際、ブロッ
    ク毎に全ての出力を選択状態とすることを特徴とする請
    求項1記載の不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記メモリセルアレイは複数のブロック
    (61,62) に分割され、前記列デコーダは第1、第2の列
    デコーダ(121 , 122 ) に分割され、前記浮遊ゲート中
    の電荷の状態をチェックする際、各ブロックの列は前記
    第1、第2の列デコーダにより別々に選択状態されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 行線と、 この行線により選択的に駆動される浮遊ゲートを有する
    MOSFETからなるメモリセルと、 このメモリセルから出力されるデータを受ける列線と、 この列線に接続される第1の負荷トランジスタ(17)と、 前記第1の負荷トランジスタに接続され、前記メモリセ
    ルに記憶されているデータを検出するデータ検出回路
    と、 前記第1の負荷トランジスタとメモリセルとの間に電流
    通路が挿入され、前記列線の電位に応じてゲートが制御
    される第1のトランジスタ(15)と、 電流通路の一端が前記列線に接続され、前記列線の電位
    に応じてゲートが制御される第2の負荷トランジスタ(2
    0)と、 前記メモリセルのデータ消去時に消去状態をチェックす
    るためにデータを読出すチェック読出し時に、前記第2
    の負荷トランジスタを非導通状態とする制御手段(71)
    と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第2の負荷トラン
    ジスタの電流通路の他端と電源との相互間に電流通路が
    接続され、前記チェック読出し時にオフ状態とされるト
    ランジスタ(71)によって構成されていることを特徴とす
    る請求項5記載の不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 前記第1のトランジスタのゲートには、
    前記チェック読出し時に、前記列線の電位に関係なく略
    一定の電位を供給する電位供給手段(710) がさらに接続
    されていることを特徴とする請求項5記載の不揮発性半
    導体メモリ。
  8. 【請求項8】 行線と、 この行線により選択的に駆動される浮遊ゲートを有する
    MOSトランジスタからなるメモリセルと、 このメモリセルに接続される負荷回路と、 前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出するかによって
    データの書込みあるいは消去を行う書込み消去手段と、 前記負荷回路に接続され、前記浮遊ゲートの電子の放出
    状態をチェックするチェック読出し時、選択された前記
    メモリセルと前記負荷回路との接続点の電位と、2つの
    基準電位(VrefU、VrefL)とを比較し、前記メモリセ
    ルから前記接続点の電位が前記2つの基準電位の間に存
    在するメモリセルの数を数え、この数が所定の数よりも
    少なくなった時、前記浮遊ゲートからの電子の放出を止
    める手段(89)と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  9. 【請求項9】 行線と、 この行線により選択的に駆動される浮遊ゲートを有する
    MOSトランジスタからなるメモリセルと、 このメモリセルから出力されるデータを受ける列線と、 この列線に接続される負荷回路と、 前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出するかによって
    データの書込みあるいは消去を行う書込み消去手段と、 前記負荷回路に接続され、前記浮遊ゲートの電子の放出
    状態をチェックするチェック読出し時、選択された前記
    メモリセルから前記列線に出力された電位と、2つの基
    準電位(VrefU、VrefL)とを比較し、前記メモリセル
    から前記列線に出力された電位が前記2つの基準電位の
    間に存在するメモリセルの数を数え、この数が所定の数
    よりも少なくなった時、前記浮遊ゲートからの電子の注
    入を止める手段(89)と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  10. 【請求項10】 行線と、 この行線により選択的に駆動される浮遊ゲートを有する
    MOSトランジスタからなるメモリセルと、 このメモリセルに接続される負荷回路と、 前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出するかによって
    データの書込みあるいは消去を行う書込み消去手段と、 前記負荷回路に接続され、前記浮遊ゲートの電子の放出
    状態をチェックするチェック読出し時、選択された前記
    メモリセルと前記負荷回路との接続点の電位と、2つの
    基準電位(VrefU、VrefL)とを比較し、前記メモリセ
    ルから前記接続点の電位が前記2つの基準電位の間に存
    在するメモリセルの数を数え、この数が所定の数よりも
    多くなった時、前記浮遊ゲートからの電子の放出を止め
    る手段(89)と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  11. 【請求項11】 行線と、この行線により選択的に駆動
    される浮遊ゲートを有するMOSトランジスタからなる
    メモリセルと、 このメモリセルから出力されるデータを受ける列線と、 この列線に接続される負荷回路と、 前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出するかによって
    データの書込みあるいは消去を行う書込み消去手段と、 前記負荷回路に接続され、前記浮遊ゲートの電子の放出
    状態をチェックするチェック読出し時、選択された前記
    メモリセルから前記列線に出力された電位と、2つの基
    準電位(VrefU、VrefL)とを比較し、前記メモリセル
    から前記列線に出力された電位が前記2つの基準電位の
    間に存在するメモリセルの数を数え、この数が所定の数
    よりも多くなった時、前記浮遊ゲートからの電子の注入
    を止める手段(89)と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  12. 【請求項12】 行線と、 この行線により選択的に駆動される浮遊ゲートを有する
    MOSトランジスタからなるメモリセルと、 このメモリセルから出力されるデータを受ける列線と、 この列線に接続される負荷回路と、 前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出するかによって
    データの書込みあるいは消去を行う書込み消去手段と、 前記浮遊ゲートの電子の放出状態をチェックするチェッ
    ク読出し時、選択されたメモリセルから前記列線に出力
    された電位と、2つの基準電位(VrefA、VrefB)とを
    比較し、前記メモリセルから前記列線に出力された電位
    が、前記2つの基準電位よりも高いときは再度前記前記
    浮遊ゲートからの電子の放出を行い、前記メモリセルか
    ら前記列線に出力された電位の少なくとも1つが前記2
    つの基準電位よりも低い時は、消去動作を止め、前記メ
    モリセルから前記列線に出力された電位の少なくとも1
    つが前記2つの基準電位の間にあり、前記2つの基準電
    位よりも列線の電位が低いメモリセルが存在しない時
    は、予め設定された回数だけ前記メモリセルの浮遊ゲー
    トからの電子の放出を行い、その後消去動作を止める制
    御手段と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  13. 【請求項13】 浮遊ゲートを有するMOSトランジス
    タをメモリセルとし、このメモリセルが行および列方向
    にマトリックス状に配列されたメモリセルアレイと、 このメモリセルアレイの行を選択する行デコーダと、 前記メモリセルアレイの列を選択する列デコーダと、 前記列線に接続され、前記行デコーダおよび前記列デコ
    ーダにより選択された前記メモリセルに記憶されている
    データを検出するデータ検出手段と、 前記行デコーダおよび前記列デコーダにより選択された
    前記メモリセルにデータを書込むためのデータ書込み手
    段と、 前記メモリセルに接続され前記メモリセルに高電圧を印
    加し前記浮遊ゲートから電子を放出することによりデー
    タの消去を行うデータ消去手段と、 前記行デコーダの全ての出力を選択状態とし、前記メモ
    リセルの制御ゲートに高電圧を印加してトンネル効果に
    より前記浮遊ゲートに電子を注入し、複数のメモリセル
    に同時にデータを書込むデータ初期化手段と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  14. 【請求項14】 浮遊ゲートを有するMOSトランジス
    タをメモリセルとし、このメモリセルが行および列方向
    にマトリックス状に配列されたメモリセルアレイと、 このメモリセルアレイの行を選択する行デコーダと、 前記メモリセルアレイの列を選択する列デコーダと、 前記列線に接続され、前記行デコーダおよび前記列デコ
    ーダにより選択された前記メモリセルに記憶されている
    データを検出するデータ検出手段と、 前記行デコーダおよび前記列デコーダにより選択された
    前記メモリセルにデータを書込むためのデータ書込み手
    段と、 前記行デコーダおよび列デコーダにより選択された前記
    メモリセルに2進データのうちの一方のデータを書込む
    ためのデータ書込み手段と、 前記メモリセルに接続された複数のメモリセルの浮遊ゲ
    ートから同時に電子を放出し、その後、全ての行線を選
    択して、所定の閾値電圧となるまで電子を注入し、この
    電子が注入されたメモリセルは2進データのうちの他方
    のデータを記憶するようにしたデータ消去手段と、 を具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  15. 【請求項15】 前記データ消去手段は、前記メモリセ
    ルの浮遊ゲートから電子を放出した後、前記メモリセル
    の浮遊ゲートへの電子の注入を複数回に分けて行ない、
    浮遊ゲートへの電子の注入後、電子の注入量をチェック
    し、電子の注入量が前記所定の閾値電圧になったと判定
    した後、前記メモリセルの浮遊ゲートへの電子の注入を
    止める手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1
    4記載の不揮発性半導体メモリ。
  16. 【請求項16】 行線と、 この行線により選択的に駆動される浮遊ゲートを有する
    MOSトランジスタからなるメモリセルと、 このメモリセルから出力されるデータを受ける列線と、 この列線に接続される第1の負荷トランジスタ(17)と、 前記第1の負荷トランジスタに接続され、前記メモリセ
    ルに記憶されているデータを検出するデータ検出回路
    と、 前記浮遊ゲートに電子を注入するか放出するかによって
    データの書込みあるいは消去を行う書込み消去手段と、 前記第1の負荷トランジスタとメモリセルとの間に電流
    通路が挿入され、前記列線の電位に応じてゲートが制御
    される第1のトランジスタ(15)と、 電流通路の一端が前記列線に接続され、前記列線の電位
    に応じてゲートが制御される第2の負荷トランジスタ(2
    0)と、 前記メモリセルのデータ消去時に消去状態をチェックす
    るためにデータを読出すチェック読出し時に、前記第2
    の負荷トランジスタを非導通状態とする制御手段(71)
    と、 前記負荷回路に接続され、前記浮遊ゲートの電子の放出
    状態をチェックするチェック読出し時、選択された前記
    メモリセルから前記列線に出力された電位と、2つの基
    準電位(VrefU、VrefL)とを比較し、前記メモリセル
    から前記列線に出力された電位が前記2つの基準電位の
    間に存在するメモリセルの数を数え、この数が所定の数
    よりも少なくなった時、前記浮遊ゲートからの電子の放
    出を止める手段(89)と、を具備したことを特徴とする不
    揮発性半導体メモリ。
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