JPH06698A - 粉体の圧縮成型方法 - Google Patents

粉体の圧縮成型方法

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Publication number
JPH06698A
JPH06698A JP16314192A JP16314192A JPH06698A JP H06698 A JPH06698 A JP H06698A JP 16314192 A JP16314192 A JP 16314192A JP 16314192 A JP16314192 A JP 16314192A JP H06698 A JPH06698 A JP H06698A
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JP
Japan
Prior art keywords
container
powder
heating
compression
compression molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP16314192A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Okahata
誠治 岡畑
Yukihiro Muramatsu
幸宏 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP16314192A priority Critical patent/JPH06698A/ja
Publication of JPH06698A publication Critical patent/JPH06698A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、振動及び落下等の衝撃による
圧縮粉体の割れを防止できる粉体の圧縮成型方法の提
供。 【構成】 本発明の粉体の圧縮成型方法は、粉体3を容
器2に充填後、該粉体3を圧縮成型する粉体の圧縮成型
方法において、上記容器に粉体3を充填する前に該容器
2を加熱することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレストパウダー等の
ように、容器に粉体を充填後、該粉体を圧縮成型する粉
体の圧縮成型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、化粧料等においては、粉体を充
填後、圧縮して固形化した固形化粧料を容器に充填した
ものが知られている。例えば、パウダーファンデーショ
ン類、頬紅、アイシャドウ等の固形化化粧料は、容器内
側の空間に所定の粉体が圧縮充填されている。
【0003】かかる固形化粧品は、容器に圧縮粉体を充
填後、工場から市場への輸送中、または一般消費者の携
帯中等において、振動又は落下時の衝撃が生じると、固
形化粧料が割れてしまう場合がある。このように、固形
化粧料に割れが生じると、化粧料をパフ等へ均一に塗布
できなくなり、化粧品としての品質価値が低下するとい
う不都合がある。
【0004】従来、このような衝撃に対する化粧料の割
れを防止するため、圧縮粉体用容器に付与される振動や
落下の衝撃を緩和するための技術がいくつか提案されて
いる。例えば、実開昭61−160809号公報には、
固形化粧料を充填した中皿(内容器)の壁面及び底面に
複数の突起を設けて、外容器(コンパクト容器)に対し
て内容器を弾性的に支持する構成が提案されている。
【0005】また、外容器に緩衝材を付与したものも多
数提案されており、例えば、実開昭58ー154713
号公報や実開昭61ー35609号公報等が挙げられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上述した
従来の技術にあっては、中皿を外容器に収納した状態で
の固形化粧料の割れを防止することはできるが、中皿の
みを詰め替え用のカートリッジとして販売する場合や中
皿のみを携帯する場合には、内容器のみにおける固形化
粧料の割れを防止することができない。また、中皿に複
数の弾性突起を形成する構成では、容器の加工が困難に
なるという問題がある。更に、緩衝材を配置する構成も
種々提案されているが、かかる構成も付加的要素を必要
として構成が複雑になるという問題点がある。
【0007】従って、本発明の目的は、簡単な構成で、
振動及び落下等の衝撃による圧縮粉体の割れを防止でき
る粉体の圧縮成型方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉体を容器に
充填後、該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型方法にお
いて、上記容器に粉体を充填する前に該容器を加熱する
ことを特徴とする粉体の圧縮成型方法を提供することに
より、上記目的を達成したものである。
【0009】
【作用】本発明の粉体の圧縮成型方法によれば、粉体の
充填前に容器を加熱するという簡単な構成だけで、粉体
を圧縮成型した製品(容器)に付与される振動及び落下
等の衝撃を緩和し、圧縮粉体の割れを防止できる。しか
も、圧縮粉体を直接に収納する容器の衝撃を緩和するも
のであるから、詰め替え用等の単独容器としての衝撃の
緩和を直接に図ることができる。
【0010】かかる衝撃の緩和は、粉体の圧縮成型時に
おいて、該圧縮成型前に加熱された容器の温度が低下し
て、容器が収縮するので、該収縮により容器周壁部と容
器内の粉体との密着性が向上し、これにより製品の耐衝
撃性が向上するものと考えられる。
【0011】
【実施例】以下に、添付図面を参照して、本発明の好ま
しい実施例を詳細に説明する。図1は本発明の実施例に
よる粉体の圧縮成型方法を示す図である。第1図の
(d)に示すように、本実施例にかかる製品1は、容器
2に粉体3としてパウダーファンデーションを圧縮成型
して固形化したものを充填したものであって、所謂詰め
替え用カートリッジとして単独で、流通し販売されるも
のである。
【0012】容器2は、略円筒形状に形成されており、
円形の底部4と周壁部5とを備え、該容器2は金属板、
本実施例ではアルミニウム材料から加圧成型により一体
的に成型されている。容器2における各部の寸法は次の
ようである。容器の外径dは、好ましくは10mm乃至1
00mm、特に好ましくは25mm乃至75mmであり、高さ
hは、好ましくは2mm乃至10mm、特に好ましくは3mm
乃至7mmであり、厚みは、好ましくは0.2mm乃至1.
0mm、特に好ましくは0.4mm乃至0.8mmである。本
実施例では、容器の外径54mm、高さ4.7mm、厚み
0.5mmの円筒状容器を用いた。
【0013】次に、本実施例の粉体の圧縮成型方法によ
るパウダーファンデーションの詰め替え用カートリッジ
の製造方法について説明する。本発明の製造方法は、粉
体3を容器2に充填後、該粉体3を圧縮成型する粉体の
圧縮成型方法において、上記容器2に粉体3を充填する
前に、該容器2を加熱している。
【0014】まず、図2の(a)に示すように、円筒形
状に形成され容器2を、加熱プレート6上に乗せて加熱
する。加熱プレート6による容器2の加熱温度は、好ま
しくは50℃以上、特に好ましくは50〜100℃であ
る。かかる範囲であれば、粉体の圧縮成型後の放冷によ
り、容器2が適度な収縮力を得ることができるからであ
る。
【0015】次に、図2(b)に示すように、加熱後の
プレート6を型枠7内の台8上に載置し、上方から容器
内にファンデーション粉体を充填する。この状態では、
粉体は容器から溢れでる状態とする。
【0016】続いて、容器2がまだ熱い(常温より温度
が高い)うちに、図2(c)に示すように、型枠7の上
から圧縮杆9にて化粧料粉体2aを押圧し、型枠7にて
容器2の型を保持しながら固化した圧縮粉体を形成す
る。圧縮杆9による圧縮力は、好ましくは20〜50Kg
/cm2 である。尚、本実施例では、かかる圧縮は40Kg
/cm2 でおこなった。即ち、本発明では容器が加熱され
て常温より高い温度となっている状態で粉体を圧縮成型
するのである。
【0017】圧縮後、圧縮杆9を戻し、図2(d)に示
すような実施例品を得た。一方、容器の加熱をしなかっ
た他は、上述の実施例と同様に製造した比較例品を製造
した。本実施例品と比較例品における容器の温度条件を
下記表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】上述の如く作成した、実施例品と比較例品
とについて下記のように耐衝撃テストを行った。その結
果を下記表2に示す。耐衝撃テストは、サンプル(実施
例品及び比較例品)をコンパクト容器にセットし、25
0この状態で250回/分、振幅40mmの衝撃を付与
し、圧縮粉体化粧料が割れた時間を測定した。尚、テス
トは、一分毎に目視して割れを確認し、実施例品及び比
較例品のそれぞれについて3回のテストを行いその平均
値を取った。
【0020】
【表2】
【0021】上記表から明かなように、容器の温度を所
定温度に加熱した本実施例品によれば、化粧料が割れる
までに約4分かかり、比較品の1分に比べて、約4倍も
割れにくいという極めて良好な結果を得ることができ
た。即ち、本発明の粉体の圧縮成型方法によれば、容器
を粉体の圧縮成型前に加熱するだけという簡単な方法
で、衝撃力を充分に緩和し、固形圧縮粉体の割れを防止
することができる。
【0022】本発明は、上述した実施例に限定されるこ
となく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能
である。例えば、圧縮粉体はパウダーファンデーション
等の化粧料に限らず、他の粉体であっても同様な効果を
得ることができる。また、容器の加熱は、粉体の圧縮成
型時における容器温度が常温より高ければよく、加熱工
程は圧縮成型に使用する型枠内で行うものであってもよ
い。更に、加熱は加熱プレートによる熱伝導によること
に限らず、電磁誘導加熱等の他の加熱方法によるもので
あってもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の粉体の圧縮成型方法によれば、
簡単な構成で、振動及び落下等の衝撃による圧縮粉体の
割れを防止できる。しかも、圧縮粉体を直接に収納する
容器の衝撃を緩和するものであるから、詰め替え用等の
単独容器としての衝撃の緩和を直接に図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による粉体の圧縮成型方法の工
程を示す図である。
【符号の説明】
1 製品 2 容器 3 粉体(パウダーファンデーション) 6 加熱プレート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を容器に充填後、該粉体を圧縮成型
    する粉体の圧縮成型方法において、上記容器に粉体を充
    填する前に該容器を加熱することを特徴とする粉体の圧
    縮成型方法。
  2. 【請求項2】 上記容器を50℃以上になるように加熱
    することを特徴とする粉体の圧縮成型方法。
JP16314192A 1992-06-22 1992-06-22 粉体の圧縮成型方法 Pending JPH06698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16314192A JPH06698A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 粉体の圧縮成型方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP16314192A JPH06698A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 粉体の圧縮成型方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06698A true JPH06698A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15767997

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16314192A Pending JPH06698A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 粉体の圧縮成型方法

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JP (1) JPH06698A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0572240A3 (en) * 1992-05-28 1995-09-27 Toshiba Kk Nonvolatile semiconductor memory device

Cited By (1)

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