JPH0533270A - カーペツト - Google Patents
カーペツトInfo
- Publication number
- JPH0533270A JPH0533270A JP3212612A JP21261291A JPH0533270A JP H0533270 A JPH0533270 A JP H0533270A JP 3212612 A JP3212612 A JP 3212612A JP 21261291 A JP21261291 A JP 21261291A JP H0533270 A JPH0533270 A JP H0533270A
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- JP
- Japan
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- carpet
- repellent
- water
- flame
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗菌性、撥水・撥油性及び難燃性を具備し
たカーペットを提供することを可能とした。 【構成】 パイルカーペットにおいて、少なくともパ
イル部の繊維表面に第４級アンモニウムカチオン系抗菌
剤、含フッ素系撥水・撥油剤及びウレタン樹脂系難燃加
工剤が付与されてなるカーペット。
たカーペットを提供することを可能とした。 【構成】 パイルカーペットにおいて、少なくともパ
イル部の繊維表面に第４級アンモニウムカチオン系抗菌
剤、含フッ素系撥水・撥油剤及びウレタン樹脂系難燃加
工剤が付与されてなるカーペット。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯耐久性に優れた抗
菌・防汚・難燃性カーペットに関するものである。
菌・防汚・難燃性カーペットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】カーペット製品に抗菌性を付与する技術
として、第４級アンモニウムシリコン系抗菌剤と含フッ
素系撥水・撥油剤を併用する方法が知られている。
として、第４級アンモニウムシリコン系抗菌剤と含フッ
素系撥水・撥油剤を併用する方法が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第４級アン
モニウムシリコン系抗菌剤と含フッ素系撥水・撥油剤を
併用する方法は、最近基準化された繊維製品衛生加工協
議会（ＳＥＫ）による抗菌性評価では、初期性能は合格
するが、洗濯耐久性が不充分のため、ＳＥＫマーク（抗
菌性基準合格証）申請が難しいケースがある。これらの
抗菌性と防汚性に加えて難燃性を付与した、カーペット
に関する先行技術は現在知られていない。
モニウムシリコン系抗菌剤と含フッ素系撥水・撥油剤を
併用する方法は、最近基準化された繊維製品衛生加工協
議会（ＳＥＫ）による抗菌性評価では、初期性能は合格
するが、洗濯耐久性が不充分のため、ＳＥＫマーク（抗
菌性基準合格証）申請が難しいケースがある。これらの
抗菌性と防汚性に加えて難燃性を付与した、カーペット
に関する先行技術は現在知られていない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、基
布とパイルよりなるカーペットにおいて、少なくともパ
イル部の合成繊維表面に第４級アンモニウムカチオン系
抗菌剤（Ａ）、含フッ素撥水・撥油剤（Ｂ）および、ウ
レタン樹脂難燃加工剤（Ｃ）が付与してなることを特徴
とするカーペットである。
布とパイルよりなるカーペットにおいて、少なくともパ
イル部の合成繊維表面に第４級アンモニウムカチオン系
抗菌剤（Ａ）、含フッ素撥水・撥油剤（Ｂ）および、ウ
レタン樹脂難燃加工剤（Ｃ）が付与してなることを特徴
とするカーペットである。
【０００５】第４級アンモニウムカチオン系抗菌剤
（Ａ）〔以下（Ａ）という〕としては、第４級アンモニ
ウムシリコン系化合物の混合物である。ここで、第４級
アンモニウム系化合物を用いる理由は、細菌及びがに対
して優れた制菌殺菌効果を有しているからである。ま
た、含フッ素化合物（Ｂ）〔以下（Ｂ）という〕を用い
る理由は、撥水撥油性に優れており、これは既に、公知
の技術である。ウレタン樹脂難燃加工剤（Ｃ）〔以下
（Ｃ）という〕は、カーペットの難燃性を向上するため
に用いているものであり含Ｂｒ化合物が望ましい。しか
し、これが抗菌性の耐洗性向上、撥油性向上にも有効で
あることが見い出された。
（Ａ）〔以下（Ａ）という〕としては、第４級アンモニ
ウムシリコン系化合物の混合物である。ここで、第４級
アンモニウム系化合物を用いる理由は、細菌及びがに対
して優れた制菌殺菌効果を有しているからである。ま
た、含フッ素化合物（Ｂ）〔以下（Ｂ）という〕を用い
る理由は、撥水撥油性に優れており、これは既に、公知
の技術である。ウレタン樹脂難燃加工剤（Ｃ）〔以下
（Ｃ）という〕は、カーペットの難燃性を向上するため
に用いているものであり含Ｂｒ化合物が望ましい。しか
し、これが抗菌性の耐洗性向上、撥油性向上にも有効で
あることが見い出された。
【０００６】付与方法は、（Ｂ）については紡糸後延伸
前に直接糸に付与するか、染色時に吸尽加工することに
より行う。（Ａ），（Ｃ）については染色時に吸尽加工
するか、浸漬法又はスプレー法により行う。付与量につ
いては抗菌性、撥水・撥油性、難燃性を満足するために
以下の範囲にすることが望ましい。（Ａ）：０．１〜
２．０重量％、（Ｂ）：０．１〜２．０重量％、
（Ｃ）：０．１〜２．０重量％。ここで、上記の様に範
囲を指定した理由について説明すると、（Ａ）と（Ｂ）
がバランス良く性能を発揮することができるためであ
る。もし、この範囲をはずれた場合、一方が一方を妨害
することになる場合があるためである。また、（Ｃ）に
ついては２．０重量％を超えると繊維が硬化し、風合い
が損なわれるばかりか、加工操業性が低下するためであ
る。また、（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）とも０．１重量％以
下である場合は本来の性能を得ることができる。
前に直接糸に付与するか、染色時に吸尽加工することに
より行う。（Ａ），（Ｃ）については染色時に吸尽加工
するか、浸漬法又はスプレー法により行う。付与量につ
いては抗菌性、撥水・撥油性、難燃性を満足するために
以下の範囲にすることが望ましい。（Ａ）：０．１〜
２．０重量％、（Ｂ）：０．１〜２．０重量％、
（Ｃ）：０．１〜２．０重量％。ここで、上記の様に範
囲を指定した理由について説明すると、（Ａ）と（Ｂ）
がバランス良く性能を発揮することができるためであ
る。もし、この範囲をはずれた場合、一方が一方を妨害
することになる場合があるためである。また、（Ｃ）に
ついては２．０重量％を超えると繊維が硬化し、風合い
が損なわれるばかりか、加工操業性が低下するためであ
る。また、（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）とも０．１重量％以
下である場合は本来の性能を得ることができる。
【０００７】以上の方法によって得られたカーペットは
難燃性が向上したばかりでなく抗菌性、撥油性も向上し
た。具体的には、抗菌性についてはＳＥＫ基準を初期で
しかクリアできなかったものが、洗濯５回後でもクリア
できるようになった。また撥油性についても、ＡＡＴＣ
Ｃ−１１８−１９７９法にて３級レベルであったものが
４級レベルに向上した。ところで、これに使用される繊
維は、合成繊維、特にポリアミド、ポリエステル、アク
リル等が望ましい。
難燃性が向上したばかりでなく抗菌性、撥油性も向上し
た。具体的には、抗菌性についてはＳＥＫ基準を初期で
しかクリアできなかったものが、洗濯５回後でもクリア
できるようになった。また撥油性についても、ＡＡＴＣ
Ｃ−１１８−１９７９法にて３級レベルであったものが
４級レベルに向上した。ところで、これに使用される繊
維は、合成繊維、特にポリアミド、ポリエステル、アク
リル等が望ましい。
【０００８】次に、これらのメカニズムについて説明す
ると、まず、抗菌剤単独では初期状態では、繊維表面に
吸着され、抗菌作用が得られるが、洗濯によりはがれ落
ち、洗濯後では抗菌作用が充分に得られない。ここに、
ウレタン系難燃剤を添加することにより、抗菌剤と繊維
表面に介在して、接着させることにより、洗濯耐久性が
向上する。撥水・撥油剤は繊維表面に吸着され、撥水・
撥油剤中のフッ化アルキルにより撥水・撥油性が得られ
るが、抗菌剤が同時に付与された場合、繊維表面の１部
は抗菌剤が存在するため、撥油性が低下する。ここで、
撥水性が低下しないのは抗菌剤中に含有されているシリ
コンのためである。これにウレタン系難燃剤を添加する
と、メカニズムは、はっきりわからないが撥油性が向上
する。難燃性が向上するのは、ウレタン系難燃剤の単独
作用である。
ると、まず、抗菌剤単独では初期状態では、繊維表面に
吸着され、抗菌作用が得られるが、洗濯によりはがれ落
ち、洗濯後では抗菌作用が充分に得られない。ここに、
ウレタン系難燃剤を添加することにより、抗菌剤と繊維
表面に介在して、接着させることにより、洗濯耐久性が
向上する。撥水・撥油剤は繊維表面に吸着され、撥水・
撥油剤中のフッ化アルキルにより撥水・撥油性が得られ
るが、抗菌剤が同時に付与された場合、繊維表面の１部
は抗菌剤が存在するため、撥油性が低下する。ここで、
撥水性が低下しないのは抗菌剤中に含有されているシリ
コンのためである。これにウレタン系難燃剤を添加する
と、メカニズムは、はっきりわからないが撥油性が向上
する。難燃性が向上するのは、ウレタン系難燃剤の単独
作用である。
【０００９】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて、この発
明をさらに詳しく説明する。
明をさらに詳しく説明する。
【００１０】実施例１ ポリエステル短繊維原綿を分散染料で、染色すると同時
に、含フッ素化合物を繊維重量当り１重量％になるよう
に吸尽処理を行なう。この処理綿に、スプレー法にてオ
ルガノシリコーン第４級アンモニウム塩を繊維重量当り
０．７％、含Ｂｒウレタン難燃剤を繊維重量当り０．４
５％付着させ乾燥処理を行った後カーペットを製作し
た。
に、含フッ素化合物を繊維重量当り１重量％になるよう
に吸尽処理を行なう。この処理綿に、スプレー法にてオ
ルガノシリコーン第４級アンモニウム塩を繊維重量当り
０．７％、含Ｂｒウレタン難燃剤を繊維重量当り０．４
５％付着させ乾燥処理を行った後カーペットを製作し
た。
【００１１】比較例１ 実施例１同様の方法で、撥水・撥油加工のみを行いカー
ペットを製作した。
ペットを製作した。
【００１２】比較例２ 実施例１と同様の方法で、撥水・撥油加工、抗菌加工を
行うが、含Ｂｒウレタン難燃剤は使用せず、カーペット
を製作した。
行うが、含Ｂｒウレタン難燃剤は使用せず、カーペット
を製作した。
【００１３】実施例と同様の方法で、抗菌・難燃加工は
行うが、撥水・撥油加工は行わず、カーペットを製作し
た。（１）〜（４）の抗菌剤、撥水・撥油剤、難燃ウレ
タン化合物の付着量及び抗菌性、撥水・撥油性、難燃性
を表１に示す。
行うが、撥水・撥油加工は行わず、カーペットを製作し
た。（１）〜（４）の抗菌剤、撥水・撥油剤、難燃ウレ
タン化合物の付着量及び抗菌性、撥水・撥油性、難燃性
を表１に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】抗菌性：ＳＥＫ基準（菌数測定法；増減値
差１．８以上） 撥水性：ＩＰＡ／水混合液法 １〜５級判定 撥油性：ＡＡＴＣＣ−１１８−１９７９法 １〜８級判
定 難燃性：ＪＩＳ−Ｌ−１０９１−６ ２ Ｂ′Ｂ′法
差１．８以上） 撥水性：ＩＰＡ／水混合液法 １〜５級判定 撥油性：ＡＡＴＣＣ−１１８−１９７９法 １〜８級判
定 難燃性：ＪＩＳ−Ｌ−１０９１−６ ２ Ｂ′Ｂ′法
【００１６】
【発明の効果】本発明によると、抗菌性、撥水・撥油性
及び難燃性を具備したカーペットを提供することを可能
とした。
及び難燃性を具備したカーペットを提供することを可能
とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ０６Ｍ 15/564 15/657 7199−3Ｂ Ｄ０６Ｍ 15/657
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 基布とパイル部よりなるカーペットにお
いて、少なくともパイル部の合成繊維表面に第４級アン
モニウムカチオン系抗菌剤（Ａ）、含フッ素撥水・撥油
剤（Ｂ）およびウレタン樹脂難燃加工剤（Ｃ）が付与さ
れてなることを特徴とするカーペット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3212612A JPH0533270A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | カーペツト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3212612A JPH0533270A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | カーペツト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533270A true JPH0533270A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16625569
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3212612A Pending JPH0533270A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | カーペツト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0533270A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11142619A (ja) * | 1997-11-13 | 1999-05-28 | Nitto Denko Corp | ノングレア層及びノングレアシート |
| WO2008048308A3 (en) * | 2005-12-12 | 2008-10-30 | Southern Mills Inc | Flame resistant fabric having antimicrobials and methods for making them |
| KR101248452B1 (ko) * | 2010-07-30 | 2013-03-28 | 코오롱글로텍주식회사 | 합성섬유 카페트 및 그 제조방법 |
| CN103290692A (zh) * | 2013-05-22 | 2013-09-11 | 苏州志向纺织科研股份有限公司 | 无卤素低甲醛阻燃锦纶面料 |
| CN103498330A (zh) * | 2013-10-08 | 2014-01-08 | 南通田园纺织科技有限公司 | 一种抗菌防水耐日晒涤纶装饰面料 |
| JPWO2012147582A1 (ja) * | 2011-04-25 | 2014-07-28 | 帝人フロンティア株式会社 | 布帛および繊維製品 |
| CN106435917A (zh) * | 2016-12-07 | 2017-02-22 | 江南大学 | 一种具有抗菌、防渗透功能的涤棉复合面料及其制备方法 |
| WO2019188277A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 東レ株式会社 | カーペット |
| US10676845B2 (en) | 2011-04-12 | 2020-06-09 | Ticona Llc | Continuous fiber reinforced thermoplastic rod and pultrusion method for its manufacture |
| CN111636211A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-08 | 京准化工技术(上海)有限公司 | 一种耐久型阻燃抗菌防水整理剂及其制备方法和应用 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3212612A patent/JPH0533270A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11142619A (ja) * | 1997-11-13 | 1999-05-28 | Nitto Denko Corp | ノングレア層及びノングレアシート |
| US9845569B2 (en) | 2005-12-12 | 2017-12-19 | Southern Mills, Inc. | Flame resistant fabric having antimicrobials and methods for making them |
| WO2008048308A3 (en) * | 2005-12-12 | 2008-10-30 | Southern Mills Inc | Flame resistant fabric having antimicrobials and methods for making them |
| JP2009519383A (ja) * | 2005-12-12 | 2009-05-14 | サザンミルズ インコーポレイテッド | 抗菌剤を有する耐炎性布帛およびそれらを製造する方法 |
| AU2006350046B2 (en) * | 2005-12-12 | 2011-09-01 | Southern Mills, Inc. | Flame resistant fabric having antimicrobials and methods for making them |
| KR101248452B1 (ko) * | 2010-07-30 | 2013-03-28 | 코오롱글로텍주식회사 | 합성섬유 카페트 및 그 제조방법 |
| US10676845B2 (en) | 2011-04-12 | 2020-06-09 | Ticona Llc | Continuous fiber reinforced thermoplastic rod and pultrusion method for its manufacture |
| JPWO2012147582A1 (ja) * | 2011-04-25 | 2014-07-28 | 帝人フロンティア株式会社 | 布帛および繊維製品 |
| JP5890400B2 (ja) * | 2011-04-25 | 2016-03-22 | 帝人フロンティア株式会社 | 布帛および繊維製品 |
| CN103290692A (zh) * | 2013-05-22 | 2013-09-11 | 苏州志向纺织科研股份有限公司 | 无卤素低甲醛阻燃锦纶面料 |
| CN103498330A (zh) * | 2013-10-08 | 2014-01-08 | 南通田园纺织科技有限公司 | 一种抗菌防水耐日晒涤纶装饰面料 |
| CN106435917A (zh) * | 2016-12-07 | 2017-02-22 | 江南大学 | 一种具有抗菌、防渗透功能的涤棉复合面料及其制备方法 |
| WO2019188277A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 東レ株式会社 | カーペット |
| CN111636211A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-08 | 京准化工技术(上海)有限公司 | 一种耐久型阻燃抗菌防水整理剂及其制备方法和应用 |
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