JPH053293Y2 - - Google Patents

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JPH053293Y2
JPH053293Y2 JP1987041802U JP4180287U JPH053293Y2 JP H053293 Y2 JPH053293 Y2 JP H053293Y2 JP 1987041802 U JP1987041802 U JP 1987041802U JP 4180287 U JP4180287 U JP 4180287U JP H053293 Y2 JPH053293 Y2 JP H053293Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用バンパーをRIM成形によ
つて成形する際に使用する成形型に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、自動車用バンパーのRIM成形型は、上
下一対の成形型より成り、両者を組み合わせるこ
とによつて合わせ面に空洞部を形成させ、ポリウ
レタンフオーム等の原料を該空洞部に注型し、原
料が反応硬化した後、成形型を分割して製品取り
出しを行なつている。
ところで、通常、自動車用バンパーは、外から
内部が容易に見えないようにして見映えを向上さ
せる目的から、長手方向の両端部に、折り返し部
分を有する形状にデザインされることが多いが、
この折り返し部分は、アンダーカツト形状となる
ため、この種のデザインの自動車用バンパーの成
形型は、実質上、上下型を分離することができな
い。
そこで、このような折り返し部を有するデザイ
ンの自動車用バンパーの成形型においては、第4
図に示すように、折り返し部分の成形部1のみ
が、単独に下型2から移動可能な構造とし、上型
3と下型2を分割する折には、それに先立つて折
り返し部分の成形部1を第4図左側矢印の方向へ
移動させ、アンダーカツト部分を逃がしてから上
下型2,3を分離する構成が採用されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記の如くバンパーの成形型におい
ては、原料注型時に、移動機能を有する折り返し
部分の成形部1と下型2との間の僅かな隙間に高
圧力の原料が浸入し、これにより成形されたバン
パーの該部分にばかりが発生し、またばりの発生
には至らぬまでも、小突状の隆起が線状に現われ
て外観品質を著しく低下させてしまう欠点があつ
た。
そのため従来、かかるばりは、バンパー成形後
にやすり、ナイフ又はサンドペーパー等で削り落
としていたが、この作業は、相当の労力を必要と
していた。
一方、最近の技術として成形型の成形面に予め
塗装膜を形成させた後、成形型内に原料を注入し
バンパーの成形と同時に塗装を行うモールドコー
ト工法が研究され、実用化されているが、このモ
ールドコート工法において成形されたバンパーに
ついては、成形後にやすりがけ又はサンドペーパ
ーによる削り落し等の加工は表面の塗装を傷付け
るため行うことができない状況であり、このため
既存技術のバンパー成形型における前記成形面に
ばりの発生する欠点は、従来にも増して非常に重
大な問題となつて来た。
本考案は上記の如き従来技術の欠点に着目し、
バンパーの表面にバリ等が発生しないバンパー成
形型を提供することにより端部に折り返し部を有
するバンパーのモールドコート工法の採用を可能
ならしめんとするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして上述の目的を達成するための本考案の
特徴とするところは、長手方向端部に、折り返し
部を有する自動車用バンパーのRIM成形型であ
つて、上下一対の成形型より成り、一方の型は、
バンパー外面および端部の折り返し部の少なくと
も一部を成形する成形面を連続して有し、他方の
型は、バンパー内面及び端部の折り返し部を成形
する成形面を有すると共に、その両端部成形面は
別体で、バンパー端部の折り返し部を係止する係
止部を有して成形型中央方向に向かつて移動可能
である構成にある。
(作用) 上記の如き本考案成形型は上下両型を組み合わ
せ、これによつて形成される空洞内にRIM原料
を注型することにより、バンパーを成形型内に形
成する。
そして、このバンパーが形成されると上下両型
の分離、即ち脱型作業が行なわれるが、そのとき
端部成形面を、その係止部でバンパー端部の折り
返し部を係止した状態のまま成形型の中央方向へ
移動するので内面成形面を形成する成形型のアン
ダーカツトは端部が中央部へ逃げているため修正
され、バンパーのアンダーカツトもそれと共に逃
げて無理なく分離することができる。しかもバン
パー表面のばりの発生は解消される。
(実施例) 以下更に、本考案の具体的実施例を添付図面に
もとづいて説明する。
第1図は、本考案の具体的実施例のバンパー成
形型の端部の折り返し部分の部分断面図であり、
第2図は、本考案のバンパー成形型の変形実施例
の折り返し部分の部分断面図である。
これら各図において、本考案の実施例に係るバ
ンパー成形型は符号4をもつて示されており、こ
のバンパー成形型4は、図示の如く一対の上型5
および下型6の組合わせよりなる。
そして、バンパー成形型4の下型6は、バンパ
ーの外面を成形する外面成形面7と、バンパー端
部の折り返し部分の一部を成形する折り返し部成
形面8を有しており、一方、これに対合する上型
5は、コア型9および突き出しコア型10より成
り、突き出しコア型10は、コア型9に内蔵され
た油圧シリンダ11のロツド12によりコア型9
に対して突き出し可能に結合されていて、その外
面はバンパーの内面およびバンパー端部の折り返
し部分を成形する成形面13となつている。
しかして上記構成において上型5に突き出しコ
ア型10の成形面13の端部14は、突き出しコ
ア型10の成形面13とは別体に製作され、突き
出しコア型10に内蔵された油圧シリンダ15の
ロツド16が結合されていて、該部分のみが独立
して成形型14の中央方向への移動可能となつて
いる。
また、該成形面13の端部14には、バンパー
端部の折り返し部分の成形面の最端部に連続して
バンパー端部の折り返し部を係止する凹部係止部
として窪み17が設けられている。
以下、上記実施例のバンパー成形型4の各部の
動作を、バンパーの成形工程を追つて説明する。
注形作業は、成形型4の上型5、下型6を、第
1図のような組み合わせてセツトし、通常の
RIM成形と同様に、上型5と下型6の各成形面
13,7によつて形成される空洞18内にポリウ
レタンフオーム等のRIM原料を注型する。
そして注型されたRIM原料は、成形型4の上
記空洞内を満たすと共に、移動可能な端部14の
窪み17にも流れ込み、該窪み17部分のばりを
有したバンパーを成形型4内に形成する。
かくして形成型4内でバンパーが形成される
と、次に脱型に移るが脱型作業は最初、突き出し
コア型10内に油圧シリンダ15を作動させて、
端部14を成形型4の中央方向へ移動する。この
際、バンパーは、端部14の窪み内に形成された
ばかりのため、端部14がバンパー端部の折り返
し部を係止した状態で中央方向に移動することに
なり、第1図2点鎖線のように変形する。なお、
この工程は、一般に上型5のコア型9内の油圧シ
リンダ11を作動させて、コア型9と、突き出し
コア型10の間にわずかに隙間を設けた後に行な
つた方が有効な場合もある。
そして次に、上型5と下型6を分離する。この
際には、上型5のアンダーカツトは、端部14が
成形型4の中央部へ逃げているため修正され、ま
た、バンパーのアンダーカツトは、バンパー端部
がめくれて下型6の折り返し部成形面8から逃げ
ているため、無理なく分割することができる。
その後、上型5内の油圧シリンダ11を作動さ
せ、ロツド12を伸長して突き出しコア型10を
コア型9から突き出し、突き出しコア型10に付
着してバンパーを脱型する。
第2図は、本考案のバンパー成形型のもう1つ
の実施例であり、先の第1図の成形型における突
き出しコア型10の移動機能を有する端部14に
設けた窪み17にかわつてバンパーを形成する空
洞部自体に凸部19を設けたものであり、先に実
施例と同様の作用を行うものである。
叙上の各実施例においては、第1図、第2図と
も、端部14が成形型4の中央方向へ水平に移動
するものであるが、成形されるバンパーの形状等
の条件によつては第3図に示すように斜め軌跡を
もつて端部14を成形型4の中央方向へ移動させ
る態様が適当である場合もある。
これについてさらに詳細に説明すると端部14
を水平軌跡をもつて移動させた場合、第3図のバ
ンパーの移動部分20、すなわち第3図の長さa
が幾何学的に伸びるため引き伸ばされる状態とな
るが、バンパーの形状その他の要因により端部1
4の移動距離を大きく取らなければならない場合
があつて、それによりバンパーの変形等の問題が
発生する場合には第3図のように斜め軌跡をもつ
て端部14を成形型4の中央方向へ移動させ、形
成されたバンパー22の折り返し部23の移動軌
跡を、コア型10の成形面13におけるあ端部1
4の折曲面24を中心として円弧軌跡に近似させ
ることにより前記問題点を解決する事ができる。
また、同様に上記コア型の成形面における端部
14にヒンジを設け、図示していなが、端部を円
弧軌跡をもつて中央部へ移動させる態様とするこ
とも有効である。
以上、3つの実施例のバンパー成形型は、いず
れも成形物であるバンパーを上型に付着させるこ
とを前提としたものであり、これは通常のバンパ
ーは、例えば、他の部材と取り付けるための取付
用リブ(実開昭60−256号公報参照)を有するた
めに、成形型にアンダーカツト部分が生ずること
が多く、バンパーを上型に付着させる構造のもの
が多いという現実を考慮したものである。しかし
本考案の本質はこれに限られるものではなく、例
えば、バンパーのデザインにより、取付用リブな
しで他の部材と結合する構造を採用することによ
り、バンパーを下型に付着させることがゆるされ
る場合は、前記成形型で上下を逆にし、上型のア
ンダーカツト部分のみを逃がし、バンパーを下型
に付着させて脱型することができる。また、この
構想を採用する事により上型の突き出しコア型を
省略して一体的な上型を使用する事ができ、成形
型の構造が簡単になる有利面がある。
(考案の効果) 本考案のバンパー成形型は、以上のような構成
を有するものであり、バンパー内面端部を成形す
る端部成形面がバンパー端部の折り返し部を係止
した状態で成形型の中央方向に移動することによ
り、バンパー端部の折り返し部分を変形させてア
ンダーカツト処理し、外形部分の成形面に、移動
する部材をなくし、一体の成形型を使用するた
め、表面にばり等の発生のないバンパーを成形す
ることができる利点があり、従つてこれにより成
形後に従来行われていたばり取り作業をなくする
ことができるばかりでなく、従来困難であつた、
端部の折り返し部を有するバンパーのモールドコ
ート工法の採用を可能とすることができる特段の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の具体的実施例に係るバンパ
ー成形型の端部の折り返し部分の部分断面図、第
2図及び第3図は、本考案のバンパー成形型の変
形実施例の各折り返し部分の部分断面図、第4図
は、従来のバンパー成形型の端部の折り返し部分
の部分断面図である。 5……上型、6……下型、7……外面成形面、
8……折り返し部成形面、13……内面成形面、
14……端部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 長手方向端部に、折返し部を有する自動車用
    バンパーのRIM成形型であつて、該型は上下
    一対の成形型より成り、一方の型は、バンパー
    外面および端部の折り返し部の少なくとも一部
    を成形する成形面を連続して有し、他方の型
    は、バンパー内面及び端部の折り返し部を成形
    する成形面を有すると共に、その両端部成形面
    は別体で、バンパー端部の折り返し部を係止す
    る係止部を有して成形型中央方向に向かつて移
    動可能であことを特徴とするバンパー成形型。 2 移動機能を有する成形面の係止部が凹部ある
    いは凸部である実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のバンパー成形型。
JP1987041802U 1986-09-19 1987-03-19 Expired - Lifetime JPH053293Y2 (ja)

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JPS63132721U JPS63132721U (ja) 1988-08-30
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