JP2591951Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2591951Y2
JP2591951Y2 JP1993018648U JP1864893U JP2591951Y2 JP 2591951 Y2 JP2591951 Y2 JP 2591951Y2 JP 1993018648 U JP1993018648 U JP 1993018648U JP 1864893 U JP1864893 U JP 1864893U JP 2591951 Y2 JP2591951 Y2 JP 2591951Y2
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昭彦 小島
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、合成樹脂の射出成形に
使用されるゲート方式の射出成形用金型に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂の射出成形には、ゲート方式の
金型が使用されている。この金型を図7に示す。図7A
は型を閉じた状態、図7Bは型を開いて製品を脱型する
状態を示す。上型1と下型50は、パーティングライン
Pで型合せされ、溶融樹脂は、上型1の注入口からラン
ナー5、トンネル6を経て樹脂充填口であるゲート7か
らキャビティ8に充填される。このように、トンネル6
及びゲート7はパーティングラインPより下の下型50
に形成されているので、成形後、型開きして突き出しピ
ン9,10を作動させると、図7Bに示すように、製品
Wとランナー部W’とは、ゲート7の切刃部で自動的に
切断されて上昇し、脱型される。実開平3−50415
号公報には、上記のようなゲート方式の金型において、
ランナー部の突き出し方向をトンネル6の傾斜に合わせ
た金型が記載されている。上記の射出成形用金型は、ト
ンネルゲートを下型に一体的に形成したものであるが、
図8に示すように、トンネル71とその先端にゲート7
2を一体に形成した入子式トンネルゲート70を予め作
り、これを下型に形成した凹部に取付けてゲート方式の
金型としたものもある。
【0003】また、特開昭61−16823号公報に
は、金型の表面にフッ素樹脂などの離型剤を被着させた
モールド金型が記載されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のトンネル方
式の金型では、トンネル及びゲートを下型に一体的に形
成するので、ゲートの切刃部の磨耗、変形、欠損などの
修理が困難であり、ゲートの断面を縮小方向に変更する
ことも難しい。
【0005】また、ポリエステルエラストマー(商品
名:ベクスロイ、ュポン社製)を用いた成形では、
型表面温度が樹脂溶融温度以上にし達した後樹脂の冷却
固化に伴い金型の温度が下がると、樹脂が金型表面に付
着する性質がある。トンネル方式の金型では、図9に示
すように、トンネルゲート61の刃先部の内面の先端部
63及び外面62(製品成形部)のゲート近傍64に固
化した樹脂が付着してしまう。そうなると、製品Wに欠
肉65が発生すると共に、トンネルゲート61が詰まっ
て樹脂の注入に支障が出る。
【0006】本考案は、上記の問題点を解決し、トンネ
ルゲートの改造、修理が容易となると共に、トンネルゲ
ート形成面への離型剤の塗布が容易となるゲート方式の
射出成形用金型を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、金型のキャビ
ティに通じるトンネル状の傾斜通路を金型のパーティン
グライン以下に形成し、該傾斜通路の先端部に金型キャ
ビティの側壁に開口するゲートを形成した金型におい
て、該傾斜通路とゲートを形成する部位を切刃部とゲー
ト本体とに分割して金型と別体に作り、これらを組合せ
て金型に入子式に固定するか、該傾斜通路の一面とゲー
トを形成する切刃部を金型と別体に作り、該切刃部を金
型に固定して傾斜通路とゲートを形成する。また、これ
らの切刃部の少なくともゲートを形成する近傍の面にポ
リテトラフルオロエチレンの被膜を形成する。
【0008】
【作用】切刃部を金型と別体に作ってこれを金型に固定
するようにしたので、切刃部の改造、修理が容易とな
り、また、切刃部に対する離型剤の塗布が容易となり、
適正な厚みと接着力で被覆できる。切刃部の内外面にポ
リテトラフルオロエチレンをコーティングすると、金型
に付着し易い性質の樹脂を成形材料に使用する場合で
も、切刃部やトンネル内への樹脂の付着が防止できる。
【0009】
【実施例】図1は本考案の第1実施例を示すもので、型
を閉じた状態を断面で示す。上型1には樹脂の注入口1
aと樹脂の流路となるランナー5を形成し、下型2には
凹部を形成してゲート本体3と切刃部4を組合せた入子
式トンネルゲート(第3図で詳細に説明する)を取付け
る。上下型1,2は、パーティングラインPで型合せさ
れ、溶融樹脂は、上型1の注入口1aからランナー5、
トンネル6を経て樹脂充填口であるゲート7からキャビ
ティ8に充填される。このように、入子式トンネルゲー
トのトンネル6及びゲート7はパーティングラインPよ
り下の下型2に取付けられているので、図2に示すよう
に、成形後、型開きして突き出しピン9,10を作動さ
せると、製品Wとランナー部W’とは、ゲート7の切刃
部で自動的に切断されて上昇し、脱型される。
【0010】図3は入子式トンネルゲートを分解して下
型2への取付け方を示す斜視図で、図3Aはゲート切
刃、図3Cはゲート本体を示し、図3Bはゲート切刃を
図3Aの状態から180度回転させた裏面を示す。切刃
部4には、トンネルの一面を形成する傾斜面4aとその
裏面に製品成形面となる面4bを形成すると共に、底面
に溝4cを設ける。ゲート本体3には、トンネルの他の
一面を形成する傾斜面3aを形成すると共に、その両側
に突条3cを設ける。このゲート本体3に切刃部4をボ
ルト31とネジ孔32とで取付けると、突条3cと溝4
cとが嵌合し、内部にトンネルが形成されると共に、面
4bの下端面にゲートが形成される。この切刃部4を取
付けたゲート本体3を、図3Dに示す下型2に形成した
凹部にボルト33とネジ孔342とで取付ける。この
際、ゲート本体3の底面に形成した突部3bを下型2の
凹部2aに嵌合させる。
【0011】図1において、成形時に注入樹脂の圧力が
切刃部4の傾斜面4aに加わるが、その上方向の分力は
上型1の型締め圧で受け、水平(右)方向の分力は、底
面の溝4cがゲート本体3の突条3cに嵌合しており、
ゲート本体3はその底面に形成した突部3bが下型2の
凹部2aに嵌合しているので充分対抗できる。また、成
形後、製品を取り出す際のゲート切断時の応力に対して
は、ボルト31,33の締付けで保持する。したがっ
て、入子式トンネルゲートを分割型としたが、強度的に
問題はない。
【0012】図4に第2の実施例を示し、図中、図1と
同一符号を付した部位は、同様な部位を示す。この実施
例は、第1実施例における切刃部に相当する部分のみを
下型と別体に作り、ゲート本体に相当する部分は、下型
に形成したものである。下型20にトンネル6の一面を
形成する傾斜面22を設け、その前後に形成した凹部
に、トンネル6の他面を形成する傾斜面23を有するゲ
ート切刃21を嵌合し、押えブロック23で保持する。
この場合も、ゲート切刃21の底面に形成した溝24を
下型20の突条に嵌合して、成形時における注入樹脂の
圧力に対抗させる。
【0013】次に、ゲート切刃の先端部内外面に樹脂が
付着固化することを防止する第3実施例について説明す
る。図5は、第1実施例と同様に入子式トンネルゲート
を分割型としたものである。図5に示すように、切刃部
40の内外面41,42にポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)をコーティングする。このコーティング
は、少なくとも切刃部40の先端近傍に施す。これによ
り、ポリエステルエラストマー樹脂を成形材料に使用す
る場合でも、トンネル内及び切刃部への樹脂の付着が防
止できる。このPTFEのコーティングは、従来の下型
にトンネルゲートを一体的に形成したもの(図7、図
9)でも、図8に示す一体に形成した入子式トンネルゲ
ートでも、トンネル内面へのコーティングが困難である
が、この実施例では、入子式トンネルゲートを分割式と
したので、図6に示すように、切刃部40のトンネル内
面41及び成形面42へのコーティングが容易であり、
適正な厚みと接着力で被覆できる。また、図4に示す第
2実施例においても、切刃部21を下型20と別体に形
成してあるので、同様である。
【0014】
【考案の効果】本考案は、トンネルゲートの改造、修理
が容易となる。また、ゲート内面への離型剤の塗布が容
易、適正に行え、金型に付着し易い性質の樹脂を用いて
成形する場合においても、製品不良の発生やゲートの詰
まりが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の断面図。
【図2】第1実施例の脱型時の断面図。
【図3】第1実施例の入子式トンネルゲートの取付け方
を示す分解斜視図。
【図4】本考案の第2実施例の断面図。
【図5】本考案の第3実施例の断面図。
【図6】第3実施例のゲート切刃の分解斜視図。
【図7】従来のトンネルゲート式金型の断面図。
【図8】従来の入子式トンネルゲートの斜視図。
【図9】従来のトンネルゲート式金型の脱型時の断面
図。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 ゲート本体 4 切刃部
5 ランナー 6 トンネル 7 ゲート 8 キャビティ 9,
10 突き出しピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティに通じるトンネル状の
    傾斜通路を金型のパーティングライン以下に形成し、該
    傾斜通路の先端部に金型キャビティの側壁に開口するゲ
    ートを形成した金型において、該傾斜通路とゲートを形
    成する部位を切刃部とゲート本体とに分割して金型と別
    体に作り、これらを組合せて金型に入子式に固定したこ
    とを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 金型のキャビティに通じるトンネル状の
    傾斜通路を金型のパーティングライン以下に形成し、該
    傾斜通路の先端部に金型キャビティの側壁に開口するゲ
    ートを形成した金型において、該傾斜通路の一面とゲー
    トを形成する切刃部を金型と別体に作り、該切刃部を金
    型に固定して傾斜通路とゲートを形成したことを特徴と
    する射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 切刃部の少なくともゲートを形成する近
    傍の面にポリテトラフルオロエチレンの被膜を形成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の射出成形
    用金型。
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