JP2589085Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JP2589085Y2 JP2589085Y2 JP1993049267U JP4926793U JP2589085Y2 JP 2589085 Y2 JP2589085 Y2 JP 2589085Y2 JP 1993049267 U JP1993049267 U JP 1993049267U JP 4926793 U JP4926793 U JP 4926793U JP 2589085 Y2 JP2589085 Y2 JP 2589085Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- runner
- mold
- runner groove
- present
- injection molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は射出成形用の金型に関
し、より詳しくは離型の際にランナーに自動的に切れ目
を形成するようにした金型に関する。
し、より詳しくは離型の際にランナーに自動的に切れ目
を形成するようにした金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】溶融樹脂材をキャビティに導いて成形す
る射出成形用金型にあっては、スプルーからキャビティ
との間を結ぶランナー溝の断面積を成形品の大きさや材
料の種類に応じて決定するようにしている。
る射出成形用金型にあっては、スプルーからキャビティ
との間を結ぶランナー溝の断面積を成形品の大きさや材
料の種類に応じて決定するようにしている。
【０００３】特に、自動二輪車のフェアリングのような
大型の成形品を繊維強化プラスチックで成形するような
場合には、ランナーの断面積をかなり大きくする必要が
あり、このため離型後にランナー部分を切断するのにか
なりの力が必要になるほか、ランナーと一体になった成
形品を型から外して積み重ねておく場合に、かなりガサ
張って大きな収容スペースが必要になったり、多くの収
納バスケットが必要になるほか、積み重ねの際に無理な
力が作用してランナーと成形品とがゲート部分で切断
し、その切断部分が成形品に及んで不良品を作り出すと
いった不都合が生じる。
大型の成形品を繊維強化プラスチックで成形するような
場合には、ランナーの断面積をかなり大きくする必要が
あり、このため離型後にランナー部分を切断するのにか
なりの力が必要になるほか、ランナーと一体になった成
形品を型から外して積み重ねておく場合に、かなりガサ
張って大きな収容スペースが必要になったり、多くの収
納バスケットが必要になるほか、積み重ねの際に無理な
力が作用してランナーと成形品とがゲート部分で切断
し、その切断部分が成形品に及んで不良品を作り出すと
いった不都合が生じる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
離型の際にランナー部分を自動的に切断することのでき
る新たな射出成形用の金型を提供することにある。
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
離型の際にランナー部分を自動的に切断することのでき
る新たな射出成形用の金型を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案はこの
ような課題を達成するための射出成形用金型として、溶
融樹脂材をキャビティに導くランナー溝の一部に、中央
部を細く形成したアーチ橋状の切刃を、ランナー溝の両
側からランナー溝を跨ぐように分割面側に懸渡して、離
型の際にランナー部分を自動的に切断することができる
ようにしたものである。
ような課題を達成するための射出成形用金型として、溶
融樹脂材をキャビティに導くランナー溝の一部に、中央
部を細く形成したアーチ橋状の切刃を、ランナー溝の両
側からランナー溝を跨ぐように分割面側に懸渡して、離
型の際にランナー部分を自動的に切断することができる
ようにしたものである。
【０００６】
【実施例】そこで以下に図示した実施例について説明す
る。図１は本考案の一実施例をなす金型のランナー部分
を示したもので、図２はこれを適用した金型の一例を示
したものである。
る。図１は本考案の一実施例をなす金型のランナー部分
を示したもので、図２はこれを適用した金型の一例を示
したものである。
【０００７】はじめに、図２をもとに射出成形用金型に
ついての簡単な説明をすると、１は固定金型、２は可動
金型で、これらの分割面３に形成されたキャビティ４に
は、固定金型１のスプルーブッシュ５から可動金型２に
設けたハーフラウンド型のランナー溝１０を介して溶融
樹脂材を供給するように構成されている。なお、図中符
号６はエジェクトピン、７はスプルーロックピンをそれ
ぞれ示している。
ついての簡単な説明をすると、１は固定金型、２は可動
金型で、これらの分割面３に形成されたキャビティ４に
は、固定金型１のスプルーブッシュ５から可動金型２に
設けたハーフラウンド型のランナー溝１０を介して溶融
樹脂材を供給するように構成されている。なお、図中符
号６はエジェクトピン、７はスプルーロックピンをそれ
ぞれ示している。
【０００８】ところで、このランナー溝１０の一部に
は、図１に示したように、下縁に鋭利な刃１２を形成
し、かつ中央部分の巾１３を狭くしたアーチ橋状の切刃
１１を、溶融樹脂の流れを阻害しないようにしてランナ
ー溝１０の両側からこの上を跨がらせるようにして分割
面３側に懸渡したものである。
は、図１に示したように、下縁に鋭利な刃１２を形成
し、かつ中央部分の巾１３を狭くしたアーチ橋状の切刃
１１を、溶融樹脂の流れを阻害しないようにしてランナ
ー溝１０の両側からこの上を跨がらせるようにして分割
面３側に懸渡したものである。
【０００９】このように構成された射出成形用金型を用
いて成形品を成形すると、スプルーブッシュ５からキャ
ビティ４の間にかけて残留した溶融樹脂材は、ランナー
溝１０内で冷却して切刃１１を含むその内部形状に応じ
た形にランナーとして固まる。
いて成形品を成形すると、スプルーブッシュ５からキャ
ビティ４の間にかけて残留した溶融樹脂材は、ランナー
溝１０内で冷却して切刃１１を含むその内部形状に応じ
た形にランナーとして固まる。
【００１０】そして、成形品の固化に要する時間をおい
て型開きを行い、これとともに作用したエジェクトピン
６によって成形品を可動金型２から離型させると、成形
品とともにランナー溝１０から押出されたランナーは、
押出される際の力によりアーチ橋状の切刃１１によって
自動的に切断される。
て型開きを行い、これとともに作用したエジェクトピン
６によって成形品を可動金型２から離型させると、成形
品とともにランナー溝１０から押出されたランナーは、
押出される際の力によりアーチ橋状の切刃１１によって
自動的に切断される。
【００１１】この実施例では、成形品を離型させるエジ
ェクトピン７のほかにランナーをランナー溝１０から突
き出すための突き出しピンを設ける必要があるが、型開
きと同時にランナーを成形品から自動的に切離すことが
できるため、その後の切離し作業を省くことができる。
ェクトピン７のほかにランナーをランナー溝１０から突
き出すための突き出しピンを設ける必要があるが、型開
きと同時にランナーを成形品から自動的に切離すことが
できるため、その後の切離し作業を省くことができる。
【００１２】なお、ランナー溝１０の長さによっては、
上述した切刃１１を、同じランナー溝１０に間隔をおい
て複数設けることもでき、このように構成することによ
り、離型後のランナーを細かく切断して、切削材の収容
スペースを削減するとともに、再溶融のための処理を軽
減することができる。
上述した切刃１１を、同じランナー溝１０に間隔をおい
て複数設けることもでき、このように構成することによ
り、離型後のランナーを細かく切断して、切削材の収容
スペースを削減するとともに、再溶融のための処理を軽
減することができる。
【００１３】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、アー
チ橋状の切刃をランナー溝を跨ぐようにして分割両側に
懸渡したので、型開きと同時にランナーを成形品から自
動的に切離すことができて、その後の切離し作業を省く
ことができるとともに、ランナーと切離した状態で成形
品を収納することのよって、収納スペースあるいは収納
バスケットを大幅に削減することができ、さらには、無
理な応力が作用した際に生じるゲート部分からの分断に
よって成形品に悪影響を及ぼすといった問題をも未然に
防止することができる。
チ橋状の切刃をランナー溝を跨ぐようにして分割両側に
懸渡したので、型開きと同時にランナーを成形品から自
動的に切離すことができて、その後の切離し作業を省く
ことができるとともに、ランナーと切離した状態で成形
品を収納することのよって、収納スペースあるいは収納
バスケットを大幅に削減することができ、さらには、無
理な応力が作用した際に生じるゲート部分からの分断に
よって成形品に悪影響を及ぼすといった問題をも未然に
防止することができる。
【図１】本考案の一実施例をなすランナー溝部分の斜視
図である。
図である。
【図２】本考案を適用した射出成形用金型の一例を示し
た断面図である。
た断面図である。
１０ ランナー溝 １１ 切刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融樹脂材をキャビティに導くランナー
溝の一部に、中央部を細く形成したアーチ橋状の切刃
を、ランナー溝の両側から該ランナー溝を跨ぐようにし
て分割面側に懸渡したことを特徴とする射出成形用金
型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993049267U JP2589085Y2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993049267U JP2589085Y2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 射出成形用金型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0715320U JPH0715320U (ja) | 1995-03-14 |
| JP2589085Y2 true JP2589085Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=12826065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993049267U Expired - Lifetime JP2589085Y2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2589085Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006070515A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | ゲート処理成形品 |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP1993049267U patent/JP2589085Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006070515A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | ゲート処理成形品 |
| US7811654B2 (en) | 2004-12-27 | 2010-10-12 | Mitsubishi Electric Corporation | Gate-processed moldings |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0715320U (ja) | 1995-03-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2589085Y2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| US5435956A (en) | In-mold degating method and apparatus | |
| US7021923B2 (en) | Injection molding system having a removable in-mold degating insert | |
| JP2867963B2 (ja) | 樹脂成形装置 | |
| EP0808702A2 (en) | Preventing hindrance of removal of molded products from mold due to contact with mold parts | |
| JPS6357210B2 (ja) | ||
| JPH0721294Y2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| JP2906535B2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| JP3642948B2 (ja) | 射出成形用金型のゲート部構造 | |
| JP2528511Y2 (ja) | 樹脂成形用金型 | |
| JPH0719776Y2 (ja) | 射出成形金型 | |
| JP4169664B2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| KR19980042321U (ko) | 사출성형금형의 사이드게이트 자동절단 기구 | |
| KR100849952B1 (ko) | 성형 제품의 원활한 분리가 가능한 첨단부 형상을 지닌런너 밀핀 | |
| JP2597284B2 (ja) | 射出成形用金型におけるゲ−ト切断方法 | |
| JP4156440B2 (ja) | 射出成形金型 | |
| JP2002052572A (ja) | 射出成形用金型 | |
| JPH06143352A (ja) | サイドゲートブロック切断式射出成形用金型 | |
| JPH0732018Y2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| CA2155358A1 (en) | Injection Mould and Method for Injection Moulding an Article | |
| JP2949804B2 (ja) | 射出成形品のゲートカット方法 | |
| JPH06143351A (ja) | アンダーサイドピンゲート射出成形用金型 | |
| JPH0763989B2 (ja) | 樹脂成形金型 | |
| JP3999355B2 (ja) | 射出成形方法 | |
| JPH0346895Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981020 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071113 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081113 Year of fee payment: 10 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081113 Year of fee payment: 10 |