JP2574422Y2 - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JP2574422Y2
JP2574422Y2 JP1992016932U JP1693292U JP2574422Y2 JP 2574422 Y2 JP2574422 Y2 JP 2574422Y2 JP 1992016932 U JP1992016932 U JP 1992016932U JP 1693292 U JP1693292 U JP 1693292U JP 2574422 Y2 JP2574422 Y2 JP 2574422Y2
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JP
Japan
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cavity
annular
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sprue
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JP1992016932U
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JPH0565519U (ja
Inventor
純二 浜野
浩次 伊倉
Original Assignee
キーパー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形金型に関す
る。更に詳述すると、本考案は、ダストシール等の環状
シール製品を成形する射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、環状の成形品・シール製品例えば
ダストシールやオイルシール等を射出成形金型によって
成形する場合、図2に示すように、環状成形品101の
中央にスプル102を配置し、このスプル102と成形
品(換言すればキャビティ)101とをフィルムゲート
103で繋ぐようにしている。スプル102にはノズル
104が押し当てられ溶融成形材料が射出される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、環状成
形品101が大きくなるに連れてフィルムゲート103
が長く広くなり過ぎて流動抵抗が大きくなる問題があ
る。この問題は、オイルシールのようなゴム製品の場合
には成形不良の原因となり好ましくない。また、その反
面ゲートを厚くして溶融成形材料の流動抵抗を低下させ
ようとすると、成形品101からのフィルムゲート10
3の切り離しが難しくなる上に材料の歩留りが極端に悪
くなる問題がある。
【0004】本考案は、環状の成形品・シール製品を成
形する際に、材料ロスが少ない射出成形金型を提供する
ことを目的とする。更に、本考案は同じ成形品を得る場
合に従来型よりも低い型閉力で成形できる射出成形金型
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案は、1個の環状シール製品を成形する1個取
りの金型であると共に、ノズルセンタと成形品のセンタ
とをずらしてノズルセンタをキャビティの環状部分に位
置させ、1箇所のピンゲートによってキャビティ内に溶
融成形材料を直接射出するようにしている。
【0006】ここで、環状シール製品としては、特に限
定されるものではないが、主にゴム製シール材、より好
ましくはオイルシールほどの密封性を必要としないダス
トシールなどへの適用が効果的である。
【0007】
【作用】したがって、スプルから供給される溶融成形材
料は1箇所のピンゲートを通じて直接キャビティ内に噴
射され、キャビティ内で左右に分かれて環状のキャビテ
ィの反対側へ流れキャビティ内を充填する。射出成形完
了後の離型時には、成形品とスプルとはピンゲート部分
で切離される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。尚、本考案はゲート付近の型構
造に特徴を有し、射出成形金型全体がどのようなパーツ
から成立するのか、あるいはどのように分割されている
か等の全体的な構造は特に重要でないので、本実施例に
おいては型構造の図示を簡略化している。本考案の場
合、適用しようとする環状成形品そのものの構造などに
ついては特に特徴がないことからその具体的構成の説明
は省く。
【0009】図1に本考案の射出成形金型の一実施例を
示す。この射出成形装置は、少くとも2つの型5,6に
分割可能な分割型であり、それらの間に環状の成形品を
1個だけ形成する空間(キャビティ)を形成すると共に
一方の型5にスプル3並びに該スプル3とキャビティと
を繋ぐピンゲート2が形成され、スプル3からピンゲー
ト2を介して直接キャビティ内に溶融成形材料を射出注
入するように設けられている。すなわち、この射出成形
金型5,6は1個取りの金型である。
【0010】尚、本実施例では成形品1として補強のた
めの金属環を有するものが図示されているが、特にこれ
に限定されるものではない。
【0011】この射出成形金型において、ノズルセンタ
8は、成形品1のセンタ7からずれて成形品(キャビテ
ィ)1部分の環状部分に配置され、1箇所においてピン
ゲート2でキャビティに繋がれている。
【0012】以上のように構成された成形金型を用いる
と、図示の補強金属環を有する環状シール製品は次のよ
うにして成形される。
【0013】まず、分割状態の金型のキャビティ内の所
定位置に金属環をセットする。次いで、型5,6を閉
じ、ノズル4を型5に押し付けて溶融成形材料を射出す
る。溶融成形材料はスプル3からピンゲート2を介して
キャビティ1内に直接圧入される。そして、キャビティ
内で左右(円周方向)に分配されてキャビティ内を充填
する。
【0014】尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本考案の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本明細書において環状成形品とは必ずしも
ダストシールやオイルシールなどのようなリング製品に
限定されず、角形、多角形等のその他の無端環状シール
製品あるいは有端環状シール製品を含む。また、本考案
の射出成形装置は、高い密封性を要求されないダストシ
ールなどの環状成形品に適用する場合により効果を発揮
できるが、特にこれに限定されるものではなく、オイル
シールのような密封性の高いものでも実施可能である。
【0015】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
の射出成形金型は、1個の環状シール製品を成形する
個取りの金型であると共に、ノズルセンタと成形品のセ
ンタとをずらしてノズルセンタをキャビティの環状部分
に位置させ、1箇所のピンゲートによってキャビティ内
に溶融成形材料を直接射出するようにしたので、ノズル
の噴出方向にキャビティを存在させることができ、ノズ
ルとキャビティとの間のスプル及びピンゲートを一直線
上に配置できると共にこれらを最短に設定できる。ま
た、スプル及びピンゲートを短い一直線上に配置するこ
とにより溶融成形材料を射出する抵抗が小さくなるの
で、スプル及びピンゲートを細くできる。これにより、
成形品(製品部分)から取り外されて排棄される部分が
スプルと1箇所のピンゲートだけとなり、極めてその量
が少なく材料の歩留りを上げる。更に、本考案による
と、スプルと成形品とが1箇所でかつ小径のピンゲート
によって繋がっているだけなので、製品からの取外しが
容易である。
【0016】更に、本考案によると、スプル及びピンゲ
ートを一直線上に配置できるので、同一製品であれば従
来に比べて成形品の投影面積が少なくなり、より低い型
閉力で射出成形でき、バリの発生も少なく押えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の射出成形金型の一実施例を、特に環状
成形品とスプル及びピンゲートとの関係で示す縦断面図
である。
【図2】従来の射出成形金型を、環状成形品とスプル及
びゲートとの関係で示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 成形品(環状シール製品) 2 ビンゲート 4 ノズル 7 成形品のセンタ 8 ノズルのセンタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個の環状シール製品を成形する1個取
    りの金型であると共に、ノズルセンタと成形品のセンタ
    とをずらして前記ノズルセンタをキャビティの環状部分
    に位置させ、1箇所のピンゲートによって溶融成形材料
    を前記キャビティ内に直接射出することを特徴とする射
    出成形金型。
JP1992016932U 1992-02-24 1992-02-24 射出成形金型 Expired - Lifetime JP2574422Y2 (ja)

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JPH0565519U JPH0565519U (ja) 1993-08-31
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JPS61175011A (ja) * 1985-01-31 1986-08-06 Nok Corp 弾性シ−ル部材の成形方法
JPS61185426A (ja) * 1985-02-13 1986-08-19 Dainichi Nippon Cables Ltd シ−ルリング射出成形装置
JPH0219516U (ja) * 1988-07-25 1990-02-08

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