JP2580408Y2 - ウェザーストリップの成形接着用金型 - Google Patents

ウェザーストリップの成形接着用金型

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Publication number
JP2580408Y2
JP2580408Y2 JP9323591U JP9323591U JP2580408Y2 JP 2580408 Y2 JP2580408 Y2 JP 2580408Y2 JP 9323591 U JP9323591 U JP 9323591U JP 9323591 U JP9323591 U JP 9323591U JP 2580408 Y2 JP2580408 Y2 JP 2580408Y2
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JP
Japan
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mold
core
molding
bonding
cavity
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JP9323591U
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Inventor
宏明 南波
秀樹 山口
孝 小川
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化成工業株式会社
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポット成形により2本
のウェザ−ストリップを成形接着するための金型の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポット成形は、成形原料を流し込むため
のポットを金型に設けて、このポットに流し込んだ成形
原料を金型のキャビティに注入する成形法である。この
ポット成形により、2本のウェザ−ストリップを成形接
着するには、成形接着すべき2本のウェザ−ストリップ
の一端部を、金型のキャビティ内に配置される中芯の両
端部にそれぞれ差し込み、この状態で予め秤量された成
形原料をキャビティに注入して行っている。キャビティ
の中央部に注入孔が設けられ、この注入孔から両側に注
入された成形原料が流れて、2本のウェザ−ストリップ
が型成形部を介して接着される。成形後においては、型
成形部から中芯を抜き取る。
【0003】ポット成形においては、成形原料は一定量
に秤量されているが、注入温度、速度などによって成形
にばらつきが生ずる。これにより、型成形部における中
芯に差し込まれたウェザ−ストリップの端面との接着部
の上側の部分において、材欠、ピンホールなどの不良が
発生することがある。この材欠、ピンホールの程度が大
きいと、ウェザ−ストリップとしての外観が損なわれる
ために、不良品となる。これを防止するために、必要量
よりも大きな量の成形原料をキャビティに注入すると、
上記した材欠、ピンホールなどは防止できるが、型成形
部の変形などの別の問題が発生するので、採用できな
い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、ポット成形
により2本のウェザ−ストリップを型成形部を介して接
着するための金型において、この型成形部の両端部の上
側の部分に材欠、ピンホールなどが生ずるのを防止し
て、成形歩留りを高めることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本考案の採用した手段は、下型と、該下型に対してヒ
ンジ結合された上型と、該下型に装着された中芯と、該
下型に対して前後方向にスライド可能に装着された中板
とで構成され、前記下型と上型と中板との三者で形成さ
れるキャビティに前記中芯が配置されて、該中芯の両端
部に2本のウェザ−ストリップをそれぞれ嵌め込んで、
このキャビティに成形原料を注入して成形した型成形部
を介してウェザ−ストリップどうしを接着するための金
型において、前記中芯の両端部上面における接着ライン
よりも外側の部分に空気溜め用の凹部を形成したことで
ある。
【0006】
【考案の作用】2本のウェザ−ストリップを接着するた
めの型成形部の両端部上面は、注入された成形原料が最
も達しにくくて、この部分に材欠、ピンホールなどが発
生し易い。そこで、中芯の両端部上面における接着ライ
ンよりも外側の部分に空気溜め用の凹部を形成し、成形
原料の注入時において逃げ場を失った空気、或いは余剰
の成形原料を前記凹部に入り込ませると、材欠、ピンホ
ールなどの発生のないために外観が良好で、しかも変形
の全くない型成形部の成形が可能となる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を挙げて本考案を更に詳細に説
明する。図1は、本考案に係る金型の上型2を取り外し
た状態の平面図であり、図2は、成形状態における図1
のXーX線断面図であり、図3は、図1のYーY線拡大
断面図であり、図4は、図1のZーZ線拡大断面図であ
る。図1及び図2において、下型1に対して上型2がヒ
ンジピン3を介して開閉可能に結合されている。中芯取
付板4の前端に「へ」の字形の中芯5が一体に形成され
ていて、この中芯取付板4の基端部が下型1にヒンジピ
ン6を介して開閉可能に結合されている。下型1におけ
る前記中芯5及び中板7が配置される部分は、他の部分
よりも薄肉に形成されている。下型1の後端部(上型2
とヒンジ結合されている側の部分)であって、しかもそ
の両側部は、厚肉のまま残されていて、この部分に中板
7のスライド方向Pに沿って長穴8が形成されている。
中板7は、前記中芯取付板4が閉じた状態において、そ
の先端部に形成された中芯5と相対向して配置され、そ
の成形面7aはアンダーカット状に形成されている。中
板7の後端部の両側には、それぞれヒンジピン9が設け
られ、各ヒンジピン9がそれぞれ前記長穴8に入り込ん
で係合している。よって、この中板7は、中芯5に対し
て接近・離隔する方向である矢印Pの方向にスライド可
能であって、しかもヒンジピン9を中心にして開閉可能
な構造になっている。
【0008】図1及び図2に示される成形状態において
は、中芯取付板4は閉じて、中板7は閉じて前進端に位
置しており、この中板7と下型1と上型2とで形成され
るキャビティ11内に中芯5が配置される。図1におい
てLは、中芯5の両端部に差し込まれたウェザ−ストリ
ップWの端面の位置する接着ラインであって、中芯5の
両端部の上面における前記接着ラインLよりも外側の部
分に空気溜め用の凹部12が形成されている。図1及び
図4に示されるように、この凹部12の内側の部分は、
接着ラインLよりも内側に僅かに入り込んで形成されて
いる。
【0009】そして、上記した金型を使用して押出成形
された2本のウェザ−ストリップWを成形接着するに
は、上型2を開くと共に、中板7を後退させて開き、し
かも中芯取付板4を開いた状態にして、これの先端に一
体に形成された中芯5の両端部にそれぞれウェザ−スト
リップWを差し込む。この場合において、各ウェザ−ス
トリップWの端面は、前記した接着ラインLに合致させ
る。しかる後に、中芯取付板4を閉じると共に、中板7
を閉じて前進端に位置させ、その後に上型2を閉じる
と、両端部にウェザ−ストリップWが差し込まれた中芯
5が、前記中板7と下型1と上型2とで形成されるキャ
ビティ11内に配置される。この状態で、ポット(図示
せず)に流し込んだ成形原料を前記キャビティ11内に
注入して型成形すると、この型成形部13(図4参照)
を介して2本のウェザ−ストリップWが接着される。こ
こで、成形原料の注入時において、キャビティ11内に
空気が存在すると、型成形部13の両端部上面には、成
形原料が達しにくい状態になるが、中芯5における当該
部分に凹部12が形成されていて、逃げ場を失った空気
と僅かに余剰の成形原料はこの凹部12に入り込む。こ
の結果、キャビティ11に注入された成形原料は、型成
形部13における両端部上面にまで十分に注入されて、
型成形部13は、外観が良好で、しかも全く変形のない
設計通りの形状に成形されると共に、この型成形部13
に材欠、ピンホールなどの発生がなくなる。このよう
に、本考案に係る金型の場合には、中芯5の両端部に凹
部12が形成されているために、成形原料の注入量を増
すことができる。図4に示されるように、凹部12に注
入された成形原料は、ウェザ−ストリップWと型成形部
13との接着部の内周側に入り込んで硬化するために、
ウェザ−ストリップWとしての外観は全く害されない。
【0010】なお、上記実施例の凹部12は、内側より
も外側の幅が広くて、しかも表層部よりも奥部の幅が広
い形状となっているが、この凹部12は、成形時におい
て逃げ場を失った空気と、余剰の成形原料が入り込めれ
ば足り、その形成位置は限定されるが、その形状は全く
限定されない。
【0011】
【考案の効果】本考案は、ポット成形によりウェザ−ス
トリップどうしを接着するための金型において、中芯の
両端部上面における接着ラインよりも外側の部分に空気
溜め用の凹部を形成し、成形時において逃げ場を失った
空気と、余剰の成形原料とを前記凹部に入り込ませる構
成であるので、外周面に材欠、ピンホールなどの発生が
なくなってその外観を損なうことなく、しかも変形の全
くない設計通りの型成形部によって2本のウェザ−スト
リップを接着できて、成形歩留りが高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る金型の上型2を取り外した状態の
平面図である。
【図2】成形状態における図1のXーX線断面図であ
る。
【図3】図1のYーY線拡大断面図である。
【図4】図1のZーZ線拡大断面図である。
【符号の説明】
L:接着ライン W:ウェザ−ストリップ 1:下型 2:上型 4:中芯取付板 5:中芯 7:中板 11:キャビティ 12:凹部 13:型成形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/00 - 39/44 B29L 39/10 B29L 31:30 B29C 65/70

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型と、該下型に対してヒンジ結合され
    た上型と、該下型に装着された中芯と、該下型に対して
    前後方向にスライド可能に装着された中板とで構成さ
    れ、前記下型と上型と中板との三者で形成されるキャビ
    ティに前記中芯が配置されて、該中芯の両端部に2本の
    ウェザ−ストリップをそれぞれ差し込んで、このキャビ
    ティに成形原料を注入して成形した型成形部を介してウ
    ェザ−ストリップどうしを接着するための金型におい
    て、前記中芯の両端部上面における接着ラインよりも外
    側の部分に空気溜め用の凹部を形成したことを特徴とす
    るウェザ−ストリップの成形接着用金型。
JP9323591U 1991-10-16 1991-10-16 ウェザーストリップの成形接着用金型 Expired - Lifetime JP2580408Y2 (ja)

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JP9323591U JP2580408Y2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 ウェザーストリップの成形接着用金型

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JP9323591U JP2580408Y2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 ウェザーストリップの成形接着用金型

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JPH0535232U JPH0535232U (ja) 1993-05-14
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