JPH0312490Y2 - - Google Patents

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JPH0312490Y2
JPH0312490Y2 JP20254286U JP20254286U JPH0312490Y2 JP H0312490 Y2 JPH0312490 Y2 JP H0312490Y2 JP 20254286 U JP20254286 U JP 20254286U JP 20254286 U JP20254286 U JP 20254286U JP H0312490 Y2 JPH0312490 Y2 JP H0312490Y2
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JP
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mold
cavity
rubber
molding
hole
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JP20254286U
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JPS63106621U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はシボ面を有する成形品、特にほぼ三角
形状のゴム製品を射出成形するための金型に関す
るものである。
[従来技術] ゴム製品には外観向上のため表面にシボ模様を
施したものがある。例えば第1図および第2図に
示すように、自動車のドアウインドウに設けるほ
ぼ三角形のコーナピース1にはその表面にシボ模
様を施したものがある。
このコーナピースはキヤビテイの成形面にシボ
模様を形成した金型を用いて射出成形される。
[本考案が解決しようとする問題点] この場合、射出成型機から金型のキヤビテイ内
に射出されるゴムの温度は80℃〜100℃であるが、
金型はゴムを加硫するために160℃〜200℃の高温
としてある。従つて射出されてキヤビテイ内に充
満したゴムは昇温し体積膨脹を起す。そして膨脹
による余剰のゴムは第5図に示すように金型の分
割面Pの隙間へ排出される。
ところがキヤビテイ面と接するゴムの外周部で
は既に加硫が進行して半加硫の状態となつてお
り、この状態でゴムは分割面Pへの移動が強制さ
れるから、ゴムの外周部はキヤビテイのシボ面3
1に追従して変形せず(第5図)、成形品の周縁
部にはシボ模様の乱れ、いわゆるシボ流れが生じ
る。
そこで本考案は、このようなシボ流れが生じな
い射出成形用金型を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、第3図および第4図に示すように、
金型のキヤビテイ3から金型外へ向けて、成形時
における膨脹によるゴムの余剰分を排出せしめる
貫通孔8を設ける。この場合、ゲート7はほぼ三
角形状のキヤビテイ3の一辺の角部近傍で上型2
aと下型2bの分割面Pの位置に設け、上記貫通
孔8は下型2bのキヤビテイ3の上記一辺の中間
部で分割面P以外のキヤビテイの高さの中央位置
に設ける。
[作用効果] ゴムはゲート7からキヤビテイ3の他の二辺の
なす頂角部方向へ射出され、頂角部側から底辺側
へ順次充填され、貫通孔8を形成した部分が最終
的に充填される。キヤビテイ3に充填されたゴム
は、高温のキヤビテイ面と接する表面部が加熱さ
れ加硫が始まる。続いて中心部が昇温し、膨脹し
て表面部のゴムを分割面Pへ押し出そうとする
が、中心部、特に加硫が最も遅れて流動性のある
貫通孔8付近のゴムが貫通孔8から排出されるの
で膨脹が吸収され、表面部のゴムは分割面Pへ移
動しない。従つてシボ流れは生じない。
[実施例] 第1図ないし第4図に示すように、コーナピー
ス1はほぼ直角三角形のゴム部11と、これを保
持し、かつドアに固着される芯金12よりなる。
ゴム部11の取付状態で車外側となる面はシボ面
としてある。
このコーナピース1を成形する金型2は、上型
2a、下型2b、中型2cよりなり、これ等の間
に平面ほぼ直角三角形のキヤビテイ3が形成され
ている。また金型2は、そのキヤビテイ3にゴム
を供給する周知のスプルー5、ランナー6および
ゲート7を有する。ゲート7はほぼ直角三角形の
一辺をなす底辺の角部近傍で上型2aと下型2b
の分割面Pの位置に開口せしめてある。キヤビテ
イ3の上型2a側の上面には凹凸状のシボ模様が
形成してある。金型は160℃〜200℃程度に保持せ
しめてある。
下型2bには、上記底部の中央部において分割
面Pにかからないキヤビテイ3の高さ(厚さ)方
向中央位置に、キヤビテイ3内から下型2b外へ
抜ける貫通孔8が形成してある。
コーナピース1を成形するには、キヤビテイ3
に芯金32をセツトして型を閉じ、キヤビテイ3
にゲート7から80℃〜100℃のゴムを射出する。
ゲート7からキヤビテイ3内に射出されたゴムは
キヤビテイ3の斜辺に沿つて流れ、頂角部側から
底辺側へと順次充填され、貫通孔8付近が最終に
充填される。
キヤビテイ3に充填されたゴムは先ずその表面
が金型2で加熱されて加硫が開始される。しかし
中心部は未だ充分に昇温せず未加硫の状態にあ
る。中心部が徐々に昇温すると、それに伴なつて
膨脹する。そしてこの膨脹分は、最終に充填され
て流動性のあるゴムが上記貫通孔8より外部に排
出されることで吸収される。従つて表面部のゴム
は分割面Pへ押出されることはほとんどない。従
つて充填時にシボ面に成形された表面部のゴムは
その後移動することがなく、シボ流れは発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はコーナピースを有する自動車の側面
図、第2図はコーナピースの正面図、第3図およ
び第4図は本考案の実施例を示すもので、第3図
はコーナピース射出成形用金型の断面図、第4図
は第3図の−線に沿う金型面を示す図、第5
図は従来の金型で分割面へゴムが押出された状態
を示す図である。 1……コーナピース(ゴム製品)、2……金型、
2a……上型、2b……下型、3……キヤビテ
イ、7……ゲート、8……貫通孔、P……金型分
割面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面にシボ面を有するほぼ三角形状のゴム製品
    を射出成形する上型と下型とを備えた金型におい
    て、上型と下型の間には、上記ゴム製品を成形す
    るほぼ三角形状のキヤビテイを形成するととも
    に、上型のキヤビテイの成形面にシボ模様を形成
    し、上記ほぼ三角形状のキヤビテイの一辺の角部
    近傍には、上型および下型の分割面位置にゲート
    を設け、下型の上記一辺の中間部における分割面
    以外のキヤビテイの高さの中央位置に、成形時に
    おけるキヤビテイ内のゴムの膨脹分を排除するた
    めの貫通孔をキヤビテイと金型外とを連通せしめ
    て形成したことを特徴とする射出成形用金型。
JP20254286U 1986-12-26 1986-12-26 Expired JPH0312490Y2 (ja)

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JP20254286U JPH0312490Y2 (ja) 1986-12-26 1986-12-26

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JPS63106621U JPS63106621U (ja) 1988-07-09
JPH0312490Y2 true JPH0312490Y2 (ja) 1991-03-25

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