JPH05322045A - 管状成形体およびカバーブーツ - Google Patents

管状成形体およびカバーブーツ

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JPH05322045A
JPH05322045A JP13116492A JP13116492A JPH05322045A JP H05322045 A JPH05322045 A JP H05322045A JP 13116492 A JP13116492 A JP 13116492A JP 13116492 A JP13116492 A JP 13116492A JP H05322045 A JPH05322045 A JP H05322045A
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JP
Japan
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polyester
weight
component
parts
segment
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Withdrawn
Application number
JP13116492A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yamagata
一雄 山形
Toranosuke Saito
寅之助 斉藤
Hironori Kadomachi
博記 角町
Daishirou Kishimoto
大志郎 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Chemical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanko Chemical Co Ltd, Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sanko Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟性に優れ、かつ高温下においても機械的
強度および耐油性に優れたエラストマー状管状成形体お
よびカバーブーツを提供する。 【構成】 本発明の管状成形体およびカバーブーツは、
ポリエステル成分として所定の組成を有するポリエステ
ル共重合体(A)10〜70重量部および所定の組成を
有するポリエステル(B)90〜30重量部を含有し、
かつ該ポリエステル成分100重量部に対しポリカルボ
ジイミド0.3〜5.0重量部を含有するポリエステル
共重合体組成物から成形される。このカバーブーツ1は
その少なくとも蛇腹部2を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は柔軟性に優れ、かつ高温
下においても機械的強度および耐油性に優れたエラスト
マー状管状成形体およびカバーブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】ホースおよびチューブに代表されるエラ
ストマー状管状成形体は、日用品、自動車、機械等多く
の分野で使用されており、例えば、自動車、自動2輪車
等のサスペンション、ステアリング、駆動系等の駆動部
を保護するために等速ジョイントブーツ、ラックアンド
ピニオンブーツ、ストラットサスペンションブーツ等の
蛇腹部を有するカバーブーツが用いられる。カバーブー
ツが使用される駆動部等の機械部分は、作動性をよくす
るためにグリース等の作動油が使用されていることが多
いため、カバーブーツの内表面にはこの作動油が付着す
る。そのため、カバーブーツの材料には、高温耐油性が
要求される。さらに機械部分へのカバーブーツの装着性
および密着性を良好にするためには、カバーブーツの材
料には柔軟性が要求される。
【0003】従来より、カバーブーツ等の管状成形体の
材料として、クロロプレン等のゴムが使用されてきた。
例えば、耐油性ゴム組成物としては、特公昭62−34
264号公報において、アルコキシアルキルアクリレー
ト、アクリロニトリル、ポリエステルよりなる高分子量
組成物を架橋することにより燃料ホース等に適した樹脂
組成物が提案されている。しかし、高温での耐油性が充
分でなく、架橋工程を必要とするのでプロセス的に好ま
しくない。またゴムは耐久性に劣るため、近年は、耐熱
性および柔軟性に優れ、かつ成形が容易な熱可塑性エラ
ストマーが使用されて始めている。特に、耐熱性の要求
される部分に使用される部材には、種々の熱可塑性エラ
ストマーの中でも耐熱性に優れるポリエステル系エラス
トマーが検討されている。
【0004】特開昭60−173047号公報には、ポ
リアミドに酸変性ポリオレフィン、可塑剤を配合し、柔
軟で耐油性の優れた樹脂組成物が提案されているが、高
温で使用した場合、ポリアミドが変色するという問題が
あり、耐寒性も不充分である。特開昭64−87973
号公報には、ポリエステル系エラストマーを用いて基層
を形成し、その表面にポリウレタン系エラストマーを用
いて被覆層を形成することによって作動油が該基層に接
するのを防止したカバーブーツが開示されている。しか
し、該公報においては、ポリエステル系エラストマー自
身の耐油性の改善はなされていない。
【0005】熱可塑性エラストマーの耐熱性および耐油
性は、エラストマー中のハードセグメントが凝集して形
成される物理架橋の強さに大きく依存している。従来、
高温下での耐油性(高温耐油性)が優れたエラストマー
を得るためには、上記ハードセグメントの含有量を増大
させていたが、これによって得られるエラストマーは、
柔軟性が劣るという欠点がある。従って、これを成形し
ても柔軟性の良好な上記管状成形体は得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするものであり、その目的は、柔軟性に
優れ、かつ高温での機械的強度および耐油性に優れた管
状成形体およびカバーブーツを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の管状成形
体は、ポリエステル成分として下記のポリエステル共重
合体(A)10〜70重量部および下記のポリエステル
(B)90〜30重量部を含有し、かつ該ポリエステル
成分100重量部に対しポリカルボジイミド0.3〜
5.0重量部を含有するポリエステル共重合体組成物か
ら成形される管状成形体: (A)テレフタル酸を主成分とする酸成分と、エチレン
グリコールおよびブチレングリコールのうち少なくとも
1種を主成分とするジオール成分とを構成成分とする芳
香族ポリエステルセグメントと、ラクトンモノマーおよ
びポリラクトンのうち少なくとも1種から得られる脂肪
族セグメントと、からなるポリエステル共重合体であっ
て、脂肪族セグメントの含有量が20〜70重量%であ
る、ポリエステル共重合体; (B)下記一般式〔I〕で表される脂肪族ジカルボン酸
と、脂肪族ジオールと、下記一般式〔II〕で表されるジ
ヒドロキシ化合物および下記一般式〔III〕で表される
モノヒドロキシ化合物のうちの少なくとも1種とを構成
成分とするポリエステルであって、該ジヒドロキシ化合
物〔II〕および該モノヒドロキシ化合物〔III〕の合計
の含有量がポリエステルを構成する全モノマーに対して
2〜10モル%であり、かつo−クロロフェノール中、
30℃において測定した極限粘度が0.8〜2.0であ
るポリエステル。
【0008】
【化7】
【0009】(式中、nは0〜10の整数を示す)
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R1およびR2はそれぞれ独立して
アルキレン基を示し、pは3または4であり、qおよび
rはそれぞれ独立して0または1以上の整数を示す)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R3はアルキレン基を示し、tは
2または3であり、mは0または1以上の整数を示
す)。
【0014】本発明の第一のカバーブーツは、上記の第
一の管状成形体に用いるポリエステル共重合体組成物か
ら成形され、少なくとも1部に蛇腹部を有する。
【0015】本発明の第二の管状成形体は、ポリエステ
ル成分として下記のポリエステル共重合体(C)10〜
70重量部および下記のポリエステル(B)90〜30
重量部を含有し、かつ該ポリエステル成分100重量部
に対し、ポリカルボジイミド0.3〜5.0重量部含有
するポリエステル共重合体組成物から成形される管状成
形体: (B)下記一般式〔I〕で表される脂肪族ジカルボン酸
と、脂肪族ジオールと、下記一般式〔II〕で表されるジ
ヒドロキシ化合物および下記一般式〔III〕で表される
モノヒドロキシ化合物のうちの少なくとも1種とを構成
成分とするポリエステルであって、該ジヒドロキシ化合
物〔II〕および該モノヒドロキシ化合物〔III〕の合計
の含有量がポリエステルを構成する全モノマーに対して
2〜10モル%であり、かつo−クロロフェノール中、
30℃において測定した極限粘度が0.8〜2.0であ
るポリエステル。
【0016】
【化10】
【0017】(式中、nは0〜10の整数を示す)
【0018】
【化11】
【0019】(式中、R1およびR2はそれぞれ独立して
アルキレン基を示し、pは3または4であり、qおよび
rはそれぞれ独立して0または1以上の整数を示す)
【0020】
【化12】
【0021】(式中、R3はアルキレン基を示し、tは
2または3であり、mは0または1以上の整数を示す) (C)テレフタル酸を主成分とする酸成分と、エチレン
グリコールおよびブチレングリコールのうち少なくとも
1種を主成分とするジオール成分とを構成成分とする芳
香族ポリエステルセグメントと、テレフタル酸を主成分
とする酸成分と、数平均分子量400〜6000の脂肪
族ポリアルキレンオキシドからなるジオール成分とを構
成成分とするポリエステルポリエーテルセグメントと、
からなるポリエステル共重合体であって、該ポリエステ
ルポリエーテルセグメント中の該ジオール成分の含有量
が20〜70重量%である、ポリエステル共重合体。
【0022】本発明の第二のカバーブーツは、上記の本
発明の第二の管状成形体に用いるポリエステル共重合体
組成物から成形され、少なくとも1部に蛇腹部を有す
る。
【0023】次に本発明を詳しく説明する。
【0024】まず、本発明の第一の管状成形体について
説明する。
【0025】本発明の第一の管状成形体は、上記ポリエ
ステル共重合体(A)、上記ポリエステル(B)、およ
びポリカルボジイミドを含有するポリエステル共重合体
組成物から成形される。
【0026】上記ポリエステル共重合体(A)は、芳香
族ポリエステルセグメントと脂肪族セグメントからな
る。
【0027】上記芳香族ポリエステルセグメントの構成
成分であるジオール成分として用いられるブチレングリ
コールとしては、1,4−ブタンジオール、1,3−ブ
タンジオールのいずれでも使用することができる。
【0028】上記芳香族ポリエステルセグメントには、
上記以外の脂肪族グリコール、ポリアルキレンオキシ
ド、2個の水酸基を有するポリシリコーン、芳香族ジオ
ール成分、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸、芳
香族ヒドロキシカルボン酸、および脂肪族ジカルボン酸
を構成成分として含有させてもよく、その含有量として
は、ジオール成分と酸成分との合計量の10モル%以下
が好ましい。
【0029】上記脂肪族グリコールとしては、例えばプ
ロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、
1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、
1,10−デカンジオール、シクロペンタン−1,2−
ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオール、シクロ
ヘキサン−1,3−ジオール、シクロヘキサン−1,4
−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、
4,4''−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−p−ターフ
ェニル、4,4'''−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−
p−クォーターフェニルなどが挙げられる。
【0030】上記ポリアルキレンオキシドとしては、例
えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメチレン
オキシド等が挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。ポリアルキレンオキ
シドの数平均分子量は、100〜20000が好まし
く、より好ましくは500〜5000である。数平均分
子量が100未満の場合、生成する芳香族ポリエステル
の柔軟性が不充分であり、数平均分子量が20000を
超える場合、生成する芳香族ポリエステルの熱安定性な
どの物性が劣る。
【0031】上記ポリシリコーンは、シロキサン結合を
有するポリシリコーンであり、2個の水酸基を有する。
この2個の水酸基は、分子末端にあることが好ましく、
例えば、分子の両末端に各1個ずつの水酸基を有するジ
メチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフ
ェニルポリシロキサンなどが挙げられる。ポリシリコー
ンの数平均分子量は、100〜20000が好ましく、
より好ましくは500〜5000である。数平均分子量
が100未満の場合、生成する芳香族ポリエステルの柔
軟性が不充分であり、20000を超える場合、芳香族
ポリエステルの生成が困難になる。
【0032】上記芳香族ジオールとしては、例えば、ヒ
ドロキノン、レゾルシン、クロロヒドロキノン、ブロモ
ヒドロキノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロキ
ノン、メトキシヒドロキノン、フェノキシヒドロキノ
ン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルサルファイド、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビス
フェノールA、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェノ
キシ)エタン、1,4−ジヒドロキシナフタリン、2,
6−ジヒドロキシナフタリン、4,4''−ジヒドロキシ
−p−ターフェニル、4,4'''−ジヒドロキシ−p−
クォーターフェニルなどが挙げられる。
【0033】上記芳香族ジカルボン酸としては、例え
ば、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸の金属塩、
4,4’−ジカルボキシビフェニル、4,4’−ジカル
ボキシジフェニルエーテル、4,4’−ジカルボキシジ
フェニルサルファイド、4,4’−ジカルボキシジフェ
ニルスルホン、3,3’−ジカルボキシベンゾフェノ
ン、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、1,2−
ビス(4−カルボキシフェノキシ)エタン、1,4−ジ
カルボキシナフタリン、2,6−ジカルボキシナフタリ
ンなどが挙げられる。
【0034】上記芳香族ヒドロキシカルボン酸は、ポリ
エステルに剛性および液晶性を付与するものであり、例
えば、サリチル酸、メタヒドロキシ安息香酸、パラヒド
ロキシ安息香酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香
酸、3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキ
シ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メチル−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3−フェニル−4−ヒドロキシ安息香
酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ
−4’−カルボキシビフェニルなどが挙げられ、好まし
くは、パラヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−
ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4’−カルボキシビフェ
ニルなどが用いられる。
【0035】上記脂肪族カルボン酸としては、炭素数が
2〜12のジカルボン酸が好ましい。より好ましくは、
炭素数が2〜10のジカルボン酸であり、例えばシュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ス
ベリン酸、セバチン酸が挙げられる。炭素数が12を超
えるジカルボン酸を用いると、得られるポリエステル共
重合体(A)を含有する組成物から得られた成形体の各
種物性が劣る。
【0036】以上のような構成成分からなる芳香族ポリ
エステルセグメントは、一般に知られている任意の重縮
合方法を用いて製造することができる。例えば、 酸成分とジオール成分とを直接反応させる方法、 酸成分の低級エステルとジオール成分とをエステル交
換を利用して反応させる方法、 酸成分のハロゲン化物とジオール成分とをピリジンな
どの適当な溶媒中で反応させる方法、 ジオール成分の金属アルコラートを酸成分のハロゲン
化物と反応させる方法、 ジオール成分のアセチル化物と酸成分とをエステル交
換を利用して反応させる方法、などの方法が挙げられ
る。
【0037】重縮合する際には、一般にポリエステルを
製造する際に使用されている触媒が使用されてよい。こ
の触媒としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、セ
シウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ストロ
ンチウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲ
ルマニウム、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウム、ホ
ウ素、カドミウム、マンガンなどの金属、その有機金属
化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、金属酸化物など
が挙げられる。
【0038】特に好ましい触媒は、酢酸カルシウム、ジ
アシル第一錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサ
イド、ジブチル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、
錫ジオクタノエート、錫テトラアセテート、トリイソブ
チルアルミニウム、テトラブチルチタネート、二酸化ゲ
ルマニウム、三酸化アンチモンなどである。これらの触
媒は2種以上併用してもよい。
【0039】反応時には、重合と共に副生する水、アル
コール、グリコールなどを効率よく留出させ、分子量の
高いポリエステルを得るために、反応系を重合後期に1
mmHg以下に減圧することが好ましい。反応温度は一
般に150〜350℃である。
【0040】上記ポリエステル共重合体(A)の脂肪族
セグメントは、ラクトンモノマーおよびポリラクトンの
少なくとも1種から得られる。
【0041】上記ラクトンモノマーは、開環して芳香族
ポリエステルセグメントのカルボキシル基および水酸基
と反応し、脂肪族鎖を付加する性質を有する。このよう
なラクトンモノマーとしては、環の中に4個以上の炭素
原子を有するラクトンモノマーが好ましく用いられ、よ
り好ましくは5員環〜8員環である。例えば、ε−カプ
ロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクト
ン、エナントラクトン、カプリロラクトン等が挙げられ
る。ラクトンモノマーは、上記の2種以上を併用しても
よい。
【0042】上記ポリラクトンは、上記芳香族ポリエス
テルとエステル交換して脂肪族鎖を付加する性質を有
し、ポリエステル共重合体に柔軟性を付与する。このよ
うなポリラクトンとしては、環の中に4個以上の炭素原
子を有するラクトンモノマーを開環重合して得られるポ
リラクトンが好ましく用いられ、より好ましくは5員環
〜8員環のラクトンモノマーより得られるポリラクトン
である。例えば、ε−カプロラクトン、δ−バレロラク
トン、エナントラクトン、カプリロラクトンなどから重
合されるポリラクトンが挙げられる。2種以上のラクト
ンモノマーからなるポリラクトンを使用してもよい。該
脂肪族セグメントの構成成分として、ラクトンモノマー
とポリラクトンとを併用してもよい。
【0043】上記芳香族ポリエステルセグメントと上記
脂肪族セグメントとの組成比は、得られるポリエステル
共重合体(A)の弾性特性の点から、芳香族ポリエステ
ルセグメント/脂肪族セグメントの重量比が30/70
〜80/20が好ましく、特に好ましい範囲は40/6
0〜70/30である。
【0044】上記芳香族ポリエステルと上記ラクトンモ
ノマーとを反応させる温度は、溶媒を用いずに反応を行
う場合には、通常芳香族ポリエステルとラクトンモノマ
ーとの混合物が均一に溶融して相溶し得る温度で、かつ
生成したポリエステル共重合体の融点以上の温度がよ
い。溶媒中で芳香族ポリエステルとラクトンモノマーと
を反応させる場合には、反応温度は適宜選択される。一
般に180℃〜300℃の範囲が好ましい。180℃未
満では芳香族ポリエステルとラクトンモノマーとが均一
に溶解することが難しく、300℃を超えると、ポリマ
ーの分解およびその他好ましくない副反応が起こる。こ
の場合に使用する溶媒は、芳香族ポリエステルおよびラ
クトンモノマーとの共通溶媒であることを要する。例え
ば、α−メチルナフタレンが好適である。上記反応にお
いては、前記芳香族ポリエステルを製造する際に用いら
れる触媒が使用され得る。
【0045】上記芳香族ポリエステルと上記ポリラクト
ンとをエステル交換反応させる場合には、通常無溶媒で
行われ、その反応温度は、通常芳香族ポリエステルとポ
リラクトンとの混合物が均一に溶融する温度で、かつ生
成したポリエステル共重合体の融点以上の温度がよい。
一般に180℃〜300℃の範囲が好ましい。180℃
未満では芳香族ポリエステルとポリラクトンが均一に溶
融して相溶することが難しく、300℃を超えると分解
およびその他好ましくない副反応が起こる。芳香族ポリ
エステルとポリラクトンとの反応は、無触媒でも進行す
るが、上記触媒が使用されてもよい。この際上記安定剤
を加えてもよい。
【0046】エステル交換反応には、通常ポリエステル
を重合するのに用いる重合装置が公的に用いられる。押
出機または混練機中で芳香族ポリエステルとポリラクト
ンとのエステル交換を行わしめることもできる。
【0047】上記ポリエステル(B)は、上記一般式
〔I〕で表される脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族ジオー
ルと、上記一般式〔II〕で表されるジヒドロキシ化合物
および上記一般式〔III〕で表されるモノヒドロキシ化
合物のうち少なくとも1種とを構成成分とする。
【0048】上記脂肪族ジカルボン酸としては、例えば
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、スベリン酸、セバチン酸が好適に用いられる。上記
一般式〔I〕中のnが10を超えるジカルボン酸を用い
ると、得られるポリエステル(B)を含有するポリエス
テル共重合体組成物より得られた成形体の各種物性が劣
る。
【0049】上記脂肪族ジオールとしては、以下に示す
グリコールおよびポリアルキレンオキシドが挙げられ
る。
【0050】上記グリコールとしては、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタン
ジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカン
ジオール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロ
ヘキサン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,3
−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シク
ロヘキサン−1,4−ジメタノールなどが挙げられ、こ
れらは単独で使用されてもよく、2種以上が併用されて
もよい。
【0051】上記ポリアルキレンオキシドとしては、例
えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメチレン
オキシドなどが挙げられ、これらは単独で使用されても
よく、2種以上が併用されてもよい。ポリアルキレンオ
キシドの数平均分子量は、100〜20000が好まし
く、より好ましくは500〜5000である。数平均分
子量が100を下回ると生成する芳香族ポリエステルの
柔軟性が不充分であり、数平均分子量が20000を上
回ると生成する芳香族ポリエステルの熱安定性などの物
性が劣る。
【0052】上記ジヒドロキシ化合物〔II〕式におい
て、アルキレン基R1およびR2としてはエチレン基また
はプロピレン基が好ましく、qおよびrは0または1が
好ましい。例えば、次式〔IV〕で示される4,4''−ジ
ヒドロキシ−p−ターフェニル、次式〔V〕で示される
4,4'''−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル、
次式〔VI〕で示される4,4'''−ジ(2−ヒドロキシ
エトキシ)−p−クォーターフェニルなどが好適に使用
される。
【0053】
【化13】
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】これらの化合物は、公知の方法により製造
することが可能であり、例えば、4,4'''−ジヒドロ
キシ−p−クォーターフェニル〔V〕は、Journal of Ch
emical Society,1379-85(1940)に記載の方法に従って合
成することができる。
【0057】前記ジヒドロキシ化合物〔II〕はそれぞれ
単独で使用してもよく、あるいは2種以上を併用しても
よい。
【0058】上記化合物は、結晶性が高く、融点が高
い。例えば4,4''−ジヒドロキシ−p−ターフェニル
〔IV〕の融点は260℃であり、4,4'''−ジヒドロ
キシ−p−クォーターフェニル〔V〕のそれは336℃
であり、4,4'''−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−
p−クォーターフェニル〔VI〕のそれは403℃であ
る。
【0059】従って、これらのジヒドロキシ化合物〔I
I〕がポリマー鎖中に組み込まれた場合、そのポリマー
は柔軟性に富み、かつ耐熱性および耐油性が高いという
性質を有する。つまり、このポリマー中において、ジヒ
ドロキシ化合物〔II〕に起因する成分が結晶性を示し、
しかもその融点が高いので、このジヒドロキシ化合物
〔II〕の配合量が少量の場合でも、この部分が強固で耐
熱性の高いハードセグメントとなり、これがポリマー内
において物理的架橋を形成する。その結果、ソフトセグ
メントに由来する柔軟性を損なうことなく耐熱性および
耐油性の高い熱可塑性エラストマー、すなわち高温耐油
性に優れた熱可塑性エラストマーが得られると推察され
る。
【0060】上記モノヒドロキシ化合物は、上記一般式
〔III〕で示され、パラフェニレン骨格を有する剛直性
の低分子化合物である。この化合物は、その特徴ある分
子構造を反映して、融点が極めて高い。従って、上記モ
ノヒドロキシ化合物〔III〕をポリマー鎖中に組み込ん
だ場合には、非常に強固な物理的架橋が形成され、その
結果ポリマーの高温耐油性が高くなる。
【0061】上記一般式〔III〕で示されるモノヒドロ
キシ化合物においては、R3はエチレン基またはプロピ
レン基であることが好ましく、mは0または1であるこ
とが好ましい。上記モノヒドロキシ化合物〔III〕とし
ては、例えば、4−ヒドロキシ−p−ターフェニル、4
−ヒドロキシ−p−クォーターフェニル、4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−p−ターフェニル、4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニルなどが挙
げられる。上記モノヒドロキシ化合物〔III〕はそれぞ
れ単独で使用してもよく、あるいはそれらを併用しても
よい。
【0062】上記ポリエステル(B)は、2個の水酸基
を有するポリシリコーン、ラクトン、芳香族ヒドロキシ
カルボン酸を構成成分として含有しても良く、例えば、
前記に記載したものが挙げられる。
【0063】さらに、上記ポリエステルには、該ポリエ
ステルの機械的物性などを向上させるために、上記ジヒ
ドロキシ化合物〔II〕以外の芳香族ジオール、芳香族ジ
カルボン酸が構成成分として含有されていてもよく、例
えば、前記に記載したものが挙げられる。
【0064】次に、上記ポリエステル(B)中の上記各
構成成分の含有量について説明する。
【0065】上記ポリエステルが、脂肪族カルボン酸
〔I〕、脂肪族ジオールおよびジヒドロキシ化合物〔I
I〕で構成される場合には、上記ジヒドロキシ化合物〔I
I〕の含有量は、ポリエステル(B)を構成する全モノ
マーに対して2.0〜10モル%である。ジヒドロキシ
化合物〔II〕の含有量が2.0モル%未満の場合、生成
するポリエステル(B)の高温耐油性が低下し、一方、
含有量が10モル%を超える場合、生成するポリエステ
ル(B)の弾性率が高くなり、かつ柔軟性が低下するた
め、熱可塑性エラストマーとしては不適当になる。
【0066】上記ポリエステル(B)が、脂肪族カルボ
ン酸〔I〕、脂肪族ジオールおよびモノヒドロキシ化合
物〔III〕で構成される場合には、モノヒドロキシ化合
物〔III〕の含有量は、ポリエステル(B)を構成する
全モノマーに対して2.0〜10モル%である。モノヒ
ドロキシ化合物〔III〕の含有量が2.0モル%未満の
場合、生成するポリエステル(B)の高温耐油性が低下
し、一方、含有量が10モル%を超える場合、生成する
ポリエステル(B)の分子量が充分に高くならず、物性
的に劣る。
【0067】上記ポリエステル(B)が、上記ジヒドロ
キシ化合物〔II〕およびモノヒドロキシ化合物〔III〕
を含有する場合には、ジヒドロキシ化合物〔II〕とモノ
ヒドロキシ化合物〔III〕とを合わせたヒドロキシ化合
物の含有量は、ポリエステルを構成する全モノマーに対
して2.0〜10モル%である。これらのヒドロキシ化
合物の含有量が2.0%未満の場合、生成するポリエス
テル(B)の高温耐油性が劣り、一方、含有量が10モ
ル%を超えると、生成するポリエステル(B)の柔軟性
が不充分になり、かつ充分に分子量が高くならない。ポ
リエステル(B)中のジヒドロキシ化合物〔II〕とモノ
ヒドロキシ化合物〔III〕の含有割合は、 0<〔III〕/(〔II〕+〔III〕)<2/3 を満たす範囲であることが好ましい。
【0068】上記ポリエステル(B)の構成成分とし
て、上記ポリアルキレンオキシドや上記ポリシリコーン
を使用する場合には、その構成単位を1モノマーとして
数える。即ち、重合度10のポリエチレンオキシドは1
0モノマーとして数える。
【0069】以上のような構成成分からなる、上記ポリ
エステル(B)は、先に述べた一般に知られている任意
の重縮合方法を用いて製造することができる。
【0070】重縮合する際には、以下に示す熱安定剤を
使用してもよい。
【0071】上記熱安定剤としては、例えば、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9
−ビス〔2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)−プロピオニロキシ〕−1,1
−ジメチルエチル〕2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5,5〕ウンデカン等のヒンダードフェノール系
酸化防止剤の他に、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、2
−tert−ブチル−α−(3−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビス(p−ノニ
ルフェニル)ホスファイト、ジミリスチル3,3’−チ
オジプロピオネート、ジステアリル3,3’−チオジプ
ロピオネート、ペンタエリスチリルテトラキス(3−ラ
ウリルチオプロピオネート)、ジトリデシル3,3’−
チオジプロピオネート等が挙げられる。
【0072】反応時には、重合と共に副生する水、アル
コール、グリコールなどを効率よく留出させ、分子量の
高いポリエステルを得るために、反応系を重合後期に1
mmHg以下に減圧することが好ましい。反応温度は一
般に150〜350℃である。
【0073】上記ポリエステル(B)の構成成分として
ジヒドロキシ化合物〔II〕を用いる場合には、重合反応
を行う際に、該ジヒドロキシ化合物〔II〕を反応系に加
える時期を変えることによって、得られるポリエステル
(B)の構造を変えることが可能である。例えば、ジヒ
ドロキシ化合物〔II〕を、ジカルボン酸および他のジオ
ール成分と一括して仕込んだ場合は、ランダム共重合体
が得られやすい。ジヒドロキシ化合物〔II〕を、重合後
期に反応系に加えた場合には、ブロック共重合体が得ら
れやすい。あらかじめジカルボン酸と他のジオール成分
とを重合反応させて合成したポリエステルに、ジヒドロ
キシ化合物〔II〕あるいはジヒドロキシ化合物〔II〕の
アセチル化合物を、減圧加熱した状態において該ポリエ
ステルに溶融混練し、脱エチレングリコール反応または
エステル交換反応させることによって、該ポリエステル
(B)の分子鎖にジヒドロキシ化合物〔II〕に基づくセ
グメントを導入することも可能である。
【0074】上述のようにして得られるポリエステル
(B)の極限粘度〔η〕(o−フェノール中30℃で測
定)は、0.8〜2.0である。極限粘度が0.8未満
の場合には、該ポリエステル(B)を含有する組成物の
耐熱性および機械的物性が劣り、2.0を超える場合に
は、ポリエステル(B)を含有する組成物を成形するこ
とが困難になる。
【0075】上記ポリエステル共重合体組成物の構成成
分であるポリカルボジイミドは、1分子あたり平均2個
以上のカルボジイミド基を有するポリカルボジイミドで
あり、脂肪族、脂環族、芳香族のうちのいずれでもよ
い。例えば、ポリ(トリルカルボジイミド)、ポリ
(4,4’−ジフェニルメタンカルボジイミド)、ポリ
(p−フェニレンカルボジイミド)、ポリ(m−フェニ
レンカルボジイミド)、ポリ(1,3,5−トリイソプ
ロピルフェニレン−2,4−カルボジイミド)等が挙げ
られる。上記カルボジイミドは、2種以上を併用しても
よい。上記ポリカルボジイミドをポリエステル組成物に
含有させることにより、このポリエステル組成物の耐熱
性は向上し、その成形体を高温下にて使用しても分子量
が低下しない。これはポリカルボジイミドが、ポリエス
テルの末端のカルボキシル基と反応してこれを封止し、
あるいはポリエステル2分子をつないで分子鎖を延長す
るので、分子量の低下が抑制されると推測される。
【0076】上記ポリエステル共重合体組成物は、ポリ
エステル共重合体(A)10〜70重量部、好ましくは
20〜60重量部;ポリエステル(B)90〜30重量
部、好ましくは80〜40重量部;および全ポリエステ
ル成分100重量部に対し、ポリカルボジイミドを0.
3〜5.0重量部を含有する。ポリエステル共重合体
(A)の含有量が70重量部を超える場合には、最終的
に得られる成形体の柔軟性が低下し、かつ高温耐油性が
不足する。一方、10重量部未満の場合には、最終的に
得られる成形体の高温での機械的強度が不足する。ポリ
カルボジイミドの配合量が、全ポリエステル成分100
重量部に対して0.3重量部未満の場合には、充分な耐
熱性を有するポリエステル組成物が得られず、5.0重
量部を超える場合には、ポリエステル組成物の物性が劣
る。
【0077】上記ポリエステル共重合体(A)、ポリエ
ステル(B)、ポリカルボジイミドを混合するには、通
常、樹脂を均一に混合できる公知の方法を用いることが
できる。例えば、プラストミル、押出機、ニーダー、バ
ンバリーミキサーなどによる溶融混練法により行われ得
る。
【0078】本発明の管状成形体は、上記のポリエステ
ル組成物を押出成形、射出成形、ブロー成形などの成形
方法を用いて得られる。
【0079】押出成形を行う場合には、一軸、二軸押出
機を用いる。バレルの温度コントロールは重要であるの
で、ヒーターが3領域以上に分割されているのが好まし
い。冷却システムが付いているとさらに好ましい。スク
リュ部分のL/Dは、20〜25程度が好ましい。さら
に成形中の分解を防ぐため、ポリエステル組成物を充分
乾燥した後、成形を行う。成形温度は樹脂組成にもよる
が、バレルのホッパー側では170〜240℃、中間
部、先端部では180〜265℃、そしてダイ温度は1
70〜250℃が好ましい。
【0080】射出成形を行う場合には、成形中の分解反
応を防ぐため、設定温度が高過ぎないように注意し、シ
リンダー内の滞留時間が短くなるように設定を行う。成
形温度は樹脂組成にもよるが、シリンダーのホッパー側
では170〜240℃、中間部、ノズル部分では180
〜265℃、そして金型温度は20〜80℃程度が好ま
しい。ブロー成形を行う場合の条件は、押出成形および
射出成形を行う場合に準ずる。
【0081】次に、本発明の第二の管状成形体について
説明する。
【0082】本発明の第二の管状成形体は、上記ポリエ
ステル共重合体(C)、上記ポリエステル(B)、およ
びポリカルボジイミドでなるポリエステル共重合体組成
物から成形される。
【0083】上記ポリエステル共重合体(C)は、芳香
族ポリエステルセグメントとポリエステルポリエーテル
セグメントからなる。
【0084】上記芳香族ポリエステルセグメントの構成
成分としては、上記ポリエステル共重合体(A)に含有
される芳香族ポリエステルセグメントと同様の構成成分
が用いられる。
【0085】上記ポリエステルポリエーテルセグメント
の構成成分であるジオール成分としては、数平均分子量
400〜6000の脂肪族ポリアルキレンオキシドが用
いられる。この脂肪族ポリアルキレンオキシドとして
は、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオ
キシド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメチ
レンオキシドなどが挙げられる。上記脂肪族ポリアルキ
レンオキシドはそれぞれ単独で使用してもよく、あるい
はそれらの二種以上を併用してもよい。ポリアルキレン
オキシドの分子量が、400未満の場合には、生成する
ポリエステル共重合体(C)に柔軟性を付与する能力が
低下し、6000を超える場合には、得られたポリエス
テル共重合体(C)の熱安定性などの物性が低下する。
【0086】上記ポリエステルポリエーテルセグメント
中のジオール成分の割合は20〜70重量%である。上
記ポリエステルポリエーテルセグメント中のジオール成
分が20重量%未満の場合には、ポリマーの低Tg成分
であるポリアルキレンオキシド単位が少なくなるため組
成物の低温特性を向上させることができず、70重量%
を超える場合には、良好な機械的物性の組成物が得られ
なくなる。
【0087】以上のような構成成分からなる、上記ポリ
エステル共重合体(C)は、先に述べた一般に知られて
いる任意の重縮合方法を用いて製造することができる。
【0088】上記ポリエステル共重合体(C)を得るた
めに、ポリエステルポリエーテルセグメントのジオール
成分である脂肪族ポリアルキレンオキシドを加える方法
としては、芳香族ポリエステルセグメントの構成成分で
ある酸成分およびジオール成分と同時に仕込む方法、芳
香族ポリエステルセグメントの重合後期に加える方法、
もしくは、芳香族ポリエステルセグメントの重合後にエ
ステル交換を利用して反応させる方法のいずれの方法も
使用できる。
【0089】上記ポリエステル(B)は、第一の管状成
形体で記載したポリエステルと同様である。
【0090】上記ポリエステル共重合体組成物の構成成
分であるポリカルボジイミドとしては、本発明の第一の
管状成形体を製造するために用いられるポリエステル共
重合体組成物と同様のポリカルボジイミドが用いられ
る。
【0091】上記ポリエステル共重合体組成物は、ポリ
エステル共重合体(C)10〜70重量部、好ましくは
20〜60重量部;ポリエステル(B)90〜30重量
部、好ましくは80〜40重量部;および全ポリエステ
ル成分100重量部に対し、ポリカルボジイミドを0.
3〜5.0重量部を含有する。ポリエステル共重合体
(C)の含有量が70重量部を超える場合には、最終的
に得られる成形体の柔軟性が低下し、かつ高温耐油性が
不足する。一方、10重量部未満の場合には、最終的に
得られる成形体の高温での機械的強度が不足する。得ら
れる組成物の柔軟性が低下し、かつ高温耐油性が不足す
る。ポリカルボジイミドの含有量が、全ポリエステル成
分100重量部に対して0.3重量部未満の場合には、
充分な耐熱性を有するポリエステル組成物が得られず、
5.0重量部を超える場合には、ポリエステル組成物の
物性が劣る。
【0092】本発明の管状成形体は、上記のポリエステ
ル共重合体組成物を押出成形、射出成形、ブロー成形な
どの成形方法を用いて得られる。
【0093】本発明のカバーブーツは、本発明の第一ま
たは第二の管状成形体と同様のポリエステル共重合体組
成物を用い成形される。本発明のカバーブーツを得る方
法としては、例えば、上記管状成形体を得る方法として
用いられ得る方法が挙げられ、押出ブロー成形機を用い
た押出成形法が好適である。
【0094】図1は本発明のカバーブーツの側面図であ
る。カバーブーツ1は、その1部に蛇腹部2を有する成
形体である。カバーブーツ1は、その全部が蛇腹部2で
形成されていてもよい。
【0095】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0096】(測定方法) 〔極限粘度〔η〕の測定〕ポリエステル共重合体組成物
を用いて、ウベローデ粘度管を用いて、o−クロロフェ
ノール溶媒中、30℃にて測定した。
【0097】〔表面硬度(ショアD硬度)の測定〕AS
TM D2240に準拠し、Dタイプデュロメーターに
てポリエステル共重合体(A)、ポリエステル(B)、
ポリエステル共重合体(C)およびポリエステル共重合
体組成物の表面硬度を測定した。
【0098】(1)ポリエステル共重合体(A)の合成 (a)芳香族ポリエステルの合成 攪拌機、温度計、ガス吹き込み口および蒸留口を備えた
反応容器に、テレフタル酸ジメチル19.4kg、ブチ
レングリコール20.2kg、触媒として酢酸カルシウ
ムおよびテトラブチルチタネートを少量加えた。反応容
器内を窒素で置換した後に、昇温して180℃で3時間
反応させた。反応とともに、反応容器内からメタノール
が留出しはじめ、ビス(2−ヒドロキシブチル)テレフ
タレートが得られた。
【0099】次に、この反応容器を250℃まで昇温
し、蒸留口を真空器につなぎ、反応容器内を1mmHg
に減圧した状態で2時間反応させた。反応とともに、ブ
チレングリコールが留出し、フラスコ内には極めて粘稠
な液体が生成した。生成物を水中に投入して急冷するこ
とにより回収した。
【0100】(b)ポリエステル共重合体の合成 攪拌機、温度計、ガス吹き込み口および蒸留口を備えた
反応容器に、上記の芳香族ポリエステル35kg、ε−
カプロラクトン15kg、触媒としてテトラブチルチタ
ネート100g、および熱安定剤として1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン100gを仕込
み、フラスコ内を窒素で置換した後に、攪拌しながらオ
イルバス中で240℃に加熱した。反応系は均一で粘稠
な液状となった。続いて、窒素気流下で1時間反応させ
た後、ガス吹き込み口を真空ポンプにつなぎ、フラスコ
内を1mmHgに減圧した状態でさらに1時間反応させ
た。得られたポリマーのショアD硬度は57で、ゴム状
弾性を有していた。ここで得られたポリエステル共重合
体を(A)とする。
【0101】(2)ポリエステル(B)の合成 アジピン酸2925g(20mol)、エチレングリコ
ール2980g(48mol)および4,4'''−ジヒ
ドロキシ−p−クォーターフェニル(以下、DHQとす
る)508g(2mol)のモノマー混合物に、触媒と
して二酸化ゲルマニウム2gと、安定剤として1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン4g、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
4gを加え、反応系を30分間で320℃まで昇温し
て、この状態で20分、常圧で保持した後、300℃に
降温し、1mmHg以下に減圧した状態で2時間重縮合
反応を行った結果、薄黄色の樹脂が得られた。得られた
ポリエステルの極限粘度〔η〕はオルトクロルフェノー
ル中、30℃で測定結果〔η〕=1.20であった。シ
ョアD硬度は28であった。ここで得られたポリエステ
ルを(B)とする。
【0102】(3)ポリエステル共重合体(C)の合成 攪拌機、温度計、ガス吹き込み口および蒸留口を備えた
反応容器に、テレフタル酸ジメチル19.4kg、ブチ
レングリコール13.2kg、ポリテトラメチレンオキ
シド(数平均分子量980)5.8kg、および熱安定
剤として1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン115g、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニルホスファイト115gを加え、触媒として酢酸マ
グネシウムおよびテトラブチルチタネートを少量加え
た。反応容器内を窒素で置換した後に、2時間かけて2
50℃まで昇温して1.5時間反応させた。反応ととも
に、反応容器内からメタノールが留出した。
【0103】次に、この反応容器を真空器につなぎ、反
応容器内を20分かけて0.3mmHgに減圧し、その
状態で1.5時間反応させた。反応とともに、ブチレン
グリコールが留出し、反応容器内には極めて粘稠な液体
が生成した。生成物を水中に投入して急冷することによ
り回収した。得られたポリマーのショアD硬度は60で
あった。ここで得られたポリエステル共重合体を(C)
とする。
【0104】(実施例1〜4および比較例1〜6)製造
例で得られたポリエステル共重合体(A)もしくは
(C)とポリエステル(B)およびポリカルボジイミド
としてポリ(1,3,5−トリイソプロピルフェニレン
−2,4−カルボジイミド)(住友バイエルウレタン
(株)、スタバクソール P−110、添加剤Dとす
る)を表1に示す割合で、そして熱安定剤として3,9
−ビス〔2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)−プロピオニルオキシ〕−1,
1−ジメチルエチル〕2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ〔5,5〕ウンデカン0.2重量部、イオウ系酸
化防止剤としてペンタエリスチリルテトラキス(3−ラ
ウリルチオプロピオネート)0.32重量部の割合で配
合し、二軸押出機を用いて240℃にて押し出し樹脂組
成物を得た。この組成物を一軸押出機を用いて、内径1
0mm、外径14mmのホース金型を用いて押し出し、
ホースを成形した。成形温度は、金型温度が235〜2
40℃、バレル部分はホッパー側215〜220℃、中
間部および先端部では230〜235℃とした。
【0105】このホースを20cmの長さに切断し、J
IS3号油をホース内部に充填し、両側をシリコン栓で
密封して、120℃のギアーオーブン中に静置した。5
0日後室温に冷却し、油を抜きだした後、90°に折り
曲げた表面状態を目視により観察した。
【0106】得られた組成物のショアD硬度および得ら
れた管状成形体の耐油性試験の結果を表1に示す。
【0107】
【表1】
【0108】表1より、実施例1〜4で得られた管状成
形体は、柔軟性および高温耐油性に優れていることがわ
かる。
【0109】(実施例5〜10および比較例7〜11)
表2に示す配合比にて実施例1と同様にして樹脂組成物
を得た。この組成物で押出ブロー成形機を用いて図1で
示されるカバーブーツを成形した。成形温度は、金型温
度が235〜240℃、バレル部分はホッパー側215
〜220℃、中間部および先端部では230〜235℃
とした。
【0110】図中Aの外径は93mm、Bの外径は30
mm、蛇腹部分は最大山部が105mm、最小山部が7
0mm、最大谷部が72mm、最小谷部が50mm、お
よび平均肉厚は1.3mmとなった。
【0111】耐油性試験として、このカバーブーツを1
20℃にて50日間、JIS3号油に浸漬した。浸漬
後、蛇腹部分が平面になるように水平に引き伸ばし、割
れの発生状況を10倍の拡大鏡を用いて観察した。
【0112】得られた組成物の表面硬度(ショアD硬
度)および得られたカバーブーツの耐油性試験の結果を
表2に示す。
【0113】
【表2】
【0114】表2より、実施例5〜10で得られたカバ
ーブーツは、柔軟性および高温耐油性に優れていること
がわかる。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、結晶性が高く、融点の
高いジヒドロキシ化合物またはモノヒドロキシ化合物に
基づくセグメントが特定量導入されている一定分子量以
上のポリエステルと、テレフタル酸を主成分とする芳香
族をハードセグメントとするポリエステル共重合体に、
ポリカルボジイミドを配合した組成物を用いることによ
り、柔軟性を損なうことなく、高温耐油性に優れた管状
成形体およびカバーブーツを得ることができ、作業油を
使用する機械の部分に使用する各種部材として好適に使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーブーツの側面図である。
【符号の説明】
1 カバーブーツ 2 蛇腹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 大志郎 大阪府茨木市三島丘2丁目11番20号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル成分として下記のポリエス
    テル共重合体(A)10〜70重量部および下記のポリ
    エステル(B)90〜30重量部を含有し、かつ該ポリ
    エステル成分100重量部に対しポリカルボジイミド
    0.3〜5.0重量部を含有するポリエステル共重合体
    組成物から成形される管状成形体: (A)テレフタル酸を主成分とする酸成分と、エチレン
    グリコールおよびブチレングリコールのうち少なくとも
    1種を主成分とするジオール成分とを構成成分とする芳
    香族ポリエステルセグメントと、 ラクトンモノマーおよびポリラクトンのうち少なくとも
    1種から得られる脂肪族セグメントと、 からなるポリエステル共重合体であって、 脂肪族セグメントの含有量が20〜70重量%である、 ポリエステル共重合体; (B)下記一般式〔I〕で表される脂肪族ジカルボン酸
    と、脂肪族ジオールと、下記一般式〔II〕で表されるジ
    ヒドロキシ化合物および下記一般式〔III〕で表される
    モノヒドロキシ化合物のうちの少なくとも1種とを構成
    成分とするポリエステルであって、 該ジヒドロキシ化合物〔II〕および該モノヒドロキシ化
    合物〔III〕の合計の含有量がポリエステルを構成する
    全モノマーに対して2〜10モル%であり、かつo−ク
    ロロフェノール中、30℃において測定した極限粘度が
    0.8〜2.0であるポリエステル。 【化1】 (式中、nは0〜10の整数を示す) 【化2】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立してアルキレン基
    を示し、pは3または4であり、qおよびrはそれぞれ
    独立して0または1以上の整数を示す) 【化3】 (式中、R3はアルキレン基を示し、tは2または3で
    あり、mは0または1以上の整数を示す)。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポリエステル共重合体
    組成物から成形される、少なくとも1部に蛇腹部を有す
    るカバーブーツ。
  3. 【請求項3】 ポリエステル成分として下記のポリエス
    テル共重合体(C)10〜70重量部および下記のポリ
    エステル(B)90〜30重量部を含有し、かつ該ポリ
    エステル成分100重量部に対し、ポリカルボジイミド
    0.3〜5.0重量部含有するポリエステル共重合体組
    成物から成形される管状成形体: (B)下記一般式〔I〕で表される脂肪族ジカルボン酸
    と、脂肪族ジオールと、下記一般式〔II〕で表されるジ
    ヒドロキシ化合物および下記一般式〔III〕で表される
    モノヒドロキシ化合物のうちの少なくとも1種とを構成
    成分とするポリエステルであって、 該ジヒドロキシ化合物〔II〕および該モノヒドロキシ化
    合物〔III〕の合計の含有量がポリエステルを構成する
    全モノマーに対して2〜10モル%であり、かつo−ク
    ロロフェノール中、30℃において測定した極限粘度が
    0.8〜2.0であるポリエステル。 【化4】 (式中、nは0〜10の整数を示す) 【化5】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立してアルキレン基
    を示し、pは3または4であり、qおよびrはそれぞれ
    独立して0または1以上の整数を示す) 【化6】 (式中、R3はアルキレン基を示し、tは2または3で
    あり、mは0または1以上の整数を示す) (C)テレフタル酸を主成分とする酸成分と、エチレン
    グリコールおよびブチレングリコールのうち少なくとも
    1種を主成分とするジオール成分とを構成成分とする芳
    香族ポリエステルセグメントと、 テレフタル酸を主成分とする酸成分と、数平均分子量4
    00〜6000の脂肪族ポリアルキレンオキシドからな
    るジオール成分とを構成成分とするポリエステルポリエ
    ーテルセグメントと、 からなるポリエステル共重合体であって、 該ポリエステルポリエーテルセグメント中の該ジオール
    成分の含有量が20〜70重量%である、 ポリエステル共重合体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のポリエステル共重合体
    組成物から成形される、少なくとも1部に蛇腹部を有す
    るカバーブーツ。
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