JPH05156143A - エラストマー組成物 - Google Patents

エラストマー組成物

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JPH05156143A
JPH05156143A JP11931392A JP11931392A JPH05156143A JP H05156143 A JPH05156143 A JP H05156143A JP 11931392 A JP11931392 A JP 11931392A JP 11931392 A JP11931392 A JP 11931392A JP H05156143 A JPH05156143 A JP H05156143A
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JP
Japan
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polyester
vulcanized rubber
acid
fine particles
iii
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11931392A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Matsuo
龍一 松尾
Kazuo Tsuchiyama
和男 土山
Toranosuke Saito
寅之助 斉藤
Hironori Kadomachi
博記 角町
Daishirou Kishimoto
大志郎 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Chemical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性エラストマーの高温での圧縮永久歪
を改善する。 【構成】 下記一般式〔I〕で表される脂肪族ジカルボ
ン酸、脂肪族ジオール、および下記一般式〔II〕で表さ
れるジヒドロキシ化合物と下記一般式〔III〕で表され
るモノヒドロキシ化合物のうちいずれか一方を構成成分
とするポリエステル95〜50重量%と、エポキシ基を
有する加硫ゴム微粒子5〜50重量%とを含有する。 【化1】 (式中、nは0〜10の整数を示す)。 【化2】 (式中、R1およびR2はアルキレン基を示し、pは3ま
たは4であり、qおよびrは0または1以上の整数を示
す)。 【化3】 (式中、R3はアルキレン基を示し、lは2または3で
あり、mは0または1以上の整数を示す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線被覆、ベルト、自
動車部品、チューブ、シール材料、パッキン等の工業製
品の弾性材料に用いられる熱可塑性エラストマー組成物
およびその製造方法に関し、より詳しくは、ポリエステ
ルとエポキシ基を有する加硫ゴムとからなる熱可塑性エ
ラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性エラストマーは、常温でゴム弾
性、低永久歪等のゴム的性質を示し、高温では溶融して
射出成形や押出成形等の通常プラッチックに対して用い
られる成形法により容易に成形できる高分子材料であ
る。熱可塑性エラストマーのこのような性質は、強い分
子間凝集力を有するハードセグメントと柔軟なソフトセ
グメントからなるその特徴ある分子鎖構造に起因してい
る。即ち、ハードセグメント間の凝集(結晶、水素結
合、ファンデアワールス力)が物理架橋点として働き、
分子鎖の拘束をもたらす。そしてこの拘束は、ハードセ
グメント間の凝集が切れるまで保持される。従って、そ
れ以上の温度では熱成形が可能となる。このような特徴
を有する熱可塑性エラストマーは、プラスチック(エン
ジニアリングプラスチック)と加硫ゴムとの間をうめる
新しい高分子材料として近年その需要が大きく伸びてい
る。
【0003】しかし、分子鎖の拘束が物理的架橋による
ため、一般には熱可塑性エラストマーは、特に高温での
高永久歪の問題が指摘されている。
【0004】熱可塑性エラストマーの高温における永久
歪を小さくする方法のひとつとして、加硫ゴムを配合す
る方法がある。加硫ゴムを配合した熱可塑性エラストマ
ーの成形は多工程に及ぶが、分子鎖の拘束を化学架橋で
行っているため、物性の温度変化が比較的小さく、高温
でも永久歪は小さいものである。
【0005】またゴムに他のポリマーを配合することも
提案されている。例えば、特開昭60−31545号公
報には、ゴムに結晶性芳香族ポリエステルセグメントお
よびポリラクトンを配合したエラストマー組成物が開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の加硫
ゴムを配合する方法では、理想的にはブレンドされる加
硫ゴムの量(体積)に応じて熱可塑性エラストマーの永
久歪は小さくなると考えられる。しかし、現実には、熱
可塑性エラストマーと加硫ゴムとの相溶性が充分でない
ため、得られるエラストマーの大幅な物性改良には至っ
ていない。
【0007】また、前記のポリエステルエラストマーを
配合する方法では、得られるエラストマー組成物は、耐
熱性、耐候性、耐油性が改善されているが、機械的強
度、特に引張破断伸びの改善が不十分であった。
【0008】本発明は、上記の点を解決しようとするも
ので、その目的は、機械的強度を低下させることなく高
温での永久歪を改善することができる熱可塑性エラスト
マー組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のエラスト
マー組成物は、下記一般式〔I〕で 表される脂肪族ジカ
ルボン酸、脂肪族ジオール、および下記一般式〔II〕で
表されるジヒドロキ化合物と下記一般式〔III〕で表さ
れるモノカルボキシ化合物のうち少なくともいずれか一
方の化合物を構成成分とするポリエステル95〜50重
量%と、エポキシ基を有する加硫ゴム微粒子5〜50重
量%とを含有し、そのことにより上記課題が達成され
る。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、nは0〜10の整数を示す)。
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R1およびR2は独立的にアルキレ
ン基を示し、pは3または4であり、qおよびrは独立
的に0または1以上の整数を示す)。
【0014】
【化6】
【0015】(式中、R3はアルキレン基を示し、lは
2または3であり、mは0または1以上の整数を示
す)。
【0016】また本発明の第2のエラストマー組成物
は、エチレングリコールおよび/またはブチレングリコ
ールを主に含むジオール成分とテレフタル酸を主に含む
酸成分を構成成分とする芳香族ポリエステルと、ラクト
ンモノマーおよび/またはポリラクトンとを反応させる
ことにより得られるポリエステル共重合体であって、該
芳香族ポリエステルのジオール成分として、前記一般式
〔II〕で示されるジヒドロキシ化合物と前記一般式〔II
I〕で表されるモノヒドロキシ化合物のうち、少なくと
もいずれか一方を構成成分とし、該ヒドロキシ化合物が
ジオール成分の0.1モル%〜30モル%含有されてい
るポリエステル共重合体95〜50重量%と、エポキシ
基を有する加硫ゴム微粒子5〜50重量%とを含有し、
そのことにより上記課題が達成される。
【0017】次に本発明について詳しく説明する。
【0018】まず、本発明の第1のエラストマー組成物
について説明する。
【0019】本発明で使用される脂肪族ジカルボン酸
は、前記一般式〔I〕で示されるもので、nが1〜10
である。nが10を超える脂肪族ジカルボン酸を用いた
場合、ポリエステルから得られる熱可塑性エラストマー
の物性が低下する。脂肪族カルボン酸としては、例え
ば、シュウ酸、マロン酸、琥珀酸、グルダル酸、アジピ
ン酸、スベリル酸、セバチン酸等が好適に用いられる。
【0020】本発明で使用される脂肪族ジオールとして
は、グリコール及びポリアルキレンオキシドが挙げられ
る。上記グリコールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、シクロペンタン-1,2-ジオール、シクロヘキサ
ン−1,3−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオ
ール、シクロヘキサンジメタノール等が挙げられ、これ
らは単独で使用されてもよく、2種以上が併用されても
よい。
【0021】上記ポリアルキレンオキシドとしては、例
えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリヘキサメチレン
オキシト等が挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。ポリアルキレンオキ
シドの数平均分子量は、100〜20000が好まし
く、より好ましくは500〜5000である。数平均分
子量が小さくなると生成するポリエステルに柔軟性を付
与する能力が低下し、大きくなりすぎると生成するポリ
エステルの熱安定性等の物性が低下する。
【0022】本発明で使用するジヒドロキシ化合物は、
前記一般式〔II〕で示されるものであり、高融点の低分
子化合物であって、アルキレン基R1およびR2としては
エチレン基またはプロピレン基が好ましく、qおよびr
は0または1が好ましく、次式〔IV〕で表される4,
4’’−ジヒドロキシ−p−ターフェニル、次式〔V〕
で表される4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォータ
ーフェニルおよび次式〔VI〕で表される4,4’’’−
ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニ
ル等が好適に使用される。4,4’’−ジヒドロキシ−
p−ターフェニル〔IV〕の融点は260℃であり、4,
4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル
〔V〕の融点は336℃であり、4,4’’’−ジ(2
−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル〔V
I〕の融点は403℃である。
【0023】上記ジヒドロキシ化合物はそれぞれ単独使
用してもよく、あるいは併用してもよい。
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】液晶性の分子は一般に結晶性が高く、上記
したように4,4’’−-ジヒドロキシ−p−ターフェ
ニル〔IV〕、4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォー
ターフェニル〔V〕及び4,4’’’−ジ(2−ヒドロ
キシエトキシ)−p−クォーターフェニル〔VI〕等はそ
の結晶から液晶状態への転移点が高いために、これらの
ジヒドロキシ化合物〔II〕がポリマー鎖中に組み込まれ
た場合、そのポリマーは特異な性質を示す。
【0028】すなわち、ジヒドロキシ化合物〔II〕が結
晶性を示し、しかもその転移点が高いので、ジヒドロキ
シ化合物〔II〕の配合量が少量の場合でも強固で耐熱性
の高い物理的架橋を形成する。その結果、ソフトセグメ
ントに由来する柔軟性を損なうことなく耐熱性の高い熱
可塑性エラストマーが得られるものと推察される。
【0029】本発明で使用するモノヒドロキシ化合物
は、前記一般式〔III〕で示され、パラフェニレン骨格
を有する剛直性の低分子化合物であり、その特徴ある分
子構造を反映してこれらの化合物の融点は極めて高い。
さらにパラフェニレン骨格は低分子液晶化合物のメソゲ
ンとして有効であることが知られており、これは該骨格
が固体状態のみならず高温状態(溶融状態)において
も、強い凝集力を有していることを示すものである。従
って、上記のモノヒドロキシ化合物〔III〕をポリマー
末端に組み込んだ場合、非常に強固で耐熱性の高い物理
的架橋をもたらし、耐熱性に優れた熱可塑性エラストマ
ーが生成する。
【0030】前記一般式〔III〕で示されるモノヒドロ
キシ化合物においては、R3はエチレン基またはプロピ
レン基が好ましく、mは0または1が好ましい。上記モ
ノヒドロキシ化合物〔III〕としては、例えば、4−ヒ
ドロキシ−p−ターフェニル、4−ヒドロキシ−p−ク
ォーターフェニル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−
p−ターフェニル、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−
p−クォーターフェニル等があげられる。モノヒドロキ
シ化合物〔III〕は、それぞれ単独で使用しても良く、
あるいはそれらを併用しても良い。
【0031】上記脂肪族ジカルボン酸〔I〕、脂肪族ジ
オール、ジヒドロキシ化合物〔II〕およびモノヒドロキ
シ化合物〔III〕のうち少なくともいずれか一方よりな
るポリエステルに2個以上の水酸基を有するポリシリコ
ーン、ラクトン、芳香族ヒドロキシカルボン酸を構成成
分として含有させてもよい。
【0032】上記ポリシリコーンは2個の水酸基を有す
るものであり、2個の水酸基が分子末端にあるポリシリ
コーンが好ましく、例えば、分子の両末端に2個の水酸
基を有するジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロ
キサン、ジフェニルポリシロキサン等があげられる。ポ
リシリコーンの数平均分子量は、大きくなるとポリエス
テルの生成が困難になるので、20000以下が好まし
く、より好ましくは5000以下である。
【0033】上記ラクトンは、開環して酸及び水酸基と
反応して、脂肪族鎖を付加するものであって、ポリエス
テルに柔軟性を付与するものであり、環の中に4以上の
炭素原子を有するものが好ましく、例えば、ε-カプロ
ラクトン、δ-バレロラクトン、γ-ブチロラクトン等が
挙げられる。
【0034】上記芳香族ヒドロキシカルボン酸は、ポリ
エステルに剛性や液晶性を付与するものであり、サリチ
ル酸、メタヒドロキシ安息香酸、パラヒドロキシ安息香
酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロモ
−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、
3−フェニル−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキ
シ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4’−カルボキ
シビフェニル等が挙げられ、好ましくは、パラヒドロキ
シ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒ
ドロキシ−4’−カルボキシビフェニルである。
【0035】さらに、上記ポリエステルに、ポリエステ
ルの機械的物性等を向上させるために、上記ジヒドロキ
シ化合物以外の芳香族ジオールや芳香族ジカルボン酸を
構成成分として含有させてもよい。
【0036】上記芳香族ジオールとしては、ヒドロキノ
ン、レゾルシン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキ
ノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メ
トキシヒドロキノン、フェノキシヒドロキノン、4,
4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルサルファイト、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビスフェノ
ールA、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)
エタン、1,4−ジヒドロキシナフタリン、2,6−ジ
ヒドロキシナフタリン等が挙げられる。
【0037】上記芳香族ジカルボン酸としては、イソフ
タル酸、5−スルホイソフタル酸の金属塩、4,4’−
ジカルボキシビフェニル、4,4’−ジカルボキシジフ
ェニルエーテル、4,4’−ジカルボキシジフェニルサ
ルファイド、4,4’−ジカルボキシジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジカルボキシベンゾフェノン、4,4’
−ジカルボキシベンゾフェノン、1,2−ビス(4−カ
ルボキシフェノキシ)エタン、1,4−ジカルボキシナ
フタリン、または2,6−ジカルボキシナフタリンなど
があげられる。
【0038】上記ジヒドロキシ化合物〔II〕、脂肪族ジ
オールおよび脂肪族ジカルボン酸よりなるポリエステル
は、ジヒドロキシ化合物〔II〕の含有量が少なくなると
耐熱性が低下し、多くなると弾性率が高くなり柔軟性が
低下して熱可塑性エラストマーとしては不適当になるの
で、上記ジヒドロキシ化合物〔II〕の含有量は、ポリエ
ステルを構成する全モノマー中の0.1〜30モル%が
好ましく、より好ましくは0.5〜20モル%であり、
さらに好ましくは1.0〜10モル%である。尚、芳香
族以外のジオールとしてポリアルキレンオキシドやポリ
シリコーンを使用する場合、その構成単位を1モノマー
として数える。即ち、重合度10のポリエチレンオキシ
ドは10モノマーとして数える。
【0039】また上記モノヒドロキシ化合物〔III〕、
脂肪族ジオールおよび脂肪族カルボン酸よりなるポリエ
ステルは、モノヒドロキシ化合物〔III〕の含有量が少
なくなると耐熱性が低下し、多くなるとポリエステル共
重合体の分子量が充分に上昇せず、物性的に劣ったもの
となるので、上記モノヒドロキシ化合物〔III〕の含有
量は、ポリエステルを構成する全モノマー中の0.1〜
20モル%とするのが好ましい。
【0040】また上記ジヒドロキシ化合物〔II〕、モノ
ヒドロキシ化合物〔III〕、脂肪族ジオールおよび脂肪
族カルボン酸よりなるポリエステルは、ジヒドロキシ化
合物〔II〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕とを合わせ
たヒドロキシ化合物の含有量が少なくなると耐熱性が低
下し、多くなると柔軟性の低下および充分な分子量上昇
が得られないため、上記ジヒドロキシ化合物〔II〕とモ
ノヒドロキシ化合物〔III〕とを合わせた含有量は、ポ
リエステルを構成する全モノマー中の0.1〜30モル
%とするのが好ましい。この際のジヒドロキシ化合物
〔II〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕の割合は、 0<〔III〕/〔II〕+〔III〕<2/3 を満たす範囲が好ましい。
【0041】以上のような構成成分から成るポリエステ
ルは、一般に知られている任意の重縮合方法を用いて製
造することができる。例えば、 ジカルボン酸とジオール成分(脂肪族ジオール、ジヒ
ドロキシ化合物、モノヒドロキシ化合物等を含めるもの
とする)とを直接反応させる方法、 ジカルボン酸の低級エステルとジオール成分とをエス
テル交換を利用して反応させる方法、 ジカルボン酸のハロゲン化物とジオール成分をピリジ
ンなどの適当な溶媒中で反応させる方法、 ジオール成分の金属アルコラートをジカルボン酸のハ
ロゲン化物と反応させる方法、 ジオール成分のアセチル化物とジカルボン酸とをエス
テル交換を利用して反応させる方法、等の方法があげら
れる。
【0042】また、重合中、ジヒドロキシ化合物〔II〕
の添加順序を変えることによって、得られるポリエステ
ルの構造を規制することも可能である。例えば、ジヒド
ロキシ化合物〔II〕をジカルボン酸および他のジオール
成分と一括して仕込んだ場合、ランダム共重合体が得ら
れやすくなり、重合後期にジヒドロキシ化合物〔II〕を
仕込んだ場合はブロック共重合体が得られ易くなる。ま
た予め合成したポリエステルに上記ジヒドロキシ化合物
〔II〕のアセチル化合物を減圧加熱下で混練し、脱エチ
レングリコールあるいはエステル交換反応によって分子
鎖にジヒドロキシ化合物〔II〕に基づくセグメントを導
入することも可能である。
【0043】重縮合する際には、一般にポリエステルを
製造する際に使用されている触媒が使用されてよい。こ
の触媒としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、セ
シウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ストロ
ンチウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲ
ルマニウム、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウム、ホ
ウ素、カドミウム、マンガンなどの金属、その有機金属
化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、金属酸化物等が
あげられる。
【0044】特に好ましい触媒は、酢酸カルシウム、ジ
アシル第一錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサ
イド、ジブチル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、
錫ジオクタノエート、錫テトラアセテート、トリイソブ
チルアルミニウム、テトラブチルチタネート、二酸化ゲ
ルマニウム、および三酸化アンチモンである。これらの
触媒は二種以上併用してもよい。
【0045】また、重合時の熱安定性向上のために、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤、リン系安定剤等の各
種安定剤が使用されてよい。
【0046】また、重合と共に副生する水や、アルコー
ル、グリコール等を効率よく留出するためには反応系を
1mmHg以下に減圧することが好ましい。反応温度は
一般に150〜350℃である。
【0047】本発明で使用するエポキシ基を有する加硫
ゴム微粒子とは、加硫もしくは架橋成分の共重合により
マトリックスが架橋され、熱可塑性の性質を有しないゴ
ムの微粒子に、ヒドロキシ基と反応性の高いエポキシ基
を導入したものである。エポキシ基を有していれば、マ
トリックスはいかなるゴム成分でも良く、MBS(メチ
ルメタクリレート−ブタジエン−スチレン3元共重合
体)系またはアクリル系が好適に使用される。
【0048】加硫ゴム微粒子の粒径は、小さければ小さ
いほどよく、10μm以下が望ましい。10μmを超え
る場合には、ポリエステルとの相溶性が小さくなり、ま
た高温永久圧縮歪の改善効果が著しく小さくなる。
【0049】またエポキシ基の数は特に制限はないが、
少なすぎるとポリエステルとの相溶性が悪くなり、一方
多すぎるとポリエステルとの反応により結合の数が増
え、マトリックス全体が架橋系になる恐れがある。従っ
て、全モノマー数の0.1〜10%が適当である。
【0050】また加硫ゴム微粒子の形態は、いわゆるコ
アーシェル型が特に好ましい。
【0051】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
上記のポリエステルとエポキシ基を有する加硫ゴム微粒
子とを配合、混練して得られる。その割合としては、ポ
リエステルが95〜50重量%、エポキシ基を有する加
硫ゴム微粒子5〜50重量%である。加硫ゴム微粒子が
5重量%未満の場合、得られる熱可塑性エラストマーは
高温での圧縮永久歪が改善されず、一方、加硫ゴム微粒
子が95重量%を超える場合、微分散がうまく達成でき
ないため、得られる熱可塑性エラストマーは高温での永
久歪だけでなく強度的にも劣ったものとなる。
【0052】上記のポリエステルとエポキシ基を有する
加硫ゴム微粒子との混練時には、触媒が添加され得る。
上記触媒は、二級アミン、三級アミン、カルボン酸金属
塩、ルイス酸およびルイス酸錯体からなる触媒の群より
選択される少なくとも1種である。上記二級アミンとし
ては、ジブチルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、
4,4’−ジピペリジン等が挙げられる。上記三級アミ
ンとしては、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、
N,N’−ジメチルピペラジン、N−エチルモルホリ
ン、N−メチルピペリジン、トリエチレンジアミン等が
挙げられる。上記カルボン三の金属塩としては、ステア
リン酸カルシウム、ナフテン酸亜鉛、酢酸ナトリウム、
オクタン酸第一錫、ナフテン酸鉛等が挙げられる。上記
ルイス酸としては、三フッ化ホウ素、塩化亜鉛、塩化第
二錫等が挙げられる。上記ルイス酸錯体としては、三フ
ッ化ホウ素−ピペリジン錯体、三フッ化ホウ素−ピロリ
ジン錯体等が挙げられる。
【0053】上記触媒の添加量は、上記ポリエステルに
対して0.05〜0.5重量%が好ましい。上記触媒の
添加量が0.05重量%未満の場合、触媒を添加した効
果がない恐れがある。一方、0.5重量%を超える場
合、副反応が生じて樹脂が分解し、エラストマー組成物
の物性が劣ったものとなる恐れがある。
【0054】混練中においては、ポリエステルのヒドロ
キシル基またはカルボキシル基と加硫ゴム微粒子に導入
されているエポキシ基とが反応するので、ポリエステル
−加硫ゴム微粒子の界面の接着性が向上する。さらに、
上記触媒を添加することにより、ポリエステル−加硫ゴ
ム微粒子の界面での反応が促進されてこの界面での接着
性がさらに向上する。その結果、大変形下、高温条件下
においても両者の界面での剥離が起こり難くなる。さら
に、マトリックス中のゴム粒子は、上記理由によりあた
かもマトリツクスに新しく生成した架橋点として振舞う
ことができる。従って、本発明のエラストマー組成物
は、本発明のポリエステル鎖中のハードセグメント(前
記一般式〔II〕および〔III〕で表される剛直芳香族部
位)の凝集により達成されている耐熱性の高い物理的架
橋点に加えて、上記ゴム粒子による架橋点が存在するの
で、特に高温における永久歪が大きく改善される。
【0055】混練後あるいは成形後、上記エラストマー
組成物を熱処理することにより、加硫ゴム微粒子に導入
されたエポキシ基の反応性を向上させることができる。
この時の熱処理温度としては80〜140℃が好まし
く、100〜120℃がより好ましい。
【0056】上記のポリエステルとエポキシ基を有する
加硫ゴム微粒子との混練には、ロール、ニーダー、バン
バリーミキサー、プラストグラフ、押出機、混練押出機
を用いることができる。加硫ゴム微粒子を均一に分散さ
せるためには、高シェアタイプのものがものが望まし
い。
【0057】また、本発明のエラストマー組成物の製造
時または製造後に実用性を損なわない範囲で以下の添加
剤が添加されてもよい。
【0058】(i)無機繊維:ガラス繊維、炭素繊維、ボ
ロン繊維、炭化けい素繊維、アルミナ繊維、アモロファ
ス繊維、シリコン、チタン、炭素系繊維等。
【0059】(ii)有機繊維:アラミド繊維等。
【0060】(iii)無機充填剤:炭酸カルシウム、酸化
チタン、マイカ、タルク等。
【0061】(iv)難燃剤:ヘキサブロモシクロドデカ
ン、トリス−(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェー
ト、ペンタブロモフェニルアリルエーテル等。
【0062】(v)紫外線吸収剤:p−tert−ブチル
フェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’
−カルボキシベンゾフェノン、2,4,5−トリヒドロ
キシブチロフェノン等。
【0063】(vi)酸化防止剤:ブチルヒドロキシアニソ
ール、ブチルヒドロキシトルエン、ジステアリルチオジ
プロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤等。
【0064】(vii)帯電防止剤:N,N−ビス(ヒドロ
キシエチル)アルキルアミン、アルキルアリルスルホネ
ート、アルキルスルファネート等。
【0065】(viii)無機物:硫酸バリウム、アルミナ、
酸化珪素等。
【0066】(ix)高級脂肪酸塩:ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム
等。
【0067】(x)その他の有機化合物:ベンジルアルコ
ール、ベンゾフェノン等。
【0068】(xi)結晶化促進剤;高結晶化したポリエチ
レンテレフタレート、ポリトランス−シクロヘキサンジ
メタノールテレフタレート等。
【0069】次に本発明の第2のエラストマー組成物に
ついて説明する。
【0070】本発明に使用される芳香族ポリエステル
は、エチレングリコールおよび/またはブチレングリコ
ールを主に含むジオール成分とテレフタル酸を主に含む
酸成分を構成成分とするものである。
【0071】ブチレングリコールは1,4−ブタンジオ
ール、1,3−ブタンジオールのいずれでも使用するこ
とができる。エチレングリコールおよびブチレングリコ
ール以外のジオール成分として、前記一般式〔II〕で表
わされるジヒドロキシ化合物および前記一般式〔III〕
で表わされるモノヒドロキシ化合物のうち少なくともい
ずれか一方を含む。
【0072】ジヒドロキシ化合物〔II〕は、高融点の低
分子化合物であり、アルキレン基R1およびR2はエチレ
ン基又はプロピレン基が好ましく、q及びrは0又は1
が好ましい。例えば、第1のエラストマー組成物で記載
した化合物が好適に使用される。また、ジヒドロキシ化
合物〔II〕はそれぞれ単独で使用しても良く、あるいは
併用しても良い。
【0073】第1のエラストマー組成物で説明したよう
に、ジヒドロキシ化合物〔II〕がポリマー鎖中に組み込
まれた場合、そのポリマーは特異な性質を示す。すなわ
ち、ジヒドロキシ化合物〔II〕が結晶性を示し、しかも
その転移点が高いので、ジヒドロキシ化合物〔II〕の配
合量が少量の場合でも強固で耐熱性の高い物理的架橋を
形成する。その結果、ソフトセグメントに由来する柔軟
性を損なうことなく耐熱性の高い熱可塑性エラストマー
が得られるものと推察される。
【0074】前記一般式〔III〕で表されるモノヒドロ
キシ化合物は、パラフェニレン骨格を有する剛直性の低
分子化合物であり、その特徴ある分子構造を反映してこ
れらの化合物の融点は極めて高い。さらにパラフェニレ
ン骨格は低分子液晶化合物のメソゲンとして有効である
ことが知られており、これは該骨格が固体状態のみなら
ず高温状態(溶融状態)においても、強い凝集力を有し
ていることを示すものである。従って、上記のモノヒド
ロキシ化合物〔III〕をポリマー末端に組み込んだ場
合、非常に強固で耐熱性の高い物理的架橋をもたらし、
耐熱性に優れた熱可塑性エラストマーが生成する。
【0075】前記一般式〔III〕で示されるモノヒドロ
キシ化合物においては、R3はエチレン基またはプロピ
レン基が好ましく、nは0または1が好ましい。上記モ
ノヒドロキシ化合物としては、例えば、第1のエラスト
マー組成物で記載した化合物が挙げられる。モノヒドロ
キシ化合物〔III〕は、それぞれ単独で使用しても良
く、あるいはそれらを併用しても良い。
【0076】エチレングリコールとブチレングリコール
のうち少なくともいずれか一方と、ジヒドロキシ化合物
〔II〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕のうち少なくと
もいずれか一方と、テレフタル酸とよりなる芳香族ポリ
エステルに、上記以外の脂肪族グリコール、ポリアルキ
レンオキシド、2個の水酸基を有するポリシリコーン、
前記一般式〔II〕、〔III〕以外の芳香族ジオール成
分、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸、芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸、および脂肪族ジカルボン酸を構成
成分として含有させてもよいが、これはを含有させる場
合にはジオール成分と酸成分の合計量の10モル%以下
が好ましい。
【0077】上記脂肪族グリコールとしては、例えば、
第1のエラストマー組成物で記載した化合物が挙げら
れ、これらは単独で使用されてもよく、二種以上が併用
されてもよい。
【0078】上記ポリアルキレンオキシドとしては、例
えば、第1のエラストマー組成物で記載した化合物が挙
げられ、これらは単独で使用されてもよく、二種以上が
併用されてもよい。ポリアルキレンオキシドの数平均分
子量は、小さくなると生成する芳香族ポリエステルに柔
軟性を付与する能力が低下し、大きくなりすぎると得ら
れた芳香族ポリエステルの熱安定性等の物性が低下する
ので、20000以下が好ましく、より好ましくは50
00以下である。
【0079】上記ポリシリコーンは2個の水酸基を有す
るものであり、2個の水酸基が分子末端にあるポリシリ
コーンが好ましく、例えば、第1のエラストマー組成物
で記載した化合物が挙げられる。ポリシリコーンの数平
均分子量は、大きくなるとポリエステルの生成が困難に
なるので、20000以下が好ましく、より好ましくは
5000以下である。
【0080】上記芳香族ジオール、芳香族ジカルボン
酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸としては、例えば、第
1のエラストマー組成物で記載した化合物等があげられ
る。
【0081】上記脂肪族ジカルボン酸としては、炭素数
が10以下のジカルボン酸が好ましく、例えば、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ス
ベリン酸、およびセバチン酸などがあげられる。
【0082】上記ジヒドロキシ化合物〔II〕およびモノ
ヒドロキシ化合物〔III〕のうち少なくとも一方のヒド
ロキシ化合物と、エチレングリコールおよびブチレング
リコールのうち少なくともいずれか一方と、テレフタル
酸を主に含む酸よりなる芳香族ポリエステルは、ジヒド
ロキシ化合物〔II〕及びモノヒドロキシ化合物〔III〕
の含有量が少なくなると、耐熱性が低下し、多くなると
充分な分子量上昇が得られないだけでなく、融点が上昇
しもはや次の溶融エステル交換段階に供することができ
ないため、上記ジヒドロキシ化合物〔II〕および/又は
モノヒドロキシ化合物〔III〕の含有量は、芳香族ポリ
エステルを構成するジオール成分の0.1〜30モル%
であり、より好ましくは0.5〜20モル%であり、さ
らに好ましくは1.0〜10モル%である。尚、芳香族
以外のジオールとしてポリアルキレンオキシドやポリシ
リコーンを使用する場合、その構成単位を1モノマーと
して数える。即ち、重合度10のポリエチレンオキシド
は10モノマーとして数える。ジヒドロキシ化合物〔I
I〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕を合わせて使用する
場合、ジヒドロキシ化合物〔II〕とモノヒドロキシ化合
物〔III〕の割合は、 0<〔III〕/〔II〕+〔III〕<2/3 を満たす範囲が好ましい。
【0083】以上のような構成成分から成る芳香族ポリ
エステルは、第1のエラストマー組成物で記載したよう
な重縮合方法を用いて製造することができる。
【0084】重縮合する際には、一般にポリエステルを
製造する際に使用されている触媒が使用されてよい。こ
の触媒としては、第1のエラストマー組成物で記載した
ものがあげられる。またこれら触媒は2種以上併用して
も良い。
【0085】また、重合時の熱安定性向上のために、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤、リン系安定剤等の各
種安定剤が使用されてよい。
【0086】また、重合とともに副生する水や、アルコ
ール、グリコールなどを効率よく留出させ、高分子量ポ
リマーを得るためには、反応系を重合後期に1mmHg
以下に減圧することが好ましい。反応温度は一般に15
0〜350℃である。
【0087】本発明に使用されるラクトンモノマーは開
環して酸または水酸基と反応し、脂肪族鎖を付加するも
のであって、環の中に4個以上の炭素原子を有するもの
が好ましく用いられ、より好ましくは5員環〜8員環で
ある。例えば、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクト
ン、γ−ブチロラクトン、エナントラクトン、カプリロ
ラクトン等があげられる。ラクトンモノマーは2種以上
を併用してもよい。
【0088】本発明に使用されるポリラクトンは、上記
芳香族ポリエステルとエステル交換して脂肪族鎖を付加
するものであって、ポリエステル共重合体に柔軟性を付
与する。環の中に4個以上の炭素原子を有するラクトン
モノマーを開環重合して得られるポリラクトンが好まし
く、より好ましくは5員環〜8員環のラクトンモノマー
より得られるポリラクトンである。例えば、前記のラク
トンモノマー等から重合されるポリラクトンがあげられ
る。2種以上のラクトンモノマーからなるポリラクトン
でも差し支えない。ラクトンモノマーとポリラクトンと
を併用してもよい。
【0089】上記芳香族ポリエステルとラクトン化合物
との組成比は、得られるポリエステル共重合体の弾性特
性の点から、芳香族ポリエステル/ラクトン化合物の重
量比が30/70〜80/20が好ましく、特に好まし
い範囲は30/70〜70/30である。
【0090】芳香族ポリエステルとラクトンモノマーと
の反応には、上記触媒が使用されてもよい。反応温度
は、無溶媒系で反応を行う場合には、通常芳香族ポリエ
ステルとラクトンモノマーとの混合物が均一に溶融する
温度でかつ生成したブロック共重合体の融点以上の温度
とする。
【0091】溶媒系で芳香族ポリエステルとラクトンモ
ノマーとを反応させる場合には、反応温度は適宜温度が
採用できる。一般に180℃〜300℃の範囲が好まし
い。180℃未満では芳香族ポリエステルがラクトンモ
ノマーと容易に均一に溶解し難く、300℃を超えると
分解その他好ましくない副反応が起こる。また、上記の
反応を溶媒系で行う際の溶媒は芳香族ポリエステルおよ
びラクトンモノマーとの共通溶媒であることを要する。
例えばα−メチルナフタレンを使用できる。
【0092】芳香族ポリエステルとポリラクトンとの反
応(エステル交換反応)は無触媒でも進行するが、ポリ
エステルを重合するのに使用する触媒と同様の触媒を使
用してもよい。また、この際ヒンダードフェノール系酸
化防止剤、リン系安定剤等の各種安定剤を加えてもよ
い。反応温度は無溶媒系で反応を行う場合には、通常芳
香族ポリエステルとポリラクトンとの混合物が均一に溶
融する温度でかつ生成したブロック共重合体の融点以上
の温度がよい。一般に180℃〜300℃の範囲が好ま
しい。180℃未満では芳香族ポリエステルがポリラク
トンと容易に均一に溶解し難く、300℃を超えると分
解その他好ましくない副反応が起こる。
【0093】エステル交換反応は、通常ポリエステルを
重合するのに用いる重合装置が好適に用いられる。ま
た、押出式や混練機中で芳香族ポリエステルとポリラク
トンとのエステル交換を行わしめることもできる。
【0094】本発明で使用するエポキシ基を有する加硫
ゴム微粒子は、第1のエラストマー組成物で記載したエ
ポキシ基を有する加硫ゴム微粒子と同様のものを用いる
ことができる。
【0095】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
上記のポリエステル共重合体とエポキシ基を有する加硫
ゴム微粒子とを配合、混練して得られる。その割合とし
ては、ポリエステル共重合体が95〜50重量%、エポ
キシ基を有する加硫ゴム微粒子5〜50重量%である。
加硫ゴム微粒子が5重量%未満の場合、得られる熱可塑
性エラストマーは高温での圧縮永久歪が改善されず、一
方、加硫ゴム微粒子が95重量%を超える場合、微分散
がうまく達成できないため、得られる熱可塑性エラスト
マーは高温での永久歪だけでなく強度的にも劣ったもの
となる。
【0096】上記のポリエステルとエポキシ基を有する
加硫ゴム微粒子との混練時には、触媒が添加され得る。
上記触媒は、二級アミン、三級アミン、カルボン酸金属
塩、ルイス酸およびルイス酸錯体からなる触媒の群より
選択される少なくとも1種であり、第一のエラストマー
組成物で記載した化合物が挙げられる。
【0097】上記触媒の添加量は、上記ポリエステルに
対して0.05〜0.5重量%が好ましい。上記触媒の
添加量が0.05重量%未満の場合、触媒を添加した効
果がない恐れがある。一方、0.5重量%を超える場
合、副反応が生じて樹脂が分解し、エラストマー組成物
の物性が劣ったものとなる恐れがある。
【0098】混練中においては、ポリエステルのヒドロ
キシル基またはカルボキシル基と加硫ゴム微粒子に導入
されているエポキシ基とが反応するので、ポリエステル
−加硫ゴム微粒子の界面の接着性が向上する。さらに、
上記触媒を添加することにより、ポリエステル−加硫ゴ
ム微粒子の界面での反応が促進されてこの界面での接着
性がさらに向上する。その結果、大変形下、高温条件下
においても両者の界面での剥離が起こり難くなる。さら
に、マトリックス中のゴム粒子は、上記理由によりあた
かもマトリツクスに新しく生成した架橋点として振舞う
ことができる。従って、本発明のエラストマー組成物
は、本発明のポリエステル鎖中のハードセグメント(前
記一般式〔II〕および〔III〕で表される剛直芳香族部
位)の凝集により達成されている耐熱性の高い物理的架
橋点に加えて、上記ゴム粒子による架橋点が存在するの
で、特に高温における永久歪が大きく改善される。
【0099】混練後あるいは成形後、上記エラストマー
組成物を熱処理することにより、加硫ゴム微粒子に導入
されたエポキシ基の反応性を向上させることができる。
この時の熱処理温度としては80〜140℃が好まし
く、100〜120℃がより好ましい。
【0100】上記のポリエステルとエポキシ基を有する
加硫ゴム微粒子との混練には、ロール、ニーダー、バン
バリーミキサー、プラストグラフ、押出機、混練押出機
を用いることができる。加硫ゴム微粒子を均一に分散さ
せるためには、高シェアタイプのものがものが望まし
い。
【0101】本発明のエラストマー組成物の製造時また
は製造後に実用性を損なわない範囲で第1のエラストマ
ー組成物で記載した添加剤が添加されてもよい。
【0102】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0103】(A)ポリエステルの合成 攪拌機、温度計、ガス吹き込み口及び蒸留口を備えた内
容積2リットルのガラス製フラスコに、アジピン酸ジメ
チル268.2g、エチレングリコール313.6gお
よび4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフェ
ニル(以下、DHQとする)60.9gのモノマー混合
物、並びに触媒として酢酸カルシウム0.4g及び二酸
化ゲルマニウム0.13gを入れた。フラスコ内を窒素
で置換した後、180℃に昇温してエステル交換反応を
行った。反応とともにフラスコ内からメタノールが留出
した。エステル交換反応が終了するまでに約2時間かか
り、その間中、攪拌を続けた。次いで、このフラスコを
300℃ まで昇温し、その状態で30分間攪拌し、エ
チレングリコールが流出して反応混合物が均一になっ
た。このフラスコ内を1mmHgに減圧した状態で2時
間重縮合反応させると極めて粘稠な液体が得られた。フ
ラスコを放冷後、ガラスフラスコを破壊し、生成物を取
り出した。この樹脂の極限粘度は1.0であった。
【0104】(B)芳香族ポリエステルの合成 攪拌機、温度計、ガス吹き込み口及び蒸留口を備えた内
容積1リットルのガラス製フラスコに、テレフタル酸ジ
メチル194g(1.0mol)、エチレングリコール
138g(2.24mol)、触媒として酢酸カルシウ
ム及びジn−ブチルスズオキシドを少量加えた。フラス
コ内を窒素で置換した後にフラスコ内を昇温して180
℃で3時間反応させた。反応とともにフラスコ内からメ
タノールが留出しはじめ、ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)テレフタレートが得られた。
【0105】このフラスコに、上記DHQ50.7gを
加え、フラスコを280℃まで昇温し、この温度で約2
時間反応させた。次に、蒸留口を真空器につなぎ、フラ
スコ内を1mmHgに減圧した状態で1時間反応させ
た。反応とともにエチレングリコールが留出し、フラス
コ内には極めて粘稠な液体が生成した。フラスコを放冷
後、ガラスフラスコを破壊し、生成物を取り出した。
【0106】(C)ポリエステル共重合体の合成 攪拌羽根、ガス吹き込み口及び蒸留口を備えた内容積1
リットルのガラス製フラスコに、上記(B)で得られた
芳香族ポリエステル200g、ε−カプロラクトン30
0g、触媒としてテトラブチルチタネート1.0g、お
よび熱安定剤として1,3,5−トリメチル−2,4,
6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼン1.0gを仕込み、フラスコ内を窒
素で置換した後に、攪拌しながらオイルバス中で250
℃に加熱した。反応系は均一な粘稠な液状となった。
【0107】続いて、窒素気流下で1時間反応させた
後、ガス吹き込み口を真空ポンプにつなぎ、フラスコ内
を1mmHgに減圧した状態でさらに1時間反応させ
た。
【0108】得られたポリマーの融点は220℃、ショ
アD硬度40で、良好なゴム状弾性を有していた。又、
引張破断強度は350kg/cm2であり、引張破断伸
度は1300%であった。
【0109】実施例1〜3 上記で得られたポリエステル(A)および市販されてい
る表面にエポキシ基がグラフトされたアクリル系の加硫
ゴム微粒子(呉羽化学工業株式会社製 KCA−30
4)を表1で示す割合で混合し、プラストグラフを用い
て10分間230℃、60rpmで溶融混練した。得ら
れた混合物をプレス成形して物性測定用のサンプルと
し、室温および70℃での圧縮永久歪を測定した。試験
方法は、JIS K−6301に従い、所定の歪を与
え、22時間保った後の永久歪を測定した。その結果を
表1に示す。
【0110】比較例1〜2 上記で得られたポリエステル(A)および上記のアクリ
ル系の加硫ゴム微粒子を表1で示す割合で混合し、実施
例1と同様にして熱可塑性エラストマーを得た。得られ
た混合物をプレス成形して物性測定用のサンプルとし、
実施例1と同様にして永久歪を測定した。その結果を表
1にしめす。
【0111】
【表1】
【0112】表1より、本発明により得られる熱可塑性
エラストマーは、特に高温において圧縮永久歪が大きく
改善されていることが判る。
【0113】実施例4〜6 上記で得られたポリエステル共重合体(C)および上記
のアクリル系の加硫ゴム微粒子(呉羽化学工業株式会社
製 KCA−304)を表2で示す割合で混合し、プラ
ストグラフを用いて10分間230℃、60rpmで溶
融混練して、本発明の熱可塑性エラストマーを得た。得
られた混合物をプレス成形して物性測定用のサンプルと
し、実施例1と同様にして永久歪を測定した。その結果
を表2に示す。
【0114】比較例4〜5 上記で得られたポリエステル共重合体(C)および上記
のアクリル系の加硫ゴム微粒子を表2で示す割合で混合
し、実施例1と同様にして熱可塑性エラストマーを得
た。得られた混合物をプレス成形して物性測定用のサン
プルとし、実施例1と同様にして永久歪を測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0115】
【表2】
【0116】表2より、本発明により得られる熱可塑性
エラストマーは、特に高温において圧縮永久歪が大きく
改善されていることがわかる。
【0117】実施例7〜9 上記で得られたポリエステル(A)および市販されてい
る表面にエポキシ基がグラフトされたアクリル系の加硫
ゴム微粒子(呉羽化学工業株式会社製 KCA−30
4)、および触媒として1,3−ジ(4−ピペリジル)
プロパンを表3で示す割合で混合し、プラストグラフを
用いて10分間230℃、60rpmで溶融混練した。
得られた混合物をプレス成形して物性測定用のサンプル
とし、実施例1と同様にして永久歪を測定した。その結
果を表3に示す。
【0118】実施例10 上記ポリエステル(A)、上記加硫ゴム微粒子、および
触媒としてベンズイミダゾールを表3で示す割合で混合
し、プラストグラフを用いて6分間230℃、60rp
mで溶融混練した。得られた混合物を100℃のギアオ
ーブン中に4時間放置した後、プレス成形して物性測定
用のサンプルとし、実施例1と同様にして永久歪を測定
した。その結果を表3に示す。
【0119】実施例11 上記ポリエステル(A)、上記加硫ゴム微粒子、および
触媒としてステアリン酸カルシウムを表3で示す割合で
混合し、プラストグラフを用いて6分間230℃、60
rpmで溶融混練した。得られた混合物を100℃のギ
アオーブン中に4時間放置した後、プレス成形して物性
測定用のサンプルとし、実施例1と同様にして永久歪を
測定した。その結果を表3に示す。
【0120】実施例12 上記ポリエステル(A)、上記加硫ゴム微粒子、および
触媒として塩化亜鉛を表3で示す割合で混合し、プラス
トグラフを用いて6分間230℃、60rpmで溶融混
練した。得られた混合物を100℃のギアオーブン中に
4時間放置した後、プレス成形して物性測定用のサンプ
ルとし、実施例1と同様にして永久歪を測定した。その
結果を表3に示す。
【0121】
【表3】
【0122】表3より、本発明により得られる熱可塑性
エラストマーは、特に高温において圧縮永久歪が大きく
改善されていることがわかる。
【0123】実施例13〜15 上記で得られたポリエステル(C)およびアクリル系の
加硫ゴム微粒子(呉羽化学工業株式会社製 KCA−5
03)、および触媒として1,3−ジ(4−ピペリジ
ル)プロパンを表4で示す割合で混合し、プラストグラ
フを用いて10分間230℃、60rpmで溶融混練し
た。得られた混合物をプレス成形して物性測定用のサン
プルとし、実施例1と同様にして永久歪を測定した。そ
の結果を表4に示す。
【0124】実施例16 上記ポリエステル(C)、上記加硫ゴム微粒子、および
触媒としてベンズイミダゾールを表4で示す割合で混合
し、プラストグラフを用いて6分間230℃、60rp
mで溶融混練した。得られた混合物を100℃のギアオ
ーブン中に4時間放置した後、プレス成形して物性測定
用のサンプルとし、実施例1と同様にして永久歪を測定
した。その結果を表4に示す。
【0125】実施例17 上記ポリエステル(C)、上記加硫ゴム微粒子、および
触媒としてステアリン酸カルシウムを表4で示す割合で
混合し、プラストグラフを用いて6分間230℃、60
rpmで溶融混練した。得られた混合物を100℃のギ
アオーブン中に4時間放置した後、プレス成形して物性
測定用のサンプルとし、実施例1と同様にして永久歪を
測定した。その結果を表4に示す。
【0126】実施例18 上記ポリエステル(C)、上記加硫ゴム微粒子、および
触媒として塩化亜鉛を表4で示す割合で混合し、プラス
トグラフを用いて6分間230℃、60rpmで溶融混
練した。得られた混合物を100℃のギアオーブン中に
4時間放置した後、プレス成形して物性測定用のサンプ
ルとし、実施例1と同様にして永久歪を測定した。その
結果を表4に示す。
【0127】
【表4】
【0128】表4より、本発明により得られる熱可塑性
エラストマーは、特に高温において圧縮永久歪が大きく
改善されていることがわかる。
【0129】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
熱可塑性エラストマー組成物によれば、熱可塑性エラス
トマーとしての性質を保持したまま、高温での圧縮永久
歪が大きくみ改善された熱可塑性エラストマーを提供す
ることができる。また、得られた熱可塑性エラストマー
は、柔軟性、耐熱性、成形加工性等が優れているため各
種部材に好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角町 博記 大阪府茨木市南春日丘1丁目11番3号 (72)発明者 岸本 大志郎 大阪府茨木市三島丘2丁目11番20号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で表される脂肪族ジカル
    ボン酸、脂肪族ジオール、および下記一般式〔II〕で表
    されるジヒドロキシ化合物と下記一般式〔III〕で表さ
    れるモノヒドロキシ化合物のうち少なくともいずれか一
    方の化合物を構成成分とするポリエステル95〜50重
    量%と、エポキシ基を有する加硫ゴム微粒子5〜50重
    量%とを含有することを特徴とするエラストマー組成
    物。 【化1】 (式中、nは0〜10の整数を示す)。 【化2】 (式中、R1およびR2は独立的にアルキレン基を示し、
    pは3または4であり、qおよびrは独立的に0または
    1以上の整数を示す)。 【化3】 (式中、R3はアルキレン基を示し、lは2または3で
    あり、mは0または1以上の整数を示す)。
  2. 【請求項2】エチレングリコールおよび/またはブチレ
    ングリコールを主に含むジオール成分とテレフタル酸を
    主に含む酸成分を構成成分とする芳香族ポリエステル
    と、ラクトンモノマーおよび/またはポリラクトンとを
    反応させることにより得られるポリエステル共重合体で
    あって、該芳香族ポリエステルのジオール成分として、
    請求項1に記載の一般式〔II〕で示されるジヒドロキシ
    化合物と請求項1に記載の一般式〔III〕で表されるモ
    ノヒドロキシ化合物のうち、少なくともいずれか一方を
    構成成分とし、該ヒドロキシ化合物がジオール成分の
    1.0モル%〜30モル%含有されているポリエステル
    共重合体95〜50重量%と、エポキシ基を有する加硫
    ゴム微粒子5〜50重量%とを含有することを特徴とす
    るエラストマー組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003040221A1 (fr) * 2001-11-08 2003-05-15 Shin-Min Chen Composition de caoutchouc et procede de preparation correspondant

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