JP2659452B2 - ポリエステル組成物 - Google Patents
ポリエステル組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶融成形すると重合度が上昇し、熱可塑性
エラストマーとしての性質を発揮するポリエステル組成
物に関する。
エラストマーとしての性質を発揮するポリエステル組成
物に関する。
(従来の技術) p−タ−フェニルもしくはq−クォーターフェニル骨
格を有するジヒドロキシもしくはモノヒドロキシ化合物
を構成成分とする脂肪族ポリエステルは、熱可塑性エラ
ストマーとしての性質を有するポリエステルである。こ
のような脂肪族ポリエステルは、通常、溶融重縮合によ
り製造されるが、分解を抑える必要から重合温度には上
限があり、また装置の能力にも限界もあることから、高
溶融粘度の脂肪族ポリエステルを得ることは容易ではな
い。
格を有するジヒドロキシもしくはモノヒドロキシ化合物
を構成成分とする脂肪族ポリエステルは、熱可塑性エラ
ストマーとしての性質を有するポリエステルである。こ
のような脂肪族ポリエステルは、通常、溶融重縮合によ
り製造されるが、分解を抑える必要から重合温度には上
限があり、また装置の能力にも限界もあることから、高
溶融粘度の脂肪族ポリエステルを得ることは容易ではな
い。
樹脂の溶融粘度を増加させる方法として、従来より固
相重合法やアイオノマーをブレンドする方法等が知られ
ている。固装重合法では、充分な粘度の樹脂を得るため
には長時間の反応が必要となり経済的でない。アイオノ
マーをブレンドする方法では、ポリエステルとアイオノ
マーとの相溶性が悪いため充分な粘度のものを得ること
ができない。
相重合法やアイオノマーをブレンドする方法等が知られ
ている。固装重合法では、充分な粘度の樹脂を得るため
には長時間の反応が必要となり経済的でない。アイオノ
マーをブレンドする方法では、ポリエステルとアイオノ
マーとの相溶性が悪いため充分な粘度のものを得ること
ができない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記の実情に着目してなされたものであり、
その目的とするところは、溶融成形することにより重合
度が上昇しうるポリエステル組成物を提供することにあ
る。
その目的とするところは、溶融成形することにより重合
度が上昇しうるポリエステル組成物を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、製造温度を特に上げることなく溶融成
形することにより、高重合度のポリエステルが得られる
方法について検討した結果、イソシアネート化合物を該
ポリエステルに所定量混合することが非常に有効である
ことを見いだし本発明に至った。特に、イソシアネート
化合物とジオール化合物とを併用すると有効である。
形することにより、高重合度のポリエステルが得られる
方法について検討した結果、イソシアネート化合物を該
ポリエステルに所定量混合することが非常に有効である
ことを見いだし本発明に至った。特に、イソシアネート
化合物とジオール化合物とを併用すると有効である。
すなわち、本発明のポリエステル組成物は、一般式が
下式〔I〕で表わされる脂肪族ジカルボン酸;脂肪族ジ
オール;および一般式が下式[II]で表わされるジヒド
ロキシ化合物、または一般式が下式[II]で表わされる
ジヒドロキシ化合物および一般式が下式[III]で表わ
されるモノヒドロキシ化合物;を構成成分とする脂肪族
ポリエステルと、2官能のイソシアネート化合物と、を
含有するポリエステル組成物であって、該ポリエステル
100重量部に対して、該イソシアネート化合物が0.1〜10
重量部の割合で含有され、そのことにより上記目的が達
成される。
下式〔I〕で表わされる脂肪族ジカルボン酸;脂肪族ジ
オール;および一般式が下式[II]で表わされるジヒド
ロキシ化合物、または一般式が下式[II]で表わされる
ジヒドロキシ化合物および一般式が下式[III]で表わ
されるモノヒドロキシ化合物;を構成成分とする脂肪族
ポリエステルと、2官能のイソシアネート化合物と、を
含有するポリエステル組成物であって、該ポリエステル
100重量部に対して、該イソシアネート化合物が0.1〜10
重量部の割合で含有され、そのことにより上記目的が達
成される。
HOOC−(CH2)n−COOH 〔I〕 (式中、nは0〜10の整推を示す。) (式中、R1、R2は独立的にアルキレン基を示し、pは4
であり、q、rは独立的に0または1以上の整数を示
す。) (式中、R3はアルキレン基を示し、lは3であり、mは
0または1以上の整数を示す。) また、本発明のポリエステル組成物は、上記ポリエス
テル100重量部と、イソシアネート化合物0.1〜10重量部
と、ジオール化合物0.01〜5重量部とを含有し、そのこ
とにより上記目的が達成される。
であり、q、rは独立的に0または1以上の整数を示
す。) (式中、R3はアルキレン基を示し、lは3であり、mは
0または1以上の整数を示す。) また、本発明のポリエステル組成物は、上記ポリエス
テル100重量部と、イソシアネート化合物0.1〜10重量部
と、ジオール化合物0.01〜5重量部とを含有し、そのこ
とにより上記目的が達成される。
本発明に使用されるポリエステルは、熱可塑性エラス
トマーとしての性質を有し、耐熱性及び機械的物性に優
れ、しかも成形加工性に優れているポリエステルであ
る。
トマーとしての性質を有し、耐熱性及び機械的物性に優
れ、しかも成形加工性に優れているポリエステルであ
る。
上記脂肪族ジカルボン酸において、炭素数が10を越え
るジカルボン酸を用いると、ポリエステル組成物から得
られる成形体の物性が低下する。上記ジカルボン酸とし
ては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、スベリン酸、およびセバチン酸が好適に用い
られる。
るジカルボン酸を用いると、ポリエステル組成物から得
られる成形体の物性が低下する。上記ジカルボン酸とし
ては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、スベリン酸、およびセバチン酸が好適に用い
られる。
上記脂肪族ジオールとしては、グリコール及びポリア
ルキレンオキシドがあげられる。上記グリコールとして
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリ
メチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、シ
クロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,2−
ジオール、シクロヘキサン−1,3−ジオール、シクロヘ
キサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタ
ノール等があげられ、これらは単独で使用されてもよ
く、二種以上が併用されてもよい。
ルキレンオキシドがあげられる。上記グリコールとして
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリ
メチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、シ
クロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,2−
ジオール、シクロヘキサン−1,3−ジオール、シクロヘ
キサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタ
ノール等があげられ、これらは単独で使用されてもよ
く、二種以上が併用されてもよい。
上記ポリアルキレンオキシドとしては、ポリエチレン
オキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリテトラメチレ
ンオキシド、ポリヘキサメチレンオキシド等があげら
れ、これらは単独で使用されてもよく、二種以上が併用
されてもよい。ポリアルキレンオキシドの数平均分子量
は、小さくなると生成するポリエステルに柔軟性を付与
する能力が低下し、大きくなりすぎると得られたポリエ
ステルの熱安定性等の物性が低下するので、100〜20,00
0が好ましく、より好ましくは500〜5,000である。
オキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリテトラメチレ
ンオキシド、ポリヘキサメチレンオキシド等があげら
れ、これらは単独で使用されてもよく、二種以上が併用
されてもよい。ポリアルキレンオキシドの数平均分子量
は、小さくなると生成するポリエステルに柔軟性を付与
する能力が低下し、大きくなりすぎると得られたポリエ
ステルの熱安定性等の物性が低下するので、100〜20,00
0が好ましく、より好ましくは500〜5,000である。
上記式〔II〕で表されるジヒドロキシ化合物は液晶性
を示す低分子化合物であって、アルキレン基R1およびR2
はエチレン基又はプロピレン基が好ましく、q及びrは
0又は1が好ましく、4,4″−ジヒドロキシ−p−ター
フェニル、で表される4,4−ジヒドロキシ−p−クォ
ーターフェニル、4,4−ジ(2−ヒドロキシエトキ
シ)−p−クォーターフェニル等に好適に使用される。
を示す低分子化合物であって、アルキレン基R1およびR2
はエチレン基又はプロピレン基が好ましく、q及びrは
0又は1が好ましく、4,4″−ジヒドロキシ−p−ター
フェニル、で表される4,4−ジヒドロキシ−p−クォ
ーターフェニル、4,4−ジ(2−ヒドロキシエトキ
シ)−p−クォーターフェニル等に好適に使用される。
4,4″−ジヒドロキシ−p−ターフェニルの結晶状態
から液晶状態への転移温度は260℃で、4,4−ジヒドロ
キシ−p−クォーターフェニルのそれは336℃、そして
4,4−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォータ
ーフェニルのそれは403℃である。尚、液晶状態とは、
化合物が溶融状態であって、また分子が配向状態を保持
している状態をいう。上記各ジヒドロキシ化合物〔II〕
はそれぞれ単独で使用しても良く、あるいは併用しても
良い。
から液晶状態への転移温度は260℃で、4,4−ジヒドロ
キシ−p−クォーターフェニルのそれは336℃、そして
4,4−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォータ
ーフェニルのそれは403℃である。尚、液晶状態とは、
化合物が溶融状態であって、また分子が配向状態を保持
している状態をいう。上記各ジヒドロキシ化合物〔II〕
はそれぞれ単独で使用しても良く、あるいは併用しても
良い。
液晶性の分子は一般に結晶性が高く、上記したように
4,4″−ジヒドロキシ−p−タ−フェニル、4,4−ジヒ
ドロキシ−p−クォーターフェニル及び4,4−ジ(2
−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル等は
その結晶から液晶状態への転移点が高いために、これら
のジヒドロキシ化合物〔II〕がポリマー鎖中に組み込ま
れた場合、そのポリマーは特異な性質を示す。
4,4″−ジヒドロキシ−p−タ−フェニル、4,4−ジヒ
ドロキシ−p−クォーターフェニル及び4,4−ジ(2
−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル等は
その結晶から液晶状態への転移点が高いために、これら
のジヒドロキシ化合物〔II〕がポリマー鎖中に組み込ま
れた場合、そのポリマーは特異な性質を示す。
すなわち、ジヒドロキシ化合物〔II〕が結晶性を示
し、しかもその転移点が高いので、ジヒドロキシ化合物
〔II〕の配合量が少量の場合でも強固で耐熱性の高い物
理的架橋を形成する。その結果、ソフトセグメントに由
来する柔軟性を損なうことなく耐熱性の高い熱可塑性エ
ラストマーが得られるものと推察される。
し、しかもその転移点が高いので、ジヒドロキシ化合物
〔II〕の配合量が少量の場合でも強固で耐熱性の高い物
理的架橋を形成する。その結果、ソフトセグメントに由
来する柔軟性を損なうことなく耐熱性の高い熱可塑性エ
ラストマーが得られるものと推察される。
上式〔III〕で示されるモノヒドロキシ化合物は、パ
ラフェニレン骨格を有する剛直性の低分子化合物であ
り、その特徴ある分子構造を反映してこれらの化合物の
融点は極めて高い。さらにパラフェニレン骨格は低分子
液晶化合物のメソゲンとして有効であることが知られて
おり、これは該骨格が固体状態のみならず高温状態(溶
融状態)においても、強い凝集力を有していることを示
すものである。従って、上記のモノヒドロキシ化合物
〔III〕をポリマー末端に組み込んだ場合、非常に強固
で耐熱性の高い物理的架橋をもたらし、耐熱性に優れた
熱可塑性エラストマーが生成する。
ラフェニレン骨格を有する剛直性の低分子化合物であ
り、その特徴ある分子構造を反映してこれらの化合物の
融点は極めて高い。さらにパラフェニレン骨格は低分子
液晶化合物のメソゲンとして有効であることが知られて
おり、これは該骨格が固体状態のみならず高温状態(溶
融状態)においても、強い凝集力を有していることを示
すものである。従って、上記のモノヒドロキシ化合物
〔III〕をポリマー末端に組み込んだ場合、非常に強固
で耐熱性の高い物理的架橋をもたらし、耐熱性に優れた
熱可塑性エラストマーが生成する。
上式〔III〕で示されるモノヒドロキシ化合物におい
ては、R3はエチレン基またはプロピレン基が好ましく、
nは0または1が好ましい。上記モノヒドロキシ化合物
としては、例えば、4−ヒドロキシ−p−ターフェニ
ル、4−ヒドロキシ−p−クォーターフェニル、−4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−p−ターフェニル、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル
等があげられる。モノヒドロキシ化合物〔III〕は、そ
れぞれ単独で使用しても良く、あるいはそれらを併用し
ても良い。
ては、R3はエチレン基またはプロピレン基が好ましく、
nは0または1が好ましい。上記モノヒドロキシ化合物
としては、例えば、4−ヒドロキシ−p−ターフェニ
ル、4−ヒドロキシ−p−クォーターフェニル、−4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−p−ターフェニル、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル
等があげられる。モノヒドロキシ化合物〔III〕は、そ
れぞれ単独で使用しても良く、あるいはそれらを併用し
ても良い。
上記脂肪族ジカルボン酸〔I〕、脂肪族ジオールおよ
びジヒドロキシ化合物〔II〕と、モノヒドロキシ化合物
〔III〕のうち少なくともいずれか一方よりなるポリエ
ステルに、2個の水酸基を有するポリシリコーン、ラク
トン、および芳香族ヒドロキシカルボン酸を構成成分と
して含有させてもよい。
びジヒドロキシ化合物〔II〕と、モノヒドロキシ化合物
〔III〕のうち少なくともいずれか一方よりなるポリエ
ステルに、2個の水酸基を有するポリシリコーン、ラク
トン、および芳香族ヒドロキシカルボン酸を構成成分と
して含有させてもよい。
上記ポリシリコーンは、2個の水酸基を有するもので
あり、2個の水酸基が分子末端にあるポリシリコーンが
好ましく、たとえば、分子の両末端に2個の水酸基を有
するジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン等があげられる。ポリシ
リコーンの数平均分子量は、小さくなると、生成するい
ポリエステルに柔軟性を付与する能力が低下し、大きく
なると、ポリエステルの生成が困難になるので、100〜2
0,000が好ましく、より好ましくは500〜5,000である。
あり、2個の水酸基が分子末端にあるポリシリコーンが
好ましく、たとえば、分子の両末端に2個の水酸基を有
するジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン等があげられる。ポリシ
リコーンの数平均分子量は、小さくなると、生成するい
ポリエステルに柔軟性を付与する能力が低下し、大きく
なると、ポリエステルの生成が困難になるので、100〜2
0,000が好ましく、より好ましくは500〜5,000である。
上記ラクトンは、開環して酸及び水酸基と反応し、脂
肪族鎖を付加するものであって、ポリエステルに柔軟性
を付与するものであり、環の中に4個以上の炭素原子を
有するものが好ましく、より好ましくは5員環〜8員環
であり、例えばε−カプロラクトン、δ−バレロラクト
ン、γ−ブチロラクトン等があげられる。
肪族鎖を付加するものであって、ポリエステルに柔軟性
を付与するものであり、環の中に4個以上の炭素原子を
有するものが好ましく、より好ましくは5員環〜8員環
であり、例えばε−カプロラクトン、δ−バレロラクト
ン、γ−ブチロラクトン等があげられる。
上記芳香族ヒドロキシカルボン酸は、ポリエステルに
剛性や液晶性を付与するものであり、サリチル酸、メタ
ヒドロキシ安息香酸、パラヒドロキシ安息香酸、3−ク
ロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロモ−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロキシ安息香
酸、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−フェニ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナ
フトエ酸、4−ヒドロキシ−4′−カルボキシビフェニ
ルなどがあげられ、好ましくは、パラヒドロキシ安息香
酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ
−4′−カルボキシビフェニルなどである。
剛性や液晶性を付与するものであり、サリチル酸、メタ
ヒドロキシ安息香酸、パラヒドロキシ安息香酸、3−ク
ロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロモ−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒドロキシ安息香
酸、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−フェニ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナ
フトエ酸、4−ヒドロキシ−4′−カルボキシビフェニ
ルなどがあげられ、好ましくは、パラヒドロキシ安息香
酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ
−4′−カルボキシビフェニルなどである。
さらに、上記ポリエステルに、ポリエステルの機械的
物性等を向上させるために、ジヒドロキシ化合物〔II〕
以外の芳香族ジオールや芳香族ジカルボン酸を構成成分
として含有させてもよい。
物性等を向上させるために、ジヒドロキシ化合物〔II〕
以外の芳香族ジオールや芳香族ジカルボン酸を構成成分
として含有させてもよい。
上記芳香族ジオールとしては、ヒドロキノン、レゾル
シン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキノン、メチ
ルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メトキシヒド
ロキノン、フェノキシヒドロキノン、4,4′−ジヒドロ
キシビフェニル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルメタン、ビスフェノールA、1,1−ジ(4−ヒドロ
キシフェニル) シクロヘキサン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェノ
キシ)エタン、1,4−ジヒドロキシナフタリン、2,6−ジ
ヒドロキシナフタリンなどがあげられる。
シン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキノン、メチ
ルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メトキシヒド
ロキノン、フェノキシヒドロキノン、4,4′−ジヒドロ
キシビフェニル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルメタン、ビスフェノールA、1,1−ジ(4−ヒドロ
キシフェニル) シクロヘキサン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェノ
キシ)エタン、1,4−ジヒドロキシナフタリン、2,6−ジ
ヒドロキシナフタリンなどがあげられる。
上記芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、5−スルホイソフタル酸の金属塩、4,4′
−ジカルボキシビフェニル、4,4′−ジカルボキシビフ
ェニルエーテル、4,4′−ジカルボキシジフェニルサル
ファイド、4,4′−ジカルボキシジフェニルスルホン、
3,3′−ジカルボキシベンゾフェノン、4,4′−ジカルボ
キシベンゾフェノン、1,2−ビス(4−カルボキシフェ
ノキシ)エタン、1,4−ジカルボキシナフタリン、また
は2,6−ジカルボキシナフタリンなどがあげられる。
ソフタル酸、5−スルホイソフタル酸の金属塩、4,4′
−ジカルボキシビフェニル、4,4′−ジカルボキシビフ
ェニルエーテル、4,4′−ジカルボキシジフェニルサル
ファイド、4,4′−ジカルボキシジフェニルスルホン、
3,3′−ジカルボキシベンゾフェノン、4,4′−ジカルボ
キシベンゾフェノン、1,2−ビス(4−カルボキシフェ
ノキシ)エタン、1,4−ジカルボキシナフタリン、また
は2,6−ジカルボキシナフタリンなどがあげられる。
上記ジヒドロキシ化合物〔II〕と脂肪族ジオールと脂
肪族ジカルボン酸よりなるポリエステルは、ジヒドロキ
シ化合物〔II〕の含有量が、少なくなると耐熱性が低下
し、多くなると弾性率が高くなり柔軟性が低下し、熱可
塑性エラストマーとしては不適当になるので、上記ジヒ
ドロキシ化合物〔II〕の含有量は、ポリエステルを構成
する全モノマー中の0.1〜30モル%が好ましく、より好
ましくは0.5〜20モル%であり、さらに好ましくは1.0〜
10モル%である。尚、芳香族以外のジオールとしてポリ
アルキレンオキシドやポリシリコーンを使用する場合、
その構成単位を1モノマーとして数える。即ち、重合度
10のポリエチレンオキシドは10モノマーとして数える。
肪族ジカルボン酸よりなるポリエステルは、ジヒドロキ
シ化合物〔II〕の含有量が、少なくなると耐熱性が低下
し、多くなると弾性率が高くなり柔軟性が低下し、熱可
塑性エラストマーとしては不適当になるので、上記ジヒ
ドロキシ化合物〔II〕の含有量は、ポリエステルを構成
する全モノマー中の0.1〜30モル%が好ましく、より好
ましくは0.5〜20モル%であり、さらに好ましくは1.0〜
10モル%である。尚、芳香族以外のジオールとしてポリ
アルキレンオキシドやポリシリコーンを使用する場合、
その構成単位を1モノマーとして数える。即ち、重合度
10のポリエチレンオキシドは10モノマーとして数える。
また、上記モノヒドロキシ化合物〔III〕と脂肪族ジ
オールと脂肪族ジカルボン酸よりなるポリエステルは、
モノヒドロキシ化合物〔III〕の含有量が少なくなると
耐熱性が低下し、多くなるとポリエステルの分子量が十
分に上昇せず、物性的に劣ったものとなるのでポリエス
テルを構成する全モノマー中の0.1〜20モル%とするの
が好ましい。また、上記ジヒドロキシ化合物〔III〕と
モノヒドロキシ化合物〔III〕と脂肪族ジオールと脂肪
族ジカルボン酸より成るポリエステルは、ジヒトロキシ
化合物〔II〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕とを合せ
たヒドロキシ化合物の含有量が少なくなると耐熱性が低
下し、多くなると柔軟性の低下および十分な分子量上昇
が得られないため、ポリエステルを構成する全モノマー
中の0.1〜30モル%とするのが好ましい。この際のジヒ
ドロキシ化合物〔II〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕
の割合は 0<〔III〕/〔II〕+〔III〕<2/3 を満たす範囲が好ましい。
オールと脂肪族ジカルボン酸よりなるポリエステルは、
モノヒドロキシ化合物〔III〕の含有量が少なくなると
耐熱性が低下し、多くなるとポリエステルの分子量が十
分に上昇せず、物性的に劣ったものとなるのでポリエス
テルを構成する全モノマー中の0.1〜20モル%とするの
が好ましい。また、上記ジヒドロキシ化合物〔III〕と
モノヒドロキシ化合物〔III〕と脂肪族ジオールと脂肪
族ジカルボン酸より成るポリエステルは、ジヒトロキシ
化合物〔II〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕とを合せ
たヒドロキシ化合物の含有量が少なくなると耐熱性が低
下し、多くなると柔軟性の低下および十分な分子量上昇
が得られないため、ポリエステルを構成する全モノマー
中の0.1〜30モル%とするのが好ましい。この際のジヒ
ドロキシ化合物〔II〕とモノヒドロキシ化合物〔III〕
の割合は 0<〔III〕/〔II〕+〔III〕<2/3 を満たす範囲が好ましい。
以上のような構成成分から成るポリエステルは、一般
に知られている任意の重縮合方法を用いて製造すること
ができる。例えば、 ジカルボン酸とジオール成分(脂肪族ジオール、ジヒ
ドロキシ化合物、モノヒドロキシ化合物等を含めるとす
る)とを直接反応させる方法、 ジカルボン酸の低級エステルとジオール成分とをエス
テル交換を利用して反応させる方法、 ジカルボン酸のハロゲン化物とジオール成分をピリジ
ンなどの適当な溶媒中で反応させる方法、 ジオール成分の金属アルコラートをジカルボン酸のハ
ロゲン化物と反応させる方法、 ジオール成分のアセチル化物とジカルボン酸とをエス
テル交換を利用して反応させる方法、等があげられる。
に知られている任意の重縮合方法を用いて製造すること
ができる。例えば、 ジカルボン酸とジオール成分(脂肪族ジオール、ジヒ
ドロキシ化合物、モノヒドロキシ化合物等を含めるとす
る)とを直接反応させる方法、 ジカルボン酸の低級エステルとジオール成分とをエス
テル交換を利用して反応させる方法、 ジカルボン酸のハロゲン化物とジオール成分をピリジ
ンなどの適当な溶媒中で反応させる方法、 ジオール成分の金属アルコラートをジカルボン酸のハ
ロゲン化物と反応させる方法、 ジオール成分のアセチル化物とジカルボン酸とをエス
テル交換を利用して反応させる方法、等があげられる。
重縮合する際には、一般にポリエステルを製造する際
に使用されている触媒が使用されてよい。この触媒とし
ては、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、
亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウ
ム、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウム、ホウ素、カ
ドミウム、マンガンなどの金属、その有機金属化合物、
有機塩酸、金属アルコキシド、金属酸化物等があげられ
る。
に使用されている触媒が使用されてよい。この触媒とし
ては、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、
亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウ
ム、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウム、ホウ素、カ
ドミウム、マンガンなどの金属、その有機金属化合物、
有機塩酸、金属アルコキシド、金属酸化物等があげられ
る。
特に好ましい触媒は、酢酸カルシウム、ジアシル第一
錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブ
チル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタ
ノエート、錫テトラアセテート、トリイソブチルアルミ
ニウム、テトラブチルチタネート、二酸化ゲルマニウ
ム、および三酸化アンチモンである。これらの触媒は二
種以上併用してもよい。また、重合とともに副生する水
や、アルコール、グリコールなどを効率よく留出させ、
高分子量ポリマーを得るためには、反応系を重合後期に
1mmHg以下に減圧することが好ましい。反応温度は一般
に150〜350℃である。
錫、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブ
チル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタ
ノエート、錫テトラアセテート、トリイソブチルアルミ
ニウム、テトラブチルチタネート、二酸化ゲルマニウ
ム、および三酸化アンチモンである。これらの触媒は二
種以上併用してもよい。また、重合とともに副生する水
や、アルコール、グリコールなどを効率よく留出させ、
高分子量ポリマーを得るためには、反応系を重合後期に
1mmHg以下に減圧することが好ましい。反応温度は一般
に150〜350℃である。
また、重合中ジヒドロキシ化合物〔II〕の添加順序を
変えることによって得られるポリエステルの構造を規制
することも可能である。例えば、ジヒドロキシ化合物
〔II〕をジカルボン酸および他のジオール成分と一括し
て仕込んだ場合は、ランダム共重合体が得られ易くな
り、重合後期にジヒドロキシ化合物〔II〕を仕込んだ場
合にブロック共重合体が得られ易くなる。また、予め合
成したポリエステルに上記ジヒドロキシ化合物〔II〕あ
るいはジヒドロキシ化合物のアセチル化合物を減圧加熱
下で混練し、脱エチレングリコールあるいはエステル交
換反応によって分子鎖にジヒドロキシ化合物〔II〕に基
づくセグメントを導入することも可能である。
変えることによって得られるポリエステルの構造を規制
することも可能である。例えば、ジヒドロキシ化合物
〔II〕をジカルボン酸および他のジオール成分と一括し
て仕込んだ場合は、ランダム共重合体が得られ易くな
り、重合後期にジヒドロキシ化合物〔II〕を仕込んだ場
合にブロック共重合体が得られ易くなる。また、予め合
成したポリエステルに上記ジヒドロキシ化合物〔II〕あ
るいはジヒドロキシ化合物のアセチル化合物を減圧加熱
下で混練し、脱エチレングリコールあるいはエステル交
換反応によって分子鎖にジヒドロキシ化合物〔II〕に基
づくセグメントを導入することも可能である。
本発明に使用されるイソシアネート化合物とは、同一
分子内に2個のイソシアネート基を有するものであれば
その構造は限定されない。
分子内に2個のイソシアネート基を有するものであれば
その構造は限定されない。
具体的には、トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネートなどの単量体あるい
はその変性体などが用いられる。
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネートなどの単量体あるい
はその変性体などが用いられる。
使用されるイソシアネート化合物の添加量は、ポリエ
ステル組成物の要求される重合度の地により異なるが、
上記した特定の構造を有するポリエステル100重量部に
対して、0.1〜10重量部の範囲である。0.1重量部より少
ない添加量では重合度増大効果は見られず、10重量部よ
り多いとポリエステル組成物から得られた成形体の伸び
等の力学性が低下する。
ステル組成物の要求される重合度の地により異なるが、
上記した特定の構造を有するポリエステル100重量部に
対して、0.1〜10重量部の範囲である。0.1重量部より少
ない添加量では重合度増大効果は見られず、10重量部よ
り多いとポリエステル組成物から得られた成形体の伸び
等の力学性が低下する。
イソシアネート化合物の添加効果は、ポリエステルの
末端と該イソシアネート化合物のイソシアネート基との
反応によるものと考えられるが、反応を促進させるため
に触媒を添加してもよい。使用される触媒としてはトリ
エチルアミン、N,N′−ジメチルピペラジン等の第三ア
ミン、ジブチル錫ラウレート等の有機スズ化合物等があ
げられる。
末端と該イソシアネート化合物のイソシアネート基との
反応によるものと考えられるが、反応を促進させるため
に触媒を添加してもよい。使用される触媒としてはトリ
エチルアミン、N,N′−ジメチルピペラジン等の第三ア
ミン、ジブチル錫ラウレート等の有機スズ化合物等があ
げられる。
混合方法としては、ポリエステルをイソシアネート化
合物、必要に応じて触媒等と混ぜ合わせた後、押出機を
用いて溶融混合する方法等、均一に溶融混合する方法で
あれば特に制限はない。混合温度は、130℃〜250℃の範
囲が好ましい。
合物、必要に応じて触媒等と混ぜ合わせた後、押出機を
用いて溶融混合する方法等、均一に溶融混合する方法で
あれば特に制限はない。混合温度は、130℃〜250℃の範
囲が好ましい。
また、本発明のポリエステル組成物には、ジオール化
合物が含有されてもよい。ポリエステル組成物、ポリエ
ステル、イソシアネート化合物、およびジオール化合物
を含有する場合には、イソシアネート化合物の添加量
は、ポリエステル100重量部に対して、0.1〜10重量部の
範囲である。0.1重量部より少ない添加量では上記と同
様に重合度増大効果は見られず、10重量部より多いとポ
リエステル組成物から得られた成形体の伸び等の力学物
性が低下する。また、ジオール化合物の添加量は、ポリ
エステル100重量部に対して、0.01〜5重量部の範囲で
ある。0.01重量部より少ない添加量では重合度増大効果
は見られず、10重量部より多いとポリエステル組成物か
ら得られた成形体の引張強度等の力学物性が低下する。
合物が含有されてもよい。ポリエステル組成物、ポリエ
ステル、イソシアネート化合物、およびジオール化合物
を含有する場合には、イソシアネート化合物の添加量
は、ポリエステル100重量部に対して、0.1〜10重量部の
範囲である。0.1重量部より少ない添加量では上記と同
様に重合度増大効果は見られず、10重量部より多いとポ
リエステル組成物から得られた成形体の伸び等の力学物
性が低下する。また、ジオール化合物の添加量は、ポリ
エステル100重量部に対して、0.01〜5重量部の範囲で
ある。0.01重量部より少ない添加量では重合度増大効果
は見られず、10重量部より多いとポリエステル組成物か
ら得られた成形体の引張強度等の力学物性が低下する。
本発明に使用されるジオール化合物は、脂肪族、芳香
族、脂環族いずれのジオール化合物を使用してもよく、
例えば、ポリエステルの構成成分として記載したジオー
ルがあげられる。特に、1,6−ヘキサメチレンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジオールなどが好ましい。
族、脂環族いずれのジオール化合物を使用してもよく、
例えば、ポリエステルの構成成分として記載したジオー
ルがあげられる。特に、1,6−ヘキサメチレンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジオールなどが好ましい。
本発明のポリエステル組成物には、その実用性を損な
わない範囲で、さらに、以下の添加剤が添加されてもよ
い。すなわち、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、
タルク等の無機充填剤;トリフェニルホスファイト、ト
リラウリルホスファイト、トリスノニルフェニルホスフ
ァイト、2−tert−ブチル−α−(3−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビス(p−ノ
ニルフェニル)ホスファイト等の熱根安定剤;ヘキサブ
ロモシクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエーテ
ル等の難燃剤;p−tert−ブチルフェニルサリシレート、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェ
ノン、2,4,5−トリホドロキシブチロフェノン等の紫外
線吸収剤;ブチルヒドロキシシアニソール、ブチルヒド
ロキシトルエン、ジステアリルチオジプロピオネート、
ジラウリルチオジプロピオネート、ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤等の酸化防止剤;N,N−ビス(ヒドロキシ
エチル)アルキルアミン、アルキルアリルスルホネー
ト、アルキルスルファネート等の帯電防止剤;硫酸バリ
ウム、アルミナ、酸化珪素などの無機物;ステアリン酸
ナトリウム、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナト
リウムなどの高級脂肪酸塩;ベンジルアルコール、ベン
ゾフェノンなどの有機化合物;高結晶化したポリエチレ
ンテレフタレート、ポリトランス−シクロヘキサンジメ
タノールテレフタレート等の結晶化促進剤;ガラス繊
維、炭素繊維、ボロン繊維、炭化硅素繊維、グラファイ
ト繊維、アルミナ繊維、アモロファス繊維、シリコン・
チタン・炭素系繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有
機繊維等の補強繊維等があげられる。
わない範囲で、さらに、以下の添加剤が添加されてもよ
い。すなわち、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、
タルク等の無機充填剤;トリフェニルホスファイト、ト
リラウリルホスファイト、トリスノニルフェニルホスフ
ァイト、2−tert−ブチル−α−(3−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビス(p−ノ
ニルフェニル)ホスファイト等の熱根安定剤;ヘキサブ
ロモシクロドデカン、トリス−(2,3−ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ペンタブロモフェニルアリルエーテ
ル等の難燃剤;p−tert−ブチルフェニルサリシレート、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェ
ノン、2,4,5−トリホドロキシブチロフェノン等の紫外
線吸収剤;ブチルヒドロキシシアニソール、ブチルヒド
ロキシトルエン、ジステアリルチオジプロピオネート、
ジラウリルチオジプロピオネート、ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤等の酸化防止剤;N,N−ビス(ヒドロキシ
エチル)アルキルアミン、アルキルアリルスルホネー
ト、アルキルスルファネート等の帯電防止剤;硫酸バリ
ウム、アルミナ、酸化珪素などの無機物;ステアリン酸
ナトリウム、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナト
リウムなどの高級脂肪酸塩;ベンジルアルコール、ベン
ゾフェノンなどの有機化合物;高結晶化したポリエチレ
ンテレフタレート、ポリトランス−シクロヘキサンジメ
タノールテレフタレート等の結晶化促進剤;ガラス繊
維、炭素繊維、ボロン繊維、炭化硅素繊維、グラファイ
ト繊維、アルミナ繊維、アモロファス繊維、シリコン・
チタン・炭素系繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有
機繊維等の補強繊維等があげられる。
得られたポリエステル組成物から成形体を得るには、
プレス成形、押出成形、射出成形、ブロー成形等の溶融
成形方法が採用される。成形体は機械部品、電子部品、
フィルム、パイプ等に用いることができる。
プレス成形、押出成形、射出成形、ブロー成形等の溶融
成形方法が採用される。成形体は機械部品、電子部品、
フィルム、パイプ等に用いることができる。
(実施例) 以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、以下の実施例で得られたポリエステル組成物の
極限粘度は以下の要領に従って測定した。
極限粘度は以下の要領に従って測定した。
極限粘度[η]:ウベローデ粘度管を用い、o−クロ
ロフェノール溶媒中30℃で測定した。
ロフェノール溶媒中30℃で測定した。
ポリエステルは以下の方法で調製した。
〈4,4−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニルの合
成〉 4−ヒドロキシ−4′−ブロモビフェニル60.0gに、
メタノール100g、10wt%水酸化ナトリウム水溶液300g及
び5wt%パラジウム/カーボン13gを加え、120℃、5気
圧の条件下で、4時間反応させることより、4,4−ジ
ヒドロキシ−p−クォータ−フェニルのジナトリウム塩
を得た。この固形物にN,N−ジメチルホルムアミドを加
え、加熱ろ過して触媒を分離した後、ろ液を希硫酸で酸
析し、メタノールを洗浄して、白色結晶性粉末の4,4
−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル(以下、DHQ
という)を得た。DHQの液晶転移温度は336℃であった。
成〉 4−ヒドロキシ−4′−ブロモビフェニル60.0gに、
メタノール100g、10wt%水酸化ナトリウム水溶液300g及
び5wt%パラジウム/カーボン13gを加え、120℃、5気
圧の条件下で、4時間反応させることより、4,4−ジ
ヒドロキシ−p−クォータ−フェニルのジナトリウム塩
を得た。この固形物にN,N−ジメチルホルムアミドを加
え、加熱ろ過して触媒を分離した後、ろ液を希硫酸で酸
析し、メタノールを洗浄して、白色結晶性粉末の4,4
−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル(以下、DHQ
という)を得た。DHQの液晶転移温度は336℃であった。
〈ビス(2−ヒドロキシエチル)アジペート(BHEA)の
合成〉 撹拌機、温度計、ガス吹き込み口及び蒸留口を備えた
内容積1のガラス製フラスコに、アジピン酸ジメチル
87.1g(0.50mol)、エチレングリコール74.4g(1.20mo
l)、触媒として酢酸カルシウム及び三酸化アンチモン
少量を加えた。フラスコ内を窒素で置換した後にフラス
コ内を昇温して180℃で2時間反応させた。反応ととも
に、フラスコからメタノールが留出しはじめ、ビス(2
−ヒドロキシエチル)アジペート(以下、BHEAという)
が生成した。
合成〉 撹拌機、温度計、ガス吹き込み口及び蒸留口を備えた
内容積1のガラス製フラスコに、アジピン酸ジメチル
87.1g(0.50mol)、エチレングリコール74.4g(1.20mo
l)、触媒として酢酸カルシウム及び三酸化アンチモン
少量を加えた。フラスコ内を窒素で置換した後にフラス
コ内を昇温して180℃で2時間反応させた。反応ととも
に、フラスコからメタノールが留出しはじめ、ビス(2
−ヒドロキシエチル)アジペート(以下、BHEAという)
が生成した。
〈脂肪族ポリエステルの調整〉 上記のフラスコに、DHQをBHEAに対し7.5モル%のモル
比で配合して加え、フラスコを300℃まで昇温し、この
状態で約1時間反応させた。次に、蒸留口を真空器につ
なぎ、フラスコ内を1mmHgに減圧した状態で2時間反応
させた。反応とともにエチレングリコールが留出し、フ
ラスコ内には極めて粘稠な液体が生成した。
比で配合して加え、フラスコを300℃まで昇温し、この
状態で約1時間反応させた。次に、蒸留口を真空器につ
なぎ、フラスコ内を1mmHgに減圧した状態で2時間反応
させた。反応とともにエチレングリコールが留出し、フ
ラスコ内には極めて粘稠な液体が生成した。
得られた脂肪族ポリエステルの極限粘度〔η〕は0.90
であった。
であった。
実施例1、2および比較例1、2 上記脂肪族ポリエステル100gと第1表に示す量のジフ
ェニルメタンジイソシアネート及びイルガノックス1010
(フェノール系安定剤、チバガイギー社製)0.2gを混合
し、これをブラベンダープラストグラフ押出機を用い
て、180℃にて押し出し、水冷した後切断してペレット
化した。
ェニルメタンジイソシアネート及びイルガノックス1010
(フェノール系安定剤、チバガイギー社製)0.2gを混合
し、これをブラベンダープラストグラフ押出機を用い
て、180℃にて押し出し、水冷した後切断してペレット
化した。
得られたペレットの極限粘度を測定した。結果を第1
表に示す。
表に示す。
また、上記で得られたペレットから作成した試験片の
表面硬度とビカット軟化点を測定した。
表面硬度とビカット軟化点を測定した。
ビカット軟化点の測定法は、安田精機社製、熱たわみ
試験機(No.148 HD−PC TYPE)を用いて荷重158g、直径
1.143mmの針にて測定した。比較としてペルプレンP−4
0H(東洋紡社製)とハイトレル4057(東レ・デュポン社
製)の表面硬度とビカット軟化点を同様に測定した。そ
れらの結果を第2表に示す。
試験機(No.148 HD−PC TYPE)を用いて荷重158g、直径
1.143mmの針にて測定した。比較としてペルプレンP−4
0H(東洋紡社製)とハイトレル4057(東レ・デュポン社
製)の表面硬度とビカット軟化点を同様に測定した。そ
れらの結果を第2表に示す。
実施例3〜5 上記脂肪族ポリエステル100gと第3表に示す量のジフ
ェニルメタンジイソシアネート及びイルガノックス1010
(フェノール系安定剤、チバガイギー社製)0.2gを混合
し、ブラベンダープラストグラフ混練機を用いて、170
℃にて3分間混練した後、190℃に上温して1,6−ヘキサ
メチレンジオール0.118gを加えて5分間混練した。これ
をさらに、120℃のオーブン中で8時間静置した。
ェニルメタンジイソシアネート及びイルガノックス1010
(フェノール系安定剤、チバガイギー社製)0.2gを混合
し、ブラベンダープラストグラフ混練機を用いて、170
℃にて3分間混練した後、190℃に上温して1,6−ヘキサ
メチレンジオール0.118gを加えて5分間混練した。これ
をさらに、120℃のオーブン中で8時間静置した。
得られた樹脂の極限粘度を測定した。結果を第3表に
示す。
示す。
(発明の効果) 本発明のポリエステル組成物は、溶融成形することに
より、容易に架橋され高重合度のポリエステルとなる。
より、容易に架橋され高重合度のポリエステルとなる。
こうして得られたポリエステルは、脂肪族ジカルボン
酸と、脂肪族ジオールとから主として構成された脂肪族
ポリエステルに、結晶性が高く、融点の高いジヒドロキ
シ化合物やモノヒドロキシ化合物に基づくハードセグメ
ントが導入されておりかつ高重合度であるから、耐熱
性、機械的物性、生成加工性等に優れた熱可塑性エラス
トマーとして各種部材に使用することができる。
酸と、脂肪族ジオールとから主として構成された脂肪族
ポリエステルに、結晶性が高く、融点の高いジヒドロキ
シ化合物やモノヒドロキシ化合物に基づくハードセグメ
ントが導入されておりかつ高重合度であるから、耐熱
性、機械的物性、生成加工性等に優れた熱可塑性エラス
トマーとして各種部材に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁木 章博 大阪府高槻市城南町1丁目5番16号 ベ ルメゾン301 (72)発明者 斉藤 寅之助 大阪府茨木市山手台5丁目17番21号 (72)発明者 角町 博記 大阪府茨木市南春日丘1丁目11番3号 (72)発明者 岸本 大志郎 大阪府茨木市三島丘2丁目11番20号 ウ メヤママンション102 (56)参考文献 特開 平1−98619(JP,A) 特開 平1−221469(JP,A) 特開 昭63−110211(JP,A) 特開 平4−46918(JP,A) 特開 平2−276817(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】一般式が下式[I]で表わされる脂肪族ジ
カルボン酸;脂肪族ジオール;および一般式が下式[I
I]で表わされるジヒドロキシ化合物、または一般式が
下式[II]で表わされるジヒドロキシ化合物および一般
式が下式[III]で表わされるモノヒドロキシ化合物;
を構成成分とするポリエステルと、 2官能のイソシアネート化合物と、 を含有するポリエステル組成物であって、 該ポリエステル100重量部に対して、該イソシアネート
化合物が0.1〜10重量部の割合で含有されているポリエ
ステル組成物: HOOC−(CH2)n−COOH [I] (式中、nは0〜10の整数を示す) (式中、R1およびR2は独立的にアルキレン基を示し、p
は4であり、qおよびrは、独立的に0または1以上の
整数を示す) (式中、R3はアルキレン基を示し、lは3であり、mは
0または1以上の整数を示す)。 - 【請求項2】請求項1に記載のポリエステル100重量部
と、請求項1に記載のイソシアネート化合物0.1〜10重
量部と、ジオール化合物0.01〜5重量部とを含有するポ
リエステル組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2160968A JP2659452B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | ポリエステル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2160968A JP2659452B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | ポリエステル組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0450219A JPH0450219A (ja) | 1992-02-19 |
JP2659452B2 true JP2659452B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=15726064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2160968A Expired - Fee Related JP2659452B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | ポリエステル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2659452B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2853118B2 (ja) * | 1986-10-27 | 1999-02-03 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 熱可塑性ポリウレタンエラストマーの製造方法 |
JPH0198619A (ja) * | 1987-10-12 | 1989-04-17 | Nippon Paint Co Ltd | 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物 |
JPH01221469A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-09-04 | Nippon Paint Co Ltd | 粉体塗料用樹脂組成物 |
AU619840B2 (en) * | 1988-05-26 | 1992-02-06 | Kabushiki Kaisha Sanko Kaihatsu Kagaku Kenkyusho | A polyester and an article made of the same |
JPH0826130B2 (ja) * | 1988-10-18 | 1996-03-13 | 積水化学工業株式会社 | 脂肪族ポリエステル |
-
1990
- 1990-06-18 JP JP2160968A patent/JP2659452B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0450219A (ja) | 1992-02-19 |
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