JPH0198619A - 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性ポリエステル樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0198619A
JPH0198619A JP25648987A JP25648987A JPH0198619A JP H0198619 A JPH0198619 A JP H0198619A JP 25648987 A JP25648987 A JP 25648987A JP 25648987 A JP25648987 A JP 25648987A JP H0198619 A JPH0198619 A JP H0198619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
groups
component
polyester
50mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25648987A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Tanabe
久記 田辺
Ryozo Takagawa
高川 良三
Yoshio Eguchi
江口 芳雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP25648987A priority Critical patent/JPH0198619A/ja
Priority to AU23620/88A priority patent/AU612707B2/en
Priority to DE3853865T priority patent/DE3853865T2/de
Priority to EP88309548A priority patent/EP0312331B1/en
Priority to KR1019880013307A priority patent/KR890006697A/ko
Publication of JPH0198619A publication Critical patent/JPH0198619A/ja
Priority to US07/560,226 priority patent/US5306806A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技  術  分  野 本発明は異方性溶融相を形成することができ、水酸基お
よび/またはカルボキシル基の反応性官能基を有し、熱
硬化性を示す新規なるポリエステル樹脂組成物に関する
ものである。
従来技術 ここ20数年間に低分子液晶については多種類の液晶性
物質が合成され、時計、計算機、テレビなどの光学用表
示素子として応用されている。一方高分子液晶に関して
はサーモトロピック液晶の研究が注目され、特開昭54
−50594号、同55−144024号などの全芳香
族ポリエステル樹脂にみられるように、溶融時の液晶性
に基づく粘度低下により溶融成形が容易な高強度、高耐
熱性樹脂が脚光を浴びている。さらにサーモトロピック
液晶を示す高分子として、D、Van Luyenら(
Eur、 Polym、 J、。
16、303.1980 ) W、R,にringba
um、 J、 Watanabe(Polymer、 
24.1299.1983 :高分子加工、且。
(l]、 30.1985>の研究があり、主鎖に剛直
なメソゲン(mesogenic group)と柔軟
な屈曲鎖(spacergroup )の繰り返し構造
により、低分子液晶と同様、液晶性(光学異方性)を発
現する。この主鋳型高分子液晶は一般に分子の運動の緩
和時間が大きく、低分子液晶におけるような高応答性の
デイスプレィへの応用には必ずしも適さないが、高分子
特有のフィルム・繊維形成能を生かした熱記録媒体、波
長選択透過、反射膜への応用研究が進められている。
しかしながら、従来提案されてきた液晶性ポリエステル
樹脂はすべて熱可塑性樹脂であって、末端官能基が残存
すると 250〜41) 0℃といった高い溶融温度に
おいて樹脂が熱分解し易く、従って末端基は可能な限り
アセチル基、フェニルエステルなどブロックされたエス
テル結合にしており、またその分子量も溶融形成に適し
た致方乃至数十万の高分子量に規定されている。このよ
うに末端に反応性の官能基が含まれず、あるいは残存す
るとしても高々酸価lO以下の程度であるため、従来の
熱可塑性液晶性ポリエステル樹脂は、フィルム形成、繊
維などに好適ではあっても塗料などの熱硬化性樹脂とし
ては使用することができなかった。
発明が解決しようとする問題点 そこで、熱硬化性樹脂として使用することができ、しか
もより低い溶融温度で異方性溶融相を形、成しうるポリ
エステル樹脂が得られるならば塗料分野で極めて有用で
あり、かかる新規な熱硬化性ポリエステル樹脂を提供す
ることが本発明目的である。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば、上記の発明目的が式 A−X−B   で表される単位(I)(式中、^の1
00〜50モル%は2コ以上のベンゼン環がパラ位で相
互に結合されてなる基、2コ以上のベンゼン環がパラ位
でアゾ、アゾキシ、エステルあるいはトランスビニレン
により結合されてなる基および2.6−ナフチレン基か
らなる群より選ばれるメソゲン基で、50モル%未満は
p−フェニレン基、膳−)ユニレン基あるいはトランス
1.4−シクロヘキシレン基であってもかまわない;B
は−(CO2)、−または−(CH2CH20→、 C
H2CH2−で表されるスペーサー基;nは2〜20.
IIは1〜19の整数;Xはエステル結合) と、式 Rで表される単位(II) (式中、Rは4コまでのOHおよび7/またはcoon
を含みうる2〜6価の脂肪族、芳香族、脂環族炭化水素
残基) とか、(I ’) / (II ) =99.910.
1〜70/30の重量比で任意順位に各々エステル結合
により結合されてなり、末端はORあるいはC0OH基
あるいはそれらの反応性誘導体で、酸価とOH価の和が
10〜200の範囲内にある、異方性溶融相を形成しう
る樹脂からなる熱硬化性ポリエステル樹脂組成物により
達成せられる。
本発明のポリエステル樹脂は A−X−B  の繰り返
し単位で表されるように、メソゲン基(A)とスペーサ
ー基(B)とが交互にエステル結合で結合された主鎖型
の高分子液晶構造を有し、一定割合で分岐構造を形成し
うる炭化水素残基が組み込まれていて、しかも末端基と
してOHあるいはttoocの官能基を有し、樹脂中に
高濃度で熱硬化性官能基を含む点において、従来の主鎖
型高分子液晶物質と明確に区別せられるものである。本
発明のポリエステ樹脂中にAとして組み入れられる成分
は、その100〜50モル%が2コ以上のベンゼン環が
バラ位で相互に結合されてなる基、 例えば4.4′−ビフェニレン% 4 、4 ”−ρ−チルフェニレン ooo  など、
2コ以上のベンゼン環がパラ位でアゾ、アゾキシエステ
ルあるいはトランスビニレンにより結合されてなる基、
例えば%c−o%、 %cu=cu%など、あるいは2.6−ナフチレン基$
で示されるメソゲン基であり、その50モル%未満はp
−フェニレン、m−フェニレンあるいはトランス1.4
−シクロヘキシレン基であってもよい。
上記、〜成分はポリエステルの酸成分として、あるいは
多価アルコール成分として好都合に組み込まれるので、
末端がカルボキシル基、カルボン酸エステル、酸塩化物
、水酸基、アセチル基などである化合物から誘導せられ
ることが好ましい。かかる代表的化合物としては下記の
ものが挙げられる。
メソゲン基として導入せられる場合: H00C%C00LCH300CnCOOCh、メソゲ
ン基以外の構成成分として導入せられる場合! 0       トランス1.4−シク■ヘキサンジカ
ルボン酸ジエステルこれらは勿論、本発明のA成分を導
入する目的で使用せられる具体的化合物の例示にすぎず
、本発明はこれら化合物により何ら制限せられるもので
はない。
Bとして組み入れられる成分は式−(CH2)lI−あ
るいは=(CH2CH20)ffl−CH2−CH2−
で示されるスペーサー基であり、このスペーサー基は前
述の入成分と、また隣接するA−X−R単位と各々エス
テル結合により結合せられる。従ってかかるスペーサー
基を導入するために使用せられる化合物も、末端が各々
HOあるいはC00)Iもしくはその反応性誘導体であ
ることが好ましく、具体的には下記の如き化合物が使用
せられる。
−(C)12>。−を有する化合物: エチレングリコール、1.3−プロパンジオール、1.
4−ブタンジオール、1.5−ベンタンジオール、1゜
6−ヘキサンジオール、1.8−オクタンジオール、!
9−ノナンジオール、1.10−デカンジオール、!、
12−ドデカンジオールなど、アジピン酸、セパチン酸
、アゼライン酸などの脂肪族ジカルボン酸など−(CH
2・CH20)、−OH2−CI+□−を有する化合物
ニジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テ
トラエチレングリコールなと 本発明のポリエステル樹脂は上記の式 (式中、Aはメソゲン基、Bはスペーサー基、Xはエス
テル結合) で表される単位(I)以外に、式 Rで表される単位(II) すなわち、4コまでのOHおよび/またはcoouを含
みうる2〜6価の脂肪族、芳香族、脂環族炭化水素残基
が、(I ) / (n ) =99.910.1〜7
0/ 30の重量比で含まれる。R単位も隣接するA、
BあるいはRと各々エステル結合で結合せられるため原
料化合物としては少なくとも2コのOH,Coo)lの
如きエステル結合に関与しうる官能基を有する化合物と
して用いられるのが好ましく、具体的には下記の如き化
合物を用い、ポリエステル中に導入せられる。
ネオペンチルグリコール、ジメチロールプロピオン酸、
1.4−シクロヘキサンジメタツール、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタ
エリスリ1〜−ル、ソルビトールなど:無水フタル酸、
無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、テトラクロ
ル無水フタル酸、テトラフロロ無水フタル酸、p−ヒド
ロキシ安息香酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メチ
ルへキサヒドロフタル酸、4−メチルへキサヒドロフタ
ル酸など。上記はいずれも例示的なもので、限定的なも
のと解さるべきではない。
本発明のポリエステル樹脂は上述の^、BおよびR成分
を導入するに適したアルコールあるいは酸原料化合物を
所定割合で使用し、通常のエステル形成手法により容易
に製造することが可能である。すなわち原料化合物を通
常はアルコール過剰に用い、130〜300℃の温度で
常法によりエステル化反応あるいはエステル交換反応で
反応せしめる。反応は窒素ガスなどの不活性気体を通じ
つつ実施することが好ましく、また所望によりエステル
化触媒あるいはエステル交換触媒を用いて行われる。か
かる触媒としては鉛、亜鉛、マンガン、バリウム、カル
シウム、マグネシウム、リチウム、ゲルマニウム、アン
チモンなどの金属の酸化物、酢酸塩などや、p−トルエ
ンスルホン酸、チタン酸アルキルエステルなどや、有機
錫化合物などが好適で、通常酸成分に対し0,01〜0
.5重量%程度の割合で使用せられる。アルコール過剰
では末端がヒドロキシル基のポリエステルが得られるが
、所望によりさらに酸無水物を反応させ、末端カルボキ
シル基に導くことができる。尚、酸過剰でエステル化反
応を実施することも可能であるが、酸が溶解し難いとか
、昇華するなど、均一反応が困難で、未反応の酸が残存
するため、通常はアルコール過剰でエステル化反応を実
施することが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂には面構造を有する比較的剛
直なメソゲン基(A>と屈曲性スペーサー基(B)とが
エステル結合で結合された単位(I)と、膜物性制御の
ための炭化水素残基であるRで示される単位(II)と
が含まれ、液晶性、膜物性の点から(I ) 、/ (
II )= 99.910.1〜70/ 30の範囲内
に限定されており、また末端は011あ・るいはC0O
H基あるいはそれらの反応性誘導体で、樹脂酸価と01
1価の和が1θ〜200、好ましくは30〜150の間
に制御され、充分な熱硬化性を示しうる。分子量に関し
ては選択せられる各成分の種類によるがGPC測定のポ
リスチレン換算値で通常、数平均分子量500〜100
00で相転移温度は約80〜230℃の範囲内にある。
尚、本発明は前記入で示されるメソゲン基の50モル%
未満を特定の芳香族環あるいはシクロヘキサン環構造の
有機基、すなわちp−フユニレン、m−フユニレンある
いは1.4−シクロヘキシンで置換しても所期の液晶性
を損なうことなく本発明に適したポリエステル樹脂組成
物が得られることを見出した。
かくして得られる本発明にかかるポリエステル樹脂組成
物は常温固体で貯安性に優れ 架橋性官能基のヒドロキ
シル基あるいはカルボキシル基を多数有するため、例え
ばヒドロキシルに対してはポリイソシアナートfヒ合物
、アミノプラストなどを、またカルボキシルに対しては
グリシジル基を有するfヒ合物を硬化剤に選択すること
により、熱硬化性塗料に用いることができしかも液晶性
であるため、焼付時のフロー性が極めて良好で外観に優
れた塗膜を与えることができ産業上極めて有用である。
以下、実施例により本発明を説明する−(以下余白) 実施例1 加熱装置、撹拌機、窒素導入管および分留塔を有する反
応器に4.4°−ジフェニルカルボン酸ジメチルエステ
ル((IPCDM )  h411部、l、Q〜ノナン
ジオール(+、QND)  し)7部、トリメ千ロール
プロパン< TMP ) 2I+部、ジブチルスズオキ
サイド 11.5部を仕込み、乾イ■窒素下加熱を開始
し、原料を融解させた1次いで目11〜230℃の温度
でエステル交換反応させてメタノールを留出させた  
230℃で保41−メタノール 175m1を捕集した
後、エステル交換反応を完結させるためlOr+m11
gの減圧下で1時間反応させてポリエステル■を得た。
得られたポリエステルは水酸に価50の硬化性官能基を
有しており、溶媒としてトリクロルベンゼン、カラム温
度135°CでcPc測定した結果、数平均分子量(ポ
リスチレン換算)は4500であった。
また、このポリエステルを示差走査熱量計(DSC)で
毎分10°(゛の昇温をした場合、約138°Cにおい
て大きな鋭い吸熱ピークを示し、毎分lO°Cの冷却を
した場合、約111VCにおいて同じく大きな鋭い発熱
ピークが認められた。
さらに、ヒートステージ付順微鏡を用いた直交偏光下で
の観察により、光学異方性に基づくテクスチャーを確認
した。
ここで得られた異方性溶融相を形成しうる熱硬化性ポリ
エステル樹脂■とブロックイソシアナート化合物フレラ
ン旧(IPDIのε−カ10ラクタムブロック、Bay
er社製、NCO当量= 365)を011/NCO当
量比= l/lに配合し、さらに硬化触媒としてジブチ
ル錫ジラウレート 1.0重量%、/全固形分を加えた
後lOμ以下の粒径に粉砕した。この粉末サンプルをブ
リキ板上に塗布し、230℃で20分間焼き付けた。得
られた硬化膜は透明で、且つ平滑であり、熱硬化性ポリ
エステル樹脂として適用できることを確認した。その結
果を第1表に示す。
実施例2 実施例1で得られたポリエステル1100部を反応容器
に仕込み、乾燥窒素下170°Cで溶融状態に保ったま
ま無水トリメリット酸18.7部を加え、30分間反応
させてポリエステル■を得た。
得られたポリエステルは水酸基価1.0.酸価A5の硬
化性官能基を有しており、溶媒としてトリクロルベンゼ
ン、カラム温度135℃でGP’C測定した結果、数平
均分子量(ポリスチレン換算)は5800であった。
また、このポリエステルを示差走査熱量計(DS(”)
で毎分+(1℃の昇温をした場合、約130℃において
大きな吸熱ピークを示し、毎分lO℃の冷却をした場合
、約88°Cにおいて同じく大きな発熱ピークが認めら
れた。
さらに、ヒートステージ1寸顕微鏡を用いた直交偏光下
での観察により、不明瞭ではあるが光学異方性に基づく
テクスチャーを確認した。
ここで得られた異方性溶融相を形成しうる熱硬化性ポリ
エステル樹脂■とエポキシ樹脂エボトートVD−111
(東部化成製、エポキシ当量=475)をC00I1.
/ff:ポキシ当量比=1/1に配合した後、lOμ以
下の粒径に粉砕する。この粉末サンプルをブリキ板上に
塗布し、 230℃で20分間焼き付けた、得られた硬
化膜について実施例1と同様に評価しその結果を第1表
に示す一 実施例3 実施例1で得られたポリエステルI  100部を反応
容器に仕込み、乾燥窒素下15[1’cで溶融状態に保
ったまま無水フタル酸14.4部を加え、30分間反応
させてポリエステル■を得た、 得られたポリエステルは水酸基価1.0、酸価45の硬
化性官能基を有しており、溶媒としてトリクロルベンゼ
ン、カラム温度135℃でGPC測定した結果、数平均
分子量(ポリスチレン換算)は4740であった。
また、このポリエステルを示差走査熱量計(DSC)で
毎分lO℃の昇温をした場合、約135℃において大き
な鋭い吸熱ピークを示し、毎分lO°Cの冷却をした場
合、約113℃において同じく大きな発熱ピークが認め
られた。
さらに、ヒートステージ(−fM微鏡を用いた直交閾交
下での観察により、不明瞭ではあるが光学異方性に基づ
くテクスチャーを確認した。
ここで得られた異方性溶融相を形成しうる熱硬fヒ性ポ
リエステル樹脂■とエポキシ樹脂エポトートVD−01
1(東都化成製、エポキシ当量=475 >をC001
1・′エポキシ当景比=1・1に配合した後、101を
以下の粒径に粉砕する、この粉末サンプルをブリキ板上
に塗布し、230℃で20分間焼き付けた7得られた硬
化膜について実施例1と同様に評価しその結県を第1表
に示す。
実施例4〜IQ 第2表の配合に基づき実施例1と同様の反応を行い、ポ
リエステル■〜Xを得た。
得られたポリエステルの水酸基価、酸fヒ、GPCによ
る数平均分子量、DSCによる熱的性質、偏光顕微鏡観
察結果を第3表に示す。
ここで得られた異方性溶融相を形成しうろ熱硬化性ポリ
エステル樹脂■〜Xについて、実施例1と同様の方法で
硬化性の試験を行った。この結果を第1表に示す。
実施例!1 反応溶媒としてトルエン111 t) l)部、ピリジ
ン1110部を仕込んだ反応容器に、2.6−ナフタレ
ンジカルボン酸クロライド(!tDccL )  12
7部、テトラエチレングリコール97部、TMP  1
.8部を続いて仕込み乾燥窒素上加熱を開始し 100
℃の温度で反応させた。IRにより1780cm’のカ
ルボン酸クラロイドに基づく吸収ピークが消失するまで
反応させてポリエステルXIを得た。
得られたポリエステルは水酸基価3(1の硬化性官能基
を有しており、溶媒としてトリクロルベンゼン、カラム
温度!35℃でGPC測定した結果、数平均分子量(ポ
リスチレン換算)は4680であった、また、このポリ
エステルを示差走査熱量計(ELSC)で毎分10℃の
昇温した場合、約185℃において大きな鋭い吸熱ピー
クを示し、毎分lO°Cの冷却をした場合、約168℃
−において同じく発熱ピークが認められた。
さらに、ヒートステージ(+ ′J微鏡を用いた直光偏
光下での観察により、光学異方性に基づくテクスチャー
を確認した。
ここで得られた異方性溶融相を形成しうる熱硬化性ポリ
エステル樹脂XIについて、実施例1と同様の方法で硬
化性の試験を行った。この結果を第1表に示す。
実施例12 セバシン酸ジメチルエステル(SBADM) 554部
、4.4°−ビフェノール487部、TMP 17.9
部、ジブチルスズオキサイド0.5gを仕込み、乾燥窒
素上加熱を開始し、原料を融解させた。次いで、130
〜250℃の温度でエステル交換反応させてメタノール
を留出させた。250℃で保温しエタノール1861を
捕集した後、エステル交換反応を完結させるため、IO
+amHgjl@圧下で2時間反応させた。200℃ま
で冷却した時点からN−メチルピロリドン1000部を
除々に加えていく。続いて、 150℃に保ったまま無
水フタル酸118部を加え反応させた後、トルエン50
00mlを入れた混合槽に攪拌しながら滴下した。この
混合槽内で析出した樹脂を濾過してポリエステルX■を
得た。
得られたポリエステルは水酸基価1.0、酸価45の硬
化性官能基を有し、溶媒としてトリクロルベンゼン、カ
ラム温度135℃でGPC測定した結果、数平均分子量
(ポリスチレン換算)は3920であった。
また、このポリエステルを示差走査熱量計(DSC)で
毎分lO℃の昇温した場合、約205℃において大きな
鋭い吸熱ピークを示し、毎分10°Cの冷却をした場合
、約177℃において同じく大きな鋭い発熱ピークが認
められた。
さらに、ヒートステージ付謂微鏡を用いた直光偏光下で
の観察により、光学異方性に基づくテクスチャーを確認
した。
ここで得られた異方性溶融相を形成しうる熱硬化性ポリ
エステル樹脂XHについて、実施例2と同様の方法で硬
化性の試験を行った。この結果を第1表に示す。
比較例1 第2表の配合に基づき実施例1と同様の反応を行い、ポ
リエステルAを得た。
得られたポリエステルは、水酸基価5の硬化性官能基を
有しており、溶媒としてトリクロルベンゼン、カラム温
度135°CでGPC測定した結果、数平均分子量(ポ
リスチレン換算)は211,000であった。
また、このポリエステルを示差走査熱量計(DSC)で
毎分lO°Cの昇温をした場合、約215℃において大
きな鋭い吸熱ピークを示し、毎分lO℃の冷却をした場
合、約180℃において同じく大きな発熱ピークが認め
られた。
さらに、ヒートステージ付顕微鏡を用いた直交偏光下で
の観察により、光学異方性に基づくテクスチャーを確認
した。
ここで得られた異方性溶融相を形成しうる熱硬化性ポリ
エステル樹脂Aについて、実施例1と同様の方法で硬化
性の試験を行ったが、硬化膜は白濁したもろい膜で、粒
子の形状が残っており、熱硬化性ポリエステル樹脂とし
て適用できない。この結果を第1表に示す。
比較例2 第2表の配合に基づき実施例1と同様の反応を行い、ポ
リエステルBを得た。
得られたポリエステルは水酸基価45の硬化性官能基を
有しており、溶媒としてトリクロルベンゼン、カラム温
度135℃でGPC測定した結果、数平均分子量(ポリ
スチレン換算)は5100であった。
また、このポリエステルを示差走査熱量計(DSC)で
毎分lO℃の昇温をした場合、はっきりした吸熱ピーク
が認められなかった。毎分!θ℃の冷却をした場合につ
いても同じく発熱ピークが認められなかった。
さらに、ヒートステージ付顕微鏡を用いた直交偏光下で
の観察を行ったが、光学異方性に基づくテクスチャーは
認められなかった。
ここで得られたポリエステル樹脂Bは無定型樹脂で相転
移点を持たなかった。
比較例3 実施例5で得られたポリエステルv  ioo部を反応
容器に仕込み、乾燥窒素下150℃で溶融状態に保った
まま無水トリメリット酸26.4部を加え、1時間反応
させてポリエステルCを得た。
得られたポリエステルは水酸基価3.0、酸価75の硬
化性官能基を有しており、溶媒としてトリクロルベンゼ
ン、カラム温度H5°C″cGPC測定した結果、数平
均分子量(ポリスチレン換算)は3100であった。
また、このポリエステルを示差走査熱量計(DSC)で
毎分lO°Cの昇温をした場合、はっきりした吸熱ピー
クが認められなかった。毎分lO℃の冷却をした場合に
ついても同じく発熱ピークが認められなかった。
さらに、ヒートステージ付顕微鏡を用いた直交偏光下で
の観察を行ったが、光学異方性に基づくテクスチャーは
全く認められなかった。
ここで得られたポリエステル樹脂Cは無定型樹脂で相転
移点を持たなかった。
(以下余白) (零1)・・・4,4°−ジフェニルカルボン酸ジメチ
ルエステル ($2)・・・2,6−ナフタレンジカルボン酸クロラ
イド(番3)・・・trans−1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸ジメチルエステル (*4)・・・セバシン酸ジメチルエステル(以下余白

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 A−X−Bで表される単位( I ) (式中、Aの100〜50モル%は2コ以上のベンゼン
    環がパラ位で相互に結合されてなる基、2コ以上のベン
    ゼン環がパラ位でアゾ、アゾキシ、エステルあるいはト
    ランスビニレンにより結合されてなる基および2,6−
    ナフチレン基からなる群より選ばれるメソゲン基で、5
    0モル%未満はp−フェニレン基、m−フェニレン基あ
    るいはトランス1,4−シクロヘキシレン基であっても
    かまわない;Bは−(CH_2)_n−または▲数式、
    化学式、表等があります▼で表されるスペーサー基;n
    は2〜20、mは1〜19の整数;Xはエステル結合) と、式 Rで表される単位(II) (式中、Rは4コまでのOHおよび/またはCOOHを
    含みうる2〜6価の脂肪族、芳香族、脂環族炭化水素残
    基) とが、( I )/(II)=99.9/0.1〜70/3
    0の重量比で任意順位に各々エステル結合により結合さ
    れてなり、末端はOHあるいはCOOH基あるいはそれ
    らの反応性誘導体で、酸価とOH価の和が10〜200
    の範囲内にある、異方性溶融相を形成しうる樹脂からな
    る熱硬化性ポリエステル樹脂組成物。
  2. (2)相転移溶融温度が80〜230℃である特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。
  3. (3)水酸基価が30〜150である特許請求の範囲第
    1項記載の組成物。
  4. (4)数平均分子量が500〜10000である特許請
    求の範囲第1項記載の組成物。
JP25648987A 1987-10-12 1987-10-12 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH0198619A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25648987A JPH0198619A (ja) 1987-10-12 1987-10-12 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物
AU23620/88A AU612707B2 (en) 1987-10-12 1988-10-11 Thermosetting polyester resin and powder coating resinous composition containing the same
DE3853865T DE3853865T2 (de) 1987-10-12 1988-10-12 Wärmehärtbares Polyester-Harz und diesen Polyester enthaltende Pulverbeschichtungsharzzusammensetzung.
EP88309548A EP0312331B1 (en) 1987-10-12 1988-10-12 Thermosetting polyester resin and powder coating resinous composition containing the same
KR1019880013307A KR890006697A (ko) 1987-10-12 1988-10-12 열경화성 폴리에스테르수지 및 이 수지를 포함한 분체 도료용 수지 조성물
US07/560,226 US5306806A (en) 1987-10-12 1990-07-20 Thermosetting polyester resin and powder coating resinous composition containing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25648987A JPH0198619A (ja) 1987-10-12 1987-10-12 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0198619A true JPH0198619A (ja) 1989-04-17

Family

ID=17293348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25648987A Pending JPH0198619A (ja) 1987-10-12 1987-10-12 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0198619A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0450219A (ja) * 1990-06-18 1992-02-19 Sekisui Chem Co Ltd ポリエステル組成物
JPWO2010050202A1 (ja) * 2008-10-30 2012-03-29 株式会社カネカ 高熱伝導性の熱可塑性樹脂組成物及び熱可塑性樹脂
JPWO2011033815A1 (ja) * 2009-09-16 2013-02-07 株式会社カネカ 有機熱伝導性添加剤、樹脂組成物および硬化物
JP2013221117A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Kaneka Corp 高熱伝導性熱可塑性樹脂組成物
EP4327919A1 (en) 2022-08-24 2024-02-28 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Porous film

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0450219A (ja) * 1990-06-18 1992-02-19 Sekisui Chem Co Ltd ポリエステル組成物
JPWO2010050202A1 (ja) * 2008-10-30 2012-03-29 株式会社カネカ 高熱伝導性の熱可塑性樹脂組成物及び熱可塑性樹脂
JP5731199B2 (ja) * 2008-10-30 2015-06-10 株式会社カネカ 高熱伝導性の熱可塑性樹脂組成物及び熱可塑性樹脂の成形物
JPWO2011033815A1 (ja) * 2009-09-16 2013-02-07 株式会社カネカ 有機熱伝導性添加剤、樹脂組成物および硬化物
JP6133012B2 (ja) * 2009-09-16 2017-05-24 株式会社カネカ 有機熱伝導性添加剤、樹脂組成物および硬化物
JP2013221117A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Kaneka Corp 高熱伝導性熱可塑性樹脂組成物
EP4327919A1 (en) 2022-08-24 2024-02-28 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Porous film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960008480B1 (ko) 피복물용 중합체 전색제
JPS6270419A (ja) 液晶構造を保持した三次元架橋ポリエステルの製造方法
EP0312331B1 (en) Thermosetting polyester resin and powder coating resinous composition containing the same
JPH0198619A (ja) 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物
JPH0370731A (ja) サーモトロピックポリエステル
JPH01221469A (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JPH0198618A (ja) 熱硬化性ポリエステル樹脂組成物
US5306806A (en) Thermosetting polyester resin and powder coating resinous composition containing the same
JP2510513B2 (ja) Oh−価10〜100を有する室温で液状のヒドロキシルポリエステル及びその製法
JP2630357B2 (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JPS63161005A (ja) ポリマ−
JP2681229B2 (ja) 液晶性高分子
WO2014171402A1 (ja) ポリエステル樹脂及びそれを用いてなる水分散体
JPH09309946A (ja) 分岐脂肪族側鎖を有する芳香族ポリエステル
JP2555377B2 (ja) ポリエステル樹脂の製造方法
JP2005105229A (ja) 光学活性な液晶性高分子化合物の製造方法
JPS6323925A (ja) 完全芳香族の液晶ポリエステル
JPH0813878B2 (ja) サ−モトロピツク液晶性コポリエステル
JP3950931B2 (ja) コレステリック液晶性ポリエステル組成物
JPS63210127A (ja) 芳香族コポリエステル
Vasanthi et al. Synthesis and Characterization of Certain Photocrosslinkablethermotropic Liquid Crystalline Random Copolyesters Containing Arylidene Moiety in the Main Chain
KR920006365B1 (ko) 액정구조를 갖는 3차원으로 교차결합된 폴리에스테르의 제조방법
JP2524207B2 (ja) キラルスメクチックc液晶性ポリエステルの製造方法
JPH0813876B2 (ja) 液晶ポリエステル及びその製造方法
JPH02245068A (ja) 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物