JPH03115325A - ポリエステルエラストマーの薄板状成形体 - Google Patents

ポリエステルエラストマーの薄板状成形体

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JPH03115325A
JPH03115325A JP25282389A JP25282389A JPH03115325A JP H03115325 A JPH03115325 A JP H03115325A JP 25282389 A JP25282389 A JP 25282389A JP 25282389 A JP25282389 A JP 25282389A JP H03115325 A JPH03115325 A JP H03115325A
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polyester
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aliphatic polyester
thin plate
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JP25282389A
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Inventor
Makoto Osuga
信 大須賀
Kazuo Tsuchiyama
和夫 土山
Makoto Yamaguchi
真 山口
Kazuo Yamagata
一雄 山形
Akihiro Niki
章博 仁木
Toranosuke Saito
斉藤 寅之助
Hironori Kadomachi
角町 博記
Daishirou Kishimoto
大志郎 岸本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Chemical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱可塑性エラストマーとしての性質を有し、耐
熱性および力学特性に優れ、特に柔軟性。
耐衝撃性、耐寒性、熱接着性に優れたポリエステルエラ
ストマーの薄板状成形体に関する。
(従来の技術) 近年、常温でゴム弾性を示し、かつ高温では可塑化され
る熱可塑性エラストマーが開発され1種々のタイプの熱
可塑性エラストマーが製造、市販されている。この熱可
塑性エラストマーは従来のゴムのような長時間の架橋工
程が不要であり、射出成形や押し出し成形によって成形
することができる。熱可塑性エラストマーの分子構造の
特徴は。
強固な化学的結合によらない架橋、すなわち、常温付近
でのみ有効な何らかの高分子間拘束を施すシステムにあ
り、ソフトセグメントとハードセグメントとからなる高
分子集合体というのが熱可塑性エラストマーの典型的な
構造である。ソフトセグメントとハードセグメントは互
いに化学構造が異なり2両者の混成組成においては、同
質部分がそれぞれ凝集し、異質部分が互いに相分離した
ミクロ的不均衡構造を形成することになり、その際ハー
ドセグメントの凝集部分が上記分子間の拘束作用を示す
のである。
熱可塑性エラストマーとしては1例えば、スチレン系、
オレフィン系、ウレタン系、エステル系。
アミド系などがある。スチレン系ではハードセグメント
としてポリスチレンが凍結相を形成して分子鎖間を拘束
し、その結果ゴム弾性を発揮する。
オレフィン系ではハードセグメントとしてポリプロピレ
ンの結晶相が作用する。また、ウレタン系ではポリウレ
タンセグメントが水素結合によって分子鎖間の物理的な
架橋をもたらす。また、エステル系ではポリブチレンテ
レフタレート鎖が、アミド系では6−ナイロン、6.6
−ナイロン等のナイロン鎖がハードセグメントとして働
く。
このように、熱可塑性エラストマーは常温でゴム弾性を
示し、しかも成形可能なため、シート。
フィルム、自動車部品、各種工業用品に広く用いられて
いる。しかし。
これまでの熱可塑性エラストマーは、架橋タイプのゴム
に比べて架橋を物理的拘束によって行うためにその部分
の軟化溶融点に制約を受けて耐熱性が低く、また柔軟性
、耐衝撃性、耐寒性、熱接着性が不十分であった。
例えば、特開昭49−119949号公報に開示された
ポリエステルエラストマーフィルムは、高融点結晶性セ
グメントと分子1400以上の低融点非結晶性重合体の
セグメントとからなるポリエステル系ブロック共重合体
にて形成されたものであるが。
このフィルムは融点がせいぜい215°C程度でありま
た引張破断時の伸びは500〜800%程度であって不
十分である。特開昭56−82235号公報に開示され
たポリエステルエラストマーシートは、140°C以上
の融点を有する結晶性のポリエステルエラストマーをシ
ートもしくは板状体に溶融成形した後。
圧延、熱処理したものである。このエラストマーシート
は圧延されているため、引張破断強度は改善されている
がその融点はせいぜい200°C程度であって耐熱性が
不十分である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はかかる状況に鑑みて成されたものであり2本発
明の目的は、熱可塑性エラストマーとしての性質を有し
、耐熱性及び力学特性に優れ、しかも柔軟性、耐衝撃性
、耐寒性、熱接着性に優れたポリエステルエラストマー
の薄板状成形体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のポリエステルエラストマーのFEIJi状成形
体は、一般式が下式(1)で表わされる脂肪族ジカルボ
ン酸、脂肪族ジオール、及び一般式が下式(II)で表
わされるジヒドロキシ化合物と下式〔III〕で表わさ
れるモノヒドロキシ化合物のうち少なくともいずれか一
方を構成成分とする脂肪族ポリエステルにて形成され、
そのことにより上記目的が達成される。
)100C−(C)I2)n−COOH〔I〕(式中。
はO〜10の整数を示す。
) (式中 R1,RZは独立的にアルキレン基を示し、p
は3または4であり+Q+rは独立的に0または1以上
の整数を示す。) (式中 R3はアルキレン基を示し、lは2または3で
あり9mは0又は1以上の整数を示す。)本発明で使用
される脂肪族ポリエステルは、熱可塑性エラストマーと
しての性質を有し、耐熱性及び力学特性に優れ、しかも
成形加工性に優れている脂肪族ポリエステルである。
上記脂肪族ジカルボン酸において、炭素数が10を越え
るジカルボン酸を用いると、脂肪族ポリエステルから得
られる成形体の物性が低下する。上記ジカルボン酸とし
ては、たとえばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、スペリン酸、セパチン酸が好適に用
いられる。
上記脂肪族ジオールとしては、グリコール及びポリアル
キレンオキシドがあげられる。上記グリコールとしては
2例えば、エチレングリコール。
プロピレングリコール、トリメチレンクリコール。
1.4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1
,5ベンタンジオール、1.6−ヘキサンジオール、 
1.7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール
、1.9ノナンジオール、 1.10−デカンジオール
、シクロペンクン−1,2−ジオール、シクロヘキサン
−1,2ジオール、シクロヘキサン−1,3−ジオール
、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン
−1,4−ジメタツール等があげられ、これらは単独で
使用されてもよく、二種以上が併用されてもよい。
上記ポリアルキレンオキシドとしては2例えば。
ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド。
ポリテトラメチレンオキシド、ポリへキサメチレンオキ
シド等があげられ、これらは単独で使用されてもよく、
二種以上が併用されてもよい。ポリアルキレンオキシド
の数平均分子量は、小さくなると生成する脂肪族ポリエ
ステルに柔軟性を付与する能力が低下し、大きくなりす
ぎると得られた脂肪族ポリエステルの熱安定性等の物性
が低下するので、100〜20,000が好ましく、よ
り好ましくは500〜5,000である。
上式(II)で表されるジヒドロキシ化合物は液晶性を
示す低分子化合物であって、アルキレン基R1,RZは
エチレン基又はプロピレン基が好ましく。
q及びrは0又は1が好ましく3次式(A)で表される
4、4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル、次式CB
)で表される4、4+++−ジヒドロキシ−p−クォー
ターフェニル及び次式(C)で表される4、4111ジ
(2−ヒドロキシエトキシLp−クォーターフェニル等
が好適に使用される。
4.4□1 ジヒドロキシ−p ターフェニル (A) の 結晶状態から液晶状態への転移温度は260°Cで4.
4”°−ジヒドロキシーp−クォーターフェニル〔B]
のそれは336℃ 4.4+++−ジ(2−ヒドロキシ
エトキシLp−クォーターフェニル〔C〕のそれは40
3°Cである。尚、液晶状態とは、化合物が溶融状態で
あって1分子が配向状態を保持している状態をいう。上
記各ジヒドロキシ化合物(II)はそれぞれ単独で使用
しても良く、あるいは併用しても良い。
液晶性の分子は一般に結晶性が高く、上記したように4
.4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニル〔A〕。
4.4””−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル(
B)及び4,41“−ジ(2〜ヒドロキシエトキシLp
−クォーターフェニルCC)はその結晶から液晶状態へ
の転移点が高いために、これらのジヒドロキシ化合物(
n)がポリマー鎖中に組み込まれた場合。
そのポリマーは特異な性質を示す。
すなわちジヒドロキシ化合物(n)が結晶性を示し、し
かもその転移点が高いので、ジヒドロキシ化合物(II
)の配合量が少量の場合でも強固で耐熱性の高い物理的
架橋を形成する。その結果。
ソフトセグメントに由来する柔軟性を損なうことなく耐
熱性の高い熱可塑性エラストマーが得られるものと推察
される。
上式(II[)で示されるモノヒドロキシ化合物は。
パラフェニレン骨格を有する剛直性の低分子化合物であ
り、その特徴有る分子構造を反映してこれらの化合物の
融点は極めて高い。さらにパラフェニレン骨格は低分子
液晶化合物のメソゲンとして有効であることが知られて
おり、これは該骨格が固体状態のみならず高温状態(溶
融状態)においても2強い凝集力を有していることを示
すものである。従って、上記のモノヒドロキシ化合物(
III)をポリマー末端に組み込んだ場合、非常に強固
で耐熱性の高い物理的架橋をもたらし、耐熱性に優れた
熱可塑性エラストマーが生成する。
上式(III)で示されるモノヒドロキシ化合物におい
ては R3はエチレン基またはプロピレン基が好ましく
、mはOまたは1が好ましく、 !!、は2又は3であ
る。上記モノヒドロキシ化合物としては。
例えば、4−ヒドロキシ−p−ターフェニル、4−ヒド
ロキシ−p−クォーターフェニル、 4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)−p−ターフェニル、4−(2−ヒドロ
キシエトキシ) −p−クォーターフェニル等があげら
れる。モノヒドロキシ化合物(III)は、それぞれ単
独で使用しても良(、あるいはそれらを併用しても良い
上記脂肪族ジカルボン酸〔I〕、脂肪族ジオール、およ
びジヒドロキシ化合物(II)とモノヒドロキシ化合物
(III)のうち少なくともいずれか一方よりなる脂肪
族ポリエステルに、2個の水酸基を有するポリシリコー
ンや、ラクトンや、芳香族ヒドロキシカルボン酸を構成
成分として含有させてもよい。
上記ポリシリコーンは、2個の水酸基を有するものであ
り、2個の水酸基が分子末端にあるポリシリコーンが好
ましく、たとえば1分子の両末端に2個の水酸基を有す
るジメチルポリシロキサン。
ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等
があげられる。ポリシリコーンの数平均分子量は、小さ
くなると、生成するポリエステルに柔軟性を付与する能
力が低下し、大きくなると。
ポリエステルの生成が困難になるので、100〜20、
000が好ましく、より好ましくは500〜5,000
である。
上記ラクトンは、開環して酸及び水酸基と反応し、脂肪
族鎖を付加するものであって、ポリエステルに柔軟性を
付与するものであり、環の中に4以上の炭素原子を有す
るものが好ましく、より好ましくは5員環〜8員環であ
り1例えばε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、
T−ブチロラクトン等があげられる。
上記芳香族ヒドロキシカルボン酸は、ポリエステルに剛
性や液晶性を付与するものであり、サリチル酸、メタヒ
ドロキシ安息香酸、パラヒドロキシ安息香酸、3−クロ
ロ−4−ヒドロキシ安息香酸。
3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−
4ヒドロキシ安息香酸、3−メチル−4−ヒドロキシ安
息香酸、3−フェニル−4−ヒドロキシ安息香酸、2−
ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4カル
ボキシビフエニルなどがあげられ、好ましくは、パラヒ
ドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、
4−ヒドロキシ−4゛−カルボキシビフェニルである。
さらに、上記脂肪族ポリエステルに、ポリエステルの機
械的物性等を向上させるために、ジヒドロキシ化合物(
II)以外の芳香族ジオールや芳香族ジカルボン酸を構
成成分として含有させてもよい。
芳香族ジオールとしては、ヒドロキノン、レゾルシン、
クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキノン、メチルヒド
ロキノン、フェニルヒドロキノン。
メトキシヒドロキノン、フェノキシヒドロキノン。
4.4°−ジヒドロキシビフェニル、 4.4’−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、 4.4’−ジヒドロキ
シジフェニルサルファイド、 4.4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、 4.4’−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、 4.4’−ジヒドロキシジフェニルメタン
 ビスフェノールA、 1.1−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、工、2−ビス (4−ヒドロ
キシフェノキシ)エタン、1.4−ジヒドロキシナフタ
リン、2.6−ジヒドロキシナフタリンなどがあげられ
る。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸イソフタル
酸、5−スルホイソフタル酸の金属塩。
4.4′−ジカルボキシビフェニル、 4.4’−ジカ
ルボキシジフェニルエーテル、 4.4’−ジカルボキ
シジフェニルサルファイド、 4.4’−ジカルボキシ
ジフェニルスルホン、 3.3’−ジカルボキシベンゾ
フェノン、 4.4’−ジカルボキシベンゾフェノン 
1.2ビス (4−カルボキシフェノキシ)エタン、1
.4ジカルボキシナフタリン、または2,6−ジカルボ
キシナフタリンなどがあげられる。
ジヒドロキシ化合物(II)と脂肪族ジオールと脂肪族
ジカルボン酸よりなる脂肪族ポリエステルは、ジヒドロ
キシ化合物(n)の含有量が、少なくなると耐熱性が低
下し、多くなると弾性率が高くなり柔軟性が低下し、熱
可塑性エラストマーとしては不適当になるので、上記ジ
ヒドロキシ化合物(n)の含有量は、ポリエステルを構
成する全七ツマー中の0.1〜30モル%が好ましく、
より好ましくは0.5〜20モル%であり、さらに好ま
しくは1.0〜10モル%である。尚、芳香族以外のジ
オールとしてポリアルキレンオキシドやポリシリコーン
を使用する場合、その構成単位をエモノマーとして数え
る。即ち2重合度10のポリエチレンオキシドは10モ
ノマーとして数える。
また、上記モノヒドロキシ化合物〔III〕と脂肪族ジ
オールと脂肪族ジカルボン酸よりなる脂肪族ポリエステ
ルは、モノヒドロキシ化合物(I[r)の含有量が少な
(なると耐熱性が低下し、多くなると脂肪族ポリエステ
ルの分子量が十分に上昇せず。
物性的に劣ったものとなるので脂肪族ポリエステルを構
成する全モノマー中の0.1〜20モル%とするのが好
ましい。また、上記ジヒドロキシ化合物[11)とモノ
ヒドロキシ化合物(I[[)と脂肪族ジオールと脂肪族
ジカルボン酸より成る脂肪族ポリエステルは、ジヒドロ
キシ化合物(n)とモノヒドロキシ化合物(III)と
を合せたヒドロキシ化合物の含有量が少なくなると耐熱
性が低下し、多くなると柔軟性の低下および十分な分子
量上昇が得られないため、脂肪族ポリエステルを構成す
る全モノマー中の0.1〜39モル%とするのが好まし
い。
この際のジヒドロキシ化合物(n)とモノヒドロキシ化
合物(II[)の割合は 0< CI) / (II) + (II[) <2/
3を満たす範囲が好ましい。
以上のような構成成分から成る脂肪族ポリエステルは、
以下にあげる一般に知られている任意の重縮合方法を用
いて製造することができる。
■ジカルボン酸とジオール成分(脂肪族ジオール、ジヒ
ドロキシ化合物、モノヒドロキシ化合物等を含めるもの
とする)とを直接反応させる方法。
■ジカルボン酸の低級エステルとジオール成分とをエス
テル交換を利用して反応させる方法。
■ジカルボン酸のハロゲン化物とジオール成分をピリジ
ンなどの適当な溶媒中で反応させる方法。
■ジオール成分の金属アルコラードをジカルボン酸のハ
ロゲン化物と反応させる方法。
■ジオール成分のアセチル化物とジカルボン酸とをエス
テル交換を利用して反応させる方法。
重縮合する際には、一般にポリエステルを製造する際に
使用されている触媒が使用されてよい。
この触媒としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、
セシウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、スト
ロンチウム9亜鉛1 アルミニウム。
チタン、コバルトゲルマニウム、錫、鉛、アンチモン、
ヒ素1セリウム、ホウ素、カドミウム。
マンガンなどの金属、その有機金属化合物、有機酸塩、
金属アルコキシド、金属酸化物等があげられる。
特に好ましい触媒は、酢酸カルシウム、ジアシル第一錫
、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタノ
エート、錫テトラアセテート、トリイソブチルアルミニ
ウム、テトラブチルチタネート二酸化ゲルマニウム、及
び三酸化アンチモンである。これらの触媒は二種以上併
用してもよい。また1重合とともに副生ずる水や、アル
コール、グリコールなど−を効率よく留出させ。
高分子量ポリマーを得るためには9反応系を重合後期に
1+maHg以下に減圧することが好ましい。反応温度
は一般に150〜350°Cである。
また5重合中ジヒドロキシ化合物〔■〕の添加順序を変
えることによって得られるポリエステルの構造を規制す
ることも可能である。例えば、ジヒドロキシ化合物(n
)をジカルボン酸および他のジオール成分と一括して仕
込んだ場合は、ランダム共重合体が得られ易くなり1重
合後期にジヒドロキシ化合物(n)を仕込んだ場合にブ
ロック共重合体が得られ易くなる。また、予め合成した
ポリエステルに上記ジヒドロキシ化合物(II)あるい
はジヒドロキシ化合物のアセチル化合物を減圧加熱下で
混練し、脱エチレングリコールあるいはエステル交換反
応によって分子鎖にジヒドロキシ化合物(n)に基づく
セグメントを導入することも可能である。
本発明で使用される脂肪族ポリエステルに、その実用性
を損なわない範囲で、以下の添加剤が添加されてもよい
。すなわち、ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、炭化
けい素繊維、グラファイト繊維、アルミナ繊維、アモル
ファス金属繊維、シリコン・チタン・炭素系繊維等の無
機繊維、アラミド繊維等の有機繊維、炭酸カルシウム、
酸化チタン、マイカ、タルク等の無機充填剤、トリフェ
ニルホスファイト、トリラウリルホスファイト[・リス
ノニルフェニルホスファイト、  2−tart−7’
チル−α−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−p−クメニルビス(p−ノニルフェニル)ホ
スファイト等の熱安定剤、ヘキサブロモシクロドデカン
、トリス−(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェ−比
ペンタブロモフェニルアリルエーテル等の難燃剤、 p
−tert−プチルフェニルサリシレート2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシ−2”−カルボキシベンゾフェノン、 2.
4.5−1−リヒドロキシブチロフエノン等の紫外線吸
収剤、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシ
トルエン、ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウ
リルチオジプロピオネートヒンダードフェノール系酸化
防止剤等の酸化防止剤、N、N−ビス(ヒドロキシエチ
ル)アルキルアミン、アルキルアリルスルホネート、ア
ルキルスルファネート等の帯電防止剤、硫酸バリウム、
アルミナ、酸化珪素などの無機物;ステアリン酸ナトリ
ウム、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム
などの高級脂肪酸塩;ベンジルアルコール、ベンゾフェ
ノンなどの有機化合物;高結晶化したポリエチレンテレ
フタレート、ポリトランスシクロヘキサンジメタツール
テレフタレート等の結晶化促進剤等があげられる。
本発明で使用される脂肪族ポリエステルは、他の熱可塑
性樹脂2例えばポリオレフィン、変性ポリオレフィン、
ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリス
ルフォン、ポリエステル等と混合し、あるいはゴム成分
と混合してその性質を改質して使用してもよい。
上記した組成からなる脂肪族ポリエステルにて本発明の
薄板状成形体が形成される。この薄板状成形体は、その
厚さによってフィルム又はシートの形態があり、またそ
の形状、大きさは特に限定されない。
本発明のポリエステルエラストマーの薄板状成形体を製
造する方法は、特に限定されず9通常の公知の方法が採
用される。フィルムとして製造する場合は1例えば、カ
レンダ加工、Tダイ法、インフレーション法などがあげ
られる。シートとして製造する場合は1例えば、カレン
ダ加工、押出成形、圧縮成形1注型、厚板からの機械加
工などの方法があげられる。
(実施例) 以下に1本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、以下の実施例で得られたポリエステルエラストマ
ーフィルム及びシートの物性は以下の方法に従って測定
した。
〈物性測定〉 (A)粘弾性温度 粘弾性測定(引張モード+ 10)1z、昇温速度10
’C/akin)において、動的弾性率E’dyn /
c111が10”を切る温度を測定した。
(B)力学特性(引張破断強度、破断伸び、ショアー硬
度) 得られたフィルムまたはシートをJIS K63013
号ダンベルに打ち抜いて成形し、 ASTM  063
8に準じて島津オートグラフAGB−5000で引張試
験を行い引張破断強度、破断時の伸びを求めた。ショア
ー硬度(D)は室温で、 JIS K7215に準じて
測定した。
(C)アイゾツト衝撃強度 JIS K−7110に準拠し、5.5ジユールの秤量
で。
0°C及び−30°Cで衝撃強度を10回測定した。
実施拠よ アジピン酸ジメチル871 g (5,Omol ) 
、エチレングリコール744 g (12,Omol)
および4.4+++ジヒドロキシ−p−クォーターフェ
ニル(以下、 DHQとする) 334g (1,Om
ol)のモノマー混合物に触媒として三酸化アンチモン
200■および酢酸カルシウム800■と、少量のヒン
ダードフェノール型安定剤を加え9反応系を窒素下、 
200 ’Cで2時間保ち、エステル交換反応を行なっ
た。次いでこの反応系を30分間で320°Cまで昇温
しで、この状態で1時間、常圧で保持した後、  1m
a+Hg以下に滅圧した状態で2時間重縮合反応を行な
った。
得られた脂肪族ポリエステルの極限粘度〔η〕はオルト
クロルフェノール中、30°Cにて1.50であった。
次に、得られた脂肪族ポリエステルを260°Cの温度
にてTダイから溶融押し出して膜状物を得。
この膜状物を20℃に保温された冷却ロールに通すこと
によって厚さ25μmの未延伸フィルムを得た。
得られたフィルムの粘弾性温度、力学特性、および衝撃
強度を測定した。その結果を表1に示す。
実音I DHQの配合量を127 g (0,375mol)に
変えた以外は、実施例1と同様にして脂肪族ポリエステ
ルを得た。得られた脂肪族ポリエステルの極限粘度は1
.55であった。この脂肪族ポリエステルを用いて、実
施例1と同様にして厚さ25μmの未延伸フィルムを得
た。
得られたフィルムの粘弾性温度、力学特性、および衝撃
強度を測定した。その結果を表1に示す。
裏施炭主 01口の配合量を212 g (0,62501ol)
に変えた以外は、実施例1と同様にして脂肪族ポリエス
テルを得た。得られた脂肪族ポリエステルの極限粘度は
1.50であった。この脂肪族ポリエステルを用いて、
実施例1と同様にして厚さ25μmの未延伸フィルムを
得た。
得られたフィルムの粘弾性温度、力学特性、および衝撃
強度を測定した。その結果を表1に示す。
注) N、B。
:非破壊を示す。
実1111 アジピン酸ジメチル87.1g (0,5mol ) 
、エチレングリコール74.4g (1,2mol)お
よびDIIQ 16.9g (0,05mol )のモ
ノマー混合物に、触媒として三酸化アンチモン20■お
よび酢酸カルシウム80■と、少量のヒンダードフェノ
ール型安定剤を加え。
反応系を窒素下、200°Cで2時間保ち、エステル交
換反応を行なった。次いでこの反応系を30分間320
°Cまで昇温しで、この状態で1時間、常圧で保持した
後、1mm11g以下に減圧した状態で2時間重縮合反
応を行なった。
得られた脂肪族ポリエステルの極限粘度は1.50であ
った。
コノ脂肪族ポリエステルヲ280°C,100kgf/
CIaで2分間プレス成形し1次いで冷却プレスで冷却
して、厚さ0.5閣のシートを得た。
得られたシートの粘弾性温度、力学特性および衝撃強度
を測定した。その結果を表2に示す。
実施fl DHQの配合量を12.7g (0,0375国o1 
)に変えた以外は、実施例4と同様にして脂肪族ポリエ
ステルを得た。得られた脂肪族ポリエステルの極限粘度
は1.55であった。
この脂肪族ポリエステルを用いて、実施例4と同様にし
て厚さ0.5 ffImのシートを得た。
得られたシートの粘弾性温度、力学特性および衝撃強度
を測定した。その結果を表2に示す。
ス崖■旦 DHQ (7)配合量を21.2g (0,0625m
ol ) ニ変えた以外は、実施例4と同様にして脂肪
族ポリエステルを得た。得られた脂肪族ポリエステルの
極限粘度は1.50であった。
この脂肪族ポリエステルを用いて、実施例4と同様にし
て厚さ0.5胴のシートを得た。
得られたシートの粘弾性温度、力学特性および衝撃強度
を測定した。その結果を表2に示す。
(以下余白) 表2 表1および表2の結果より1本発明のポリエステルエラ
ストマーのフィルム、シートなどの薄板状成形体は、優
れた力学特性、柔軟性、および耐衝撃性を有し、しかも
耐寒性に優れていることが確認された。
(発明の効果) このように2本発明のポリエステルエラストマーの薄板
状成形体は、上述した脂肪族ポリエステルにて形成され
ており、脂肪族ポリエステルの優れた耐熱性及び力学特
性を損なうことなく、柔軟性、耐衝撃性、耐寒性、熱接
着性の優れたポリエステルエラストマーのシートやフィ
ルム等を提供することができる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式が下式〔 I 〕で表わされる脂肪族ジカルボ
    ン酸、脂肪族ジオール、及び一般式が下式〔II〕で表わ
    されるジヒドロキシ化合物と下式〔III〕で表わされる
    モノヒドロキシ化合物のうち少なくともいずれか一方を
    構成成分とする脂肪族ポリエステルにて形成されるポリ
    エステルエラストマーの薄板状成形体。 HOOC−(CH_2)_n−COOH〔 I 〕(式中
    、nは0〜10の整数を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (式中、R^1、R^2は独立的にアルキレン基を示し
    、pは3または4であり、q、rは独立的に0または1
    以上の整数を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (式中、R^3はアルキレン基を示し、lは2または3
    であり、mは0又は1以上の整数を示す。)
JP25282389A 1989-09-28 1989-09-28 ポリエステルエラストマーの薄板状成形体 Pending JPH03115325A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04222824A (ja) * 1990-12-21 1992-08-12 Sekisui Chem Co Ltd ポリエステル共重合体の製造方法

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