JPH05313392A - アモルファスシリコン感光体の製造方法 - Google Patents
アモルファスシリコン感光体の製造方法Info
- Publication number
- JPH05313392A JPH05313392A JP11597392A JP11597392A JPH05313392A JP H05313392 A JPH05313392 A JP H05313392A JP 11597392 A JP11597392 A JP 11597392A JP 11597392 A JP11597392 A JP 11597392A JP H05313392 A JPH05313392 A JP H05313392A
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- JP
- Japan
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- support
- gas
- reaction furnace
- photosensitive body
- high frequency
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、レーザビームプリンタある
いは複写機用感光体としての使用が期待されるa−Si
感光体の製造過程において、感光体表面に適度な凹凸を
作る工程を有し、高湿状態でも像流れを生じないa−S
i感光体を作製することである。 【構成】 a−Si感光体の製造過程において、成膜の
前処理として窒素プラズマ処理を行った後、a−Si膜
104を成膜することにより、感光体表面に適度な凹凸
[表面粗さ0.2〜0.4〔μm Rmax〕(L=
0.08〔mm〕)]が作れ、高湿状態でも画像流れの
生じないa−Si感光体が得られる。更に基板の凹凸は
a−Si膜の剥離防止に効果があり、生産性の向上(歩
留まりの低減)が図れる。
いは複写機用感光体としての使用が期待されるa−Si
感光体の製造過程において、感光体表面に適度な凹凸を
作る工程を有し、高湿状態でも像流れを生じないa−S
i感光体を作製することである。 【構成】 a−Si感光体の製造過程において、成膜の
前処理として窒素プラズマ処理を行った後、a−Si膜
104を成膜することにより、感光体表面に適度な凹凸
[表面粗さ0.2〜0.4〔μm Rmax〕(L=
0.08〔mm〕)]が作れ、高湿状態でも画像流れの
生じないa−Si感光体が得られる。更に基板の凹凸は
a−Si膜の剥離防止に効果があり、生産性の向上(歩
留まりの低減)が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機およびレーザビー
ムプリンタに用いられるアモルファスシリコン感光体お
よびその製造方法に関するものである。
ムプリンタに用いられるアモルファスシリコン感光体お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用感光体としては、アモ
ルファスセレン(以下a−Seとする)、セレン−ヒ素
(以下Se−Asとする)、セレン−テルル(以下Se
−Teとする)系の無機系感光体、および有機系感光体
(以下OPCと記す)が用いられてきた。 a−Se感
光体はビッカース硬度が40kg/mm~2前後と小さ
い。またガラス転移点(以下Tgとする)が45℃付近
と低く、熱により結晶化しやすく、分光感度も短波長域
にある点から普通はAsやTeなどを添加して用いる。
Asの添加により、感度、Tg、硬度などが向上する。
As2Se3の組成ではTgは150℃以上となり結晶化
しにくく、かつ高感度となる。分光感度も長波長にのび
るが実用的には700nmまでで、He−Neレーザに
は適しているが半導体レーザには使用できない。Teの
添加によりバンドギャップが狭くなり長波長増感される
が、Te濃度の増加とともに暗減衰も大きく帯電能が低
下する。
ルファスセレン(以下a−Seとする)、セレン−ヒ素
(以下Se−Asとする)、セレン−テルル(以下Se
−Teとする)系の無機系感光体、および有機系感光体
(以下OPCと記す)が用いられてきた。 a−Se感
光体はビッカース硬度が40kg/mm~2前後と小さ
い。またガラス転移点(以下Tgとする)が45℃付近
と低く、熱により結晶化しやすく、分光感度も短波長域
にある点から普通はAsやTeなどを添加して用いる。
Asの添加により、感度、Tg、硬度などが向上する。
As2Se3の組成ではTgは150℃以上となり結晶化
しにくく、かつ高感度となる。分光感度も長波長にのび
るが実用的には700nmまでで、He−Neレーザに
は適しているが半導体レーザには使用できない。Teの
添加によりバンドギャップが狭くなり長波長増感される
が、Te濃度の増加とともに暗減衰も大きく帯電能が低
下する。
【0003】一方OPCは長波長増感がしやすい、加工
性、量産性にすぐれ比較的安価である、無公害品のため
取扱いやすいなどの利点がある。その反面、耐久性に問
題があるため寿命が短く、安定性にも問題がある。
性、量産性にすぐれ比較的安価である、無公害品のため
取扱いやすいなどの利点がある。その反面、耐久性に問
題があるため寿命が短く、安定性にも問題がある。
【0004】そこで近年、LBPあるいは複写機用感光
体としてアモルファスシリコン(以下a−Siと記す)
が注目されてきた。a−Siは、ビッカース硬度が15
00〜2000kg/mm~2と大きく、Tgも300℃
以上であり、長寿命化が可能である。また長波長域でも
分光感度が高いため、小型化、低価格化が可能な半導体
レーザとの組合せも可能である。
体としてアモルファスシリコン(以下a−Siと記す)
が注目されてきた。a−Siは、ビッカース硬度が15
00〜2000kg/mm~2と大きく、Tgも300℃
以上であり、長寿命化が可能である。また長波長域でも
分光感度が高いため、小型化、低価格化が可能な半導体
レーザとの組合せも可能である。
【0005】しかし、実際にa−Siを電子写真用感光
体に利用すると、長時間の使用で感光体表面の表面抵抗
が低下して印字画像が不鮮明になり、最後には印字不可
能になる。この現象は高湿状態において顕著に表れる。
この原因として、帯電、転写、除電の各工程のコロナ放
電において生成されるオゾンや窒素酸化物等が感光体表
面に付着し、表面の酸化が進んで親水性になることが考
えられる。特に感光体表面の凹凸が大きいと実際の表面
積も大きくなり、コロナ放電生成物の付着量が増加する
とともに、凹部に付着したコロナ放電生成物が除去され
にくくなるとされてきた。
体に利用すると、長時間の使用で感光体表面の表面抵抗
が低下して印字画像が不鮮明になり、最後には印字不可
能になる。この現象は高湿状態において顕著に表れる。
この原因として、帯電、転写、除電の各工程のコロナ放
電において生成されるオゾンや窒素酸化物等が感光体表
面に付着し、表面の酸化が進んで親水性になることが考
えられる。特に感光体表面の凹凸が大きいと実際の表面
積も大きくなり、コロナ放電生成物の付着量が増加する
とともに、凹部に付着したコロナ放電生成物が除去され
にくくなるとされてきた。
【0006】従来上記のような印字品質の低下(画像流
れ)を防ぐ方法として、特開昭63−29759号公報
記載のように表面を微粒子を用いて研磨する表面処理方
法や特開昭64−86146号公報記載のように成膜工
程後に研磨と焼成を行う方法等がある。
れ)を防ぐ方法として、特開昭63−29759号公報
記載のように表面を微粒子を用いて研磨する表面処理方
法や特開昭64−86146号公報記載のように成膜工
程後に研磨と焼成を行う方法等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、コロ
ナ放電生成物による感光体表面の劣化を抑制するために
感光体表面の平滑化を図る試みがなされてきた。しか
し、こうした工程を新たに設けることはコスト高につな
がるため、あまり好ましい方法ではなかった。
ナ放電生成物による感光体表面の劣化を抑制するために
感光体表面の平滑化を図る試みがなされてきた。しか
し、こうした工程を新たに設けることはコスト高につな
がるため、あまり好ましい方法ではなかった。
【0008】従って本発明の目的は、成膜工程後に研磨
などの表面処理を実施しなくても、コロナ放電生成物に
よる感光体表面の劣化を抑制し、高湿状態でも画像流れ
の生じない感光体を作製することである。
などの表面処理を実施しなくても、コロナ放電生成物に
よる感光体表面の劣化を抑制し、高湿状態でも画像流れ
の生じない感光体を作製することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、成膜の前処
理時に基板を窒素ガス雰囲気中でプラズマにさらし(以
下窒素プラズマと記す)、基板表面に適度の凹凸を作る
ことにより達成される。より詳しくは、高周波電力密度
0.31〜0.37Watt/cm2、真空度60〜6
5Pa、基板温度300〜350℃の条件下で30秒〜
3分の窒素プラズマ処理を実施することにより達成され
る。
理時に基板を窒素ガス雰囲気中でプラズマにさらし(以
下窒素プラズマと記す)、基板表面に適度の凹凸を作る
ことにより達成される。より詳しくは、高周波電力密度
0.31〜0.37Watt/cm2、真空度60〜6
5Pa、基板温度300〜350℃の条件下で30秒〜
3分の窒素プラズマ処理を実施することにより達成され
る。
【0010】窒素プラズマ処理条件が高周波電力密度
0.31Watt/cm2以下、真空度65Pa以上、
基板温度300℃以下または処理時間30秒以下では、
感光体表面の粗さが0.2〔μm Rmax〕(L=
0.08〔mm〕)以下となる。コロナ放電生成物によ
る感光体表面の劣化を抑制することはできるが、成膜前
の基板表面の自然酸化膜を完全に除去することができな
い。このため十分な膜の密着度が得られず、更に基板に
残った自然酸化膜が光照射により生成した光キャリアを
ブロックしてしまい、作製された感光体の光感度の低下
を招く。
0.31Watt/cm2以下、真空度65Pa以上、
基板温度300℃以下または処理時間30秒以下では、
感光体表面の粗さが0.2〔μm Rmax〕(L=
0.08〔mm〕)以下となる。コロナ放電生成物によ
る感光体表面の劣化を抑制することはできるが、成膜前
の基板表面の自然酸化膜を完全に除去することができな
い。このため十分な膜の密着度が得られず、更に基板に
残った自然酸化膜が光照射により生成した光キャリアを
ブロックしてしまい、作製された感光体の光感度の低下
を招く。
【0011】窒素プラズマ処理条件が高周波電力密度
0.37Watt/cm2以上、真空度60Pa以下、
基板温度350℃以上または処理時間3分以上では、感
光体表面の粗さが0.4〔μm Rmax〕(L=0.
08〔mm〕)以上となる。このためコロナ放電生成物
による感光体表面の劣化を抑制できなくなり、長時間の
使用で鮮明な印字画像が得られなくなる。
0.37Watt/cm2以上、真空度60Pa以下、
基板温度350℃以上または処理時間3分以上では、感
光体表面の粗さが0.4〔μm Rmax〕(L=0.
08〔mm〕)以上となる。このためコロナ放電生成物
による感光体表面の劣化を抑制できなくなり、長時間の
使用で鮮明な印字画像が得られなくなる。
【0012】
【作用】本発明は、上記成膜方法により表面が適度な粗
さのアモルファスシリコン感光体を作製し、コロナ放電
生成物による表面の劣化を防ぐためのものである。感光
体表面の粗さが0.2〜0.4〔μm Rmax〕(L
=0.08〔mm〕)であれば、印字を繰り返すと感光
体表面の凹部をトナー中の樹脂やワックス成分が埋め
る。この覆われた凹部はコロナ放電生成物による影響を
直接受けないので、ほとんど劣化しないか、あるいは劣
化したとしてもその劣化速度は非常に遅いと考えられ
る。
さのアモルファスシリコン感光体を作製し、コロナ放電
生成物による表面の劣化を防ぐためのものである。感光
体表面の粗さが0.2〜0.4〔μm Rmax〕(L
=0.08〔mm〕)であれば、印字を繰り返すと感光
体表面の凹部をトナー中の樹脂やワックス成分が埋め
る。この覆われた凹部はコロナ放電生成物による影響を
直接受けないので、ほとんど劣化しないか、あるいは劣
化したとしてもその劣化速度は非常に遅いと考えられ
る。
【0013】成膜前の窒素プラズマ処理は上記以外にも
次のような利点がある。まず、成膜前の基板上の自然酸
化膜を除去し、清浄な基板表面を得ることができる。更
に、基板への窒素イオンの適度な打ち込みにより、高帯
電能の感光体を作製できる。また本発明に大きな影響を
与える基板表面の適度な凹凸は、a−Si膜との密着性
を向上させ、膜の剥離防止にも効果がある。
次のような利点がある。まず、成膜前の基板上の自然酸
化膜を除去し、清浄な基板表面を得ることができる。更
に、基板への窒素イオンの適度な打ち込みにより、高帯
電能の感光体を作製できる。また本発明に大きな影響を
与える基板表面の適度な凹凸は、a−Si膜との密着性
を向上させ、膜の剥離防止にも効果がある。
【0014】
【実施例】以下本発明を図面に基づき具体的に説明す
る。
る。
【0015】図1は本発明の製造方法によって成膜した
a−Si感光体の部分断面図であり、支持体5に原子数
層の窒素ドーピング領域100が形成され、その上に障
壁層101、光導電層102、表面保護層103からな
るa−Si膜104が堆積されている。
a−Si感光体の部分断面図であり、支持体5に原子数
層の窒素ドーピング領域100が形成され、その上に障
壁層101、光導電層102、表面保護層103からな
るa−Si膜104が堆積されている。
【0016】図2は本発明において使用したa−Si感
光体作製装置の概略側面断面図である。図示しない真空
ポンプにより排気バルブ7を通して排気を行い高真空状
態(例えば1×10~4Pa)に維持される反応炉4内
に、高周波電極2、a−Si膜が堆積される支持体5が
設置されている。前記高周波電極2は高周波電源1に接
続され、ガス吹出口6から導入される原料ガスをプラズ
マ状態にして前記支持体5にa−Si膜を堆積させるも
のである。また前記支持体5は設置された支持体ホルダ
8によって支持され、該支持体5の内側には支持体加熱
ヒータ3が設けられている。支持体5および支持体ホル
ダ8は回転導入器9により低速回転される。
光体作製装置の概略側面断面図である。図示しない真空
ポンプにより排気バルブ7を通して排気を行い高真空状
態(例えば1×10~4Pa)に維持される反応炉4内
に、高周波電極2、a−Si膜が堆積される支持体5が
設置されている。前記高周波電極2は高周波電源1に接
続され、ガス吹出口6から導入される原料ガスをプラズ
マ状態にして前記支持体5にa−Si膜を堆積させるも
のである。また前記支持体5は設置された支持体ホルダ
8によって支持され、該支持体5の内側には支持体加熱
ヒータ3が設けられている。支持体5および支持体ホル
ダ8は回転導入器9により低速回転される。
【0017】図3は、本発明において使用した平行平板
型のa−Si感光体作製装置の概略側面断面図であり、
概要は図2とほとんど同じである。
型のa−Si感光体作製装置の概略側面断面図であり、
概要は図2とほとんど同じである。
【0018】〔実施例1〕図2において、厚さ6mm、
φ262×L430mm円筒形アルミニウム管(材質:
A3003H24材)からなる支持体5を、非鉄金属用
脱脂洗剤(ケミコート(株)製ケミコート NO.15
5:濃度3%液温50℃、Ph9.5)によって表面洗
浄し、更に純水によるすすぎ及び乾燥をした後、該支持
体5を支持体ホルダ8に固定する。この時支持体5も接
地電位と同電位であることを確認した。次に支持体加熱
ヒータ3によって支持体5を所定温度(350℃)に均
一に加熱すると共に排気バルブ7を開き、反応炉4を高
真空(1×10~4Pa)に排気する。反応炉4内の高真
空が実現された後、ガスボンベ元弁19、流出バルブ1
0を開きN2ガスを高周波電極2のガス吹出口6より反
応炉4に流入させる。ここで、N2ガスは高純度N2を使
用した。N2ガス流量をマスフロコントローラ15で1
000sccmとし、反応炉4内の真空度を60Paと
した状態で高周波電源1をオンし、高周波電極2と支持
体5との間に13.56MHzの高周波電力を1300
Watt印加し、高周波電極2と支持体5との間にN2
ガスによるグロー放電を3分間実施した。なお、このと
きの高周波電力密度(基板の単位面積当たりに印加され
る電力)は0.37Watt/cm2であった。この放
電により、高周波電極2や支持体5の表面の酸化物を除
去すると共に凹凸を作り、続いて以下の成膜を実施し
た。
φ262×L430mm円筒形アルミニウム管(材質:
A3003H24材)からなる支持体5を、非鉄金属用
脱脂洗剤(ケミコート(株)製ケミコート NO.15
5:濃度3%液温50℃、Ph9.5)によって表面洗
浄し、更に純水によるすすぎ及び乾燥をした後、該支持
体5を支持体ホルダ8に固定する。この時支持体5も接
地電位と同電位であることを確認した。次に支持体加熱
ヒータ3によって支持体5を所定温度(350℃)に均
一に加熱すると共に排気バルブ7を開き、反応炉4を高
真空(1×10~4Pa)に排気する。反応炉4内の高真
空が実現された後、ガスボンベ元弁19、流出バルブ1
0を開きN2ガスを高周波電極2のガス吹出口6より反
応炉4に流入させる。ここで、N2ガスは高純度N2を使
用した。N2ガス流量をマスフロコントローラ15で1
000sccmとし、反応炉4内の真空度を60Paと
した状態で高周波電源1をオンし、高周波電極2と支持
体5との間に13.56MHzの高周波電力を1300
Watt印加し、高周波電極2と支持体5との間にN2
ガスによるグロー放電を3分間実施した。なお、このと
きの高周波電力密度(基板の単位面積当たりに印加され
る電力)は0.37Watt/cm2であった。この放
電により、高周波電極2や支持体5の表面の酸化物を除
去すると共に凹凸を作り、続いて以下の成膜を実施し
た。
【0019】表面の自然酸化物を除去した後、高周波電
源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流出バ
ルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4(水
素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B
2H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:200sccm、
B2H6:700sccm、N2:750sccmにし
た状態で、高周波電極2と支持体5との間に13.56
MHzの高周波電力を1200Watt印加した。基板
温度を350℃に維持した状態で前記条件のもと30分
間のグロー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の
成膜を行った。この障壁層101は支持体5からの電子
の感光体への流入を防止する役割を果たす。
源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流出バ
ルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4(水
素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B
2H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:200sccm、
B2H6:700sccm、N2:750sccmにし
た状態で、高周波電極2と支持体5との間に13.56
MHzの高周波電力を1200Watt印加した。基板
温度を350℃に維持した状態で前記条件のもと30分
間のグロー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の
成膜を行った。この障壁層101は支持体5からの電子
の感光体への流入を防止する役割を果たす。
【0020】次に放電を中止することなく基板温度を2
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。排気バルブ7、マスフロコ
ントローラ15、高周波電源1により、反応炉4内の真
空度を60Pa、ガス流量をSiH4:1000scc
m、印加電圧を1200Wattに設定した。この条件
で315分の成膜を行い障壁層101の上に光導電層1
02を堆積させた。光導電層102は光を効率良く吸収
し光キャリアを発生させる役割を果たす。
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。排気バルブ7、マスフロコ
ントローラ15、高周波電源1により、反応炉4内の真
空度を60Pa、ガス流量をSiH4:1000scc
m、印加電圧を1200Wattに設定した。この条件
で315分の成膜を行い障壁層101の上に光導電層1
02を堆積させた。光導電層102は光を効率良く吸収
し光キャリアを発生させる役割を果たす。
【0021】更に放電を中止することなく基板温度を3
50℃に昇温し、流出バルブ11を開いてN2を再び供
給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ15、1
6および高周波電源1により、反応炉4内の真空度を6
0Pa、ガス流量をSiH4:150sccm、N2:9
50sccm、印加電圧を1200Wattに設定し
た。この条件で15分の成膜を行い光導電層102の上
に表面保護層103を堆積させた。表面保護層103は
湿気やオゾンなどから光導電層102を保護する役割を
果たす。 上記方法によって障壁層101、光導電層1
02、表面保護層103からなるa−Si膜104を成
膜した後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させ
た。続いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロ
コントローラ15、16、17、流出バルブ11、1
2、13閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H
6、N2の反応炉4への供給を停止させた。支持体加熱
ヒータ3をオフするとともに、排気バルブ7、ガス導入
バルブ10、全流出バルブ11、12、13、14、全
マスフロコントローラ15、16、17、18を全開し
て反応炉4内の真空度を1×10~2Pa以下にした後、
全マスフロコントローラ15、16、17、18、全流
出バルブ11、12、13、14、ガス導入バルブ1
0、排気バルブ7を閉じた。次にガスボンベ元弁19、
流出バルブ11、ガス導入バルブ10を開き、流量を制
御しながら反応炉4内にN2ガスを導入した。反応炉4
内をN2ガスによって大気圧とし、支持体5の温度が1
00℃以下になった後、a−Si膜104を堆積させた
支持体5を反応炉4より取り出した。
50℃に昇温し、流出バルブ11を開いてN2を再び供
給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ15、1
6および高周波電源1により、反応炉4内の真空度を6
0Pa、ガス流量をSiH4:150sccm、N2:9
50sccm、印加電圧を1200Wattに設定し
た。この条件で15分の成膜を行い光導電層102の上
に表面保護層103を堆積させた。表面保護層103は
湿気やオゾンなどから光導電層102を保護する役割を
果たす。 上記方法によって障壁層101、光導電層1
02、表面保護層103からなるa−Si膜104を成
膜した後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させ
た。続いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロ
コントローラ15、16、17、流出バルブ11、1
2、13閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H
6、N2の反応炉4への供給を停止させた。支持体加熱
ヒータ3をオフするとともに、排気バルブ7、ガス導入
バルブ10、全流出バルブ11、12、13、14、全
マスフロコントローラ15、16、17、18を全開し
て反応炉4内の真空度を1×10~2Pa以下にした後、
全マスフロコントローラ15、16、17、18、全流
出バルブ11、12、13、14、ガス導入バルブ1
0、排気バルブ7を閉じた。次にガスボンベ元弁19、
流出バルブ11、ガス導入バルブ10を開き、流量を制
御しながら反応炉4内にN2ガスを導入した。反応炉4
内をN2ガスによって大気圧とし、支持体5の温度が1
00℃以下になった後、a−Si膜104を堆積させた
支持体5を反応炉4より取り出した。
【0022】上記の方法で作製したa−Si感光体を高
速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特性の評
価を行った。プリンタは15×11インチの連続紙で印
字速度が16000行/分であり、光源は光量が5mW
/cm2のHe−Neレーザである。測定の結果、初期
表面電位550V以上、残留電位20V以下の優れた特
性を有し、高濃度で階調再現性に優れた印字画像が得ら
れた。この時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定
した結果、0.4〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)であった。
速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特性の評
価を行った。プリンタは15×11インチの連続紙で印
字速度が16000行/分であり、光源は光量が5mW
/cm2のHe−Neレーザである。測定の結果、初期
表面電位550V以上、残留電位20V以下の優れた特
性を有し、高濃度で階調再現性に優れた印字画像が得ら
れた。この時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定
した結果、0.4〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)であった。
【0023】更に500万頁連続印字試験後も高温、高
湿の条件下で、初期状態と同等の電子写真特性と印字品
質を保っていた。なおこの時の感光体表面の粗さは感光
体表面の凹部がトナー中の樹脂やワックス成分で埋めら
れたことにより0.1〔μmRmax〕(L=0.08
〔mm〕)以下となり、劣化速度を抑制することが可能
となった。
湿の条件下で、初期状態と同等の電子写真特性と印字品
質を保っていた。なおこの時の感光体表面の粗さは感光
体表面の凹部がトナー中の樹脂やワックス成分で埋めら
れたことにより0.1〔μmRmax〕(L=0.08
〔mm〕)以下となり、劣化速度を抑制することが可能
となった。
【0024】〔実施例2〕実施例1と同様の方法で支持
体5を洗浄した後、前記支持体ホルダ8に固定した。
次に支持体加熱ヒータ3によって支持体5を所定温度
(300℃)に均一に加熱すると共に排気バルブ7を開
き、反応炉4を高真空(1×10~4Pa)に排気する。
反応炉4内の高真空が実現された後、ガスボンベ元弁1
9、流出バルブ10を開きN2ガスを高周波電極2のガ
ス吹出口6より反応炉4に流入させる。ここで、N2ガ
スは高純度N2を使用した。N2ガス流量をマスフロコン
トローラ15で1000sccmとし、反応炉4内の真
空度を65Paとした状態で高周波電源1をオンし、高
周波電極2と支持体5との間に13.56MHzの高周
波電力を1100Watt印加し、高周波電極2と支持
体5との間にN2ガスによるグロー放電を30秒間実施
した。なお、このときの高周波電力密度は0.31Wa
tt/cm2であった。この放電により、高周波電極2
や支持体5の表面の酸化物を除去すると共に凹凸を作
り、続いて以下の成膜を実施した。
体5を洗浄した後、前記支持体ホルダ8に固定した。
次に支持体加熱ヒータ3によって支持体5を所定温度
(300℃)に均一に加熱すると共に排気バルブ7を開
き、反応炉4を高真空(1×10~4Pa)に排気する。
反応炉4内の高真空が実現された後、ガスボンベ元弁1
9、流出バルブ10を開きN2ガスを高周波電極2のガ
ス吹出口6より反応炉4に流入させる。ここで、N2ガ
スは高純度N2を使用した。N2ガス流量をマスフロコン
トローラ15で1000sccmとし、反応炉4内の真
空度を65Paとした状態で高周波電源1をオンし、高
周波電極2と支持体5との間に13.56MHzの高周
波電力を1100Watt印加し、高周波電極2と支持
体5との間にN2ガスによるグロー放電を30秒間実施
した。なお、このときの高周波電力密度は0.31Wa
tt/cm2であった。この放電により、高周波電極2
や支持体5の表面の酸化物を除去すると共に凹凸を作
り、続いて以下の成膜を実施した。
【0025】表面の自然酸化物を除去した後、高周波電
源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流出バ
ルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4(水
素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B
2H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:200sccm、
B2H6:700sccm、N2:750sccmにし
た状態で、高周波電極2と支持体5との間に13.56
MHzの高周波電力を1200Watt印加した。基板
温度を330℃に維持した状態で前記条件のもと30分
間のグロー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の
成膜を行った。
源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流出バ
ルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4(水
素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B
2H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:200sccm、
B2H6:700sccm、N2:750sccmにし
た状態で、高周波電極2と支持体5との間に13.56
MHzの高周波電力を1200Watt印加した。基板
温度を330℃に維持した状態で前記条件のもと30分
間のグロー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の
成膜を行った。
【0026】次に放電を中止することなく基板温度を2
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。ここでガスボンベ元弁2
2、流出バルブ14を開き、B2H6(水素希釈B
2H6:10ppm)を供給した。排気バルブ7、マスフ
ロコントローラ16、18、高周波電源1により、反応
炉4内の真空度を60Pa、ガス流量をSiH4:10
00sccm、B2H6:600sccm、印加電圧を
1200Wattに設定した。この条件で315分の成
膜を行い障壁層101の上に光導電層102を堆積させ
た。
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。ここでガスボンベ元弁2
2、流出バルブ14を開き、B2H6(水素希釈B
2H6:10ppm)を供給した。排気バルブ7、マスフ
ロコントローラ16、18、高周波電源1により、反応
炉4内の真空度を60Pa、ガス流量をSiH4:10
00sccm、B2H6:600sccm、印加電圧を
1200Wattに設定した。この条件で315分の成
膜を行い障壁層101の上に光導電層102を堆積させ
た。
【0027】更に放電を中止することなく基板温度を3
50℃に昇温し、流出バルブ14を閉じてB2H6の供
給を停止するとともに流出バルブ11を開いてN2を再
び供給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ1
5、16および高周波電源1により、反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:150sccm、
N2:950sccm、印加電圧を1200Wattに
設定した。この条件で15分の成膜を行い光導電層10
2の上に表面保護層103を堆積させた。
50℃に昇温し、流出バルブ14を閉じてB2H6の供
給を停止するとともに流出バルブ11を開いてN2を再
び供給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ1
5、16および高周波電源1により、反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:150sccm、
N2:950sccm、印加電圧を1200Wattに
設定した。この条件で15分の成膜を行い光導電層10
2の上に表面保護層103を堆積させた。
【0028】上記の障壁層101、光導電層102、表
面保護層103からなるa−Si膜104を成膜した
後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させた。続
いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロコント
ローラ15、16、17、流出バルブ11、12、13
閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H6、N2の反
応炉4への供給を停止させた。支持体加熱ヒータ3をオ
フするとともに、排気バルブ7、ガス導入バルブ10、
全流出バルブ11、12、13、14、全マスフロコン
トローラ15、16、17、18を全開して反応炉4内
の真空度を1×10 ̄2Pa以下にした後、全マスフロ
コントローラ15、16、17、18、全流出バルブ1
1、12、13、14、ガス導入バルブ10、排気バル
ブ7を閉じた。次にガスボンベ元弁19、流出バルブ1
1、ガス導入バルブ10を開き、流量を制御しながら反
応炉4内にN2ガスを導入した。反応炉4内をN2ガスに
よって大気圧とし、支持体5の温度が100℃以下にな
った後、a−Si膜104を堆積させた支持体5を反応
炉4より取り出した。
面保護層103からなるa−Si膜104を成膜した
後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させた。続
いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロコント
ローラ15、16、17、流出バルブ11、12、13
閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H6、N2の反
応炉4への供給を停止させた。支持体加熱ヒータ3をオ
フするとともに、排気バルブ7、ガス導入バルブ10、
全流出バルブ11、12、13、14、全マスフロコン
トローラ15、16、17、18を全開して反応炉4内
の真空度を1×10 ̄2Pa以下にした後、全マスフロ
コントローラ15、16、17、18、全流出バルブ1
1、12、13、14、ガス導入バルブ10、排気バル
ブ7を閉じた。次にガスボンベ元弁19、流出バルブ1
1、ガス導入バルブ10を開き、流量を制御しながら反
応炉4内にN2ガスを導入した。反応炉4内をN2ガスに
よって大気圧とし、支持体5の温度が100℃以下にな
った後、a−Si膜104を堆積させた支持体5を反応
炉4より取り出した。
【0029】上記の方法で作製したa−Si感光体を高
速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特性の評
価を行った。プリンタは15×11インチの連続紙で印
字速度が16000行/分であり、光源は光量が5mW
/cm2のHe−Neレーザである。測定の結果、初期
表面電位500V以上、残留電位10V以下の優れた特
性を有し、高濃度で階調再現性に優れた印字画像が得ら
れた。この時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定
した結果、0.2〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)であった。
速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特性の評
価を行った。プリンタは15×11インチの連続紙で印
字速度が16000行/分であり、光源は光量が5mW
/cm2のHe−Neレーザである。測定の結果、初期
表面電位500V以上、残留電位10V以下の優れた特
性を有し、高濃度で階調再現性に優れた印字画像が得ら
れた。この時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定
した結果、0.2〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)であった。
【0030】更に500万頁連続印字試験後も実施例と
同様に高温、高湿の条件下で、初期状態と同等の電子写
真特性と印字品質を保っていた。なおこの時の感光体表
面の粗さは0.2〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)以下であった。
同様に高温、高湿の条件下で、初期状態と同等の電子写
真特性と印字品質を保っていた。なおこの時の感光体表
面の粗さは0.2〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)以下であった。
【0031】〔実施例3〕以下、本発明を図3の平行平
板型a−Si膜作製装置図を用いて説明する。
板型a−Si膜作製装置図を用いて説明する。
【0032】実施例1と同様の方法で洗浄した40×4
0×t6mmの支持体5を支持体ホルダ8に固定した。
この時、支持体5も接地電位と同電位であることを確認
した。
0×t6mmの支持体5を支持体ホルダ8に固定した。
この時、支持体5も接地電位と同電位であることを確認
した。
【0033】次に支持体加熱ヒータ3によって支持体5
を所定温度(350℃)に均一に加熱すると共に排気バ
ルブ7を開き、反応炉4を高真空(1×10~4Pa)に
排気する。反応炉4内の高真空が実現された後、ガスボ
ンベ元弁19、流出バルブ10を開きN2ガスを高周波
電極2のガス吹出口6より反応炉4に流入させる。ここ
で、N2ガスは高純度N2を使用した。N2ガス流量をマ
スフロコントローラ16で20sccmとし、反応炉4
内の真空度を60Paとした状態で高周波電源1をオン
し、高周波電極2と支持体5との間に13.56MHz
の高周波電力を60Watt印加し、高周波電極2と支
持体5との間にN2ガスによるグロー放電を30秒間実
施した。なお、このときの高周波電力密度は0.37W
att/cm2であった。この放電により、高周波電極
2や支持体5の表面の酸化物を除去すると共に凹凸を作
り、続いて以下の成膜を実施した。
を所定温度(350℃)に均一に加熱すると共に排気バ
ルブ7を開き、反応炉4を高真空(1×10~4Pa)に
排気する。反応炉4内の高真空が実現された後、ガスボ
ンベ元弁19、流出バルブ10を開きN2ガスを高周波
電極2のガス吹出口6より反応炉4に流入させる。ここ
で、N2ガスは高純度N2を使用した。N2ガス流量をマ
スフロコントローラ16で20sccmとし、反応炉4
内の真空度を60Paとした状態で高周波電源1をオン
し、高周波電極2と支持体5との間に13.56MHz
の高周波電力を60Watt印加し、高周波電極2と支
持体5との間にN2ガスによるグロー放電を30秒間実
施した。なお、このときの高周波電力密度は0.37W
att/cm2であった。この放電により、高周波電極
2や支持体5の表面の酸化物を除去すると共に凹凸を作
り、続いて以下の成膜を実施した。
【0034】表面の自然酸化物を除去した後、高周波電
源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流出バ
ルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4(水
素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B
2H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:20sccm、B2
H6:70sccm、N2:75sccmにした状態
で、高周波電極2と支持体5との間に13.56MHz
の高周波電力を120Watt印加した。基板温度を3
20℃に維持した状態で前記条件のもと30分間のグロ
ー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の成膜を行
った。この障壁層101は支持体5からの電子の感光体
への流入を防止する役割を果たす。
源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流出バ
ルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4(水
素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B
2H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:20sccm、B2
H6:70sccm、N2:75sccmにした状態
で、高周波電極2と支持体5との間に13.56MHz
の高周波電力を120Watt印加した。基板温度を3
20℃に維持した状態で前記条件のもと30分間のグロ
ー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の成膜を行
った。この障壁層101は支持体5からの電子の感光体
への流入を防止する役割を果たす。
【0035】次に放電を中止することなく基板温度を2
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。排気バルブ7、マスフロコ
ントローラ15、高周波電源1により、反応炉4内の真
空度を60Pa、ガス流量をSiH4:100scc
m、印加電圧を100Wattに設定した。この条件で
315分の成膜を行い障壁層101の上に光導電層10
2を堆積させた。
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。排気バルブ7、マスフロコ
ントローラ15、高周波電源1により、反応炉4内の真
空度を60Pa、ガス流量をSiH4:100scc
m、印加電圧を100Wattに設定した。この条件で
315分の成膜を行い障壁層101の上に光導電層10
2を堆積させた。
【0036】更に放電を中止することなく基板温度を3
30℃に昇温し、流出バルブ11を開いてN2を再び供
給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ15、1
6および高周波電源1により、反応炉4内の真空度を6
0Pa、ガス流量をSiH4:15sccm、N2:10
0sccm、印加電圧を120Wattに設定した。こ
の条件で15分の成膜を行い光導電層102の上に表面
保護層103を堆積させた。
30℃に昇温し、流出バルブ11を開いてN2を再び供
給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ15、1
6および高周波電源1により、反応炉4内の真空度を6
0Pa、ガス流量をSiH4:15sccm、N2:10
0sccm、印加電圧を120Wattに設定した。こ
の条件で15分の成膜を行い光導電層102の上に表面
保護層103を堆積させた。
【0037】上記の障壁層101、光導電層102、表
面保護層103からなるa−Si膜104を成膜した
後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させた。続
いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロコント
ローラ15、16、17、流出バルブ11、12、13
閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H6、N2の反
応炉4への供給を停止させた。支持体加熱ヒータ3をオ
フするとともに、排気バルブ7、ガス導入バルブ10、
全流出バルブ11、12、13、14、全マスフロコン
トローラ15、16、17、18を全開して反応炉4内
の真空度を1×10~2Pa以下にした後、全マスフロコ
ントローラ15、16、17、18、全流出バルブ1
1、12、13、14、ガス導入バルブ10、排気バル
ブ7を閉じる。次にガスボンベ元弁19、流出バルブ1
1、ガス導入バルブ10を開き、流量を制御しながら反
応炉4内にN2ガスを導入する。反応炉4内をN2ガスに
よって大気圧とし、支持体5の温度が100℃以下にな
った後、a−Si膜104を堆積させた支持体5を反応
炉4より取り出した。
面保護層103からなるa−Si膜104を成膜した
後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させた。続
いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロコント
ローラ15、16、17、流出バルブ11、12、13
閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H6、N2の反
応炉4への供給を停止させた。支持体加熱ヒータ3をオ
フするとともに、排気バルブ7、ガス導入バルブ10、
全流出バルブ11、12、13、14、全マスフロコン
トローラ15、16、17、18を全開して反応炉4内
の真空度を1×10~2Pa以下にした後、全マスフロコ
ントローラ15、16、17、18、全流出バルブ1
1、12、13、14、ガス導入バルブ10、排気バル
ブ7を閉じる。次にガスボンベ元弁19、流出バルブ1
1、ガス導入バルブ10を開き、流量を制御しながら反
応炉4内にN2ガスを導入する。反応炉4内をN2ガスに
よって大気圧とし、支持体5の温度が100℃以下にな
った後、a−Si膜104を堆積させた支持体5を反応
炉4より取り出した。
【0038】上記の方法で作製したa−Si感光体を高
速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特性の評
価を行った。プリンタは15×11インチの連続紙で印
字速度が16000行/分であり、光源は光量が5mW
/cm2のHe−Neレーザである。測定の結果、初期
表面電位500V以上、残留電位20V以下の優れた特
性を有し、高濃度で階調再現性に優れた印字画像が得ら
れた。この時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定
した結果、0.4〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)であった。
速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特性の評
価を行った。プリンタは15×11インチの連続紙で印
字速度が16000行/分であり、光源は光量が5mW
/cm2のHe−Neレーザである。測定の結果、初期
表面電位500V以上、残留電位20V以下の優れた特
性を有し、高濃度で階調再現性に優れた印字画像が得ら
れた。この時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定
した結果、0.4〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)であった。
【0039】更に500万頁連続印字試験後も実施例と
同様に高温、高湿の条件下で、初期状態と同等の電子写
真特性と印字品質を保っていた。なおこの時の感光体表
面の粗さは0.2〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)以下であった。
同様に高温、高湿の条件下で、初期状態と同等の電子写
真特性と印字品質を保っていた。なおこの時の感光体表
面の粗さは0.2〔μm Rmax〕(L=0.08
〔mm〕)以下であった。
【0040】〔実施例4〕厚さ6mm、φ262×L4
30mm円筒形アルミニウム管(材質:A3003H2
4材)からなる支持体5を、非鉄金属用脱脂洗剤(ケミ
コート(株)製ケミコート NO.155:濃度3%液
温50℃、Ph9.5)によって表面洗浄し、更に純水
によるすすぎ及び乾燥をした後、該支持体5を支持体ホ
ルダ8に固定した。
30mm円筒形アルミニウム管(材質:A3003H2
4材)からなる支持体5を、非鉄金属用脱脂洗剤(ケミ
コート(株)製ケミコート NO.155:濃度3%液
温50℃、Ph9.5)によって表面洗浄し、更に純水
によるすすぎ及び乾燥をした後、該支持体5を支持体ホ
ルダ8に固定した。
【0041】次に支持体加熱ヒータ3によって支持体5
を所定温度(350℃)に均一に加熱すると共に排気バ
ルブ7を開き、反応炉4を高真空(1×10~4Pa)に
排気した。反応炉4内の高真空が実現された後、ガスボ
ンベ元弁19、流出バルブ10を開きN2ガスを高周波
電極2のガス吹出口6より反応炉4に流入させる。ここ
で、N2ガスは高純度N2ガスを使用した。N2ガス流量
をマスフロコントローラ15で1000sccmとし、
反応炉4内の真空度を60Paとした状態で高周波電源
1をオンし、高周波電極2と支持体5との間に13.5
6MHzの高周波電力を1300Watt印加し、高周
波電極2と支持体5との間にN2ガスによるグロー放電
を4分間実施した。なお、この時の高周波電力密度は
0.37Watt/cm2であった。この放電により、
高周波電極2や支持体5の表面の酸化物を除去すると共
に凹凸を作り、続いて以下の成膜を実施した。
を所定温度(350℃)に均一に加熱すると共に排気バ
ルブ7を開き、反応炉4を高真空(1×10~4Pa)に
排気した。反応炉4内の高真空が実現された後、ガスボ
ンベ元弁19、流出バルブ10を開きN2ガスを高周波
電極2のガス吹出口6より反応炉4に流入させる。ここ
で、N2ガスは高純度N2ガスを使用した。N2ガス流量
をマスフロコントローラ15で1000sccmとし、
反応炉4内の真空度を60Paとした状態で高周波電源
1をオンし、高周波電極2と支持体5との間に13.5
6MHzの高周波電力を1300Watt印加し、高周
波電極2と支持体5との間にN2ガスによるグロー放電
を4分間実施した。なお、この時の高周波電力密度は
0.37Watt/cm2であった。この放電により、
高周波電極2や支持体5の表面の酸化物を除去すると共
に凹凸を作り、続いて以下の成膜を実施した。
【0042】基板表面の自然酸化膜を除去した後、高周
波電源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流
出バルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4
(水素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B2
H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:200sccm、
B2H6:700sccm、N2:750sccmにし
た状態で、高周波電極2と支持体5との間に13.56
MHzの高周波電力を1200Watt印加した。基板
温度を330℃に維持した状態で前記条件のもと30分
間のグロー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の
成膜を行った。
波電源1をオンのまま、ガスボンベ元弁20、21、流
出バルブ12、13を開き、主原料ガスであるSiH4
(水素希釈SiH4:60%)とB2H6(水素希釈B2
H6:2000ppm)を高周波電極2のガス吹出口6
より反応炉4内に流入させた。排気バルブ7、マスフロ
コントローラ15、16、17により反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:200sccm、
B2H6:700sccm、N2:750sccmにし
た状態で、高周波電極2と支持体5との間に13.56
MHzの高周波電力を1200Watt印加した。基板
温度を330℃に維持した状態で前記条件のもと30分
間のグロー放電を実施し、支持体5上に障壁層101の
成膜を行った。
【0043】次に放電を中止することなく基板温度を2
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。ここでガスボンベ元弁2
2、流出バルブ14を開き、B2H6(水素希釈B
2H6:10ppm)を供給した。排気バルブ7、マスフ
ロコントローラ16、18、高周波電源1により、反応
炉4内の真空度を60Pa、ガス流量をSiH4:10
00sccm、B2H6:600sccm、印加電圧を
1200Wattに設定した。この条件で315分の成
膜を行い障壁層101の上に光導電層102を堆積させ
た。
60℃に降温し、流出バルブ11、13を閉じてN2、
B2H6の供給を停止した。ここでガスボンベ元弁2
2、流出バルブ14を開き、B2H6(水素希釈B
2H6:10ppm)を供給した。排気バルブ7、マスフ
ロコントローラ16、18、高周波電源1により、反応
炉4内の真空度を60Pa、ガス流量をSiH4:10
00sccm、B2H6:600sccm、印加電圧を
1200Wattに設定した。この条件で315分の成
膜を行い障壁層101の上に光導電層102を堆積させ
た。
【0044】更に放電を中止することなく基板温度を3
50℃に昇温し、流出バルブ14を閉じてB2H6の供
給を停止するとともに流出バルブ11を開いてN2を再
び供給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ1
5、16および高周波電源1により、反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:150sccm、
N2:950sccm、印加電圧を1200Wattに
設定した。この条件で15分の成膜を行い光導電層10
2の上に表面保護層103を堆積させた。
50℃に昇温し、流出バルブ14を閉じてB2H6の供
給を停止するとともに流出バルブ11を開いてN2を再
び供給した。排気バルブ7、マスフロコントローラ1
5、16および高周波電源1により、反応炉4内の真空
度を60Pa、ガス流量をSiH4:150sccm、
N2:950sccm、印加電圧を1200Wattに
設定した。この条件で15分の成膜を行い光導電層10
2の上に表面保護層103を堆積させた。
【0045】上記した障壁層101、光導電層102、
表面保護層103からなるa−Si膜104を成膜した
後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させた。続
いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロコント
ローラ15、16、17、流出バルブ11、12、13
閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H6、N2の反
応炉4への供給を停止させた。支持体加熱ヒータ3をオ
フするとともに、排気バルブ7、ガス導入バルブ10、
全流出バルブ11、12、13、14、全マスフロコン
トローラ15、16、17、18を全開して反応炉4内
の真空度を1×10~2Pa以下にした後、全マスフロコ
ントローラ15、16、17、18、全流出バルブ1
1、12、13、14、ガス導入バルブ10、排気バル
ブ7を閉じる。次にガスボンベ元弁19、流出バルブ1
1、ガス導入バルブ10を開き、流量を制御しながら反
応炉4内にN2ガスを導入する。反応炉4内をN2ガスに
よって大気圧とし、支持体5の温度が100℃以下にな
った後、a−Si膜104を堆積させた支持体5を反応
炉4より取り出した。
表面保護層103からなるa−Si膜104を成膜した
後、高周波電源1をオフしグロー放電を停止させた。続
いてガスボンベ元弁19、20、21、マスフロコント
ローラ15、16、17、流出バルブ11、12、13
閉じにより原料ガスであるSiH4、B2H6、N2の反
応炉4への供給を停止させた。支持体加熱ヒータ3をオ
フするとともに、排気バルブ7、ガス導入バルブ10、
全流出バルブ11、12、13、14、全マスフロコン
トローラ15、16、17、18を全開して反応炉4内
の真空度を1×10~2Pa以下にした後、全マスフロコ
ントローラ15、16、17、18、全流出バルブ1
1、12、13、14、ガス導入バルブ10、排気バル
ブ7を閉じる。次にガスボンベ元弁19、流出バルブ1
1、ガス導入バルブ10を開き、流量を制御しながら反
応炉4内にN2ガスを導入する。反応炉4内をN2ガスに
よって大気圧とし、支持体5の温度が100℃以下にな
った後、a−Si膜104を堆積させた支持体5を反応
炉4より取り出した。
【0046】上記の方法で作製したa−Si感光体ドラ
ムを高速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特
性の評価を行った。プリンタは15×11インチの連続
紙で印字速度が16000行/分であり、光源は光量が
5mW/cm2のHe−Neレーザである。測定の結
果、初期表面電位550V以上、残留電位20V以下の
優れた特性を有し、良好な印字画像が得られた。この
時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定した結果、
0.5〔μm Rmax〕(L=0.08〔mm〕)で
あった。 更に500万頁連続印字試験を実施したとこ
ろ、画像流れが発生し、鮮明な印字画像が得られなかっ
た。またこの時の感光体表面の粗さは0.2〔μm R
max〕(L=0.08〔mm〕)以上であって、劣化
速度を抑制することができなかった。
ムを高速レーザビームプリンタに装着させ、電子写真特
性の評価を行った。プリンタは15×11インチの連続
紙で印字速度が16000行/分であり、光源は光量が
5mW/cm2のHe−Neレーザである。測定の結
果、初期表面電位550V以上、残留電位20V以下の
優れた特性を有し、良好な印字画像が得られた。この
時、触針式測定器で感光体表面の粗さを測定した結果、
0.5〔μm Rmax〕(L=0.08〔mm〕)で
あった。 更に500万頁連続印字試験を実施したとこ
ろ、画像流れが発生し、鮮明な印字画像が得られなかっ
た。またこの時の感光体表面の粗さは0.2〔μm R
max〕(L=0.08〔mm〕)以上であって、劣化
速度を抑制することができなかった。
【0047】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、N2プラズ
マ処理で基板表面に適度な凹凸が作れ、これに伴い成膜
後の感光体表面に適度な凹凸が作製できる。基板の適度
な凹凸はa−Si膜との密着性の向上すなわち膜の剥離
防止に効果があり、生産性の向上(歩留まりの低減)に
つながる。
マ処理で基板表面に適度な凹凸が作れ、これに伴い成膜
後の感光体表面に適度な凹凸が作製できる。基板の適度
な凹凸はa−Si膜との密着性の向上すなわち膜の剥離
防止に効果があり、生産性の向上(歩留まりの低減)に
つながる。
【0048】またN2プラズマ処理では、支持体上に生
成された自然酸化膜を短時間で除去できるとともに、清
浄な基板上にa−Si膜を成膜できるので、基板/膜界
面部の不純物制御性向上による光感度の向上、及び製造
コストの低減が図れる。更に、窒素ドーピングによる暗
減衰、帯電能向上が図れる。
成された自然酸化膜を短時間で除去できるとともに、清
浄な基板上にa−Si膜を成膜できるので、基板/膜界
面部の不純物制御性向上による光感度の向上、及び製造
コストの低減が図れる。更に、窒素ドーピングによる暗
減衰、帯電能向上が図れる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって作製したa−Si感
光体の部分断面図である。
光体の部分断面図である。
【図2】本発明において使用したa−Si感光体作製装
置の側面断面図である。
置の側面断面図である。
【図3】本発明において使用した平行平板型のa−Si
感光体作製装置の側面断面図である。
感光体作製装置の側面断面図である。
1は高周波電源、2は高周波電極、4は反応炉、5は支
持体、6はガス吹出口、10はガス導入バルブ、11〜
14は流出バルブ、15〜18はマスフロコントロー
ラ、19〜22はガスボンベ元弁である。
持体、6はガス吹出口、10はガス導入バルブ、11〜
14は流出バルブ、15〜18はマスフロコントロー
ラ、19〜22はガスボンベ元弁である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ケイ素を母体とする非晶質材料からなる
複数層を、SiH4、H2、N2、B2H6を原料ガスを用
いてグロー放電により基板上に成膜するアモルファスシ
リコン感光体において、成膜の前処理時に基板を窒素ガ
ス雰囲気中でプラズマにさらして適度の凹凸を作製する
ことを特徴とするアモルファスシリコン感光体の製造方
法。 - 【請求項2】 感光体表面の粗さが0.2〜0.4〔μ
m Rmax〕(L=0.08〔mm〕)であることを
特徴とする請求項1に記載の製造方法によるアモルファ
スシリコン感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11597392A JPH05313392A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | アモルファスシリコン感光体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11597392A JPH05313392A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | アモルファスシリコン感光体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313392A true JPH05313392A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14675715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11597392A Withdrawn JPH05313392A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | アモルファスシリコン感光体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05313392A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6074895A (en) * | 1997-09-23 | 2000-06-13 | International Business Machines Corporation | Method of forming a flip chip assembly |
US7618759B2 (en) | 2006-03-30 | 2009-11-17 | Kyocera Corporation | Electrophotographic photosensitive member, and image forming apparatus using same |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP11597392A patent/JPH05313392A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6074895A (en) * | 1997-09-23 | 2000-06-13 | International Business Machines Corporation | Method of forming a flip chip assembly |
US6348738B1 (en) | 1997-09-23 | 2002-02-19 | International Business Machines Corporation | Flip chip assembly |
US7618759B2 (en) | 2006-03-30 | 2009-11-17 | Kyocera Corporation | Electrophotographic photosensitive member, and image forming apparatus using same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |